Sun Management Center 4.0 ご使用にあたって

第 2 章 実行時の問題

ここで説明する事項には、前提条件、ヒント、障害追跡に関するヒント、バグなど、ユーザーが知っておくべき情報が含まれています。バグは、これらの情報のサブセットです。バグには追跡番号が割り当てられており、この番号は括弧で囲んで記載されています。バグおよびパッチに関する最新情報は、SunSolveSM Web サイト、http://sunsolve.sun.com をご覧ください。

Sun Management Center のバグ

x86 サーバーに接続した SPARC オブジェクトが Java コンソール内で物理表示されない (6621460)

Sun MC 4.0 リリースのハードウェア監視には、物理表示機能と論理表示機能があります。ただしこの機能は、管理ノードを SPARC サーバー経由で監視している場合にのみ利用可能です。この機能は、x86 サーバー経由で監視している SPARC の管理ノードでは利用できません。

回避方法: ありません。

Sun MC 4.0 サーバーをセットアップする前に /etc/project を編集しておく必要がある (6620423)

Sun MC 4.0 サーバーのセットアップ中に db-start コマンドが失敗することがあります。多数のエラーメッセージが表示されます。次に例を示します。


db-start のエラー

または


Parsing errors for the topology-license-d.x file

回避方法: Sun MC 4.0 サーバーのセットアップを実行する前に /etc/project ファイルを編集してください。データベースのユーザーは通常、/etc/project ファイルにあるデフォルトのプロジェクトからリソースを割り当てられます。/etc/project ファイルの該当行を編集し、次の値が含まれるようにしてください。


default:3::::project.max-shm-memory=(priv,5368708912,deny)

この値は一般的に、システムの使用可能なメモリー合計の 3 分の 1 と同程度になるように求められます。

データベースのユーザー向けに新規プロジェクトが作成した場合、新しいプロジェクトに該当する行を編集してください。

ASM アドオンをインストールしただけでは表示ログが表示されない (6620258)

ASM アドオンがエージェントおよびサーバーにインストールされてはじめて「ログ表示」タブが表示されます。エージェントプラットフォームの構成リーダーを ASM アドオンが検出しない場合、「ログを表示」タブは表示されません。ASM と同様、構成リーダーは別のアドオンで、Sun MC エージェントがインストールされているハードウェアに固有のものです。

回避方法: 該当するアドオンをすべてのプラットフォームにインストールしてください。次に例を示します。

T2000、T1000、および Sun Blades といったエントリレベルのプラットフォームでは、機能を最大限に生かすために、ELP 構成リーダーをサーバーおよびエージェントの両ノードにインストールしておく必要があります。

Web Console で Product Registration クライアントのリンクに関するヘルプページがない (6620205)

「ツール」->「登録」の順にリンクを開き、Product Registration クライアントプログラムを起動します。これを使用すると、ユーザーの所有物を Sun に登録し、より良いサービスとサポートを受けることができます。Web Console 内にはこのリンクに関するオンラインヘルプはありません。

回避方法: ありません。

Java Console は最初にフォアグラウンドで起動すべきである (6618460)

Solaris または Linux マシン上で es-start -c コマンドを使用して、はじめて Java Console を起動すると、スクリプトによって、Product Registration クライアントを開始するかどうかの問い合わせがあります。続いてスクリプトはユーザーの入力を待ちます。2 回目以降はユーザー入力を待ちません。コンソールがバックグラウンドで起動した場合、スクリプトがバックグラウンドでユーザー入力を待ち続けるため、コンソールが起動できません。

回避方法: Java Console は最初にフォアグラウンドで起動します。コンソールがバックグラウンドで起動していた場合、fg コマンドでフォアグラウンドに切り替えます。

es-restore -c および es-restore -f コマンドが失敗する (6617356)

次のエラーメッセージが表示されます。


Operation failed

回避方法: ありません。

Windows で左の区画が見えない (6607610)

ログインコンソールを Windows で表示すると、左の区画が見えません。区画の幅が 0 になっています。

回避方法: スクロールバーをドラッグし、区画の幅を広げてください。

コンテキスト依存のヘルプが Solaris Container Manager 4.0 で表示されない (6604224)

Web Console では、Solaris Container Manager のそれぞれのページにある Solaris Container Manager オンラインヘルプへのリンクはいずれも、クリックすると同じヘルプトピックが表示されます。

回避方法: ありません。ヘルプウィンドウが開いたあと、ユーザーは希望のトピックをクリックできます。

Sun MC 3.6.1 から 4.0 にアップグレードする際のデータベース移行の問題 (6601078)

