この節では、Sun OpenDS Standard Edition 2.0 のリリース時に存在することがわかったバグを一覧表示します。
注 - この節の問題番号は、Issue Tracker に登録されている問題を参照しています。「CR...」で始まる番号は、BugTraq に登録されている問題を参照しています。
OpenSolaris 2009.06、64 ビットで、デフォルトの JVM (1.6.0_13) を使用すると、GUI 設定と GUI アンインストールが正しく動作しません。これは OpenSolaris 2009.06 の既知の問題によって引き起こされます。
$JAVA_HOME/jre/lib/accessibility.properties ファイルを名前変更または削除するか、設定またはアンインストールを再起動します。
ディレクトリサーバーが Windows サービスとして実行されている場合に、タスクとして stop-ds を実行すると、サービスが停止しません。
回避方法: stop-ds コマンドを、タスクとしてスケジューリングせずに、ローカルで実行します。
Windows システムで、ASCII 以外の文字が、フランス語、スペイン語、およびドイツ語ロケールで文字化けします。
回避方法: cmd.exe ウィンドウのタイトルバーを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「フォント」タブで、フォントを「Lucida Console」に変更し、「OK」をクリックします。cmd.exe ウィンドウで、次のコマンドを実行します。
C:\> chcp 1252
一部のエラーメッセージが翻訳されていません。レベルが SEVERE および FAIL のエラーは英語でのみ表示されます。
LDAP クライアント接続では、合計時間や合計要求についてのさまざまな監視統計情報が記録されます。etimes は、ds-mon-resident-time-operation-operations-total-time という書式の属性を使用して、各 LDAP 接続ハンドラモニターに記録されます。現在、etime 関連の統計情報が正しく計算されず、要求の処理にかかった時間ではなく、要求をキューに入れるのにかかった時間が示されます。
注 - etimes は、アクセスログでは正しく記録されます。
Windows システムで、定期的なバックアップが期待どおりに動作しません。定期的なタスクが正常に作成されているにもかかわらず、バックアップは次のエラーメッセージが表示されて失敗します。
■An error occurred while attempting to back up backend backendName \ with the requested configuration■
定期的なバックアップ以外のバックアップは期待どおりに動作します。
暗号強度が低い SASL 暗号が、バージョン 1.6 より前の Java Runtime Environment (JRE) で機能しません。JRE 1.5 では、クライアントが、機密性の保護の質と比べて低い暗号強度を要求した場合、結合に失敗します。
回避方法: 低い暗号強度を使用する場合は、JRE 1.6 以上を使用します。
サーバーを既存の複製トポロジに追加し、大量のデータをインポートすると、セットアップに失敗します。新しいサーバーではデフォルトの JVM オプションが使用されるため、大量のデータのあるサーバーを初期化しようとすると、メモリー不足エラーで失敗します。セットアップ中に JVM オプションを設定することはできません。
回避方法: 最初に、データのあるサーバーを初期化せずに、サーバーをトポロジでセットアップします。大量のデータを処理できるように JVM オプションを設定します (『Sun OpenDS Standard Edition 2.0 Installation Guide』の「Configuring the JVM, Java Options, and Database Cache」を参照)。dsreplication initialize を使ってデータのあるサーバーを初期化します (『Sun OpenDS Standard Edition 2.0 Administration Guide』の「Initializing a Replicated Server With Data」を参照)。
Windows システムで、証明書のない stop-ds を使用してサーバーが停止された場合に、SNMP トラップが送信されません。ただし、サーバーは正しく停止されます。stop-ds -D bindDN -p password を使用してサーバーが停止された場合、SNMP トラップは送信されません
manage-account get-remaining-grace-login-count サブコマンドが、残りの猶予ログインの実際の数よりも 1 つ少ない値を返します。
すべてのコマンド行ユーティリティの --help サブコマンドの出力が、UTF-8 ロケール以外で文字化けします。
まれに、処理速度が著しく遅いハードウェアで、一部のコマンド行ツールの 10 秒のデフォルトの接続タイムアウトが短すぎます。この結果、接続が確立される前に、これらのコマンドがタイムアウトしてしまう可能性があります。
一定のサイズ (Windows システムでは約 600K バイト、UNIX システムではそれ以上) を超える LDIF ファイルで ldif-diff コマンドを実行すると、「■Exception in thread "main" java.lang.OutOfMemoryError: Java heap space■」のようなメモリーエラーが発生します。
回避方法: ヒープサイズを増やし、コマンドを再実行します。詳細は、『Sun OpenDS Standard Edition 2.0 Installation Guide』の「Configuring the JVM, Java Options, and Database Cache」を参照してください。
複製トポロジで、サーバーが削除操作を受信した直後にクラッシュした場合に、その削除操作がトポロジ内の他のサーバーに複製されない場合があります。
回避方法: トポロジ内の別のサーバ上で手動で削除操作を再実行する必要があります。
クイックセットアップに、Sun がサポートする docs.sun.com の該当マニュアルではなく、オープンソース版のマニュアルを示すリンクがあります。
回避方法: http://docs.sun.com/coll/2508.1 にある、Sun がサポートするマニュアルに手動で移動します。