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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B62263-01
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2 Oracle Data Integratorのインストール

この章では、Oracle Data Integratorのインストールと構成の方法について説明します。また、インストール後の構成パラメータについても説明します。

次のトピックについて説明します。

2.1 インストールの準備

インストールを開始する前に、この項に記載する次の情報を確認してください。

2.1.1 システム要件および動作保証の確認

Oracle Data Integrator (ODI)コンポーネントをインストールする前に、システム要件と動作保証に関するドキュメントを読み、現在の環境がインストールの最低要件を満たしていることを確認する必要があります。これらのドキュメントはどちらもOracle Technology Network (OTN)で入手できます。

システム要件のドキュメントには、ハードウェアおよびソフトウェア要件、ディスク領域とメモリーの最低要件、必要なシステム・ライブラリ、パッケージまたはパッチなどの情報が記載されています。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_requirements.htm

動作保証のドキュメントには、サポートされているインストール・タイプ、プラットフォーム、オペレーティング・システム、データベース、JDKおよびサードパーティ製品が記載されています。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

注意:

32ビット版の製品をインストールする場合は、インストール先のシステムも32ビット・システムをサポートしている必要があります。32ビット版の製品の64ビット・システムへのインストールはサポートされていません。

2.1.2 Oracle Fusion Middlewareによる64ビットJDKのサポートの理解

現在の環境で64ビットJava仮想マシン(JVM)を使用している場合、すべてのOracle Fusion Middlewareコンポーネントで64ビットJVMを使用していることを確認してください。32ビットJVMを使用するコンポーネントと64ビットJVMを使用するコンポーネントを混在させることはできません。

64ビットJDKをサポートするプラットフォームの詳細は、次のURLにあるOracle Fusion Middlewareの動作保証マトリックスを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

使用しているOracle Fusion Middlewareコンポーネントが64ビットJVM環境で実行されている場合は、必ず64ビットJDKを使用してWebLogic Serverをインストールしてください。32ビットJVMサポートの場合は、『Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート』を参照して、使用プラットフォームで32ビットJVMサポート環境を構成する方法についての情報を入手してください。

2.1.3 サポートされるデータベースのインストール

サポートされているデータベースの最新情報は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

2.1.4 リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用したODIリポジトリの作成

この項では、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の使用方法についての簡単な概要を示します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。

Oracle Data Integratorは、データベース・スキーマに保存されているリポジトリに情報を格納します。リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)により、データベース内にスキーマとリポジトリを作成できます。RCUは、Oracle、Microsoft SQL ServerおよびIBM DB2をサポートし、単一スキーマへのマスター・リポジトリと作業リポジトリのインストールに対応しています。

また、ODI Studioを使用して手動でリポジトリを作成することもできます。付録G「Oracle Data Integrator Studioを使用したリポジトリの作成」を参照してください。


注意:

ODIコンポーネントとリポジトリ間では頻繁に通信が行われるため、リポジトリとその他のODIコンポーネントを、リモート・サイトではなく同じLAN上に配置することをお薦めします。

RCUを使用してスキーマを作成する手順は、次のとおりです。

  1. RCU CD-ROMを挿入し、binディレクトリからRCUを起動します。

    • UNIXオペレーティング・システムの場合:

      ./rcu
      
    • Windowsオペレーティング・システムの場合:

      rcu.bat
      

    また、Oracle Technology Network (OTN)からRCUを含む.zipファイルをダウンロードすることもできます。

    http://www.oracle.com/technology/
    
  2. 『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』の「リポジトリ作成ユーティリティの画面」の説明に従って、各画面で必要な情報を入力します。

  3. コンポーネントの選択画面で、インストールするスキーマのコンポーネントを選択します。図2-1に示すように、Oracle Data Integratorの場合は、「Oracle Data Integrator」を展開してMaster and Work Repositoryを選択します。コンポーネントの選択画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。

    図2-1 リポジトリ作成ユーティリティのコンポーネントの選択画面

    図2-1の説明が続きます
    「図2-1 リポジトリ作成ユーティリティのコンポーネントの選択画面」の説明

  4. 図2-2に示すように、カスタム変数画面で次の情報を情報を入力します。

    コンポーネント変数 説明
    マスター・リポジトリID 新しいマスター・リポジトリの固有ID。マスター・リポジトリIDの値は、0から999までにする必要があります。デフォルト値は001です。
    スーパーバイザ・パスワード スーパーバイザ・ユーザーのパスワード。次の行にこのパスワードを確認入力する必要があります。
    作業リポジトリ・タイプ 作業リポジトリの使用方法を指定します。
    • 開発リポジトリを作成するには、開発 (D)を使用します。このリポジトリ・タイプにより、データ・モデルやプロジェクト(インタフェース、プロシージャなどを含む)などの設計時のオブジェクトを管理できます。開発リポジトリには、ランタイム・オブジェクト(シナリオとセッション)も含まれます。このリポジトリ・タイプは開発環境に適しています。

    • 実行リポジトリを作成するには本番(P)を使用します。このリポジトリ・タイプには、ランタイム・オブジェクト(シナリオ、スケジュールおよびセッション)のみが含まれます。これにより、「オペレータ・ナビゲータ」で、データ統合ジョブを起動および監視できます。このタイプのリポジトリには設計時のオブジェクトを含めることができず、これを「デザイナ・ナビゲータ」で使用することはできません。実行リポジトリは本番環境に適しています。

    作業リポジトリID 新しい作業リポジトリの固有ID。デフォルト値は001。
    作業リポジトリ名 作業リポジトリの固有の名前(たとえば、DEVWORKREP1)。
    作業リポジトリ・パスワード (オプション)- 作業リポジトリのパスワードを入力します。パスワードを入力する場合は、次の行にパスワードを確認入力する必要があります。


