Sun OpenDS Standard Edition ディレクトリサーバーは、Sun Directory Server プロダクトファミリの中の最も新しい製品です。この「次世代の」ディレクトリサーバーには、パフォーマンス (高速な読み書き)、スケーラビリティー (垂直方向と水平方向)、使いやすさ、堅牢な可用性、拡張性 (多数のプラグインポイント)、セキュリティー、および保守を考慮して設計された LDAP コアが含まれています。
Sun OpenDS Standard Edition 2.0 リリースでは、1.0 リリースで見つかった多くの問題が解決され、次の機能が新たに追加されました。
サーバーに対するすべての管理トラフィックを管理する管理コネクタ。管理コネクタでは、ユーザートラフィックと管理トラフィックを分離することで、ロギングと監視を簡易化できます。また、管理コマンドは、ユーザーデータを処理するコマンドよりも優先されます。
サーバー状態の情報を表示し、サーバーとデータの基本管理を実行できる、グラフィカルなコントロールパネル。コントロールパネルは、以前のリリースで提供されていたステータスパネルの代わりに使用できます。status-panel コマンドは、このリリースではサポートされていません。
特定の配備要件に応じてデータの高可用性とデータ利用の即時性を実現する、確実なレプリケーション機構
拡張 SASL 暗号化
国際化ディレクトリデータの検索をサポート
Web アプリケーションとして簡単に配備できる DSML-to-LDAP ゲートウェイ
新しい ACI バインドルールキーワード (ssf) の実装により、アクセス制御機構を強化。このキーワードにより、接続のセキュリティーレベルに基づいてアクセスレベルを制御できます。
連続タスクの構成に対応
;binary 転送オプションに対応
プラットフォーム上で Sun Service タグを使用した製品登録に対応 (この機能が使用可能で有効になっている場合)
OpenSolaris LDAP ネームサービスに必要な標準スキーマファイルの追加
setup コマンドで Java Cryptography Extension keystore (JCEKS) に対応
ディレクトリデータでの UTF-8 文字エンコーディングを標準準拠でフルサポート
このリリースの新機能は、複数のプラットフォームで十分にテストされました (「サポートされるオペレーティングシステム」を参照)。 このリリースでテスト済みの機能は安定し、正しく動作することがわかっていますが、コマンドラインインタフェースと API は現在も開発が続けられており、今後のリリースで変更される場合があります。Sun OpenDS Standard Edition の Java API は公開インタフェースではなく、製品の今後のリリースで変更される場合があります。