ここで説明する事項には、前提条件、ヒント、障害追跡に関するヒント、バグなど、ユーザーが知っておくべき情報が含まれています。バグは、これらの情報のサブセットです。バグには追跡番号が割り当てられており、この番号は括弧で囲んで記載されています。バグおよびパッチに関する最新情報は、SunSolveSM Web サイト、http://sunsolve.sun.com をご覧ください。
Sun MC 4.0 リリースのハードウェア監視には、物理表示機能と論理表示機能があります。ただしこの機能は、管理ノードを SPARC サーバー経由で監視している場合にのみ利用可能です。この機能は、x86 サーバー経由で監視している SPARC の管理ノードでは利用できません。
回避方法: ありません。
Sun MC 4.0 サーバーのセットアップ中に db-start コマンドが失敗することがあります。多数のエラーメッセージが表示されます。次に例を示します。
db-start のエラー |
または
Parsing errors for the topology-license-d.x file |
回避方法: Sun MC 4.0 サーバーのセットアップを実行する前に /etc/project ファイルを編集してください。データベースのユーザーは通常、/etc/project ファイルにあるデフォルトのプロジェクトからリソースを割り当てられます。/etc/project ファイルの該当行を編集し、次の値が含まれるようにしてください。
default:3::::project.max-shm-memory=(priv,5368708912,deny) |
この値は一般的に、システムの使用可能なメモリー合計の 3 分の 1 と同程度になるように求められます。
データベースのユーザー向けに新規プロジェクトが作成した場合、新しいプロジェクトに該当する行を編集してください。
ASM アドオンがエージェントおよびサーバーにインストールされてはじめて「ログ表示」タブが表示されます。エージェントプラットフォームの構成リーダーを ASM アドオンが検出しない場合、「ログを表示」タブは表示されません。ASM と同様、構成リーダーは別のアドオンで、Sun MC エージェントがインストールされているハードウェアに固有のものです。
回避方法: 該当するアドオンをすべてのプラットフォームにインストールしてください。次に例を示します。
T2000、T1000、および Sun Blades といったエントリレベルのプラットフォームでは、機能を最大限に生かすために、ELP 構成リーダーをサーバーおよびエージェントの両ノードにインストールしておく必要があります。
「ツール」->「登録」の順にリンクを開き、Product Registration クライアントプログラムを起動します。これを使用すると、ユーザーの所有物を Sun に登録し、より良いサービスとサポートを受けることができます。Web Console 内にはこのリンクに関するオンラインヘルプはありません。
回避方法: ありません。
Solaris または Linux マシン上で es-start -c コマンドを使用して、はじめて Java Console を起動すると、スクリプトによって、Product Registration クライアントを開始するかどうかの問い合わせがあります。続いてスクリプトはユーザーの入力を待ちます。2 回目以降はユーザー入力を待ちません。コンソールがバックグラウンドで起動した場合、スクリプトがバックグラウンドでユーザー入力を待ち続けるため、コンソールが起動できません。
回避方法: Java Console は最初にフォアグラウンドで起動します。コンソールがバックグラウンドで起動していた場合、fg コマンドでフォアグラウンドに切り替えます。
次のエラーメッセージが表示されます。
Operation failed |
回避方法: ありません。
ログインコンソールを Windows で表示すると、左の区画が見えません。区画の幅が 0 になっています。
回避方法: スクロールバーをドラッグし、区画の幅を広げてください。
Web Console では、Solaris Container Manager のそれぞれのページにある Solaris Container Manager オンラインヘルプへのリンクはいずれも、クリックすると同じヘルプトピックが表示されます。
回避方法: ありません。ヘルプウィンドウが開いたあと、ユーザーは希望のトピックをクリックできます。
Sun MC 3.6.1 から Sun MC 4.0 にサーバーを移行したあと、Java Console が起動できません。次のエラーメッセージが表示されます。
コンソール情報を読み込めません。 |
回避方法: 次のコマンドを入力します。
# es-stop -A |
# es-start -A |
Windows XP システム上の Internet Explorer では、リソースプールの作成中に使用できる CPU が 1 つしかないと、リソースプール作成が失敗したように見えます。次のエラーメッセージが表示されます。
新規リソースプールの作成に使用可能な CPU がありません。 新規リソースプールまたは新規動的リソースプールを作成するには、 使用されていない CPU、または使用可能な CPU が 1 つ以上必要です。 |
リソースプール作成は失敗したように見えますが、実際は作成されています。
回避方法 1: 危険がないようであればエラーメッセージを無視してください。
回避方法 2: Mozilla、Netscape、Firefox など別のブラウザを使ってリソースプールを作成してください。