    注意:

    このバージョンのリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)では、リポジトリIDおよびリポジトリ・タイプのユーザー入力値は限定されています。

    マスター・リポジトリID値は0から999まで、作業リポジトリID値は0から999までにする必要があります。リポジトリ・タイプ値は、D(開発)またはP(本番)のいずれかにする必要があります。

    このいずれかの入力値が正しくない場合、RCUは、リポジトリ作成処理中に次のエラーを表示して異常終了します。

    RCU-6135: Error while trying to execute Java action
    

    このエラーが表示された場合は、リポジトリ作成ユーティリティのカスタム変数画面に戻り、正しい値を入力してください。


    図2-2 リポジトリ作成ユーティリティのカスタム変数画面

    図2-2の説明が続きます
    「図2-2 リポジトリ作成ユーティリティのカスタム変数画面」の説明

  5. 「次へ」をクリックして、残りの画面の設定を続行します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』の「リポジトリ作成ユーティリティの画面」を参照してください。

2.1.5 Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成

Oracle Data IntegratorのJava EEコンポーネントを使用するには、システムにOracle WebLogic Serverが必要です。Java EEデプロイメントでOracle Data Service Integratorを使用する場合は、Oracle WebLogic Serverをインストールして構成する必要があります。

Oracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の「インストールの準備」および「グラフィカル・モードでのインストール・プログラムの実行」を参照してください。

2.2 ODIインストールの手順

この項では、Oracle Data Integratorのインストールに関する情報と手順について説明します。


注意:

UNIXシステムに最初にインストールする場合には、rootユーザーとしてORACLE_HOME/oracleRoot.shスクリプトを実行して、必要なインストール・ディレクトリをすべて作成するよう求められる場合があります。

2.2.1 インストーラの起動

Oracle Universal Installerには、Javaランタイム環境(JRE)とJavaアプリケーションのコンパイルおよびデバック用ツールを提供するJava開発キット(JDK)が必要です。ソフトウェアとともにSun JDKをインストールする場合は、Sun JDKのソフトウェアを格納するディレクトリを指定する必要があります。


ヒント:

Oracle WebLogic Serverをインストールした場合は(2.1.5項「Oracle WebLogic ServerのインストールとMiddlewareホームの作成」)、JREはシステムにインストールされています。この場所(JREディレクトリの場所)を使用して、インストーラを起動できます。

UNIXオペレーティング・システムでは、JREのデフォルトの場所はMW_HOME/jdk16xです。ここで、MW_HOMEはミドルウェア・ホーム・ディレクトリ、jdk1.6_xはインストールされたJDKの完全ファイル名です。

Windowsオペレーティング・システムでは、JREのデフォルトの場所はMW_HOME\jdk16xです。ここで、MW_HOMEはMiddlewareホームのディレクトリ、jdk1.6_xはインストールされたJDKの完全ファイル名です。

64ビットのプラットフォームでは、JREの場所は、Oracle WebLogic Serverのインストールに使用されたJAVA_HOMEです。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。


インストーラを起動するには、CD-ROMを挿入して次のコマンドを実行します。

  • UNIXオペレーティング・システムの場合:

    ./runInstaller -jdkLoc JDK_LOCATION
    
  • Windowsオペレーティング・システムの場合:

    setup.exe -jdkLoc JDK_LOCATION
    

注意:

Oracle Data IntegratorにはJDK1.6以上が必要です。使用しているシステムでサポートされるJDKを確認するには、Oracle Fusion Middlewareの動作保証に関するドキュメントを参照してください。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

2.2.2 インストール・ログ・ファイル

インストーラは、OraInventory/logディレクトリ(UNIXオペレーティング・システム)またはOracle_Inventory_Location\logsディレクトリ(Windowsオペレーティング・システム)にログ・ファイルを書き込みます。UNIXシステムでは、Oracle Inventoryディレクトリの場所が不明な場合は、次のディレクトリ(デフォルト場所)に格納されているoraInst.loc ファイルでその場所を検索できます。

  • Linux: <ODI_HOME>/oraInst.loc

  • HP-UXおよびSolaris: /var/opt/oracle/oraInst.loc

  • Windowsオペレーティング・システム: C:\Program Files\Oracle\Inventory\logs

2.2.3 インストール・タイプ

Oracle Data Integratorインストーラには、3つのインストール・オプションが用意されています。

  • 開発者インストール・タイプのインストール手順

    開発者インストールには、ODI StudioとOracle Data Integratorソフトウェア開発キット(SDK)が含まれます。

    開発者インストールには、スタンドアロン・エージェントや、セッションまたはシナリオをコマンドラインから管理するためのスクリプトは含まれないことに注意してください。スタンドアロン・エージェントが必要な場合は、開発者インストール・タイプに加えて、スタンドアロン・インストール・タイプも選択してください。

  • スタンドアロン・インストール・タイプのインストール手順

    スタンドアロン・インストールには、Oracle Data Integratorスタンドアロン・エージェントが含まれます。

  • Java EEインストール・タイプのインストール手順

    Java EEインストールには、Java EEエージェント、Oracle Data Integratorコンソールおよび公開Webサービスが含まれます。

2.2.4 開発者インストール・タイプのインストール手順

開発者インストールを選択した場合は、表2-1の手順に従ってOracle Data Integratorをインストールして構成します。

インストール画面についてさらにヘルプが必要な場合は、付録A「Oracle Data Integratorのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-1 開発者インストールのフロー

