Sun Java Composite Application Platform Suite (Java CAPS) は、Sun のテクノロジを組み合わせて、サービス統合のすべての要件をサポートする、モジュール化されたプラグイン可能のビジネス統合プラットフォームを構築します。Java CAPS には、リポジトリベースのコアコンポーネントとアダプタに加え、JBI サービスエンジンと接続コンポーネントが含まれ、複合アプリケーションの設計をより柔軟に行うことができます。ビジュアル開発環境として NetBeans を使用し、作成したアプリケーションは GlassFish Enterprise Server 上に配備されます。この組み合わせにより、Java EE、JBI、およびリポジトリベースのコンポーネントを使用して、カスタム複合アプリケーション、Java EE アプリケーション、Web アプリケーション、モバイルアプリケーション、および Web サービスを開発できます。
このリリースでの変更点を、次のトピックで説明します。
HTML 形式および PDF 形式の Java CAPS のすべてのマニュアルについては、docs.sun.com で Sun Java Composite Application Platform Suite のドキュメントページにアクセスしてください。
Java CAPS 6.2 は、新しいバージョンの NetBeans および GlassFish Enterprise Server をサポートします。また、release 6.2 では新しいオペレーティングシステムと外部システムのサポートも提供されます。
次の節に、新しくサポートされるシステムとプラットフォームの一覧を示します。
サポートされるシステムと外部システムの一覧については、Planning for Java CAPS Installation のJava CAPS 6.2 Supported Operating SystemsおよびPlanning for Java CAPS Installation のJava CAPS 6.2 Components and Supported External Systemsを参照してください。
このリリースの Java CAPS は、次のバージョンの NetBeans および GlassFish を使用します。
NetBeans IDE 6.5.1
GlassFish Enterprise Server 2.1 patch 2
サポートされる JDK のバージョンは、1.5.0_14 以降および 1.6.0_03 以降です。各プラットフォームでの JDK のバージョン情報については、Planning for Java CAPS Installation のJava CAPS 6.2 Supported JDK Versionsを参照してください。
JDK 1.6.0_13 および 1.6.0_14 を Java CAPS で使用することはお勧めしません。
このリリースの Java CAPS は、次のオペレーティングシステムを新たにサポートします。
設計時
Windows Server 2008
Red Hat Enterprise Linux AS 5.3 (64 ビット)
実行時
Windows Server 2008 (OS: 32 ビット、JVM: 32 ビット)
OpenSolaris 2008.11 (OS: 32 ビット、JVM: 32 ビット)
Red Hat Enterprise Linux Server 5.3 (OS: 32 ビット、JVM: 32 ビット)
Red Hat Enterprise Linux Server 5.3 (OS: 64 ビット、JVM: 32 ビット)
IBM AIX 5L 5.3 (OS: 64 ビット、JVM: 32 ビット)
AIX 5L 5.2 は、Java CAPS 6.2 ではサポートされません。
このリリースの Java CAPS には、次のブラウザおよび外部システムのサポートが追加されました。
Firefox 3.5.2 (すべての Java CAPS ブラウザコンポーネントへのアクセスに使用)
OpenSSO Web Services Security (WSS) Agent (HTTP アダプタ用)
SWIFT 2009 メッセージのサポートおよび SWIFT 2009 証明書
SAP JCo 3 (SAP BAPI アダプタ用)
次の節に示す変更により、製品の拡張機能が提供されたり、コンポーネントの一般的なユーザビリティーに影響する課題が解決されています。
既存の課題に対する追加の修正については、Java CAPS 6.2 で対応された課題を参照してください。
このリリースの Java CAPS には、次の新しい JBI 機能とコンポーネントが含まれます。また、Java CAPS 6.2 の JBI コンポーネントでは、GlassFish のクラスタ化がサポートされます。リポジトリベースのアプリケーションでは、クラスタ化はサポートされません。
スケジューラ接続コンポーネント
この新しいコンポーネントは、JBI サービスの起動にスケジュール機能を提供し、ほかの JBI コンポーネントを起動するトリガーをスケジュールすることができます。
BPEL サービスエンジン
検証アクティビティーのサポート。
ビジネスプロセスに JavaScript コードをアクティビティーとして追加する機能。
ファイル接続コンポーネント
UTF-16 文字エンコーディングのサポート。
オンデマンド読み取りに関する設定可能なオプション。読み取りが終わったファイルリソースを削除できます。
Java 正規表現ベースのファイル名パターンを使用して、ポーリングのファイル名を指定する機能。この機能は、fileNameIsRegex という名前の新しい file:message 属性によってサポートされます。regex は出力ファイルではサポートされません。
ロックファイル用のディレクトリを、fileDirectory プロパティーからの相対を使用せずに指定する機能。この機能は、新しい file:address 属性の persistenceBaseLoc によってサポートされます。
FTP 接続コンポーネント
ロックファイル用のディレクトリを、新しい ftp:address 属性の baseLocation を使用して指定する機能。
HTTP 接続コンポーネント
OpenSSO Web Services Security (WSS) Agent のサポート。これにより、HTTP BC がリモートマシンまたはローカルマシンの OpenSSO Enterprise 8 と通信できるようになります。
LDAP 接続コンポーネント
接続プールのサポート。
JMS 接続コンポーネント
WebSphere Message Queue での複数キューの使用のサポート(CR 6812395)
このリリースの Java CAPS には、リポジトリベースのコンポーネントに対する次の変更と拡張機能が含まれます。
HL7 JCA アダプタ
この新しいコンポーネントはアダプタパックの一部であり、HL7 メッセージングのサポートを提供します。
全体的な変更と拡張機能
変更したファイルを手動でインポートする代わりに、ユーザーライブラリ JAR ファイルの共通パス netbeans.user/userdir/lib を作成して、任意の JAR ファイルを使用する機能。外部 JAR ファイルをこのディレクトリと、アプリケーションが配備されるアプリケーションサーバーの domain/lib にコピーできるようになりました。(CR 6735569)
Enterprise Manager の「サーバーのタイプ」リストで、「Sun Java System Application Server ドメイン」は SJSAS 9.1 と GlassFish ES v2.1 の両方を表します。(CR 6866695)
LDAP グループの接頭辞のサポート。役割とグループに接頭辞を使用するには、startserver.bat (または .sh) の JAVA_OPTS セクションに、次の設定を追加する必要があります。
-Dorg.apache.catalina.realm.JNDIRealm.ROLE_PREFIX=prefix
prefix は、使用する完全な LDAP 接頭辞です (たとえば、com.sun.java)。
(CR 6760987)
Alert Agent
認証がない SMTP サーバーに電子メールを送信できるように、Enterprise Managr でアラートチャンネルを作成または設定しているときに、mail.smtp.auth を false に設定する機能。この機能を利用するために、Enterprise Manager で「アラートエージェントチャンネル」タブの「新規」または「編集」をクリックしたときに表示される「チャンネル」ウィンドウに、「認証を使用」という名前の新しいチェックボックスが追加されました。(CR 6847411)
Sun Java System Message Queue (SJSMQ) の JMS トピックにアラート通知を送信する機能。Alert Agent のチャンネルを設定するには、Enterprise Manager で「Alert Agent's Channel」タブの「新規」または「編集」をクリックします。「チャンネル」ウィンドウの「タイプ」フィールドで、「JMS」を選択します。ウィンドウが変更され、JMS プロパティーが表示されます。(CR 6736357)
Business Process Manager
適切な抽象タイプをグラフィック表示し、キャスト選択をサポートして、これらの機能をサポートする正しい BPEL コードを自動的に生成します。
Woklist Manager は、タスクにフィルタを適用する機能を備え、クエリーを実行したり、属性に基づいてデータを選択できるようになりました。フィルタは AND / OR 演算子をサポートします。(CR 6637459)
HTTP 用の Sun アダプタ
HTTP アダプタで処理されるメッセージの長さを取得する機能。非常に長いメッセージでは、処理時間が長くなる場合があります。また、この機能により、指定したサイズを超えるメッセージの処理を回避することができます。この機能に対応して、2 つのメソッドが追加されました。
public void head () throws HTTPApplicationException
このメソッドは、HTTP HEAD 操作を呼び出します。HttpClientApplication クラスにあり、get に似ています。ただし、サーバーは応答にメッセージ本体を返しません。getRequest メソッドから返された HTTPRequest オブジェクトを使用して、HTTP 要求データを設定できます。続いて、getResult メソッドから返された HTTPResult オブジェクトから、結果を取得できます。この構文は次のとおりです。
