この章では、Oracle PortalがOracle Fusion Middlewareコンポーネントとともにインストールされていると仮定し、インストールの完了後にポータル管理者が実行できる基本的な作業について説明します。
この章の内容:
Oracle Portalの基本構成は、Oracle Portalの「管理」タブで実行できます。また、Oracle Portalおよび関連するコンポーネントを構成するためのその他の管理ツールも用意されています。
この項では、様々な管理ツールを紹介します。
Oracle Portalフレームワークには、監視および構成ツールへのアクセス、シングル・サインオン、ディレクトリ統合、キャッシュおよびセキュリティなどの管理サービスがあります。ユーザーとグループの管理、セキュリティと検索機能の設定、ポータルとデータベースの管理に必要な多くの機能が、ポータル・ページでポートレットを介してアクセスする一連のダイアログ・ボックスに組み込まれています。
Oracle Portalをインストールしたら、管理者としてログインし(デフォルトのユーザー名はorcladmin)、様々な管理機能を実行する必要があります。
Oracle Portalにログインすると、図5-1のような「Portalビルダー」ページが表示されます。
「管理」タブをクリックしてすべてのサブタブとポートレットを表示すると、ポータルを管理しやすくなります。「管理」タブは、図5-2のように表示されます。
「管理」タブ画面には次のサブタブが表示されます。
ポータル: このサブタブでは、ユーザーとグループの作成、OracleAS Single Sign-On(SSO)Serverの管理のほか、Oracle Internet Directory、Secure Enterprise Search、Web Cache、プロキシ設定などのサービスの管理を行えます。
「ポートレット」: このサブタブでは、ポートレット・リポジトリの表示、ログの更新、リモート・プロバイダとプロバイダ・グループの登録を行うことができます。
「データベース」: このサブタブでは、データベース・スキーマの作成と編集、データベース・ロールの作成と編集、さらにデータベース・パラメータ、メモリー使用量、データベース記憶域の詳細などのデータベース情報の監視を行うことができます。
ポータル
「Portalビルダー」ページの「管理」タブにあるこのサブタブには、表5-1に示すポートレットがあります。このサブタブは、「管理」タブをクリックするとデフォルトで表示されます。
表5-1 「ポータル」サブタブのポートレット
ポートレット名 | 可能な作業 |
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サービス |
ログ・レジストリの管理とOracle Portalのパフォーマンスの監視の詳細は、第8章「Oracle Portalの監視と管理」を参照してください。 |
トランスポート・セット - エクスポート・サービス |
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トランスポート・セット - 取得サービス |
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トランスポート・セット - インポート・サービス |
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Oracle Reportsセキュリティ |
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SSO Server管理 |
詳細は、第7章「Oracle Portalの保護」を参照してください。 注意: SSOの設定を変更するには、Oracle Fusion Middleware管理者としてログインする必要があります。ポータル管理者(orcladmin)の権限では、Oracle Portal以外のコンポーネントを編集できません。 |
Oracle Reportsセキュリティ |
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ユーザー |
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Portalユーザー・プロファイル |
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グループ |
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Portalグループ・プロファイル |
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ポートレット
「Portalビルダー」ページの「管理」タブにあるこのサブタブには、表5-2に示すポートレットがあります。
表5-2 「ポートレット」サブタブのポートレット
ポートレット名 | 可能な作業 |
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ポートレット・リポジトリ |
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リモート・プロバイダ |
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リモート・プロバイダ・グループ |
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データベース
「Portalビルダー」ページの「管理」タブにあるこのサブタブには、表5-3に示すポートレットがあります。
表5-3 「データベース」サブタブのポートレット
ポートレット名 | 可能な作業 |
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スキーマ |
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ロール |
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データベース情報 |
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データベースのメモリー使用量、トランザクションおよびロック |
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データベース記憶域 |
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Oracle Portalの「管理」タブを使用して実行できない管理タスクについては、次のいずれかのツールを使用する必要があります。
Oracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Controlは、Oracle Fusion Middlewareとともにインストールされます。Oracle Portalからは、Oracle Fusion Middleware用の管理ツールと見なされます。Oracle Fusion Middleware Controlによって、ユーザーは次の管理作業、および構成に関する操作を実行できます。
クラスタの管理
サービスの開始および停止
ログおよびポートの表示
リアルタイム監視の実行
Oracle Fusion Middleware中間層が使用するOracleAS Infrastructureサービスの変更
Oracle Fusion Middleware Controlのこれらの機能の詳細は、第8章「Oracle Portalの監視と管理」を参照してください。
Oracle Portalインスタンスの構成変更の大半は、Portalホーム・ページ、またはPortalホーム・ページからアクセスするコンポーネント・ページのいずれかから行います。Oracle Fusion Middleware Controlのホーム・ページからPortalのホーム・ページを開くには、ナビゲーション・サイドバーを使用してインスタンスを開き、「ポータル」フォルダを開いて、構成するOracle Portalインスタンスを選択します。Fusion Middleware Controlへのアクセス方法は、「Oracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Controlへのアクセス」を参照してください。
WebLogic Scripting Tool(WLST)はコマンドライン・スクリプト・インタフェースであり、管理タスクを実行し、WebLogic Serverのインスタンスおよびドメインに対してWebLogic Server構成の変更を開始できます。詳細は、『WebLogic Scripting Tool Command Reference』を参照してください。Portal固有のWLSTコマンドを使用して、次の管理タスクおよび構成タスクを実行できます。
関連項目
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Oracle Portalのインストール時に、ORACLE_INSTANCE
に様々なスクリプトがコピーされます。これらのスクリプトは、管理操作を実行するときに必要となります。これらのスクリプトの詳細は、付録B「Oracle Portalのインストールおよび構成スクリプトの使用」を参照してください。
この項の内容:
Oracle Portalがインストールされたら、ブラウザで次のURLを入力してアクセスします。
http://<host>:<port>/portal/pls/<dad>
URLの構成要素の詳細は、表3-2「Portal URLの説明」を参照してください。
このリリースでは、下位互換性を維持するために古いURL構文がサポートされています。たとえば、http://<host>:<port>/pls/<dad>
です。
ポータルのリリース番号を調べるには、次の手順を実行します。
ポータル管理者としてログインします。
「Portalビルダー」で、「管理」タブをクリックします。
デフォルトでは、「サービス」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。
「ポータル」タブをクリックします。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」リンクをクリックします。
Oracle Portalのリリース番号がページの下部に表示されます。
この項の内容:
ホーム・ページは、ユーザーがOracle Portalにログインすると最初に表示されるページです。次のようなロジックが適用されます。
ユーザーが個人用のホーム・ページを指定している場合は、ユーザーがログインするとそのページが表示されます。
ユーザーが個人用のホーム・ページをまだ選択していないが、ポータル管理者がそのユーザーのために設定している場合は、そのユーザーに指定されているデフォルト・ホームページが表示されます。
ユーザーが個人用のホーム・ページを選択していない場合でも、デフォルトのグループに属していれば、そのグループに指定されたデフォルト・ホームページが表示されます。
ユーザーのデフォルト・グループにデフォルト・ホームページがない場合や、ユーザーにデフォルト・グループがない場合は、システムのデフォルト・ホームページが表示されます。
注意: システム、グループまたはユーザーのデフォルト・ホームページを定義するには、ポータル管理者であることが必要です。 |
ユーザーのデフォルト・グループのデフォルト・ホームページがない場合は、システムのデフォルト・ホームページが表示されます。
システムのデフォルト・ホームページを設定するには、次の手順を実行します。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」をクリックします。
デフォルトでは、「サービス」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。
「デフォルト・ホームページ」フィールドの横の「ページをブラウズ」アイコンをクリックし、選択するページのリストを表示します。
注意: このフィールドには値を入力できません。リストからいずれかを選択してください。 |
システムのデフォルト・ホームページにするページの横の「オブジェクトを戻す」をクリックします。
「OK」をクリックして「Portalビルダー」に戻ります。
注意: システムのデフォルト・ホームページが正しく設定されたことを確認するには、ポータルからログアウトして再度ログインします。ログインしなおすと、指定したページがシステムのデフォルト・ホームページになっています。 |
ユーザーが個人用のホーム・ページを選択していない場合でも、デフォルトのグループに属していれば、そのグループに指定されたデフォルト・ホームページが表示されます。
グループのデフォルト・ホームページを設定するには、次の手順を実行します。
「Portalグループ・プロファイル」ポートレットで、「名前」フィールドにデフォルト・ホームページを割り当てるグループの名前を入力します。
デフォルトでは、「ポータル・グループ・プロファイル」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。
注意: グループ名が不明な場合は、「グループをブラウズ」アイコンをクリックし、表示されたリストから選択します。 |
「編集」をクリックします。
「デフォルト・ホームページ」フィールドの横の「ページをブラウズ」アイコンをクリックし、選択するページのリストを表示します。
注意: このフィールドには値を入力できません。リストからいずれかを選択してください。 |
グループのデフォルト・ホームページにするページの横の「オブジェクトを戻す」をクリックします。
「OK」をクリックします。
注意: グループのデフォルト・ホームページを削除するには、「リセット」をクリックします。 |
ユーザーは個人用のホーム・ページをまだ選択してないが、管理者がそのユーザーのために設定している場合は、そのユーザーに指定されているデフォルト・ホームページが表示されます。
ユーザーのデフォルト・ホームページを設定するには、次の手順を実行します。
「Portalユーザー・プロファイル」ポートレットで、「名前」フィールドにデフォルトのホーム・ページを割り当てるグループの名前を入力します。
デフォルトでは、「Portalユーザー・プロファイル」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「管理」タブにあります。
注意: ユーザー名が不明な場合は、「ユーザーをブラウズ」アイコンをクリックし、表示されたリストから選択します。 |
「編集」をクリックします。
「デフォルト・ホームページ」フィールドの横の「ページをブラウズ」アイコンをクリックし、選択するページのリストを表示します。
注意: このフィールドには値を入力できません。リストからいずれかを選択してください。 |
ユーザーのデフォルト・ホームページにするページの横の「オブジェクトを戻す」をクリックします。
「OK」をクリックします。
注意: ユーザーのデフォルト・ホームページをシステムのデフォルト・ホームページにリセットするには、「リセット」をクリックします。 |
ポータル管理者は、システムのデフォルトとなるスタイルを選択する必要があります。
あるスタイルが削除されると、そのスタイルを使用していたすべてのページおよびアイテム・リージョンは、ページ・グループのデフォルト・スタイルに戻ります。ページ・グループのデフォルト・スタイルが「<なし>」の場合は、すべてのページおよびリージョンがシステムのデフォルト・スタイルに戻ります。
注意: システムのデフォルト・スタイルを設定するには、ポータル管理者であることが必要です。 |
システムのデフォルト・スタイルを設定するには、次の手順を実行します。
「Portalビルダー」で、「管理」タブをクリックします。
「ポータル」サブタブをクリックします。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」リンクをクリックします。
デフォルトでは、「サービス」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。
「デフォルト・スタイル」セクションで、「表示名」リストからスタイルを選択します。
注意: リストには、「共有オブジェクト」ページ・グループのパブリック・スタイルがすべて含まれています。 |
「OK」をクリックして「Portalビルダー」に戻ります。
個人用ページを使用すると、Oracle Portal内に、認可されたユーザーが自分のコンテンツを格納したり共有したりできる領域ができます。個人用ページは、「共有オブジェクト」ページ・グループにあり、ユーザー名のアルファベット順に並んでいます。
注意: ユーザーの個人用ページを作成するには、ポータル管理者であることが必要です。 |
この項の内容:
Oracle Portalを構成して新しいユーザーの個人用ページを自動的に作成するには、次の手順を実行します。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」をクリックします。
デフォルトでは、「サービス」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。
「メイン」タブが表示されていることを確認します。
「新しいユーザーに個人用ページを作成する」を選択します。
「OK」をクリックします。
新しいユーザーが初めてログインしたときに、そのユーザーに個人用ページが自動的に作成されます。
注意: 個人用ページは、新しいユーザーが初めてログインしたとき(つまり、ユーザーにユーザー・レコードが作成されたとき)に自動的に作成され、すでに存在するユーザーには作成されません。 |
Oracle Portalを構成して既存ユーザーの個人用ページを作成するには、次の手順を実行します。
「Portalユーザー・プロファイル」ポートレットで、
「名前」フィールドに、個人用ページを作成するユーザーの名前を入力します。
注意: ユーザー名が不明な場合は、「ユーザーをブラウズ」アイコンをクリックし、表示されたリストから選択します。 |
「編集」をクリックします。
デフォルトでは、「Portalユーザー・プロファイル」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「管理」タブにあります。
「プリファレンス」タブが表示されていることを確認します。
「個人用ページの作成」を選択します。
注意: このチェック・ボックスが表示されない場合、そのユーザーにはすでに個人用ページが作成されています。 |
「OK」をクリックします。
注意:
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ページ・グループにアップロードされたドキュメントを格納するために、データベース内に確保される容量を制限できます。1つのページ・グループに割り当てられる容量を制限する場合は、第5.3.6項「ページ・グループ割当ての変更」を参照してください。
コンテンツ作成者がページ・グループにアップロードできる個別のファイルのサイズを制限することもできます。詳細は、第5.3.5項「アップロード・ファイルの最大ファイル・サイズの設定」を参照してください。