番号 画面 この画面がいつ表示されるか 説明および必要なアクション

1

「ようこそ」画面


常時

「次へ」をクリックして続行します。

2

「インストール・タイプの選択」画面


常時

開発者インストールを選択します。

デフォルトでは、ODI Studio(ローカル・エージェントを使用)が選択されています。開発者インストールとともにODI SDKも選択することをお薦めします。

「次へ」をクリックして続行します。

3

「前提条件チェック」画面


常時

「次へ」をクリックして続行します。

4

「インストール場所の指定」画面


常時

Oracleホームの場所(このガイドではこれ以降ODI_HOMEと呼びます)を絶対パスで入力します。

注意: 指定するディレクトリは空のディレクトリか、Oracle Data Integratorの既存のホーム場所にする必要があります。

「次へ」をクリックして続行します。

5

「リポジトリ構成」画面


常時

Oracle Data Integrator Studioおよびスタンドアロン・エージェントを、既存のマスター・リポジトリと作業リポジトリの組合せを使用して構成するかどうかを選択します。

注意: リポジトリ構成のスキップを選択した場合は、2.4項の説明に従って、Oracle Data Integrator Studioおよびスタンドアロン・エージェントを手動で構成する必要があります。

「次へ」をクリックして続行します。

6

「マスター・リポジトリ」画面


「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ

マスター・リポジトリをホストするデータベースへの接続文字列と、データベースのユーザー名とパスワードを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

7

スーパーバイザ・ユーザー詳細画面


「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ

ODI SUPERVISORユーザーのパスワードを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

8

作業リポジトリ詳細の指定画面


「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ

リストから既存の作業リポジトリを選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

9

セキュリティ更新の指定画面


常時

セキュリティ問題の通知方法を次の中から選択します。

  • セキュリティ問題の通知を電子メールで受けとる場合は、「電子メール」フィールドに電子メール・アドレスを入力します。

  • セキュリティ問題の通知をMy Oracle Support(以前のメタリンク)から受けとる場合は、My Oracle Supportオプションを選択してMy Oracle Supportパスワードを入力します。

  • セキュリティ問題の通知を受けとらない場合は、すべてのフィールドを空欄のままにします。次のメッセージが表示されます。My Oracle Supportユーザー名または電子メール・アドレスが指定されていません。「はい」をクリックして続行します。

10

「インストール・サマリー」画面


常時

この画面で情報を確認します。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

11

「インストールの進行状況」画面


常時

「次へ」をクリックして続行します。

12

構成の進行状況画面


常時

「次へ」をクリックして続行します。

13

インストールの完了画面


常時

「保存」をクリックして構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするために必要になる可能性のあるポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれます。

構成情報を保存後、「終了」をクリックして画面を終了します。


2.2.5 スタンドアロン・インストール・タイプのインストール手順

スタンドアロン・インストールを選択した場合は、表2-2の手順に従ってOracle Data Integratorをインストールして構成します。

インストール画面についてさらにヘルプが必要な場合は、付録A「Oracle Data Integratorのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-2 スタンドアロン・エージェント・インストールのフロー

番号 画面 この画面がいつ表示されるか 説明および必要なアクション

1

「ようこそ」画面


常時

「次へ」をクリックして続行します。

2

「インストール・タイプの選択」画面


常時

スタンドアロン・インストールを選択します。

これにより、ODIスタンドアロン・エージェントとコマンドライン・スクリプトがインストールされます。

「次へ」をクリックして続行します。

3

「前提条件チェック」画面


常時

「次へ」をクリックして続行します。

4

「インストール場所の指定」画面


常時

Oracleホームの場所(このガイドではこれ以降ODI_HOMEと呼びます)を絶対パスで入力します。

注意: 指定するディレクトリは空のディレクトリか、Oracle Data Integratorの既存のホーム場所にする必要があります。

「次へ」をクリックして続行します。

5

「リポジトリ構成」画面


常時

既存のマスターおよび作業リポジトリへの接続を使用して構成するか、リポジトリ構成をスキップするかを選択します。

注意: リポジトリ構成のスキップを選択した場合は、インストールの完了後にodiparams構成ファイルを手動で編集してリポジトリ接続を構成できます。

「次へ」をクリックして続行します。

6

「マスター・リポジトリ」画面


「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ

データベースへの接続文字列およびデータベースのユーザー名とパスワードを指定します。

「次へ」をクリックして続行します。

7

スーパーバイザ・ユーザー詳細画面


「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ

ODIスーパーバイザ・ユーザーのパスワードを指定します。デフォルトのユーザー名はSUPERVISORです。

「次へ」をクリックして続行します。

8

作業リポジトリ詳細の指定画面


「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。

リストから既存の作業リポジトリを選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

9

エージェント詳細の指定画面


「インストール・タイプの選択」画面スタンドアロン・エージェントが選択され、「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ。

エージェント名とエージェント・ポート番号を入力します。名前はトポロジで宣言済みの別のエージェントと同じ名前にすることはできません。

注意: エージェント名は5から30文字の長さで、英文字で始める必要があり、英数字とアンダーバー(_)のみ使用できます。

「次へ」をクリックして続行します。

10

セキュリティ更新の指定画面


常時

セキュリティ問題の通知方法を次の中から選択します。

  • セキュリティ問題の通知を電子メールで受けとる場合は、「電子メール」フィールドに電子メール・アドレスを入力します。

  • セキュリティ問題の通知をMy Oracle Support(以前のメタリンク)から受けとる場合は、My Oracle Supportオプションを選択してMy Oracle Supportパスワードを入力します。

  • セキュリティ問題の通知を受けとらない場合は、すべてのフィールドを空欄のままにします。次のメッセージが表示されます。My Oracle Supportユーザー名または電子メール・アドレスが指定されていません。「はい」をクリックして続行します。

