ヘッダーをスキップ
Oracle Fusion Middleware Oracle B2Bユーザーズ・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B61381-01
  ドキュメント・ライブラリへ
ライブラリ
製品リストへ
製品
目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

19 Oracle B2B Webサービスの使用

この章では、Oracle B2B Webサービスの使用に関する情報について説明します。 項目は次のとおりです。

19.1 Oracle B2B Webサービスの概要

Oracle B2Bでは、Oracle JDeveloperでドキュメントの詳細を取得するためのWebサービスが公開されています。 これらは、パートナに直接接続しているWebサービスであり、ユーザーはメッセージをOracle B2Bに送信できます。 同様に、Oracle B2Bには、メッセージを受信するバックエンドに対して公開されたWebサービスが用意されています。このサービスでは、Oracle B2Bにデプロイされているアグリーメントに基づいて、メッセージが処理されてパートナに送信されます。

Oracle B2B Webサービスを使用するには、Oracle JDeveloperでアプリケーションにWebサービス・プロキシを作成します。 WebサービスのWeb Services Description Language(WSDL)ファイルは、Oracle B2Bがインストールされているシステム上の次のURLで入手できます。

http://host_name:port_number/b2b/services/URI

URIを指定せずに、サーブレットのURLパターンのみを接尾辞として付加したURLをWebブラウザに入力すると、ダウンロード可能なWSDLのリストが提供されます(セキュリティ制限はありません)。

Oracle B2Bには、次のWebサービスAPIが用意されています。

Oracle B2B Webサービスのセキュリティ

Oracle Web Services Managerを使用すると、Webサービスのランタイムとフローに影響を与えることなく、様々なタイプのポリシーを統合できます。また、サービス・インフラストラクチャのセキュリティが提供されます。 署名、暗号化/復号化、認証、認可、監査およびレポート作成は、このツール・キットによって提供されます。 したがって、このWebサービス実装では、セキュリティ、署名および暗号化の詳細は処理されません。 Webサービスのメソッドには、セキュリティの詳細のかわりにビジネス・ロジックが保持されます。 Webサービス・クライアントは、Oracle Weblogic Serverコンソールで実施されるポリシーに基づいて、セキュリティの詳細とWebサービス・ポートを関連付ける必要があります。

19.2 アウトバウンドWebサービスの使用

アウトバウンドWebサービスは、組込みの内部リスニング・チャネルとして公開され、メッセージはこのサービスにエンキューされます。 soap:bodyの詳細とヘッダーに基づいて、アグリーメントの識別が実行され、メッセージがパートナにルーティングされます。

表19-1表19-2および表19-3で、アウトバウンドWebサービスのリクエスト、レスポンスおよびフォルト通知メッセージのパラメータについて説明します。

表19-1 アウトバウンドWebサービス・リクエストのパラメータ

ヘッダー データ型 説明 必須

from

文字列

ホスト名または識別値。

いいえ

to

文字列

取引パートナ名または識別値。

はい

@type

文字列

例: DUNS

識別タイプ。

いいえ

documentProtocolVersion

文字列

例: 4010

ドキュメント・タイプ・バージョン。

はい脚注1

documentTypeName

文字列

例: 850

ドキュメント・タイプ名。

action

文字列

例: PurchaseOrder

ebMSアクション名。

service

文字列

例: OrderProcessing

ebMSサービス名。

serviceType

文字列

例: string

デフォルト: string

ebMSサービス・タイプ。

messageId

文字列

このパラメータで指定するメッセージIDは、APP_Messageの作成に使用されます。

いいえ

replyToMessageId

文字列

例: <reply_msgID>:collaborationID

この返信の宛先となるメッセージのメッセージIDを、コラボレーションIDとともに格納します。

いいえ

messageType

文字列

メッセージのタイプ。

いいえ

encoding

文字列

例: ISO-8859-1

デフォルト: UTF-8

エンコーディング・フォーマット。

いいえ

payload

Xsd:anyType

ペイロードを格納します。

はい

attachment

Xsd:anyType

添付(ある場合)。

いいえ


脚注1 documentProtocolVersiondocumentTypeName、またはactionserviceおよびserviceTypeのいずれかが存在する必要があります。 カスタムの一般的なケースで必要なのは、actionのみで、他は必要ありません。

表19-2 アウトバウンドWebサービス・レスポンスのパラメータ

ヘッダー データ型 説明 必須

isTransmitted

ブール

trueの場合は、メッセージが正常に送信されたことを示します。正常に送信されなかった場合はfalseです。

はい


表19-3 アウトバウンドWebサービス・フォルト・メッセージのパラメータ

ヘッダー データ型 説明

ExceptionMessage

文字列

フォルトが検出された場合は、例外スタック・トレースが送信されます。


19.3 変換Webサービスの使用

変換Webサービスでは、HL7、EDIなどのXMLペイロードがネイティブ・フォーマットに変換されます。

表19-4表19-5および表19-6で、変換Webサービスのリクエスト、レスポンスおよびフォルト通知メッセージのパラメータについて説明します。


注意:

