最初のインストール時に選択したもの以外の場所に Sun MC 4.0 を再インストールすると、Sun MC トポロジおよびイベントサービスに障害が発生します。トポロジサービスの障害のため、ユーザーはログインできません。Web Console またはクライアント API による Sun MC 4.0 サーバーへのログインも失敗します。
次のエラーメッセージが表示されます。
Sun Management Center サーバーを初期化します。 再試行しますか ? |
このバグは /usr/local/etc ディレクトリ以下にある ODBC.ini ファイルのシンボリックリンクが原因で発生します。シンボリックリンクファイルが更新されず、新しいインストール場所ではなく以前の場所を示したままになっています。
回避方法: ほかに ODBC (Open Database Connectivity) に依存したアプリケーションがない場合、次のコマンドを入力します。
#es-stop -A #cd /usr/local/etc #ln -s <INSTALLDIR>/SUNWsymon/odbc/etc/odbcinst.ini odbcinst.ini #ln -s <INSTALLDIR>/SUNWsymon/odbc/etc/odbc.ini odbc.ini #es-start -A |
Sun MC 4.0 サーバーをインストールしたあとに ODBC 依存のアプリケーションをインストールした場合、新しいアプリケーションが Sun MC ODBC 情報を上書きしていることがあります。このような場合は次のコマンドを入力してください。
#es-stop -A #cd /usr/local/etc #cat <INSTALLDIR>/SUNWsymon/odbc/etc/odbcinst.ini >> odbcinst.ini #cat <INSTALLDIR>/SUNWsymon/odbc/etc/odbc.ini >> odbc.ini #es-start -A |
サーバー、コンソール、ASM (Advanced System Monitoring) モジュール、共通構成リーダー、デスクトップアドオンの増分インストールを行うと、その後のデータベースの起動に失敗します。次のエラーメッセージが表示されます。
データベースの起動に失敗しました。 |
回避方法 1: 次のコマンドを入力します。
/var/opt/SUNWsymon/db/data/SunMC/pg_hba.conf ファイルで、グループとその他に読み取り許可を与えます。
usr/bin/chmod go+r /var/opt/SUNWsymon/db/data/SunMC/pg_hba.conf
svcadm disable sunmcdatabase
/opt/SUNWsymon/sbin/es-start -A
回避方法 2: 次のコマンドを入力します。
/var/opt/SUNWsymon/db/data/SunMC/pg_hba.conf ファイルのオーナーとグループをそれぞれ smcdbu と smcdbg に変更します。
usr/bin/chown smcdbu:smcdbg /var/opt/SUNWsymon/db/data/SunMC/pg_hba.conf
svcadm disable sunmcdatabase
/opt/SUNWsymon/sbin/es-start -A
Sun Management Center 4.0 が Windows XP ノードのいずれかにインストールすると、製品をアンインストールしたあとでも、コンソール起動アイコンがデスクトップ上に残ります。エラーメッセージは表示されません。
回避方法 1: INSTALL_DIR/SUNWsymon/SunMC4.0/install ディレクトリにある SunMCUninst.bat ファイルを使って Sun MC 4.0 をアンインストールします。
回避方法 2: リンクを手動で削除します。
回避方法 3: Sun Management Center の Java コンソールの起動には Java Web Start ベースのコンソールを使い、ローカルには配置しないようにします。
Sun MC が 32 ビット版 SLES (SUSE Linux Enterprise Server) 10 システムにインストールできません。次のエラーメッセージが表示されます。
# ./es-start -a couldn't load file "pkgsymon.so": libgdbm.so.2: cannot open shared object file: No such file or directory invalid command name "unordered_slice" while executing "unordered_slice internal value" invoked from within "source toe-basic.toe" invoked from within "source base-$file.tcl" --- |
回避方法: Sun MC をインストールする前に、gdbm-1.8.0-24.i386.rpm という古いライブラリパッケージをダウンロードします。rpm -i --oldpackage gdbm-1.8.0-24.i386.rpm コマンドを使ってパッケージをインストールします。32 ビット版 SLES 10 システムへの Sun MC のインストールに進みます。
SLES9 SP3 (32 ビット版および 64 ビット版) および FC 4.0 (64 ビット版) の Linux プラットフォームへの SUN MC 4.0 のインストール中に、一部のライブラリが不足します。ライブラリファイルが見つからないというメッセージが表示されます。
回避方法: 次の手順を実行します。
次のパッケージとライブラリをダウンロードしてインストールします。
32 ビット版 SLES9 SP3 の場合 – libgcc-3.4.6-8.i386.rpm パッケージをインストールまたはアップグレードします。Sun MC エージェントをインストールする前に、不足している libstdc++-3.4.6-8.i386.rpm ライブラリをインストールします。
