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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Application Adapter for Siebelユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.3.0)
B61417-01
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8 トラブルシューティングおよびエラー・メッセージ

この章では、Siebelに接続する場合の制約事項および回避策について説明します。内容は次のとおりです。

トラブルシューティング

この項では、Siebelに関するトラブルシューティング情報を次の4つのカテゴリに分けて説明します。


注意:

トラブルシューティングに関連する可能性があるログ・ファイル情報は、次の場所にあります。
  • Oracle Adapter J2CAトレース情報は次のディレクトリにあります。

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\config\config_name\log
    
  • BSEトレース情報は次のディレクトリにあります。

    <ADAPTER_HOME>\user_projects\domains\base_domain\servers\soa_server1\stage\ibse\ibse.war\ibselogs
    
  • アプリケーション・エクスプローラのログ・ファイルは次のディレクトリにあります。

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\tools\iwae\bin
    

Oracle Application Adapter for Siebelに関する一般的な使用上の注意

Oracle Application Adapter for Siebelには、次の制約があります。

アプリケーション・エクスプローラ

Windows上でアプリケーション・エクスプローラをデバッグまたはテスト目的で使用するには:

  1. アプリケーション・エクスプローラがデプロイされているOracle WebLogic Serverが起動していることを確認します。

  2. 図8-1に示すように、Windowsの「スタート」メニューから「すべてのプログラム」「Oracle Application Adapters」の順に選択し、「Application Explorer」をクリックして、アプリケーション・エクスプローラを起動します。

    図8-1 Oracle Application Adaptersプログラム・メニュー

    Oracle Application Adaptersプログラム・メニュー
    「図8-1 Oracle Application Adaptersプログラム・メニュー」の説明

    次のディレクトリにあるae.batファイルを実行してアプリケーション・エクスプローラを起動することもできます。

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\tools\iwae\bin\ae.bat
    

    デスクトップ上にae.batファイルへのショートカットを作成することをお薦めします。

    UNIXまたはLinuxプラットフォームを使用している場合は、iwae.shファイルを実行してアプリケーション・エクスプローラを起動できます。

エラー ソリューション
Siebelがアプリケーション・エクスプローラの「アダプタ」ノード・リストに表示されません。 Siebelの配布メディアとともに提供されているSiebel jarファイルが<ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\libディレクトリにあることを確認します。たとえばSiebel 7.03環境の場合は、SiebelJI_Common.jarSiebelJI_enu.jarがこのディレクトリに置かれている必要があります。
ターゲット・タイプ・ドロップ・ダウンに、「JavaデータBean接続」のみが含まれていますが、COM接続タイプが必要です。 アプリケーション・エクスプローラのホストとなるシステム上にSiebelシン・クライアントが正しくインストールされ、適切なCOM環境が使用可能なことを確認します。
Siebelターゲットに接続しようとすると、Siebel Gatewayサーバーの名前を含んだエラー・メッセージが表示されます。例:

アダプタのアクティブ化で問題が発生しました(<server_name>)。詳細はログを確認してください。

使用するターゲットに対してSiebel Gatewayサーバーの名前が正しく定義されていることを確認します。
Siebelターゲットに接続しようとすると、次のエラーが表示されます。

アダプタのアクティブ化で問題が発生しました。(無効なログオン・パラメータ・セットを入力しました。ログオン・パラメータを再入力してください。)詳細はログを確認してください。

Siebelシステムへ接続するためのユーザーIDおよびパスワード・パラメータの値が正しいことを確認します。
Siebelターゲットに接続しようとすると、次のエラーが表示されます。

アダプタのアクティブ化で問題が発生しました。(ネームサーバー接続を取得できませんでした)詳細はログを確認してください。

Siebel環境へのネットワーク接続状況を確認します。ネットワークの問題を修正し、接続を再試行します。
Siebelターゲットに接続しようとすると、次のエラーが表示されます。

アダプタのアクティブ化で問題が発生しました。(NSReadKeyリクエストが失敗しました(エラー情報なし)...)詳細はログを確認してください。

Siebelサーバー、企業名および使用中のターゲットのオブジェクト・マネージャに対して定義された値が正しいことを確認し、接続を再試行します。
Siebelターゲットに接続しようとすると、次のエラーが表示されます。