public int getContentLenght() throws HTTPApplicationException
メソッドは HTTPResult クラスにあります。HTTP 応答のヘッダーに指定されたコンテンツの長さを抽出します。content-length ヘッダーの値が設定されていない場合は、例外がスローされます。
(CR 6860182)
SAP BAPI 用の Sun アダプタ
インバウンド SAP BAPI アダプタで負荷分散を簡単に設定できます。この設定方法をサポートするために、接続マップのインバウンドアダプタプロパティーに 1 つ、環境のインバウンド外部システムプロパティーに 2 つのプロパティーが、それぞれ新しく追加されました。新しいプロパティーは次のとおりです。
Use Load Balanced Server: このプロパティーは接続マップで設定します。負荷分散が有効な SAP サーバーを使用している場合は true に、それ以外の場合は false に設定します。
Message Server Hostname: このプロパティーは環境で設定します。プロパティーエディタで、「インバウンド SAP BAPI eWay」を展開し、「サーバー接続設定」を選択してプロパティーにアクセスします。R/3 Message Server のホスト名を指定します。
Application Server Group: このプロパティーは、環境の前のプロパティーと同じ場所で設定します。作業負荷を共有している SAP アプリケーションサーバーの名前を指定します。
(CR 6725723)
動的構成のために、OTD の次のアウトバウンド接続プロパティーを公開します。
アプリケーションサーバーホスト名
システム番号
クライアント番号
ユーザー
パスワード
言語
システム ID
ゲートウェイホスト名
ゲートウェイサービス
メッセージサーバーホスト名
アプリケーションサーバーグループ
ルーター文字列
これらのプロパティーを使用するには、次の手順に従います。
接続プロパティーの値を set* メソッドを使用して設定します。
connectWithNewParams を呼び出して、SAP 接続設定オブジェクトの値を動的な値に切り替えます。
connect を呼び出して、SAP への接続を確立します。
(CR 6733879)
STCMS
保護された同時 FIFO モードでサブスクライバが保持できるコミットされていないメッセージの数に、新しい制限を提供します (この値は設定可能で、デフォルトは 1000 です)。これまでは、メッセージセレクタと保護された同時 FIFO を使用しているときに、メッセージを異なる順序で受信すると、STCMS サーバーがタイムアウトしていました。新しい制限により、タイムアウトの発生を回避します。(CR 6845501)
送信先名で、アスタリスクのワイルドカード文字 (*) をサポートします。(CR 6601025)
XSD OTD ウィザード
Sun Master Index
アクティブな EUID でマージした EUID を検索するときのパフォーマンスを向上させるために、sbyn_merge テーブルの merged_euid 列にインデックスが追加されました。この変更を既存のデータベースに実装するには、Master Index データベースに対して次の SQL 文を実行します。
CREATE INDEX SBYN_MERGE2 ON SBYN_MERGE (MERGED_EUID ASC)
ExecuteMatchLogics クラスに、想定一致の発生を停止するための rejectAssumedMatch メソッドが含まれます。これらの拒否された想定一致は、潜在的重複になるべきですが、そうなりません。これに対応するために、2 つのメソッドが DecisionMakerResult クラスに追加されました。
void rejectAssumedMatch() - 想定一致を拒否するフラグを設定します。
void acceptAssumedMatch() - 想定一致を受け入れるフラグを設定します。
MasterControllerCoreImpl.processMatch メソッドでは、ExceuteMatchLogics.rejectAssumedMatch メソッドが true を返し、disallowAdd メソッドが false を返した場合、新しい rejectAssumedMatch メソッドが呼び出されます。詳細は、Open Dm MI 課題 135 を参照してください。(CR 6739926)
Sun Master Index のサーバープロジェクトとクライアントプロジェクトを別のサーバーに配備する場合は、 NetBeansHome/etc/netbeans.conf ファイルを変更して、次のテキストを netbeans_default_options プロパティーに追加する必要があります。
-J-DJNDI_PROVIDER_URL=\"corbaname:iiop: MasterIndexHost:iiop-port\"
MasterIndexServer は、マスターインデックスサーバープロジェクトを配備するアプリケーションサーバーをホストするサーバーの名前です。iiop-port は、domain.xml の orb-listener-1 のポート番号です。
(CR 6755913)
次の節に、このリリースの Java CAPS で対応された課題の一覧を示します。このドキュメントでは、リポジトリベースの課題の一覧を示し、JBI の課題についてのリンクを示しています。
このリリースでは、JBI の設計時および実行時コンポーネントに対して、多数の更新が行われています。設計時コンポーネントおよび実行時コンポーネントの両方について、対応済みの課題へのリンクを示します。
このリリースで解決されたすべての実行時コンポーネントの課題を確認するには、OpenESB IssueTracker を参照してください。
このリリースで解決されたすべての設計時コンポーネントの課題を確認するには、NetBeans IssueTracker を参照してください。
これらのリンク先ページでは、該当する課題のクエリー検索を行う必要があります。JBI の実行時コンポーネントおよび設計時コンポーネントに関する解決済みの課題を一覧で確認するには、『GlassFish ESB Release Notes』の「Issues Resolved」を参照してください。
次の表に示す課題も、JBI コンポーネントで対応されています。
次の表に、このリリースで対応された、リポジトリベースのコンポーネントに関する課題のリストと簡単な説明を示します。
次の表に、このリリースで対応されたマスターインデックスコンポーネントに関する課題の簡単な説明を示します。
Table 1 Sun Master Index (リポジトリ) に関する課題Table 2 Sun Master Index に関する課題
課題 ID |
説明 |
---|---|
Master Index からのアウトバウンドメッセージに、作成日と更新日の値がありません。 |
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現在、MIDM の監査ログで、日付としてタイムスタンプではなく作成日が表示されます。短時間に多数のトランザクションが発生する可能性があるため、タイムスタンプの方が有益です。 |
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追加したアドレスフィールドのテキストにアポストロフィが含まれている場合、フィールドを編集できません。 |
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「ソースレコードを編集」ウィンドウから表示した「情報」ダイアログボックスのバナーの一部が表示されません。 |
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生成された outbound.xsd ファイルが、NetBeans では使用できません。これに対処するために、次の行が追加されました。 xmlns:tns="uri:PersonOutMsg" targetNamespace="uri:PersonOutMsg" |
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Master Index に対するトランザクションの再構築が不十分です。また、2 つのトランザクションが同時に処理されるときに、タイムスタンプが 2 番目のトランザクションだけに使用され、例外が発生する場合があります。 |
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EPath パーサーが無効な文字を見つけたときに、「トランザクションの詳細」が表示されません。 |
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MIDM の複数のフィールドで同じコードリストが使用されている場合、生成された codelist.sql ファイルに、そのコードリストが複数回含まれます。これにより、スクリプトの実行時にエラーが発生します。 |
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update.xml を検証するために使用される update.xsd ファイルで、サバイバーカリキュレータの system-fields 要素にフィールドを指定することができません。 |
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編集不可として定義されたフィールドを、「ソースレコードを表示/編集」ウィンドウで編集できます。 |
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潜在的重複の解決された日付が、データベースに保存されません。 |
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アウトバウンド JMS メッセージ XML に名前空間がありません。 |
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「ソースレコード」ウィンドウで、子オブジェクトの「クリア」ボタンが正しく動作しません。 |
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Master Controller EJB のリモート呼び出しが、結果オブジェクトをクライアントでインスタンス化できないため、merge メソッドで失敗します。 |
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大括弧で囲まれたデータにより、FieldDescriptor.validate メソッドで検証エラーが発生します。 |