Sun MC 3.6.1 から Sun MC 4.0 にサーバーを移行したあと、Java Console が起動できません。次のエラーメッセージが表示されます。


コンソール情報を読み込めません。

回避方法: 次のコマンドを入力します。


# es-stop -A

# es-start -A

ノード上に新規プール用の CPU が 1 つしかない場合、リソースプールを新規に作成できない (6599728)

Windows XP システム上の Internet Explorer では、リソースプールの作成中に使用できる CPU が 1 つしかないと、リソースプール作成が失敗したように見えます。次のエラーメッセージが表示されます。


新規リソースプールの作成に使用可能な CPU がありません。 
新規リソースプールまたは新規動的リソースプールを作成するには、
使用されていない CPU、または使用可能な CPU が 1 つ以上必要です。

リソースプール作成は失敗したように見えますが、実際は作成されています。

Mozilla で専用 CPU 割り当ての手順に進めない (6593548)

回避方法: Mozilla ではなく Firefox や Internet Explorer ブラウザを使って、専用 CPU 割り当てをしてください。

状態モニターの基本キーがブラウザのインタフェースに見つからない (6586121)

回避方法: ルートとしてログインします。次のコマンドを入力します。

  1. /usr/sbin/smcwebserver stop

  2. /usr/sbin/smcwebserver start

説明なしで作成した新規オブジェクトで不正な説明が表示される (6585734)

説明なしの新規オブジェクトで、既存のオブジェクトの説明が表示されます。

回避方法: ありません。

Java Web Console ベースのブラウザインタフェースでログインできない (6581898)

回避方法: 次のコマンドを入力します。

  1. /usr/sbin/smcwebserver stop

  2. /usr/sbin/smcwebserver start

一部の使用可能なモジュールで基本キーが見つからない (6562150)

回避方法: インストール後、次のコマンドを入力してください。

  1. /usr/sbin/smcwebserver stop

  2. /usr/sbin/smcwebserver start

ブラウザインタフェースのすべての物理表示および論理表示のプロパティーに基本キーがない (6561661)

回避方法: ルートとしてログインします。次のコマンドを入力します。

  1. /usr/sbin/smcwebserver stop

  2. /usr/sbin/smcwebserver start

LED 情報のアラームの重要度が明確ではない (6559204)

LED 情報のアラームの重要度が重度か中度か判別できず、ドキュメントにも重要度が記載されていません。

エラーメッセージは表示されません。ON 以外の値については、Sun MC の警告アラームを表す黄色のアラームが、LED のアラームとして表示されます。

回避方法: ありません。

Sun Fire X2100 マシンの X86 構成リーダーで黒いマークが表示される (6546750)

x86 構成リーダーを Sun Fire X2100 システム上にインストール後、es-start -c と入力して Java Console を起動し、「モジュールブラウザ」を選択すると、x86 構成リーダーが「ハードウェア」タブの下に表示されます。Sun MC 4.0 を 24 時間以上稼働させても、LED 情報に黒いマークが表示されます。

回避方法: ありません。

Product Registration クライアントの起動と使用法

何らかのコンソールをインストール後、最初に es-start -c コマンドを使用すると Product Registration クライアントが起動します。Product Registration クライアントが発見したエラーをスクリプトは報告しません。また、登録が正常に完了しなければ、クライアントは再起動されません。

回避方法: 「ツール」->「登録」とクリックして Product Registration クライアントを再起動します。Java Web Console ベースのブラウザインタフェースで、「ツール」->「登録」と順にリンクをたどることもできます。

Product Registration クライアントに関するメッセージが英語で表示される

Product Registration クライアントの開始時メッセージおよび Product Registration クライアントはローカライズされていません。Product Registration クライアントは次の方法で起動できます。

再構成で、es-guisetup によってエージェントの SNMP ポートが更新されない (6372597)

回避方法: es-config コマンドを使用してエージェントの SNMP ポートを変更してください。

Netra 1290 システムでディスクの構成解除または構成後、「ハードウェア概要」テーブルが表示されない (6395211)

回避方法: ホストの「詳細」ウィンドウを開き直してください。「ハードウェア概要」テーブルが表示されます。

システムの物理表示に、現在の表示に関係のない正面表示が設定される (6396604)

「詳細」ウィンドウの「ハードウェア」タブのシステムの物理表示に、現在の表示に関係のない正面表示が設定されます。また、履歴にも正面表示だけ示されます。

回避方法: ありません。

x86 および Linux ホストでのエージェントのアップグレード後、エージェント値が自動的に更新されない (6410213)

