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Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suite管理者ガイド
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39 Oracle BPMNプロセス・サービス・コンポーネントとエンジンの構成

この章の内容は、次のとおりです。

39.1 Oracle BPMNのサービス・コンポーネントとエンジンの構成の概要

構成したプロパティは、BPMNサービス・コンポーネントの処理時に、BPMNプロセス・サービス・エンジンで使用されます。

39.2 BPMNプロセス・サービス・エンジン・プロパティの構成

BPMNプロセス・サービス・エンジン・プロパティを構成する手順は、次のとおりです。

  1. ページには、次のいずれかの手順でアクセスします。

    「SOAインフラストラクチャ」メニューからアクセスする手順 ナビゲータの「SOA」フォルダからアクセスする手順
    1. 「SOA管理」「BPMNプロパティ」の順に選択します。
    1. 「soa-infra」を右クリックします。
    2. 「SOA管理」「BPMNプロパティ」の順に選択します。


    「BPMNサービス・エンジン・プロパティ」ページに、監査証跡しきい値と大容量ドキュメントしきい値の設定、ディスパッチャ・スレッド・プロパティの設定、ペイロード・スキーマの検証、および監査証跡レベルの設定を行うためのプロパティが表示されます。

    この図の説明は次にあります。
    図版soaadmin_bpmn_props.gifの説明

  2. 使用環境に適するようにサービス・エンジン・プロパティを変更します。

    プロパティ 説明
    監査レベル 次のいずれかのオプションを選択します。
    • オフ: コンポジット・インスタンスのトラッキング情報とペイロード・トラッキング情報は収集されません。

    • 継承: ロギング・レベルは、SOAインフラストラクチャの監査レベルと同じです。この設定を使用すると、グローバル設定が変更されたときに、BPMN監査レベルも自動的に変更できます。このページで別の監査レベル・トラッキングを設定すると、SOAインフラストラクチャ・レベルで設定したトラッキングが上書きされます。

    • 最小: BPMNサービス・エンジンでは、監査詳細がキャプチャされません。したがって、フローの監査証跡で監査詳細は使用できません。他のすべてのイベントは記録されます。

    • 本番: BPMNサービス・エンジンでは、ペイロードがキャプチャされません。フローの監査証跡でペイロード詳細は使用できません。他のBPMNアクティビティのペイロード詳細は収集されます。このレベルは、通常の操作とテストに最適です。

    • 開発: コンポジット・インスタンスのトラッキングとペイロード・トラッキングの両方を実行できます。すべてのイベントが記録されます。ただし、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。このレベルは通常、デバッグする際に便利です。

    監査証跡しきい値(バイト) 監査証跡とは別にチャンクされてデハイドレーション・ストア表に保存される前の、インスタンスの監査証跡の最大サイズをバイト単位で入力します。このしきい値を超えると、ペイロードのかわりに、「XMLの表示」リンクが監査証跡に表示されます。
    大容量のドキュメントしきい値(バイト) デハイドレーション・ストアの別の表に保存される前の、BPMNプロセス・コンポーネント・インスタンス内に生成されるドキュメントの最大サイズを入力します。
    ディスパッチャ・システム・スレッド システム・ディスパッチャ・メッセージの処理に割り当てるスレッド合計数を指定します。システム・ディスパッチャ・メッセージは、通常、サーバーによって迅速に処理される一般的なクリーン・アップ・タスク(ステートフル・メッセージBeanの元のプールへの解放など)です。通常、実行時に生成されたシステム・ディスパッチャ・メッセージの数を処理するために必要なスレッド数はごく少数です。

    デフォルト値は2スレッドです。1スレッド未満の値は、デフォルト値に変更されます。

    ディスパッチャ呼出しスレッド 呼出しディスパッチャ・メッセージの処理に割り当てるスレッド合計数を指定します。呼出しディスパッチャ・メッセージは、受信したペイロードごとに生成され、新規インスタンスをインスタンス化するために使用されます。エンジンで処理されるリクエストの大多数が(インスタンス・コールバックではなく)インスタンス呼出しである場合は、呼出しスレッド数を増加させることでパフォーマンスが大幅に向上する可能性があります。スレッド数が多くなるほど、コンテキスト切替えコストが高くなるため、CPU使用率が大幅に増加する可能性があります。

    デフォルト値は20スレッドです。1スレッド未満の値は、デフォルト値に変更されます。

    ディスパッチャ・エンジン・スレッド エンジン・ディスパッチャ・メッセージの処理に割り当てるスレッド合計数を指定します。エンジン・ディスパッチャ・メッセージは、アクティビティを非同期で処理する必要がある場合に必ず生成されます。デプロイされるプロセスの大多数が永続的で、多数のデハイドレーション・ポイント(midprocess receive、onMessage、onAlarmおよびwaitアクティビティ)がある場合は、エンジン・スレッド数を増加させることでパフォーマンスが大幅に向上する可能性があります。スレッド数が多くなるほど、コンテキスト切替えコストが高くなるため、CPU使用率が大幅に増加する可能性があることに注意してください。

    デフォルト値は30スレッドです。1スレッド未満の値は、デフォルト値に変更されます。

    ペイロードの検証 インバウンド・メッセージとアウトバウンド・メッセージの検証を有効にする場合に選択します。スキーマに準拠しないペイロード・データが捕捉され、フォルトとして表示されます。

    注意: この設定は、SOAコンポジット・アプリケーションおよびSOAインフラストラクチャのペイロード検証レベルの設定に依存しません。ペイロード検証がサービス・エンジンとSOAインフラストラクチャの両レベルで有効な場合、データは2回チェックされます。1回目は、データがSOAインフラストラクチャに入るとき、2回目は、データがサービス・エンジンに入るときです。


