Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 11gリリース1(11.1.1) B61376-01 |
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この章では、Oracle Reports付属のテキスト・プラッガブル・データ・ソース(PDS)のデータを含むレポートについて学習します。この章の手順に従うと、図46-1に示すレポート出力を生成できます。
概要
企業の様々なデータ・ソースから、公開の必要な情報を得ることがよくあります。これらのデータ・ソースは、SQLベース(リレーショナル・データベース)の場合もあれば、文字区切りテキストなどの非SQLベースの場合もあります。意味のある情報を公開するために、1つ以上のデータ・ソースからのデータを結合する必要がある場合も少なくありません。たとえば、傾向とパフォーマンスを比較するために、リレーショナル・データベースのデータを多次元データベースのデータと結合する場合などです。
Oracle Reportsでは、あらゆるデータ・ソースのデータに対し、集計、要約、形式設定、スケジューリングなどの機能を利用できます。PDS(プラッガブル・データ・ソース)アーキテクチャを利用すれば、ユーザー固有のデータ・ソースにも、Oracle Reportsで利用可能なデータ・ソース(XML、JDBCおよびテキスト)にも接続できます。
プラッガブル・データ・ソースの詳細は、Oracle Reportsオンライン・ヘルプを参照してください。データ・ソースで既存のPDSを使用できない場合は、PDS APIにより独自のPDSを記述して、Oracle Reportsに取り込むことが可能となり、一意の専用データ・ソースにアクセスできます。APIについては、『Oracle Reports Java API Reference』に記載されています。
使用例
この例では、米国国勢調査局のデータをCSV(カンマ区切り値)形式でダウンロードし、レポートを生成するとします。文字区切りテキストをデータ・ソースとして使用してペーパー・レポートを作成する方法を学習します。
このサンプル・レポートの作成過程では、次を行います。
textpds.confファイルを設定して、テキスト・ファイルをプラッガブル・データ・ソースとして認識するようにReports Builderを構成する。
テキストPDSを使用するレポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダtext_pds
を開き、census_report.rdf
を開きます。このファイルの開き方の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。この章で使用されているサンプル・ファイルのリストと説明を表46-1に示します。