Solaris x86 または Linux エージェントを CLI/GUI インストーラまたは「エージェント更新」でアップグレードしたとき、トポロジに最新情報が反映されません。

回避方法: エージェントをアップグレードしたあとに、トポロジオブジェクトを手動で変更してください。

システムのブートまたはリブートで、Sun Management Center サービスがあるために、 cryptosvc サービスがログにエラーを記録する (6334872)

システムの再起動後、Sun Management Center サービスが実行を開始しようとするときに、cryptosvc サービスと kcfd デーモンに制御が渡り、 /var/adm/messages にエラーが記録されます。

次のエラーメッセージが表示されることがあります。


Oct  3 18:16:09 atqa32 lomv: 10/3/2005 23:16:9 GMT LOM time reference

Oct  3 18:16:13 atqa32 kcfd[106]: kcfd: elfsign_hash_mem_resident failed
to hash for /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so: sign or verify of ELF
object failed

Oct  3 18:16:13 atqa32 kcfd[106]: kcfd: elfsign_hash_mem_resident failed
to hash for /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so: sign or verify of ELF
object failed

Oct  3 18:16:13 atqa32 esd[1949]: libpkcs11:
/usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so signature verification failed. See
cryptoadm(1M). Skipping this plug-in.

Oct  3 18:16:13 atqa32 esd[1949]: libpkcs11:
/usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so signature verification failed. See
cryptoadm(1M). Skipping this plug-in.

Oct  3 18:16:13 atqa32 cfgserver[1949]: syslog   Oct 03 18:16:13
cfgserver     Unable to get pkcs session. Can not initialize snmp engine

Oct  3 18:16:13 atqa32 cfgserver[1949]: syslog   Oct 03 18:16:13
cfgserver     *** terminating execution ***

回避方法: システムを再起動する前に、es-stop -A ですべての Sun Management Center サービスを停止してください。システムが再起動すると、すべてのサービスが開始され、エラーは発生しません。

(Solaris 10 のみ) 起動中に Sun Management Center サービスが停止する (6336538)

Solaris 10 の場合、起動中に Sun Management Center エージェントのサービスは停止します。

次のエラーメッセージが表示されることがあります。


Oct 12 09:19:59 atqa33 metadata[6245]: [ID 985908 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 metadata      {received software termination signal}

Oct 12 09:19:59 atqa33 metadata[6245]: [ID 122441 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 metadata      *** terminating execution ***

Oct 12 09:19:59 atqa33 event[27957]: [ID 652029 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 event         {received software termination signal}

Oct 12 09:19:59 atqa33 event[27957]: [ID 721961 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 event         *** terminating execution ***

Oct 12 09:19:59 atqa33 agent[28990]: [ID 651061 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 agent         {received software termination signal}

Oct 12 09:19:59 atqa33 agent[28990]: [ID 891934 daemon.alert] syslog

Oct 12 09:19:59 agent         *** terminating execution ***

回避方法: システムを再起動する前に es-stop -A ですべてのサービスを停止してください。この場合、syslog ファイルにエラーメッセージは記録されません。

サーバーサポートモジュールの ACL にユーザーが追加されない (4843429)

エージェントのすべての ACL から esadm グループを削除してから、エージェントの ACL に個別にユーザーを追加した場合、サーバーサポートモジュールの ACL にユーザーが自動的に追加されません。サーバーサポートモジュールでユーザーが反映されていないため、サーバーサポートモジュールは Performance Reporting Manager の有効化または無効化を許可しません。次のメッセージが表示されます。


Unable to enable/disable PRM data collection on an agent with new user

回避方法: エージェントの ACL に esadm グループを追加してから、esadm グループに個別にユーザーを追加してください。

JDK 1.5 がインストールされている Linux マシンの Sun Management Center コンソールのログイン画面でキーボード入力が受け付けられない (6294368)

回避方法 1: 次の手順を実行します。

  1. ログイン画面を最小化してから、元のサイズに戻します。

  2. アクティブなカーソルがあるフィールドに入力を行います。

  3. 次のフィールドにカーソルを移動します。

  4. ログイン画面を最小化してから、元のサイズに戻します。

  5. そのフィールドに入力を行います。

回避方法 2: JDK 1.6 または互換バージョンを使用します。

フィルタ条件で 1 つまたは複数の OS を除外したときに、その OS マシンが検出される (6403422)

回避方法: ありません。

フィルタ条件にあるプラットフォームタイプリストにあるゾーンおよび x86-generic-pc のエントリが間違っている (6419443)

回避方法: ありません。

「ジョブの管理」 ダイアログで Java 例外がスローされる (6346065)