ユーザーがファイルをポータルにアップロードするとき、アップロードは中間層で監視され、総容量または最大ファイル・サイズが制限を超過していないかが検出されます。これらの制限のいずれかを超過すると、アップロードは終了し、エラー・メッセージが表示されます。
注意: アップロード・ファイルに割り当てる総容量を設定するには、ポータル管理者であることが必要です。 |
アップロード・ファイルに割り当てる総容量を設定するには、次の手順を実行します。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」をクリックします。
デフォルトでは、「サービス」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。
「メイン」タブが表示されていることを確認します。
「割り当てる総容量」ラジオ・グループで、「制限値」を選択してこのポータルのページ・グループにアップロードされるファイルを格納するために確保される総容量を制限します。
フィールドに、ポータル全体でアップロード・ファイル用に確保する最大容量をMB単位で入力します。この制限に達すると、ユーザーはポータルのページ・グループにファイルをアップロードできなくなります。
注意:
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「OK」をクリックします。
ポータルのページ・グループにアップロードできる個別のファイルのサイズを制限できます。
ページ・グループにアップロードされたドキュメントを格納するために、データベース内に確保される総容量を制限することもできます。詳細は、第5.3.4項「アップロード・ファイルに割り当てる総容量の設定」を参照してください。
ユーザーがファイルをポータルにアップロードするとき、アップロードは中間層で監視され、最大ファイル・サイズまたはポータル・ファイル割当ての制限を超過していないかが検出されます。これらの制限のいずれかを超過すると、アップロードは終了し、エラー・メッセージが表示されます。
注意: アップロード・ファイルの最大ファイル・サイズを設定するには、ポータル管理者であることが必要です。 |
アップロード・ファイルの最大ファイル・サイズを設定するには、次の手順を実行します。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」をクリックします。
デフォルトでは、「サービス」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。
「メイン」タブが表示されていることを確認します。
「最大ファイル・サイズ」ラジオ・グループで、「制限値」を選択してポータルにアップロードされる個別のファイルの最大サイズを指定します。
フィールドに、ポータルにアップロードされる個別のファイルの最大サイズをMB単位で入力します。コンテンツ作成者がこのサイズを超えるファイルをアップロードしようとすると、エラーが表示されます。
注意: 最大ファイル・サイズを設けない場合は、「制限なし」を選択します。 |
「OK」をクリックします。
アップロードされたドキュメントを格納するためにページ・グループ内に確保される容量を制限できます。
注意: ページ・グループ割当てを変更するには、次の権限の少なくとも1つを持っている必要があります。
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ページ・グループ割当てを変更するには、次の手順を実行します。
「Portalナビゲータ」ページで、「ページ・グループ」タブをクリックします。
作業対象のページ・グループの横の「プロパティ」をクリックします。
「ページ・グループ割当て」セクションで、「制限値」を選択してアップロードされたドキュメントを格納するために確保される容量を制限します。
フィールドに、ページ・グループにおけるアップロードされたドキュメントのサイズ制限をMB単位で入力します。この制限に達すると、ユーザーはページ・グループにドキュメントをアップロードできなくなります。
注意: アップロードするドキュメントに制限を設けない場合は、「制限なし」を選択します。 |
「OK」をクリックします。
電子メール・サーバーのホスト名とポートを入力して、アカウントが承認または拒否されたときに自己登録ユーザーが電子メールによる通知を受けるようにします。通常、SMTPのデフォルト・ポートは25です。自己登録ユーザーに即時ログオンを許可する場合、この情報は不要です。
Oracle Portalでは、ユーザーに表示するエラー・メッセージ・ページを選択できます。デフォルトのシステム・エラー・ページを選択することも、カスタマイズした独自のエラー・ページを指定することもできます。
Oracle Portalには、「サンプル・エラー・ページ」というエラー・メッセージ・ページが含まれており、ポータルにある他のページの外観に合せて編集できます。「サンプル・エラー・ページ」は「Portal設計時ページ」グループにあり、すべての診断情報を表示するポートレットが含まれています。また、独自のエラー・メッセージ・ページを任意のページ・グループに作成することもできます。これを行うには、「エラー・メッセージ」ポートレットをページに含め、キャッシュを無効にする必要があります。
注意: デフォルトでは、「エラー・メッセージ」ポートレットは、ポートレット・リポジトリの「管理ポートレット」ページにあります。 |
エラー・メッセージ・ページを指定するには、次の手順を実行します。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」をクリックします。
デフォルトでは、「サービス」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。
「エラー・ページ」セクションで、次のいずれかを選択します。
「システム・エラー・ページ」: システム・エラー・ページを使用してフルページのエラー・メッセージをユーザーに表示します。システム・エラー・ページには、すべての診断情報が自動的に含められます。
「エラー・ページ」: 独自のページを使用してフルページのエラー・メッセージをユーザーに表示します。「ページをブラウズ」アイコンをクリックし、使用するエラー・メッセージ・ページを選択します。
「OK」をクリックします。
Oracle Portalでは、ユーザーに表示するエラー・レポート・スタイルを選択できます。セキュアなエラー・レポートを有効にすると、最上位レベルのエラー・メッセージのみが印刷されます。このオプションを選択すると、エラー・コード、原因およびアクションがエンド・ユーザーに公開されるのを防ぐことができます。
ユーザーがログアウトした後やポータル・サイトに最初にアクセスしたときに表示されるデフォルト・ページを指定するには、PUBLIC(認証されていない)ユーザー用のデフォルト・ホームページを設定します。
注意: デフォルト・ホームページを定義するには、ポータル管理者であることが必要です。 |
ユーザーがログアウトした後やサイトに最初にアクセスしたときに表示されるデフォルト・ページを設定するには、次の手順を実行します。
「Portalユーザー・プロファイル」ポートレットで、「名前」フィールドに「PUBLIC」と入力します。
デフォルトでは、「Portalユーザー・プロファイル」ポートレットは「Portalビルダー」ページの「管理」タブにあります。
「編集」をクリックします。
「デフォルト・ホームページ」フィールドの横の「ページをブラウズ」アイコンをクリックし、選択するページのリストを表示します。
注意: このフィールドには値を入力できません。リストからいずれかを選択してください。 |
ユーザーがログアウトするときに表示されるページの横の「オブジェクトを戻す」をクリックします。
「OK」をクリックします。
注意: この設定を削除するには、「リセット」をクリックします。 |
ポータル内のすべてのページに使用しているHTMLまたはXHTMLのバージョンを識別するグローバルなデフォルトの文書型を指定できます。グローバルな文書型設定を指定すると、ブラウザのページ表示速度が向上します。
HTMLまたはXHTMLのバージョンを識別するには、ページの最初のコードに次のような文書型宣言を含めます。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">
文書型には次のようなものがあります。
HTML 4.01互換モード
HTML 4.01 Transitional
HTML 4.01 Strict
XHTML 1.0 Transitional
XHTML 1.0 Strict
注意: 文書型の指定は、生成されたHTMLには影響しません。HTMLの先頭にあるDOCTYPE宣言にのみ影響します。 |
厳密な文書型(HTML Strictなど)を選択した場合は、この文書型を使用したときに禁止されるHTMLによって、ポートレットのリフレッシュ機能の一部が影響を受けます。具体例は次のとおりです。
ページの編集時に、「ページ・アセンブリ・タイムアウト」オプションが表示されません。
ポートレットのリフレッシュでは、ページの部分リフレッシュは使用されず、ページ全体がリフレッシュされます。
また、中央のイメージ位置のオプションを選択すると、HTMLはStrictとして検証されません。これは、この場合はCSS属性ではなくalign属性を使用する必要があること、またalign属性はStrictのガイドラインに準拠していないことが原因で生じます。
ページ・グループでページの文書型を指定するには、次の手順を実行します。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」をクリックします。
デフォルトでは、「サービス」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。
「ページDOCTYPE」セクションで、すべてのページ・グループでデフォルトとして使用するDOCTYPEを選択します。
「ページ・グループに別のDOCTYPE使用を許可する」を選択して、ページ・グループ・レベルでこの設定をオーバーライドできるようにし、特定のページ・グループのページに異なる文書型を指定します。
「OK」をクリックします。
SQL*PLUSにアクセスできる場合は、Oracle Portalのウィザード、ダイアログ・ボックス、アラートなどのバナーに表示される状況依存ヘルプ・リンクを非表示にすることができます。ウィザード、ダイアログ・ボックスおよびアラートの青いバー上の「?」アイコンを非表示にはできません。
この作業はユーザー・インタフェースからは実行できません。SQL*PLUSからプログラムによって行う必要があります。
注意: ポータル・スキーマとポータルSSOスキーマの両方で、次のAPIコールを行う必要があります。 |
状況依存ヘルプ・リンクを削除するには、次の手順を実行します。
SQL*PLUSにアクセスします。
次のように入力します。
exec wwui_api_body.set_display_help (wwui_api_body.DISPLAY_HELP_OFF); commit;
状況依存ヘルプ・リンクを回復するには、次の手順を実行します。
SQL*PLUSにアクセスします。
次のように入力します。
exec wwui_api_body.set_display_help (wwui_api_body.DISPLAY_HELP_ON); commit;
ユーザーが独自のポータル・ユーザー・アカウントを作成できるようにするには、自己登録機能を設定する必要があります。このプロセスが終了すると自己登録リンクが「ログイン」ポートレットに表示されます。
アカウントが承認されるまでログインできないように、自己登録ユーザーに対する承認プロセスを設定することができます。アカウントが承認または拒否されると、ユーザーは電子メールによる通知を受けます。
自己登録ユーザーに対して承認を必要としない場合、ユーザーは登録後ただちにポータルにログインできます。
注意: 自己登録を設定するには、ポータル管理者であることが必要です。 |
自己登録を設定するには、次の手順を実行します。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」をクリックします。
デフォルトでは、「サービス」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。
「自己登録のオプション」セクションで、「自己登録を有効にする」を選択します。
自己登録ユーザーが登録後ただちにポータルにログインできる場合は、「承認は必要ありません」を選択します。
自己登録ユーザーがポータルにログインする前に承認を受ける必要がある場合は、「承認が必要です」を選択します。
「構成」をクリックして承認プロセスを設定します。
「承認者」フィールドに、自己登録ユーザーを承認する必要のあるユーザーまたはグループの名前を入力します。
注意: 複数のユーザーまたはグループを区切るには、セミコロン(;)を使用します。承認ルーティングの各手順には、ユーザーとグループの両方を含めることができます。 |
「承認者のルーティング・メソッド」で、次のいずれかを選択します。
「一度に1人ずつ、全員の承認が必要」: 各ユーザーまたはグループに順番に通知し、すべてのユーザーまたはグループが自己登録ユーザーをログイン前に承認する必要がある場合。
「一度に全員、全員の承認が必要」: すべてのユーザーおよびグループに同時に通知し、すべてのユーザーまたはグループが自己登録ユーザーをログイン前に承認する必要がある場合。
「一度に全員、1人のみの承認が必要」: すべてのユーザーおよびグループに同時に通知するが、1人のユーザーまたはグループ・メンバーのみが自己登録ユーザーをログイン前に承認する必要がある場合。
「手順を追加」をクリックします。
aからdまでの手順を繰り返し、承認プロセスに手順を追加します。
注意:
|
「OK」をクリックして「グローバル設定」画面に戻ります。
「OK」をクリックします。
ポータルのホーム・ページに移動します。
編集モードに切り替えます。
ポータルのホーム・ページに「ログイン」ポートレットがまだ含まれていない場合は、ページに「ログイン」ポートレットを追加します。
デフォルトでは、「ログイン」ポートレットはポートレット・リポジトリの「管理」ページの「SSO/OID」ページにあります。
「ログイン」ポートレットの横の「デフォルトの編集」アイコンをクリックします。
「自己登録を有効にする」を選択します。
「自己登録リンクのテキスト」フィールドに、ポータルに登録するときにユーザーがクリックするテキストを入力します。
Oracle Portalの自己登録画面を使用する場合は、「自己登録URL」フィールドを空白のままにしておきます。
独自の自己登録画面を作成する場合は、このフィールドにURLを入力します。
「OK」をクリックします。
Oracle Portalでは、承認機能を使用し、ポータルでのコンテンツの公開を管理および制御できます。ただし、組織にとって組込みの承認機能では少し制限が厳しいという場合は、かわりに承認のためのOracle BPELのワークフロー・プロセスを使用できます。
Oracle BPELのワークフローは、ポータルのデフォルトのワークフローと連携することが可能です。ただし、ワークフローのステータスはBPELの終了時に変化するため、ポータルのワークフロー表に反映しなおす必要があります。そのためには、ポータルの表を更新するWebサービスをBPELからコールバックします。ポータル承認スキーマへの接続の確立に必要な資格証明は、datasource.xml
で定義する必要があります。
BPELからコールバックされたWebサービスを配置するには、次の手順を実行します。
WLS_PORTALにあるdatasources.xml
ファイルに新しいJNDIエントリを追加します。JNDI名をPortalApprovalDSと指定します。
データソース・エントリを追加するには、次の手順を実行します。
Oracle WebLogic管理コンソールにログインします。
まだログオンしていない場合には、Administration Consoleの「チェンジ・センタ」で、「ロックして編集」をクリックします。
ドメイン構造ツリーで、「サービス」→「JDBC」を開き、「データソース」を選択します。
「データソース」ページの「サマリー」で、「新規」をクリックします。
「JDBCデータ・ソースのプロパティ」ページで、JDBCデータ・ソース名を「jdbc/PortalApprovalDS」と入力します。
データベース・タイプとして「Oracle」を選択し、データベース・ドライバとして「Oracleのドライバ(Thin)バージョンXXXXXX」を選択します。
「次へ」をクリックして続行してください。
「トランザクション・オプション」ページで、「グローバル・トランザクション・オプション」を選択し、デフォルトの設定を受け入れて「次へ」をクリックします。
「接続プロパティ」ページで、データベース名、ホスト名、ポート、データベース・ユーザー名(<<PORTAL_SCHEMA_NAME>>_APPROVAL
など承認済のスキーマ名とパスワード)を入力し、「次へ」をクリックします。
「データベース接続のテスト」ページで接続パラメータを確認し、「構成のテスト」をクリックします。
「ターゲットの選択」ページで、データソースの配置先サーバーとして「WLS_PORTAL」を選択します。
クラスタ・ポータルを使用している場合は、WebLogic管理コンソールにログインして「ドメイン名」→「環境」→「クラスタ」→「クラスタ・アドレス」を選択し、クラスタ・アドレスに対するポータル・マシン名を指定する必要があります。必要な情報を入力したら、管理対象サーバー(WLS_PORTAL)を再起動する必要があります。
「終了」をクリックしてJDBCデータソース構成を保存し、選択したターゲットにデータソースを配置します。
Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して、ORACLE_HOME
\archives\applications
にあるWSPortalApproval.ear
ファイルを管理対象サーバーWLS_PORTALに配置します。
アプリケーションを配置するには、次の手順を実行します。
Oracle WebLogic管理コンソールにログインします。
まだログオンしていない場合には、Administration Consoleの「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。
コンソールの左側のペインで「デプロイ」を選択します。
右側のペインで「インストール」をクリックします。
Install Application Assistantを使用してWSPortalApproval.ear
ファイルを見つけ、「次へ」をクリックします。
これをインストールする必要があるサーバーを(利用できるサーバーのリストから)選択します(デフォルトのサーバーはWLS_PORTAL)。
次の画面でデフォルト値を受け入れ、「終了」をクリックします。配置が「準備完了」状態になったら、「起動」を選択してアクティブにします。
MW_HOME
\user_projects\domains\<DomainName>\servers\WLS_PORTAL\tmp\_WL_user
に移動して、WSPortalApprovallフォルダが作成されていることを確認します。
配置後は、配置したWebサービスが次の場所でアクセスできることを確認します。
http_protocol://wls_hostname:wls_port/bpel/WSPortalApproval
.