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フィールドに Long 型のデータが含まれる場合、テキストが次のレコードにまたがって表示されます。これを防ぐために、Long 型のデータフィールドには 20 文字しか表示されません。フィールドに 20 文字を超えるデータがある場合は、データの末尾に省略記号 (...) が表示されます。省略記号の上にマウスを移動すると、すべてのテキストが表示されます。 |
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生成された outbound,xsd ファイルで、SBR 要素に対して maxOccurs=”1” が設定されています。一部のトランザクションタイプには 2 つの SBR 要素があります。 |
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「トランザクション」ウィンドウの「印刷」ボタンが、正しく表示されません。 |
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MIDM のトランザクション履歴が、Firefox 2.0.x で正しく動作しません。 |
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「トランザクション履歴」ページおよび「監査」ページで、システム ID とローカル ID が表示されるときに、ローカル ID が先に表示されます。ローカル ID の書式は選択したシステムに依存するため、システムフィールドが最初に表示されるべきです。 |
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MIDM には、長さが不定のローカル ID を指定できません。 |
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アウトバウンドメッセージをトリガーする EJB 呼び出しが完了したときに、トピック接続がクローズされません。この結果、オープンされた接続が多すぎる状態になります。処理例外がスローされます。 |
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更新可能でないフィールドが、Potential Duplicate レポートに表示されません。 |
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Master Index がアウトバウンドメッセージを生成するときに、削除済みのフラグが設定されている場合でも、削除された子オブジェクトがメッセージに含まれます。 |
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MDM プロジェクトを削除してビルドするときに、対応する EJB プロジェクトでプロパティーがリセットされ、JAR ファイルの追加などのカスタム変更が削除されます。EJB プロジェクトはコンパイルされません。 |
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SEQException でエラーメッセージが表示されず、例外の原因が不明になる場合があります。 |
|
SBYN_MERGE データベーステーブルで、merged_euid 列にインデックスが必要です。 |
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6682971 |
MIDM 検索ウィンドウで、範囲検索のフィールドの配列をより明確にする必要があります。 |
6708211 |
アンマージトランザクションのあと、レコードの履歴が正しく表示されません。 |
6710895 |
MIDM でレコードのトランザクション履歴を表示している間にレコードが更新された場合、表示されている情報が最新でないことを示すアラートが表示されません。 |
6858060 |
20 文字を超えるフィールド名を入力すると、Oracle の制限を警告するメッセージが表示されます。この制限は MySQL データベースにも存在しますが、MySQL には同じ制限がないため削除できます。 |
6700054 |
MIDM の「レコードの詳細」ページで、フィールドのラベルと値が似すぎています。 |
6703149 |
MIDM の「重複したレコード」ページで無効なローカル ID を入力すると、エラーメッセージが表示されます。エラーメッセージを閉じるときに、ローカル ID フィールドをクリックして修正することができず、「システム」フィールドが消去されます。 |
6829621 |
Sun Match Engine および TransactionObjectDB のマルチスレッドに関する課題の結果として、null ポインタ例外が発生します。 |
次の節では、このリリースでの既知の課題を説明します。課題を回避できる場合は、その方法についても説明しています。各節では、元になっている OpenESB プロジェクトの課題へのリンクを示しています。また、「CR」は課題の変更要求番号を表します。
Sun アダプタに関する既知の課題を次に示します。
CR 6676202
Oracle アダプタ (eWay) とその関連する環境を含む 5.1.0 プロジェクトをインポートする場合、外部システムの「環境プロパティー」ウィンドウの一覧に、アウトバウンド非トランザクションのプロパティーが表示されません。これは、リリース 5.1.0 が非トランザクションメッセージングをサポートしないために発生します。
この課題を回避するには、インポートした環境で新しい Oracle 外部システムを作成および設定します。
CR 6702711
MSMQ アダプタが接続プール機能を実装しました。これによりテンプレートが変更され、外部システムに対するプロパティーが追加されました。
Java CAPS 5.1.3 以前のバージョンから MSMQ プロジェクトをインポートしてビルドする場合は、プロジェクトをビルドするために環境プロパティーと接続マッププロパティーを開く必要があります。
CR 6674397
XA トランザクションの途中でアプリケーションサーバーが停止すると、データベーステーブルがロックします。
この課題を回避するには、データベースを再起動してロックを解除します。
CR 6697220
HTTP、Siebel、および PeopleSoft アダプタのインバウンド設定に対して、LDAP サポートがありません。
CR 6779560
HL7 V3 機能は、HL7 JCA ベースの EJB では使用できません。
CR 6854684
正しい JAR ファイルをインストールするには、Oracle アプリケーションアダプタをインストールする前に Oracle アダプタをインストールする必要があります。Oracle アダプタは、標準の Java CAPS インストールでインストールされます。
Adapter Development Kit は、グローバル RAR (JCA アダプタ) の作成をサポートしません。(CR 6876283)
eWay Development Kit のバージョン 5.1.x を使用して作成された eWay は、Adapter Development Kit を使用して Java CAPS 6.x で作成し直す必要があります。
BPEL SE の停止と再起動の課題については、JBI 管理に関する既知の課題を参照してください。
BPEL サービスエンジンに関する既知の課題を次に示します。
「ソースを削除」オプションを使用して BPEL プロジェクトを削除したあと、同じ名前を再利用して新しいプロジェクトを作成すると、新しく作成したプロジェクトの「プロパティー」ウィンドウを開くことができません。
この課題を回避するには、NetBeans IDE を停止して再起動します。
BPEL サービスエンジンは、Derby データベースに対して接続プールとデータソースの作成だけを実行できます。この機能は開発者の支援用で、その他のデータベースやクラスタでは使用できません。BPEL サービスエンジンは、サポートされるすべてのデータベースに対して持続的テーブルを自動的に作成しますが、この機能はスタンドアロンモードのみで動作します。クラスタモードでは使用できません。BPEL サービスエンジンをインストールする前に、接続プール、データソース、およびテーブルを作成する場合は、持続性を有効にしてコンポーネントをインストールします。それ以外の場合、クラスタへのインストールは失敗します。
テーブルが自動的に作成されない課題を回避するには、テーブルをスタンドアロンモードで作成したあと、BPEL SE をクラスタに追加します。
入力メッセージにオプションのノードがない場合、invalidVariable 例外がスローされます。ノードは必須でないため、この例外は適切ではありません。この原因は、BPEL のスキーマ型の case および message 変数に関する課題です。
Composite Page Designer に関する既知の課題を次に示します。
CR 6624231
チュートリアルにあるユーザーが生成したポートレットは、アプリケーションサーバーの Web コンテナに配備されたときに (Solaris 10 x86 ゾーンを使用して) 動作しますが、Firefox で正しくレンダリングされません。
この課題を回避するには、ポートレットを thick ではなく thin に変更します。完全な課題の解決にはなりませんが、表示されやすくなります。
Sun Data Integrator サービスエンジンに関する既知の課題を次に示します。
以前の Java CAPS リリースで作成して Java CAPS 6.2 に移行した、既存の eTL/Data Integrator プロジェクト (Modern) に互換性の課題があります。この課題を回避するには、プロジェクトごとに build-impl.xml ファイルを更新する必要があります。ファイルは、ProjectHome/nbproject にあります。プロジェクトごとに、次の 2 つのエントリを追加します。
include name="org-openide-io.jar"/ include name="org.openide-explorer.jar"/ |
CR 6681744
コマンド行を使用して eTL 5.1.x プロジェクトを Java CAPS 6 にインポートすると、例外が発生します。
5.1.x プロジェクトをインポートする場合は、NB_HOME、DB_DRIVERS_HOME、ETL_MIGRATION_CLASSPATH、および DB_DRIVER_PATH 変数を、次のように設定してください。eTL コラボレーションにデータベーステーブルが含まれる場合は、引き続き例外が発生します。フラットファイルを使用する場合は、課題は発生しません。データベーステーブルの課題を回避するには、リポジトリを再起動したあと、import コマンドを再実行します。または、NetBeans GUI を使用してプロジェクトをインポートします。
