Oracle Service Busでは、サーバーを停止することなくメッセージをトレースできます。これは、開発環境でもプロダクション環境でも役立つ機能です。管理者、エンジニア、およびシステム・エンジニアは、トレース機能を使用して、1つまたは複数のプロキシ・サービスのメッセージ・フローを診断したりトラブルシューティングすることができます。
たとえば、1つのプロキシ・サービスに障害が発生したときにどのステージに問題があるのかを調べるには、そのプロキシ・サービスのトレースを有効にします。トレースを有効にすると、ステージ名、パイプラインの名前、ルート・ノード名などの様々な詳細情報が、システムによってメッセージ・フローから抽出され、ログに記録されます。
ヘッダーとメッセージ本文を含むメッセージ・コンテキスト全体も出力されます。メッセージ・フローでフォルトが発生した場合は、エラー・コードや理由などの詳細もログに記録されます。トレースは、メッセージ・フローのステージ、パイプライン、およびノードを含む各コンポーネントの最初と最後に行われます。アクションは個別にはトレースされません。
Oracle Service Busコンソールの「プロキシ・サービスの表示」ページからトレースを有効にできます。トレースを構成するには、次の手順を実行します。
スマート検索を使用して、必要なプロキシ・サービスを検索します。プロキシ・サービスの検索方法の詳細は、26.1.2項「プロキシ サービスの検索」を参照してください。
「プロキシ・サービスの概要」テーブルで、プロキシ・サービスの「トレース」フィールドの「有効」の横にあるチェック・ボックスをクリックします。
注意: すべてのプロキシ・サービスでトレースを有効にするには、すべてのプロキシ・サービスを検索し、「トレース」の横にあるチェック・ボックスをクリックします。 |
「更新」をクリックし、セッションをアクティブ化します。
プロキシ・サービスのトレース状態は、「プロキシ・サービスの表示」ページ、「すべてのサービスのサマリー」テーブル、および「プロキシ・サービスのサマリー」テーブルの「操作設定」タブで確認できます。「すべてのサービスのサマリー」の詳細は、49.3項「すべてのサービスの操作設定の管理」を参照してください。「プロキシ・サービスのサマリー」の詳細は、49.4l項「プロキシ・サービスの操作設定の管理」を参照してください。
トレース情報は、サーバー・ディレクトリのログに記録されます。たとえば、Oracle Service Busのインストール時に作成されたOracle Service Busサンプル・ドメインの場合、プロキシ・サービスのトレースを有効にしてテストを実行すると、次のログ・ファイルにトレース情報が記録されます。
OSB_ORACLE_HOME\samples\domains\servicebus\servers\xbusServer\logs\servicebus.log
図47-1は、トレース・ログのサンプルです。