コールバックWebサービスの配置後は、次の手順を実行し、ポータルでBPELを有効にします。
Oracle Portalにログインします。
「管理」タブをクリックしてから「ポータル」サブタブを選択します。
「サービス」で、「BPELコールバックの構成」を選択します。
「BPELコールバックの構成」ページが表示されます。
コールバック・エンドポイントフィールドで、手順1で取得したコールバック・サービスURLを入力します(例: http_protocol://wls_hostname:wls_port/bpel/WSPortalApproval
)。
「OK」をクリックします。
Oracle PortalではSecure Socket Layer(SSL)を使用して、SOAサーバーに配置された複合ヒューマン・ワークフローであるBPELビジネス・プロセスとの接続を保護します。エンド・ツー・エンドのポータルBPEL通信を保護するには、次のタスクを実行します。
ポータルの保護の詳細は、第7章「Oracle Portalの保護」を参照してください。
ポータル・リポジトリからBPELサーバーへの通信を保護するには、次の手順を実行します。
始める前に、SOA管理対象サーバーにBPELビジネス・プロセスが配置されていることを確認します。SSLを構成するには、次の手順を実行します。
SOA管理対象サーバーでのSSLの有効化
SOA管理対象サーバーを有効にするには、次のタスクを実行します。
Oracle WebLogic管理コンソールにログインします。
まだログオンしていない場合には、Administration Consoleのチェンジ・センタで、ロックして編集をクリックします。
コンソールの左側のペインで、「環境」を開いて「サーバー」を選択します。
「サーバー」表で、SOA管理対象サーバー・インスタンスをクリックします。
「SSLリスニング・ポートの有効化」を選択して「SSLリスニング・ポート」に番号を入力します。
キーおよび証明書の取得
SOA管理対象サーバーでSSLを有効にした後、次の手順を実行します。
Sun MicrosystemのkeytoolユーティリティであるCertGenユーティリティを使用して、SOA WebLogic管理対象サーバーのデジタル証明書、秘密鍵および信頼できるCA証明書を取得します。デジタル証明書、秘密鍵および信頼できるCA証明書を取得するには、前述のユーティリティを使用して作成された証明書要求を、EntrustやVerisignなどのベンダーに送信します。テスト目的で、WebLogic Serverキットに付属するデジタル証明書、秘密鍵および信頼できるCA証明書を使用することもできます。
秘密鍵、デジタル証明書および信頼できるCA証明書を保存します。キーストアの秘密鍵と信頼できるCA証明書が、SSLに割り当てられます。
注意: 推奨されるキーストア・フォーマットはJKS(Java KeyStore)です。Oracle WebLogic Serverは、ファイルまたはWebLogicキーストア・プロバイダに保存されている秘密鍵および信頼できるCA証明書を、下位互換性を目的としてのみサポートしています。 |
IDおよび信頼できるキーストアの構成
WebLogic管理対象サーバーのIDおよび信頼できるキーストアを構成するには、WebLogic管理コンソールを使用して次の手順を実行する必要があります。
Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。
まだログオンしていない場合には、Administration Consoleのチェンジ・センタで、ロックして編集をクリックします。
コンソールの左側のペインで、「環境」を開いて「サーバー」を選択します。
SOA WebLogic管理対象サーバーを選択します。
「構成」→「キーストア」を選択します。
「キーストア」フィールドで「カスタムIDとカスタム信頼」を選択します。
「ID」セクションでIDキーストアの属性を定義します。
カスタムIDキーストア: IDキーストアへの絶対パスです。
カスタムIDキーストアのタイプ: キーストアのタイプです。
「カスタムIDキーストアのパスフレーズ: キーストアの読取りまたは書込み時に入力するパスワードです。この属性がオプションか必須かは、キーストアのタイプによって異なります。すべてのキーストアは、キーストアへの書込みにパスフレーズが必要です。ただし、一部のキーストアは、キーストアからの読取りにパスフレーズが不要です。WebLogic Serverはキーストアからのみ読取りを行うため、このプロパティを定義するかどうかは、キーストアの要件によって異なります。
「保存」をクリックします。
これらの変更内容をアクティブにするには、管理コンソールの変更センターで「変更のアクティブ化」をクリックします。
キーストアの構成後、キーストアでSSLを構成する必要があります。Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソールのヘルプで、サーバーの双方向SSLの構成に関する項を参照してください。
SSLを使用するようにBPELビジネス・プロセスを構成した後、ポータル・リポジトリとSOAサーバーとのhttps通信を可能にする必要があります。この通信を可能にするには、Portalデータベース・ウォレットのトラストストアに、BPELビジネス・プロセスの管理対象サーバーの信頼できるCA証明書を保存する必要があります。安全な通信が要求されるのは、BPELプロセスURLがポータル・リポジトリ内で使用される場合の、BPELサーバーに配置されるプロセスのWSDL URLおよびエンドポイントURLの登録中、およびアイテム(bpelワークフローに参加している)がページでアップロードされるときのBPELサーバーに対するSOAPリクエストにおいてです。
空のウォレットを作成して、OracleAS Single Sign-OnへのSSLアクセスのトラスト・ポイントを確立します。これを行うには、次の手順を実行します。
ORACLE_HOME
でOracle Wallet Managerを開きます。生成したウォレットにOracle Metadata Repositoryのポータル・スキーマからアクセスできるかぎり、Oracle Wallet Managerはどこからでも実行できます。ウォレット(ウォレット・ファイルを含むディレクトリ)を任意の場所に保存して、Oracle Metadata Repositoryのポータル・スキーマからアクセス可能な別の場所に移動することもできます。
「ウォレット」→「新規作成」を選択します。
UNIXの場合、ウォレットはデフォルトで次の場所に格納されます。
/etc/ORACLE/WALLETS/<Account Name creating the Wallet>
Windowsの場合、ウォレットはデフォルトで次の場所に格納されます。
\Documents And Settings\<Account Name creating the Wallet>\ORACLE\WALLETS
ウォレットのパスワードを作成します。
同じパスワードを「パスワードの確認」フィールドに入力します。
「ウォレット・タイプ」に「標準」を選択します。
「OK」をクリックします。
「はい」をクリックして、証明書リクエストを作成するオプションを受け入れます。
「証明書リクエスト」ダイアログにサーバーを一意に識別するための詳細を入力して、「OK」をクリックします。証明書リクエストが正常に作成されたことが通知されます。ウォレット・ナビゲータの「証明書」ノードが「リクエスト済」に変わります。
選択した認証局(CA)にCRを送信します。
「ウォレットへの信頼できるルート証明書の追加(HTTPS)」に示すように、信頼できるルート証明書をウォレットに追加する必要があります。
このウォレットを次のように、適切なディレクトリに保存します。
INFRA_ORACLE_HOME\wallets
「ウォレット」→「保存」を選択します。
ウォレットへの信頼できるルート証明書の追加(HTTPS)
この項の手順は、認証局の発行したOracleAS Single Sign-Onサーバーの信頼できるルート証明書が「信頼できる証明書」リストに含まれていない場合にのみ実行してください。この場合は、次の手順に示すように信頼できるルート証明書をウォレットに追加する必要があります。この手順は、Internet Explorerブラウザに基づいています。
ブラウザを使用して、https://infra.domain.com/pls/orasso
にあるOracleAS Single Sign-Onのホーム・ページにアクセスします。これがHTTPS URLにあることを確認します。
サーバーの証明書がブラウザによって自動的に信頼されない場合は、「セキュリティの警告」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「証明書の表示」をクリックします。
「証明のパス」タブをクリックします。
リストの一番上に表示される証明書である、証明機関のルートを選択します。
「証明書の表示」をクリックします。
「証明書のインストール」をクリックします。
これによって、「証明書のインポート ウィザード」が表示されます。ウィザードによって、ブラウザの信頼できる認証機関リストに証明書がインポートされます。
「次へ」をクリックします。
「証明書の種類に基づいて、自動的に証明書ストアを選択する」を選択します。
「次へ」をクリックします。
「終了」をクリックします。
信頼できるルート証明書がブラウザにインストールされます。
ステータス・バーのロック・アイコンをクリックすると、「証明書」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「証明のパス」タブをクリックします。
リストの一番上に表示される証明書である、証明機関のルートを選択します。
「証明書の表示」をクリックします。
「詳細」タブをクリックします。
「ファイルにコピー」をクリックします。
これによって、「証明書のエクスポート ウィザード」が表示されます。
「次へ」をクリックします。
「使用する形式を選択してください」で「Base 64 encoded X.509 (.CER)」を選択します。
「次へ」をクリックして、証明書のファイル名を指定します。証明書には、.cer
拡張子を持つ任意のファイル名を指定できます。
「次へ」をクリックして、「完了」をクリックします。
この時点で、.cer
証明書ファイルが作成されます。このファイルには、信頼できる証明機関のルート証明書が含まれています。この証明書を、ウォレットの信頼できる証明書リストに追加する必要があります。追加するには、Wallet Managerがすでに実行され、空のウォレットが開いている状態で次の手順を実行します。
「信頼できる証明書」ノードを右クリックします。
「信頼できる証明書のインポート」を選択します。
「証明書の貼付け」を選択し、「OK」をクリックします。
以前作成した証明書ファイルの内容をBASE64形式の証明書のテキスト領域にコピーし、「OK」をクリックします。
信頼できる証明書のリストに証明機関のルートが追加されていることを確認します。
ウォレットを保存します。
自動ログイン機能を設定することもできます。「ウォレット」→「Auto Login」を選択します(まだ選択していない場合)。この機能により、パスワードなしでのサービスへのPKIベースのアクセスが可能になります。この機能は、ほとんどのウォレットで必須です。データベース・サーバーとクライアント・ウォレットでは必須です。起動時にウォレット・パスワードを取得する製品では、オプションです。
注意: BPELワークフロー・アプリケーションが双方向SLLを使用するように構成されている場合、DBウォレットCA(認証局)の信頼できる証明書をSOAサーバーのトラストストアにインポートする必要があります。 |
クライアントが使用するポータル・コールバックURLは、次のシナリオで保護する必要があります。
BPEL有効化ポータル(ポータル・コールバックURLのポータル・リポジトリへの登録)
「グローバル設定」ページでのコールバックURLの状態問合せ(ポータル・リポジトリ)
BPELサーバー上でのユーザーによる承認後、コールバックURLを通じてポータル・リポジトリとの接触が試行されます。
PortalコールバックWebサービス通信を保護するには、次の手順を実行します。
Portal Webサービスを構成するには:
WSPortalApproval.earが配置されていない場合は、第5.5.1.1項「コールバックWebサービスの配置」の説明に従って、WLS_PORTAL管理対象サーバーに配置する必要があります。
管理対象サーバー(WLS_PORTAL)でWSPortalApproval.earに対してSSLを有効にするには、次の手順を実行します。
Oracle WebLogic管理コンソールにログインします。
まだログオンしていない場合には、Administration Consoleのチェンジ・センタで、ロックして編集をクリックします。
コンソールの左側のペインで、「環境」を開いて「サーバー」を選択します。
「サーバー」の表で、管理対象サーバーWLS_Portalのインスタンスをクリックします。
「SSLリスニング・ポートの有効化」を選択して「SSLリスニング・ポート」に番号を入力します。
Portal管理対象サーバー(WLS_Portal)のIDおよび信頼できるキーストアを取得します(「IDおよび信頼できるキーストアの構成」を参照)。
キーストアでSSLを構成します。Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソールのヘルプで、サーバーの双方向SSLの構成に関する項を参照してください。
IDおよび信頼できるキーストアを構成するには、次の手順を実行します。
SOA管理対象サーバー(soa_server)にOracle BPELプロセスを配置します。
SOA管理対象サーバーのIDおよび信頼できるキーストアを取得します(「IDおよび信頼できるキーストアの構成」を参照)。
IDおよび信頼できるキーストアを保存するには、ウォレットを作成する必要があります。「空のウォレットの作成(HTTPS)」および「ウォレットへの信頼できるルート証明書の追加(HTTPS)」を参照してください。
BPELビジネス・プロセスでは、(双方向SSLが構成された)Portal管理対象サーバーでの認証用に、IDを提示する必要があります。そのために、Keytoolのエクスポートおよびインポート・コマンドを使用して、次の手順を実行します。
SOA管理対象サーバーのCAの信頼できる証明書を、BASE 64エンコード形式のテキスト・ファイルにエクスポートします(soa_server_trusted.cer)。
Portal管理対象サーバーのCAの信頼できる証明書を、BASE 64エンコード形式のテキスト・ファイルにエクスポートします(portal_server_trusted.cer)。
SOA管理対象CA(認証局)の信頼できる証明書(soa_server_trusted.cer)を、Portal管理対象サーバーのトラストストアにインポートします。
PortalウォレットのCA(認証局)の信頼できる証明書(portal_server_trusted.cer)を、Portal管理対象サーバーのトラストストアにインポートします。
双方向SSLを使用するように構成されているPortal管理対象サーバーでは、ウォレットの認証用にIDが提示される必要があります。そのために、次の手順を実行します。
ウォレットのCAの信頼できる証明書を、BASE 64エンコード形式のテキスト・ファイルにエクスポートします(ウォレットからのエクスポートに、Oracle Wallet Managerまたはorapkiユーティリティを使用できます)。
(前述の手順でファイルにエクスポートした)PortalウォレットのCA(認証局)の信頼できる証明書を、Portal管理対象サーバーのトラストストアにインポートします。
PortalウォレットのCA(認証局)の信頼できる証明書(portal_server_trusted.cer)を、Portal DBウォレットのトラストストアにインポートします。
ポータル・リポジトリがデータベース・ウォレットを使用するように登録されていない場合、ORACLE_HOME\portal\admin\plsql\wwc
にあるsecwc.sql
スクリプトを実行して登録する必要があります。
ページ・グループの管理者とページの所有者が、承認にOracle BPELワークフロー・プロセスを使用できるようにするには、まずこれらのワークフロー・プロセスを指すプロセス定義を作成する必要があります。