11

「インストール・サマリー」画面


常時

この画面で情報を確認します。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

12

「インストールの進行状況」画面


常時

「次へ」をクリックして続行します。

13

構成の進行状況画面


「リポジトリ構成」画面既存のマスターおよび作業リポジトリによる構成が選択されている場合のみ

「次へ」をクリックして続行します。

14

インストールの完了画面


常時

「保存」をクリックして構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするために必要になる可能性のあるポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれます。

構成情報を保存後、「終了」をクリックして画面を終了します。


2.2.4 Java EEインストール・タイプのインストール手順

Java EEインストールを選択した場合は、表2-3の手順に従ってOracle Data Integratorをインストールして構成します。

インストール画面についてさらにヘルプが必要な場合は、付録A「Oracle Data Integratorのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-3 Java EEインストールのフロー

番号 画面 この画面がいつ表示されるか 説明および必要なアクション

1

「ようこそ」画面


常時

「次へ」をクリックして続行します。

2

「インストール・タイプの選択」画面


常時

Java EEインストールを選択します。

このインストール・タイプには、Java EEエージェント、Oracle Data Integratorコンソールおよび公開Webサービスが含まれます。

「次へ」をクリックして続行します。

3

「前提条件チェック」画面


常時

「次へ」をクリックして続行します。

4

「インストール場所の指定」画面


常時

ミドルウェア・ホームおよびOracleホーム(このガイドではこれ以降OracleホームをODI_HOMEと呼びます)の場所を指定します。Oracle Data Integratorのホーム場所は、Oracle Middlewareホーム・ディレクトリ内で、同じOracle MiddlewareホームにWebLogic Serverがインストールされていることが必要です。

これらのディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』の「Oracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造と概念」を参照してください。

「次へ」をクリックして続行します。

5

「リポジトリ構成」画面


常時

リポジトリ構成のスキップを選択します。

「次へ」をクリックして続行します。

6

セキュリティ更新の指定画面


常時

セキュリティ問題の通知方法を次の中から選択します。

  • セキュリティ問題の通知を電子メールで受けとる場合は、「電子メール」フィールドに電子メール・アドレスを入力します。

  • セキュリティ問題の通知をMy Oracle Support(以前のメタリンク)から受けとる場合は、My Oracle Supportオプションを選択してMy Oracle Supportパスワードを入力します。

  • セキュリティ問題の通知を受けとらない場合は、すべてのフィールドを空欄のままにします。次のメッセージが表示されます。My Oracle Supportユーザー名または電子メール・アドレスが指定されていません。「はい」をクリックして続行します。

7

「インストール・サマリー」画面


常時

この画面で情報を確認します。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

8

「インストールの進行状況」画面


常時

「次へ」をクリックして続行します。

9

インストールの完了画面


常時

「保存」をクリックして構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするために必要になる可能性のあるポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれます。

構成情報を保存後、「終了」をクリックして画面を終了します。


2.3 WebLogicドメインの構成

インストールの完了後、Oracle Data IntegratorのJava EEコンポーネントでの作業を行うには、ODIドメイン内の管理対象サーバーを構成する必要があります。これらのタスクの多くは、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用して自動化できます。ドメインの構成後、以下を参照して追加情報を入手してください。

Windowsのコマンド・プロンプトから、またはUNIXシステムで、グラフィカル・モードで構成ウィザードを起動するには、次の手順に従います。

  1. 製品がインストールされているシステムにログインします。

  2. MS-DOSコマンド・プロンプト・ウィンドウ(Windowsの場合)またはコマンド・シェル(UNIXの場合)を開きます。

  3. 次のディレクトリに移動します。

    • UNIXオペレーティング・システムの場合:

      ODI_HOME/common/bin

    • Windowsオペレーティング・システムの場合:

      ODI_HOME\common\bin

  4. 次のコマンドを実行します。

    • UNIXオペレーティング・システムの場合:

      sh config.sh

    • Windowsオペレーティング・システムの場合:

      config.cmd

  5. 『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの作成』の説明に従って、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードで必要な情報を入力します 。

    図2-3に示す「ドメイン・ソースの選択」画面に、インストールに基づいて構成できるODI固有のコンポーネントがリストされます。Oracle Data Integratorコンポーネントを使用して既存のドメインを拡張するように選択することもできます。既存のドメインを拡張する場合は、ドメイン内の構成されていない製品のみ使用できます。

図2-3 Fusion Middleware構成ウィザードの「ドメイン・ソースの選択」画面

図2-3の説明が続きます
「図2-3 Fusion Middleware構成ウィザードの「ドメイン・ソースの選択」 画面」の説明

Oracle Data Integrator製品 依存関係
Oracle Enterprise ManagerプラグインODI用 Oracle Enterprise Managerは同じドメインにインストールする必要があります。
Oracle Data Integrator SDK Webサービス Oracle JRF
Oracle Data Integratorコンソール Oracle JRF
Oracle Data Integratorエージェント Oracle JRF


注意:

ODI Java EEコンポーネントがインストールされている場合は、新規ドメインの作成を開始したときに、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードでこれらのコンポーネントが自動的に表示されます。依存関係が存在する場合は、その依存関係がOracle Fusion Middleware構成ウィザードで自動的に管理されます。

また、ODIドメインの作成または拡張時にMDSを選択した場合は、Oracle WSM Policy Manager 11.1.1.0に対する依存関係はないことにも注意してください。


WebLogicドメインの作成と構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの作成』を参照してください。

2.3.1 管理サーバーの起動

ドメインの作成が終了したら、管理サーバーを起動できます。作成した管理サーバーを起動するには、次のコマンドを使用します。

  • UNIXオペレーティング・システムの場合:

