ヘッダーをスキップ
Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server Application Adapter for SAP R/3ユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1.3.0)
B61418-01
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

5 Oracle SOA SuiteでのBPELサービス・コンポーネントの統合

Oracle Application Adapter for SAP R/3には、Business Process Execution Language(BPEL)Process Managerがシームレスに統合されており、Webサービスの簡易な統合を可能にします。Oracle BPEL Process Managerは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づいており、Web Service Definition Language(WSDL)ドキュメントとして公開されるアダプタ・サービスを使用します。

この章の内容は以下のとおりです。

概要

Oracle BPEL Process Managerを統合するには、Oracle Application Adapter for SAP R/3がOracle BPEL Process Managerと同じWLSコンテナにデプロイされている必要があります。また、基になるアダプタ・サービスは、アダプタのリクエスト/レスポンス(アウトバウンド)とイベント通知(インバウンド)の両方のサービス用にOracle Application Adapter Application Explorer(アプリケーション・エクスプローラ)でデザインタイム中に生成されるWSDLファイルとして公開される必要があります。詳細は、「WSDLの生成(J2CA構成のみ)」を参照してください。

生成されたWSDLファイルは、インバウンドまたはアウトバウンドのアダプタ・サービスにそれぞれ適切なBPELプロセスの設計に使用されます。完成したBPELプロセスは、JDeveloperで正常にコンパイルされ、BPELサーバーにデプロイされる必要があります。BPELサーバーへのデプロイメント後すぐに、新規構築されたプロセスはすべて自動的にOracle Enterprise Manager Consoleにデプロイされ、BPELプロセスの実行、監視、管理、およびアダプタ・イベントのリスニングを行うことができます。

アダプタのデプロイメント

インストール中、Oracle Application Adapter for SAP R/3は、WLSコンテナ内のJ2CA 1.0リソース・アダプタとしてデプロイされます。アダプタはOracle BPEL Process Managerと同じWLSコンテナ内にデプロイされる必要があります。

新規のアプリケーション・サーバー接続の構成

Oracle JDeveloperで新規のアプリケーション・サーバー接続を構成するには:

  1. 使用中のシステム上でOracle JDeveloperを開きます。

  2. 図5-1に示すように、メニュー・バーで、「表示」をクリックし、「アプリケーション・サーバー・ナビゲータ」を選択します。

    図5-1 アプリケーション・サーバー・ナビゲータ

    Oracle JDeveloper「表示」メニュー
    「図5-1 アプリケーション・サーバー・ナビゲータ」の説明

    図5-2に示すように、「アプリケーション・サーバー」タブが表示されます。

    図5-2 「アプリケーション・サーバー」タブ

    「アプリケーション・サーバー」タブ
    「図5-2 「アプリケーション・サーバー」タブ」の説明

  3. 「アプリケーション・サーバー」を右クリックし、「新規アプリケーション・サーバー」を選択します。

    図5-3に示すように、「アプリケーション・サーバー接続の作成」ウィザードが表示されます。

    図5-3 「アプリケーション・サーバー接続の作成」ウィザード

    アプリケーション・サーバー接続の作成ウィザード
    「図5-3 「アプリケーション・サーバー接続の作成」ウィザード」の説明

  4. デフォルト選択(スタンドアロン・サーバー)を選択し、「Next」をクリックします。

    図5-4に示すように、「名前とタイプ」ページが表示されます。

    図5-4 「名前とタイプ」ページ

    「名前とタイプ」ペイン
    「図5-4 「名前とタイプ」ページ」の説明

  5. アプリケーション・サーバー接続の名前を指定し、「Next」をクリックします。

    図5-5に示すように、「認証」ページが表示されます。

    図5-5 「認証」ページ

    「認証」ペイン
    「図5-5 「認証」ページ」の説明

  6. 新規の接続用のユーザー名(「weblogic」など)およびパスワード(「welcome1」など)を指定します。

  7. 「Next」をクリックします。

    図5-6に示すように、「構成」ページが表示されます。

    図5-6 「構成」ページ

    「構成」ペイン
    「図5-6 「構成」ページ」の説明

  8. Oracle WebLogicのホストの名前を指定します(「localhost」など)。これは、プロセスをデプロイしなければならないシステムのIPおよびOracle WebLogicのドメインです(「base_domain」など)。

  9. 「Next」をクリックします。

    図5-7に示すように、「テスト」ページが表示されます。

    図5-7 「テスト」ページ

    「テスト」ペイン
    「図5-7 「テスト」ページ」の説明

  10. 「接続のテスト」をクリックします。

  11. テストのステータスが成功であることを確認します。

  12. 「Next」をクリックします。

    図5-8に示すように、「終了」ページが表示されます。

    図5-8 「終了」ページ

    「終了」ペイン
    「図5-8 「終了」ページ」の説明

  13. 「終了」をクリックします。

    図5-9に示すように、新規のアプリケーション・サーバー接続が左ペイン(「アプリケーション・サーバー」タブ)に表示されます。

    図5-9 新規アプリケーション・サーバー接続

    「アプリケーション・サーバー」タブ
    「図5-9 新規アプリケーション・サーバー接続」の説明

サービス統合のためのアウトバウンドBPELプロセスの設計

アウトバウンドのデザインタイム構成を完了するには、次のツールが必要です。


注意:

この章に記載されている例ではJDeveloperが使用されています。

BPELプロセスを設計する前に、アプリケーション・エクスプローラを使用して各WSDLファイルを生成する必要があります。詳細は、「リクエスト/レスポンス・サービス用のWSDLの生成」を参照してください。

リクエスト/レスポンス型のサービス用のWSDLの生成

以下の手順を実行してリクエスト/レスポンス・サービス用のWSDLを作成します。

  1. 「アプリケーション・エクスプローラ」を起動し、定義済のMySAPターゲット(J2CA構成)に接続します。

    ターゲット定義とSAP R/3への接続の詳細は、「SAP R/3へのターゲットの定義」を参照してください。

  2. 接続しようとするMySAPターゲットを展開します。

  3. 図5-10に示すように、「Remote Function Modules」「Financial Accounting」「0002 -- Company Code Business Object」を展開して、「BAPI_COMPANYCODE_GETDETAIL」を選択します。