回避方法 3: Windows XP 以外の OS でリソースプールを作成してください。
回避方法: Mozilla ではなく Firefox や Internet Explorer ブラウザを使って、専用 CPU 割り当てをしてください。
回避方法: ルートとしてログインします。次のコマンドを入力します。
/usr/sbin/smcwebserver stop
/usr/sbin/smcwebserver start
説明なしの新規オブジェクトで、既存のオブジェクトの説明が表示されます。
回避方法: ありません。
回避方法: 次のコマンドを入力します。
/usr/sbin/smcwebserver stop
/usr/sbin/smcwebserver start
回避方法: インストール後、次のコマンドを入力してください。
/usr/sbin/smcwebserver stop
/usr/sbin/smcwebserver start
回避方法: ルートとしてログインします。次のコマンドを入力します。
/usr/sbin/smcwebserver stop
/usr/sbin/smcwebserver start
LED 情報のアラームの重要度が重度か中度か判別できず、ドキュメントにも重要度が記載されていません。
エラーメッセージは表示されません。ON 以外の値については、Sun MC の警告アラームを表す黄色のアラームが、LED のアラームとして表示されます。
回避方法: ありません。
x86 構成リーダーを Sun Fire X2100 システム上にインストール後、es-start -c と入力して Java Console を起動し、「モジュールブラウザ」を選択すると、x86 構成リーダーが「ハードウェア」タブの下に表示されます。Sun MC 4.0 を 24 時間以上稼働させても、LED 情報に黒いマークが表示されます。
回避方法: ありません。
何らかのコンソールをインストール後、最初に es-start -c コマンドを使用すると Product Registration クライアントが起動します。Product Registration クライアントが発見したエラーをスクリプトは報告しません。また、登録が正常に完了しなければ、クライアントは再起動されません。
回避方法: 「ツール」->「登録」とクリックして Product Registration クライアントを再起動します。Java Web Console ベースのブラウザインタフェースで、「ツール」->「登録」と順にリンクをたどることもできます。
Product Registration クライアントの開始時メッセージおよび Product Registration クライアントはローカライズされていません。Product Registration クライアントは次の方法で起動できます。
Java Console の場合:
インストール後、es-start -c コマンドを使って Java Console を起動した場合、Product Registration クライアントを起動するかどうかの問い合わせが表示されます。クライアントを起動する場合は y を入力します。
Sun Management Center のメインウィンドウで、「ツール」メニューから「登録」を選択します。
Sun Web Console にある Sun Management Center の GUI の場合:
Sun Management Center のメインウィンドウの左区画で「ツール」をクリックし、次に「登録」をクリックします。
次のコマンドをコマンド行に入力します。
# javaws https://sunconnection.sun.com/RegistrationClient/client.jnlp |
回避方法: es-config コマンドを使用してエージェントの SNMP ポートを変更してください。
回避方法: ホストの「詳細」ウィンドウを開き直してください。「ハードウェア概要」テーブルが表示されます。
「詳細」ウィンドウの「ハードウェア」タブのシステムの物理表示に、現在の表示に関係のない正面表示が設定されます。また、履歴にも正面表示だけ示されます。
回避方法: ありません。
Solaris x86 または Linux エージェントを CLI/GUI インストーラまたは「エージェント更新」でアップグレードしたとき、トポロジに最新情報が反映されません。
回避方法: エージェントをアップグレードしたあとに、トポロジオブジェクトを手動で変更してください。
システムの再起動後、Sun Management Center サービスが実行を開始しようとするときに、cryptosvc サービスと kcfd デーモンに制御が渡り、 /var/adm/messages にエラーが記録されます。
次のエラーメッセージが表示されることがあります。
Oct 3 18:16:09 atqa32 lomv: 10/3/2005 23:16:9 GMT LOM time reference |
Oct 3 18:16:13 atqa32 kcfd[106]: kcfd: elfsign_hash_mem_resident failed to hash for /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so: sign or verify of ELF object failed |