アダプタのアクティブ化で問題が発生しました。(翻訳可能なメッセージのロード時のエラー: com.siebel.locale.enux.messages.SSAMessages_enux)詳細はログで確認してください。

Siebelシステムへの接続に使用しているターゲットに対して、「詳細」タブの「言語」パラメータの値が正しく定義されていることを確認します(たとえば英語の場合はenu)。
Siebel環境への接続には成功したが、アプリケーション・エクスプローラ・ツリーの「ビジネス・オブジェクト」、「ビジネス・サービス」および統合オブジェクトの各ノードで使用可能な値がありません。 Siebelのターゲット構成の「詳細」タブで指定したリポジトリ名にターゲットのSiebel環境のコンポーネントがないか、そのリポジトリ名がターゲットのSiebel環境に対して有効ではありません。リポジトリ名が有効でコンポーネントを含んでいることを確認し、再接続します。
実行時にログオン失敗エラーが発生します。 Siebelシステムへの接続用のパスワードが、ターゲットの作成時、またはアプリケーション・エクスプローラの「編集」オプションで指定されていない場合、Siebelには接続できません。接続パスワードはrepository.xmlには保存されません。アプリケーション・エクスプローラの「編集」オプションを使用してパスワードを更新し、アプリケーション・サーバーを再起動します。
ae.bat(iaexplorer.exeではない)をアクティブ化してアプリケーション・エクスプローラを起動すると次の例外が発生します。

java.lang.ClassNotFoundException: org.bouncycastle.jce.provider.BouncyCastleProvider

これは無害な例外です。アダプタの機能には影響しません。次のURLからBouncyCastleファイルをダウンロードします。

ftp://ftp.bouncycastle.org/pub

Solaris環境でアプリケーション・エクスプローラを起動できません。次の例外がコンソールに表示されます。

javax.resource.ResourceException: IWAFManagedConnectionFactory: License violation.at com.ibi.afjca.spi.IWAFManagedConnectionFactory.createConnectionFactory(IWAFManagedConnectionFactory.java:98)at com.iwaysoftware.iwae.common.JCATransport.getConnectionFactory(JCATransport.java:133) at com.iwaysoftware.iwae.common.JCATransport.initJCA(JCATransport.java:69)at com.iwaysoftware.iwae.common.JCATransport.<init>(JCATransport.java:62)at com.iwaysoftware.iwae.common.AdapterClient.<init>(AdapterClient.java:85)at com.ibi.bse.ConfigWorker.run(ConfigWorker.java:41)at java.lang.Thread.run(Thread.java:534)

接続ファクトリを作成できませんでした。

JAVACMDがユーザーのシステムで設定されていません。アプリケーション・エクスプローラを起動する前に、次のようにJAVACMDをエクスポートします。

JAVACMD=/<jdk_home>/bin/java。ここで、<jdk_home>は、システム上でJDKがインストールされているディレクトリです。


Siebel

リストされたエラー・メッセージは、アダプタをBSEまたはOracle Adapter J2CAのリポジトリ・プロジェクトとともに使用しているときに発生する可能性があります。

エラー ソリューション
Siebel環境への接続には成功したが、アプリケーション・エクスプローラ・ツリーの「ビジネス・オブジェクト」、「ビジネス・サービス」および統合オブジェクトの各ノードで使用可能な値がありません。 Siebelのターゲット構成の「詳細」タブで指定したリポジトリ名にターゲットのSiebel環境のコンポーネントがないか、そのリポジトリ名がターゲットのSiebel環境に対して有効ではありません。リポジトリ名が有効でコンポーネントを含んでいることを確認し、再接続します。
リクエストの実行時、次のエラー・メッセージが表示されます。

AdapterException: サポートされていない処理: {0} Tquery

スキーマを確認して特定のリクエストに対してメソッドが使用可能なことを確認してください。
リクエストの実行時、次のエラー・メッセージが表示されます。

AdapterException: フィールド'NFame'がビジネス・コンポーネント'Account'の定義内にありません。システム管理者にアプリケーション構成の確認を依頼してください。