    図5-10 接続されたMySAP_Target

    アプリケーション・エクスプローラ
    「図5-10 接続されたMySAP_Target」の説明

  4. 「BAPI_COMPANYCODE_GETDETAIL」ノードを右クリックします。

    図5-11に示すように、メニューが表示されます。

    図5-11 「BAPI_COMPANYCODE_GETDETAIL」ノード

    「BAPI_COMPANYCODE_GETDETAIL」ノード
    「図5-11 「BAPI_COMPANYCODE_GETDETAIL」ノード」の説明

  5. 「アウトバウンドJCAサービスの作成(リクエスト/レスポンス)」をクリックします。

    図5-12に示すように、「WSDLのエクスポート」ダイアログが表示されます。

    図5-12 「WSDLのエクスポート」ダイアログ

    「WSDLのエクスポート」ダイアログ・ボックス
    「図5-12 「WSDLのエクスポート」ダイアログ」の説明

  6. 「OK」をクリックします。

これで、JDeveloperでのBPELアウトバウンド・プロセスの定義に必要な最初のステップであるSOA用空コンポジット作成の準備ができました。

SOA用の空のコンポジットの作成

以下の手順に従ってSOA用の空のコンポジットを作成します。

  1. 新しいSOAアプリケーションを作成します。

  2. 図5-13に示すように、新規のSOAアプリケーションに名前を入力し、「Next」をクリックします。

    図5-13 「アプリケーションの名前付け」ページ

    「アプリケーションの名前付け」ペイン
    「図5-13 「アプリケーションの名前付け」ページ」の説明

    図5-14に示すように、「プロジェクトの名前付け」ページが表示されます。

    図5-14 「プロジェクトの名前付け」ページ

    「プロジェクトの名前付け」ペイン
    「図5-14 「プロジェクトの名前付け」ページ」の説明

  3. プロジェクト名を入力し(「CompanyCode_GD」など)、 「次」をクリックします。

    図5-15に示すように、「SOA設定の構成」ページが表示されます。

    図5-15 SOA設定の構成ページ

    SOA設定の構成ペイン
    「図5-15 「SOA設定の構成」ページ」の説明

  4. 「コンポジット・テンプレート」リストで「空のコンポジット」を選択し、「終了」をクリックします。

BPELアウトバウンド・プロセスの定義

この項では、次のステップで構成されるBPELアウトバウンド・プロセスの定義方法について説明します。

  1. サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントの構成

  2. アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントの構成

サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントの構成

サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントを作成するには、次のステップを実行します:

  1. 図5-16に示すように、「サービス・アダプタ」ペインから「サード・パーティ・アダプタ」コンポーネントを「外部参照」ペインにドラッグ・アンド・ドロップします。

    図5-16 「サード・パーティ・アダプタ」コンポーネント

    「外部参照」ペイン
    「図5-16 「サード・パーティ・アダプタ」コンポーネント」の説明

    図5-17に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログが表示されます。

    図5-17 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ

    「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図5-17 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ」の説明

  2. サード・パーティ・アダプタ・サービスの名前を入力します。

  3. 「タイプ」リストで「参照」が選択されていることを確認します(デフォルト)。

  4. 「WSDL URL」フィールドの右の既存のWSDLを検索アイコンをクリックします。

    図5-18に示すように、「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。

    図5-18 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ

    「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ・ボックス
    「図5-18 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ」の説明

  5. 下に示すディレクトリでアウトバウンドWSDLファイルを探し、選択します。

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\wsdls
    
  6. 「OK」をクリックします。

    図5-19に示すように、「ファイルのローカライズ」ダイアログが表示されます。

    図5-19 「ファイルのローカライズ」ダイアログ

    「ファイルのローカライズ」ダイアログ・ボックス
    「図5-19 「ファイルのローカライズ」ダイアログ」の説明

  7. 「OK」をクリックします。

    アウトバウンドWSDLファイルおよび関連リクエスト/レスポンスXMLスキーマ・ファイル(.xsd)が、作成済のプロジェクト・フォルダにインポートされます。

    図5-20に示すように、表示が「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログに戻ります。

    図5-20 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ

    「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図5-20 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ」の説明

  8. 「JCAファイル」フィールドの右の JCAファイルの検索アイコンをクリックします。

    図5-21に示すように、「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。

    図5-21 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ

    「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ・ボックス
    「図5-21 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ」の説明

  9. 次のディレクトリまでブラウズし、JCAプロパティ・ファイルを選択します。

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\wsdls
    
  10. 「OK」をクリックします。

    以下のメッセージが表示されます。

    「ファイルのコピー」メッセージ
    イラストレーションbpel_out_adapt7.gifの説明

  11. 「はい」をクリックします。

    JCAプロパティ・ファイルのコピーがプロジェクト・フォルダ内に作成されます。

    図5-22に示すように、表示が「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログに戻ります。

    図5-22 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ

    「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図5-22 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ」の説明

  12. 「OK」をクリックします。

    サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント(GetDetail)が作成され、図5-23に示すように「外部参照」ペインに表示されます。

    図5-23 サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント

    「外部参照」ペイン
    「図5-23 サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント」の説明

    これで、アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントを構成する準備ができました。

アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントの構成

アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントを構成するには、次のステップを実行します:

  1. 図5-24に示すように、「サービス・コンポーネント」ペインからBPELプロセスコンポーネントを「コンポーネント」ペインにドラッグ・アンド・ドロップします。

    図5-24 BPELプロセス・コンポーネント

    「コンポーネント」ペイン
    「図5-24 BPELプロセス・コンポーネント」の説明

    図5-25に示すように、「BPELプロセスの作成」ダイアログが表示されます。

    図5-25 「BPELプロセスの作成」ダイアログ

    「BPELプロセスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図5-25 「BPELプロセスの作成」ダイアログ」

  2. 「名前」フィールドで、新規のアウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントの名前を入力します(「cc_getdetail」など)。

