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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Busインストレーション・ガイド
11g リリース1(11.1.1.3)
B61431-01
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4 共通のインストール・タスクの実行

この章では、Oracle Service Busのほとんどのインストールと構成に共通するタスクについて説明します。内容は次のとおりです。

4.1 インストールの開始

このトピックでは、Oracle Service Busのほとんどのインストールと構成を開始するための共通の手順について説明します。インストールの開始は、インストーラを起動して始まり、「前提条件のチェック」画面の手順を完了して終わります。


注意:

rootユーザーとしてインストーラを起動することはサポートされていません。

Oracle Service Busのインストールを開始するには、次の手順を実行します。

  1. 次のいずれかのコマンドを実行して、インストーラを起動します。

    UNIX: <runInstallerディレクトリへのフルパス>/runInstaller -jreLoc <Middleware_Home>/jrockit_160_17_R28.0.0-670/jre

    Windows: <setup.exeディレクトリへのフルパス>\ setup.exe -jreLoc <Middleware_Home>\jrockit_160_17_R28.0.0-670\jre


    注意:

    インストーラから、システムにインストールされているJDKの絶対パスの入力を求められます。Oracle WebLogic Serverをインストールすると、ミドルウェア・ホームの下にjrockit_160_17_R28.0.0-670ディレクトリが作成されます。インストーラの起動時に、このJDKにあるJREフォルダの絶対パスを入力する必要があります。たとえば、Windowsでは、JREがD:\oracle\Middleware\jrockit_160_17_R28.0.0-670にある場合、コマンド・プロンプトに次のコマンドを入力してインストーラを起動します。

    D:\setup.exe -JRELOC D:\oracle\Middleware\jrockit_160_17_R28.0.0-670\jre

    Oracle JRockitではなくSun JDKがインストールされている場合、Sun JDKへのパスを指定する必要があります。

    Oracle Service Busを64ビットUNIXマシンにインストールする場合は、次のコマンドを入力してインストーラを起動します。

    <runInstallerディレクトリへのフルパス>/runInstaller -jreLoc <Middleware_Home>/<JAVA_HOME>/jre


    インストーラを起動すると、「ようこそ」画面が表示されます。このドキュメントで、実行するインストールに対応した手順を参照して続行します。

4.2 インストール・ディレクトリの特定

このトピックでは、ほとんどのOracle Service Busインストールで特定する必要のあるディレクトリについて説明します。特定のインストーラ画面については記載していません。インストール時には、このトピックに記載されていない、他のコンポーネント固有のディレクトリを特定する必要があります。

この項で説明する共通ディレクトリの内容は、次のとおりです。

4.2.1 Oracle Middlewareホームの場所

Oracle Middlewareホーム・ディレクトリの場所を特定します。このフィールドで特定するOracle Middlewareホームの下に、インストールするコンポーネントのOracleホーム・ディレクトリが作成されます。Oracle Middlewareホーム・ディレクトリは、通常MW_HOMEまたはMiddleware_Homeと呼ばれます。

4.2.2 Oracleホーム・ディレクトリ

コンポーネントのOracleホーム・ディレクトリの名前を入力します。インストーラは、このフィールドに入力する名前を使用して、「Oracle Middlewareホームの場所」フィールドに入力する場所の下にOracleホーム・ディレクトリを作成します。

バイナリやライブラリなどの、コンポーネントのホストに必要なファイルがOracleホーム・ディレクトリにインストールされます。Oracleホーム・ディレクトリは、通常ORACLE_HOMEと呼ばれます。


注意:

Oracle Homeなど、ディレクトリ名にスペースは使用しないでください。ディレクトリ名でのスペースの使用は、サポートされていません。

1つのミドルウェア・ホームには、1つのOracle Service Busホーム・ディレクトリのみ含めることができます。


4.2.3 Oracle共通ディレクトリ

このディレクトリは、「Oracle Middlewareホームの場所」フィールドに入力する場所の下に作成されます。

コンポーネントのホストに必要なJava Required Files (JRF)が、Oracle共通ディレクトリにインストールされます。各Oracle Middlewareホーム内には、1つのOracle共通ホームのみ含めることができます。Oracle共通ディレクトリは、通常oracle_commonと呼ばれます。

