以前のバージョンの メッセージキュー では、—p または —password オプションを使用して、imqcmd、imqbrokerd、および imdbmgr コマンドのパスワードを対話形式で指定することができました。version 4.0 から、これらのオプションは使用できなくなりました。
代わりに、関連するパスワードを指定したパスワードファイルを作成し、-passfile コマンドオプションを使用してそのパスワードファイルを参照できます。または、コマンドで要求されたときにパスワードを入力することもできます。
パスワードファイルには、次に示すパスワードを 1 つ以上格納することができます。
SSL キーストアを開くために使用するキーストアパスワード。このパスワードを指定するには imq.keystore.password プロパティーを使用します。
接続が匿名でない場合に LDAP ディレクトリとの接続のセキュリティーを確保するために使用する LDAP リポジトリパスワード。このパスワードを指定するには imq.user_repository.ldap.password プロパティーを使用します。
JDBC 準拠のデータベースとの接続に使用する JDBC データベースパスワード。このパスワードを指定するには imq.persist.jdbc.vendorName.password プロパティーを使用します。プロパティー名の vendorName コンポーネントは、データベースベンダーを指定する変数です。hadb、derby、pointbase、oracle、mysql から選択できます。
imqcmd コマンド (ブローカ管理タスクを実行する) に対するパスワード。このパスワードを指定するには imq.imqcmd.password プロパティーを使用します。
次の例では、JDBC データベースに対するパスワード abracadabra をパスワードファイルに設定しています。
imq.persist.jdbc.mysql.password=abracadabra
バスワードファイルは、次のいずれかの方法で使用できます。
ブローカがパスワードファイルを使用するように、ブローカの config.properties ファイルに次のプロパティーを設定する。
imq.passfile.enabled=trueimq.passfile.dirpath= passwordFileDirectoryimq.passfile.name=passwordFileName
関連するコマンドの -passfile オプションを使用する。次に例を示します。
imqbrokerd -passfile passwordFileName