  3. 「テンプレート」リストで「同期BPELプロセス」を選択します。

  4. 「入力」フィールドの右にある「参照」アイコンをクリックして、対応するXMLリクエスト・スキーマ・ファイルを選択します。

    図5-26に示すように、「タイプ・チューザ」ダイアログが表示されます。

    図5-26 「タイプ・チューザ」ダイアログ

    「タイプ・チューザ」ダイアログ・ボックス
    「図5-26 「タイプ・チューザ」ダイアログ」の説明

  5. 「Project Schema Files」「GetDetail_invoke_request.xsd」の順に展開し、「CompanyCode.GetDetail」を選択します。

  6. 「OK」をクリックします。

    図5-27に示すように、「BPELプロセスの作成」ダイアログに戻ります。

    図5-27 「BPELプロセスの作成」ダイアログ

    「BPELプロセスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図5-27 「BPELプロセスの作成」ダイアログ」

  7. 「出力」フィールドの右にある「参照」アイコンをクリックして、対応するXMLレスポンス・スキーマ・ファイルを選択します。

    図5-28に示すように、「タイプ・チューザ」ダイアログが表示されます。

    図5-28 「タイプ・チューザ」ダイアログ

    「タイプ・チューザ」ダイアログ・ボックス
    「図5-28 「タイプ・チューザ」ダイアログ」の説明

  8. 「Project Schema Files」「GetDetail_invoke_response.xsd」の順に展開し、「CompanyCode.GetDetailResponse」を選択します。

  9. 「OK」をクリックします。

    図5-29に示すように、「BPELプロセスの作成」ダイアログに戻ります。

    図5-29 「BPELプロセスの作成」ダイアログ

    「BPELプロセスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図5-29 「BPELプロセスの作成」ダイアログ」

  10. 「OK」をクリックします。

  11. 図5-30に示すように、アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネント(cc_ getdetail)とサード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント(GetDetail)間の接続を作成します。

    図5-30 作成された接続

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図5-30 作成された接続」の説明

  12. 図5-31に示すように、「コンポーネント」ペインでアウトバウンドBPELプロセス・コンポーネント(cc_ getdetail)をダブルクリックします。

    図5-31 アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネント

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図5-31 アウトバウンドBPELプロセス・コンポーネント」の説明

  13. 図5-32に示すように、「起動」アクティビティ・コンポーネントを「コンポーネント」ペインにドラッグ・アンド・ドロップし、「receiveInput」アクティビティ・コンポーネントと「replyOutput」アクティビティ・コンポーネントの間に置きます。

    図5-32 起動アクティビティ・コンポーネント

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図5-32 起動アクティビティ・コンポーネント」の説明

  14. 図5-33に示すように、新規の「起動」アクティビティ・コンポーネント(Invoke_1)とサード・パーティ・アダプタのサービス・コンポーネント(GetDetail)の間に接続を作成します。

    図5-33 作成された接続

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図5-33 作成された接続」の説明

  15. 新規の「起動」アクティビティ・コンポーネント(Invoke_1)をダブルクリックします。

    図5-34に示すように、「Invokeの編集」ダイアログが表示されます。

    図5-34 Invokeの編集ダイアログ

    Invokeの編集ダイアログ・ボックス
    「図5-34 「Invokeの編集」ダイアログ」の説明

  16. 新規入力変数構成用の「入力」フィールドの右にあるプラス記号アイコンをクリックします。

    図5-35の「変数の作成」ダイアログが表示されます。

    図5-35 「変数の作成」ダイアログ

    「変数の作成」ダイアログ」・ボックス
    「図5-35 「変数の作成」ダイアログ」の説明

  17. 新規の入力変数に示されたデフォルト値を受け入れ、「OK」をクリックします。

    図5-36に示すように、表示が「Invokeの編集」ダイアログに戻ります。

    図5-36 Invokeの編集ダイアログ

    Invokeの編集ダイアログ・ボックス
    「図5-36 「Invokeの編集」ダイアログ」の説明

  18. 新規出力変数構成用の「出力」フィールドの右にあるプラス記号アイコンをクリックします。

    図5-37の「変数の作成」ダイアログが表示されます。

    図5-37 「変数の作成」ダイアログ

    「変数の作成」ダイアログ」・ボックス
    「図5-37 「変数の作成」ダイアログ」の説明

  19. 新規の出力変数に示されたデフォルト値を受け入れ、「OK」をクリックします。

    図5-38に示すように、表示が「起動の編集」ダイアログに戻ります。

    図5-38 Invokeの編集ダイアログ

    Invokeの編集ダイアログ・ボックス
    「図5-38 「起動の編集」ダイアログ」の説明

  20. 「適用」「OK」の順にクリックします。

  21. 図5-39に示すように、「割当て」アクティビティ・コンポーネントを「コンポーネント」ペインにドラッグ・アンド・ドロップし、「受信」アクティビティ・コンポーネント(receiveInput)と「起動」アクティビティ・コンポーネント(Invoke_1)の間に置きます。

    図5-39 「割当て」アクティビティ・コンポーネント

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図5-39 「割当て」アクティビティ・コンポーネント」の説明

  22. 図5-40に示すように、新しい「割当て」アクティビティ・コンポーネント(Assign_1)をダブルクリックします。

    図5-40 「割当て」アクティビティ・コンポーネント

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図5-40 「割当て」アクティビティ・コンポーネント」の説明

    図5-41に示すように、「割当て」ダイアログが表示されます。

    図5-41 「割当て」ダイアログ

    「割当て」ダイアログ・ボックス
    「図5-41 「割当て」ダイアログ」の説明

  23. 「コピー操作」タブをクリックします。

  24. プラス記号アイコンをクリックし、使用可能な操作のリストから「コピー操作」を選択します。

    図5-42に示すように、「コピー操作の作成」ダイアログが表示されます。

    図5-42 「コピー操作の作成」ダイアログ

    「コピー操作の作成」ダイアログ・ボックス
    「図5-42 「コピー操作の作成」ダイアログ」の説明

  25. 「From」ペインで、「変数」「InputVariable」「payload」の順に展開します。

  26. 「To」ペインで、「変数」「Invoke_1_GetDetail_InputVariable」の順に展開し、「input_GetDetail」を選択します。