回避方法: CST サービスの実行時にタスク作成で問題が発生することがあります。es-stop -x を使用して、CST サービスを停止してください。

ppc での adhoc コマンドの実行終了後に、stdout に書き込まれたメッセージの一部が probServer によって返されないことがある (6415353)

回避方法: 呼び出される側のスクリプトに 2 ないし 3 秒の sleep を挿入してください。

Performance Reporting Manager ソフトウェアのバグ

ユーザーが時間を指定したグラフに毎時データが記載されない (6619000)

Performance Reporting Manager のグラフはユーザーが指定した時間範囲で生成できます。Sun MC 4.0 リリースの Performance Reporting Manager グラフでは、範囲の下限とデータ生成の時間とが同じであった場合、そのポイントは表示されません。

回避方法: 下限部分に 30 分または 1 時間のインターバルを追加してください。

たとえば、あるプロパティーに関する毎時データが 5:30、6:30 などから開始され 11:30 まである場合、グラフを 6:30 〜 10:30 の範囲で要求すると、6:30 のデータポイントがグラフに含まれません。ただし範囲を 6:00 〜 10:00 までにすると、すべてのポイントが正確に表示されます。

Performance Reporting Manager が増分インストールされた場合に perftool プロセスが実行されない (6615241)

完全ルートゾーンに Performance Reporting Manager を増分インストールしても、Performance Reporting Manager エージェントモジュールは構成されません。

回避方法: /var/opt/SUNWsymon/cfg/zone-modules-d.dat ファイルを修正します。

Performance Reporting Manager の 7 日間レポートで、データプロパティー 10 個を生成するのに時間がかかる (6611541)

たとえば 100 を超える場合など、監視対象のエージェント数とパフォーマンスデータのサイズが大きいと、最近 7 日間のデータに関するレポート生成に非常に時間がかかります。7 日間というのは、当日以前の履歴データを最も詳細なレベルでデータベースに保存できる時間の限界です。最も詳細なレベルとは毎時です。そのため、このレポートを生成するのに非常に大量のデータを取得する必要があります。リクエストするデータプロパティー数が多ければ多いほど、データサイズも増えます。8 日間の場合も 7 日間のデータを取得するため、データベースに同程度の負荷がかかります。

8 日間を超えると、履歴データは毎日、毎週、毎月という間隔で保存されます。そのため 8 日間を超える時間範囲のレポート生成は迅速に行えます。

回避方法: エージェント数が多い場合、毎時データの時間範囲を 7 日間から 5 日間に減らしてください。

Java サービスに問題が発生すると、Performance Reporting Manager がエージェントデータの収集に失敗する (4855306)

15 個以上の Performance Reporting Manager レポート要求を同時に実行するようにスケジュールした場合、Performance Reporting Manager がある程度動作したあと、次の問題 (1 つまたは複数) が発生することがあります。

上記の問題のいずれかがあると、ジョブの管理 GUI を起動したときに、次のエラーメッセージがコンソールに表示されることがあります。


タスクサービスが使用できません。

同様に、レポートマネージャーの GUI を起動したときに、次のエラーメッセージがコンソールに表示されることがあります。


レポートサービスは使用できません

回避方法: この問題が発生した場合は、サーバーコンポーネントをいったん停止し、再起動してください。次のコマンドを入力します。


# es-stop -A

# es-start -A

この問題を回避するには、15 個を超えるレポート要求を同時に実行するスケジュールを作成しないでください。要求の実行タイミングを間隔を空けてスケジュールします。たとえば、1 時間おきに実行する必要がある要求が 20 個ある場合は、それらの要求を 2 つのバッチに分けて、10 個ずつにします。そして、2 つのバッチを少なくとも 15 分ずらして実行するようにスケジュールします。2 つのバッチを同時に実行するようにスケジュールしてはいけません。

「すべてのホスト」オプションを選択すると、アラームレポートが正しくフィルタリングされない (4788475)

アラームのレポートで「すべてのホスト」 オプションを選択し、フィルタを指定すると、エージェントマシンに関するアラームが正しくフィルタリングされません。

「すべてのホスト」 オプションを選択し、フィルタを指定すると、全ホストに関して記録されたアラームのすべてに、指定したフィルタ条件が適用されます。レポート出力には、フィルタで選別されたアラームが返されます。また、このレポートには、監視下にあるすべてのホストからの「エージェントの応答なし」のアラームと「ホストの応答なし」のアラームも含まれます。そうしたアラームには、指定したフィルタ条件が適用されません。

回避方法: この問題は、アラームレポートにホスト名を明示的に指定することによって回避できます。次に示す回避策のいずれかを選択してください。

Service Availability Manager ソフトウェアのバグ

x86 システムの IMAP4 モジュールに空白のセル値がある (5032172)