  3. 「適用」をクリックします。

  4. システムMBeanブラウザで拡張BPMNプロパティを構成するには、「詳細BPMN構成プロパティ」をクリックします。表示されるプロパティには次のものがあります。各プロパティには説明が記載されています。

    • AuditDetailThreshold: 監査証跡詳細文字列が、監査証跡とは別に格納される前に許可される最大サイズ(バイト単位)。

    • AuditLevel: プロセスによってログに記録される監査イベントの数を制御します。現在サポートされているロギング・レベルは「オフ」(ロギングをまったく実行しない)であり、インスタンス処理のパフォーマンスがわずかに向上する場合があります。

    • BpelcClasspath: BPMNで生成されたJavaソースをコンパイルするときに含める必要がある追加のクラスパス。

    • ConfigMBean: trueの場合、このMBeanが構成MBeanであることを示します。

    • CubeInstanceExpiration: キューブ・インスタンスの有効期限(時間単位)。キューブ・スキーマ内にcubeInstanceExpirationの時間を超えて存在している計算済情報レコードは削除されます。

    • CubeTimerMaxErrorCount: キューブ・タイマー処理中にエラーが連続して発生することが許容される最大数。エラー数がCubeTimerMaxErrorCountに達すると、キューブ・タイマーは処理をスキップします。

    • CubeTimerMaxSkipOnErrorCount: エラー数がCubeTimerMaxErrorCountに達した場合に、タイマーが処理をスキップする回数を指定します。


      注意:

      キューブ・タイマーの連続するエラーの回数がCubeTimerMaxErrorCoutの回数を超過すると、キューブ・タイマーはタイムアウト処理をCubeTimerMaxSkipOnErrorCountの回数スキップします。その後、通常のタイムアウト処理を再開します。計算される値はCubeTimerMaxErrorCount×CubeUpdateFrequencyであり、3000秒です。

      ロックアウト時間を減らす必要がある場合は、時間の値を低くするか、またはタイムアウト処理をスキップする回数を変更する必要があります。


    • CubeUpdateFrequency: キューブ・アクションがワークロードを計算する頻度(秒単位)。

    • DisableActions: 無効化された測定アクションのカンマ区切りリスト(例: "CubeCommand, BAMCommand")。「PublishMaxTrackBackCount」も参照してください。

    • DisableProcessTracking: trueに設定すると、監査はプロセス追跡を無効化します。デフォルト値はfalseです。

    • DisableSensors: trueに設定すると、エンジンはセンサーへのすべての呼出しを無効化します。デフォルト値はfalseです。

    • DispatcherEngineThreads: エンジン・ディスパッチャ・メッセージの処理に割り当てられるスレッドの合計数。

    • DispatcherInvokeThreads: 呼出しディスパッチャ・メッセージの処理に割り当てられるスレッドの合計数。

    • DispatcherMaxRequestDepth: エンジンが処理する内部メッセージの最大件数。この件数を超えると、新しいメッセージはディスパッチされなくなります。デフォルト値は600です。

    • DispatcherSystemThreads: システム・ディスパッチャ・メッセージの処理に割り当てられるスレッドの合計数。

    • eventProvider: trueの場合、このMBeanがJSR-77によって定義されているイベント・プロバイダであることを示します。

    • eventTypes: このMBeanによって送信されるすべてのイベントのタイプ。

    • ExpirationMaxRetry: 失敗した期限切れ呼出し(待機/onAlarm)が失敗するまでに再試行される最大回数。

    • ExpirationRetryDelay: 次の期限切れ呼出し再試行までの遅延。デフォルト値は120秒です。

    • InstanceKeyBlockSize: 1回のフェッチごとにデハイドレーション・ストアから割り当てられるインスタンスIDのブロック・サイズ。

    • LargeDocumentThreshold: 残りのインスタンス・スコープ・データとは別の場所に格納される前に許可されるBPMN変数の最大サイズ(バイト単位)。

    • MaximumNumberOfInvokeMessagesInCache: メモリー内キャッシュに保持できる呼出しメッセージ数を指定します。エンジンがこの制限に達すると、ディスパッチャ・メモリー内キャッシュにメッセージをプッシュするかわりに、DBにメッセージを保存します。保存されたこれらのメッセージは、リカバリ・ジョブを使用してリカバリできます。値-1を使用すると無効化できます。

    • objectName: MBeanの一意のJMX名。

    • OneWayDeliveryPolicy: 一方向呼出しメッセージを配信するかどうかを変更します。

    • PeopleQueryTimeout: 人の問合せにquartz cron式を指定します。論理ピープル・グループの人の問合せは、このcron式に基づいて再評価されます。

    • PublishMaxTrackBackCount: 最新の監査レコードを横断して、有効化された測定およびアクションの有無をチェックし、ある場合は公開されるレコードの最大数。

    • QualityOfService: BPMNサービス・エンジンのコヒーレンス・キャッシュを有効化または無効化するフラグ。コヒーレンスを有効化するにはCacheEnabledを使用します。

    • ReadOnly: trueの場合、このMBeanが読取り専用MBeanであることを示します。

    • RestartNeeded: 再起動が必要かどうかを示します。

    • StatsLastN: 「最近処理された」リクエスト・リストのサイズ。

    • SystemMBean: trueの場合、このMBeanがシステムMBeanであることを示します。

    • ValidateXML: trueに設定すると、エンジンは受信および送信XMLドキュメントに対してスキーマ検証を適用します。デフォルト値はfalseです。

    • Version: 構成ファイルのバージョン。

    • WFOracleUcmUrl: Oracle UCMリポジトリ管理サーバーのURLを指定します。