set NB_HOME=C:/JavaCAPS6/netbeans set DB_DRIVERS_HOME=C:/JavaCAPS6/.netbeans/caps/modules/ext set ETL_MIGRATION_CLASSPATH= %NB_HOME%/ide9/modules/org-netbeans-modules-project-ant.jar; %NB_HOME%/ide9/modules/org-netbeans-modules-projectuiapi.jar; %NB_HOME%/ide9/modules/org-netbeans-modules-projectapi.jar; %NB_HOME%/platform8\lib\org-openide-util.jar; %NB_HOME%/soa2/modules/org-netbeans-modules-etl-editor.jar; %NB_HOME%/soa2/modules/org-netbeans-modules-etl-project.jar; %NB_HOME%/platform8\modules\org-openide-dialogs.jar; %NB_HOME%/platform8\core\org-openide-filesystems.jar; %NB_HOME%/ide9/modules/org-netbeans-modules-db.jar; %NB_HOME%/platform8\modules\org-openide-nodes.jar; %NB_HOME%/platform8\modules\org-openide-text.jar; %NB_HOME%/xml2\modules\org-netbeans-modules-xml-validation.jar; %NB_HOME%/ide9\modules\org-netbeans-api-xml.jar; %NB_HOME%/soa2\modules\org-netbeans-modules-soa-ui.jar; %NB_HOME%/\platform8\modules\org-openide-loaders.jar; %NB_HOME%/platform8\modules\org-openide-windows.jar; %NB_HOME%/platform8\modules\org-openide-awt.jar; %NB_HOME%/xml2\modules\org-netbeans-modules-xml-xam-ui.jar; %NB_HOME%/platform8\modules\org-openide-options.jar; set DB_DRIVER_PATH=%DB_DRIVERS_HOME%/db2adapter/db2builder.jar; %DB_DRIVERS_HOME%/stc/ewaycommon/com.stc.ewayrepositoryapi.jar; %DB_DRIVERS_HOME%/../com-stc-bpms-common.jar; %DB_DRIVERS_HOME%/../com-stc-log4j.jar; %DB_DRIVERS_HOME%/otd/com.stc.otd.fwbuildapi.jar; %DB_DRIVERS_HOME%/stc/ewaycommon/com.stc.ewayutils.jar; %DB_DRIVERS_HOME%\oracleadapter\oraclebuilder.jar; %DB_DRIVERS_HOME%/sqlserveradapter/sqlserverbuilder.jar; %DB_DRIVERS_HOME%/sybaseadapter/sybasebuilder.jar; |
CR 6694617
テーブルが固定幅の eTL 5.1.x プロジェクトをインポートすると、実行時にエラーが発生します。実行時テストでは、java.sgl.SQLException が発生します。
この課題を回避するには、インポートした eTL プロジェクトの実行が java.sql.SQLException: LOADTYPE property required in organization clause の例外によって失敗するかどうかを確認します。実行に失敗する場合は、ETL コラボレーションファイルを開き、使用されているフラットファイルテーブルごとに ORGPROP_LOADTYPE 属性がリストされていることを確認します。ORGPROP_LOADTYPE 属性がない場合は、属性を手動で追加してコラボレーションを保存し、プロジェクトを再実行します。次に例を示します。
<attr name="ORGPROP_LOADTYPE" type="java.lang.String" value="FIXEDWIDTH" /> <attr name="ORGPROP_LOADTYPE" type="java.lang.String" value="DELIMITED" /> |
CR 6705843
eTL 移行ツールを使用してアップグレードし、JBI ブリッジを使用するように変更した 5.1.x eTL プロジェクトで、コマンド行のコードジェネレータが EAR ファイルの作成に失敗します。
この課題を回避するには、移行した Data Integrator プロジェクトを、NetBeans GUI を使用してビルドおよび配備します。
CR 6707522
ロガーのプロパティーで sun-etl-engine 設定を変更しても、サーバーログファイルのログレベルおよびメッセージレベルが変更されません。
CR 6669876
5.1.3 eTL プロジェクトを Java CAPS 6.x 環境にインポートして、ETL コラボレーションを変更したあと、プロジェクトを再インポートすると、ETL コラボレーションが更新されません。つまり、インポート処理によって上書きされているはずの、前に行なった変更がそのまま表示されます。
これを回避するには、次のいずれかの操作を行います。
NetBeans を再起動します。ETL コラボレーションを開くと、元のインポートしたバージョンになっています。
プロジェクトを再インポートする前に、「プロジェクト」ウィンドウから ETL モジュールを削除したあと、手動で JavaCAPSHome/.netbeans/caps/eTL/Imported Projects/ ProjectName ディレクトリを削除します。
Data Mashup サービスエンジンに関する既知の課題を次に示します。
WHERE 節に current_timestamp 関数を使用して、Axion データベースに問い合わせるときに、解析の例外が発生します。
この課題を回避するには、代わりに now 関数を使用します。
次に例を示します。
WHERE DEPARTMENT.DEPTID=EMPLOYEES.DEPTID and EMPLOYEES.DEPTDATE <= NOW()
DataMashup プロジェクトの「コラボレーションプロパティー」ウィンドウで、「応答タイプ」フィールドがドロップダウンフィールドではなくなりました。次の値を指定できます。
WebRowset
RelationalMap
JSON
データベース接続コンポーネントに関する既知の課題を次に示します。
Oracle 用の ojdbc5.jar ドライバは、準備された文をサポートしません。次のエラーメッセージが表示されます。
java.sql.SQLException: Unsupported feature
結果セットは設定されず、データ型にかかわらず、すべてのパラメータに対して java.lang.string が選択されます。
この課題を回避するには、ojdbc5.jar の代わりに DataDirect ドライバを使用します。
準備された insert 文に指定した引数が多すぎる場合に、エラーメッセージが表示されません。たとえば、3 列のテーブルに insert into table values(?,?,?,?,?) を実行すると、実行時例外が発生し、パラメータは追加されません。
準備された文を使用してパラメータを更新または削除した場合、実際のデータ型に関係なく、結果にデフォルトの java.lang.String データ型が表示されます。これは、Oracle 用 JDBC ドライバの DataDirect 接続が、リテラルとパラメータ化引数が混在した update 文に対して、パラメータメタデータ情報を返さないことが原因です。
この課題を回避するには、生成された XSD のパラメータのデータ型を手動で変更します。
特殊文字を使用した要素名を誤って解釈するのを避けるために、組み込み関数で別名を必要とします。たとえば、準備された文の select avg(float) from table where number in(...); では、次のエラーが発生します。
ERROR: s4s-att-invalid-value: Invalid attribute value for 'name' in element 'element'. Recorded reason: cvc-datatype-valid.1.2.1: 'AVG(NUMBER)' is not a valid value for 'NCName'.
この課題を回避するには、関数の別名を使用します。たとえば、select avg(float) avg from table where number in(...); を使用します。
DataDirect ドライバが正しいメタデータを返しません。結果的に、ストアドプロシージャの出力パラメータが、正しくない結果セットとなります。これはドライバのエラーで、正しくないパラメータを返すメタデータ呼び出し getProcedureColumns() に関して、DataDirect の作業チケット W809210001 が提出されています。
sqljdbc.jar ドライバを使用して、SQL Server 2005 で日時の値を挿入できません。これは、空白文字と括弧に関する構文エラーが原因です。
解決方法については、http://forums.microsoft.com/technet/ShowPost.aspx?siteid=17&postid=4061403 を参照してください。
ストアドプロシージャが、BLOB (Binary Large Object) データ型をサポートしません。プロシージャはエラーを生成せずに実行されますが、select 文はいずれの BLOB データも処理できません。
「レコード数」オプションが小さい値に設定されたクラスタ環境で、ポーリングに Derby データベースを使用する場合、次の例外がスローされ、接続プールを使用できなくなります。
java.sql.SQLException: Connection closed.
