Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Busインストレーション・ガイド 11g リリース1(11.1.1.3) B61431-01 |
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この章では、Oracle Service Busのほとんどのインストールと構成に共通するタスクについて説明します。内容は次のとおりです。
このトピックでは、Oracle Service Busのほとんどのインストールと構成を開始するための共通の手順について説明します。インストールの開始は、インストーラを起動して始まり、「前提条件のチェック」画面の手順を完了して終わります。
注意: root ユーザーとしてインストーラを起動することはサポートされていません。 |
Oracle Service Busのインストールを開始するには、次の手順を実行します。
次のいずれかのコマンドを実行して、インストーラを起動します。
UNIX: <runInstallerディレクトリへのフルパス>/runInstaller -jreLoc <Middleware_Home>/jrockit_160_17_R28.0.0-670/jre
Windows: <setup.exeディレクトリへのフルパス>\ setup.exe -jreLoc <Middleware_Home>\jrockit_160_17_R28.0.0-670\jre
注意: インストーラから、システムにインストールされているJDKの絶対パスの入力を求められます。Oracle WebLogic Serverをインストールすると、ミドルウェア・ホームの下にjrockit_160_17_R28.0.0-670 ディレクトリが作成されます。インストーラの起動時に、このJDKにあるJREフォルダの絶対パスを入力する必要があります。たとえば、Windowsでは、JREがD:\oracle\Middleware\jrockit_160_17_R28.0.0-670 にある場合、コマンド・プロンプトに次のコマンドを入力してインストーラを起動します。
Oracle JRockitではなくSun JDKがインストールされている場合、Sun JDKへのパスを指定する必要があります。 Oracle Service Busを64ビットUNIXマシンにインストールする場合は、次のコマンドを入力してインストーラを起動します。
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インストーラを起動すると、「ようこそ」画面が表示されます。このドキュメントで、実行するインストールに対応した手順を参照して続行します。
このトピックでは、ほとんどのOracle Service Busインストールで特定する必要のあるディレクトリについて説明します。特定のインストーラ画面については記載していません。インストール時には、このトピックに記載されていない、他のコンポーネント固有のディレクトリを特定する必要があります。
この項で説明する共通ディレクトリの内容は、次のとおりです。
Oracle Middlewareホーム・ディレクトリの場所を特定します。このフィールドで特定するOracle Middlewareホームの下に、インストールするコンポーネントのOracleホーム・ディレクトリが作成されます。Oracle Middlewareホーム・ディレクトリは、通常MW_HOMEまたはMiddleware_Homeと呼ばれます。
コンポーネントのOracleホーム・ディレクトリの名前を入力します。インストーラは、このフィールドに入力する名前を使用して、「Oracle Middlewareホームの場所」フィールドに入力する場所の下にOracleホーム・ディレクトリを作成します。
バイナリやライブラリなどの、コンポーネントのホストに必要なファイルがOracleホーム・ディレクトリにインストールされます。Oracleホーム・ディレクトリは、通常ORACLE_HOMEと呼ばれます。
注意: Oracle Homeなど、ディレクトリ名にスペースは使用しないでください。ディレクトリ名でのスペースの使用は、サポートされていません。1つのミドルウェア・ホームには、1つのOracle Service Busホーム・ディレクトリのみ含めることができます。 |
このディレクトリは、「Oracle Middlewareホームの場所」フィールドに入力する場所の下に作成されます。
コンポーネントのホストに必要なJava Required Files (JRF)が、Oracle共通ディレクトリにインストールされます。各Oracle Middlewareホーム内には、1つのOracle共通ホームのみ含めることができます。Oracle共通ディレクトリは、通常oracle_commonと呼ばれます。
Oracle WebLogic Serverホーム・ディレクトリのパスを入力します。このディレクトリには、Oracle WebLogic Serverのホストに必要なファイルが含まれます。このディレクトリは、通常WL_HOMEと呼ばれます。
