Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managementエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11gリリース1(11.1.1) B61378-01 |
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この章では、Oracle Web Tierを構成する方法について説明します。
次の手順に従って、Webhost1とWebhost2でOracle HTTP Serverを構成します。
この章の内容は次のとおりです。
この章では、Oracle Web Tierを構成する方法について説明します。
次の手順に従って、Webhost1とWebhost2でOracle HTTP Serverを構成します。
Oracle Web Tierを構成する前に、第4章「ソフトウェアのインストール」の説明のとおり、ソフトウェアをWEBHOST1とWEBHOST2にインストールする必要があります。
Oracle Web Tierを構成する手順は、webhost1とwebhost2の両方で同じです。
次の手順を実行して、Oracle Web Tierを構成します。
Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの場所にディレクトリを変更します。
WEBHOST1> cd ORACLE_HOME/bin
構成ウィザードを起動します。
WEBHOST1> ./config.sh
構成ウィザードに次の情報を入力します。
「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。
「コンポーネントの構成」画面で「Oracle HTTP Server」を選択します。
「選択されたコンポーネントとWebLogicドメインの関連付け」が選択されていないことを確認します。
「Oracle Web Cache」が選択されていないことを確認します。
「次へ」をクリックします。
「コンポーネントの詳細の指定」画面で、次の値を指定します。
WEBHOST1
に次の値を入力します。
インスタンス・ホームの場所
: /u01/app/oracle/admin/ohs_inst1
インスタンス名
: ohs_inst1
OHSコンポーネント名
: ohs1
WEBHOST2
に次の値を入力します。
インスタンス・ホームの場所: /u01/app/oracle/admin/ohs_inst2
インスタンス名: ohs_inst2
OHSコンポーネント名: ohs2
「次へ」をクリックします。
「ポートの構成」画面で、ファイルを使用して使用するポートを指定し、自動ポート構成をバイパスできるようにします。これを行うのは、様々なコンポーネントが使用するポートすべてをホスト間で同期を取るためです。これは高可用性実装においてお薦めしますが必須ではありません。ファイル名を選択し、表示/編集をクリックします。次のテキストをファイルに入力します。
[OHS] #Listen port for OHS component OHS Port = 7777 [OPMN] #OPMN Local port no OPMN Local Port = 6700
サンプルのstaticports.ini
ファイルは、インストール・ディスク1のstage/Responseディレクトリにあります。
「保存」→「次へ」をクリックします。
セキュリティ更新の指定画面で、次の値を指定します。
電子メール・アドレス: My Oracle Supportアカウント用の電子メール・アドレスです。
My Oracle Supportパスワード: My Oracle Supportアカウント用のパスワードです。
「セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取ります。」を選択します。
「次へ」をクリックします。
「インストール・サマリー」画面で、選択内容が正しいことを確認します。そうでない場合は、「戻る」をクリックしてそれまでの画面に戻り、選択内容を変更します。
「インストール」をクリックします。
「構成」画面で、複数のConfiguration Assistantが起動されます。このプロセスは、時間がかかることがあります。完了したら、「次へ」をクリックします。
「インストール 完了」画面で「終了」をクリックして、終了を選択したことを確認します。
ロード・バランサを構成して、すべてのHTTPリクエストをOracle HTTP Serverを実行しているホスト(つまりWEBHOST1
とWEBHOST
)にルーティングします。
Oracle HTTP ServerがOracle WebLogic Serverに対してフロントエンドの場合、ロード・バランサのスティッキー・セッション(Cookieの挿入)を有効にする必要はありません。ロード・バランサからOracle WebLogic Serverに直接移動する場合スティッキー・セッションが必要ですが、これはこのマニュアルで説明するトポロジには当てはまりません。
HTTPの監視も設定します。
Oracle Identity Management Suiteをロード・バランサと連携させるには、2つの仮想ホストを作成する必要があります。
このためには、ORACLE_INSTANCE
/config/OHS/
component
/moduleconf
にvirtual_hosts.conf
というファイルを作成します。
WEBHOST1
で、次のエントリをファイルに追加します。
NameVirtualHost *:7777 <VirtualHost *:7777> ServerName https://sso.mycompany.com:443 RewriteEngine On RewriteOptions inherit UseCanonicalName On </VirtualHost> <VirtualHost *:7777> ServerName http://oim.mycompany.com:80 RewriteEngine On RewriteOptions inherit UseCanonicalName On </VirtualHost>
インストールが完了したら、次のURLを介してOracle HTTP Serverにアクセスできることを確認します。
http://webhost1.mycompany.com:7777/
http://webhost2.mycompany.com:7777/
https://sso.mycompany.com/
http://oiminternal.mycompany.com
ベスト・プラクティスとしては、インストールと各層の構成が正常に完了した後や別の論理ポイントでバックアップを作成することをお薦めします。インストールが正常に行われたことを確認したら、バックアップを作成します。これは、後の手順で問題が発生した場合に即座にリストアするための迅速なバックアップになります。バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了すると、このバックアップは破棄できます。エンタープライズ・デプロイメント設定が完了したら、バックアップとリカバリの通常のデプロイメント固有プロセスを開始できます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。
Web層のインストールをバックアップする手順は次のとおりです。
第19.1項「Oracle Identity Managementコンポーネントの起動と停止」の説明に従って、インスタンスをシャットダウンします。
次のコマンドをroot
として使用して、Web層のMiddlewareホームをバックアップします。
tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web.tar MW_HOME
次のコマンドをroot
として使用して、Web層のインスタンス・ホームをバックアップします。
tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web_instance.tar ORACLE_INSTANCE
第19.1項「Oracle Identity Managementコンポーネントの起動と停止」の説明に従って、インスタンスを起動します。
注意: 記載された手順に従って、Web層にあるすべてのマシンでバックアップを作成します。 |
アプリケーション層の構成をバックアップする方法の詳細は、第19.4項「バックアップとリカバリの実行」を参照してください。