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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド
11g リリース1(11.1.1.3)
B61436-01
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6 WSDL

WSDL (Web Service Definition Language)は、Webサービスを形式的に記述するためのものです。Oracle Service Busでは、プロキシ・サービスやビジネス・サービスを記述します。WSDLはWebサービスの内容、保存先、呼出し方法の説明に使用されます。

既存のWSDLリソースを基にしてSOAPおよびXMLサービスを構築できます。プロキシ・サービスとビジネス・サービスの任意のトランスポートにWSDLドキュメントを使用することができます。19.2.1項「全般的な構成」ページ」および18.1項「ビジネス・サービスの作成と構成」を参照してください。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Service Bus管理者ガイド』の「Oracle Service BusでWSDLが使用される仕組み」を参照してください。

6.1 WSDLの検索

WSDLを検索するには:

  1. 以下のいずれかの操作を行います。

    • 「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、「プロジェクト・ビュー」ページまたはプロジェクト/フォルダ・ビュー・ページを表示します。次に、プロジェクトおよびフォルダに移動して、WSDLを検索します。

    • 「リソース・ブラウザ」「WSDL」を選択します。「WSDLのサマリー」ページに、表6-1に示す情報が表示されます。プロパティの詳しい説明については、6.3項「WSDLの編集」を参照してください。

  2. 特定のWSDLを検索するには

    • 「開く」アイコンをクリックして追加の検索フィルタを表示します。複数の検索条件を指定すると、すべての条件を満たす結果のみが返されます。

    • リストの項目数を制限するために、名前、パス、およびネームスペースでフィルタできます。「名前」「パス」「ネームスペース」の各フィールドに、検索対象の名前、パス、ネームスペースを入力してから、「検索」をクリックします。

      このパスは、プロジェクト名と、WSDLが格納されているフォルダの名前です。

    • 「すべて表示」をクリックすると、検索フィルタが削除され、WSDLがすべて表示されます。

表6-1 WSDLの詳細

プロパティ 説明

WSDL名

WSDLに割り当てられた一意の名前。この名前はWSDLの詳細の表示ページにリンクされています。6.3項「WSDLの編集」を参照してください。

パス

このパスは、プロジェクト名と、WSDLが格納されているフォルダの名前です。このリソースを含むプロジェクトまたはフォルダにリンクされています。3.1.1項「プロジェクトとフォルダを使用したリソース名の修飾」を参照してください。

WSDLネームスペース

WSDLのアドレス。以下の形式で表示されます。

http://example.com/example/example

オプション

特定のWSDLを削除するには、「削除」アイコンをクリックします。6.4項「WSDLの削除」を参照してください。


6.2 WSDLの追加

WSDLを追加するには:

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。2.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「プロジェクト・エクスプローラ」を選択して、WSDLを追加するプロジェクトまたはフォルダを選択します。プロジェクト/フォルダ・ビュー・ページが表示されます。

  3. 「リソースの作成」リストで、「インタフェース」の下にある「WSDL」を選択して「新しいWSDLリソースの作成。」ページを表示します。

  4. 「リソース名」フィールドにこのWSDLの一意の名前を入力します。このフィールドは必須です。

  5. 「リソースの説明」フィールドにWSDLの説明を入力します。

  6. 「WSDL」フィールドで、次のいずれかを実行します。

    • 新しいWSDL用のテキストを入力します。

    • 「参照」をクリックして既存のWSDLを検索し、インポートします。

    • 既存のWSDLのテキストをコピーしてこのフィールドに貼り付けます。

    このフィールドは必須です。

  7. 「保存」をクリックします。新しいWSDLは現在のセッションに保存されます。

    「保存」をクリックすると、新しいWSDLに未解決の参照がある場合は、それらが表示されます。6.5項「未解決のWSDL参照の表示」を参照してください。

  8. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。

6.3 WSDLの編集

WSDLを編集するには:

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。2.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 6.1項「WSDLの検索」の説明に従って、WSDLを検索します。

  3. WSDL名をクリックします。WSDLの詳細の表示ページに、表6-2表6-3および表6-4に示す情報が表示されます。

    表6-2 WSDLの詳細

    プロパティ 説明

    最終更新者

    このWSDLを作成したか、構成にインポートしたユーザー。

    最終更新日

    ユーザーがこのWSDLを作成したか、構成にインポートした日時。このリソースの変更履歴を表示するには、日時のリンクをクリックします。3.23項「変更履歴の表示ページ」を参照してください。

    参照

    このWSDLが参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。3.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。

    参照元

    このWSDLを参照するオブジェクトの数。該当する参照がある場合は、数字のリンクをクリックするとオブジェクトのリストが表示されます。たとえば、このWSDLのポートまたはバインディングを特定のビジネス・サービスまたはプロキシ・サービスのサービスのタイプとして選択している場合は、リンクをクリックすると、そのビジネス・サービスまたはプロキシ・サービスが参照として表示されます。3.22項「リソースへの参照の表示」を参照してください。