Service Element for IMAP4 と Synthetic Transaction for IMAP4 モジュールのサービス測定テーブルに追加された行のセル値が、空 (ゼロ) になります。これらのモジュールを読み込み解除および再度読み込みしたあとに行を追加すると、次のメッセージが表示されます。


次のインデックスを持つ行が存在します:nnn

このバグにより、Service Element for IMAP4 および Synthetic Transaction for IMAP4 モジュールが x86 システムで動作できなくなることがあります。

回避方法: x86 上で動作する IMAP サービスを監視するには、必ず、SPARC エージェントホストに Synthetic Transaction for IMAP4 モジュールを読み込みます。また、読み込まれたモジュールは、x86 システム上の IMAP サービスをプローブするよう構成されている必要があります。

Microsoft Windows 2000 システムにおいて「サービスオブジェクトの変更」ダイアログボックスで文字が受け付けられないことがある (4738717)

Microsoft Windows 2000 システム上で動作している JRE (Java Runtime Environment) バージョンが 1.3.1 〜 1.4.0 の範囲のいずれかの場合、「サービスオブジェクトの変更」ダイアログボックスのいくつかのテキストフィールドで文字が受け付けられないことがあります。サービスタイプをデフォルトの HTTP 以外に変更しようとすると、「ホスト名」および「インスタンス」テキストフィールドに入力した文字が受け付けられません。


注 –

JRE のバージョンが 1.4.1 の場合、この問題は発生しません。


回避方法: 「サービスオブジェクトの変更」ダイアログボックス使う前に、Microsoft Windows 2000 システムに JRE バージョン 1.4.1 をインストールしてください。

Solaris Container Manager のバグ

リソースプールが専用 CPU プールの場合、ゾーン作成に失敗する (6618997)

ゾーン作成ウィザードがホストのコンテキストから起動された場合、リソースプールの選択画面が表示されます。少なくとも 1 つの実行中ゾーンが対象の専用 CPU で作成されている場合、プール一覧には選択肢として SUNWtmp プールが表示されます。ゾーン作成は SUNWtmp プールを選択した場合に失敗します。専用 CPU 構成とした結果、一時プールが作成され、2 つのゾーンで共有できなくなります。次のエラーメッセージが表示されます。


次に、入力したゾーンのログファイルの内容を示します。
自動起動: No such property type usage: set = Sets property values. 
For resource type ... there are property types ...: 

回避方法: 専用 CPU 番号を指定するか、ゾーン作成に SUNWtmp プールを使用しないようにします。

完全ルートゾーンの移行に失敗する (6608767)

ブランドゾーンを含め、完全ルートゾーンの移行が失敗します。完全ルートゾーンの場合、内容も含めたゾーンの移行および copy 操作で、次のエラーが発生することがあります。

前述のエラーに加え、次の問題が発生する可能性があります。

回避方法: 次の条件が満たされているか確認してください。

ゾーンを作成してもブランドゾーンで特権選択画面が表示されない (6600424)

ゾーン作成ウィザードは、Solaris 10 11/06 リリースおよび Solaris 10 8/07 リリースでゾーン構成用のデフォルトおよび任意の特権を 入力するための画面で構成されています。この画面はブランドゾーンでは表示されません。

回避方法: 「ゾーンプロパティー」ページを使用してゾーン特権を修正してください。特権が更新された場合、ゾーンを再起動する必要もある場合があります。

プロジェクトで作成したアラームがゾーンレベルで反映されない (6513203)

Solaris Container Manager 4.0 を全パッチとともにインストールし、ゾーンを作成します。新規作成したゾーンのデフォルトプロジェクトでいずれかの 1 行を選択します。「アラームのしきい値」をクリックしてアラームを作成すると、アラームは左ウィンドウ区画に生成されますが、このアラームの原因となっているゾーンには反映されません。

回避方法: ありません。

名前を変更したゾーンのログが表示できない (6512003)

名前を変更するゾーンに新しい名前を入力し「ゾーンログ」ボタンをクリックすると、次のエラーメッセージが表示されます。


ゾーンのログの内容 
次に、入力したゾーンのログファイルの内容を示します。
tail: cannot open input

このエラーはゾーン名が不正であるという意味です。変更前のゾーンの名前を入力して「ゾーンログ」ボタンをクリックすると、次の警告メッセージが表示されます。


Zone updated successfully
Zone updated successfully  
Configuring zone with the following attributes: 
zonename lzdeluth2  
Zone Rename successful.  
zoneadm: zone 'del2': WARNING: hme0:1: 
no matching subnet found in netmasks(4) for 10.12.174.155; 
using default of 255.0.0.0

