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XML レジストリの作成


XML レジストリは、WebLogic Server の XML リソースをコンフィグレーションおよび管理する機能です。XML リソースにはデフォルトのパーサ ファクトリ、トランスフォーマ ファクトリおよび外部エンティティ解決が含まれます。具体的には、XML レジストリを使用して以下を指定できます。

  • XML ドキュメントの解析時にデフォルトで使用されるサーバ全体の代替 XML パーサ。デフォルトでインストールされるパーサの代わりとなります。サーバ全体の代替 XML パーサを使用するには、javax.xml.parsers.DocumentBuilderFactory インタフェースを実装するクラス (DOM モードの解析に使用) の名前、および javax.xml.parsers.SaxParserFactory インタフェースを実装するクラス (SAX モードの解析に使用) の名前を指定します。
  • 特定のドキュメントの種類を解析する場合に使用される特定の XML パーサ。
  • デフォルトのトランスフォーマの代わりとなる、サーバ全体の代替トランスフォーマ。サーバ全体の代替トランスフォーマを使用するには、XML ドキュメントの変換に使用される javax.xml.transform.TransformerFactory インタフェースを実装するクラスの名前を指定します。
  • エンティティのローカル コピーで解決される外部エンティティ。外部エンティティを指定すると、管理サーバでは、エンティティのローカル コピーがファイル システムに保存され、解析時にはサーバのパーサに自動的に配布されます。この機能を使用すれば、SAX EntityResolvers の作成と設定が不要になります。
  • Web からの取得後に WebLogic Server によってキャッシュされる外部エンティティ。WebLogic Server が再取得するまでこれらの外部エンティティがキャッシュされる期間、および WebLogic で最初にエンティティを取得するタイミング (アプリケーションの実行時または WebLogic Server の起動時) を指定します。

XML レジストリはいくつでも作成できますが、特定の WebLogic Server のインスタンスに関連付けられる XML レジストリは 1 つのみです。

WebLogic Server のインスタンスに XML レジストリが関連付けられていない場合、ドキュメントの解析や変換にはデフォルトのパーサおよびトランスフォーマが使用されます。

注意: デフォルトのパーサおよびトランスフォーマは、JDK バージョン 5.0 に付属しています。

WebLogic Server のインスタンスに XML レジストリが関連付けられると、XML コンフィグレーションの全オプションが、そのサーバを使用する XML アプリケーションで使用可能となります。

新しい XML レジストリを作成して、WebLogic Server インスタンスと関連付けるには、次の手順に従います。

  1. まだ行っていない場合、Administration Console のチェンジ センタで [ロックして編集] をクリックします (チェンジ センタの使用を参照)。
  2. 左ペインで、[サービス] を展開し、[XML レジストリ] を選択します。
  3. [XML レジストリの概要] ページで、[新規作成] をクリックします。
  4. [新しい XML レジストリの作成] ページの [名前] フィールドに、ユニークな XML レジストリの名前を入力します。
  5. [ドキュメント ビルダ ファクトリ] フィールドに、javax.xml.parsers.DocumentBuilderFactory インタフェースを実装するクラスの完全修飾名を入力します。
  6. [SAX パーサ ファクトリ] フィールドに、javax.xml.parsers.SaxParserFactory インタフェースを実装するクラスの完全修飾名を入力します。
  7. [トランスフォーマ ファクトリ] フィールドに、javax.xml.transform.TransformerFactory インタフェースを実装するクラスの完全修飾名を入力します。
  8. [次へ] をクリックします。
  9. この XML レジストリのデプロイ先の WebLogic Server インスタンスを選択します。
  10. [完了] をクリックします。
  11. 必要に応じて、XML レジストリの追加プロパティをコンフィグレーションするには、次の手順に従います。
    1. [XML レジストリ] テーブルで、作成したレジストリの名前をクリックします。
    2. ドキュメントの種類に対するパーサの関連付けを行います。
    3. 外部エンティティ解決のコンフィグレーションを行います。
  12. これらの変更をアクティブにするには、Administration Console のチェンジ センタで [変更のアクティブ化] をクリックします。
    すべての変更が即座に有効になるわけではありません。再起動が必要なものもあります (チェンジ センタの使用を参照)。

 

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