Oct 3 18:16:13 atqa32 kcfd[106]: kcfd: elfsign_hash_mem_resident failed to hash for /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so: sign or verify of ELF object failed |
Oct 3 18:16:13 atqa32 esd[1949]: libpkcs11: /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so signature verification failed. See cryptoadm(1M). Skipping this plug-in. |
Oct 3 18:16:13 atqa32 esd[1949]: libpkcs11: /usr/lib/security/pkcs11_softtoken.so signature verification failed. See cryptoadm(1M). Skipping this plug-in. |
Oct 3 18:16:13 atqa32 cfgserver[1949]: syslog Oct 03 18:16:13 cfgserver Unable to get pkcs session. Can not initialize snmp engine |
Oct 3 18:16:13 atqa32 cfgserver[1949]: syslog Oct 03 18:16:13 cfgserver *** terminating execution *** |
回避方法: システムを再起動する前に、es-stop -A ですべての Sun Management Center サービスを停止してください。システムが再起動すると、すべてのサービスが開始され、エラーは発生しません。
Solaris 10 の場合、起動中に Sun Management Center エージェントのサービスは停止します。
次のエラーメッセージが表示されることがあります。
Oct 12 09:19:59 atqa33 metadata[6245]: [ID 985908 daemon.alert] syslog |
Oct 12 09:19:59 metadata {received software termination signal} |
Oct 12 09:19:59 atqa33 metadata[6245]: [ID 122441 daemon.alert] syslog |
Oct 12 09:19:59 metadata *** terminating execution *** |
Oct 12 09:19:59 atqa33 event[27957]: [ID 652029 daemon.alert] syslog |
Oct 12 09:19:59 event {received software termination signal} |
Oct 12 09:19:59 atqa33 event[27957]: [ID 721961 daemon.alert] syslog |
Oct 12 09:19:59 event *** terminating execution *** |
Oct 12 09:19:59 atqa33 agent[28990]: [ID 651061 daemon.alert] syslog |
Oct 12 09:19:59 agent {received software termination signal} |
Oct 12 09:19:59 atqa33 agent[28990]: [ID 891934 daemon.alert] syslog |
Oct 12 09:19:59 agent *** terminating execution *** |
回避方法: システムを再起動する前に es-stop -A ですべてのサービスを停止してください。この場合、syslog ファイルにエラーメッセージは記録されません。
エージェントのすべての ACL から esadm グループを削除してから、エージェントの ACL に個別にユーザーを追加した場合、サーバーサポートモジュールの ACL にユーザーが自動的に追加されません。サーバーサポートモジュールでユーザーが反映されていないため、サーバーサポートモジュールは Performance Reporting Manager の有効化または無効化を許可しません。次のメッセージが表示されます。
Unable to enable/disable PRM data collection on an agent with new user |
回避方法: エージェントの ACL に esadm グループを追加してから、esadm グループに個別にユーザーを追加してください。
回避方法 1: 次の手順を実行します。
ログイン画面を最小化してから、元のサイズに戻します。
アクティブなカーソルがあるフィールドに入力を行います。
次のフィールドにカーソルを移動します。
ログイン画面を最小化してから、元のサイズに戻します。
そのフィールドに入力を行います。
回避方法 2: JDK 1.6 または互換バージョンを使用します。
回避方法: ありません。
回避方法: ありません。
回避方法: CST サービスの実行時にタスク作成で問題が発生することがあります。es-stop -x を使用して、CST サービスを停止してください。
回避方法: 呼び出される側のスクリプトに 2 ないし 3 秒の sleep を挿入してください。