  27. 「OK」をクリックします。

    図5-43に示すように、表示が「割当て」ダイアログに戻ります。

    図5-43 「割当て」ダイアログ

    「割当て」ダイアログ・ボックス
    「図5-43 「割当て」ダイアログ」の説明

  28. 「適用」「OK」の順にクリックします。

  29. 図5-44に示すように、「割当て」アクティビティ・コンポーネントを「コンポーネント」ペインにドラッグ・アンド・ドロップし、「起動」アクティビティ・コンポーネント(Invoke_1)と「リプライ」アクティビティ・コンポーネント(replyOutput)の間に置きます。

    図5-44 「割当て」アクティビティ・コンポーネント

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図5-44 「割当て」アクティビティ・コンポーネント」の説明

  30. 図5-45に示すように、新しい「割当て」アクティビティ・コンポーネント(Assign_2)をダブルクリックします。

    図5-45 新しい「割当て」アクティビティ・コンポーネント

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図5-45 新しい「割当て」アクティビティ・コンポーネント」の説明

    図5-46に示すように、「割当て」ダイアログが表示されます。

    図5-46 「割当て」ダイアログ

    「割当て」ダイアログ・ボックス
    「図5-46 「割当て」ダイアログ」の説明

  31. 「コピー操作」タブをクリックします。

  32. プラス記号アイコンをクリックし、使用可能な操作のリストから「コピー操作」を選択します。

    図5-47に示すように、「コピー操作の作成」ダイアログが表示されます。

    図5-47 「コピー操作の作成」ダイアログ

    「コピー操作の作成」ダイアログ・ボックス
    「図5-47 「コピー操作の作成」ダイアログ」の説明

  33. 「From」ペインで、「変数」」「Invoke_1_GetDetail_OutputVariable」の順に展開し、「output_GetDetail」を選択します。

  34. 「To」ペインで、「変数」「outputVariable」「payload」の順に展開します。

  35. 「OK」をクリックします。

    図5-48に示すように、表示が「割当て」ダイアログに戻ります。

    図5-48 「割当て」ダイアログ

    「割当て」ダイアログ・ボックス
    「図5-48 「割当て」ダイアログ」の説明

  36. 「適用」「OK」の順にクリックします。

    図5-49 composite.xmlファイル

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図5-49 composite.xmlファイル」の説明

  37. 図5-49に示すように、左ペインの「composite.xml」をダブルクリックします。

    図5-50 「すべて保存」アイコン

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図5-50 「すべて保存」アイコン」の説明

  38. 図5-50に示すように、メニュー・バーで「すべて保存」アイコンをクリックし、構成された新規のアウトバウンドBPELプロセス・コンポーネントを保存します。

    これで、BPELアウトバウンド・プロセスをデプロイする準備ができました。

BPELアウトバウンド・プロセスのデプロイ

BPELアウトバウンド・プロセスをデプロイするには、次のステップを実行します:

  1. 図5-51に示すように左ペインでプロジェクト名(CompanyCode_GDなど)を右クリックして「デプロイ」を選択し、「CompanyCode_GD」をクリックします。

    図5-51 「CompanyCode_GD」オプション

    「デプロイ」コンテキスト・メニュー
    「図5-51 「CompanyCode_GD」オプション」の説明

    図5-52に示すように、「デプロイメント・アクション」ページが表示されます。

    図5-52 「デプロイメント・アクション」ページ

    「デプロイメント・アクション」ペイン
    「図5-52 「デプロイメント・アクション」ページ」の説明

  2. 「アプリケーション・サーバーにデプロイ」が選択されていることを確認します。

  3. 「Next」をクリックします。

    図5-53に示すように、「構成のデプロイ」ページが表示されます。

    図5-53 「構成のデプロイ」ページ

    「構成のデプロイ」ペイン
    「図5-53 「構成のデプロイ」ページ」の説明

  4. デフォルト値を選択したままにし、「Next」をクリックします。

    図5-54に示すように、「サーバーの選択」ページが表示されます。

    図5-54 「サーバーの選択」ページ

    「サーバーの選択」ペイン
    「図5-54 「サーバーの選択」ページ」の説明

  5. 構成済の使用可能なアプリケーション・サーバーを選択し、「Next」を選択します。

    図5-55に示すように、「SOAサーバー」ページが表示されます。

    図5-55 「SOAサーバー」ページ

    「SOAサーバー」ペイン
    「図5-55 「SOAサーバー」ページ」の説明

  6. ターゲットのSOAサーバーを選択し、「Next」をクリックします。

    図5-56に示すように、「サマリー」ページが表示されます。

    図5-56 「サマリー」ページ

    「サマリー」ペイン
    「図5-56 「サマリー」ページ」の説明

  7. プロジェクトに使用可能なすべてのプロジェクトをレビューおよび確認し、「終了」をクリックします。

    図5-57に示すように、プロセスが正常にデプロイされます。

    図5-57 デプロイメントの成功を伝えるメッセージ

    「認証リクエスト」ダイアログ・ボックス
    「図5-57 デプロイメントの成功を伝えるメッセージ」の説明

Oracle Enterprise Manager Consoleでの入力XMLドキュメントの起動

Oracle Enterprise Manager Consoleで入力XMLドキュメントを起動するには、次のステップを実行します:

  1. Oracle Enterprise Manager Consoleにログオンします。

    Oracle Enterprise Manager Console
    イラストレーションbpel_out_invoke1.gifの説明

  2. 左ペインでドメイン、「SOA」フォルダの順に展開します。

  3. 使用可能なプロジェクトを選択します(たとえばCompanyCode_GD)。

    図5-58 「テスト」ページ

    「テスト」ボタン
    「図5-58 「テスト」ボタン」の説明

  4. 図5-58に示すように、「テスト」をクリックします。

    図5-59 「リクエスト」タブ

    「リクエスト」タブ
    「図5-59 「リクエスト」タブ」の説明

  5. 図5-59に示すように、「リクエスト」タブをクリックします。

  6. 「値」フィールドに適切な入力値を入力し、「Webサービスのテスト」をクリックします。

    図5-60に示すように、Oracle Enterprise Manager Consoleに出力レスポンスが表示されます。

    図5-60 出力レスポンス

    「レスポンス」タブ
    「図5-60 出力レスポンス」の説明

    以下の手順に従い、XMLビューを使用して入力XMLドキュメントを起動します。

    1. 図5-61に示すように、リストからXMLビューを選択します。

      図5-61 入力引数リスト

      入力引数セクション
      「図5-61 入力引数リスト」の説明

    2. 入力引数エリアに適切な入力XMLドキュメントを入力し、「Webサービスのテスト」をクリックします。

      図5-62に示すように、Oracle Enterprise Manager Consoleに出力レスポンスが表示されます。

      図5-62 受信した出力レスポンス

      「レスポンス」タブ
      「図5-62 受信した出力レスポンス」の説明

アウトバウンドBPELおよびアウトバウンド・メディエータ・プロセスのテスト

Oracle Enterprise Manager ConsoleでアウトバウンドBPELプロセスまたはアウトバウンド・メディエータ・プロセスをテストするとき、これらのコンソールで生成されたXMLエンベロープは使用しないでください。かわりに、これらを削除し、ネームスペース修飾のWSDLに準拠する、スキーマから生成されたXMLペイロードを使用します。

Enterprise Manager Consoleを使用してメディエータ・データ・フローをテストできます。メディエータ・データ・フローおよび相互作用を作成すると、Webサービスが作成され、Oracle Application Serverに登録されます。メディエータまたはアウトバウンド・プロセスの作成方法の詳細は、第6章「Oracle SOA Suiteでのメディエータ・サービス・コンポーネントとの統合」を参照してください。

イベント統合のためのインバウンドBPELプロセスの設計

この項では、Oracle Application Adapter for SAP R/3をSAP R/3と統合し、イベント・データを受信する方法について説明します。この例では、SAP R/3イベントは顧客レコードがSAP R/3システムに追加されたときに発生しています。

アダプタのデザインタイム構成を完了するには、次のツールが必要です。


注意:

この章に記載されている例ではJDeveloperが使用されています。

BPELプロセスを設計する前に、アプリケーション・エクスプローラを使用して、各WSDLファイルを生成する必要があります。詳細は、「イベント統合のためのWSDLの生成」を参照してください。

イベント統合のためのWSDLの生成

アプリケーション・エクスプローラを使用してインバウンド相互作用のためのWSDLを生成するとき、各インバウンドJ2CAサービスに個別のチャネルを作成し、そのチャネルを選択する必要があります。


注意:

2つ以上のイベントで同じチャネルが共有されている場合、正しいBPELプロセスにイベント・メッセージが配信されないことがあります。

チャネルの作成

チャネルを作成するには:

  1. アプリケーション・エクスプローラを起動し、J2CA構成に接続します。

  2. 左ペインで「イベント」ノードを展開します。

  3. 「MySAP」ノードを展開します。

    図5-63に示すように、左ペインに「Ports」ノードと「Channels」ノードが表示されます。

    図5-63 「MySAP」のチャネル・ノード

    チャネルの追加
    「図5-63 「MySAP」のチャネル・ノード」の説明

  4. 「チャネル」を右クリックし、「チャネルの追加」を選択します。

    図5-64に示すように、「チャネルの追加」ダイアログが表示されます。

    図5-64 「チャネルの追加」ダイアログ

    「チャネルの追加」ダイアログ・ボックス
    「図5-64 「チャネルの追加」ダイアログ」の説明

    次のステップを実行します:

    1. SAP_Channelなど、チャネルの名前を入力します。

    2. 簡単な説明を入力します(オプション)。

    3. 「プロトコル」リストから、「アプリケーション・サーバー - mySAP」を選択します。

  5. 「次へ」をクリックします。

    図5-65に示すように、「アプリケーション・サーバー」ダイアログが表示されます。以下のタブを使用することができます。

    • ユーザー(必須)

    • システム(必須)

    • セキュリティ

    • 詳細

    図5-65 「アプリケーション・サーバー」ダイアログ

    「アプリケーション・サーバー」ダイアログ・ボックス
    「図5-65 「アプリケーション・サーバー」ダイアログ」の説明

  6. 「ユーザー」タブでは、以下の表に示す情報に基づき、使用するSAP R/3チャネルに適した情報を入力します。

    表5-1 「ユーザー」タブのパラメータ

    ターゲット・パラメータ 説明

    クライアント

    クライアント通信のために、SAP R/3アプリケーションに対して定義されたクライアント番号。

    ユーザー

    SAP R/3アプリケーションの有効なユーザーID。

    パスワード

    SAP R/3アプリケーションの有効なパスワード。

    認証モード

    SAP R/3システムへの接続に使用したい認証モード。デフォルトでは、ドロップダウン・リストから「パスワード」が選択されます。


  7. 図5-66に示すように、「システム」タブをクリックします。

    図5-66 「システム」タブ

    「ユーザー」タブ
    「図5-66 「システム」タブ」の説明

  8. 「システム」タブでは、以下の表に示す情報に基づき、使用するSAP R/3チャネルに適した情報を入力します。

    表5-2 「システム」タブのパラメータ

    ターゲット・パラメータ 説明

    ゲートウェイ・ホスト

    SAP R/3ゲートウェイのホスト名。

    ゲートウェイ・サービス

    SAP R/3ゲートウェイのサービス。

    サーバーのプログラムID

    このチャネルに使いたいSAP R/3のプログラムID。

    アプリケーション・サーバー

    使用するSAP R/3アプリケーション・サーバーの名前。

    システム番号

    SAP R/3のシステム番号。


  9. 「セキュリティ」 タブ(オプション)では、以下の表に示す情報に基づき、使用するSAP R/3チャネルに適した情報を入力します。

    表5-3 「セキュリティ」タブのパラメータ

    ターゲット・パラメータ 説明

    SNCモード

    デフォルトではSNCは無効になっています。SNCを有効にするにはリストから「1」を選択してください。

    SNCパートナ

    SNCサービスを提供するRFCサーバーまたはメッセージ・サーバー(ロード・バランシング)の名前を入力します。

    SNCレベル

    リストから、SNCライブラリのバージョンを選択します。

    SNC名

    使用するSNCライブラリの名前を入力します。

    SNCライブラリ・パス

    SNCライブラリへのパスを入力します。


  10. 「拡張」タブ(オプション)では、以下の表に示す情報に基づき、使用するSAP R/3チャネルに適した情報を入力します。

    表5-4 「拡張」タブのパラメータ

    ターゲット・パラメータ 説明

    IDOCフォーマット

    リストからIDOCのタイプを選択します。

    • XML(デフォルト)