回避方法: ありません。

ゾーンの名前を変更中に不一致が発生する (6510926)

新規作成したゾーンの名前を変更し、新しい名前を保存します。リソースプールのデフォルトページに移動すると、名前を変更したゾーンがゾーンリストに反映されていません。名前の変更が反映されていないゾーンをクリックすると、新しいページが表示されます。このページの右パネルは空です。左パネルのツリーは展開されていない状態です。

ゾーンの名前を変更したあと、左パネルのツリーを折りたたまないでください。システムを再表示します。名前を変更したゾーンが右パネルに表示されますが、左パネルの pool_default の下には表示されません。

回避方法: ありません。

使用状況グラフのイメージのタイトルと見出しが英語で表示される

英語以外のロケールを選択しても、使用状況グラフのイメージのタイトルと見出しが英語で表示されます。これらの値は、ローカライズされていません。

SPARC: 拡張アカウンティング機能が Solaris 8 で使用できない

Solaris 8 OS を使用しているシステムでは、Container Manager で拡張アカウンティング機能が使用不可になっています。したがって、Solaris 8 システムでは、コンテナの CSV ファイルの拡張アカウンティングデータ (Exacct) 列は null になります。

/etc/project データベース内の一部のプロジェクトが Container Manager で検出されない場合がある

エージェントホストの /etc/project データベース内のプロジェクトが、Sun Management Center のデータベース内のプロジェクトとプロジェクト ID が同じでプロジェクト名が異なる場合、プロジェクトは Container Manager で検出されません。Container Manager では、同じサーバーコンテキスト内のすべてのホスト間でプロジェクト ID が一意である必要があります。

projadd コマンドを使用してプロジェクトを作成しないでください。Container Manager だけを使用してプロジェクトを管理してください。

回避方法: projadd コマンドで作成されたデフォルト以外のプロジェクトをエージェントホストの /etc/project データベースから削除し、Container Manager の新規コンテナウィザードを使用してコンテナを作成します。

セキュリティー権限のエラーメッセージが不完全

ゾーン、プールまたはプロジェクトの、作成、変更または削除に失敗したときに表示されるエラーメッセージが不完全で、詳細が表示されません。次のような内容のエラーメッセージが表示される場合があります。

回避方法: これらのエラーのいずれかが発生した場合は、このあとのプロファイルに関する推奨事項を参照してください。ただし、推奨されている作業を行う前に、ユーザーが有効な Sun Management Center ユーザーであり、必要な管理者権限を持っている (esadm、esdomadm グループに属している) ことを確認してください。

次のコマンドを実行して、必要なプロファイルにユーザーが関連付けられていることを確認してください。

$ profiles <username>

必要なプロファイルは次のとおりです。

必要なプロファイルがない場合は、次のコマンドをスーパーユーザーで実行し、ユーザーに関連付けられているプロファイルを変更します。

# usermod -P "<必要なプロファイルをコンマで区切ったリスト>" <username>

システム上にプロファイルが存在しない場合は、/etc/security ディレクトリの prof_attr ファイルに次の形式で必要なエントリを追加します。

Pool Management:::Resource pool management profile:help=RtPoolMgmt.html

Project Management:::Manage Solaris projects:auths=solaris.project.read,solaris.project.write;help=RtProjManagement.html

次のコマンドを実行して、ユーザーが SCM モジュールのローカルアクセスユーザーリストに含まれているかどうかを確認します。

<BASEDIR>/SUNWsymon/sbin/es-config -M scm-container -s

ユーザーがアクセスリストに含まれていない場合は、次のコマンドを実行します。

<BASEDIR>/SUNWsymon/sbin/es-config -M scm-container -l <user_name>

エージェントのパフォーマンスが低下するか、応答が遅くなる (6247892)

エージェントがクラッシュすると、scm-container* のファイルが /var/opt/SUNWsymon/cfg/ ディレクトリに残ります。エージェントが再起動したときに、最高のパフォーマンスではない場合があります。このような状況のときは、次のエラーメッセージが表示される場合があります。

セキュリティー権限が不十分なため、操作を完了できません。

次のコマンドを入力して、エージェント上のプロセスの状態を確認できます。

% ps -eaf | grep esd

回避方法: パフォーマンスを向上するには、次のコマンドを入力します。

  1. スーパーユーザーになります。

    % su -

  2. エージェントを停止します。

    # /opt/SUNWsymon/sbin es-stop -a

  3. 状態ファイルを削除します。

    # rm /var/opt/SUNWsymon/cfg/scm-container*

  4. エージェントを再起動します。

    #/opt/SUNWsymon/sbin/es-start -a

サーバーの再起動後に Java Web Console が再起動しない (6252233)

