Sun Management Center 4.0 ご使用にあたって

Performance Reporting Manager ソフトウェアのバグ

ユーザーが時間を指定したグラフに毎時データが記載されない (6619000)

Performance Reporting Manager のグラフはユーザーが指定した時間範囲で生成できます。Sun MC 4.0 リリースの Performance Reporting Manager グラフでは、範囲の下限とデータ生成の時間とが同じであった場合、そのポイントは表示されません。

回避方法: 下限部分に 30 分または 1 時間のインターバルを追加してください。

たとえば、あるプロパティーに関する毎時データが 5:30、6:30 などから開始され 11:30 まである場合、グラフを 6:30 〜 10:30 の範囲で要求すると、6:30 のデータポイントがグラフに含まれません。ただし範囲を 6:00 〜 10:00 までにすると、すべてのポイントが正確に表示されます。

Performance Reporting Manager が増分インストールされた場合に perftool プロセスが実行されない (6615241)

完全ルートゾーンに Performance Reporting Manager を増分インストールしても、Performance Reporting Manager エージェントモジュールは構成されません。

回避方法: /var/opt/SUNWsymon/cfg/zone-modules-d.dat ファイルを修正します。

Performance Reporting Manager の 7 日間レポートで、データプロパティー 10 個を生成するのに時間がかかる (6611541)

たとえば 100 を超える場合など、監視対象のエージェント数とパフォーマンスデータのサイズが大きいと、最近 7 日間のデータに関するレポート生成に非常に時間がかかります。7 日間というのは、当日以前の履歴データを最も詳細なレベルでデータベースに保存できる時間の限界です。最も詳細なレベルとは毎時です。そのため、このレポートを生成するのに非常に大量のデータを取得する必要があります。リクエストするデータプロパティー数が多ければ多いほど、データサイズも増えます。8 日間の場合も 7 日間のデータを取得するため、データベースに同程度の負荷がかかります。

8 日間を超えると、履歴データは毎日、毎週、毎月という間隔で保存されます。そのため 8 日間を超える時間範囲のレポート生成は迅速に行えます。

回避方法: エージェント数が多い場合、毎時データの時間範囲を 7 日間から 5 日間に減らしてください。

Java サービスに問題が発生すると、Performance Reporting Manager がエージェントデータの収集に失敗する (4855306)

15 個以上の Performance Reporting Manager レポート要求を同時に実行するようにスケジュールした場合、Performance Reporting Manager がある程度動作したあと、次の問題 (1 つまたは複数) が発生することがあります。

上記の問題のいずれかがあると、ジョブの管理 GUI を起動したときに、次のエラーメッセージがコンソールに表示されることがあります。


タスクサービスが使用できません。

同様に、レポートマネージャーの GUI を起動したときに、次のエラーメッセージがコンソールに表示されることがあります。


レポートサービスは使用できません

回避方法: この問題が発生した場合は、サーバーコンポーネントをいったん停止し、再起動してください。次のコマンドを入力します。


# es-stop -A

# es-start -A

この問題を回避するには、15 個を超えるレポート要求を同時に実行するスケジュールを作成しないでください。要求の実行タイミングを間隔を空けてスケジュールします。たとえば、1 時間おきに実行する必要がある要求が 20 個ある場合は、それらの要求を 2 つのバッチに分けて、10 個ずつにします。そして、2 つのバッチを少なくとも 15 分ずらして実行するようにスケジュールします。2 つのバッチを同時に実行するようにスケジュールしてはいけません。

「すべてのホスト」オプションを選択すると、アラームレポートが正しくフィルタリングされない (4788475)

アラームのレポートで「すべてのホスト」 オプションを選択し、フィルタを指定すると、エージェントマシンに関するアラームが正しくフィルタリングされません。

「すべてのホスト」 オプションを選択し、フィルタを指定すると、全ホストに関して記録されたアラームのすべてに、指定したフィルタ条件が適用されます。レポート出力には、フィルタで選別されたアラームが返されます。また、このレポートには、監視下にあるすべてのホストからの「エージェントの応答なし」のアラームと「ホストの応答なし」のアラームも含まれます。そうしたアラームには、指定したフィルタ条件が適用されません。

回避方法: この問題は、アラームレポートにホスト名を明示的に指定することによって回避できます。次に示す回避策のいずれかを選択してください。