Sun Java System Portal Server Secure Remote Access 7.2 管理ガイド

ネットレットルールの例

「ネットレットルールの例」は、いくつかの一般的なアプリケーションのネットレットルールの例を示しています。

この表には、ネットレットルールごとに 7 項目あり、それぞれ、「ルール名」、「リモートアプリケーションの URL」、「ダウンロードアプレットの有効化」、「ローカルポート」、「接続先ホスト」、「接続先ポート」の各フィールドに対応しています。最後の列は、ルールの説明を示します。


注 –

「ネットレットルールの例」には、ネットレットルールの暗号化方式および拡張セッションのフィールドは示されていません。それぞれが「SSL_RSA_WITH_RC4_128_MD5」および「true」に設定されていることを前提としています。


表 6–3 ネットレットルールの例

ルール名 

リモートアプリケーションの URL 

ダウンロードアプレットの有効化 

ローカルポートと宛先サーバーポートのマップ 

説明 

IMAP

null 

チェックボックスにチェックマークを付けない 

  • ローカルポート 10143

  • 接続先ホスト: imapserver

  • 接続先ポート: 143

クライアント側のネットレット local port はサーバー側の destination port と同じである必要はありません。標準の IMAP と SMTP ポート以外を使用する場合は、標準ポートと異なるポートにクライアントが設定されていることを確認します。

Solaris クライアントユーザーは、root で実行している場合を除き、1024 未満のポート番号には接続できません。 

SMTP

null 

チェックボックスにチェックマークを付けない 

  • ローカルポート 10025

  • 接続先ホスト: smtpserver

  • 接続先ポート: 25

 

Lotus Web クライアント

null 

チェックボックスにチェックマークを付けない 

  • ローカルポート 80

  • 接続先ホスト: lotus-server

  • 接続先ポート: 80

このルールでは、ネットレットがポート 80 でクライアントを待機し、ポート 80 でサーバー lotus-server に接続します。Lotus Web クライアント側で、待機するポートがサーバーポートと一致している必要があります。 

Lotus Notes 非 Web クライアント

null 

チェックボックスにチェックマークを付けない 

  • ローカルポート 1352

  • 接続先ホスト: lotus-domino

  • 接続先ポート: 1352

このルールを使用すると、Lotus Notes クライアントはネットレットを通じて Lotus Domino サーバーに接続できます。クライアントがサーバーに接続する場合、サーバー名に localhost が指定されていないことを確認してください。これは、Lotus Domino サーバーの実際のサーバー名を指定する必要があります。サーバー名は、サーバーのシステム名と同じでなければなりません。ネットレットを使用する場合、クライアントはその名前を 127.0.0.1 として解決する必要があります。その方法には次の 2 種類があります。

  • クライアントホストテーブルで、127.0.0.1 をポイントするようにサーバー名を設定します。

  • 127.0.0.1 をポイントするサーバー名の DNS エントリをエクスポートします。

    サーバー名は、設定時に Domino サーバーの設定に使用したサーバー名と同じ名前である必要があります。

Microsoft Outlook および Exchange Server

Windows NT、Windows 2000、および Windows XP では、この設定は機能しません。Windows NT、2000、および XP については、リライタ経由で Outlook Web Access を使用してください。

null 

チェックボックスにチェックマークを付けない 

  • ローカルポート 135

  • 接続先ホスト: exchange

  • 接続先ポート: 135

このルールでは、ネットレットがクライアントのポート 135 で待機し、ポート 135 のサーバー exchange に接続します。Outlook クライアントはこのポートを使用して、Exchange サーバーへの最初の接続試行を行い、失敗した場合は指定されている代替ポートを順に使用してサーバーと通信します。

クライアントマシン上で次の操作を行います。 

  • ユーザーは Outlook クライアントに設定されている Exchange サーバーのホスト名を localhost に変更する必要があります。このオプションの場所は、Outlook のバージョンによって異なります。

  • ユーザーはホストファイルを使用して、Exchange サーバーのホスト名 (単一の完全修飾名) を IP アドレス 127.0.0.1 にマップする必要があります。

  • Windows 95 または 98 では、このファイルは \\Windows\\Hosts に格納されています。

  • Windows NT4 では、このファイルは \\WinNT\\System32\\drivers\\etc\\Hosts に格納されています。

    エントリは次のようになります。

    127.0.0.1 exchange exchange.company.com

    Exchange サーバーは、それ自体の名前を Outlook クライアントに返します。このマッピングにより、Outlook クライアントはネットレットクライアントを使用して元のサーバーに接続できるようになります。

FTP

null 

チェックボックスにチェックマークを付けない 

  • ローカルポート 30021

  • 接続先ホスト: your-ftp_server.your-domain

  • 接続先ポート: 21

単一の FTP サーバーへの FTP サービスに、制御対象エンドユーザーアカウントを提供できます。これにより、エンドユーザーシステムから単一の場所へのセキュリティー保護されたリモート FTP 転送が保証されます。ユーザー名を使用しない場合、FTP の URL は匿名の FTP 接続として解釈されます。 

ネットレット FTP ルールのローカルポートとして、ポート 30021 を定義する必要があります。

ネットレット接続でダイナミック FTP を使用できます。 

Netscape 4.7 Mail Client

null 

チェックボックスにチェックマークを付けない 

  • ローカルポート 30143、30025

  • 接続先ホスト: TARGET

  • 接続先ポート: 10143

Netscape クライアントでは、ユーザーは次のコマンドを指定する必要があります。 

IMAP または受信メールについては localhost:30143

SMTP または発信メールについては localhost:30025

Graphon 

third_party/xsession_start.html 

チェックボックスにチェックマークを付ける 

  • ローカルポート 10491

  • 接続先ホスト: TARGET

  • 接続先ポート: 491

ネットレットを通じて Graphon にアクセスするためのルール。xsession_start.html は Graphon にバンドルされています。

Citrix 

third_party/citrix_start.html 

チェックボックスにチェックマークを付ける 

  • ローカルポート 1494

  • 接続先ホスト: TARGET

  • 接続先ポート: 1494

ネットレットを通じて Citrix にアクセスするためのルール。citrix_start.html は Citrix にバンドルされています。

Remote Control 

third_party/pca_start.html 

チェックボックスにチェックマークを付ける 

  • ローカルポート 5631

    5632

  • 接続先ホスト: TARGET

    TARGET

  • 接続先ポート: 5631

    5632

ネットレットを通じて Remote Control にアクセスするためのルール。pca_start.html は Remote Control にバンドルされています。