次の節に示す変更により、製品の拡張機能が提供されたり、コンポーネントの一般的なユーザビリティーに影響する課題が解決されています。
既存の課題に対する追加の修正については、Java CAPS 6.2 で対応された課題を参照してください。
このリリースの Java CAPS には、次の新しい JBI 機能とコンポーネントが含まれます。また、Java CAPS 6.2 の JBI コンポーネントでは、GlassFish のクラスタ化がサポートされます。リポジトリベースのアプリケーションでは、クラスタ化はサポートされません。
スケジューラ接続コンポーネント
この新しいコンポーネントは、JBI サービスの起動にスケジュール機能を提供し、ほかの JBI コンポーネントを起動するトリガーをスケジュールすることができます。
BPEL サービスエンジン
検証アクティビティーのサポート。
ビジネスプロセスに JavaScript コードをアクティビティーとして追加する機能。
ファイル接続コンポーネント
UTF-16 文字エンコーディングのサポート。
オンデマンド読み取りに関する設定可能なオプション。読み取りが終わったファイルリソースを削除できます。
Java 正規表現ベースのファイル名パターンを使用して、ポーリングのファイル名を指定する機能。この機能は、fileNameIsRegex という名前の新しい file:message 属性によってサポートされます。regex は出力ファイルではサポートされません。
ロックファイル用のディレクトリを、fileDirectory プロパティーからの相対を使用せずに指定する機能。この機能は、新しい file:address 属性の persistenceBaseLoc によってサポートされます。
FTP 接続コンポーネント
ロックファイル用のディレクトリを、新しい ftp:address 属性の baseLocation を使用して指定する機能。
HTTP 接続コンポーネント
OpenSSO Web Services Security (WSS) Agent のサポート。これにより、HTTP BC がリモートマシンまたはローカルマシンの OpenSSO Enterprise 8 と通信できるようになります。
LDAP 接続コンポーネント
接続プールのサポート。
JMS 接続コンポーネント
WebSphere Message Queue での複数キューの使用のサポート(CR 6812395)
このリリースの Java CAPS には、リポジトリベースのコンポーネントに対する次の変更と拡張機能が含まれます。
HL7 JCA アダプタ
この新しいコンポーネントはアダプタパックの一部であり、HL7 メッセージングのサポートを提供します。
全体的な変更と拡張機能
変更したファイルを手動でインポートする代わりに、ユーザーライブラリ JAR ファイルの共通パス netbeans.user/userdir/lib を作成して、任意の JAR ファイルを使用する機能。外部 JAR ファイルをこのディレクトリと、アプリケーションが配備されるアプリケーションサーバーの domain/lib にコピーできるようになりました。(CR 6735569)
Enterprise Manager の「サーバーのタイプ」リストで、「Sun Java System Application Server ドメイン」は SJSAS 9.1 と GlassFish ES v2.1 の両方を表します。(CR 6866695)
LDAP グループの接頭辞のサポート。役割とグループに接頭辞を使用するには、startserver.bat (または .sh) の JAVA_OPTS セクションに、次の設定を追加する必要があります。
-Dorg.apache.catalina.realm.JNDIRealm.ROLE_PREFIX=prefix
prefix は、使用する完全な LDAP 接頭辞です (たとえば、com.sun.java)。
(CR 6760987)
Alert Agent
認証がない SMTP サーバーに電子メールを送信できるように、Enterprise Managr でアラートチャンネルを作成または設定しているときに、mail.smtp.auth を false に設定する機能。この機能を利用するために、Enterprise Manager で「アラートエージェントチャンネル」タブの「新規」または「編集」をクリックしたときに表示される「チャンネル」ウィンドウに、「認証を使用」という名前の新しいチェックボックスが追加されました。(CR 6847411)
Sun Java System Message Queue (SJSMQ) の JMS トピックにアラート通知を送信する機能。Alert Agent のチャンネルを設定するには、Enterprise Manager で「Alert Agent's Channel」タブの「新規」または「編集」をクリックします。「チャンネル」ウィンドウの「タイプ」フィールドで、「JMS」を選択します。ウィンドウが変更され、JMS プロパティーが表示されます。(CR 6736357)
Business Process Manager
適切な抽象タイプをグラフィック表示し、キャスト選択をサポートして、これらの機能をサポートする正しい BPEL コードを自動的に生成します。
Woklist Manager は、タスクにフィルタを適用する機能を備え、クエリーを実行したり、属性に基づいてデータを選択できるようになりました。フィルタは AND / OR 演算子をサポートします。(CR 6637459)
HTTP 用の Sun アダプタ
HTTP アダプタで処理されるメッセージの長さを取得する機能。非常に長いメッセージでは、処理時間が長くなる場合があります。また、この機能により、指定したサイズを超えるメッセージの処理を回避することができます。この機能に対応して、2 つのメソッドが追加されました。