    説明

    このWSDLの説明(説明が存在する場合)。


    デフォルトではWSDLの構造ビューが表示されます。これには表6-3に示す情報が含まれています。

    表6-3 WSDL構造の詳細

    プロパティ 説明

    対象ネームスペース

    WSDLに含まれる定義を修飾するために使用されるネームスペース。

    WSDL定義

    WSDLに関連付けられている以下の属性とグループ。

    • WSDLポート・タイプ

    • WSDLバインド

    • WSDLポート

    • XMLスキーマ・タイプ

    • XMLスキーマ要素

    • WSDLのimport

    • XMLスキーマのimport

    • WS-Policyの参照

    • 暗黙的なWS-Policyの参照

    WSDLの状態

    以下のWSDLの状態。

    • 有効

      現在のWSDLに含まれているXMLスキーマまたはWSDLのすべての場所が指定されており、有効です。ネストされたXMLスキーマまたはネストされたWSDL (含まれているWSDLまたはXMLスキーマがさらに内包するXMLスキーマまたはWSDL)についてもすべての場所が指定されている状態。

    • 無効

      現在のWSDLに含まれているXMLスキーマまたはWSDLの1つまたは複数の場所が指定されていないか、有効ではありません。また、1つまたは複数のネストされたXMLスキーマまたはネストされたWSDL(含まれているXMLスキーマにさらにXMLスキーマ含まれる場合または同様のWSDL)について場所が指定されていない場合や、これらが有効ではない場合もあります。無効なXMLスキーマやWSDLを解決するには、「参照の編集」をクリックします。6.6項「未解決のWSDL参照の解決」を参照してください。


  4. 「テキスト・ビュー」をクリックして、WSDLの詳細をテキストで表示します。テキスト・ビューには、表6-4に示す情報が表示されます。

    表6-4 WSDLテキストの詳細

    プロパティ 説明

    対象ネームスペース

    WSDLに含まれる定義を修飾するために使用されるネームスペース。

    テキスト

    このWSDLのテキスト。


  5. フィールドを変更するには、「編集」をクリックします。各フィールドの説明については、6.2項「WSDLの追加」を参照してください。

  6. 適切な編集を加えます。

  7. 「保存」をクリックして、現在のセッションで更新をコミットします。

  8. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。


    注意:

    WSDLの詳細の表示ページに「コールバックの分離」ボタンが表示される場合があります。このボタンは、書換え可能なコールバック処理を伴うポート・タイプがWSDLに存在する場合にのみ表示されます。このボタンをクリックすると、WSDLが書き換えられます。

6.4 WSDLの削除

WSDLを削除するには:

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。2.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「リソース・ブラウザ」「WSDL」を選択します。

  3. 削除するWSDLの「オプション」フィールドの「削除」アイコンをクリックします。WSDLは現在のセッションで削除されます。他のリソースがこのリソースを参照している場合、削除の警告アイコンが表示されます。確認のための警告は表示されますが、リソースを削除することはできます。この場合、削除されたリソースへの未解決の参照が原因で、競合が発生する可能性があります。

  4. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「チェンジ・センター」「アクティブ化」をクリックします。

6.5 未解決のWSDL参照の表示

未解決のWSDL参照の表示ページには、表6-5に示す情報が表示されます。

表6-5 未解決のWSDL参照の詳細

プロパティ 説明

WSDL名

このWSDLに割り当てられた名前。WSDL名をクリックすると詳細が表示されます。

ネームスペース

WSDLのアドレス。以下の形式で表示されます。

http://example.com/example/example

特定の参照を検索するには

6.6 未解決のWSDL参照の解決

「WSDLリソースの参照の編集」ページを使用すると、WSDLのインポート、XMLスキーマのインポートなど、WSDL参照のマッピングを構成して、未解決のWSDL参照を解決できます。WS-Policyへの未解決参照がWSDLに含まれていることもあります。

未解決のWSDLまたはXMLスキーマ参照を解決するには

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。2.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「リソース・ブラウザ」「WSDL」を選択します。

  3. 「WSDLのサマリー」ページの「WSDL名」列で、未解決の参照の詳細を表示するWSDLの名前をクリックします。WSDLの詳細の表示ページが表示されます。

  4. 「参照の編集」をクリックして、「WSDLリソースの参照の編集」ページを表示します。

  5. 「リソース・タイプ」フィールドで「WSDL」を選択するか、「XMLスキーマ」を選択します。

  6. 「参照」をクリックします。リソースのタイプに応じて、WSDLブラウザまたはXMLスキーマ・ブラウザが表示されます。

  7. WSDLブラウザまたはXMLスキーマ・ブラウザで、WSDLまたはXMLスキーマを選択してから、定義ペインで定義を選択します。

  8. 「発行」をクリックします。「リソース名」フィールドに選択したWSDLまたはXMLスキーマが表示されます。

  9. 「保存」をクリックして参照を解決します。

  10. WSDL詳細の表示ページで、「OK」をクリックします。WSDLの状態が「有効」と表示されます。

未解決のWS-Policy参照を解決するには

  1. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。2.1項「チェンジ・センターの使用」を参照してください。

  2. 「リソース・ブラウザ」「WSDL」を選択します。

  3. 「WSDLのサマリー」ページの「WSDL名」列で、未解決の参照の詳細を表示するWSDLの名前をクリックします。WSDLの詳細の表示ページが表示されます。

  4. 「参照の編集」をクリックして、「WSDLリソースの参照の編集」ページを表示します。

  5. 「WS-Policyの名前」フィールドで、「参照」をクリックします。ポリシー・ブラウザが表示されます。

  6. ポリシー・ブラウザでWS-Policyを選択します。

  7. 「発行」をクリックします。「WS-Policyの名前」フィールドに選択したWS-Policyが表示されます。

  8. 「保存」をクリックして参照を解決します。

  9. WSDL詳細の表示ページで、「OK」をクリックします。WSDLの状態が「有効」と表示されます。