サーバーの再起動後に Java Web Console が自動的に再起動しません。

Java Web Console を起動するには、次のコマンドを入力します。

  1. スーパーユーザーになります。

    % su -

    root パスワードを入力します。

  2. Java Web Console を再起動します。

    # /usr/sbin/smcwebserver restart

  3. 今後は Java Web Console が再起動するようにします。

    # /usr/sbin/smcwebserver enable

回避方法: ありません。

無効なロケールを選択したときにゾーンの作成に失敗する (6259233)

「新規ゾーン」ウィザードの「ロケール」ドロップダウンメニューから無効なロケールを選択すると、ゾーンの作成に失敗します。「ロケール」ドロップダウンメニューには無効なロケール値が含まれる可能性があります。

有効なロケールについては、『 International Language Environments Guide』の「Supported Locales」を参照してください。

回避方法: 「新規ゾーン」ウィザードの「ロケール」ドロップダウンメニューから有効なロケールを選択します。ロケール値がわからない場合は、C (英語ロケール) を選択します。

アラームバッジではなくツールチップが表示される (6219617)

アラームが発生しているときに、アラームバッジそのものではなく、アラームバッジのツールチップが表示される場合があります。

別の区画に移動してからアラームが発生しているオブジェクトのアイコンに戻ると、アイコンのバッジが正しく表示されます。

回避方法: ありません。

ブラウザの「戻る」ボタンをクリックしたときに例外が発生する場合がある (6241424)

ブラウザの「戻る」ボタンをクリックすると、Container Manager から例外がスローされる場合があります。このリリースでは、ブラウザの「戻る」ボタンはサポートされていません。

この例外から回復するには、https://server_name:6789/containers を表示し、適切なページに移動します。

回避方法: ありません。

ユーザー nobody が所有する一部のプロセスがコンテナに移動しない (5011290)

Solaris 9 オペレーティングシステムでは、newtask コマンドのバグが原因で、一部のプロセス (たとえばユーザー nobody で実行される JavaTM アプリケーション) がコンテナに移動しません。

回避方法: ユーザー nobody で実行されるアプリケーションを、newtask コマンドを使用して適切なコンテナ内で起動します。


# /usr/bin/newtask -p projectname command

projectname はアプリケーションを起動するプロジェクト、command はアプリケーションを起動するコマンドです。

詳細は、newtask(1) のマニュアルページを参照してください。

nscd を一致式として使用するとホストがハングアップする (4975191)

次のいずれかの一致式を使用してコンテナ定義を作成してから有効にすると、エージェントホストがハングアップします。

回避方法: newtask コマンドを使用して、適切なプロジェクト内で nscd プロセスを開始します。


# /usr/bin/newtask -p projectname command

projectname はアプリケーションを起動するプロジェクト、command はアプリケーションを起動するコマンドです。

詳細は、newtask(1) のマニュアルページを参照してください。

サーバー層の再インストールまたは設定の後にエージェントホストが見つからない (4964051)

Sun Management Center ソフトウェアをサーバーレイヤーに再インストールする場合は、アンインストール時にデータを残してください。同様に、サーバーレイヤーで再設定を行う場合は、データベースを再作成しないオプションを選択します。データを保存せずにサーバーレイヤーで再インストールまたは再設定を行なった場合、以前に検出されたエージェントホストがデータベースに含まれなくなる可能性があります。

回避方法: 再インストールまたは再設定を行なったあとにホストが見つからない場合は、次の手順でホストで Sun Management Center エージェントを再起動します。

  1. エージェントシステムにログインします。

  2. スーパーユーザーになります。

    % su -

  3. 次のように入力して Sun Management Center エージェントを停止します。


    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -a
    
  4. 次のように入力して Sun Management Center エージェントを起動します。


    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -a
    

ゾーンの作成後に zlogin -C が必要 (6388082)

ほかの物理マシンに存在するゾーンにアクセスするには、大域ゾーンから zlogin -C <zone-name> と入力し、そのゾーンの設定を行います。

ゾーン作成の「ネームサーバー」フィールドに、ネームサーバー値に続けて IP アドレスを入力します。たとえば、「ネームサーバー」フィールドには、ns1.sun.com (10.255.255.255) のような値を指定できます。

構成リーダーアドオンのバグ

es-validate コマンドの報告するバージョン番号が英語版とほかの言語版の間で異なる (6331558)