非EDI XMLが送信された場合は、Oracle B2Bサーバーでアグリーメントが一致する場合にかぎり、変換後のコンテンツに同じペイロードがそのまま含まれます。

EDI XMLが変換用に送信されるときに、バッチの一部としてドキュメントが含まれている場合は、変換後のレスポンスでペイロードは変換されません。



注意:

変換Webサービスでは、EDI XMLペイロードがネイティブ・フォーマットに変換されますが、ネイティブ・ペイロードはXMLに変換されません。


注意:

変換Webサービスのリクエストは、レポート作成およびメトリックについて、他のアウトバウンド・リクエストと異なる点はありません。

表19-4 変換Webサービスのリクエストのパラメータ

ヘッダー データ型 説明 必須

from

文字列

ホスト名または識別値。

いいえ

to

文字列

取引パートナ名または識別値。

いいえ

@type

文字列

例: DUNS

識別タイプ。

いいえ

documentProtocolVersion

文字列

例: 4010

ドキュメント・タイプ・バージョン。

はい

documentTypeName

文字列

例: 850

ドキュメント・タイプ名。

はい

encoding

文字列

例: ISO-8859-1

デフォルト: UTF-8

エンコーディング・フォーマット。

いいえ

payload

Xsd:anyType

ペイロードを格納します。

はい


表19-5 変換Webサービスのレスポンスのパラメータ

ヘッダー データ型 説明 必須

payload

Xsd:anyType

リクエストで送信された同じエンコーディング・タイプが含まれる変換後のメッセージ

はい


表19-6 変換Webサービスのフォルト・メッセージのパラメータ

ヘッダー データ型 説明

ExceptionMessage

文字列

フォルトが検出された場合は、例外スタック・トレースが送信されます。


19.4 問合せAPIの使用

問合せAPIでは、Oracle B2Bから構成済の詳細が取得され、複数のアプリケーションで共有されます。

アプリケーションからのメッセージ送信を開始する前に、特定のパラメータに対してヘルス・チェック・リクエストが実行されます。 このチェックでは、構成が存在するかどうか、およびアクティブな構成の数が検出されます。 構成が検出されない場合、アプリケーションでは、「B2Bで構成が検出されません」というメッセージを出力して、レイヤーでのメッセージ・フローを停止できます。

次のAPIが用意されています。

19.4.1 Is Trading Partner Agreement Setupのパラメータ

表19-7 Is Trading Partner Agreement Setupのリクエストのパラメータ

ヘッダー データ型 説明 必須

from

文字列

ホスト名または識別値

いいえ

to

文字列

取引パートナ名または識別値

いいえ

@type

文字列

例: DUNS

識別タイプ

いいえ

document

文字列

例: Sales Order

送信対象の内部アプリケーション・ドキュメントまたはAIA EBOの名前

はい

action

文字列

例: Update

取引パートナとの特定の取引を識別するサブ分類

はい


表19-8 Is Trading Partner Agreement Setupのレスポンスのパラメータ

ヘッダー データ型 説明 必須

MatchedTPACount

整数

Oracle 2Bリポジトリにアクティブの状態で存在するアグリーメントの数

はい


表19-9 Is Trading Partner Agreement Setupのフォルト・メッセージのパラメータ

ヘッダー データ型 説明

ExceptionMessage

文字列

フォルトが検出された場合は、例外スタック・トレースが送信されます。


19.4.2 Get Trading Partner Agreement Informationのパラメータ

表19-10 Get Trading Partner Agreement Informationのリクエストのパラメータ

ヘッダー データ型 説明 必須

from

文字列

ホスト名または識別値

いいえ

to

文字列

取引パートナ名または識別値

いいえ

@type

文字列

例: DUNS

識別タイプ

いいえ

document

文字列

例: Sales Order

送信対象の内部アプリケーション・ドキュメントまたはAIA EBOの名前

いいえ

action

文字列

例: Update

取引パートナとの特定の取引を識別するサブ分類

いいえ


表19-11 Get Trading Partner Agreement Informationのレスポンスのパラメータ

ヘッダー データ型 説明 必須

AgreementID

文字列

一致するアグリーメントの一意のアグリーメントID

はい

B2BDocumentDef

文字列

Oracle B2Bのドキュメント・タイプの作成に使用するOracle B2Bのドキュメント定義

はい

B2BDocumentType

文字列

リクエストされたアプリケーション・ドキュメントおよびアクションに対して、Oracle B2Bに定義されているドキュメント・タイプ

はい

B2BDocumentRevision

文字列

リクエストされたアプリケーション・ドキュメントおよびアクションに対して、Oracle B2Bに定義されているドキュメント・リビジョン

はい

B2BDocumentProtocol

文字列

リクエストされたアプリケーション・ドキュメントおよびアクションに対して、Oracle B2Bに定義されているドキュメント・プロトコル名

はい

direction

文字列

ドキュメントの方向

はい

XSLTFile

文字列

Oracle B2B TPドキュメントを生成するためにAIAレイヤーで使用されるXSLTファイル

いいえ


表19-12 Get Trading Partner Agreement Informationのフォルト・メッセージのパラメータ

ヘッダー データ型 説明

ExceptionMessage

文字列

フォルトが検出された場合は、例外スタック・トレースが送信されます。