    DOMAIN_NAME/bin/startWebLogic.sh

  • Windowsオペレーティング・システムの場合:

    DOMAIN_NAME\bin\startWebLogic.cmd

ここで、DOMAIN_NAME はドメインが格納されているディレクトリの名前で、通常はMW_HOME\user_projects\domains\DOMAIN_NAMEです。

Windowsオペレーティング・システムでは、構成ウィザードにより、作成した管理サーバーを起動するためのショートカットが「スタート」メニューに作成されます(「User Projects」DOMAIN_NAME「Start Admin Server for WebLogic Domain」)。

サーバーでユーザー名とパスワードの入力を求めるプロンプトが表示された場合は、サーバーを起動する権限を持つWebLogicサーバーのユーザー名を入力します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』の「サーバの起動と停止を行うユーザ資格の指定」を参照してください。

注意: 開発環境では、通常は管理サーバーを起動してアプリケーションを管理サーバーに直接デプロイするだけで十分です。本番環境では、一般的には管理対象サーバーを作成してアプリケーションを実行します。

管理サーバーを起動する各種方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理 』の「サーバの起動と停止 」を参照してください。

2.3.2 管理対象サーバーの起動

管理対象サーバーを起動するには、ドメインを作成したディレクトリ内にある/binディレクトリでstartManagedWebLogic.sh(UNIXの場合)またはstartManagedWebLogic.cmd(Windowsの場合)スクリプトを実行します。管理対象サーバーは、コマンドラインから起動する必要があります。

このコマンドでは、サーバー名の指定も必要です。次のサーバーを起動する必要があります。

odi_server1(Oracle Data Integratorサーバー)

たとえば、UNIXオペレーティング・システムでODIサーバーを起動するには、次のように指定します。

MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin/startManagedWebLogic.sh odi_server1

Windowsオペレーティング・システムの場合:

MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\startManagedWebLogic.cmd soa_server1

管理対象サーバーが起動される前に、WebLogicサーバーのユーザー名とパスワードを求めるプロンプトが表示されます。これは構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で入力したものです。詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの作成』を参照してください。

2.4 ODI Studio、レポジトリおよびスタンドアロン・エージェントの手動構成タスク

特定のコンポーネントのインストールでは、次の手動ステップが必要な場合があります。

2.4.1 追加ドライバとオープン・ツールの追加

ODIインストールには、次のテクノロジ: Oracle、Hypersonic SQL、SQL Server、 Sybase ASEおよびDB2 UDBのDataDirectドライバ・セットが含まれます。追加ドライバとオープン・ツールが必要な場合は、それらを次のディレクトリにあるスタンドアロン・エージェントとODI Studioに追加する必要があります。

  • UNIX/Linuxオペレーティング・システムの場合:

    USER_HOME/.odi/oracledi/userlib

    このフォルダにはadditional_path.txtファイルが含まれ、これにより/userlibディレクトリの外にある追加ファイルやフォルダを宣言できます。ODI Studioはこれからライブラリやドライバを取得します。

    スタンドアロン・エージェント

    ODI_HOME/oracledi/agent/drivers/

  • Windowsオペレーティング・システムの場合:

    %APPDATA%\odi\oracledi\userlib

    %APPDATA%は、ユーザーのWindows Application Dataディレクトリです(通常はC:\Documents and Settings\<user>\Application Data)。

    スタンドアロン・エージェント

    ODI_HOME\oracledi\agent\drivers


注意:

ODI 11gR1インストールには、PostgreSQLデータベースのJDBCドライバは含まれていません。PostgreSQLを使用するには、http://jdbc.postgresql.org/download.htmlからpostgresql-8.4-701.jdbc4.jarをダウンロードしてから、上記手順に従ってください。

2.4.2 リポジトリの手動作成

サポートされていないテクノロジまたはリポジトリ・トポロジが原因でRCUからリポジトリ作成を行えなかった場合は、ODI Studioを使用してリポジトリを作成、構成します。

詳細手順は、付録G「Oracle Data Integrator Studioを使用したリポジトリの作成」」を参照してください。

2.4.3 既存リポジトリの手動接続

インストール中にリポジトリ接続が構成されなかった場合は、ODI Studioを使用してリポジトリへの接続を作成します。

詳細手順は、付録G「Oracle Data Integrator Studioを使用したリポジトリの作成」を参照してください。

2.4.4 スタンドアロン・エージェントの手動構成

スタンドアロン・エージェントのインストール中に、エージェントが事前構成されて既存リポジトリに接続されます。「リポジトリ構成」画面でリポジトリ構成のスキップオプションを選択している場合は、エージェントはインストールされますが、構成されません。

  1. スタンドアロン・エージェントの場合、マスター・リポジトリに接続し、トポロジで次の情報を含めて物理エージェントを定義します。

    • 名前: 物理エージェントの名前。

    • ホスト: スタンドアロン・エージェントを起動するホストの名前。

    • ポート: スタンドアロン・エージェントを起動するこのホスト上のポート。現在他のOracleホームで使用されていない1024から65535までのポート番号を指定します。デフォルトのポート番号は20910です。

    • Webアプリケーション・コンテキスト: oraclediagent(このパラメータはスタンドアロン・エージェントでは変更できません。)


    参照:

    トポロジでエージェントを宣言する詳細手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』の「物理エージェントの作成」を参照してください。

  2. odiparams.bat/shファイルを編集してエージェントを手動で構成し、正しいリポジトリにポイントさせます。Oracle Universal Installerを使用してスタンドアロン・エージェントをインストールし、インストール時にリポジトリ接続を構成するよう選択した場合、odiparamsファイルは事前に構成されています。これらのパラメータのリストは、表2-4を参照してください。

