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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Application Adapter for PeopleSoftユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.3.0)
B61416-01
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A コンポーネント・インタフェースAPIの生成

この付録では、Oracle Application Adapter for PeopleSoftと使用するコンポーネント・インタフェースAPIの生成方法について説明します。この付録の内容は以下のとおりです。

PeopleSoft API Javaプログラムの構築

PeopleSoftで提供されるEnterprise Integration Point(EIP)またはカスタマイズされたコンポーネント・インタフェースのいずれを使用する場合でも、PeopleSoftアプリケーションとの通信を可能にするにはPeopleSoft APIを作成する必要があります。このAPIはクライアント・システム内に存在するJavaクラス・ファイルの集合で、クライアント・アプリケーション・レイヤーとPeopleSoft間の通信を介在します。

コンポーネント・インタフェースを使用する前に、セキュリティを適用し、テストする必要があります。

PeopleSoft API Javaプログラムを構築するには:

  1. 図A-1に示すように、PeopleSoftアプリケーション・デザイナを開きます。

    図A-1 PeopleSoftアプリケーション・デザイナ・コンポーネント・インタフェース

    PeopleSoftアプリケーション・デザイナ
    「図A-1 PeopleSoftアプリケーション・デザイナ・コンポーネント・インタフェース」の説明

  2. PeopleSoftアプリケーション・デザイナから、コンポーネント・インタフェースを開きます。

  3. 右ペインをクリックし、ビルドメニューからPeopleSoft APIを選択します。

    図A-2に示すように、PeopleSoft APIバインドの構築ダイアログで、構築するバインドのタイプを指定するように要求されます。

    図A-2 PeopleSoft APIバインドの構築ダイアログ

    PeopleSoft APIバインドの構築ダイアログ・ボックス
    「図A-2 PeopleSoft APIバインドの構築ダイアログ」の説明

  4. Javaファイルを作成するので、COMタイプ・ライブラリ構築が選択解除されていることを確認します。

  5. Javaクラス構築が選択されていることを確認し、c:\psoft8_componentsなど、ローカル・システム上のJavaファイルの格納場所となるディレクトリを選択します。

    • すべてのAPIファイルを構築するには、デフォルトのすべて(多数になる可能性あり)を選択し、OKをクリックします。

      PeopleSoftによりファイルが生成されます。これには数分かかります。処理が完了したら、出力ウィンドウにメッセージが表示されます。

      これで、Javaファイルをコンパイルする準備ができました。詳細は、「PeopleSoft API Javaプログラムのコンパイル」を参照してください。

      図A-3に示すように、次のペインにHR 8.1アプリケーションからのGP_PYE_ERN_DED_ASGNコンポーネント・インタフェースが表示されます。

      図A-3 GP_PYE_ERN_DED_ASGNコンポーネント・インタフェース

      GP_PYE_ERN_DED_ASGNコンポーネント・インタフェース
      「図A-3 GP_PYE_ERN_DED_ASGNコンポーネント・インタフェース」の説明

    • 特定のコンポーネント・インタフェースのAPIを作成するには、なしをクリックします。

      これにより、選択済のAPIが選択解除され、コンポーネント・インタフェースに適切なAPIを選択できます。これらのAPIはコンポーネント・インタフェースの名前から始まります。1つのコンポーネント・インタフェースに対し、APIの数が5つ未満のものもあれば、50を超えるものもあります。

      図A-4に示すように、次のダイアログに汎用コンポーネント・インタフェース・プロパティを含む、次のAPIが表示されます。

      図A-4 汎用コンポーネント・インタフェース・プロパティ

      API
      「図A-4 汎用コンポーネント・インタフェース・プロパティ」の説明

    1. 選択されたコンポーネント・インタフェースのAPIの他に、次の汎用コンポーネント・インタフェース・プロパティのAPIファイルも生成する必要があります。

      CompIntfcPropertyInfo

      CompIntfcPropertyInfoCollection

      これらのアイテムは、コンポーネント・インタフェースの構築と同じ手順で選択するか、または別に選択することもできます。

    2. OKをクリックします。

      PeopleSoftによりファイルが生成されます。これには数分かかります。処理が完了したら、出力ウィンドウにメッセージが表示されます。これでJavaファイルをコンパイルする準備ができました。詳細は、「PeopleSoft API Javaプログラムのコンパイル」を参照してください。

