この節では、このリリースで加えられた動作変更について説明します。
Directory Server Enterprise Edition 製品の配置は次のように変更されました。
すべてのコマンドは、install-path/dsee7/bin に配置されました。
プラグインは、install-path/dsee7/lib に配置されました。
ファイルの場所の完全なリストについては、『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Reference』の「Software Layout for Directory Server Enterprise Edition」を参照してください。
Directory Server Enterprise Edition 7.0 から、エクスポート処理 (dsadm export コマンド) は常に、エクスポートした LDIF ファイル内の最後のエントリとしてレプリカ更新ベクトル (RUV) を配置します。
Directory Server Enterprise Edition は Sun Microsystems プラグインのライブラリをソフトウェアがインストールされているパスからロードします。ライブラリは、LDIF に記載されているパスからはロードされなくなります。
新しいスレッドモデルにより、マルチコアマシンに対するインポートのパフォーマンスが向上しました。
インポートがマルチパスである場合、インデックスと一時ファイルを保持するのに十分なメモリーがあればインデックスのマージは並行して行われます。インデックスの並列マージによって、パフォーマンスが向上します。
検索操作によって、バイナリ転送を必要とする構文を持つ属性が返された場合、;binary 修飾子を属性名に付加します。RFC 4522 への準拠を無効にするには、compat-flag プロパティーを no-rfc4522 に設定します。
この節では、管理コマンドの動作変更について説明します。
dsadm および dpadm コマンドは、ローカルで実行しているサーバーを一覧表示および停止するために、新しい list-running-instances および stop-running-instances オプションを提供します。
dsadm および dpadm コマンドは、証明書を管理するための新しいオプションを提供します。--validity および --keysize オプションはdsadm(1M)およびdpadm(1M)で説明されています。
dsadm コマンドは、証明書を管理するための追加のオプションも提供しています。--sigalg、--phone、--email、および --dns オプションはdsadm(1M)で説明されています。
dpadm set-flags コマンドは 2 つの新しいフラグ jvm-path および server-umask をサポートします。これらについてはdpadm(1M)で説明されています。
Directory Server Enterprise Edition の以前のバージョンではいくつかのコマンドが利用できましたが、それらの機能はほかのコマンドによって提供されるようになりました。『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Upgrade and Migration Guide』の「Command Line Changes」で説明しています。
いくつかのコマンドが Directory Server Enterprise Edition から削除されました。『Sun Directory Server Enterprise Edition 7.0 Upgrade and Migration Guide』の「Command Line Changes」で説明しています。
バイナリバックアップは、データベースの復旧を実行することでバックアップファイルを変更します。これによってバックアップトランザクションログがバックアップデータベースにフラッシュされます。バックアップをそのまま残すには、--flags no-recovery オプションを使用します。
インデックスの再生成はより効率的に実行されるようになり、最新のインポート手法や速度の向上を繰り返し使えるようになりました。
dsconf info コマンドは、設定変更のあとなどに、どの属性のインデックスを再生成する必要があるかを示します。
ルート DSE には、セキュリティーライブラリでサポートされている暗号の一覧が含まれています。リリース 7.0 では、ルート DSE には enabledSSLCiphers 属性での SSL ネゴシエーションに利用できる暗号も含まれていて、デフォルトでサポートされているすべての暗号のサブセットになっています。