    表2-4 リポジトリ接続情報

    パラメータ 説明

    ODI_MASTER_DRIVER

    マスター・リポジトリに接続するために使用するJDBCドライバ。

    ODI_MASTER_URL

    マスター・リポジトリに接続するために使用するJDBC URL。

    ODI_MASTER_USER

    マスター・リポジトリに接続するために使用するデータベース・アカウント。

    ODI_MASTER_ENCODED_PASS

    データベース・アカウントのパスワード。このパスワードはencode.[sh|bat] <password>コマンドでコード化される必要があります。

    ODI_SECU_WORK_REP

    接続先の作業リポジトリの名前。この作業リポジトリは、シナリオを起動するデフォルトのリポジトリです。

    ODI_SUPERVISOR

    ODIスーパーバイザ・ユーザーの名前。このスーパーバイザ・ユーザーは、エージェントがマスター・リポジトリに接続するために使用します。

    ODI_SUPERVISOR_ENCODED_PASS

    このユーザーのパスワード。パスワードはencode.[sh|bat] <password>コマンドでコード化される必要があります。

    ODI_USER

    シナリオの起動に使用されるODIユーザーの名前。コマンドラインからシナリオを起動するときに、このユーザーの資格証明が使用されます。

    ODI_ENCODED_PASS

    このODIユーザーのパスワード。

    ODI_CONNECTION_RETRY_COUNT

    リポジトリ接続が失敗した場合に接続を確立するための再試行回数。0に設定すると、再試行は実行されません。デフォルトは10です。

    注意: RETRYパラメータにより、リポジトリが失敗して一時的に使用できなくなった場合に、エージェントがセッションを継続できるようにします。このシナリオは主としてOracle RAC構成に適用されます。

    ODI_CONNECTION_RETRY_DELAY

    リポジトリ接続が再試行される間隔(ミリ秒)。デフォルトは1000です。


    次の例は変更されたodiparams.bat/shファイルを示しています。

    ODI_MASTER_DRIVER=oracle.jdbc.driver.OracleDriver
    ODI_MASTER_URL=jdbc:oracle:thin:@ours:1521:ORA9
    ODI_MASTER_USER=ODI_11G
    ODI_MASTER_ENCODED_PASS=gxfpqkz074jeaCpL4XSEFzxoj8E0p
    ODI_SECU_WORK_REP=WORKREP
    ODI_SUPERVISOR=SUPERVISOR
    ODI_SUPERVISOR_ENCODED_PASS=fJya.vR5kvNcu9TtV,jVZEt
    

参照:

スタンドアロン・エージェント、Java EEエージェントでの作業方法、およびロード・バランシングの処理方法に関する詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』の「エージェントの管理」を参照してください。

2.4.5 スタンドアロン・エージェントの起動

トポロジでスタンドアロン・エージェントを定義したら、それを起動して、事前定義されたスケジュールまたはオンデマンドでシナリオを実行できます。

スタンドアロン・エージェントを起動するには:

  1. ディレクトリをOracle Data Integratorエージェントの/agent/binディレクトリに変更します。

  2. 次のコマンドを入力してエージェントを開始します。

    • UNIXシステムの場合:

      ./agent

    • Windowsシステムの場合:

      agent.bat

エージェント構成パラメータ

表2-5では、エージェントの構成を可能にする各種パラメータをリストしています。パラメータの前には"-"の文字が置かれ、使用できる値の前には"="の文字が置かれています。コマンドを入力する際には、オペレーティング・システム固有のデリミタの構文を考慮してください。

表2-5 エージェント構成パラメータ

パラメータ 説明

-PORT=<port>

エージェントがリスニングしているポート。デフォルト値は20910です。このポートは、トポロジの物理エージェント定義で指定されているポートと完全一致する必要があります。

-NAME=<agent name>

これは使用されている物理エージェントの名前です。この名前は、トポロジで定義されている物理エージェントの名前と一致する必要があります。このパラメータが指定されていない場合、エージェントはデフォルト名OracleDIAgentで開始されます。

-JMXPORT=<jmx_port>

JMXエージェントのポート番号。エージェントはこのポートでリスニングし、メトリックを提供するJMXリクエストを待機します。デフォルト値はリスニング・ポート + 1000です。たとえば、<port>=20910の場合、<jmx_port>=21910となります。


たとえばUNIXでは、次のコマンドにより、ポート20300agent_001としてリポジトリで宣言されているスタンドアロン・エージェントが開始されます。

./agent.sh -PORT=20300 -NAME=agent_001

警告:

Windowsプラットフォームの場合は、"="記号またはスペースが含まれるコマンド引数を、二重引用符を使用して区切る必要があります。次に例を示します。

agent.bat "-PORT=20300" "-NAME=agent_001"


2.5 Java EEコンポーネントの手動構成タスク

この項では、Java EEエージェント、Oracle Data IntegratorコンソールおよびOracle Enterprise Managerのインストール後のステップについて説明します。

Oracle Data Integratorテンプレートをデプロイ後、WebLogicサーバーにデプロイされたJava EEエージェント、Oracle Data IntegratorコンソールおよびOracle Enterprise Managerアプリケーションを起動する前に、次のステップを実行する必要があります。

2.5.1 トポロジでのJava EEエージェントの宣言

すべてのJava EEコンポーネントは、デフォルトのテンプレートで事前定義されます。デフォルトのJava EEエージェントにはテンプレートがありますが、エージェントはリポジトリで宣言されません。そのため、エージェントをリポジトリで構成する必要があります。