エントリレベルプラットフォーム (ELP)、Netra、デスクトップ/ワークステーション、およびワークグループサーバーのアドオンソフトウェアのローカライズ版のパッケージは、前々回以来のリリースから変更の必要がなかったため、今回のリリースでは更新されていません。

回避方法: ありません。

ローエンドおよびミッドレンジシステムで PICL がいくつかのシステム構成変更を読み取らないことがある (6243759)

この問題は、ELP、Netra、およびデスクトップ/ワークステーションの構成リーダーで発生します。

Solaris 10 を使用している Netra 240/440/T4、Sun Blade 100、および Sun Fire V240 サーバーの PICL (Platform Information and Control Library) が、初期化後に、bge1-bge3 ドライバなどの構成変更を読み取らないことがあります。prtconf -v コマンドの出力には、これらのドライバのインスタンスが反映されるのですが、prtpicl -v コマンドの出力には反映されません。

回避方法: svcadm restart picl コマンドを発行することによって、prtconf ユーティリティーで PICL を再調整してください。

Netra のバグ

動的再構成後に PICL デーモンを再起動しなければならない (6247392)

Solaris 10 で cfgadm コマンドを使用してシステムボードに動的再構成 (DR) 操作を行なったあと、構成リーダーのテーブルのいくつかの値が表示されない、または "--" と表示されます。この影響を受けるのは、構成リーダーテーブルの次のエントリです。

ハードウェアの概要と物理表示も影響を受けます。ハードウェアの概要では値が "--" と表示され、物理表示ではシステムの画像が表示されません。

回避方法:

DR 操作後に、次のコマンドを使用して PICL デーモンを再起動してください。

Solaris 8 または 9 システムの場合:

% /etc/init.d/picld stop

% /etc/init.d/picld start

Solaris 10 システムの場合:

% svcadm restart svc:/system/picl:default

Netra 1280 サーバーで DC PSU タイプ D142 の動的再構成後に PICL デーモンを再起動しなければならない (6247392)

Netra 1280 サーバーで DC PSU タイプ D142 を動的に再構成したあと、PICL デーモンが更新されません。

回避方法: DR 操作後に、次のコマンドを使用して PICL デーモンを再起動してください。

Solaris 8 または 9 システムの場合:

% /etc/init.d/picld stop

% /etc/init.d/picld start

Solaris 10 システムの場合:

% svcadm restart svc:/system/picl:default

DC 電源装置フィールドの A と B が逆になっている (6277372)

DC 電源装置フィールドの A とB の報告が逆になっています。たとえば、A が故障していて、B が正常の場合、Sun Management Center は、B が故障していて、A が正常と報告します。

回避方法: ありません。

動的再構成で内部デバイスが検出されない (6326558)

Solaris 10 システムに対する DR 操作の取り外しプロセス中、ディスクやネットワークなどの内部デバイスが検出されません。

回避方法: DR 操作後に、次のコマンドを使用して PICL デーモンを再起動してください。

% svcadm restart picl

この回避策を使用しても、Solaris 10 システムで動作するエージェントが、内部デバイス (ディスク、ネットワーク) の取り外しや挿入、再構成操作の発生を検出できないことがあります。

ワークグループサーバーのバグ

Sun Fire V880 または Sun Fire V480 サーバーで「アラーム」タブを選択すると、アラームの警告メッセージが発生する (6317433)

2 つのオブジェクトを持つ Fire V880 または Sun Fire V480 サーバーの検出オブジェクトで「アラーム」タブを選択すると、次のような内容のアラーム警告メッセージが表示されます。

次のようなアラーム警告メッセージです。

エージェントからイベント管理情報を取得できません。エージェントは停止しているかビジー状態にあります。デフォルトをローカルイベントマネージャーとします。

多くの場合、この警告メッセージは誤りで、エージェントは正しく動作しています。

「了解」をクリックすると、アラームタブのテーブルがデフォルトでローカルのイベント管理になります。いったん、検出されたオブジェクトの詳細ウィンドウを閉じ、再び開いて、「アラーム」タブをクリックすると、同じ警告メッセージが表示されます。

回避方法: ありません。

Solaris 10 が動作する Sun Fire V890 サーバーの「ハードウェア規則」テーブルのプロセッサタイプに誤りがある (6318026)

Sun Fire V890 サーバーは、UltraSparc-IV プロセッサを搭載して出荷されます。しかし、「ハードウェア規則」テーブルの「プロパティー」列に、プロセッサタイプとして「Correctable Memory Error, Ultra Sparc III」または「I/O Correctable Error, Ultra Sparc III」と表示されます。

回避方法: ありません。