その特定のオブジェクトに対するスキーマを参照してフィールド名がリクエスト・ドキュメント内で有効であることを確認した後、リクエストを再発行します。
JavaデータBeanインタフェースを使用してSiebel 7.7より前のリリースに接続する場合、最初の接続が失われた後、再接続できません。これは、アプリケーション・エクスプローラで短時間のネットワーク接続損失があったか、アプリケーション・エクスプローラがSiebelアプリケーションにログインしている間にSiebelサーバーまたはゲートウェイ・サービスが再起動した場合に発生することがあります。 Siebelアプリケーションに正常にログインするために、Oracle WebLogic Serverとアプリケーション・エクスプローラを再起動します。これはSiebel APIの既知の問題です。詳細はSiebel Alert 984を参照してください。
階層データ型のメソッド引数を持つメソッドが含まれるビジネス・サービスに対してサービス・ノードを追加すると、次のエラーが発生する場合があります。

有効なXMLCharEncoding値(UTF-8、UTF-16など)を入力すると、次のエラーが表示されます。

Invocation of Service failed.
メソッド引数XMLCharEncodingはサポートされていません。XMLペイロードでこの要素を空白にします。

Oracle Adapter J2CA

エラー ソリューション
Oracle Adapter J2CA構成への接続を試行すると、アプリケーション・エクスプローラに次のメッセージが表示されます。

JCAを初期化できませんでした

次の例に示すように、右ペインの「詳細」タブで、「ホーム」フィールドで正しいディレクトリが指定されていることを確認します。
<ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\tools\iwae\bin\..\..\..\

BSEエラー・メッセージ

この項では、BSEを使用してWebサービスを処理する場合に発生する可能性がある様々なエラー・タイプについて説明します。

BSEでの一般的なエラー処理

BSEは、アダプタ・フレームワークへのSOAPゲートウェイと一部のアダプタのエンジンの両方の役割を果たします。アダプタを使用するWebサービスが実行される場合、設計時と実行時の両方で、様々な条件によりBSEでエラーが発生することがあります。これらの条件とその結果発生するエラーは、特定のアダプタにかかわらず同様に公開されるものと、使用されるアダプタによって異なった形態で公開されるものがあります。この項では、アダプタに固有のもので、いくつかの一般的なエラー条件の場合に発生するエラーについて説明します。通常、BSE内のSOAPゲートウェイ(エージェント)は、SOAPリクエスト・メッセージをWebサービスに必要なアダプタに渡します。エラーが発生した場合、公開方法はアダプタおよびAPI、またはアダプタで使用されるインタフェースによって異なります。いくつかのシナリオで、SOAPゲートウェイでSOAPフォルトが生成されます。一般に、BSE内のSOAPエージェントが無効なSOAPリクエストを受信するたびに、SOAPフォルト要素がSOAPレスポンスで生成されます。SOAPフォルト要素にはフォルト文字列およびフォルト・コード要素が含まれます。フォルト・コードには、SOAPエージェント・エラーの記述が含まれます。次のSOAPレスポンス・ドキュメントは、BSEが無効なSOAPリクエストを受信したときに生成されます。

<SOAP-ENV:Envelope xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">  
 <SOAP-ENV:Body>
      <SOAP-ENV:Fault>
         <faultcode>SOAP-ENV:Client</faultcode>
         <faultstring>Parameter node is missing</faultstring>
      </SOAP-ENV:Fault>
   </SOAP-ENV:Body>
</SOAP-ENV:Envelope>

この例では、BSEは、このWebサービスに必須のSOAPリクエスト・メッセージで要素を受信しませんでした。

アダプタ特定のエラー処理

アダプタで実行時に例外が発生すると、BSE内のSOAPエージェントは生成されたSOAPレスポンス内にSOAPフォルト要素を含めます。SOAPフォルト要素には、フォルト・コード要素およびフォルト文字列要素が含まれます。フォルト文字列には、アダプタのターゲット・システムからのネイティブ・エラー記述が含まれます。アダプタはターゲット・システムのインタフェースおよびAPIを使用するので、例外が発生するかどうかはターゲット・システムのインタフェースまたはAPIによるエラー条件の処理方法によって決定されます。BSE内のSOAPエージェントによってSOAPリクエスト・メッセージがアダプタに渡されるとき、リクエストがそのサービスのWSDLに基づいて無効な場合、アダプタはSOAPフォルトを起こす例外を発生することがあります。アダプタで起こる可能性があるすべてのエラー条件を予期することはほぼ不可能ですが、一般的なエラー条件をアダプタがどのように処理し、どのようにWebサービスのコンシューマ・アプリケーションに公開されるかについて次に説明します。

