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Oracle® Complex Event Processing Visualizerユーザーズ・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B61655-01
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4 セキュリティ・タスク

この節では、Oracle CEP Visualizerで実行できる一般的なセキュリティ・タスクについて説明します。

Oracle CEP Visualizerは非常に自明であるため、ここではすべてのタスクについて説明することはせず、最も一般的かつ典型的で、かつ他の似たタスクも類推可能となるようなタスクについてのみ説明します。

この項では次を説明します。

4.1 セキュリティ・タスクの概要

Oracle CEP Visualizerを使用すると、次の管理機能をはじめとする各種のOracle CEPセキュリティ機能を管理できます。

詳細は、『Oracle CEP管理者ガイド』のOracle CEPのセキュリティの構成に関する項を参照してください。

4.1.1 ユーザー、グループ、およびロール

Oracle CEPは、ロール・ベースの認可制御を使用し、Oracle CEP Visualizerおよびwlevs.Adminコマンドライン・ユーティリティを保護します。すぐに使用できる各種デフォルトのセキュリティ・グループがあります。ユーザーを異なるグループに追加し、異なるロールを付与できます。

Oracle CEP Visualizer、wlevs.Admin,またはJMXを使用してOracle CEPインスタンスに接続する任意のカスタム管理アプリケーションを使用する管理者は、ロール・ベースの認可を使用してアクセス権を取得します。

また、ロール・ベースの認可を使用して、HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーへのアクセス権を制御できます。

次の2種類のロールがあります。

  • アプリケーション・ロール: アプリケーション・ロールは、ユーザーにOracle CEPサーバーへデプロイされた各種Oracle CQLアプリケーションへアクセスするための権限を付与します。アプリケーション・ロールを作成し、それをOracle CEPが提供するタスク・ロールに関連付けることが可能です。

    デフォルトでは、管理者ユーザーは任意のアプリケーションへアクセスできますが、非管理者ユーザーはすべてのアプリケーションへはアクセスできません。非管理者ユーザーがアプリケーションへアクセスする前に、管理者ユーザーはユーザーに関連するアプリケーション・ロールを付与する必要があります。

  • タスク・ロール: タスク・ロールは、ユーザーにアプリケーションを使用して各種タスクを実行するための権限を付与します。各アプリケーション・ロールによって、ユーザーはアクセスするための認証を受けます。Oracle CEPは、表4-1で説明されているように、デフォルト・タスク・ロールを提供します。

Oracle CEP Visualizerまたはwlevs.Adminを使用するとき、自身を正常に承認するユーザーは、グループ・メンバーショップに基づいたロールが割り当てられ、後続の管理機能へのアクセスはユーザーが持つロールによって制限されます。匿名ユーザー(認証されていないユーザー)は、Oracle CEP Visualizerまたはwlevs.Adminへのアクセス権を持ちません。

管理者が構成ウィザードを使用して新規ドメインを作成するとき、wlevsAdministratorsグループの一部となる管理者ユーザーを入力します。デフォルトでは、この情報はファイル・ベースのプロバイダ・ファイルストアに保存されます。パスワードはSHA-256アルゴリズムを使用してハッシュされます。デフォルトの管理者ユーザーは、wlevsという名前で、パスワードはwlevsです。