public void head () throws HTTPApplicationException
このメソッドは、HTTP HEAD 操作を呼び出します。HttpClientApplication クラスにあり、get に似ています。ただし、サーバーは応答にメッセージ本体を返しません。getRequest メソッドから返された HTTPRequest オブジェクトを使用して、HTTP 要求データを設定できます。続いて、getResult メソッドから返された HTTPResult オブジェクトから、結果を取得できます。この構文は次のとおりです。
public int getContentLenght() throws HTTPApplicationException
メソッドは HTTPResult クラスにあります。HTTP 応答のヘッダーに指定されたコンテンツの長さを抽出します。content-length ヘッダーの値が設定されていない場合は、例外がスローされます。
(CR 6860182)
SAP BAPI 用の Sun アダプタ
インバウンド SAP BAPI アダプタで負荷分散を簡単に設定できます。この設定方法をサポートするために、接続マップのインバウンドアダプタプロパティーに 1 つ、環境のインバウンド外部システムプロパティーに 2 つのプロパティーが、それぞれ新しく追加されました。新しいプロパティーは次のとおりです。
Use Load Balanced Server: このプロパティーは接続マップで設定します。負荷分散が有効な SAP サーバーを使用している場合は true に、それ以外の場合は false に設定します。
Message Server Hostname: このプロパティーは環境で設定します。プロパティーエディタで、「インバウンド SAP BAPI eWay」を展開し、「サーバー接続設定」を選択してプロパティーにアクセスします。R/3 Message Server のホスト名を指定します。
Application Server Group: このプロパティーは、環境の前のプロパティーと同じ場所で設定します。作業負荷を共有している SAP アプリケーションサーバーの名前を指定します。
(CR 6725723)
動的構成のために、OTD の次のアウトバウンド接続プロパティーを公開します。
アプリケーションサーバーホスト名
システム番号
クライアント番号
ユーザー
パスワード
言語
システム ID
ゲートウェイホスト名
ゲートウェイサービス
メッセージサーバーホスト名
アプリケーションサーバーグループ
ルーター文字列
これらのプロパティーを使用するには、次の手順に従います。
接続プロパティーの値を set* メソッドを使用して設定します。
connectWithNewParams を呼び出して、SAP 接続設定オブジェクトの値を動的な値に切り替えます。
connect を呼び出して、SAP への接続を確立します。
(CR 6733879)
STCMS
保護された同時 FIFO モードでサブスクライバが保持できるコミットされていないメッセージの数に、新しい制限を提供します (この値は設定可能で、デフォルトは 1000 です)。これまでは、メッセージセレクタと保護された同時 FIFO を使用しているときに、メッセージを異なる順序で受信すると、STCMS サーバーがタイムアウトしていました。新しい制限により、タイムアウトの発生を回避します。(CR 6845501)
送信先名で、アスタリスクのワイルドカード文字 (*) をサポートします。(CR 6601025)
XSD OTD ウィザード
Sun Master Index
アクティブな EUID でマージした EUID を検索するときのパフォーマンスを向上させるために、sbyn_merge テーブルの merged_euid 列にインデックスが追加されました。この変更を既存のデータベースに実装するには、Master Index データベースに対して次の SQL 文を実行します。
CREATE INDEX SBYN_MERGE2 ON SBYN_MERGE (MERGED_EUID ASC)
ExecuteMatchLogics クラスに、想定一致の発生を停止するための rejectAssumedMatch メソッドが含まれます。これらの拒否された想定一致は、潜在的重複になるべきですが、そうなりません。これに対応するために、2 つのメソッドが DecisionMakerResult クラスに追加されました。
void rejectAssumedMatch() - 想定一致を拒否するフラグを設定します。
void acceptAssumedMatch() - 想定一致を受け入れるフラグを設定します。
MasterControllerCoreImpl.processMatch メソッドでは、ExceuteMatchLogics.rejectAssumedMatch メソッドが true を返し、disallowAdd メソッドが false を返した場合、新しい rejectAssumedMatch メソッドが呼び出されます。詳細は、Open Dm MI 課題 135 を参照してください。(CR 6739926)
Sun Master Index のサーバープロジェクトとクライアントプロジェクトを別のサーバーに配備する場合は、 NetBeansHome/etc/netbeans.conf ファイルを変更して、次のテキストを netbeans_default_options プロパティーに追加する必要があります。
-J-DJNDI_PROVIDER_URL=\"corbaname:iiop: MasterIndexHost:iiop-port\"
MasterIndexServer は、マスターインデックスサーバープロジェクトを配備するアプリケーションサーバーをホストするサーバーの名前です。iiop-port は、domain.xml の orb-listener-1 のポート番号です。
(CR 6755913)