この課題を回避するには、ポーリングごとのレコード数を大きい値に設定します (たとえば、1000 レコードで 100 など)。別の回避方法として、すべてのクラスタ関連テーブルを同じデータベースに作成することもできます。
データベース BC が複数のサーバーにまたがるクラスタ環境に実装されている場合、ポーリングテーブルのメッセージの状態が、別のインスタンス (または、再開した同じインスタンス) で処理中のメッセージがピックアップされるのを防ぐため、フェイルオーバーが機能しない場合があります。
この課題を回避するには、ポーリングテーブルで状態が「In progress」または「SENT」のレコードを手動で削除します。これにより、実行中のインスタンスがメッセージをピックアップして再処理できるようになります。
持続性が有効なビジネスプロセスでデータベース BC が使用されている場合、ストアドプロシージャが失敗して、例外がスローされます。
ウィザードを使用してデータベース BC WSDL ドキュメントを作成する場合、table_name.xsd という名前の XSD ファイルも作成されます。同じ名前の XSD ファイルがすでに存在する場合は、上書きされます。
この課題を回避するには、既存の XSD ファイルと異なるテーブル名を指定します。
Enterprise Service Bus に関する既知の課題を次に示します。
CR 6670699
Firefox を使用している場合、接続マップまたはビジネスプロセスが表示可能なキャンバスより大きいときに、スクロールバーが表示されません。表示可能な領域外にある接続マップまたはビジネスプロセスを表示できません。
この課題を回避するには、接続マップまたはビジネスプロセスのサイズを元のフレームに収まるように変更します。
CR 6699303
新しい CAPS リポジトリブランチを作成するときに、NetBeans が SocketTimeOutException をスローします。
これを回避するには、リポジトリ接続のタイムアウトを 60000 に増やします。
CR 6700931
パスワードダイジェストを使用するユーザー名トークンがサポートされません。プロパティーを開いて、ユーザー名トークンのパスワードダイジェストをテストできません。このサポートは、NetBeans、WSIT、および GlassFish セキュリティーの間で、完全に統合されていません。
CR 6706429
アラート管理の持続性を有効にして、ドメインを再起動していない場合、持続的データベースに生成されるアラートが Enterprise Manager に届きません。
この課題を回避するには、アラート管理の持続性を有効にしたあと、ドメインを再起動します。
CR 6706921
env.sh コマンドが、UNIX で PATH を設定しません。このコマンドは、サンプルやその他の実行可能ファイルを使用できるように、PATH=$ENGINE_HOME/BIN:$JAVA_HOME/BIN:$PATH のような設定を行います。
この課題を回避するには、パスを手動で設定します。
CR 6708514
WSDL ファイルをインポートした Java CAPS プロジェクトが、JCD の読み込み時に失敗します (Red Hat Enterprise Linux 5 の場合)。
CR 6695408
OTD ライブラリに対するトランザクションで、OTD テスターが起動しません。OTD テスターは、依存 JAR ファイル (特に、Forest API ベースの OTD および B2B OTD の JAR ファイル) を正しく処理しません。
この課題を回避するには、netbeans.conf を次の手順で変更します。
JavaCAPSHome/netbeans/etc に移動し、netbeans.conf をテキストエディタで開きます。
netbeans_default_options= で始まっている行を探し、行の末尾に次のオプションを追加します。
--cp:p JavaCAPSHome/.netbeans/caps/modules/com-stc-antlrimpl.jar
JavaCAPSHome は、Java CAPS ホームディレクトリの場所です。
このオプションは、行末の二重引用符の内側に追加してください。
これにより、NetBeans は IDE のクラスパスの前に com-stc-antlrimpl.jar を付加し、この JAR ファイルが提供する antlr クラス (B2B OTD ライブラリが依存するクラス) が、NetBeans のデフォルトの antlr よりも優先されるようになります。
次のオプションを netbeans_default_options= プロパティーに追加します。
-J-Dantlrmaxaltblklines=3000
ファイル接続コンポーネントに関する既知の課題を次に示します。
ファイル BC は、UTF-8 形式のエンコーディングのみをサポートします。エンコーディングの形式が UTF-8 以外である場合、ファイル BC は入力データの読み取りに失敗します。ただし、任意のエンコーディングスタイル (UTF または UTF-8 以外) のデータとバイナリデータは、どちらも添付ファイルとして転送可能です。
UTF-8 の制限は次の方法で回避できます。
UTF-8 以外のデータを読み取る場合は、ファイル BC に入力する前に、カスタムエンコーダを使用してデータを UTF-8 形式に変換し、変換したデータをファイル BC の入力として渡します。
UTF-8 以外のデータを書き込む場合は、ファイル BC からの出力をカスタムエンコーダにルーティングし、データを UTF-8 から指定した形式に変換します。詳細は、Designing Custom Encodersを参照してください。
Windows オペレーティングシステムで、ファイル BC が XML テキストをバイトに変換するときに、改行文字ごとにキャリッジリターンが追加されます。たとえば、\r\n が \r\r\n に変換されます。
ファイル BC をオンデマンドモードで使用し、assign アクティビティーに対して標準メッセージプロパティーの値を設定する場合、ReadOut ノードのプロパティー値を設定すると、この値はアプリケーションで使用されません。ReadIn ノードの値を設定する必要があります。
FTP 接続コンポーネントに関する既知の課題を次に示します。
messageCorrelate 属性が FTP WSDL の ftp:transfer 要素で true に設定されている場合、FTP BC は UUID を ID に使用して要求を応答に関連付けることができるように、入力ファイルが固定パターン (req.UUID) に一致すると予想します。
FTP BC プロパティーの値が無効なプロジェクトは、コマンド行のビルド (ant タスク) を使用するとビルドできますが、NetBeans では検証に失敗してビルドできません。これは、プロジェクトをビルドするときに NetBeans で自動的に実行される一部の検証が、コマンド行のビルド (ant タスク) では実行されないことが原因です。たとえば、FTP BC ポーリング (pollIntervalMillis) の値が正以外の値または整数以外に設定されたプロジェクトは、NetBeans では検証に失敗しますが、ant コマンドを使用するとビルドできます。
すべてのオペレーティングシステムで、preReceiveLocation (sendTo や receiveFrom など) に指定するパスコンポーネントの区切り文字は、スラッシュ (/) です。スラッシュの代わりにバックスラッシュを使用すると、次のようなエラーが発生します。
FTPBC-E004026.
Exception when preparing ftp connection parameters in inbound processor. java.lang.Exception:
FTPBC-E004019.
No directory name found in PreReceiveLocation [...] when PreReceiveCommand is RENAME or COPY.