Oracle Application Adapter for Siebelの無効なSOAPリクエスト

Oracle Application Adapter for Siebelで、実行されるWebサービスのWSDLに準拠しないSOAPリクエスト・メッセージが受信されると、次のSOAPレスポンスが生成されます。

<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1" ?>
<SOAP-ENV:Envelope xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">
<SOAP-ENV:Body>
 <SOAP-ENV:Fault>
  <faultcode>SOAP-ENV:Server</faultcode>
<faultstring>XD[FAIL] Parse failure (IS) 3: org.xml.sax.SAXParseException: Premature end of file.</faultstring>
 </SOAP-ENV:Fault>
</SOAP-ENV:Body>
</SOAP-ENV:Envelope>

Siebelリクエストからの空の結果

Webサービスの実行時にOracle Application Adapter for SiebelがSiebelに接続できない場合、次のSOAPレスポンスが生成されます。

<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1" ?>
<SOAP-ENV:Envelope xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">
 <SOAP-ENV:Body>
  <SOAP-ENV:Fault>
  <faultcode>SOAP-ENV:Server</faultcode>
  <faultstring><Exception> - major:4096 minor: -1 message:NSReadKey request 11 was abandoned  
after 37846ms connection:12a due to Connection shutdown request
Connection reset by peer:JVM_recv in socket input stream 
stream read DetailedMessage:Unknown</Exception></faultstring>
  </SOAP-ENV:Fault>
 </SOAP-ENV:Body>
</SOAP-ENV:Envelope>

Oracle WebLogic Server Integration Adapter

Oracle Adapterは、エンジンが他のOracleサーバーであるアダプタにBSEを接続します。したがって、このタイプのアダプタは多くの異なるターゲット・システムへのBSEの接続に使用されるため、エラー処理の動作には一貫性があります。アダプタのユーザー・ガイドで、Webサービスの実行時にOracle WebLogic Server Integration Adapterが必要かどうかを確認してください。

無効なSOAPリクエスト

Oracle Application Adapter for Siebelで、実行されるWebサービスのWSDLに準拠しないSOAPリクエスト・メッセージが受信されると、次のSOAPレスポンスが生成されます。

<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1" ?>
<SOAP-ENV:Envelope xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">
<SOAP-ENV:Body>
 <SOAP-ENV:Fault>
  <faultcode>SOAP-ENV:Server</faultcode>
  <faultstring>RPC server connection failed: Connection refused: connect</faultstring>
 </SOAP-ENV:Fault>
</SOAP-ENV:Body>
</SOAP-ENV:Envelope>

Oracle WebLogic Server Adapterリクエストからの空の結果

渡された入力パラメータを使用してOracle Application Adapter for SiebelでSOAPリクエストを実行する場合に、入力パラメータがターゲット・システム内のレコードと一致しないと、次のSOAPレスポンスが生成されます。


注意:

このアダプタの条件では、SOAPフォルトは発生しません。

<SOAP-ENV:Envelope xmlns:xsi="http://www.w3.org/1999/XMLSchema-instance" 
xmlns:SOAP-ENV="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" xmlns:xsd="http://www.w3.org/1999/XMLSchema">
   <SOAP-ENV:Body>
      <m:RunDBQueryResponse xmlns:m="urn:schemas-iwaysoftware-com:iwse"
        xmlns="urn:schemas-iwaysoftware-com:iwse"
        cid="2A3CB42703EB20203F91951B89F3C5AF">
        <RunDBQueryResult run="1" />
     </m:RunDBQueryResponse>
  </SOAP-ENV:Body>
</SOAP-ENV:Envelope>