表4-1は、新規ドメイン作成直後に使用可能なデフォルトのOracle CEPタスク・ロールや、それらのロールに割り当てられるグループ名を説明しています。

表4-1 デフォルトのOracle CEPタスク・ロールおよびグループ

タスク・ロール グループ 権限

Admin

wlevsAdministrators

上記のロールが持つすべての権限に加えて、以下の権限があります。

  • ユーザーおよびグループの作成

  • HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・セキュリティの構成

  • Jettyやワーク・マネージャなどのシステム構成の変更

ApplicationAdmin

wlevsApplicationAdmins

すべてのOperator権限に加えて、デプロイされたアプリケーションの構成を更新する権限があります。

BusinessUser

wlevsBusinessUsers

すべてのOperator権限に加えて、デプロイ済アプリケーションのプロセッサに関連付けられたOracle CQL/EPLルールを更新するための権限を持ちます。

Deployer

wlevsDeployers

すべてのOperator権限に加えて、デプロイされたアプリケーションをデプロイ、アンデプロイ、更新、一時停止、および再開する権限があります。

Monitor

wlevsMonitors

すべてのOperator権限に加えて、診断プロファイルの作成やイベントの記録(および再生)などの診断機能を有効または無効にする権限があります。

Operator

wlevsOperators

すべてのサーバー・リソース、サービス、およびデプロイされたアプリケーションへの読取り専用アクセスがあります。


ドメインが作成されると、管理者はOracle CEP Visualizerを使用してグループを作成し、それを1つ以上のロールに関連付けることが可能です。各ロールによってアプリケーションへのアクセス権が付与されます。ユーザーをグループに割り当てるとき、グループに関連付けるロールによって、ユーザーにはアプリケーションへアクセスする権限が付与されます。

Oracle CEP Visualizerを使用すると、次のことを行えます:

4.1.2 HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバー・チャネル・セキュリティ

Oracle CEPは、HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバー(HTTP pub-sub server)を提供します。これは、Webクライアントがチャネルをサブスクライブし(JMSの内容と類似)、HTTP経由で非同期メッセージを使用してメッセージをチャネルへパブリッシュして、使用可能な状態になるとメッセージを受信するためにチャネルをサブスクライブするメカニズムです。

Oracle CEP Visualizerを使用すると、どのユーザーがHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバー・チャネルへアクセスできるかを指定できます。

詳細は、次を参照してください:

4.1.3 SSL

Oracle CEPは、一方向のSecure Sockets Layer (SSL)を提供し、Oracle CEP VisualizerとOracle CEPサーバー・インスタンス間、マルチ・サーバー・ドメインのOracle CEPサーバー・インスタンス間、およびwlevs.Adminコマンドライン・ユーティリティとOracle CEPサーバー・インスタンス間のネットワーク・トラフィックを保護します。

Oracle CEPサーバーのconfig.xmlファイルでSSLを構成します。デフォルトでは、構成ウィザードがORACLE_CEP_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_DIR/servername/configディレクトリでconfig.xmlファイルを作成します。ここで、ORACLE_CEP_HOMEはOracle CEPインストール・ディレクトリ(d:/oracle_cepなど)を示し、DOMAIN_DIRはドメイン・ディレクトリ(my_domainなど)を示し、servernameはサーバー・インスタンス・ディレクトリ(server1など)を示します。

詳細は、次を参照してください:

4.2 ユーザーの管理

Oracle CEP Visualizerを使用すると、ユーザー・アカウントを管理して誰がOracle CEP Visualizerへアクセスできるかを制御できます。

この項では次を説明します。

詳細は、4.1.1項「ユーザー、グループ、およびロール」を参照してください。

4.2.1 ユーザーを作成する方法

Oracle CEP Visualizerを使用すると、ユーザーを作成できます。

ユーザーを作成するには:

  1. Oracle CEP VisualizerにAdminロールを持つユーザーとしてログオンします。

  2. 左ペインで、「ドメイン」>「セキュリティ」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle CEPドメイン名を示します。