    • XML-CDATA-ENVELOPED

    • NATIVE IDOC

    IDOCリリース

    接続に使用するIDOCのバージョン。

    IDOCリリース・プロバイダ

    使用する接続のIDOCリリース・プロバイダ。リストからIDOC DOCRELフィールド(デフォルト)、SAPリリース、またはユーザー入力を選択します。

    SAPトレース

    SAPトレースを有効にするには、このオプションを選択します。

    SAPトレースは設計時と実行時に以下の場所に保存されます。

    設計時:

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\tools\iwae\bin
    

    実行時:

    <ADAPTER_HOME>\user_projects\domains\base_domain
    

    SAPトレースに使われるファイル名のフォーマットは以下のとおりです(設計時と実行時)。

    • rfc02664_04332.trc

    • JCO100226_043846994.trc

    処理モード

    リストから同期処理のタイプを選択します。選択できる値はREQUESTREQUEST_RESPONSEです。


  11. 「OK」をクリックします。

    左ペインのチャネル・ノードの下にチャネルが表示されます。アイコン上の「X」 は、そのチャネルが現在切断されていることを示します。


    注意:

    チャネルはBPEL PM Serverで管理されているので、開始しないでください。テストおよびデバッグ目的で起動する場合はランタイム前に停止してください。

イベント通知のためのWSDLの生成

チャネルを作成してそのチャネルが開始されていないことを確認した後に、アプリケーション・エクスプローラを使用してイベント用のWSDLを生成する必要があります。

  1. アプリケーション・エクスプローラを起動します。

  2. 「アダプタ」ノードを展開します。

    図5-67に示すように、アダプタのリストが表示されます。

    図5-67 「アダプタ」ノード

    展開されたアダプタ・リスト
    「図5-67 「アダプタ」ノード」の説明

    次のステップを実行します:

    1. 「MySAP」ノードを展開します。

      図5-68に示すように、使用可能なターゲットのリストが表示されます。

      図5-68 切断された「MySAP」ターゲット・ノード

      切断された「SAPTarget」ノード
      「図5-68 切断された「MySAP」ターゲット・ノード」の説明

    2. 「MySAP」ノードの下にあるターゲット名をクリックします(たとえばSAPTarget)。

      保存されたパラメータが「接続」ダイアログに表示されます。

  3. 接続パラメータを確認します。

  4. ターゲット名を右クリックし、「接続」を選択します。

    図5-69に示すように、「x」アイコンが消えてターゲットが接続されたことが示されます。

    図5-69 接続された「MySAP」ターゲット

    接続されたSAPターゲット
    「図5-69 接続された「MySAP」ターゲット」の説明

  5. 「IDOCs」ノードを展開して「DEBMAS」を選択します。

    図5-70に示すように、DEBMASのリストが表示されます。

    図5-70 DEBMAS顧客マスター・データ配布リスト

    DEBMAS05を選択
    「図5-70 「DEBMAS顧客マスター・データ配布リスト」の説明

  6. DEBMASリストの「DEBMAS05」を右クリックします。

    図5-71 インバウンドJCAサービスの作成(イベント)オプション

    インバウンドJCAサービスの作成(イベント)
    「図5-71 「インバウンドJCAサービスの作成(イベント)」オプション」の説明

  7. 図5-71に示すように、「インバウンドJCAサービスの作成(イベント)」を選択します。

    図5-72に示すように、「WSDLのエクスポート」ダイアログが表示されます。

    図5-72 「WSDLカタログのエクスポート」ダイアログ

    「WSDLのエクスポート」ダイアログ・ボックス
    「図5-72 「WSDLカタログのエクスポート」ダイアログ」の説明

    次のステップを実行します:

    1. 「名前」フィールドでWSDLファイルの名前を指定します。

    2. 「チャネルリストで、このインバウンド・サービス用に作成したチャネルを選択します。

      重要: 各イベントに個別のチャネルを作成する必要があります。ランタイム前にチャネルが停止していることを確認してください。

    3. 「ルート」、「ネームスペース」、「スキーマ」の3つの検証オプション・チェック・ボックスも表示されます。複数の検証オプションの選択もできます。

      - 「ルート」検証は、インバウンドXMLドキュメント内のルート要素の検証に使用します。

      - 「ネームスペース」検証は、インバウンドXMLドキュメント内のネームスペースの検証に使用します。

      - 「スキーマ」検証は、WSDLドキュメント内のスキーマを使用したインバウンドXMLドキュメントの検証に使用します。

      実行時には、選択された検証オプションに基づいて検証が処理されます。複数の検証オプションが選択されている場合、実行時に最初の検証が失敗すると、残りの検証オプションは処理されません。ルート検証およびネームスペース検証は適度な検証レベルであるとみなされ、スキーマ検証はより厳しい検証レベルとみなされます。SAP R/3環境のIDOC間でルート要素とネームスペースが異ならないかぎりは、ルート検証とネームスペース検証を併用することをお薦めします。