64 ビット版 SLES9 SP3 の場合 – libgcc-3.4.6-8.x86_64.rpm パッケージをインストールまたはアップグレードします。Sun MC エージェントをインストールする前に、不足している libstdc++-3.4.6-8.x86_64.rpm ライブラリをインストールします。
次のコマンドを入力します。
ln -s /usr/lib64/libstdc++.so.6 /usr/lib/libstdc++.so.6 |
64 ビット版 FC 4.0 システムの場合、次のコマンドを入力します。
ln -s /usr/lib64/libdb-4.3.so /usr/lib/libdb-4.3.so |
Sun MC が 64 ビット版 SLES 10 システムにインストールできません。この問題は 64 ビット版 SLES 10 システムでファイルがいくつか足りないために発生します。次のエラーメッセージが表示されます。
---------------------------------------------------------------------------- このスクリプトは、Sun (TM) Sun Management Center 4.0 をインストールします ---------------------------------------------------------------------------- インストールファイルのソースディレクトリ: <source_dir>/disk1/image/Linux/x86 /bin/chmod: cannot access `/var/opt/SUNWsymon/install/Registry_snqa-v20z-13.xml': No such file or directory レジストリ /var/opt/SUNWsymon/install/Registry_snqa-v20z-13.xml を作成できません。 Sun Management Center 4.0 のインストールを終了します。 |
回避方法: Sun MC をインストールする前に、次のパッケージをダウンロードします。
libxml2-32bit-2.6.23-13.x86_64.rpm – 必須パッケージ
zlib-32bit-9.3-7.2.x86_64.rpm – 必須パッケージ
db42-32bit-9.3-7.x86_64.rpm – エージェントインストール用
compat-gdbm-1.8.0-5.i586.rpm – エージェント起動用
rpm -i package-name コマンドを使用してこれらのパッケージをインストールします。64 ビット版 SLES 10 システムへの Sun MC のインストールに進みます。
起動スクリプトが、「グループ化サービスは起動できませんでした。」や「プラットフォームエージェントは起動できませんでした。」などのエラーメッセージを表示しないことがあります。
この種のエラーメッセージが表示されるのは、Sun Fire システムコントローラから es-guiinst コマンドを実行したとき、あるいは負荷の大きいマシンで Sun Management Center コンポーネントが起動されたときです。
また、実際にはコンポーネントが正常に起動されているにもかかわらず、そのコンポーネントのプロセスが特定の時間内に実行開始されなかった場合にも、起動スクリプトで同種のエラーメッセージが表示されることがあります。
この問題は、グルーピングサービスとプラットフォームエージェントコンポーネントのどちらでも観察されています。
こうした場合、起動スクリプトは、次のことを行います。
コンポーネントプロセスの実行開始を試みる。
n 秒間、休眠する。
プロセスのステータスをチェックし、成功か失敗かを報告する。
負荷の大きいマシンでは、ステータスチェックの結果が遅れることがあり、誤って、ステータスチェックエラーになることがあります。このエラーは、結果が n 秒以内に受信されなかったことが原因です。
回避方法: 次の手順で回避してください。
次のプロセスが実行中であるかどうかを確認します。
エージェント
トポロジサービス
トラップハンドラサービス
構成サービス
イベントハンドラサービス
メタデータサービス
プラットフォームエージェント
プラットフォームエージェントのインスタンス
次のコマンドを入力します。
/usr/bin/ps -ef | grep esd |
Solaris 10 の場合、このコマンドは、大域ゾーンでは /usr/bin/ps -fz global | grep esd、非大域ゾーンでは /usr/bin/ps -fe | grep esd になります。
次のコマンドを入力して、グルーピングサービスが実行中であるかどうかを確認します。
/usr/ucb/ps —wwxa | grep SunMCService |
次のコマンドを入力して、Java サーバーが実行中であるかどうかを確認します。
/usr/ucb/ps —wwxa | grep java | grep ServerMain |
次のコマンドを入力して、Web サーバーが動作中であるかどうかを確認します。
/usr/ucb/ps —wwxa | grep java | grep tomcat |
次のコマンドを入力して、ハードウェアサービスが実行中であるかどうかを確認します。
/usr/ucb/ps —wwxa | grep java | grep HWDS |
実行されていないサービスがある場合は、マシンの負荷を減らしてから Sun Management Center の各プロセスを再度開始します。
回避方法: エージェントをアンインストールする前に、fmadm コマンドを使用して Fault Manager プラグインを手動で読み込み解除してください。手順を次に示します。
fmadm unload libfmalm コマンドを入力して、 libfmalm モジュールを読み込み解除します。
es-uninst -X を入力して、エージェントをアンインストールします。