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Oracle® Fusion Middleware高可用性ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B55898-02
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A Oracle RACデータベース・ストアを使用した監査の設定

Oracle Fusion Middleware 11gでは、Oracle Fusion Middlewareの監査フレームワーク・サービスを設定することもできます。監査によって、アカウンタビリティの手段が提供されるとともに、誰がいつ何を行ったか、というタイプの疑問が解決されます。

Oracle Fusion Middlewareの監査フレームワークは、ミドルウェア製品の集中監査フレームワークとして機能するように設計されています。このフレームワークで提供されている監査サービスの対象は次のとおりです。

Oracle Fusion Middlewareの監査フレームワークに関する概要情報の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・ガイド』の「Oracle Fusion Middlewareの監査フレームワークの概要」を参照してください。

出荷時の設定では、監査フレームワークでの監査レコードの格納にはファイル・システムが使用されます。ただし本番環境では、データベース監査ストアを使用して、監査フレームワークのスケーラビリティと高可用性を確保することをお薦めします。この章で説明する構成のような高可用性構成を採用する場合は、データベース監査ストアとしてOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)データベースを使用することをお薦めします。

Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・ガイド』の「監査の構成および管理」には、監査の構成手順が記載されています。その章の監査ストアの管理に関する項では、監査データ・ストアとしてデータベースを設定する手順が説明されています。

Oracle RACデータベース監査ストアを使用してOracle Fusion Middlewareの監査フレームワークを設定する場合は、手動により次の構成を行います。

次の各項では、監査データ・ストアとしてOracle RACデータベースを使用する場合の監査構成固有の追加情報を提供します。

A.1 WebLogic Serverを使用した監査データソースおよびマルチ・データソースの構成

Oracle RACデータベースに対して監査データソースおよびマルチ・データソースを設定する方法については、『Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・ガイド』の監査ストアの管理に関する項の手順に従ってください。監査データソースの設定方法については監査データソースの設定に関する項を、Oracle RACデータベースを監査データ・ストアとして構成する方法については複数のデータソースに関する項を、それぞれ参照してください。

監査データソースの設定に関する項を参照して、監査データソースを設定します。監査データソースとしてOracle RACデータベースを使用するには、2つのデータソースを個別に作成する必要があります。この2つのデータソースは、監査スキーマがインストールされている個々のOracle RACインスタンスをそれぞれ指すようにします。必要な設定は次のとおりです。

複数のデータソースに関する項を参照して、監査データ・ストアとしてOracle RACデータベースを構成します。JNDI名をjdbc/AuditDBに指定して、マルチ・データソースを作成します。このマルチ・データソースは、作成した個々のデータソースを指している必要があります。

マルチ・データソースに必要な設定は次のとおりです。

A.2 監査ローダーのJDBC文字列の構成

監査ストアを構成してある場合、Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)によって、Oracle WebLogic Serverで実行されている複数のシステム・コンポーネントが管理されます。これらのコンポーネント用に、OPMNはデータベース監査ストアに監査イベントをプッシュします。

Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・ガイド』のシステム・コンポーネントに対するデータベース監査ストアの構成に関する項には、OPMN起動監査ローダーの設定方法が記載されています。

OPMN起動監査ローダーの設定時には、opmn.xmlファイルのrmd-definitions要素を変更する必要があります。デフォルトでは、rmd-definitions要素には、次の形式によるのJDBC文字列が含まれています。

jdbc:oracle:thin:@host:port:sid

監査データ・ストアとしてOracle RACデータベースを使用する場合は、rmd-definitions要素で、Oracle RACデータベースのJDBC文字列を次の形式で使用する必要があります。

jdbc:oracle:thin@(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(LOAD_BALANCE=on)(ADDRESS=(PROTOCOL=
tcp)(HOST=node1-vip)(PORT=1521))(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=node2-vip)(PORT=1521)
))(CONNECT_DATA=SERVICE_NAME=service-name.mycompany.com)))

また、Javaコンポーネント用のOracle RACデータベース監査ストアを構成する必要がある場合は、『Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・ガイド』のJavaコンポーネントに対するデータベース監査ストアの構成に関する項を参照してください。