  8. 「OK」をクリックします。

    これで、JDeveloperでのBPELインバウンド・プロセスの定義に必要な最初のステップであるSOA用空コンポジットを作成する準備ができました。

SOA用の空のコンポジットの作成

以下の手順に従ってSOA用の空のコンポジットを作成します。

  1. 新しいSOAアプリケーションを作成します。

  2. 図5-73に示すように、新規のSOAアプリケーションに名前を入力し、「Next」をクリックします。

    図5-73 「アプリケーションの名前付け」ページ

    「アプリケーションの名前付け」ペイン
    「図5-73 「アプリケーションの名前付け」ページ」の説明

    「プロジェクトの名前付け」ページが表示されます。

    図5-74 「プロジェクトの名前付け」ページ

    「プロジェクトの名前付け」ペイン
    「図5-74 「プロジェクトの名前付け」ページ」の説明

  3. プロジェクト名を入力し(「matmas01」など)、 「次へ」をクリックします。

    図5-75に示すように、SOA設定の構成ページが表示されます。

    図5-75 SOA設定の構成ページ

    SOA設定の構成ペイン
    「図5-75 SOA設定の構成ページ」の説明

  4. 「コンポジット・テンプレート」リストで「空のコンポジット」を選択し、「終了」をクリックします。

BPELインバウンド・プロセスの定義

この項では、次のステップで構成されるBPELインバウンド・プロセスの定義方法について説明します。

  1. サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントの構成

  2. インバウンドBPELプロセス・コンポーネントの構成

サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントの作成

サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネントを作成するには、次のステップを実行します:

  1. 図5-76に示すように、「サービス・アダプタ」ペインから「サード・パーティ・アダプタ」コンポーネントを「公開されたサービス」ペインにドラッグ・アンド・ドロップします。

    図5-76 「サード・パーティ・アダプタ」コンポーネント

    「公開されたサービス」ペイン
    「図5-76 「サード・パーティ・アダプタ」コンポーネント」の説明

    図5-77に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログが表示されます。

    図5-77 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ

    「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図5-77 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ」の説明

  2. サード・パーティ・アダプタ・サービスの名前を入力します。

  3. 「タイプ」リストで「サービス」が選択されていることを確認します(デフォルト)。

  4. 「WSDL URL」フィールドの右の既存のWSDLを検索アイコンをクリックします。

    図5-78に示すように、「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。

    図5-78 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ

    「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ・ボックス
    「図5-78 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ」の説明

  5. 次のディレクトリまでブラウズし、インバウンドWSDLファイルを選択します。

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\wsdls
    
  6. 「OK」をクリックします。

    図5-79に示すように、「ファイルのローカライズ」ダイアログが表示されます。

    図5-79 「ファイルのローカライズ」ダイアログ

    「ファイルのローカライズ」ダイアログ・ボックス
    「図5-79 「ファイルのローカライズ」ダイアログ」の説明

  7. 「OK」をクリックします。

    インバウンドWSDLファイルおよび関連リクエスト/レスポンスXMLスキーマ・ファイル(.xsd)が、作成済のプロジェクト・フォルダにインポートされます。

    図5-80に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログに戻ります。

    図5-80 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ

    「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図5-80 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ」の説明

  8. 「JCAファイル」フィールドの右の JCAファイルの検索アイコンをクリックします。

    図5-81に示すように、「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。

    図5-81 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ

    「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ・ボックス
    「図5-81 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ」の説明

  9. 次のディレクトリまでブラウズし、JCAプロパティ・ファイルを選択します。

    <ADAPTER_HOME>\soa\thirdparty\ApplicationAdapters\wsdls
    
  10. 「OK」をクリックします。

    図5-82に示すように、「ファイルのコピー」メッセージが表示されます。

    図5-82 「ファイルのコピー」確認メッセージ

    「ファイルのコピー」メッセージ
    「図5-82 「ファイルのコピー」確認メッセージ」の説明

  11. 「はい」をクリックします。

    JCAプロパティ・ファイルのコピーがプロジェクト・フォルダ内に作成されます。

    図5-83に示すように、「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログに戻ります。

    図5-83 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ

    「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図5-83 「サード・パーティ・アダプタ・サービスの作成」ダイアログ」の説明

  12. 「OK」をクリックします。

    サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント(matmas)が作成され、図5-84に示すように、「公開されたサービス」ペインに表示されます。

    図5-84 サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント

    「公開されたサービス」ペイン
    「図5-84 サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント」の説明

    これで、インバウンドBPELプロセス・コンポーネントを構成する準備ができました。

インバウンドBPELプロセス・コンポーネントの作成

インバウンドBPELプロセス・コンポーネントを作成するには、次のステップを実行します:

  1. 図5-85に示すように、「サービス・コンポーネント」ペインからBPELプロセスコンポーネントを「コンポーネント」ペインにドラッグ・アンド・ドロップします。

    図5-85 BPELプロセス・コンポーネント

    「コンポーネント」ペイン
    「図5-85 BPELプロセス・コンポーネント」の説明

    図5-86に示すように、「BPELプロセスの作成」ダイアログが表示されます。

    図5-86 「BPELプロセスの作成」ダイアログ

    「BPELプロセスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図5-86 「BPELプロセスの作成」ダイアログ」

  2. 「名前」フィールドで、新規のインバウンドBPELプロセス・コンポーネントの名前を入力します(「matmas_inbound」など)。

  3. 「テンプレート」リストで「WSDLに基づく」を選択します。

  4. SOAPサービスとして公開チェック・ボックスを選択解除します。

  5. 「WSDL URL」フィールドの右の既存のWSDLを検索アイコンをクリックします。

    図5-87に示すように、「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログが表示されます。

    図5-87 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ

    「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ・ボックス
    「図5-87 「SOAリソース・ブラウザ」ダイアログ」の説明

  6. プロジェクト・フォルダ内を参照してインバウンドWSDLファイルを選択します。

    例:

    C:\JDeveloper\mywork\MySAP_sep23\matmas01\MATMAS01_receive.wsdl
    
  7. 「OK」をクリックします。

    図5-58に示すように、「BPELプロセスの作成」ダイアログに戻ります。

    図5-88 「BPELプロセスの作成」ダイアログ

    「BPELプロセスの作成」ダイアログ・ボックス
    「図5-88 「BPELプロセスの作成」ダイアログ」

  8. 「OK」をクリックします。

    図5-89 作成された接続

    Oracle JDeveloperワークスペース領域
    「図5-89 作成された接続」の説明

  9. 図5-89に示すように、サード・パーティ・アダプタ・サービス・コンポーネント(matmas)とインバウンドBPELプロセス・コンポーネント(matmas_inbound)間の接続を作成します。

