JMS サーバ : コンフィグレーション : しきい値と割り当て
このページでは、この JMS サーバでログ メッセージの生成などの イベントの実行をトリガするしきい値と、この JMS サーバで使用可能な メモリ量、メッセージ サイズ、およびメッセージ数の最大値を指定する 割り当てを定義します。
コンフィグレーション オプション
名前 説明 最大バイト数 この JMS サーバに格納できる最大バイト数。
-1
を設定すると、すべての WebLogic サーバの制限が削除されます。あまり大きなバイト数を割り当てると、メモリが飽和状態になるおそれがあるので、残りのアプリケーションの負荷を考慮に入れ、この最大バイト数には利用可能なシステム メモリの総量に見合った値を設定することをお勧めします。
値の範囲 : >= BytesThresholdHigh
MBean 属性:
JMSServerMBean.BytesMaximum
最小値:
-1
最大値:
9223372036854775807
最大バイトしきい値 フロー制御とロギング イベントを発生させる上限しきい値 (この JMS サーバに保存されるバイト数)。値
-1
に設定すると、この JMS サーバでのイベントは無効になります。発生するイベントは以下のとおりです。
ログ メッセージ
- 最大しきい値条件を示すメッセージがサーバのログに記録されます。
フロー制御
- フロー制御が有効化されている場合、JMS サーバが防御状態になり、プロデューサに対してメッセージ フローを減らすよう指示します。
値の範囲 : <= BytesMaximum; >= BytesThresholdLow
MBean 属性:
JMSServerMBean.BytesThresholdHigh
最小値:
-1
最大値:
9223372036854775807
最小バイトしきい値 フロー制御とロギング イベントを発生させる下限しきい値 (この JMS サーバに保存されるバイト数)。値
-1
に設定すると、この JMS サーバでのイベントは無効になります。バイト数がこのしきい値を下回った場合、発生するイベントは以下のとおりです。
ログ メッセージ
- しきい値条件が解除されたことを示すメッセージがサーバのログに記録されます。
フロー制御
- フロー制御が有効化されている場合、送り先が防御状態を解除して、プロデューサに対してメッセージ フローを増やすよう指示します。
値の範囲 : <= BytesThresholdHigh
MBean 属性:
JMSServerMBean.BytesThresholdLow
最小値:
-1
最大値:
9223372036854775807
最大メッセージ数 この JMS サーバに格納できる最大メッセージ数。
-1
を設定すると、すべての WebLogic サーバの制限が削除されます。あまり大きなメッセージ数を割り当てると、メモリが飽和状態になるおそれがあるので、残りのアプリケーションの負荷を考慮に入れ、この最大メッセージ数には利用可能なシステム メモリの総量に見合った値を設定することをお勧めします。
値の範囲 : >= MessagesThresholdHigh
MBean 属性:
JMSServerMBean.MessagesMaximum
最小値:
-1
最大値:
9223372036854775807
最大メッセージしきい値 フロー制御とロギング イベントを発生させる上限しきい値 (この JMS サーバに保存されるメッセージ数)。値
-1
に設定すると、この JMS サーバでのイベントは無効になります。メッセージ数がこのしきい値を超えた場合、発生するイベントは以下のとおりです。
ログ メッセージ
- 最大しきい値条件を示すメッセージがサーバのログに記録されます。
フロー制御
- フロー制御が有効化されている場合、JMS サーバが防御状態になり、プロデューサに対してメッセージ フローを減らすよう指示します。
値の範囲 : <= MessagesMaximum; >= MessagesThresholdLow.