append 属性が WSDL ファイルの file:transfer 要素で true に設定されている場合、FTP BC は情報をファイルの末尾に追加せずに、既存の出力ファイルを上書きします。
IEP サービスエンジンに関する既知の課題を次に示します。
IEP データベースプラットフォームとして Oracle を使用する場合、Oracle JDBC ドライバのバージョン 10.2.0.4.0 以上を使用する必要があります。Oracle 9.2 に含まれているデフォルトのドライバ ( ojdbc14.jar) は、バージョン 9.0.2.0.0 で、IEP では動作しません。使用しているドライバのバージョンを確認するには、ドライバ JAR ファイルの manifest.mf ファイルを確認してください。
asadmin stop-instance コマンドを使用してクラスタインスタンスを停止するときに、現在実行中の IEP プロセスが動作中のインスタンスにフェイルオーバーしません。これは、停止プロセス中に呼び出されるメソッドの順序が原因です。
この課題を回避するには、サービスアセンブリを停止して再起動します。
IEP SE は、高可用性モードおよびフェイルオーバーモードで、意図したとおりに動作しません。IEP SE の 2 つのインスタンスがある場合に、プロジェクトをインスタンス 1 に配備したあとインスタンス 2 に配備すると、インスタンス 1 は通常の状態で出力を生成します。インスタンス 2 からプロジェクトの配備を取り消したあと、インスタンス 1 から配備を取り消し、続いてインスタンス 2 にプロジェクトを再配備してから、インスタンス 1 に再配備した場合、インスタンス 2 が出力を生成するべきです。実際には、インスタンス 1 とインスタンス 2 の両方が出力を生成します。
この課題を回避するには、インスタンス 2 で IEP SE を再起動します。
この課題は、以前のバージョンの Java CAPS からアップグレードする場合にのみ適用されます。パッチを適用して、GlassFish アプリケーションサーバーを起動したあと、IEP サービスエンジンが Java DB に接続できないか、iepseDB が存在しないことを示す例外を返します。
この課題を回避するには、次の手順を実行して、IEP サービスエンジンをアンインストールしたあとに再インストールします。
NetBeans IDE の「サービス」ウィンドウで、「サーバー」、「GlassFish V2」、「JBI」、「サービスエンジン」の順に展開します。
「sun-iep-engine」を右クリックし、「アンインストール」を選択します。IEP サービスエンジンがアンインストールされます。
GlassFish 管理コンソールを起動します。
左側のナビゲーションパネルで、「リソース」、「JDBC」の順に展開し、「JDBC リソース」を選択します。
jdbc/iepseDerbyXA および jdbc/iepseDerbyNonXA という名前のリソースを削除します。
iepseDB ディレクトリが install-dir/.netbeans-derby ディレクトリにある場合は、NetBeans IDE からログアウトして、iepseDB ディレクトリを削除します。
NetBeans IDE を再起動したあと、GlassFish アプリケーションサーバーを再起動します。
「NetBeans サービス」ウィンドウで、「サービスエンジン」を右クリックし、「インストールして起動」を選択します。
表示されたウィンドウで、install-dir/appserver/domains/domain1/jbi/autoinstall を参照し、iepserviceengine.jar ファイルを選択します。
デフォルトの設定をそのまま使用して、「インストール」をクリックします。IEP サービスエンジンがインストールされ、Java DB (iepseDB) に正常に接続されます。
IEP データベースが Oracle を使用するように設定されている場合、Union 演算子が意図したとおりに動作しません。あるテストケースでは、2 つの Relation Aggregator 演算子が Union 演算子に結合されました。出力には 7 つのイベントが含まれると予想されました。実際には、出力には 3 つのイベントしか含まれませんでした。別のテストケースでは、2 つの Time Based Window 演算子が Union 演算子に結合されました。Time Based Window 演算子の一方で受信したイベントごとに、Union 演算子は期待どおりに計算されます。ただし、Time Based Window 演算子が期限切れになるときに、Union 演算子が再計算されます。これは正しくないように思われます。
関係集約機能は、さまざまな演算子で期待どおりに動作せず、出力のイベント数が正しくありません。たとえば、Oracle では無効な集約が削除されません。Derby では、集約が変更されていない場合にも集約が更新され、余分なイベントが発生する場合があります。
Solaris SPARC で、Oracle データベースを使用して IEP SE を実行しているときに、接続エラーが発生する場合があります。
この課題を回避するには、GlassFish サーバーを再起動します。
Solaris SPARC で IEP SE を実行して、Derby データベースを使用している場合、一部のイベントが処理されません。これは、IEP SE が現在のタイムスタンプの取得に使用する、JDK のメソッドに関する課題が原因です。
この課題が発生しているかどうかを確認するには、IEP アプリケーションにイベントを送信して、タイムスタンプを確認します。
IEP SE を Oracle 用に設定していて、RelationStream 演算子を使用して入力リレーションからのイベントを取得するときに、重複するイベントが生成される場合があります。
この課題を回避するには、RelationStream の代わりに InsertStream 演算子を使用します。別の方法として、RelationStream 演算子のあとに Distinct 演算子を使用して、重複をフィルタ処理します。これらの方法は、どちらも RelationStream を完全に置き換えることはできません。
IEP サービスエンジンは、インストール中に接続プールと JDBC リソースを作成します。この自動作成は、IEP サービスエンジンを GlassFish ドメイン管理サーバー (DAS) のインスタンスにインストールする場合にのみ実行されます。IEP サービスエンジンを GlassFish のスタンドアロンインスタンスにインストールする場合、接続プールと JDBC リソースは作成されません。
この課題を回避するには、接続プールと JDBC リソースを手動で作成したあと、IEP サービスエンジンをインストールします。
1 つの IEP モジュールプロジェクトに複数のイベントプロセッサが含まれる場合があり、各イベントプロセッサに対して 1 つのデータベース接続が作成され、開いた状態が維持されます。したがって、各イベントプロセッサは専用のデータベース接続を使用します。イベントプロセッサが停止すると (たとえば、複合アプリケーションが停止した場合)、この接続は解放されます。IEP SE はほかのタスクでもデータベース接続を使用するため、接続プールの最大プールサイズは、IEP SE で動作しているイベントプロセッサの数の 10 倍にしてください。
デフォルトでは、IEP SE は IEP プロセスドキュメントごとに WSDL ドキュメントを生成し、IEP プロセスが編集されるたびに WSDL ドキュメントを再生成します。デフォルトでは、接続とサービスはこの WSDL に生成され、配備時に正しく機能させるために、通常はこれらの要素を編集する必要があります。ただし、これらの WSDL ドキュメントを編集する場合、WSDL ドキュメントが生成されるごとに、編集内容がデフォルト値で上書きされます。
CASA エディタで作成された接続とサービスは、IEP WSDL ドキュメントが再生成されるときに影響を受けません。ただし、IEP WSDL ファイルを複製して、生成された接続とサービスを CASA エディタでカスタマイズしないでください。生成された WSDL ファイルに対する更新が、複製後に更新されなくなります。時間の経過とともに、接続に配備した複製および編集した WSDL が、IEP サービスエンジンに配備した WSDL ドキュメントと矛盾するようになります。繰り返し型の開発で複合アプリケーションと IEP プロジェクトを設定する場合は、次の手順の使用を検討してください。
IEP モジュールプロジェクトを定義します。
project.properties ファイルで always.generate.abstract.wsdl フラグを true に設定して、IEP が生成した WSDL ファイルでの具象構成要素 (接続とサービス) の生成を無効にします。
IEP モジュールプロジェクトをビルドします。
IEP モジュールプロジェクトを新しい複合アプリケーションプロジェクトに追加して、プロジェクトをビルドします。
接続コンポーネントと接続を、CASA エディタを使用して定義します。複合アプリケーションのテスト機能を使用するには、SOAP 入力とファイル出力の接続をテスト環境に適切となるように定義します。
複合アプリケーションをビルドして配備します。
テストを実行します。
IEP モジュールプロジェクトを変更し、CASA エディタで接続コンポーネントとサービスの設定を必要に応じて調整し、複合アプリケーションを再ビルドおよび再配備します。テストの実行を繰り返します。
JAXB を使用する Java アプリケーションプロジェクトに関する既知の課題を次に示します。
JAXB 用の Java アプリケーションプロジェクトでは、JAXB クラスファイルが実行時に削除され、アプリケーションの実行が失敗します。
この課題を回避するには、「プロジェクトプロパティー」ウィンドウで「保存してコンパイル」の選択を解除します。「保存してコンパイル」にアクセスするには、「ビルド」、「プロパティーをコンパイルしています」ノードの順に選択します。