Performance Reporting Manager のグラフはユーザーが指定した時間範囲で生成できます。Sun MC 4.0 リリースの Performance Reporting Manager グラフでは、範囲の下限とデータ生成の時間とが同じであった場合、そのポイントは表示されません。
回避方法: 下限部分に 30 分または 1 時間のインターバルを追加してください。
たとえば、あるプロパティーに関する毎時データが 5:30、6:30 などから開始され 11:30 まである場合、グラフを 6:30 〜 10:30 の範囲で要求すると、6:30 のデータポイントがグラフに含まれません。ただし範囲を 6:00 〜 10:00 までにすると、すべてのポイントが正確に表示されます。
完全ルートゾーンに Performance Reporting Manager を増分インストールしても、Performance Reporting Manager エージェントモジュールは構成されません。
回避方法: /var/opt/SUNWsymon/cfg/zone-modules-d.dat ファイルを修正します。
たとえば 100 を超える場合など、監視対象のエージェント数とパフォーマンスデータのサイズが大きいと、最近 7 日間のデータに関するレポート生成に非常に時間がかかります。7 日間というのは、当日以前の履歴データを最も詳細なレベルでデータベースに保存できる時間の限界です。最も詳細なレベルとは毎時です。そのため、このレポートを生成するのに非常に大量のデータを取得する必要があります。リクエストするデータプロパティー数が多ければ多いほど、データサイズも増えます。8 日間の場合も 7 日間のデータを取得するため、データベースに同程度の負荷がかかります。
8 日間を超えると、履歴データは毎日、毎週、毎月という間隔で保存されます。そのため 8 日間を超える時間範囲のレポート生成は迅速に行えます。
回避方法: エージェント数が多い場合、毎時データの時間範囲を 7 日間から 5 日間に減らしてください。
15 個以上の Performance Reporting Manager レポート要求を同時に実行するようにスケジュールした場合、Performance Reporting Manager がある程度動作したあと、次の問題 (1 つまたは複数) が発生することがあります。
エージェントマシンからデータを収集できない。
いくつかのレポート要求が実行状態のままになる。
レポート要求を希望どおりにスケジュールできない。
グルーピングタスク要求を希望どおりにスケジュールできない。
レポートマネージャの GUI を起動できない。
ジョブの管理の GUI を起動できない。
上記の問題のいずれかがあると、ジョブの管理 GUI を起動したときに、次のエラーメッセージがコンソールに表示されることがあります。
タスクサービスが使用できません。 |
同様に、レポートマネージャーの GUI を起動したときに、次のエラーメッセージがコンソールに表示されることがあります。
レポートサービスは使用できません |
回避方法: この問題が発生した場合は、サーバーコンポーネントをいったん停止し、再起動してください。次のコマンドを入力します。
# es-stop -A |
# es-start -A |
この問題を回避するには、15 個を超えるレポート要求を同時に実行するスケジュールを作成しないでください。要求の実行タイミングを間隔を空けてスケジュールします。たとえば、1 時間おきに実行する必要がある要求が 20 個ある場合は、それらの要求を 2 つのバッチに分けて、10 個ずつにします。そして、2 つのバッチを少なくとも 15 分ずらして実行するようにスケジュールします。2 つのバッチを同時に実行するようにスケジュールしてはいけません。
アラームのレポートで「すべてのホスト」 オプションを選択し、フィルタを指定すると、エージェントマシンに関するアラームが正しくフィルタリングされません。
「すべてのホスト」 オプションを選択し、フィルタを指定すると、全ホストに関して記録されたアラームのすべてに、指定したフィルタ条件が適用されます。レポート出力には、フィルタで選別されたアラームが返されます。また、このレポートには、監視下にあるすべてのホストからの「エージェントの応答なし」のアラームと「ホストの応答なし」のアラームも含まれます。そうしたアラームには、指定したフィルタ条件が適用されません。
回避方法: この問題は、アラームレポートにホスト名を明示的に指定することによって回避できます。次に示す回避策のいずれかを選択してください。
単一のホストに関するアラームレポートを生成する場合は、hostname:port の形式でホスト名を指定するか、Sun Management Center のトポロジ表示からホスト名を選択する。
複数のホストに関するアラームレポートを生成する場合は、ホスト名の選択に、hostname:port の形式のコンマ区切りでホスト名を指定するか、Sun Management Center のトポロジ表示から複数のホスト名を選択する方法を取る。
Service Element for IMAP4 と Synthetic Transaction for IMAP4 モジュールのサービス測定テーブルに追加された行のセル値が、空 (ゼロ) になります。これらのモジュールを読み込み解除および再度読み込みしたあとに行を追加すると、次のメッセージが表示されます。
次のインデックスを持つ行が存在します:nnn |
このバグにより、Service Element for IMAP4 および Synthetic Transaction for IMAP4 モジュールが x86 システムで動作できなくなることがあります。
