Oracle Service Bus(Oracle SOA Suiteライセンスを使用して個別のダウンロードとして使用可能)は、着信サービス要求メッセージを処理して、ルーティング・ロジックを決定し、他のサービス・コンシューマとの互換性のためにこれらのメッセージを変換する仲介機能です。 HTTP(S)、JMS、ファイル、FTPなどの転送プロトコルを介してメッセージを受信し、同じ転送プロトコルまたは別の転送プロトコルを使用してメッセージを送信します。 サービスのレスポンス・メッセージは、これと逆のパスをたどります。
Oracle Service Busは、Webサービスのみでなく、Javaおよび.Net、メッセージング・サービスおよびレガシー・エンドポイントなどの異種サービス間の相互作用を接続、仲介および管理します。 Enterprise Service Bus(ESB)と運用サービス管理の統合機能を、効率的でシームレスなユーザー・エクスペリエンスを備えた単一製品内で独自に提供します。 Oracle Service Busは、柔軟なデプロイメント・オプション、およびOracle SOA Governance Suiteとの自動化された統合によって、部門レベルから全社レベルに至る規模でSOAを実装する際の、デプロイメント、管理およびガバナンス上の課題を処理します。
具体的には、次の機能領域があります。
- 管理: 埋め込まれたサービス管理機能を提供し、すべてのメッセージングに対して最適化されたガバナンスを提供します。 この機能の先進的なサポートによって、ビジネスに対する要求、要件、および作業量が変化した場合でも、ミッション・クリティカルなビジネス・プロセスの顧客ニーズへの対応が継続されます。
- 仲介: コンテンツベースのルーティング、メッセージ変換および軽量な編成のための豊富な機能を備えた環境を提供します。
- アダプティブ・メッセージング: 標準のWebサービス転送、従来のメッセージング・プロトコル、企業固有のカスタム転送の構成を使用して、あらゆるサービスを確実に接続します。
- セキュリティ: 高速のサービス構成および統合環境を提供し、ルーティング・ルール、セキュリティ、サービスのエンドポイント・アクセスに関連するポリシーを抽象化します。
Oracle MediatorとOracle Service Busの比較
Oracle Mediatorはコンポジット内にデプロイされているコンポジット内仲介コンポーネントで、コンポジットを標準的なモデルに維持します。 主な機能は、レガシー形式から共通形式に変換することです。 コンポジットを構成するコンポーネント間の通信の仲介、コンポジット内での変換、ルーティング、イベント配信およびペイロード検証を可能にする役割があります。