JBI ブリッジを含むプロジェクトに関する既知の課題を次に示します。
CR 6683017
JCD が JBI ブリッジを呼び出すときに、リポジトリベースのプロジェクトと JBI ブリッジプロジェクトの両方が正しくビルドされていても、複合アプリケーションの配備が失敗します。配備で、「ERROR: Starting service assembly failed」のエラーメッセージが表示されます。
この課題を回避するには、JBI マッパーを使用してサービスアセンブリを手動で起動します。
CR 6646537
JBI ブリッジが、抽象 WSDL で動作しません。JBI ブリッジのビルドプロセスは、ビジネスプロセスが使用する WSDL ファイルに接続とサービスのセクションが含まれている場合にのみ動作します。
この課題を回避するには、JBI WSDL エディタを使用して WSDL ファイルを編集します。適切な接続情報を追加して、WSDL ファイルをリポジトリベースのプロジェクトに再インポートします。
CR 6654477
シングルパートの入力および出力リテラルは、JBI ブリッジ全体の BPEL 1.0 および BPEL 2.0 エンジン間でサポートされません。
LDAP 接続コンポーネントに関する既知の課題を次に示します。
認証タイプが LDAP サーバーとクライアント間で一致していない場合、AuthenticationNotSupportedException が発生します。たとえば、認証を行わないか単純な認証 (強力でない認証) を処理する DSEE 6 サーバーで、クライアントが強力な SSL 認証を指定すると、エラーが発生します。
無効なルート DN (dc=sun,dc=com の代わりに dc=sun など) が指定されている場合、設計時の検証が実行されません。これにより、ユーザーは LDAP WSDL ファイルを正しくない値で (不正に) 作成できます。このようなプロジェクトは、実行時に No such object エラーメッセージが表示されて失敗します。
Sun Master Index に関する既知の課題を次に示します。
CR 6718625
EDM レポートに含まれるフィールドが、EDM で表示されるように設定されていない場合、レポートは生成されません。
この課題を回避するには、EDM に表示しないフィールドをレポートに含めないようにしてください。
CR 6867017
Master Index アプリケーションを NetBeans から再配備するときに、配備先に対する更新 (たとえば、ホスト名やポート番号) が更新されません。
この課題を回避するには、GlassFish 管理コンソールまたはコマンド行から配備を行います。NetBeans から配備するには、テキストエディタで NetBeansProjects /ProjectName/nbproject/private/private.properties を開き、j2ee.server.instance プロパティーを変更します。次に例を示します。
j2ee.server.instance=[C:\\CAPS62\\appserver]deployer:Sun:AppServer::localhost:21048
CR 6757529
Sun Match Engine で、日付の比較機能 (dY、dM、dD など) が相対的な時間の計算ではなく直接的な文字列比較として使用されている場合、比較機能は正しく機能しません。つまり、y オプションは正しい値を返しません。
これを回避するには、日付比較機能を直接的な文字列比較 (n オプション) を指定して使用してください。
XSLT サービスエンジンに関する既知の課題を次に示します。
HTTP/SOAP 接続がある XSLT プロジェクトを実行しているときに、サーバーログに SEVERE エラーが記録されます。エラーは次のとおりです。
Unable to create envelope from given source because the root element is not named Envelope
これは間違ったログメッセージで、XSLT プロジェクトの実行には干渉しません。
メッセージがログに記録されるのを防ぐには、XSLT SE の「SAAJ ロガー」を「OFF」に設定します。
XML エディタでテキストを変更する場合、「検証」をクリックしても、コードのコンパイルおよび検証の前に変更が保存されません。XML を検証する前に、「すべて保存」をクリックする必要があります。
課題 1760 および NetBeans の課題 162869
XSLT SE は catalog.xml をサポートしません。このファイルは、正しい参照リソースのサポートに必要です。たとえば、別のプロジェクトからプロジェクト参照を使用して WSDL ドキュメントを参照している場合、XSLT プロジェクトの配備が失敗します。
複合アプリケーション (CA) プロジェクトに関する既知の課題を次に示します。
GlassFish で SOAP 1.2 がサポートされている場合でも、SOAP12 接続を使用してテストケースを作成できません。
この課題を回避するには、SOAP12 の代わりに SOAP 接続を使用します。
NetBeans の課題 152455 (現在は 138971)
CASA エディタの設計キャンバスが特定のサイズのときに、スクロールバーが表示と非表示を繰り返し、CPU の使用率が 100% になります。
この課題を回避するには、ウィンドウまたは CASA エディタの設計キャンバスのサイズを、スクロールバーが表示されないように変更します。
新しいプロジェクトタイプをインストールする場合、複合アプリケーションプロジェクトが最初にサービスエンジンのタイプを判断できず、サービスユニットを配備できません。次のエラーメッセージが表示されます。
Cannot add JBI module project_type. Its target component type engine_name is unknown.
この課題を回避するには、NetBeans IDE を停止して再起動します。
サービスユニット (SU) を削除したあと、複合アプリケーションプロジェクトを再ビルドできません。
この課題を回避するには、build-impl.xml ファイルを手動で編集し、削除した SU を操作するセクションをすべて削除します。
JBI コンポーネントの管理に関する既知の課題を次に示します。
課題 884、課題 885、および OJC の課題 559
設定エラーがあるときにコンポーネントをシャットダウンすると、コンポーネントを再起動できず、NetBeans IDE または Web コンソールでコンポーネントの設定を編集できません。
これが発生すると、コンポーネントの状態が「停止中」に変更され、プロパティーを正しく再設定することができます。プロパティーの値を修正したあと、コンポーネントをシャットダウンして再起動し、変更を有効にします。
BPEL サービスエンジンでは、JDBC リソース名にエラーがある場合、エンジンがリソースを所定の名前で作成し、デフォルトの接続プールが使用されていると想定します。Derby データベースが起動されていない場合、デフォルトの接続プールは作成されません。
「Java アプリケーションプロジェクトのプロパティー」ウィンドウで「保存してコンパイル」オプションを選択すると、JAXB クラスファイルが実行時に削除されます。プロジェクトは、実行時に次の例外が発生して失敗します。
Exception in thread "main" java.lang.NoClassDefFoundError
この課題を回避するには、「保存してコンパイル」オプションの選択を解除します。このオプションにアクセスするには、「Java アプリケーションのプロパティー」ウィンドウで、「構築」、「コンパイルしています 」の順に選択します。
ローカリゼーションに関する既知の課題を次に示します。
英語以外のロケールで次の手順を実行すると、GlassFish サーバーツリーを展開して値を選択できなくなります。
新規ファイルウィザードを起動して、新しい JCA メッセージ駆動型 Bean を作成します。
ウィザードの手順 1 ~ 3 を完了します。
手順 4 の「接続 URL」で、省略記号のボタンをクリックし、GlassFish を起動して JNDI 値を取得します。
この課題を回避するには、GlassFish 管理コンソールを使用して、「接続 URL」に入力する JNDI 値を取得します。値にアクセスするには、「リソース」、「コネクタ」、「管理オブジェクトリソース」の順に選択します。
CR 6883496
中国語のロケールで複合アプリケーションを作成するときに、複合アプリケーションのビルドプロセスが失敗します。
インストールに関する既知の課題を次に示します。
CR 6706840
Java CAPS を Red Hat Enterprise Linux 5 にインストールする場合、インストールが完了したときにインストーラが応答を停止します。
これを回避するには、ウィンドウの右上にある「X」ボタンを選択します。新しいウィンドウに、「Installation not complete」というメッセージが表示されます。このウィンドウで、「了解」を選択します。
CR 6684782
AIX 5.3 で JDK 6 を使用する場合、SAR ファイルのアップロードが失敗します。
この課題を回避するには、AIX 5.3 では JDK 6 ではなく JDK 5 だけを使用してください。
CR 6710310
AIX 5.3 では、importProject.sh コマンドの実行が失敗します。
この課題を回避するには、AIX 5.3 では JDK 6 ではなく JDK 5 だけを使用してください。
CR 6820147
OpenSolaris 2008.11 で実行する場合、GlassFish サーバーが起動時にタイムアウトします。asadmin start-domain を実行すると、実際にドメインが起動および動作している場合でも、次のメッセージが表示されます。
Timeout waiting for domain domain1 to go to starting state.CLI156 Could not start the domain domain1.
