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11g リリース1(11.1.1)
B61375-01
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20.2 このリリースでの新機能

Oracle Reports 11gリリース1(11.1.1)では、表20-1表1-1「11gの機能と10gの機能との比較の一部」)に示すように、すべての出力フォーマットに一括処理して配布する機能が強化されています。また、他にも新機能が追加されています。

表20-1 11gの配布一括処理機能と10gの機能との比較

11gの新機能 10gにおける同等機能

次のものを含めてすべての宛先と出力フォーマットに一括処理して配布する機能が完全にサポートされています。

  • すべてデフォルトのプラッガブル・デスティネーション

  • XMLDELIMITEDDATAなどのデータ駆動型フォーマット、ENHANCEDSPREADSHEETフォーマットなどのレイアウト駆動型フォーマット

一括処理と配布では宛先と出力フォーマットが制限されています。

レポート定義においてシステム・パラメータが配布に対応しました。レポート定義で指定したDESTYPEシステム・パラメータ、DESFORMATシステム・パラメータおよびDESNAMEシステム・パラメータにおいて、配布出力が対応しました。

たとえば、次のシステム・パラメータをレポートで定義するとします。

DESTYPE=FILEDESFORMAT=PDFおよびDESNAME=/tmp/a.pdf

配布XMLファイルまたはコマンドラインで指定する必要があるパラメータ値なしでこれらの値を使用して、レポート出力が生成され配布されます。

さらに、ユーザーがDESTYPEDESFORMATまたはDESNAMEの値をランタイム・パラメータ・フォームで実行時に変更したり、実行時における計算に基づいてOracle Reportsによりこれらのシステム・パラメータの値を設定すると、レポートが配布される際にパラメータの値が使用されます。

レポート定義で指定されたDESTYPEDESFORMATまたはDESNAMEのシステム・パラメータの値は配布出力では使用されません。これらのシステム・パラメータのデフォルト値を配布レポート用に変更するには、配布レポートまたはコマンドラインで指定する必要があります。

配布宛先用のセキュリティ・チェック:セキュリティ・ポリシーを配布ジョブ用に定義できる機能です。たとえば、レポート出力がENHANCEDSPREADSHEETフォーマットに対して一括処理できないように指定するセキュリティ・ポリシーを定義できます。配布XMLファイルでENHANCEDSPREADSHEETフォーマットが指定されると、この出力フォーマットにレポートを生成しようとするとエラーが表示されます。

配布XMLファイルで指定された宛先に対してセキュリティ・チェックは実行されません。

一括処理ジョブと改善された診断がサポートされるなど改善点が他にもあります。

該当なし