ブランドゾーンを含め、完全ルートゾーンの移行が失敗します。完全ルートゾーンの場合、内容も含めたゾーンの移行および copy 操作で、次のエラーが発生することがあります。
完全ルートゾーンのサイズは大きく、tar ファイル作成、圧縮、および完全ルートゾーンの分割で長い時間がかかります。copy コマンドで内容も含めた場合、元のゾーンの再接続を試みたあと、Solaris Container Manager のタイムアウト時間が短いとタイムアウトします。
各ゾーンが 2M バイトの固定サイズに分割されます。完全ルートゾーンのサイズはギガバイト単位であるため、サブアーカイブの数が多くなります。awk コマンドが、指定の限界値を超えた長さの文字列に対応しません。
古いゾーンアーカイブがサーバーに残ります。ダウンロード中、不要なファイルがゾーンイメージの一部としてダウンロードされることがあります。
ターゲットとなるシステムのディスク容量は、少なくともゾーンの 3 倍の大きさになるようにします。ディスク容量が足りない場合、アーカイブの展開中に失敗します。
前述のエラーに加え、次の問題が発生する可能性があります。
ゾーンの内容は完全に移行されたが、ターゲットへの接続に必要な状態ではないことがある。この問題は Solaris Container Manager をゾーンの移行に使用していない場合も発生することがあります。この場合、ゾーンはインストールされた状態ですが起動しません。
Sun MC でインストールされた Web サーバーに障害が発生することがあります。この場合、ファイル転送全体も失敗します。
回避方法: 次の条件が満たされているか確認してください。
es-config -l root -M scm-container コマンドおよびプロファイルの更新が正常に完了した
ホスト間でハードウェア構成が同じで同一の OS リリースがインストールされている
ホストに十分なディスク容量がある
/var/opt/SUNwsymon/downloads/ ディレクトリにファイルがいつも含まれていない。もしファイルがあればすべて削除してください。
ゾーンのコピーまたは移行の場合、「終了」をクリックしたあと少なくとも 2 分間待ってください。空のウィンドウが画面上に残ることがあります。このウィンドウは強制的に閉じても問題ありません。
/var/opt/SUNWsymon/cfg/scm-zonecopy.properties ファイルの値が定義済みである。定義済みの migratePollInterval (600000) はそのままでも構いません。有効なスリープ時間は pollInterval x retry と等しくなります。大きなゾーンの場合、デフォルトの再試行の値を 5 から 10 に増やしてください。