回避方法: x86 上で動作する IMAP サービスを監視するには、必ず、SPARC エージェントホストに Synthetic Transaction for IMAP4 モジュールを読み込みます。また、読み込まれたモジュールは、x86 システム上の IMAP サービスをプローブするよう構成されている必要があります。
Microsoft Windows 2000 システム上で動作している JRE (Java Runtime Environment) バージョンが 1.3.1 〜 1.4.0 の範囲のいずれかの場合、「サービスオブジェクトの変更」ダイアログボックスのいくつかのテキストフィールドで文字が受け付けられないことがあります。サービスタイプをデフォルトの HTTP 以外に変更しようとすると、「ホスト名」および「インスタンス」テキストフィールドに入力した文字が受け付けられません。
JRE のバージョンが 1.4.1 の場合、この問題は発生しません。
回避方法: 「サービスオブジェクトの変更」ダイアログボックス使う前に、Microsoft Windows 2000 システムに JRE バージョン 1.4.1 をインストールしてください。
ゾーン作成ウィザードがホストのコンテキストから起動された場合、リソースプールの選択画面が表示されます。少なくとも 1 つの実行中ゾーンが対象の専用 CPU で作成されている場合、プール一覧には選択肢として SUNWtmp プールが表示されます。ゾーン作成は SUNWtmp プールを選択した場合に失敗します。専用 CPU 構成とした結果、一時プールが作成され、2 つのゾーンで共有できなくなります。次のエラーメッセージが表示されます。
次に、入力したゾーンのログファイルの内容を示します。 自動起動: No such property type usage: set = Sets property values. For resource type ... there are property types ...: |
回避方法: 専用 CPU 番号を指定するか、ゾーン作成に SUNWtmp プールを使用しないようにします。
ブランドゾーンを含め、完全ルートゾーンの移行が失敗します。完全ルートゾーンの場合、内容も含めたゾーンの移行および copy 操作で、次のエラーが発生することがあります。
完全ルートゾーンのサイズは大きく、tar ファイル作成、圧縮、および完全ルートゾーンの分割で長い時間がかかります。copy コマンドで内容も含めた場合、元のゾーンの再接続を試みたあと、Solaris Container Manager のタイムアウト時間が短いとタイムアウトします。
各ゾーンが 2M バイトの固定サイズに分割されます。完全ルートゾーンのサイズはギガバイト単位であるため、サブアーカイブの数が多くなります。awk コマンドが、指定の限界値を超えた長さの文字列に対応しません。
古いゾーンアーカイブがサーバーに残ります。ダウンロード中、不要なファイルがゾーンイメージの一部としてダウンロードされることがあります。
ターゲットとなるシステムのディスク容量は、少なくともゾーンの 3 倍の大きさになるようにします。ディスク容量が足りない場合、アーカイブの展開中に失敗します。
前述のエラーに加え、次の問題が発生する可能性があります。
ゾーンの内容は完全に移行されたが、ターゲットへの接続に必要な状態ではないことがある。この問題は Solaris Container Manager をゾーンの移行に使用していない場合も発生することがあります。この場合、ゾーンはインストールされた状態ですが起動しません。
Sun MC でインストールされた Web サーバーに障害が発生することがあります。この場合、ファイル転送全体も失敗します。
回避方法: 次の条件が満たされているか確認してください。
es-config -l root -M scm-container コマンドおよびプロファイルの更新が正常に完了した
ホスト間でハードウェア構成が同じで同一の OS リリースがインストールされている
ホストに十分なディスク容量がある
/var/opt/SUNwsymon/downloads/ ディレクトリにファイルがいつも含まれていない。もしファイルがあればすべて削除してください。
ゾーンのコピーまたは移行の場合、「終了」をクリックしたあと少なくとも 2 分間待ってください。空のウィンドウが画面上に残ることがあります。このウィンドウは強制的に閉じても問題ありません。
/var/opt/SUNWsymon/cfg/scm-zonecopy.properties ファイルの値が定義済みである。定義済みの migratePollInterval (600000) はそのままでも構いません。有効なスリープ時間は pollInterval x retry と等しくなります。大きなゾーンの場合、デフォルトの再試行の値を 5 から 10 に増やしてください。
ゾーン作成ウィザードは、Solaris 10 11/06 リリースおよび Solaris 10 8/07 リリースでゾーン構成用のデフォルトおよび任意の特権を 入力するための画面で構成されています。この画面はブランドゾーンでは表示されません。
回避方法: 「ゾーンプロパティー」ページを使用してゾーン特権を修正してください。特権が更新された場合、ゾーンを再起動する必要もある場合があります。