4.2.4 WebLogic Serverディレクトリ

Oracle WebLogic Serverホーム・ディレクトリのパスを入力します。このディレクトリには、Oracle WebLogic Serverのホストに必要なファイルが含まれます。このディレクトリは、通常WL_HOMEと呼ばれます。

4.2.5 Oracle WebLogicドメイン・ディレクトリ

WebLogicドメインには、ドメイン内のすべてのリソースを一元的に構成および管理する、管理サーバーという特別なWebLogic Serverインスタンスが含まれます。通常、ドメインは、管理対象サーバーという追加のWebLogic Serverインスタンスを含めるように構成します。Webアプリケーション、EJB、WebサービスなどのJavaコンポーネントおよびその他のリソースは管理対象サーバーにデプロイし、管理サーバーは構成および管理目的にのみ使用します。

ドメイン内の管理対象サーバーは、クラスタにグループ化できます。

ドメインのディレクトリ構造は、WebLogic Serverホームのディレクトリ構造とは別個です。任意の場所に配置でき、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ内に配置する必要はありません。ドメインはOracleインスタンスのピアです。

Oracle Fusion Middleware構成ウィザードは、ミドルウェア・ホーム(MW_HOME)の下のuser_projectsというディレクトリにドメインを作成します。

4.3 リモート・マシンでの管理対象サーバーの作成および起動

リモート・マシンのWebLogicドメインで管理対象サーバーを作成して起動するには、次の手順を実行します:

詳細は、『Oracle Fusion Middleware PackおよびUnpackコマンドによるテンプレートとドメインの作成』のリモート・マシンでの管理対象サーバーの作成と起動に関する項を参照してください。

4.4 インストールの完了

このトピックでは、Oracle Identity Managementのほとんどのインストールと構成を完了するための共通の手順について説明します。インストールの完了は、「インストール・サマリー」画面の手順で始まり、「インストール完了」画面で終わります。

「インストール・サマリー」画面が表示されたら、次の手順を実行してインストールを完了します。

  1. 「インストール・サマリー」画面でインストールと構成の情報を確認します。

    • 「保存」をクリックして、インストールのレスポンス・ファイルを保存します。このファイルには、インストーラのプロンプトとフィールドに対するレスポンスが含まれます。このレスポンス・ファイルを使用して、サイレント・インストールを実行できます。詳細は、「サイレント・インストールの実行」を参照してください。


      注意:

      インストールのレスポンス・ファイルは、デフォルトでは保存されません。保持するには「保存」をクリックしてください。

    • 「インストール」をクリックします。「インストールの進行状況」画面が表示されます。

  2. インストールの進行状況を監視します。インストール・ログ・ファイルの場所が参照用にリストされます。インストールの進行状況が100%に達したら、「OK」をクリックします。「インストール完了」画面が表示されます。

  3. 「保存」をクリックして、インストールのサマリー・ファイルを保存します。このファイルには、構成および管理の開始に役立つ、インストール・ディレクトリの場所など構成に関する情報が含まれます。


    注意:

    インストールのサマリー・ファイルは、デフォルトでは保存されません。保持するには「保存」をクリックしてください。

    「終了」をクリックしてインストーラを終了します。

4.5 インストール・ログ・ファイルの検索

ログ・ファイルは、UNIXシステムの場合はORACLE_INVENTORY_LOCATION/logsディレクトリに、Windowsシステムの場合はORACLE_INVENTORY_LOCATION\logsディレクトリに書き込まれます。

UNIXシステムでは、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合、ORACLE_HOME/oraInst.locファイルで検索できます。

Microsoft Windowsシステムでは、インベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所はC:\Program Files\Oracle\Inventory\logsです。

次のインストール・ログ・ファイルがログ・ディレクトリに書き込まれます。