WebLogicドメインには、ドメイン内のすべてのリソースを一元的に構成および管理する、管理サーバーという特別なWebLogic Serverインスタンスが含まれます。通常、ドメインは、管理対象サーバーという追加のWebLogic Serverインスタンスを含めるように構成します。Webアプリケーション、EJB、WebサービスなどのJavaコンポーネントおよびその他のリソースは管理対象サーバーにデプロイし、管理サーバーは構成および管理目的にのみ使用します。
ドメイン内の管理対象サーバーは、クラスタにグループ化できます。
ドメインのディレクトリ構造は、WebLogic Serverホームのディレクトリ構造とは別個です。任意の場所に配置でき、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリ内に配置する必要はありません。ドメインはOracleインスタンスのピアです。
Oracle Fusion Middleware構成ウィザードは、ミドルウェア・ホーム(MW_HOME)の下のuser_projectsというディレクトリにドメインを作成します。
リモート・マシンのWebLogicドメインで管理対象サーバーを作成して起動するには、次の手順を実行します:
Oracle WebLogic Serverディレクトリの下の\common\bin
ディレクトリにあるpack
コマンドを使用して、リモート・マシンに管理対象サーバー・ドメインのディレクトリ階層を作成するために必要なファイルのサブセットをドメイン内に含む管理対象サーバー・テンプレートを作成します。
packコマンドの-managed={true|false}
パラメータは、リモート・マシンでの管理対象サーバーの作成にテンプレートを使用するかどうかを指定します。
Oracle WebLogic Serverディレクトリの下の\common\bin
ディレクトリにあるunpack
コマンドを使用して、リモート・マシンに管理対象サーバー・ドメイン・ディレクトリを作成します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware PackおよびUnpackコマンドによるテンプレートとドメインの作成』のリモート・マシンでの管理対象サーバーの作成と起動に関する項を参照してください。
このトピックでは、Oracle Identity Managementのほとんどのインストールと構成を完了するための共通の手順について説明します。インストールの完了は、「インストール・サマリー」画面の手順で始まり、「インストール完了」画面で終わります。
「インストール・サマリー」画面が表示されたら、次の手順を実行してインストールを完了します。
「インストール・サマリー」画面でインストールと構成の情報を確認します。
「保存」をクリックして、インストールのレスポンス・ファイルを保存します。このファイルには、インストーラのプロンプトとフィールドに対するレスポンスが含まれます。このレスポンス・ファイルを使用して、サイレント・インストールを実行できます。詳細は、「サイレント・インストールの実行」を参照してください。
注意: インストールのレスポンス・ファイルは、デフォルトでは保存されません。保持するには「保存」をクリックしてください。 |
「インストール」をクリックします。「インストールの進行状況」画面が表示されます。
インストールの進行状況を監視します。インストール・ログ・ファイルの場所が参照用にリストされます。インストールの進行状況が100%に達したら、「OK」をクリックします。「インストール完了」画面が表示されます。
「保存」をクリックして、インストールのサマリー・ファイルを保存します。このファイルには、構成および管理の開始に役立つ、インストール・ディレクトリの場所など構成に関する情報が含まれます。
注意: インストールのサマリー・ファイルは、デフォルトでは保存されません。保持するには「保存」をクリックしてください。 |
「終了」をクリックしてインストーラを終了します。
ログ・ファイルは、UNIXシステムの場合はORACLE_INVENTORY_LOCATION/logsディレクトリに、Windowsシステムの場合はORACLE_INVENTORY_LOCATION\logsディレクトリに書き込まれます。
UNIXシステムでは、Oracleインベントリ・ディレクトリの場所がわからない場合、ORACLE_HOME/oraInst.loc
ファイルで検索できます。
Microsoft Windowsシステムでは、インベントリ・ディレクトリのデフォルトの場所はC:\Program Files\Oracle\Inventory\logs
です。
次のインストール・ログ・ファイルがログ・ディレクトリに書き込まれます。
installDATE-TIME_STAMP
.log
installDATE-TIME_STAMP
.out
installActionsDATE-TIME_STAMP
.log
installProfileDATE-TIME_STAMP
.log
oraInstallDATE-TIME_STAMP
.err
oraInstallDATE-TIME_STAMP
.log