Solaris Container Manager 4.0 を全パッチとともにインストールし、ゾーンを作成します。新規作成したゾーンのデフォルトプロジェクトでいずれかの 1 行を選択します。「アラームのしきい値」をクリックしてアラームを作成すると、アラームは左ウィンドウ区画に生成されますが、このアラームの原因となっているゾーンには反映されません。
回避方法: ありません。
名前を変更するゾーンに新しい名前を入力し「ゾーンログ」ボタンをクリックすると、次のエラーメッセージが表示されます。
ゾーンのログの内容 次に、入力したゾーンのログファイルの内容を示します。 tail: cannot open input |
このエラーはゾーン名が不正であるという意味です。変更前のゾーンの名前を入力して「ゾーンログ」ボタンをクリックすると、次の警告メッセージが表示されます。
Zone updated successfully Zone updated successfully Configuring zone with the following attributes: zonename lzdeluth2 Zone Rename successful. zoneadm: zone 'del2': WARNING: hme0:1: no matching subnet found in netmasks(4) for 10.12.174.155; using default of 255.0.0.0 |
回避方法: ありません。
新規作成したゾーンの名前を変更し、新しい名前を保存します。リソースプールのデフォルトページに移動すると、名前を変更したゾーンがゾーンリストに反映されていません。名前の変更が反映されていないゾーンをクリックすると、新しいページが表示されます。このページの右パネルは空です。左パネルのツリーは展開されていない状態です。
ゾーンの名前を変更したあと、左パネルのツリーを折りたたまないでください。システムを再表示します。名前を変更したゾーンが右パネルに表示されますが、左パネルの pool_default の下には表示されません。
回避方法: ありません。
英語以外のロケールを選択しても、使用状況グラフのイメージのタイトルと見出しが英語で表示されます。これらの値は、ローカライズされていません。
Solaris 8 OS を使用しているシステムでは、Container Manager で拡張アカウンティング機能が使用不可になっています。したがって、Solaris 8 システムでは、コンテナの CSV ファイルの拡張アカウンティングデータ (Exacct) 列は null になります。
エージェントホストの /etc/project データベース内のプロジェクトが、Sun Management Center のデータベース内のプロジェクトとプロジェクト ID が同じでプロジェクト名が異なる場合、プロジェクトは Container Manager で検出されません。Container Manager では、同じサーバーコンテキスト内のすべてのホスト間でプロジェクト ID が一意である必要があります。
projadd コマンドを使用してプロジェクトを作成しないでください。Container Manager だけを使用してプロジェクトを管理してください。
回避方法: projadd コマンドで作成されたデフォルト以外のプロジェクトをエージェントホストの /etc/project データベースから削除し、Container Manager の新規コンテナウィザードを使用してコンテナを作成します。
ゾーン、プールまたはプロジェクトの、作成、変更または削除に失敗したときに表示されるエラーメッセージが不完全で、詳細が表示されません。次のような内容のエラーメッセージが表示される場合があります。
リソースプールを作成できない
ゾーンを作成できない
プロジェクト、ゾーン、またはプールを更新できない
有効なユーザーのコンテナを有効にできない
コンテナをホストに関連付けることができない
回避方法: これらのエラーのいずれかが発生した場合は、このあとのプロファイルに関する推奨事項を参照してください。ただし、推奨されている作業を行う前に、ユーザーが有効な Sun Management Center ユーザーであり、必要な管理者権限を持っている (esadm、esdomadm グループに属している) ことを確認してください。
次のコマンドを実行して、必要なプロファイルにユーザーが関連付けられていることを確認してください。
$ profiles <username>
必要なプロファイルは次のとおりです。
Solaris 10 の場合 - ゾーン管理、プール管理、プロジェクト管理
Solaris 9 の場合 - プール管理、プロジェクト管理
Solaris 8 の場合 - プール管理、プロジェクト管理
必要なプロファイルがない場合は、次のコマンドをスーパーユーザーで実行し、ユーザーに関連付けられているプロファイルを変更します。
# usermod -P "<必要なプロファイルをコンマで区切ったリスト>" <username>
システム上にプロファイルが存在しない場合は、/etc/security ディレクトリの prof_attr ファイルに次の形式で必要なエントリを追加します。
Pool Management:::Resource pool management profile:help=RtPoolMgmt.html
Project Management:::Manage Solaris projects:auths=solaris.project.read,solaris.project.write;help=RtProjManagement.html