  3. 右ペインで、「ユーザー」タブをクリックします。

    図4-1で示されるように、「ユーザー」タブが表示されます。

    図4-1 「ユーザー」タブ

    図4-1の説明が続きます
    「図4-1 「ユーザー」タブ」の説明

  4. 右ペイン下部の「新規ユーザー」ボタンをクリックします。

    図4-2で示されるように、「ユーザーの追加」パネルが表示されます。

    図4-2 「ユーザーの追加」パネル

    図4-2の説明が続きます
    「図4-2 「ユーザーの追加」パネル」の説明

  5. 表4-2で示されるように、「ユーザーの追加」パネルを構成します。

    表4-2 「ユーザーの追加」パネルの属性

    属性 説明

    「ユーザー名」

    ユーザー名を入力します。

    「パスワード」

    このユーザーのパスワードを入力します。

    パスワードは6文字以上にする必要があります。

    「パスワードの確認」

    このユーザーのパスワードを再入力します。

    「説明」

    このユーザーのオプション説明です。

    「グループに所属」

    ユーザーが属するグループを1つ以上チェックします。ユーザーは、グループに割り当てるロールの権限を継承します。

    ユーザーを1つ以上のグループに割り当てる必要があります。詳細は、4.3項「グループの管理」を参照してください。


  6. 「OK」をクリックします。

    アカウントが正常に作成されると、確認メッセージが表示されます。

4.2.2 ユーザーを変更する方法

既存ユーザーの構成を変更できます。

ユーザーのパスワードを変更するには、4.2.4項「ユーザーのパスワードを変更する方法」を参照してください。

ユーザーを変更するには:

  1. Oracle CEP VisualizerにAdminロールを持つユーザーとしてログオンします。

  2. 左ペインで、「ドメイン」>「セキュリティ」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle CEPドメイン名を示します。

  3. 右ペインで、「ユーザー」タブをクリックします。

  4. 「ユーザー」表で、変更するユーザー名の左のボックスをチェックします。

  5. 右ペイン下部の「ユーザーの変更」ボタンをクリックします。

    図4-3で示されるように、「ユーザーの変更」パネルが表示されます。

    図4-3 「ユーザーの変更」パネル

    図4-3の説明が続きます
    「図4-3 「ユーザーの変更」パネル」の説明

  6. 表4-3で示されるように、「ユーザーの変更」パネルを構成します。

    表4-3 「ユーザーの変更」パネルの属性

    属性 説明

    「ユーザー名」

    ユーザー名。これは、読取り専用フィールドです。

    「パスワード」

    このフィールドは、空白で読取り専用です。パスワードを変更するには、4.2.4項「ユーザーのパスワードを変更する方法」を参照してください。

    「パスワードの確認」

    このフィールドは、空白で読取り専用です。パスワードを変更するには、4.2.4項「ユーザーのパスワードを変更する方法」を参照してください。

    「説明」

    このユーザーのオプション説明を変更します。

    「グループに所属」

    表示された1つ以上のグループを選択/選択解除することによって、ユーザーが属するグループを変更します。ユーザーが属するグループを1つ以上チェックします。ユーザーは、グループに割り当てるロールの権限を継承します。

    ユーザーを1つ以上のグループに割り当てる必要があります。詳細は、4.3項「グループの管理」を参照してください。


  7. 「OK」をクリックします。

4.2.3 ユーザーを削除する方法

既存ユーザーを削除できます。ただし、構成ウィザードを使用してドメインが作成されたときに管理者ユーザーは元々ドメインに構成されているため、デフォルトの管理者ユーザーは削除できません。

ユーザーを削除するには:

  1. Oracle CEP VisualizerにAdminロールを持つユーザーとしてログオンします。

  2. 左ペインで、「ドメイン」>「セキュリティ」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle CEPドメイン名を示します。

  3. 右ペインで、「ユーザー」タブをクリックします。

  4. 「ユーザー」の表で、図4-4で示されるように、削除するユーザー名の左側にあるボックスを選択します。

    図4-4 ユーザーの選択

    図4-4の説明が続きます
    「図4-4 ユーザーの選択」の説明

  5. 右ペイン下部の「ユーザーの削除」ボタンをクリックします。

    図4-5で示されるように、確認ダイアログが表示されます。

    図4-5 「ユーザーの削除」ダイアログ 

    図4-5の説明が続きます
    「図4-5 「ユーザーの削除」ダイアログ」の説明

  6. 「はい」をクリックします。

    アカウントが正常に削除されると、確認メッセージが表示されます。

4.2.4 ユーザーのパスワードを変更する方法

既存ユーザーのパスワードを変更できます。

他のユーザーの構成オプションを変更するには、4.2.2項「ユーザーを変更する方法」を参照してください。

ユーザーのパスワードを変更するには:

  1. Oracle CEP VisualizerにAdminロールを持つユーザーとしてログオンします。

  2. 左ペインで、「ドメイン」>「セキュリティ」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle CEPドメイン名を示します。

  3. 右ペインで、「ユーザー」タブをクリックします。

  4. 「ユーザー」の表で、図4-4で示されるように、削除するユーザー名の左側にあるボックスを選択します。

    図4-6 ユーザーの選択

    図4-6の説明が続きます
    「図4-6 ユーザーの選択」の説明

  5. 右ペイン下部の「パスワードの変更」ボタンをクリックします。

    図4-7で示されるように、「パスワードの変更」パネルが表示されます。

    図4-7 「パスワードの変更」パネル

    図4-7の説明が続きます
    「図4-7 「パスワードの変更」パネル」の説明

  6. 表4-3で示されるように、「パスワードの変更」パネルを構成します。

    表4-4 「ユーザーの変更」パネルの属性

    属性 説明

    「ユーザー名」

    ユーザー名。これは、読取り専用フィールドです。

    「パスワード」

    このフィールドは空白です。パスワードを変更するには、4.2.4項「ユーザーのパスワードを変更する方法」を参照してください。

    「パスワードの確認」

    このフィールドは空白です。パスワードを変更するには、4.2.4項「ユーザーのパスワードを変更する方法」を参照してください。


  7. 「OK」をクリックします。

    パスワードが正常に変更されると、確認メッセージが表示されます。

4.3 グループの管理

グループを作成し、それを1つ以上のロールに関連付けることが可能です。各ロールによってアプリケーションへのアクセス権が付与されます。ユーザーをグループに割り当てるとき、グループに関連付けるロールによって、ユーザーにはアプリケーションへアクセスする権限が付与されます。

この項では次を説明します。

詳細は、4.1.1項「ユーザー、グループ、およびロール」を参照してください。

4.3.1 グループを作成する方法

Oracle CEPがデフォルトで、順にロールにマップされるグループ・セットを使用して構成されます。詳細は、4.1.1項「ユーザー、グループ、およびロール」を参照してください。

この項では、新規グループの作成方法を説明します。

グループを作成するには:

  1. Oracle CEP VisualizerにAdminロールを持つユーザーとしてログオンします。

  2. 左ペインで、「ドメイン」>「セキュリティ」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle CEPドメイン名を示します。

  3. 右ペインで、「グループ」タブをクリックします。

    図4-8で示されるように、「グループ」タブが表示されます。

    図4-8 「グループ」タブ

    図4-8の説明が続きます
    「図4-8 「グループ」タブ」の説明

  4. 右ペイン下部の「新規グループ」ボタンをクリックします。

    図4-9で示されるように、「グループの追加」パネルが表示されます。

    図4-9 「グループの追加」パネル

    図4-9の説明が続きます
    「図4-9 「グループの追加」パネル」の説明

  5. 表4-5で示されるように、「グループの追加」パネルを構成します。

    表4-5 「グループの追加」パネルの属性

    属性 説明

    「グループ名」

    グループ名を入力します。

    「説明」

    このユーザーのオプション説明です。

    「ロールあり」

    グループのマップ対象ロールを1つ以上チェックします。各ロールによってアプリケーションへのアクセス権が付与されます。

    1つ以上のロールを選択する必要があります。詳細は、4.4項「ロールの管理」を参照してください。


  6. 「OK」をクリックします。

    グループが正常に作成されると、確認メッセージが表示されます。

4.3.2 グループを削除する方法

Oracle CEPはデフォルトで、順にロールにマップされるグループ・セットを使用して構成されます。デフォルトのグループは削除できません。詳細は、4.1.1項「ユーザー、グループ、およびロール」を参照してください。