注意: ここでは、Oracle BPELプロセスの作成と配置が済んでいると想定しています。 |
「サービス」ポートレットで、「BPELプロセス定義の設定」をクリックします。
デフォルトでは、「サービス」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。
「新規BPELプロセス定義の作成」をクリックします。
「プロセス名」フィールドに、Oracle BPELプロセスの名前を入力します。
ページ・グループ管理者とページ設計者は、ページ・グループまたはページに使用するプロセスを選択する場合に、この名前を使用してプロセスを特定します。この名前は、Oracle BPELでプロセスの特定に使用した名前と同じである必要があります。また、名前には、空白や特殊文字を使用しないでください。
「説明」フィールドに、Oracle BPELプロセスの動作の説明を入力します。
このフィールドは任意ですが、説明を入力しておくと、ページ・グループ管理者とページ設計者がページ・グループまたはページに使用するプロセスを選択する場合に大いに役立ちます。説明は4000文字まで入力でき、空白を含めることはできますが、特殊文字は使用できません。
「プロセス配布の場所」フィールドに、Oracle BPELプロセスを配置するURLを入力します。これはエンドポイントとも呼ばれます。このエンドポイントは、SOAサーバーに配置されたプロセスから取得できます。
このURLにOracle Portalから直接アクセスできない場合には、グローバルなプロキシ定義を設定していることを確認してください。第6.5項「プロキシ・サーバーを使用するためのOracle Portalの構成」を参照してください。
「プロセスWSDLの場所」フィールドに、Oracle BPELプロセスの説明ドキュメント(.wsdl
ファイル)のURLを入力します。Oracle Portalには、この.wsdl
ファイルに対する読取り権限が付与されている必要があります。
このURLにOracle Portalから直接アクセスできない場合には、グローバルなプロキシ定義を設定していることを確認してください。第6.5項「プロキシ・サーバーを使用するためのOracle Portalの構成」を参照してください。
「プロセス処理」フィールドに、このOracle BPELプロセス定義のコール時にOracle Portalがトリガーする必要がある操作の名前を入力します。この操作については、WSDLドキュメントで説明しています。
「OK」をクリックして、Oracle BPELプロセス定義を作成します。
確認画面で、定義が正常に作成されたかどうかを確認できます。定義の作成に失敗した場合は、設定を確認して作成しなおします。
BPELプロセス定義が正しく作成されたら、「閉じる」をクリックします。
ワークフローに関係するアイテムがない場合、既存のBPELプロセス定義を編集できます。アイテムがある場合、ビジネス・プロセスはロックされます。
「サービス」ポートレットで、「BPELプロセス定義の設定」をクリックします。
デフォルトでは、「サービス」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。
編集するBPELプロセス定義の名前をクリックします。
必要に応じてフィールドを編集します。これらのフィールドの詳細は、第5.5.3項「新規BPELプロセス定義の作成」を参照してください。
注意: 「プロセス名」フィールドは編集できません。 |
「OK」をクリックして、変更を保存します。
確認画面で、変更が正しく行われたかどうかを確認できます。変更に失敗した場合は、設定を確認して変更しなおします。
変更が正しく行われたら、「閉じる」をクリックします。
「サービス」ポートレットで、「BPELプロセス定義の設定」をクリックします。
デフォルトでは、「サービス」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。
表で、削除するBPELプロセス定義の横にある「削除」アイコンをクリックします。
削除するのがこのBPELプロセス定義で間違いがないか、詳細を確認します。
操作を続ける場合は「削除」を、止める場合は「取消」をクリックします。
「閉じる」をクリックします。
Oracle Portalでは、Oracle BPELワークフロー・プロセスはすべて、HTTPを介してSOAPメッセージを使用して開始します。また、アイテムのURLなどのペイロード情報を送信することで、承認者が参照できるようになります。
例5-2は、メッセージ・ペイロードに含まれる情報の種類を示すために、Oracle Portalのメッセージ・スキーマのサンプルを示しています。Oracle BPELワークフロー・プロセスの設計者は、プロセス(.XSD)ファイルの作成時にこの情報を使用する必要があります。
例5-2 Oracle Portalのメッセージ・スキーマのサンプル
<complexType> <sequence> <element name="title" type="string"/> <element name="payload"> <complexType> <sequence> <element name="itemType" type="string"/> <element name="url" type="string"/> <element name="status" type="string"/> <element name="date" type="string"/> <element name="Originator" type="string"/> <element name="description" type="string"/> <element name="pageName" type="string"/> <element name="pageDisplayName" type="string"/> <element name="pageGroupName" type="string"/> <element name="subject" type="string"/> <element name="itemVersion" type="string"/> <element name="itemExpiry" type="string"/> <element name="itemDisplayOption" type="string"/> <element name="author" type="string"/> <element name="defaultLanguage" type="string"/> </sequence> </complexType> </element> <element name="itemId" type="integer"/> <element name="pageId" type="integer"/> <element name="siteId" type="integer"/> <element name="submitter" type="string"/> <element name="approvalId" type="integer"/> <element name="instanceId" type="integer"/> <element name="portalWSUrl" type="string"/> <element name="content_manager"> <complexType> <sequence> <element name="userCount" type="integer"/> <element name="users" type="string" minOccurs="0" maxOccurs="10"/> </sequence> </complexType> </element> <element name="page_manager"> <complexType> <sequence> <element name="userCount" type="integer"/> <element name="users" type="string" minOccurs="0" maxOccurs="10"/> </sequence> </complexType> </element> <element name="page_group_manager"> <complexType> <sequence> <element name="userCount" type="integer"/> <element name="users" type="string"/> <element name="groupCount" type="integer"/> <element name="groups" type="string"/> </sequence> </complexType> </element> </sequence> </complexType>
表5-4では、メッセージ・ペイロードの様々な要素について説明しています。
表5-4 メッセージ・ペイロードの詳細
要素 | 説明 |
---|---|
title |
アイテムの表示名 |
itemType |
アイテムのアイテム・タイプ(text、file、urlなど) |
url |
アイテムを指すURL |
状態 |
アイテムのステータス |
date |
アイテムが送信された日付 |
Originator |
アイテムの作成者 |
description |
アイテムの説明 |
pageName |
アイテムを含むページの内部名 |
pageDisplayName |
アイテムを含むページのタイトル |
pageGroupName |
アイテムを含むページを所有するページ・グループの名前 |
subject |
メッセージの送信理由を説明するためにOracle PortalからOracle BPELに送信される情報 |
itemVersion |
アイテムのバージョン番号 |
itemExpiry |
アイテムの有効期限 |
itemDisplayOption |
アイテムの表示オプション |
author |
アイテムを送信したユーザーが指定した作成者の名前 |
defaultLanguage |
ポータルのデフォルトの言語 |
itemId |
アイテムに対して内部で生成したID |
pageId |
ページに対して内部で生成したID |
siteId |
ページ・グループに対して内部で生成したID |
submitter |
アイテムを送信したユーザー |
approvalId |
|
instanceId |
アイテムの追加に使用したインスタンスID |
content_manager |
アイテムを含むページに対して「コンテンツの管理」権限が付与されたユーザーのリスト。これを使用してこの権限が付与されたユーザーのユーザー名を指定し、Oracle BPELワークフロー・プロセスにおける承認者として使用します。 |
page_manager |
アイテムを含むページに対して「管理」権限が付与されたユーザーのリスト。これを使用してこの権限が付与されたユーザーのユーザー名を指定し、Oracle BPELワークフロー・プロセスにおける承認者として使用します。 |
page_group_manager |
アイテムを含むページを所有するページ・グループに対して「すべて管理」権限が付与されたユーザーのリスト。これを使用してこの権限が付与されたユーザーのユーザー名を指定し、Oracle BPELワークフロー・プロセスにおける承認者として使用します。 |
Oracle Portalでは、Oracle BPELワークフロー・プロセスはすべて、ビジネス・プロセスを配置する前にコールバック・サービスを追加する必要があります。
例5-3および例5-4は、却下手順および承認手順を示すコールバック・プロキシ・サービスのサンプルです。Oracle BPELワークフロー・プロセスの設計者は、プロセスの作成時にこの情報を使用できます。
例5-3 却下コールバックWebサービス
try { portalwsproxy.proxy.WSPortalApprovalSoapHttpPortClient client = new portalwsproxy.proxy.WSPortalApprovalSoapHttpPortClient(); oracle.xml.parser.v2.XMLElement elm ; elm = (oracle.xml.parser.v2.XMLElement)getVariableData("inputVariable","payload","/client:process/client:portalWSUrl"); org.w3c.dom.Node node = (org.w3c.dom.Node) elm.getFirstChild(); String portalWSUrl = node.getNodeValue(); System.out.println("portalWSUrl = " + portalWSUrl); client.setEndpoint(portalWSUrl); elm = (oracle.xml.parser.v2.XMLElement)getVariableData("inputVariable","payload","/client:process/client:itemId"); node = (org.w3c.dom.Node) elm.getFirstChild(); System.out.println("Itemid = " + node.getNodeValue()); java.math.BigDecimal itemId = new java.math.BigDecimal(node.getNodeValue()); elm = (oracle.xml.parser.v2.XMLElement)getVariableData("inputVariable","payload","/client:process/client:pageId"); node = (org.w3c.dom.Node) elm.getFirstChild(); System.out.println("Pageid = " + node.getNodeValue()); java.math.BigDecimal pageId = new java.math.BigDecimal(node.getNodeValue()); elm = (oracle.xml.parser.v2.XMLElement)getVariableData("inputVariable","payload","/client:process/client:siteId"); node = (org.w3c.dom.Node) elm.getFirstChild(); System.out.println("Siteid = " + node.getNodeValue()); java.math.BigDecimal siteId = new java.math.BigDecimal(node.getNodeValue()); elm = (oracle.xml.parser.v2.XMLElement)getVariableData("inputVariable","payload","/client:process/client:approvalId"); node = (org.w3c.dom.Node) elm.getFirstChild(); System.out.println("approvalId = " + node.getNodeValue()); java.math.BigDecimal approvalId = new java.math.BigDecimal(node.getNodeValue()); elm = (oracle.xml.parser.v2.XMLElement)getVariableData("inputVariable","payload","/client:process/client:instanceId"); node = (org.w3c.dom.Node) elm.getFirstChild(); System.out.println("instanceId = " + node.getNodeValue()); java.math.BigDecimal instanceId = new java.math.BigDecimal(node.getNodeValue()); client.reject(itemId,pageId,siteId,instanceId,approvalId); } catch(java.rmi.RemoteException remoteException) { System.out.println("REJECT "+remoteException); System.out.println("An exception occured while trying " + " connect to portal"); remoteException.printStackTrace(); } catch(Exception exception) { System.out.println("REJECT_OTHERS "+ exception); exception.printStackTrace(); }