PeopleSoft API Javaプログラムのコンパイル

PeopleSoftにより、コンパイルするJavaプログラムがpsoft8_components\PeopleSoft\Generated\CompIntfcと呼ばれるディレクトリに置かれます。

ここで、psoft8_componentsは構築プロセス中に指定されるディレクトリです。

すべてのAPIの生成を選択した場合、psoft8_components\PeopleSoft\Generated\PeopleSoftと呼ばれる2番目のディレクトリがシステムにより作成されます。このディレクトリにアクセスする必要はありません。

PeopleSoft API Javaプログラムのコンパイル・プロセスは、アプリケーション・エクスプローラがインストールされているシステムでコンパイルするか、または他のシステムでコンパイルするかによって異なります。


注意:

Javaプログラムを構築したときに選択したすべてのAPIファイルに各2つのJavaプログラムがあります。詳細は、「PeopleSoft API Javaプログラムの構築」を参照してください。

Javaプログラムを構築する前に、PeopleSoft Javaオブジェクト・アダプタ、psjoa.jarファイルが、PeopleSoftアプリケーション・サーバー上のPS_HOME\Web\psjoaディレクトリの下に存在することを確認します。これは、インストール中にlibディレクトリに配置したファイルです。

アプリケーション・エクスプローラのインストール先と同じシステムでコンパイルする場合

psjoa.jarファイルを指定するか、または c:\psoft8_componentsなど、Java APIファイルを配置したディレクトリ内にコピーします。

アプリケーション・エクスプローラのインストール先とは異なるシステムでコンパイルする場合

次のステップを実行します:

  1. psjoa.jarファイルのコピーをPeopleSoftアプリケーション・サーバーから取得します。プログラムをコンパイルする前に、psjoa.jarファイルがJavaクラス・パスに存在することを確認します。

  2. Javaプログラムをコンパイルし、\PeopleSoft\Generated\CompIntfcパスに含めます。

    パスは大/小文字が区別されます。

    次のWindowsバッチ・ファイルをpsoft8_componentsディレクトリから実行することにより、Java APIが適切にコンパイルされます。コードではpsjoa.jarpsoft8_componentsに置かれていることが想定されています。

    @echo off
    set JAVA_HOME=<my-java-home>
    set PATH=%JAVA_HOME%\bin;%PATH%
    set CLASSPATH=%JAVA_HOME%\lib\tools.jar;psjoa.jar;%CLASSPATH%
    javac -classpath %CLASSPATH% .\PeopleSoft\Generated\CompIntfc\*.java
    

    ここで、<my-java-home>はJavaホーム・ディレクトリの完全修飾パス名です。

    このコードでは、クラス・ファイルはJavaファイルと同じディレクトリに置かれますが、サイトの要件によって別の場所に置くこともできます。

  3. クラス・ファイルをJARファイルに圧縮します。

    次のWindowsバッチ・ファイルをpsoft8_componentsディレクトリで実行することにより、適切なJARファイルが作成されます。

    @echo offset JAVA_HOME= my-java-homeset PATH=%JAVA_HOME%\bin;%PATH%
    set CLASSPATH=%JAVA_HOME%\lib\tools.jar;%CLASSPATH%
    jar cvf my-jar-file.jar .\PeopleSoft\Generated\CompIntfc\*.class
    

    必要に応じて、my-java-homeおよびmy-jar-fileを変更します。

  4. JARファイルが正常に作成されたことを確認するには、図A-5に示すように、WinZipアプリケーションで開きます。

    図A-5 PeopleSoft Jarファイル

    WinZip
    「図A-5 PeopleSoft Jarファイル」の説明

    JARファイルで、PeopleSoft\Generated\CompIntfc\パスが(大/小文字を区別)使用されていない場合、戻って修正する必要があります。

  5. JARファイルをアダプタの共通のlibディレクトリに置きます。これにより、Oracle Application Adapter for PeopleSoftとPeopleSoftコンポーネント・インタフェースとの通信が可能になります。

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\lib
    

    注意:

    UNIXで実行する場合は、コンパイルおよびJAR手順をWindows上で行ってからファイルをUNIXシステムに移動します。JARファイルはバイナリです。FTPベースのツールを使用してJARファイルをWindowsからUNIXに移動する場合、ファイル・フォーマットをバイナリに設定する必要があります。