次のコマンドを実行して、ユーザーが SCM モジュールのローカルアクセスユーザーリストに含まれているかどうかを確認します。
<BASEDIR>/SUNWsymon/sbin/es-config -M scm-container -s
ユーザーがアクセスリストに含まれていない場合は、次のコマンドを実行します。
<BASEDIR>/SUNWsymon/sbin/es-config -M scm-container -l <user_name>
エージェントがクラッシュすると、scm-container* のファイルが /var/opt/SUNWsymon/cfg/ ディレクトリに残ります。エージェントが再起動したときに、最高のパフォーマンスではない場合があります。このような状況のときは、次のエラーメッセージが表示される場合があります。
「セキュリティー権限が不十分なため、操作を完了できません。」
次のコマンドを入力して、エージェント上のプロセスの状態を確認できます。
% ps -eaf | grep esd
回避方法: パフォーマンスを向上するには、次のコマンドを入力します。
スーパーユーザーになります。
% su -
エージェントを停止します。
# /opt/SUNWsymon/sbin es-stop -a
状態ファイルを削除します。
# rm /var/opt/SUNWsymon/cfg/scm-container*
エージェントを再起動します。
#/opt/SUNWsymon/sbin/es-start -a
サーバーの再起動後に Java Web Console が自動的に再起動しません。
Java Web Console を起動するには、次のコマンドを入力します。
スーパーユーザーになります。
% su -
root パスワードを入力します。
Java Web Console を再起動します。
# /usr/sbin/smcwebserver restart
今後は Java Web Console が再起動するようにします。
# /usr/sbin/smcwebserver enable
回避方法: ありません。
「新規ゾーン」ウィザードの「ロケール」ドロップダウンメニューから無効なロケールを選択すると、ゾーンの作成に失敗します。「ロケール」ドロップダウンメニューには無効なロケール値が含まれる可能性があります。
有効なロケールについては、『 International Language Environments Guide』の「Supported Locales」を参照してください。
回避方法: 「新規ゾーン」ウィザードの「ロケール」ドロップダウンメニューから有効なロケールを選択します。ロケール値がわからない場合は、C (英語ロケール) を選択します。
アラームが発生しているときに、アラームバッジそのものではなく、アラームバッジのツールチップが表示される場合があります。
別の区画に移動してからアラームが発生しているオブジェクトのアイコンに戻ると、アイコンのバッジが正しく表示されます。
回避方法: ありません。
ブラウザの「戻る」ボタンをクリックすると、Container Manager から例外がスローされる場合があります。このリリースでは、ブラウザの「戻る」ボタンはサポートされていません。
この例外から回復するには、https://server_name:6789/containers を表示し、適切なページに移動します。
回避方法: ありません。
Solaris 9 オペレーティングシステムでは、newtask コマンドのバグが原因で、一部のプロセス (たとえばユーザー nobody で実行される JavaTM アプリケーション) がコンテナに移動しません。
回避方法: ユーザー nobody で実行されるアプリケーションを、newtask コマンドを使用して適切なコンテナ内で起動します。
# /usr/bin/newtask -p projectname command |
projectname はアプリケーションを起動するプロジェクト、command はアプリケーションを起動するコマンドです。
詳細は、newtask(1) のマニュアルページを参照してください。
次のいずれかの一致式を使用してコンテナ定義を作成してから有効にすると、エージェントホストがハングアップします。
n
ns
nsc
nscd
回避方法: newtask コマンドを使用して、適切なプロジェクト内で nscd プロセスを開始します。
# /usr/bin/newtask -p projectname command |
projectname はアプリケーションを起動するプロジェクト、command はアプリケーションを起動するコマンドです。
詳細は、newtask(1) のマニュアルページを参照してください。
Sun Management Center ソフトウェアをサーバーレイヤーに再インストールする場合は、アンインストール時にデータを残してください。同様に、サーバーレイヤーで再設定を行う場合は、データベースを再作成しないオプションを選択します。データを保存せずにサーバーレイヤーで再インストールまたは再設定を行なった場合、以前に検出されたエージェントホストがデータベースに含まれなくなる可能性があります。
回避方法: 再インストールまたは再設定を行なったあとにホストが見つからない場合は、次の手順でホストで Sun Management Center エージェントを再起動します。
エージェントシステムにログインします。
スーパーユーザーになります。
% su -