例5-4 承認コールバックWebサービス
try { portalwsproxy.proxy.WSPortalApprovalSoapHttpPortClient client = new portalwsproxy.proxy.WSPortalApprovalSoapHttpPortClient(); System.out.println("INSIDE THE APPROVE section"); oracle.xml.parser.v2.XMLElement elm ; elm = (oracle.xml.parser.v2.XMLElement)getVariableData("inputVariable","payload","/client:process/client:portalWSUrl"); org.w3c.dom.Node node = (org.w3c.dom.Node) elm.getFirstChild(); String portalWSUrl = node.getNodeValue(); System.out.println("portalWSUrl = " + portalWSUrl); client.setEndpoint(portalWSUrl); elm = (oracle.xml.parser.v2.XMLElement)getVariableData("inputVariable","payload","/client:process/client:submitter"); node = (org.w3c.dom.Node) elm.getFirstChild(); System.out.println("submitter = " + node.getNodeValue()); String submitter = new String(node.getNodeValue()); elm = (oracle.xml.parser.v2.XMLElement)getVariableData("inputVariable","payload","/client:process/client:itemId"); node = (org.w3c.dom.Node) elm.getFirstChild(); System.out.println("Itemid = " + node.getNodeValue()); java.math.BigDecimal itemId = new java.math.BigDecimal(node.getNodeValue()); elm = (oracle.xml.parser.v2.XMLElement)getVariableData("inputVariable","payload","/client:process/client:pageId"); node = (org.w3c.dom.Node) elm.getFirstChild(); System.out.println("pageid = " + node.getNodeValue()); java.math.BigDecimal pageId = new java.math.BigDecimal(node.getNodeValue()); elm = (oracle.xml.parser.v2.XMLElement)getVariableData("inputVariable","payload","/client:process/client:siteId"); node = (org.w3c.dom.Node) elm.getFirstChild(); System.out.println("Siteid = " + node.getNodeValue()); java.math.BigDecimal siteId = new java.math.BigDecimal(node.getNodeValue()); elm = (oracle.xml.parser.v2.XMLElement)getVariableData("inputVariable","payload","/client:process/client:approvalId"); node = (org.w3c.dom.Node) elm.getFirstChild(); System.out.println("approvalid = " + node.getNodeValue()); java.math.BigDecimal approvalId = new java.math.BigDecimal(node.getNodeValue()); elm = (oracle.xml.parser.v2.XMLElement)getVariableData("inputVariable","payload","/client:process/client:instanceId"); node = (org.w3c.dom.Node) elm.getFirstChild(); System.out.println("instanceid = " + node.getNodeValue()); java.math.BigDecimal instanceId = new java.math.BigDecimal(node.getNodeValue()); client.approve(itemId,pageId,siteId,submitter,instanceId,approvalId); } catch(java.rmi.RemoteException remoteException) { System.out.println("INSIDE APPROVE " + remoteException); System.out.println("An exception occured while trying " + " connect to portal"); remoteException.printStackTrace(); } catch(Exception exception) { System.out.println("INSIDE APPROVE WHEN_OTHERS " + exception); exception.printStackTrace(); }
この項の内容:
Redirectディレクティブを使用すると、Oracle Portalのインストールによって作成された完全URLをより覚えやすい(わかりやすい)URLに簡略化できます。このようにすると、エンド・ユーザーは単純なURLを入力するだけでOracle Portalにアクセスできます。
デフォルトでは、新たにインストールしたOracle PortalのURLは次のように入力する必要があります。
http://<host>:<port>/portal/pls/<dad>
このURLを次のように簡略化できます。
http://<host>/<redirectpath>
注意: Oracle PortalのURLをhttp:// <host> : <port> /portal のように簡略化しないでください。Oracle Portalは、すでに/portal にマウントされているためです。 |
次のディレクトリにあるOracle HTTP Server構成ファイル、httpd.conf
を開きます。
ORACLE_INSTANCE\config\OHS\ohs1
次のようにリダイレクト・パスを入力します。
Redirect /<redirectpath> http://<host>:<port>/portal/pls/<dad>
たとえば、次のようになります。
Redirect /portalhome http://mysite.oracle.com/portal/pls/portal
この例では、エンド・ユーザーは次のように入力できます。
http://mysite.oracle.com/portalhome
たとえば、次のような完全なURLにアクセスできます。
http://mysite.oracle.com/portal/pls/portal
注意:
|
Oracle Portalホーム・ページをOracle HTTP Serverのデフォルトのホーム・ページに設定するには、次の手順を実行します。
ORACLE_INSTANCE\config\OHS\ohs1\htdocs
ディレクトリで、welcome-index.html
ファイルおよびwelcome-index.html.<lang>
ファイルのバックアップ・コピーを作成します。<lang>
は言語コードです。たとえば、welcome-index.html.en
は、英語の索引HTMLファイルです。
welcome-index.html.<lang>
ファイルの内容全体を次のHTMLリダイレクト・コードで置き換えます。
<HTML> <SCRIPT LANGUAGE=JavaScript> document.location="http://<host>.<domain>:<port>/portal/pls/<dad>" </SCRIPT> </HTML>
注意:
|
一般的にポータル・コンポーネントは、構成の変更に続いて再起動する必要があります。
Fusion Middleware Controlを使用してコンポーネントを起動、停止または再起動するには、次の手順を実行します。
適切なファームのFusion Middleware Controlインスタンスに移動します。
詳細は、「Oracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Controlへのアクセス」を参照してください。
Oracle Portalインスタンスのホーム・ページに移動します。
詳細は、第8.2項「Fusion Middleware Controlを使用したOracle Portalの監視と管理」を参照してください。
「関連コンポーネント」ポートレットを検索します。
「関連コンポーネント」ポートレットの「名前」列で、起動または停止するコンポーネントをクリックします。
コンポーネントのメニューから「制御」を選択します。
次のうちの1つを実行してください。
コンポーネントを停止するには、「停止」をクリックします。
コンポーネントを起動するには、「起動」をクリックします。
データベース・アクセス記述子(DAD)は、アプリケーションがHTTPリクエストを満たすためにOracle Databaseに接続する方法を指定する値のセットです。DADの情報には、ユーザー名(スキーマと権限も指定)、パスワード、接続文字列およびデータベースのグローバリゼーション・サポート言語が含まれます。
DADには、一般的なDADとポータルDADの2種類があります。Oracle Portal中間層は、ポータルDADを使用してOracle Metadata Repositoryにアクセスします。ここでは、ポータルDADを作成、編集または削除する方法を説明します。一般的なDADの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Server管理者ガイド』を参照してください。
ポータルDADの作成
Oracle Portalをインストールすると、ポータルDADが自動的に作成されます。ただしDADは、必要に応じて、Fusion Middleware Controlを使用して手動で作成できます。
注意: Oracle Portalでサポートされるのは、ポータル・インスタンス1つ当たり1つのポータルのみであり、インスタンスに対してDADが事前に存在している場合には、新規DADを作成することはできません。 |
新規のポータルDADを作成するには、次の手順を実行します。
適切なファームのFusion Middleware Controlインスタンスに移動します。
詳細は、第8.1項「Oracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Controlの使用」を参照してください。
Oracle Portalインスタンスのホーム・ページに移動します。
詳細は、第8.2項「Fusion Middleware Controlを使用したOracle Portalの監視と管理」を参照してください。
「ポータル」メニューから、「設定」→「データベース・アクセス記述子」を選択します。
「追加」をクリックして、新規ポータルDADのパラメータを完成します。このページのすべてのオプションの詳細は、表8-1「DAD設定」を参照してください。
「OK」をクリックします。
Oracle HTTP Serverと管理対象サーバー(WLS_PORTAL)を再起動します。
Oracle HTTP ServerとWLS_Portalのコンポーネントの再起動の詳細は、第5.6.3項「Fusion Middleware Controlを使用したポータル・コンポーネントの停止および起動」を参照してください。
ポータルDADの編集
Fusion Middleware Controlを使用してポータルDADをするには、次の手順を実行します。
適切なファームのFusion Middleware Controlインスタンスに移動します。
詳細は、第8.1項「Oracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Controlの使用」を参照してください。
Oracle Portalインスタンスのホーム・ページに移動します。
詳細は、第8.2項「Fusion Middleware Controlを使用したOracle Portalの監視と管理」を参照してください。
「ポータル」メニューから、「設定」→「データベース・アクセス記述子」を選択します。
DADを選択し、「編集」をクリックします。必要に応じて、このOracle PortalインスタンスのDADパラメータを編集します。このページのすべてのオプションの詳細は、表8-1「DAD設定」を参照してください。
「OK」をクリックします。
Oracle HTTP Serverと管理対象サーバー(WLS_PORTAL)を再起動します。
Oracle HTTP ServerとWLS_Portalのコンポーネントの再起動の詳細は、第5.6.3項「Fusion Middleware Controlを使用したポータル・コンポーネントの停止および起動」を参照してください。
ポータルDADの削除
Fusion Middleware Controlを使用してポータルDADを削除するには、次の手順を実行します。
適切なファームのFusion Middleware Controlインスタンスに移動します。
詳細は、第8.1項「Oracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Controlの使用」を参照してください。
Oracle Portalインスタンスのホーム・ページに移動します。
詳細は、第8.2項「Fusion Middleware Controlを使用したOracle Portalの監視と管理」を参照してください。
「ポータル」メニューから、「設定」→「データベース・アクセス記述子」を選択します。
DADを選択し、「削除」をクリックします。
「OK」をクリックします。
Oracle HTTP Serverと管理対象サーバー(WLS_PORTAL)を再起動します。
Oracle HTTP ServerとWLS_Portalのコンポーネントの再起動の詳細は、第5.6.3項「Fusion Middleware Controlを使用したポータル・コンポーネントの停止および起動」を参照してください。
WLSTコマンドライン・スクリプト・インタフェースからポータルDADを作成、リスト、更新または削除するには、次の手順を実行します。WLSTの使用方法の詳細は、第5.1.2.2項「WebLogic Scripting Tool(WLST)コマンドライン・ユーティリティ」を参照してください。
WLSTコマンドライン・スクリプト・インタフェースからポータルDADを作成、表示、更新または削除するには、表5-5にリストされているデータベース・アクセス記述子コマンドを使用します。操作に基づいて、MW_HOME\user_projects\domains\<DomainName>\config\fmwconfig\servers\WLS_PORTAL\applications\portal\configuration