  1. トポロジ・ナビゲーションで、マスター・リポジトリに接続し、Java EEエージェントを宣言して次の項目を指定します。

    • 名前: 物理エージェントの名前。

    • ホスト: Java EEを起動するホストの名前。

    • ポート: Java EEエージェントがデプロイされるWLSサーバーのポート番号。

    • 「プロトコル」: エージェント接続に使用するプロトコル。使用可能な値は、httpまたはhttpsです。デフォルトはhttpです。

    • Webアプリケーション・コンテキスト: デフォルト値はoraclediagentです。エージェント・テンプレートをデプロイするときにはこれが名前セットと一致している必要があります。

トポロジでJava EEエージェントを宣言する詳細手順は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』の「エージェントの管理」を参照してください。

2.5.2 Java EEエージェント・テンプレートの生成

Java EEエージェント・テンプレートは、ODI Studioから生成できます。これは、エージェント・コードを、トポロジで宣言されたソースまたはターゲットおよび作業またはマスター・データソースを含む追加ドライバと合わせて1つにまとめるのに必要です。ODI Studioでのデータベース宣言、デプロイメントおよびテンプレート生成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』の4.3.2項「Java EEエージェント」を参照してください。


注意:

デフォルトのテンプレートには、リポジトリを接続するためのデータソース、jdbc/odiMasterRepositoryおよびjdbc/odiWorkRepositoryが含まれます。これらのJNDI名は、デフォルトの実行エージェントまたはOracle Data Integratorコンソール・テンプレートで参照されます。生成されたエージェント・テンプレートを使用する場合は、このテンプレートに含まれるデータソースがこのエージェントに対するトポロジで宣言するデータソースになります。このテンプレートにはオプションでドライバ・ファイルも含みます。

2.5.3 資格証明ストアのエントリの追加

Java EEコンポーネントがリポジトリに接続するために必要なOracle Data Integratorのユーザー名とパスワードは、ODI構成ファイルには格納されていません。この情報は、Application Serverの資格証明ストアに格納されています。これがリポジトリの認証に必要な場合は、ODI Java EEコンポーネントは資格証明ストアのエントリを参照します。このエントリはデフォルトでoracle.odi.credmapという名前のマップとキーによって識別されます。

2.5.3.1 Java EEエージェント用の資格証明ストアのエントリ

Java EEエージェントは、ログインとパスワードを格納する単一キーを必要とし、これを使用してリポジトリに接続します。キーは、エージェントの作成時に指定されたSupervisor Key値で(このキーはデフォルトのエージェント・テンプレートではSUPERVISOR)、ユーザーとパスワードは、スーパーバイザ権限を持つユーザーの有効なユーザー名とパスワードの組合せにする必要があります。

たとえば、デフォルトのテンプレートを使用してSUPERVISORユーザーによりリポジトリを作成するには、次のようにWLSTコマンドを使用してキーを作成する必要があります。

  1. ODI_HOME/common/binディレクトリに移動します。

    Oracle Data Integratorを使用する場合は、このディレクトリからWLSTを使用する必要があることに注意してください。Oracle WebLogic Serverに付属のデフォルトのWLSTスクリプトは動作しません。WLSTコマンドの使用方法の詳細は、Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスを参照してください。

  2. wlstを開始します。

    • UNIXオペレーティング・システムの場合:

      ./wlst.sh
      
    • Windowsオペレーティング・システムの場合:

      wlst.bat
      
  3. ユーザー名とパスワードのかわりとなる次のWLSTコマンドを実行します。

    connect('weblogic','welcome1','t3://localhost:7001')
    createCred(map="oracle.odi.credmap", key="SUPERVISOR", user="SUPERVISOR", password="supervisor1", desc="Key for Supervisor")
    disconnect()
    

2.5.3.2 Oracle Enterprise Manager用の資格証明ストアのエントリ

Oracle Enterprise Managerには、ドメインにデプロイされたエージェントに接続してそれらを管理するためのODIスーパーバイザ・キーが必要です。このキーはJava EEエージェント用に作成されたキーと同じです。

このキーに加えて、Oracle Enterprise Managerには2番目のキーが必要です。このキーには、ODI Java EEエージェントをデプロイして管理する必要のある各ドメインに対するWebLogic管理者のユーザー名とパスワードを含みます。

2番目のキーは、ドメインから名前が付けられ、有効なWebLogic管理者のユーザー名とパスワードを含みます。

たとえば、デフォルトのテンプレートを使用して、それをbase_domainという名前のドメイン内にWebLogicという名前のWebLogic管理者によりデプロイする場合、次のWLSTコマンドを使用してキーを作成できます。

createCred(map="oracle.odi.credmap", key="SUPERVISOR", user="SUPERVISOR", password="******", desc="Key for Supervisor")
 
createCred(map="oracle.odi.credmap", key="base_domain", user="weblogic", password="*******", desc="Username and password for base_domain")

シナリオ例:

  1. 3つのエージェントOdiAgent1、OdiAgent2、OdiAgent3は、トポロジで物理エージェントとして定義されています。

  2. OdiAgent1とOdiAgent2はJava EEエージェントで、OdiAgent3はスタンドアロン・エージェントです。

  3. OdiAgent1はagent_1_domainという名前でWLSドメインにデプロイされ、OdiAgent2はagent_2_domainという名前でWLSドメインにデプロイされます。どちらのドメインも管理者としてWebLogicユーザーを使用します。

