ポータルは、同一のコンテンツを配信し、単一の URL (Uniform Resource Locator) にマップされる 1 つ以上の Portal Server インスタンスから成ります。ポータルから配信されるコンテンツとサービスは、ポータルのすべてのインスタンスで共通です。
複数のポータルは、同じユーザーセットを共有します。それらのポータルは 1 つ以上のホストに配備できますが、すべてのポータルで同じユーザーリポジトリ、つまり同じ Access Manager およびディレクトリサーバーを共有します。
ポータルが 2 つ以上あっても使用する Access Manager が異なる場合は、複数のポータルとはいいません。それらは独立した互いに無関係なポータルで、独自のユーザーセットを持っています。
Access Manger は、固有のインスタンスのコレクションとして実行できます。その場合、すべてのインスタンスで同じ Directory Server インスタンスのセットが使用されます。異なる Access Manager とは、互いに無関係な 2 つの Access Manager のことで、同じ Access Manager の異なるインスタンスのことではありません。
ここでは、次のタスクの実行方法について説明します。
設定済みの Portal Server の一覧を表示できます。
Portal Server のインストール時に、portal1 という名前のデフォルトポータルが作成されます。「新規ポータル」ウィザードを使用して新しいポータルサーバーを作成することもできます。
「ポータル」タブを選択します。
「新規ポータル」ボタンをクリックしてウィザードを起動します。
作成する Portal Server に portal5 など、一意の名前を指定します。
エンドユーザーが Portal Server にアクセスできるように、/portal などの URI を入力します。
Web コンテナ情報を入力します。
使用できるタイプは次のとおりです。
Sun JavaTM System Web Server 6.0
Sun Java System Web Server 7.x
Sun Java System Application Server 8.x
BEA WebLogic 8.1SP4/SP5
IBM WebSphere 5.1.1.6
(省略可能) デフォルト Web コンテナインスタンスのプロパティーを変更します。
詳細は、『Sun Java System Portal Server 7.1 Configuration Guide』の「Creating a New Portal」を参照してください。
入力した情報を確認します。
「完了」をクリックすると、新しいポータルが作成されます。
(省略可能) 処理を監視するにはログファイルを表示します。
サポートされている Web コンテナの webcontainer.properties のテンプレートは、portal-install-dir/template ディレクトリにあります。
すべてのホスト上にあるポータルの既存インスタンスをすべて削除して、Access Manager LDAP ディレクトリ内のそのポータルのデータをクリーンアップすることができます。
par ファイルに保存できるポータルデータは次のとおりです。
Access Manager ディレクトリに保存されているデータ
デスクトップファイルシステムファイル。デフォルトの場所は /var/opt/SUNWportal/portals/portal-URI/desktop ディレクトリです
デスクトップカスタマイズクラス。デフォルトの場所は /var/opt/SUNWportal/portals/portal-URI/desktop/classes ディレクトリです
Portal Server Web アプリケーション。デフォルトの場所は /var/opt/SUNWportal/portals/portal-URI/war ディレクトリです
Portal Server Web ソースデータ。デフォルトの場所は /var/opt/SUNWportal/portals/portal-URI/web-src ディレクトリです
アーカイブに保存したデータは、同じポータルまたは別のポータルにインポートできます。psconsole からポータルをエクスポートするには、次の手順に従います。
「ポータル」タブを選択します。
テーブルからポータルを選択します。
「エクスポート」ボタンをクリックします。
Portal Server マシン上の par ファイルの場所、およびエクスポートするデータを指定します。
このコマンドでは、Directory Server 内のユーザーデータはサポートされません。
エクスポート済みの任意のポータルデータを任意のポータルにインポートできます。
「ポータル」タブを選択します。
テーブルからポータルを選択します。
「デスクトップデータのインポート」ページが表示されます。
「インポート」ボタンをクリックし、次の情報を指定します。
ポータルの Web アプリケーションを再配備します。
このコマンドでは、Directory Server 内のユーザーデータはサポートされません。