にあるportal_dads.conf
ファイルが更新されます。
表5-5 Portal WLST構成用のデータベース・アクセス記述子コマンド
使用するコマンド | 実行内容 | WLSTでの使用 |
---|---|---|
|
ポータル・データベース・アクセス記述子を作成します。 |
オンライン |
|
ポータル・データベース・アクセス記述子の属性を更新します。 |
オンライン |
|
ポータル・データベース・アクセス記述子を削除します。 |
オンライン |
|
データベース・アクセス記述子が構成に使用するパラメータをリストします。 |
オンライン |
Oracle Portalをインストールすると、ポータルDADが自動的に作成されます。ポータルDADを手動で作成するには、次のWLST(オンライン)コマンドを使用します。
createPortalDad (name, schema, password, [connect_string], nls_language)
引数 | 定義 |
---|---|
name |
データベース・アクセス記述子の名前です。 |
schema |
Portalデータベース・アカウントのユーザー名。 |
password |
Portalデータベース・アカウントのパスワード。 |
connect_string |
オプション。リモート・データベースの接続に使用される接続文字列。
接続文字列は、「ホスト名:ポート番号:接続文字列」という形式で指定できます。「ServiceNameFormat (host:port:service_name)」、「SIDFormat (host:port:sid)」または「TNSFormat (TNS別名または完全なTNSエントリ)」のいずれかを選択します。 |
nls_language |
このDADで表されるポータル・データベースのグローバリゼーション・サポート言語。この設定は、データベース・セッション用のNLS_LANG環境変数を上書きし、レスポンス・キャラクタ・セットなど、レスポンスに関連するいくつかの重要なグローバリゼーション・サポート・プロパティを定義します。
この言語設定は、バックエンド・データベースのNLS_LANGと一致している必要があります。 |
例5-5 ポータルDADの作成
createPortalDad(name='portal1',schema='schema',password='welcome1',connect_string='foo.oracle.com:1521:orcl',nls_language='AMERICAN_AMERICA.AL32UTF8')
注意: Oracle Portalでサポートされるのは、ポータル・インスタンス1つ当たり1つのポータルのみであり、インスタンスに対してDADが事前に存在している場合には、新規DADを作成することはできません。 |
ポータルDADの属性を更新するには、次のWLST(オンライン)コマンドを使用します。
updatePortalDad (name, [schema], [password], [connect_string], [nls_language])
引数 | 定義 |
---|---|
name |
データベース・アクセス記述子の名前です。この名前は更新時に変更できません。 |
schema |
オプション。Portalデータベース・アカウントのユーザー名。 |
password |
オプション。Portalデータベース・アカウントのパスワード。 |
connect_string |
オプション。リモート・データベースの接続に使用される接続文字列。
接続文字列は、「ホスト名:ポート番号:接続文字列」という形式で指定できます。「ServiceNameFormat (host:port:service_name)」、「SIDFormat (host:port:sid)」または「TNSFormat (TNS別名または完全なTNSエントリ)」のいずれかを選択します。 |
nls_language |
オプション。このDADで表されるポータル・データベースのグローバリゼーション・サポート言語。この設定は、データベース・セッション用のNLS_LANG環境変数を上書きし、レスポンス・キャラクタ・セットなど、レスポンスに関連するいくつかの重要なグローバリゼーション・サポート・プロパティを定義します。この言語設定は、バックエンド・データベースのNLS_LANGと一致している必要があります。 |
ポータルDADを削除するには、次のWLST(オンライン)コマンドを使用します。
deletePortalDad(name)
引数 | 定義 |
---|---|
name |
ポータル・データベース・アクセス記述子の名前です。 |
ポータル・キャッシュは、Oracle Portalのページおよびポートレット用のファイル・システムベースのキャッシュです。詳細は、第1.3.2項「ポータル・キャッシュについて」を参照してください。
Fusion Middleware Controlを使用してポータル・キャッシュを構成するには、次の手順を実行します。
適切なファームのFusion Middleware Controlインスタンスに移動します。
詳細は、第8.1項「Oracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Controlの使用」を参照してください。
Oracle Portalインスタンスのホーム・ページに移動します。
詳細は、第8.2項「Fusion Middleware Controlを使用したOracle Portalの監視と管理」を参照してください。
「ポータル」メニューから、「設定」→「ポータル・キャッシュ」を選択します。
「キャッシュ」オプションが「オン」に設定されていることを確認します。
必要に応じて、このOracle Portalインスタンスのキャッシュ設定を編集します。このページのすべてのオプションの詳細は、表8-2「Portalキャッシュの設定」を参照してください。
「適用」をクリックします。
管理対象サーバー(WLS_PORTAL)を再起動します。
WLS_Portalコンポーネントの再起動の詳細は、第5.6.3項「Fusion Middleware Controlを使用したポータル・コンポーネントの停止および起動」を参照してください。
WLST(オンライン)コマンドは、ポータル・キャッシュの属性を更新します。これらの構成の詳細は、MW_HOME\user_projects\domains\<DomainName>\config\fmwconfig\servers\WLS_PORTAL\applications\portal\configuration\portal_cache.conf
ファイルに保持されています。ポータル・キャッシュの属性を更新するには:
configurePortalCache(enable, directory, total_size, max_size, cleanup_time, max_age)
引数 | 定義 |
---|---|
enable |
ポータル・コンテンツおよびセッションのキャッシングを有効化(「オン」)または無効化(「オフ」)します。 |
directory |
キャッシュ・コンテンツが格納されるディレクトリ。
このディレクトリが存在することと、読込み/書込み権限があることを確認してください。 |
total_size |
ポータル・キャッシュに使用可能なディスク容量の総サイズ(MB単位)。許可される最大値は4GBです。 |
max_size |
全キャッシュ・ファイルに対する最大サイズ(バイト単位)。許可される最大値は4GBです。この制限を超える動的に生成されるコンテンツはキャッシュされません。 |
cleanup_time |
キャッシュ記憶域の消去を開始する時間。クリーンアップが実行される日時を正確に定義するには、[Sunday-Saturday, Everyday, Everymonth][hh:mm]という書式を使用します。 |
max_age |
1つのキャッシュされたドキュメントの最長保存期間。この設定によって、古いキャッシュがシステムに残らないことが保証されます。古いキャッシュ・ファイルは削除され、新しいキャッシュ・ファイル用の領域が確保されます。デフォルトは30日です。 |
ポータル・キャッシュ(Oracle Portalファイル・システムベースのキャッシュ)を消去する必要がある場合があります。たとえば、Oracle Metadata Repositoryのキャラクタ・セットを変更する場合、既存のコンテンツでは古いキャラクタ・セットが使用されるため、ポータル・キャッシュ全体を消去する必要があります。
ポータル・キャッシュを消去するには、次の手順を実行します。
ポータル・キャッシュのディレクトリに移動します。デフォルトのパスは、ORACLE_INSTANCE
\portal\cache
です。
このディレクトリの下のすべてのファイルの再帰的削除を行います。たとえば、UNIXのプラットフォームでは、次のコマンドを発行します。
rm -rf *
注意:
|
警告 このコマンドを発行する前に、正しいディレクトリに移動していることを確認します。 |
Oracle Portalアーキテクチャは、3層アーキテクチャで設計されており、任意のブラウザから接続できます。この柔軟なアーキテクチャにより、各構成要素(ブラウザ、Oracle HTTP Serverリスナー、Oracle Database 11gおよびOracle Portal)を必要に応じて個別にアップグレードできます。
Oracle Portalの中間層の一部であるPPE(Parallel Page Engine)は、Oracle WebLogic Serverおよびサービス・ページのリクエストで実行されるサーブレットです。PPEによって、ページ・メタデータの読込み、ポートレット・コンテンツに対応するプロバイダのコール、プロバイダのレスポンスの受入れ、指定されたページ・レイアウトに従ったリクエストされたページの作成が行われます。
すべてのサーブレットは、アプリケーションの配置に基づいてWLS_PORTALにインストールされます。PPEの構成パラメータは、appConfig.xml
ファイル、つまり</portal-midtier>およびその構成パラメータ
に入力されます。デフォルトのインストールでは、このファイルは次の場所にあります。
MW_HOME\user_projects\domains\<DomainName>\config\fmwconfig\servers\WLS_PORTAL\applications\portal\configuration
PPEのproviderHeaders
パラメータ(表5-7を参照)は、web.xml
ファイルに入力されます。このファイルは次の場所にあります。
MW_HOME\user_projects\domains\<DomainName>\servers\WLS_PORTAL\tmp\_WL_user\portal\uh04o6\war\WEB-INF
PPEのパラメータ
表5-6は、PPEで使用できる様々な構成パラメータについて説明しています。各パラメータは、様々な方法でPPEの操作を設定します。たとえば、ログの記録方法を設定するパラメータ、エンジンのパフォーマンスを操作するパラメータ、Oracle Portal自体を操作するパラメータなどがあります。ほとんどのパラメータはデフォルト値のまま使用できますが、構成によってはデフォルト値を変更する必要があります。各パラメータについて、構文、説明およびデフォルト値を示します。
表5-6 Parallel Page Engine(PPE)のパラメータ
PPE設定 | 構文 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
<x509certfile>c:\certificates\trustedcerts.txt</x509certfile> |
HTTPClientに暗黙的に信頼される証明書のリストが含まれたファイルを指定します。これらの証明書は、SSLを使用するHTTPClientによって行われたすべての接続に対するトラスト・ポイントとして追加されます。この設定がいったん使用されると、すべてのSSL接続が信頼されるようになります。信頼されない場合、HTTPClientによってPPE内で例外がスローされます。 SSL接続は2つの理由でPPEから行われ、この構成が次の両方に影響を与えることに注意してください。
ここで指定したファイルは、すべての信頼できる証明書をエクスポートすることによりWalletから取得できますが、取得したファイル内のコメントは削除する必要があります。また、手動で信頼できる証明書ファイルを作成することもできます。 |
トラスト・ポイントは不使用 |
|
<versionOnSplashScreen>false</versionOnSplashScreen> |
PPEがバージョン情報をスプラッシュ画面に表示するかどうかを示します。 |
|
|
<useScheme>http</useScheme> |
PPEがポータルにリクエストを送るときに使用されるスキーマ(httpまたはhttps)よりも優先されます。指定しない場合のデフォルトでは、ページ・リクエストのスキーマを常に使用します。 パブリック・アクセスがport A上でhttpsを経由し、port B上ではより高速なhttp接続を使用するためにPPEリクエストを設定する場合は、これらのパラメータを指定する必要があります。 |
ページ・リクエストのスキーマを使用 |
|
<usePort>8888</usePort> |
PPEがポータルへリクエストを行うときに使用されるポートよりも優先されます。指定しない場合のデフォルトでは、ページ・リクエストのポートを常に使用します。 パブリック・アクセスがport A上でhttpsを経由し、port B上ではより高速なhttp接続を使用するためにPPEリクエストを設定する場合は、これらのパラメータを指定する必要があります。 |
ページ・リクエストのポートを使用 |
|
<useDeviceNameCacheKeys>false</useDeviceNameCacheKeys> |
このキーは、キャッシュ・キーの作成中にモバイル・デバイス名またはデバイス・クラスを使用する必要があるかどうかを指定します。デフォルトは、デバイス・クラスを使用するよう指定します。
|
|
|
<urlDebugUsers>fred,bill,ben</urlDebugUsers> |
このパラメータは、_debug URLパラメータを使用できるユーザーのリストを示すために指定され、 形式は、ポータル・ユーザー名のカンマ区切りのリストであり、前後の空白は無視されます。 |
要求されません。 |
|
<urlDebugMode>1</urlDebugMode> |
PPEが対応する_debug URLパラメータの最大値を指定します。_debugに指定できる値は、次のとおりです。
指定した値よりも大きい値をPPEが受信すると、指定可能な最大値に設定されるか、または、値なしが許可されている場合は、元の値が無視されます。 値は、累積的です。たとえば、デバッグ値 |
|
|
<stall>65</stall> |
レスポンス・ヘッダーは返されたが、データ自体が返されていない場合は、 このパラメータの上限値は、Webユーザーが納得できるレスポンス時間(通常は数秒)に設定する必要があります。 |
65秒 |
|
<showPageDebug>false</showPageDebug> |
実行時間およびキャッシュの統計については、第B.6項「実行時間とキャッシュの統計」を参照してください。 |
|
|
<showError>true</showError> |
ポートレットがタイムアウトになった場合やPPEが特定のポートレット・リクエストの処理に失敗した場合は、ユーザーにエラーが表示されます。詳細なメッセージは表示できませんが、予期したページが表示されなかったことを示す説明が簡単に表示されます。このパラメータを |
|
|
<resourceUrlKey>KEY</resourceUrlKey>
|
このキーは、WSRPリソースおよびJPDKリソースのプロキシ処理によってリクエストされたURLに対して、PPEがチェックサムを計算するために使用されます。 JPDKのプロキシ処理を使用している場合は、JNDI環境変数( |
none |
|
<requestTime>30</requestTime> |