この項では、作成したグループの削除方法を説明します。

次の手順を実行して、グループを削除します。

  1. Oracle CEP VisualizerにAdminロールを持つユーザーとしてログオンします。

  2. 左ペインで、「ドメイン」>「セキュリティ」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle CEPドメイン名を示します。

  3. 右ペインで、「グループ」タブをクリックします。

  4. 「グループ」表で、図4-10で示されるように、削除するグループ名の左にあるボックスを選択します。

    図4-10 グループの選択

    図4-10の説明が続きます
    「図4-10 グループの選択」の説明

  5. 右ペイン下部の「グループの削除」ボタンをクリックします。

    図4-11で示されるように、確認ダイアログが表示されます。

    図4-11 「グループの削除」ダイアログ

    図4-11の説明が続きます
    「図4-11 「グループの削除」ダイアログ」の説明

  6. 「はい」をクリックします。

    グループが正常に削除されると、確認メッセージが表示されます。

4.3.3 グループのマップ対象のロールを変更する方法

デフォルトのグループを含む既存グループを変更し、グループがマップする対象のロールを変更できます。

グループのマップ対象ロールを変更するには:

  1. Oracle CEP VisualizerにAdminロールを持つユーザーとしてログオンします。

  2. 左ペインで、「ドメイン」>「セキュリティ」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle CEPドメイン名を示します。

  3. 右ペインで、「グループ」タブをクリックします。

  4. 「グループ」表で、図4-12で示されるように、変更するグループ名の左にあるボックスを選択します。

    図4-12 グループの選択

    図4-12の説明が続きます
    「図4-12 グループの選択」の説明

  5. 右ペイン下部の「グループの変更」ボタンをクリックします。

    図4-9で示されるように、「グループの変更」パネルが表示されます。

    図4-13 「グループの変更」パネル

    図4-13の説明が続きます
    「図4-13 「グループの変更」パネル」の説明

  6. 表4-5で示されるように、「グループの変更」パネルを構成します。

    表4-6 「グループの変更」パネルの属性

    属性 説明

    「グループ名」

    グループ名。これは、読取り専用フィールドです。

    「説明」

    このユーザーのオプション説明です。

    「ロールあり」

    グループのマップ対象ロールを1つ以上チェックします。各ロールによってアプリケーションへのアクセス権が付与されます。

    1つ以上のロールを選択する必要があります。詳細は、4.4項「ロールの管理」を参照してください。


  7. 「OK」をクリックします。

    グループが正常に変更されると、確認メッセージが表示されます。

  8. 必要であれば、グループの説明を変更します。

  9. 「OK」をクリックします。

4.3.4 ユーザーの割当先のグループを変更する方法

ユーザーが割り当てられる先のグループを変更するには、4.2.2項「ユーザーを変更する方法」を参照してください。

4.4 ロールの管理

ロールを作成し、それをアプリケーションに関連付けることが可能です。次に、グループを作成し、それを1つ以上のロールに関連付けることが可能です。ユーザーをグループに割り当てるとき、グループに関連付けるロールによって、ユーザーにはアプリケーションへアクセスする権限が付与されます。

この項では次を説明します。

詳細は、4.1.1項「ユーザー、グループ、およびロール」を参照してください。

4.4.1 アプリケーション・ロールを作成する方法

Oracle CEPがデフォルトで、順にグループにマップされるタスク・ロール・セットを使用して構成されます。詳細は、4.1.1項「ユーザー、グループ、およびロール」を参照してください。

この項では、新規アプリケーション・ロールの作成方法を説明します。

アプリケーション・ロールを作成するには:

  1. Oracle CEP VisualizerにAdminロールを持つユーザーとしてログオンします。

  2. 左ペインで、「ドメイン」>「セキュリティ」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle CEPドメイン名を示します。

  3. 右ペインで、「ロール」タブをクリックします。

    図4-14で示されるように、「ロール」タブが表示されます。

    図4-14 「ロール」タブ

    図4-14の説明が続きます
    「図4-14 「ロール」タブ」の説明

  4. 右ペイン下部の「新規ロール」ボタンをクリックします。

    図4-2で示されるように、「アプリケーション・ロールの追加」パネルが表示されます。

    図4-15 「アプリケーション・ロールの追加」

    図4-15の説明が続きます
    「図4-15 「アプリケーション・ロールの追加」」の説明

  5. 表4-7で示されるように、「アプリケーション・ロールの追加」パネルを構成します。

    表4-7 「アプリケーション・ロールの追加」パネルの属性

    属性 説明

    「ロール名」

    ロール名を入力します。

    「アプリケーション名」

    現在実行中のすべてのアプリケーション・リストから、このロールを関連付けるアプリケーションのラジオ・ボタンを選択します。


  6. 「OK」をクリックします。

    アプリケーション・ロールが正常に作成されると、確認メッセージが表示されます。

4.4.2 ロールを削除する方法

Oracle CEPがデフォルトで、順にグループにマップされるロール・セットを使用して構成されます。デフォルトのロールは削除できません。詳細は、4.1.1項「ユーザー、グループ、およびロール」を参照してください。

この項では、作成したロールの削除方法を説明します。

ロールを削除するには:

  1. Oracle CEP VisualizerにAdminロールを持つユーザーとしてログオンします。

  2. 左ペインで、「ドメイン」>「セキュリティ」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle CEPドメイン名を示します。

  3. 右ペインで、「ロール」タブをクリックします。

  4. 「ロール」の表で、図4-4で示されるように、削除するロール名の左側にあるラジオ・ボタンを選択します。

    図4-16 「ロール」の選択

    図4-16の説明が続きます
    「図4-16 「ロール」の選択」の説明

  5. 右ペイン下部の「ロールの削除」ボタンをクリックします。

    図4-17で示されるように、確認ダイアログが表示されます。

    図4-17 「ロールの削除」ダイアログ

    図4-17の説明が続きます
    「図4-17 「ロールの削除」ダイアログ」の説明

  6. 「はい」をクリックします。

    ロールが正常に削除されると、確認メッセージが表示されます。

4.5 HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバー・チャネル・セキュリティの管理

この項では次を説明します。

詳細は、4.1.2項「HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバー・チャネル・セキュリティ」を参照してください。

4.5.1 HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・チャネルのセキュリティを構成する方法

Oracle CEP Visualizerを使用すると、Oracle CEPに含まれるHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーに構成されるHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・チャネルへのパブリッシュが許可されているロールを指定できます。

HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・チャネルのセキュリティを構成するには:

  1. Oracle CEP VisualizerにAdminロールを持つユーザーとしてログオンします。

  2. 左ペインで、「ドメイン」>「サーバー」>「サービス」>HTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバーノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle CEPドメイン名を示し、「サーバー」はサーバー・インスタンス名を示します。

    右ペインに、Oracle CEPに構成されたHTTP pub-subサーバーのリストを示す表が表示されます。

  3. 右ペインで、表のHTTPパブリッシュ/サブスクライブ・サーバー名をクリックします。デフォルト・サーバーはpubsubという名前です。

  4. 「Channels」表で、セキュリティを構成するチャネル名をクリックします。

  5. 「ロールのパブリッシュ」の表で、このチャネルへのメッセージのパブリッシュが許可されるロールを選択します。

    1つ以上のロールを選択する場合は、[Ctrl]キーを使用します。

  6. ペイン下部のチャネルの変更をクリックします。

4.6 SSLの管理

この項では次を説明します。

詳細は、4.1.3項「SSL」を参照してください。

4.6.1 Oracle CEPサーバーのSSL構成を表示する方法

Oracle CEP Visualizerを使用すると、Oracle CEPサーバーのSSL構成を表示できます。

Oracle CEPサーバーのSSL構成を表示するには:

  1. 左ペインで、「ドメイン」>「サーバー」ノードをクリックします。ここで、「ドメイン」はOracle CEPドメイン名を示し、「サーバー」はサーバー・インスタンス名を示します。

  2. 右ペインで、「SSL」タブをクリックします。

  3. 左の表で、図4-18で示されるように、表示するSSL構成をクリックします。

    図4-18 「SSL」タブ

    図4-18の説明が続きます
    「図4-18 「SSL」タブ」の説明

    デフォルトの構成名はsslConfigです。

  4. 右の表にSSL構成オプションが表示されます。

    表4-8では、SSL構成オプションのリストを示しています。

    表4-8 「SSL」オプション

    オプション 説明

    「名前」

    選択したSSL構成名です。

    「キー・ストア」

    ファイル・パスおよびキー・ストアの証明書ファイルには、自己署名証明書が含まれます。

    ファイル・パスは、ORACLE_CEP_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_DIR/servernameディレクトリに関連します。ここで、ORACLE_CEP_HOMEはOracle CEPインストール・ディレクトリ(d:/oracle_cepなど)を示し、DOMAIN_DIRはドメイン・ディレクトリ(my_domainなど)を示し、servernameはサーバー・インスタンス・ディレクトリ(server1など)を示します。

    「キー・ストアのパス」

    キー・ストアのパスワード。

    「キー・ストア別名」

    キー・ストアの別名。

    「キー・ストア・タイプ」

    キー・ストアのタイプ。

    「キー・マネージャのアルゴリズム」

    キー・マネージャのアルゴリズム。

    「SSLプロトコル」

    SSLプロトコル。

    「信頼ストア」

    ファイル・パスおよびキー・ストアの証明書ファイルには、自己署名証明書が含まれます。

    ファイル・パスは、ORACLE_CEP_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_DIR/servernameディレクトリに関連します。ここで、ORACLE_CEP_HOMEはOracle CEPインストール・ディレクトリ(d:/oracle_cepなど)を示し、DOMAIN_DIRはドメイン・ディレクトリ(my_domainなど)を示し、servernameはサーバー・インスタンス・ディレクトリ(server1など)を示します。

    「信頼ストアのパス」

    信頼ストアのパスワード。

    「信頼ストア別名」

    信頼ストアの別名。

    「信頼ストアのタイプ」

    信頼ストアのタイプ。

    「トラスト・マネージャのアルゴリズム」

    信頼ストアのアルゴリズム。

    「FIPS強制」

    Oracle CEPサーバーによるSSLのFederal Information Processing Standards (FIPS)認証済の擬似乱数ジェネレータの使用の有無。

    詳細は、『Oracle CEP管理者ガイド』のFIPSに関する項を参照してください。

    「クライアント認証が必要」

    Oracle CEPサーバーによるクライアント認証の使用の有無。

    「セキュア・ランダム・アルゴリズム」

    FIPS186PRNGなどのFIPSセキュア・ランダム・アルゴリズム。

    「セキュア・ランダム・プロバイダ」

    com.rsa.jsafe.provider.JsafeJCEなどのFIPSセキュア・ランダム・プロバイダ。

    「暗号」

    SSL暗号。


4.6.2 Oracle CEPサーバーのSSL構成を変更する方法

Oracle CEP Visualizerを使用して、Oracle CEPサーバーのSSL構成のみを表示できます。構成を変更するには、手動でサーバーのconfig.xmlファイルを更新する必要があります。

詳細は、『Oracle CEP管理者ガイド』のネットワーク・トラフィックを保護するためのSSLの構成に関する項を参照してください。