CR 6797262
Java CAPS を OpenSolaris にインストールする前に、OpenSolaris に次のパッケージがインストールされていることを確認してください。これらはデフォルトのパッケージセットに含まれていません。これらのパッケージがない場合、Java CAPS のインストールが失敗します。
SUNWfontconfig
SUNWj6dev
SUNWj6rtx
SUNWxwplt
SUNWdbus
SUNWxcu4 (OpenSolaris 2009.06)
CR 6881305
Java CAPS で JDK 1.6.0_12 以降を使用している場合、アプリケーションの開発に使用するウィザードおよびエディタで課題が発生します。また、JDK 1.6.0_13 または 1.6.0_14 を使用している場合は、Windows でインストールが失敗します。Java CAPS インストーラは、Solaris SPARC または AMD 環境で、64 ビットバージョンの JDK release 1.6.0_04 をサポートしません。また、インストーラは AIX 5.3 上の JDK 1.6.0 以降もサポートしません。
この課題を回避するには、Java CAPS で JDK 6 を使用する場合は、JDK バージョン 1.6.0_03 から 1.6.0_11 のみを使用してください。ただし、Solaris SPARC、AMD、および AIX については、ここで説明したように例外があります。
CR 6881054
インストーラで、一部のメッセージが途中までしか表示されず、テキスト全体を読むことができません。インストーラのウィンドウの幅を広げて、メッセージ全体を表示できる場合もあります。
CR 6865075
Java CAPS 6.2 に 5.0.x プロジェクトをインポートするときに、接続マップの接続が正しく引き継がれない場合があります。これが発生すると、プロジェクトをビルドするときに接続マップのエラーが発生します。エラーメッセージには、修正が必要な接続に関する情報が示されます。
CR 6881054
Java CAPS インストーラの JDK の選択セクションで、メッセージが途中までしか表示されず、読むことができません。
相互運用性に関する既知の課題を次に示します。
CR 6707146
Java CAPS に用意されたデフォルトの Access Manager のセットアップは、Federated Access Manager 8.0 では動作しません。
CR 6662622
Java CAPS 5.1.3 のワークリストマネージャーポートレットは、Portal Server 7 では配備されません。
CR 6761432
amserver の配備を取り消せません (「GlassFish V2」、「アプリケーション」、「Web アプリケーション」の下)。amserver の配備を取り消そうとすると、NetBeans と GlassFish 間の接続が壊れます。
CR 6703514
Access Manager はローカルホストに対してあらかじめ設定されています。FQDN でアクセスされた場合に、リモートアクセス可能性の課題が発生します。
この課題を回避するには、次の手順を実行します。
GassFish を停止します。
JavaCapsHome/appserver/domains/ DomainName/applications/j2ee-modules/amserver/WEB-INF/classes に移動し、テキストエディタで AMConfig.properties を開きます。
com.sun.identity.server.fqdnMap[<invalid-name>]=<valid-name> プロパティーのコメントを解除します。
<invalid-name> および <valid-name> に適切な値を代入して、プロパティーを変更します。
GlassFish を再起動します。
CR 6882644
GlassFish および Web Space Server が別のファイルベースの配布からインストールされている場合、Web Space Server の WAR ファイルの配備が失敗します。
この課題を回避するには、管理コンソールを使用するか、ファイルをドメインの自動配備ディレクトリにコピーして、ファイルを手動で配備します。
Java CAPS 6 は、Java CAPS Installer でインストールされた NetBeans プラグインで動作するように、テストおよび保証されています。NetBeans IDE にほかの NetBeans プラグインやプラグインの更新をインストールすると、互換性の課題が発生する場合があります。Java CAPS Support から入手したプラグインや更新には、この内容は適用されません。
NetBeans IDE を起動するときに、他社製のプラグインの更新を IDE にインストールするよう要求される場合があります。これらの更新はインストールしないでください。今後メッセージを表示しないようにするには、次の手順を実行してください。
NetBeans IDE で、「ツール」をクリックし、「プラグイン」を選択します。
「プラグイン」ウィンドウで、「設定」タブを選択します。
CAPS リポジトリアップデートセンターだけを選択し、ほかのアップデートセンターの選択を解除します。
「閉じる」をクリックして、変更を保存し、「プラグイン」ウィンドウを閉じます。
ほかの NetBeans プラグインを使用する場合は、.netbeans ディレクトリをバックアップします。このディレクトリは、Java CAPS インストールディレクトリの最上位にあります。または、別にインストールされた NetBeans を使用して、Java CAPS に含まれていないほかのプラグインを試してください。バックアップした .netbeans ディレクトリを復元する必要がある場合は、NetBeans IDE が動作中でないことを確認します。現在の .netbeans ディレクトリを削除し、バックアップしたディレクトリで置き換えます。
CR 6684658
GlassFish Enterprise Server が Windows サービスとして実行されている場合、STCMS サーバーが正常にシャットダウンされません。サービスを停止したあとでも、STCMS が Windows のタスクマネージャーに表示されます。
Java CAPS 6 を Windows にインストールし、Java CAPS を Windows サービスとして実行する場合、この課題を回避するには、インストール後に domain.xml に次の行を追加します。
<jvm-options>-Dcom.sun.enterprise.server.ss.ASQuickStartup=false</jvm-options>
CR 6744439
STCMS インスタンスを作成および管理する asadmin コマンドが、asadmin help の出力に含まれません。使用可能な STCMS コマンドは次のとおりです。
create-stcms
delete-stcms
list-stcms
show-stcms-status
enable-stcms
disable-stcms
これらのコマンドのヘルプ情報を表示するには、asadmin help CommandName と入力します。CommandName には、上のコマンドのいずれかを指定します。
これらのコマンドのヘルプ情報を表示するには、STCMS をインストールしている必要があります。STCMS は Mac OS ではサポートされません。したがって Mac では、STCMS がデフォルトの Java CAPS インストールに含まれていません。
CR 6785405
作成される server.log ファイルの数を制限する recycle-size 機能を使用するには、Sun GlassFish Enterprise Manager Performance Advisor をインストールする必要があります。このパッチは http://sunsolve.sun.com からダウンロードできます。パッチ ID は 140751 です。Readme ファイルのインストール手順に従ってください。Readme ファイルには、Performance Advisor に関する追加情報へのリンクも含まれています。
CR 6882939
中国語のロケールを使用している Mac OS に Java CAPS をインストールする場合、デフォルトドメインが正しく作成されません。
クラスタ環境で Java CAPS JBI コンポーネントを使用する場合の、既知の課題を次に示します。
GlassFish 管理コンソールを使用してクラスタインスタンスを設定するときに、設定が新しいクラスタインスタンスに伝達されません。これはインスタンスが個別に設定されるためです。これにより、配備が失敗する場合もあります。
この課題を回避するには、各クラスタインスタンスを個別に設定するか、次の asadmin コマンドを使用してクラスタ内のすべてのインスタンスを設定します。
asadmin update-jbi-application-variable --component=sun-jms-binding name=value
使用法については、asadmin のヘルプを参照してください。
CR 6883003
Web サービスを GlassFish クラスタに配備するときに、1 つ目のノードに DAS とノードエージェントが含まれ、2 つ目のノードにノードエージェントだけが含まれている場合、Web アプリケーションが 2 つ目のインスタンスで WSDL ファイルを見つけられません。
この課題を回避するには、2 つ目のクラスタインスタンスで DAS のディレクトリ階層を作成し、Web アプリケーションが検索を行う場所に、WSDL ファイルをコピーするかシンボリックリンクを作成します。次に例を示します。
mkdirhier /opt/glassfish/domains/domain1/applications/j2ee-modules/ WebAppName/WEB-INF/wsdl/client/WSDLName/
cd /opt/glassfish/domains/domain1/applications/j2ee-modules/ WebAppName/WEB-INF/wsdl/client/WSDLName/
cp /opt/glassfish/nodeagents/ ClusterNodeAgent/InstanceName/applications/j2ee-modules/ WebAppName/WEB-INF/wsdl/client/WSDLName/ WSDLName.wsdl
ln -s /opt/glassfish/nodeagents/ ClusterNodeAgent/InstanceName/applications/j2ee-modules/ WebAppName/WEB-INF/wsdl/client/WSDLName/ WSDLName.wsdl
MySQL はマイクロ秒をサポートしません。したがって、受信メッセージにマイクロ秒の値を含む時刻またはタイムスタンプのフィールドが含まれている場合、秒の値の端数部分はデータベースで無視されます。たとえば、タイムスタンプの値が「2010–12–10 14:12:09.019473」の場合、下位の 6 桁 (019473) は無視されます。
CR 6761256
Enterprise Manager が実行されていない場合、Enterprise Manager のコマンド stopserver は、実行されていないことを通知する代わりに例外をスローします。
CR 6744536
XML Schema の Unique Particle Attribution (UPA) 規則のオンとオフを切り替える方法がありません。この機能はスキーマの曖昧さを防止します。Java CAPS 5.1.3 では、デフォルトで UPA チェックが無効です。Java CAPS 6 では、デフォルトで UPA チェックが有効です。
この課題を回避するには、XML.properties という名前のファイルを作成し、次の行を追加します。
enforceUnqPartAttrib=false
ファイルを /.netbeans/caps/config/Preferences/com/stc/capsee/cor/utilities に保存します。これにより、UPA チェックが無効になります。UPA チェックを有効にするには、ファイルを削除するか、パラメータを true に設定します。
CR 6662117
Release 6 は、古い 5.x release のコンポーネントを Release 6 のコンポーネントと一緒に使用することをサポートしません。たとえば、5.1.3 Enterprise Designer から Release 6 のリポジトリに接続することはできません。また、NetBeans から 5.1.3 リポジトリに接続することもできません。これは、Enterprise Manager の場合と同様です。