タイムアウト値が指定されていないポートレット・リクエストに割り当てられるデフォルトのタイムアウト値です。この値は、サーバーからレスポンス・ヘッダーが返されるまでの時間(秒)として適用されます。タイムアウト値は、タイムアウトが発生した場所の値が優先されます。ポートレットにタイムアウト値が設定されている場合は、そのタイムアウトが使用されます。ポートレットにタイムアウトが設定されていない場合は、プロバイダに登録されたタイムアウトが使用されます。どちらの値も設定されていない場合は、 このパラメータの上限値は、Webユーザーが納得できるレスポンス時間(通常は数秒)に設定する必要があります。 |
30秒 |
|
<queueTimeout>10</queueTimeout> |
タイムアウトになる前にリクエストがキューに格納される期間。このパラメータは、ポートレットに対するリクエストがタイムアウトになっている場合に使用されます。ただし、リクエストは送信されません。このパラメータを指定すると、他のパラメータと異なり、パフォーマンスの問題を考慮する必要があります。このパラメータは、リクエストがキューに格納される期間を調節するときに使用します。 |
10秒 |
|
<proxyHost>ph.comp.com</proxyHost> <proxyPort>8888</proxyPort> |
Oracle Fusion Middlewareのデータをリクエストするときに必要なプロキシ・サーバーの、ホスト名とポート番号です。これらのパラメータは、PPEとOracle Fusion Middlewareリスナーの間でプロキシ・サーバーを使用している場合にのみ必要です。 |
なし |
|
<poolSize>25</poolSize> |
このパラメータは、PPEが一度に作成できる接続の数を表します。この値は、パフォーマンス要件に基づいて調整できます。値を大きくすると、より多くのスレッドおよび接続を使用できますが、使用するリソースが増加します。 |
|
|
<offlinePath>/path/offline.html</offlinePath> <offlinePathMxml>/path/offline.xml</offlinePathMxml> |
設定したパラメータに応じて、オフライン・メッセージが表示されます。HTMLブラウザまたはモバイル対応デバイスのメッセージを表示できます。 |
null |
|
<minTimeout>5</minTimeout> |
ポートレットで使用できるリクエスト・タイムアウトの最小値です。 |
5秒 |
|
<maxParallelPortlets>20</maxParallelPortlets> |
指定したページで同時に実行できるポートレット・リクエストの最大数を指定するために使用されます。指定できる値は次のとおりです。
任意の正の整数: 同時に処理できるリクエストの制限数を示します。 |
|
|
<maxParallelPagePortlets>10</maxParallelPagePortlets> |
PPEで一度に実行可能なページ・ポートレット・リクエストの数を制限するために使用されます。指定できる値は次のとおりです。
任意の正の整数: 同時に処理できるリクエストの制限数を示します。 |
|
|
<jspSrcAlias>/internal_jsp/</jspSrcAlias> |
JSP Engineの別名( |
|
|
<jspRoot>internal_jsp</jspRoot> |
JSPページのJSPファイルが配置されている場所の相対パス。 |
|
|
<httpsPorts>433:444</httpsPorts> |
コロン(:)区切り形式のポートのリスト。SLLを使用するようにOracle Portalが構成されます。 |
null |
|
<enableWebCacheStaticRules>false</enableWebCacheStaticRules> |
このキーは、11gリリース1(11.1.1)のポータル・リポジトリを実行している場合には使用されません。このキーは、11gリリース1(11.1.1)の中間層で以前にリリースされたポータル・リポジトリを使用している場合の下位互換性を保つためにのみ提供されています。 以前のリリースのポータル・リポジトリを使用している場合、次の事項を考慮してください。
注意: |
|
|
<dmsLogging>false</dmsLogging> |
|
|
|
<cacheEncryptionKey>KEY</cacheEncryptionKey> |
このキーを使用すると、Oracle Web Cacheを使用してキャッシュされるヘッダーが暗号化されます。これにより、キャッシュ・キーのセキュリティが向上し、不正なリクエストがキャッシュされたオブジェクトを取得する可能性が低くなります。 このキーは、11gリリース1(11.1.1)のポータル・リポジトリを実行している場合には使用されません。このキーは、11.1.1の中間層で以前にリリースされたポータル・リポジトリを使用している場合の下位互換性を保つためにのみ提供されています。 |
サーバーのコンテキスト情報 |
|
|
<fileUploadLimit>65536</fileUploadLimit> |
アップロードできるファイルの最大サイズ(バイト)を定義します。 |
65536 |
|
<disableUploadRequestChunking>false</disableUploadRequestChunking> |
trueに設定されている場合、ファイル・アップロード時のデータ転送のチャンク・エンコードは無効になります。 |
false |
|
<wsrpFullPageDecoration>false</wsrpFullPageDecoration> |
falseに設定すると、ポートレットがWSRPポートレットのフル・ページ・モードにレンダリングされるときに装飾を解除します。 |
true |
|
<wsrpCouldNotGetMarkupMsg>This is my personalized error message</wsrpCouldNotGetMarkupMsg> |
(WSRPポートレット・リクエストが失敗したときに発行される)「マークアップを取得できませんでした」というデフォルトのメッセージをカスタム文字列に置換します。 |
none: デフォルトのメッセージを表示します。 |
PPEがページ・リクエストで受信した任意のHTTPヘッダーは、プロバイダに転送できます。これを行うには、ポータル管理者がプロバイダごとに転送するヘッダーを指定します。プロバイダは実行しているURLとオプションのサービスIDで識別されます。
ページ・ヘッダーをプロバイダに転送するには、web.xml
で初期化パラメータのproviderHeaders
およびheadersFor:
を指定する必要があります。たとえば、web.xml
ファイルに次の行を含めます。
... <init-param> <param-name>providerHeaders</param-name> <param-value>true</param-value> </init-param> <init-param> <param-name>headersFor: http://my.provider.com/jpdk/providers</param-name> <param-value>Date:Pragma:X-Oracle-Header</param-value> </init-param> <init-param> <param-name>headersFor: http://some.provider.com/jpdk/providers urn:charts</param-name> <param-value>Via:X-Custom-Header</param-value> </init-param> <init-param> <param-name>headersFor: http://other.provider.com/jpdk/clipping</param-name> <param-value>Cookie/ORA_UCM_INFO;sandiaCookie:Via:X-Custom-Header</param-value> </init-param> ...
これは、http://my.provider.com/jpdk/providers
で実行され、ページ・リクエストからDate、PragmaおよびX-Oracle-Headerを受信するプロバイダ、およびhttp://some.provider.com/jpdk/providers
で実行され、urn:chartsというサービスIDを有し、ViaおよびX-Custom-Headerページ・リクエスト・ヘッダーを受信するプロバイダに対するリクエストとなります。
http://other.provider.com/jpdk/clipping
で実行されているプロバイダは、ORA_UCM_INFOおよびsandiaCookieページ・リクエストCookie以外にも、ViaおよびX-Custom-Headerページ・リクエスト・ヘッダーを受信します。ページ・リクエストの他のいかなるCookieも、転送されません。
表5-7では、パラメータproviderHeaders
およびheadersFor
について説明しています。
表5-7 ProviderHeadersパラメータ
PPE設定 | 構文 | 説明 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
providerHeaders |
<init-param> <param-name>providerHeaders</param-name> <param-value>true</param-value> </init-param> |
ページ・ヘッダーをプロバイダへ転送可能にします。指定できる値は次のとおりです。 true: headersFor: <URL>[<sid>]で指定されたヘッダーがプロバイダに転送されます。 false: プロバイダの標準的なヘッダー処理を行います。 providerHeadersパラメータのデフォルトをfalseに設定することで、プロバイダのヘッダーが転送されないPPEの起動やページ処理時に、この機能に関連付けられたオーバーヘッドが処理されなくなります。 |
false |
headersFor: <url> [<sid>] |
<init-param> <param-name>headersFor: <url> [<sid>]</param-name> <param-value> header name</param-value> </init-param> |
コロン区切り形式のHTTPヘッダー名リストを指定します。これはサービスID <sid> (指定された場合)とともにプロバイダに送信され、URL <url>で実行されます。 また、このパラメータは、転送する名前付きCookieの指定にも使用されます。これらは、「Cookie/」という文字列が先頭に付くCookie名のセミコロン区切り形式のリストを使用して定義します。 |
なし |
Portal中間層リポジトリ・サーブレットで使用される構成ファイルであるappConfig.xml
の一部のPPE構成パラメータは、WLST(オンライン)コマンドを使用して更新されます。WLSTコマンドは、appConfig.xml
ファイルの次のパラメータを更新するために使用されます。
configurePortalPageEngine(encrypt_key, resource_url_key, use_port, use_scheme, x509certfile)
引数 | 定義 |
---|---|
encrypt_key |
Web Cacheを使用したキャッシュに使用されるヘッダーを暗号化するHMACキーを指定します。これにより、キャッシュ・キーのセキュリティが向上し、キャッシュされたオブジェクトが不正なリクエストにより取得される可能性が低くなります。 |
resource_url_key |
このキーは、WSRPリソースおよびJPDKリソースのプロキシ処理によってリクエストされたURLに対して、チェックサムを計算するために使用されます。WSRPリソースのプロキシ処理を機能させるには、キーの値に10文字以上の英数字を設定する必要があります。また、JPDKのプロキシ処理では、JNDI環境変数(resourceUrlKeyとも呼ばれる)をプロバイダ用に設定する必要があります。 |
use_port |
PPEがポータルへリクエストを行うときに使用されるポートよりも優先されます。指定しない場合のデフォルトでは、ページ・リクエストのポートを常に使用します。use_schemeを設定する場合には、use_port引数も設定する必要があります。
他の理由で使用されることもありますが、ほとんどは、SSLがブラウザとPPE間では実行されていてもPPEとポータル間では実行されていない場合に使用されます。この場合、ループバック・リクエストの非SSLポートは、ブラウザで使用されるSSLポートとは異なります。 |
use_scheme |
PPEがポータルへリクエストを行うときに使用されるスキーム(HTTPまたはHTTPS)よりも優先されます。指定しない場合のデフォルトでは、ページ・リクエストのスキームを常に使用します。use_schemeを設定する場合には、use_port引数も設定する必要があります。 |
x509certfile |
HTTPクライアントに暗黙的に信頼される証明書のリストが含まれたファイルを指定します。これらの証明書は、SSLを使用するHTTPクライアントにより確立されるすべての接続に対するトラスト・ポイントとして追加されます。 |
Oracle Portalスキーマのパスワードは、アプリケーションのインストール時に作成された乱数のパスワードであり、ポータル・スキーマへのログインが必要な一部の操作で必要になります。この項では、Oracle Portalスキーマ・パスワードの取得方法について説明します。デフォルトおよびデフォルト以外のOracle Portal用のスキーマ・パスワードの変更方法の詳細は、第6.12項「Oracle Portalスキーマのパスワードの変更」を参照してください。Portalスキーマのパスワードを取得するには、次のいずれかの方法を使用できます。
Oracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Controlの使用
Oracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Controlを使用してOracle Portalスキーマのパスワードを取得するには、次の手順を実行します。
Enterprise Managerにログインします。
WebLogicドメインを開いて、「ClasssicDomain」を選択します。
「ClasssicDomain」を右クリックして、「セキュリティ」→「資格証明」を選択します。
「資格証明」ページが表示されます。
「資格証明」でoracle.portal.dadsを開いて、mapnameとkeynameを表示します。デフォルトのmapnameはoracle.portal.dadsで、keynameは/pls/portalです。
WLSTコマンドの使用
Oracle Portalスキーマのパスワードは構成された資格証明ストアに格納されており、管理者はWLST listCred
コマンドを使用して取得できます。このコマンドは、特定のマップ名およびキー名を持つドメイン資格証明ストア内の資格証明の属性値リストを返し、パスワード・タイプの資格証明にカプセル化されたデータのみをリストします。Portalスキーマのパスワードを取得するには、次の手順を実行します。
Windowsの場合はORACLE_HOME\common\bin
にあるwlstを実行します(Unixの場合はwlst.sh)。
connect()" -> wls:\offline>connect()
を入力します。
ユーザー名、パスワードおよびサーバーURLを入力します。
listCred(map="mapName", key="keyName")
を実行します。たとえば、wls:/ClassicDomain/serverConfig> listCred(map="oracle.portal.dads", key="/pls/portal")
のようになります。
次の例のように出力されます。
{map=oracle.portal.dads, key=/pls/portal} Location changed to domainRuntime tree. This is a read-only tree with DomainMBean as the root. For more help, use help(domainRuntime) [Name : DEV_PORTAL, Description : null, expiry Date : null] PASSWORD:manager1