  10. 左ペインの「composite.xml」をダブルクリックします。

    図5-90 「すべて保存」アイコン

    「すべて保存」アイコン
    「図5-90 「すべて保存」アイコン」の説明

  11. 図5-90に示すように、メニュー・バーで「すべて保存」アイコンをクリックし、構成された新規のインバウンドBPELプロセス・コンポーネントを保存します。

    これで、BPELインバウンド・プロセスをデプロイする準備ができました。

BPELインバウンド・プロセスのデプロイ

BPELインバウンド・プロセスをデプロイするには、次のステップを実行します:

  1. 図5-91に示すように、左ペインでプロジェクト名を右クリックし(「matmas01」など)、「デプロイ」を選択して、「matmas01」をクリックします。

    図5-91 「Matmas01」オプション

    「デプロイ」コンテキスト・メニュー
    「図5-91 「Matmas01」オプション」の説明

    図5-92に示すように、「デプロイメント・アクション」ページが表示されます。

    図5-92 「デプロイメント・アクション」ページ

    「デプロイメント・アクション」ペイン
    「図5-92 「デプロイメント・アクション」ページ」の説明

  2. 「アプリケーション・サーバーにデプロイ」が選択されていることを確認します。

  3. 「Next」をクリックします。

    図5-93に示すように、「構成のデプロイ」ページが表示されます。

    図5-93 「構成のデプロイ」ページ

    「構成のデプロイ」ペイン
    「図5-93 「構成のデプロイ」ページ」の説明

  4. デフォルト値を選択したままにし、「Next」をクリックします。

    図5-94に示すように、「サーバーの選択」ページが表示されます。

    図5-94 「サーバーの選択」ページ

    「サーバーの選択」ペイン
    「図5-94 「サーバーの選択」ページ」の説明

  5. 構成済の使用可能なアプリケーション・サーバーを選択し、「Next」を選択します。

    図5-95に示すように、「SOAサーバー」ページが表示されます。

    図5-95 「SOAサーバー」ページ

    「SOAサーバー」ペイン
    「図5-95 「SOAサーバー」ページ」の説明

  6. ターゲットのSOAサーバーを選択し、「Next」をクリックします。

    図5-96に示すように、「サマリー」ページが表示されます。

    図5-96 「サマリー」ページ

    「サマリー」ペイン
    「図5-96 「サマリー」ページ」の説明

  7. プロジェクトに使用可能なすべてのプロジェクトをレビューおよび確認し、「終了」をクリックします。

    図5-97に示すように、プロセスが正常にデプロイされます。

    図5-97 デプロイメントの成功を伝えるメッセージ

    「認証リクエスト」ダイアログ・ボックス
    「図5-97 デプロイメントの成功を伝えるメッセージ」の説明

    SAP GUIを通じてイベント・メッセージがトリガーされると、図5-98に示すようにOracle Enterprise Manager Consoleに正常なインスタンスが受信されます。

    図5-98 受信されたインスタンス

    Oracle Enterprise Manager Console
    「図5-98 受信されたインスタンス」の説明

SAP R/3でのイベントのトリガー

イベントはアプリケーション・システムのアクティビティによって生成されます。たとえばSAP R/3は、顧客情報が更新された時にイベントを生成します。詳細は、「イベント・アダプタの構成」を参照してください。

以下のトピックでは、SAP R/3でイベントをトリガーする方法と、Oracle Application Adapter for SAP R/3を使用してイベント統合を検証する方法を説明します。

SAP R/3でイベントをトリガーする方法:

  1. 図5-99に示すように、SAP Workbencを起動してSAP R/3システムにログインします。

    図5-99 SAP Workbench

    SAP Workbench
    「図5-99 SAP Workbench」の説明

  2. bd12トランザクションを実行します。

    図5-100 「顧客を送付」ウィンドウ

    顧客を送付
    「図5-100 「顧客を送付」ウィンドウ」の説明

    「顧客を送付」ウィンドウに以下の情報を入力します。

    1. 図5-100に示すように、「顧客」フィールドに1~3の範囲の顧客番号を入力します。

    2. 出力タイプフィールドに「DEBMAS」と入力します。

    3. 論理システムフィールドで、SAP R/3で使用する論理システムを指定します。

  3. 図5-101に示すように、左上隅にあるチェック・マーク・アイコンをクリックします。

    図5-101 「制限」ページ

    メッセージ・タイプ
    「図5-101 「制限」ページ」の説明

  4. 「メッセージ・タイプ」列に「DEBMAS」と表示されていることを確認します。

  5. 新しいエントリボタンをクリックします。

    顧客マスター・データが指定された論理システムに送付されます。アプリケーション・エクスプローラのチャネルが同じ値を持つプログラムIDを定義した場合、そのチャネルはSAP R/3からこの顧客マスター・データを受信します。

結果の確認

結果を確認するには:

  1. 次のURLを使用して、Oracle Enterprise Manager Consoleにログオンします。

    http://localhost:7001/em
    
  2. 左ペインでドメイン、「SOA」フォルダの順に展開します。

  3. 図5-102に示すように、使用可能なインバウンドBPELプロセス(たとえばmatmas01)を選択します。

    図5-102 使用可能なインバウンドBPELプロセス

    図5-102の説明が続きます
    「図5-102 使用可能なインバウンドBPELプロセス」の説明

  4. 「インスタンス」タブをクリックします。

    図5-103に示すように、最近受信したランタイム・イベント・メッセージが「インスタンス」タブに表示されます。

    図5-103 「インスタンス」タブ

    図5-103の説明が続きます
    「図5-103 「インスタンス」タブ」の説明

  5. 「インスタンスID」をクリックして受信したイベント・メッセージを表示します。