Portal Server 管理コンソールに含まれるデスクトップ設計ツール (DDT) は、新しいデスクトップを作成したり、既存のデスクトップを編集したりするための使いやすい GUI を提供します。この章で説明する内容は次のとおりです。
ここで説明する内容は、次のとおりです。
デスクトップ設計ツールは、2 とおりの配備状況に対応します。
白紙状態から作業を開始する
コンテナとチャネルがすでに含まれているノードから作業を開始する
白紙状態から開始する場合、識別ノード (DN) にあらかじめデスクトップサービスが割り当てられている必要があります。新しいノードを作成してデスクトップサービスをそのノードに割り当てたあとで、Portal Server 管理コンソールから新しいノードを選択し、デスクトップ設計ツールのリンクをクリックすることができます。「タイトルなし」という名前のタブがこのノード内に自動的に作成され、このタブ上で作業を開始できます。
サンドボックスサンプルをインストールする場合、サンドボックス組織がインストーラによって作成されます。また、サンドボックス組織の下にデスクトップユーザー sandbox が作成されます。sandbox は、ユーザー sandbox のパスワードです。この組織を使用して、デスクトップの構築を開始できます。サンドボックス組織には 1 つのメインタブがあり、このメインタブの下に 2 つのサブタブがあります。レイアウトへのポートレットの追加を開始できます。ユーザー sandbox としてログインすると、デスクトップ設計ツールを使用して構築した実際のデスクトップを表示できます。
サンドボックス組織 DN を利用することで、新しい組織やユーザーを個別に作成する必要なしに、デスクトップ設計ツールで新しいデスクトップをすばやく作成できます。
デスクトップ設計ツールでは、デスクトップレイアウトを作成または編集したあとで、そのレイアウトにテーマを適用できます。デスクトップ設計ツールは大きく 2 つの領域に分けることができます。レイアウトとテーマです。デスクトップ設計ツールを使用すると、ディスプレイプロファイルドキュメントが読み込まれていない DN を作業対象として選択し、完全に新規のデスクトップを作成することができます。デフォルトテーマ (Look & Feel) が使用されますが、デスクトップの共通タスク領域から「テーマの管理」リンクを使用して別のテーマに切り替えることができます。
デスクトップ設計ツールで新しいデスクトップを作成するとき、デスクトップタイプの値は theme_support です。白紙状態から開始して新しい組織を作成するとき、デスクトップタイプは default であり、親コンテナは DefaultChannel です。デスクトップ設計ツールを使用して新しい組織を設計したあと、デスクトップタイプはデフォルトになり、親コンテナは DefaultJSPTabContainer に変更されます。
DDT を使用すると、ポータル内のページのレイアウトと、ポータルページ上で使用されるテーマをカスタマイズできます。
デスクトップ設計ツールのレイアウトでは、次の作業が可能です。
タブとサブタブを作成、編集、および削除する。
タブ位置を並べ替える。
デスクトップレイアウトを選択または変更する。
デスクトップ上のチャネルを追加および削除する。
デスクトップレイアウトの内部でチャネルの位置を変更する (上下左右に移動する)。
チャネルまたはコンテナのプロパティーを編集する。
チャネルをエンドユーザーに表示可能または表示不可に設定する。
チャネルのツールバープロパティーを編集する。
デスクトップ設計ツールのテーマの特徴と、テーマに対して実行できる作業は次のとおりです。
CSS スタイルシートに基づく。
ポータルデスクトップに対して配備済みのテーマの一覧からテーマを選択する。
テーマの WAR ファイル (スキンファイル) をアップロードし、Portal Server に配備する。
特定のポータルデスクトップを対象に、テーマの削除またはテーマプロパティーの編集を行う。
テーマの WAR ファイルをダウンロードし、Sun JavaTM System Portal Server のビューデザイナを使用してテーマの CSS プロパティーを変更する。
Designview ホームページは、https://designview.dev.java.net/ から参照できます。
Portal Server ソフトウェアには、default と heavy の 2 つのテーマが含まれています。これらのテーマはそれぞれ、配備後の WEB_CONTAINER/portal/desktop/themes/lite ディレクトリと WEB_CONTAINER/portal/desktop/themes/heavy ディレクトリに収められています。デフォルトでは、default テーマはサンドボックスサンプルポータルによって、heavy テーマはエンタープライズサンプルポータルによって使用されます。
テーマの CSS ファイルは、Web コンテナ内でポータル Web アプリケーションまたは個別のテーマ Web アプリケーションのどちらかに格納されます。Web アプリケーションでのファイル構造は次のとおりです。
テーマのスタイルシート
スタイルシートで使用される画像ファイル
Web デザイナが (Dreamweaver を使用して) カスタマイズ可能なテンプレート
JavaScript
default テーマと heavy テーマで使用されるすべての JavaScript は WEB_CONTAINER/portal/desktop/themes/js/scripts.js ファイルに格納されており、このファイルからさらに WEB_CONTAINER/portal/desktop/themes/js/scripts.js/portalMenuHandler.js ファイルが読み込まれます。
WEB_CONTAINER は、Solaris の場合 /opt/SUNWappserver/appserver/domains/domain1/applications/j2ee-modules/ 、Linux の場合 /opt/sun/appserver/domains/domain1/applications/j2ee-modules/ です。
default テーマと heavy テーマのそれぞれに関連付けられたコレクションが、ディスプレイプロファイルの AvailableThemes コレクション内に存在します。
<Collection name="AvailableThemes" propagate="false"> <Collection name="default" propagate="false"> <String name="contextPath" value="desktop/themes/ lite"/> <Boolean name="editable" value="false"/> <Boolean name="insidePortalWar" value="true"/> <Boolean name="portletControlMenu" value="true"/> </Collection> <Collection name="heavy" propagate="false"> <String name="contextPath" value="desktop/themes/ heavy"/> <Boolean name="editable" value="false"/> <Boolean name="insidePortalWar" value="true"/> <Boolean name="portletControlMenu" value="false"/> </Collection> </Collection> |
デスクトップ設計ツールには、Portal Server 管理コンソールから次のいずれかの方法でアクセスできます。
Portal Server 管理コンソールにログインします。
Portal Server 管理コンソールのログインページを開くには、ブラウザで次の URL を入力します。http://server: port/psconsole
「共通管理タスク」タブの下にある「デスクトップレイアウトの設計」リンクを選択します。
ポータルおよび DN を選択します。
「了解」をクリックします。
ポータルのデスクトップレイアウトを設計するためのページが表示されます。最上部の区画には、選択した DN と、タブまたはサブタブの追加、編集、移動、削除を行うためのタブアクションツールバーが表示されます。右区画には、選択したデスクトップに追加できるチャネルのライブラリが表示されます。左区画の作業領域では、デスクトップ上でどのように表示されるかを確認しながらタブおよびチャネルを設計できます。