  4. SUPERVISORという名前のユーザーがマスター・リポジトリで宣言され、Java EEエージェント・テンプレートの作成時にSUPERVISORがスーパーバイザ・キー値として指定されます。

次の一連のWLSTコマンドにより、適切なエントリが作成されます。

createCred(map="oracle.odi.credmap", key="SUPERVISOR", user="SUPERVISOR", password="SUPERVISOR", desc="Key for Supervisor")
 
createCred(map="oracle.odi.credmap", key="agent_1_domain", user="weblogic", password="*****", desc="Username and password for agent_1_domain")
 
createCred(map="oracle.odi.credmap", key="agent_2_domain", user="weblogic", password="*****", desc="Username and password for agent_2_domain")

資格証明マップを作成したら、Java EEコンポーネントを起動できます。エージェントは完全に機能しますが、Oracle Data IntegratorコンソールとOracle Enterprise Managerには追加の構成が必要な場合があります。詳細は、「Oracle Data Integratorコンソール接続の構成」および「Oracle Enterprise Managerの構成」を参照してください。

Oracle Data Integrator JEE構成オプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』のOracle Data Integratorの高可用性に関する項を参照してください。

2.5.4 Oracle Data Integratorコンソール接続の構成

Oracle Data Integratorコンソールのテンプレートは、次の2つの接続別名を使用して作成されます(デフォルト)。

  • 作業レポジトリは、2つのデフォルトのデータソースjdbc/odiMasterRepositoryおよびjdbc/odiWorkRepositoryの後の作業リポジトリに接続します。

  • マスター・レポジトリは、デフォルトのデータソースjdbc/odiMasterRepositoryの後のマスター・レポジトリに接続します。

ODIコンソールからこれらのリポジトリにアクセスするかOracle Enterprise Managerからそれらを監視するために、リポジトリ接続を追加する必要な場合は、ODIコンソール・インタフェースから接続を追加します。

ODIコンソールに新規接続を追加するには:

  1. Oracle Data Integratorコンソール・アプリケーションを起動します。

  2. 「管理」タブを開きます。ODIコンソールにスーパーバイザ権限を持つユーザーとして(既存のリポジトリ接続を使用して)接続します。「管理」タブを選択します。

    接続がまだ構成されていない場合は、ログイン画面の右上隅に「管理」タブへのリンクが表示されます。

  3. 「管理」ナビゲーション・タブで「リポジトリ接続」ノードに移動します。

  4. ナビゲーション・タブのツールバーで「作成」をクリックします。このオブジェクトの「リポジトリ接続の作成」ダイアログが表示されます。

  5. リポジトリ接続の値を指定します:

    • 接続別名: ログイン・ページに表示される接続名。

    • マスターJNDI URL: マスター・リポジトリ・データベースに接続するためのデータソースのJNDI URL。

      例: jdbc/odiMasterRepository

    • スーパーバイザ・ユーザー名: スーパーバイザ権限を持つOracle Data Integratorユーザーの名前。Oracle Data Integratorコンソールでリポジトリへの接続に使用されます。このユーザーのパスワードは、WebLogic Server資格証明ストアで宣言されている必要があります。

    • 作業JNDI URL: 作業リポジトリ・データベースに接続するためのデータソースのJNDI URL。このフィールドに値を指定しない場合は、マスターへのリポジトリ接続しか許可されず、ナビゲーションはトポロジ情報に限定されます。

    • JNDI URL: 環境ネーミング・コンテキスト(ENC)を使用する場合は、このオプションを選択します。このオプションを選択すると、Oracle Data Integratorコンソールはデータ・ソース名の前に文字列java:comp/env/を自動的に付加して、アプリケーション・サーバーのJNDIディレクトリで識別できるようにします。JNDI標準は、Oracle WebLogic Serverではサポートされておらず、グローバル・データ・ソースに対してはサポートされていないことに注意してください。

      例: jdbc/odiWorkRepository

    • デフォルト: ログイン・ページでこのリポジトリ接続がデフォルトで選択されるようにする場合は、このオプションを選択します。

  6. 「保存」をクリックします。新規リポジトリ接続が「管理」ナビゲーション・タブに表示されます。

リポジトリ接続の作成についての詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』の管理操作の実行に関する項を参照してください。

2.5.5 Oracle Enterprise Managerの構成

Oracle Enterprise ManagerをOracle Data Integratorコンソールで使用するには、最初に次の構成を行う必要があります。

  1. 2.5.3項の説明に従って、Oracle Enterprise Manager用の適切な資格証明ストアのエントリを作成します。

  2. Oracle Data Integratorコンソールをデプロイする管理対象サーバーを起動する前に、次のプロパティを設定します。

    set JAVA_OPTIONS="-Doracle.odi.repex.view.main.init.skipem=false" 
    

次のプロセスでドメインの検出が行われます。

  1. Oracle Enterprise Managerは、構成ファイルDOMAIN_HOME/config/oracledi/config.propertiesに指定されている場所で、リポジトリ接続を格納するOracle Data Integratorコンソール構成ファイル(repositories.xml)を見つけます。

  2. Oracle Enterprise Managerは、Oracle Data Integratorコンソールで宣言されているリポジトリ接続を解析し、すべてのマスターに接続を試みて、そのステータスとエージェントのリストを取得します。エージェントまたはリポジトリは、停止している場合でもOracle Enterprise Managerに表示されます。

  3. ドメイン上のすべてのエージェントがステータスとともにドメインに表示され、通知の投稿が開始されます(開始されている場合)。

Oracle Enterprise Managerが検出したURLとは異なるURL(host:port/application_name)を使用して、Oracle Enterprise ManagerをOracle Data Integratorコンソールまでドリルダウンさせるには、このURLをOracle Enterprise Managerで再構成する必要があります。再構成は必須ではありませんが、Oracle Data IntegratorコンソールへのHTTPロード・バランシングにファイアウォールを使用している場合は必要になることがあります。Oracle Enterprise Managerの使用についての詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。