次のように入力して Sun Management Center エージェントを停止します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -a |
次のように入力して Sun Management Center エージェントを起動します。
# /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -a |
ほかの物理マシンに存在するゾーンにアクセスするには、大域ゾーンから zlogin -C <zone-name> と入力し、そのゾーンの設定を行います。
ゾーン作成の「ネームサーバー」フィールドに、ネームサーバー値に続けて IP アドレスを入力します。たとえば、「ネームサーバー」フィールドには、ns1.sun.com (10.255.255.255) のような値を指定できます。
エントリレベルプラットフォーム (ELP)、Netra、デスクトップ/ワークステーション、およびワークグループサーバーのアドオンソフトウェアのローカライズ版のパッケージは、前々回以来のリリースから変更の必要がなかったため、今回のリリースでは更新されていません。
回避方法: ありません。
この問題は、ELP、Netra、およびデスクトップ/ワークステーションの構成リーダーで発生します。
Solaris 10 を使用している Netra 240/440/T4、Sun Blade 100、および Sun Fire V240 サーバーの PICL (Platform Information and Control Library) が、初期化後に、bge1-bge3 ドライバなどの構成変更を読み取らないことがあります。prtconf -v コマンドの出力には、これらのドライバのインスタンスが反映されるのですが、prtpicl -v コマンドの出力には反映されません。
回避方法: svcadm restart picl コマンドを発行することによって、prtconf ユーティリティーで PICL を再調整してください。
Solaris 10 で cfgadm コマンドを使用してシステムボードに動的再構成 (DR) 操作を行なったあと、構成リーダーのテーブルのいくつかの値が表示されない、または "--" と表示されます。この影響を受けるのは、構成リーダーテーブルの次のエントリです。
システム
ネットワークデバイス
LOM
ASR
LOM イベント
LOM アラーム
障害インジケータ
ハードウェアの概要と物理表示も影響を受けます。ハードウェアの概要では値が "--" と表示され、物理表示ではシステムの画像が表示されません。
回避方法:
DR 操作後に、次のコマンドを使用して PICL デーモンを再起動してください。
Solaris 8 または 9 システムの場合:
% /etc/init.d/picld stop
% /etc/init.d/picld start
Solaris 10 システムの場合:
% svcadm restart svc:/system/picl:default
Netra 1280 サーバーで DC PSU タイプ D142 を動的に再構成したあと、PICL デーモンが更新されません。
回避方法: DR 操作後に、次のコマンドを使用して PICL デーモンを再起動してください。
Solaris 8 または 9 システムの場合:
% /etc/init.d/picld stop
% /etc/init.d/picld start
Solaris 10 システムの場合:
% svcadm restart svc:/system/picl:default
DC 電源装置フィールドの A とB の報告が逆になっています。たとえば、A が故障していて、B が正常の場合、Sun Management Center は、B が故障していて、A が正常と報告します。
回避方法: ありません。
Solaris 10 システムに対する DR 操作の取り外しプロセス中、ディスクやネットワークなどの内部デバイスが検出されません。
回避方法: DR 操作後に、次のコマンドを使用して PICL デーモンを再起動してください。
% svcadm restart picl
この回避策を使用しても、Solaris 10 システムで動作するエージェントが、内部デバイス (ディスク、ネットワーク) の取り外しや挿入、再構成操作の発生を検出できないことがあります。
2 つのオブジェクトを持つ Fire V880 または Sun Fire V480 サーバーの検出オブジェクトで「アラーム」タブを選択すると、次のような内容のアラーム警告メッセージが表示されます。
次のようなアラーム警告メッセージです。
エージェントからイベント管理情報を取得できません。エージェントは停止しているかビジー状態にあります。デフォルトをローカルイベントマネージャーとします。
多くの場合、この警告メッセージは誤りで、エージェントは正しく動作しています。
「了解」をクリックすると、アラームタブのテーブルがデフォルトでローカルのイベント管理になります。いったん、検出されたオブジェクトの詳細ウィンドウを閉じ、再び開いて、「アラーム」タブをクリックすると、同じ警告メッセージが表示されます。
回避方法: ありません。
Sun Fire V890 サーバーは、UltraSparc-IV プロセッサを搭載して出荷されます。しかし、「ハードウェア規則」テーブルの「プロパティー」列に、プロセッサタイプとして「Correctable Memory Error, Ultra Sparc III」または「I/O Correctable Error, Ultra Sparc III」と表示されます。
回避方法: ありません。