MBean 属性:
JMSServerMBean.MessagesThresholdHigh
最小値:
-1
最大値:
9223372036854775807
最小メッセージしきい値 フロー制御とロギング イベントを発生させる下限しきい値 (この JMS サーバに保存されるメッセージ数)。値
-1
に設定すると、この JMS サーバでのイベントは無効になります。メッセージ数がこのしきい値を下回った場合、発生するイベントは以下のとおりです。
ログ メッセージ
- しきい値条件が解除されたことを示すメッセージがサーバのログに記録されます。
フロー制御
- フロー制御が有効化されている場合、送り先が防御状態を解除して、プロデューサに対してメッセージ フローを増やすよう指示します。
注意 : この属性は動的にコンフィグレーションできます。
値の範囲 : <= MessagesThresholdHigh
MBean 属性:
JMSServerMBean.MessagesThresholdLow
最小値:
-1
最大値:
9223372036854775807
最大メッセージ サイズ この JMS サーバ上の個々のメッセージに許可される最大バイト数。メッセージのサイズには、メッセージの本文、ユーザ定義のプロパティ、ユーザ定義の JMS ヘッダ フィールド (
JMSCorrelationID
およびJMSType
) が含まれます。最大メッセージ サイズは、メッセージの最初の生成に対してのみ適用されます。エラー送り先に転送されるメッセージや、分散送り先のメンバーに転送されるメッセージは、サイズをチェックされません。たとえば、送り先の最大メッセージ サイズが 128KB、対応するエラー送り先の最大メッセージ サイズが 64KB でコンフィグレーションされている場合、96KB のメッセージは (64KB を超えても) エラー送り先にリダイレクトできますが、プロデューサが 96KB のメッセージをエラー送り先に直接送信することはできません。
注意 : この最大値に対する変更は、受信するメッセージにのみ影響します。格納されているメッセージには影響しません。
MBean 属性:
JMSServerMBean.MaximumMessageSize
最小値:
0
最大値:
2147483647
ブロッキング時の送信ポリシー 送り先が最大メッセージ数を超えた場合に、JMS サーバが長いメッセージの前に短いメッセージを配信するかどうかを定義します。[
FIFO
] を指定すると、長いメッセージがすでにスペースを待機している場合に JMS サーバが短いメッセージを送ることはありません。[プリエンプティブ
] を指定すると、送り先に短いメッセージに対して十分なスペースがある場合、前の長いメッセージより先に短いメッセージの送信リクエストが処理されます。このポリシーは JMS サーバ用で、個々の送り先に対して設定することはできません。
[
FIFO
] および [プリエンプティブ
] ポリシーの詳細については、以下の説明を参照してください。[
FIFO
] (先入れ先出し) では、同じ送り先に対するすべての送信リクエストは、スペースが使用できるようになるまで 1 つずつキューに入れられます。送信リクエストの実行は、スペースを待機する別の送信リクエストがその前に存在する限り許可されません。スペースが限られている場合、[FIFO] ポリシーでは、残っているスペースを小さなリクエストが連続的に使用した結果、大きなリクエストのスペースが不足する、という事態を防ぐことができます。スペース不足ではない場合でも、大きなリクエストが完了するまで、小さなリクエストは処理されません。スペースが使用可能になると、リクエストが作成順に考慮されます。特定のリクエストに対して十分なスペースがある場合、そのリクエストが処理されてから次のリクエストが考慮されます。特定のリクエストに対して十分なスペースがない場合、現在のリクエストを完了させるために十分なスペースが使用できるようになるまで、後続のリクエストが考慮されることはありません。[
プリエンプティブ
] では、スペースが使用可能な場合、送信操作が別のブロックしている送信操作よりも先に処理できることを示します。つまり、現在のリクエストに対する十分なスペースが存在する場合、スペースを待機している他のリクエストがその前に存在する場合でもそのスペースが使用されます。スペースが限られている場合、[プリエンプティブ] ポリシーでは、大きなリクエストのスペースが不足することがあります。たとえば、大きなリクエストに対して十分なスペースがない場合、そのリクエストは、他のリクエストの後にキューに入れられます。スペースが使用可能になると、すべてのリクエストが元の作成順に考慮されます。特定のリクエストに対して十分なスペースがある場合、そのリクエストは続けて処理でき、次のリクエストが考慮されます。特定のリクエストに対して十分なスペースがない場合、そのリクエストはスキップされ、次のリクエストが考慮されます。MBean 属性:
JMSServerMBean.BlockingSendPolicy