次の表に、Java Enterprise System (Java ES) における既知の問題の一覧を示します。
表 15 Java ES における既知の問題
バグ ID |
内容 |
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6484181 |
Portal Server は、Web Server 7.0 64 ビットの起動時の JVM スタックサイズを 128K に設定するが、これは小さすぎる。 Web Server 7.0 がすでに 64 ビットモードで設定された状態で Portal Server のインストールを開始した場合、Portal Server の構成ではスタックサイズは 128K に設定されません。これに対し、Portal Server と Web Server がどちらもすでに 32 ビットモードでインストールおよび設定されている場合に 64 ビットモードに切り替えるには、「回避方法」の節で説明する一連の手順を手動で実行する必要があります。 回避方法 Java ES 5 の一部である Portal Server が 32 ビット版の Web Server 7.0 上に配備された状態で、サーバーを 64 ビットモードで起動する場合は、次の手順を実行します。
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6487041 |
Java ES Web Server インストールでは schemagen/xjc/wsgen/wsimport スクリプトが存在しない。 schemagen/xjc/wsgen/wsimport スクリプトがある場所は、Web Server の Java ES インストール版とスタンドアロンインストール版ではそれぞれ異なります。 回避方法 このスクリプトは、Web Services コンポーネントの一部です。Web Server のスタンドアロンインストール版では、スクリプトと JAR ファイルは、それぞれ install_dir/bin と install_dir/lib ディレクトリにあります。 Java ES インストール版では、スクリプトと JAR ファイルは共有コンポーネントの一部としてインストールされ、Web Server インストールルートの外部にあります。 さまざまなプラットフォーム上でのスクリプトと JAR ファイルの場所を次に示します。 Solaris OS の場合:
Linux および HP-UX の場合:
Windows の場合:
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6432106 |
Web Server のアップグレード後に Sun Java System Portal Server の検索機能が例外をスローする。 Web Server を Java ES 4 から Java ES 5 にアップグレードすると、Portal Server の検索機能が例外をスローします。 回避方法 注 – 既存の libdb-3.3.so および libdb_java-3.3.so ライブラリファイルを、Web Server の非公開ディレクトリ以外の適切な場所に移動します。Portal Server ライブラリを適切な場所に移動したら、そのパスを以下の手順で <libdb-3.3.so path>:<libdb_java-3.3.so path> に指定する必要があります。 Solaris プラットフォームで、次の手順を実行します。
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6504178 |
移行ログが「root is not a valid user」という間違ったメッセージを Java ES 5 上で報告する。 UNIX プラットフォームで Java ES 4 から Java ES 5 にアップグレードしているときに、移行ログファイルが WARNING: "root is not a valid user" と報告します。そのホストでは「root」ユーザーは有効なので、このメッセージは間違っています。 |
6453037 |
Web Server の起動時に、多数の警告メッセージや情報メッセージが、ログファイルに送られずに標準出力に表示される。 |
6549580 |
Windows で実行中の Web Server にサービスに関する説明が含まれておらず、Java ES Update 1 パッチの適用後も説明が更新されない。 |
6550622 |
Java ES 5 ソフトウェアを Java ES 5 Update 1にアップグレードするときに、Portal Server はアップグレードせずに Web Server のみをアップグレードした場合、Portal Server サンプルの実行に失敗し、JSF 例外が発生する。 詳細は、「互換性の問題」 を参照してください。 |
6643821 |
SMF コマンドを実行すると、startserv および stopserv スクリプトから Java ES 環境が削除される (Solaris 10 のみ)。 回避方法 Solaris 10 環境で、次のように LD_LIBRARY_PATH を設定します。LD_LIBRARY_PATH=/usr/lib/mps/secv1:/usr/lib/mps:/usr/lib/mps/sasl2:$LD_LIBRARY_PATH |