Oracle Portalのイメージ・ディレクトリ(デフォルトではORACLE_HOME
\portal\images
)に格納されているカスタム・イメージが将来のアップグレード時に失われないようにするために、独自のイメージ・ディレクトリを作成し、そのディレクトリに対して適切なOracle HTTP Serverの別名を設定することをお薦めします。
たとえば、ORACLE_HOME
\portal\conf
\portal.conf
ファイルに次のようなエントリを追加します。この変更を行うには、ローカルのOracle Enterprise Manager 11g Fusion Middleware Controlインスタンスを使用することをお薦めします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Server管理者ガイド』または『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Cache管理者ガイド』を参照してください。
Alias /myimages/ "/opt/app/myportal/images/" <Directory "/opt/app/myportal/images/"> AllowOverride None Order allow,deny Allow from all ExpiresActive on ExpiresDefault A2592000 <Files *> Header set Surrogate-Control 'max-age=2592000' </Files> </Directory>
Oracle Web Cacheは、.bmp
、.gif
、.png
、.jpg
および.jpeg
ファイルをグローバルにキャッシュするようにあらかじめ構成されているため、特別なOracle Web Cache構成を実行する必要はありません。
この項では、Oracle PortalとOracle Application Server Wirelessが連携して動作するように構成する方法を説明します。Oracle Portalページは、デスクトップ・ブラウザ、携帯電話、PDAなど様々なデバイスで表示できます。Oracle Portalでは、OracleAS Wirelessを使用して、ワイヤレス・デバイスからのリクエストを受信したり、ポータルが提供するコンテンツを適切な形式に変換するためのワイヤレス機能を提供します。
この項では、次の内容について説明します。
現在、OracleAS Wirelessは、デフォルトではインストールされなくなりました。OracleAS Wireless 10gは、個別にインストールする必要があります。
Wirelessをインストールするには、次の手順を実行します。
OTNで配布されているOracle Application Server 10gリリース2をダウンロードします。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/101202.html
画面に表示される手順に従い、配布されているOracle Application Server 10gをインストールします。
別のサーバーへのOracleAS Wireless 10gのインストールが完了したら、第5.7.4項「モバイル・アクセスの構成」に示すように、Oracle PortalとOracleAS Wirelessを構成します。
注意: Oracle Portal 11gリリース1(1.1.1.1.0)では、モバイル・サポートにOracleAS Wireless 10gを使用します。 |
Wirelessインスタンスに、次のOracleAS Wireless 10gパッチをインストールする必要があります。
OracleAS Wireless 10g(10.1.2.0.2)を使用している場合、http://updates.oracle.com/download/11430446.html
からパッチをダウンロードできます。
OracleAS Wireless 10g(10.1.2.3)を使用している場合、http://updates.oracle.com/download/11469542.html
からパッチをダウンロードできます。
このパッチは、モバイル・デバイスのCookie処理に関する問題を修正するために必要です。
モバイル・ログイン・フォームに関する問題を修正するには、http://updates.oracle.com/download/8564509.htmlからパッチをダウンロードしてインストールする必要があります。
Oracle Portalでモバイル設定を構成するには、次の手順を実行します。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」をクリックします。
デフォルトでは、「サービス」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。
「モバイル」タブをクリックします。
Oracle Portalのほとんどのモバイル関連の設定がここにあります。詳細は、次を参照してください。
注意: ホストされた環境では、各サブスクライバを個別に管理できます。ただし、OracleAS WirelessサービスURLの設定は例外です。Oracle Portalがホスト・モードで動作している場合は(複数のサブスクライバを使用)、OracleAS WirelessサービスURLを変更するとすべてのサブスクライバが影響を受けるため、ホスト側の管理者がコマンドライン・スクリプトを使用して行う必要があります。 |
「モバイル・アクセスを使用」オプションを使用すると、OracleAS Wirelessを介したモバイル・クライアントからのポータル・ページ・リクエストに対するOracle Portalのレスポンス方法を制御できます。Oracle Portalがモバイル・リクエストに対するレスポンスでページやポートレットを返す場合は、「モバイル・アクセスを使用」オプションを選択する必要があります。
このオプションを選択しないと、Oracle Portalはモバイル・リクエストに対してモバイルが有効になっていないことを伝えるメッセージで応答します。
モバイル・アクセスを有効にするには、次の手順を実行します。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」をクリックします。
「モバイル」タブをクリックします。
「モバイル・アクセスを使用」オプションを選択します。
「OK」をクリックします。
モバイル・ホーム・ページは、ユーザーがモバイル・デバイスからOracle Portalにアクセスしたときに最初に表示されるページです。モバイル・アクセスが有効になっている場合は、モバイル・デバイス専用のホーム・ページをユーザーが選択できるかどうかを指定できます。また、すべてのモバイル・ホーム・ページにデフォルトで「ログイン」リンクを表示するかどうかを決定できます。
「モバイル・ホームページ選択を有効にする」オプションを使用すると、ポータルのユーザーがモバイル・アクセス用に異なるホーム・ページを選択できるかどうかを制御できます。このオプションを選択しない場合、モバイル・デバイスに表示されるホーム・ページは、標準のデスクトップ・アクセスに使用されるホーム・ページと同じになります。
モバイル・ホーム・ページを許可するには、次の手順を実行します。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」をクリックします。
「モバイル」タブをクリックします。
「モバイル・ホームページ選択を有効にする」オプションを選択します。
「OK」をクリックします。
このオプションを選択すると、ユーザーが「アカウント情報」ページで「デフォルト・モバイル・ホームページ」フィールドを使用できるようになります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド』を参照してください。
「ログイン・リンクをモバイル・ホーム・ページから除く」オプションを使用すると、モバイル・ホーム・ページに「ログイン」リンクを表示するかどうかを制御できます。モバイル・ホーム・ページが許可されると、モバイル・ホーム・ページにはデフォルトで「ログイン」リンクが表示されます。デフォルトの「ログイン」リンクを表示しない場合は、このオプションを選択します。
モバイル・ホーム・ページから「ログイン」リンクを除外するには、次の手順を実行します。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」をクリックします。
「モバイル」タブをクリックします。
「ログイン・リンクをモバイル・ホーム・ページから除く」オプションを選択します。
「OK」をクリックします。
「モバイル・バナー・リンクでページ・タイトルを使用する」オプションを使用すると、モバイル・バナーのナビゲーション・リンクに表示されるテキストを選択できます。ナビゲーション・リンク・テキストでページ・タイトルを使用するには、このオプションを選択します。図5-3に例を示します。このオプションを選択しない場合は、かわりにデフォルト・テキスト(「ホーム」と「戻る」)が表示されます。
ナビゲーション・リンク・テキストでページ・タイトルを使用するには、次の手順を実行します。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」をクリックします。
「モバイル」タブをクリックします。
「モバイル・バナー・リンクでページ・タイトルを使用する」オプションを選択します。
「OK」をクリックします。
「表示をPDA用に拡張」オプションを使用すると、PDA(携帯情報端末)に拡張ページ・レイアウトを表示できます。PDAは他のモバイル・デバイスに比べて表示機能が優れておりシンプルであるため、PDAでのポータル・ページの表示は拡張が可能です。
このオプションを選択すると、テキスト、リンク・テキスト、ページ・リストの背景、バナーの背景などにPDAのデフォルトのフォント設定と色設定が使用されます。「PDA表示オプション」を追加設定することにより、デフォルトのPDA表示設定は上書きされます。また、必要に応じてPDAページ・バナーにイメージを含めることができます。図5-3「PDAのサンプル・ページ・レイアウト」を参照してください。
このオプションを選択しない場合は、すべてのモバイル・デバイスに同じページ・レイアウトが使用されます。
PDAに拡張ページ・レイアウトを表示したり、オプションでPDA表示オプションをカスタマイズするには、次の手順を実行します。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」をクリックします。
「モバイル」タブをクリックします。
「表示をPDA用に拡張」オプションを選択します。
「適用」をクリックします。
「適用」をクリックすると、「PDA表示オプション」という新しいセクションがページの下部に表示されます。
(オプション)PDAでのポータル・ページの表示方法を制御するには、「PDA表示オプション」を設定します。フォントおよび色のプリファレンスを指定する場合は、有効なマークアップを使用してください。
詳細は、表5-8「PDA表示オプション」を参照してください。
「OK」をクリックします。
表5-8 PDA表示オプション
オプション | 説明 |
---|---|
一般オプション |
次に示すデフォルトのフォントと色を上書きします。
PDAで選択されたデフォルトのフォントまたは色を使用するには、該当するフィールドを空白のままにします。 |
基本リンク・オプション |
次に示すデフォルトの色を上書きします。
PDAで選択されたデフォルトのリンク色を使用するには、該当するフィールドを空白のままにします。 |
バナー・イメージ・オプション |
PDAバナーにイメージ(.GIF)を指定するには、次のオプションを使用します。
|
ページ・リスト(ブレッドクラム)オプション |
次に示すデフォルトの色を上書きします。
PDAで選択されたデフォルトの色を使用するには、該当するフィールドを空白のままにします。 |
ログイン/ログアウト・リンク |
ポータル・ページに表示されるログイン/ログアウト・リンクの色を指定します。たとえば、 |
「モバイル・レスポンス・ログ」オプションを使用すると、モバイル・リクエストに対するポートレット・レスポンスをログに記録するかどうかを制御できます。この機能は、開発時のポートレットのデバッグに役立ちます。このオプションを選択すると、モバイル・デバイスのリクエストに対するレスポンスで、ページに表示されるモバイル・ポートレットによって生成されるコンテンツがログに記録されます。
モバイル・デバイスでは、ポータル・コンテンツがMobileXMLと呼ばれるOracle固有のマークアップ言語でレンダリングされます。このマークアップは、OracleAS Wirelessによって、リクエストを生成した適切なデバイスのマークアップに変換されます。
次の条件をすべて満たしている場合は、ポートレット・レスポンスがログに記録されます。
「モバイル・レスポンス・ログ」オプションが選択されている。
リクエストしているユーザーがログインしている。
リクエストがモバイル・デバイスからのものであるか、モバイル・ページへのものである。
注意:
|
モバイル・リクエストに対するポートレット・レスポンスをログに記録するには、次の手順を実行します。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」をクリックします。
「モバイル」タブをクリックします。
「モバイル・レスポンス・ログ」オプションを選択します。
「OK」をクリックします。
Oracle Portalには、ログに記録されたコンテンツを表示するための次の2つの組込みポートレットが付属しています。
最新のモバイル・ログ・エントリ: 特定ユーザーの最新の記録のみが、データの記録されたポートレットに関係なく表示されます。
モバイル・ログ・ポートレット: ユーザーのコンテンツが記録されているすべてのポートレットのリストが表示されます。ユーザーは、確認するポートレットのコンテンツを選択できます。
詳細は、Oracle Technology Network(OTN)のサイトで「Provider Debugging Techniques: Using the Mobile Log Viewers」(http://www.oracle.com/technology/products/ias/portal/html/mobile_11g_debugging.with.logs.html
)を参照してください。
最初のモバイル・アクセス構成、またはその後のOracle Application Server再構成によるOracle Application Server WirelessサービスURLやOracle Portalホーム・ページURLの変更後は、OracleAS WirelessとOracle Portalを手動で構成して、それぞれのURLを反映する必要があります。詳細は、次を参照してください。
ホーム・ページURLは、OracleAS Wirelessサービスの定義で参照するアドレスです。ワイヤレス・アクセスを最初に構成したとき、またはホーム・ページURLが変更された場合は、次の参照を構成または更新する必要があります。
OracleAS Wirelessサーバー・サービス定義のOracle Portalホーム・ページURLを構成するには、次の手順を実行します。
次のURLを使用して、OracleAS Wirelessツールにログインします。
http://<host>:<port>/webtool/login.uix
ワイヤレス管理者用のユーザー名とパスワードを入力します。
「コンテンツ」タブをクリックします。
コンテンツ・マネージャでPortalサービスを選択し、「編集」をクリックします。
コンテンツ・マネージャにPortalサービスが一覧表示されない場合は、「新しいPortalサービスの作成」に示すように、Wirelessの管理ツールを使用して新しいサービスを作成します。
画面の左側にある「入力パラメータ」をクリックします。
「パラメータ」画面で、必要に応じてURLを変更します。
「適用」をクリックして、変更を保存します。
OracleAS Wirelessコンテンツ・マネージャからログアウトします。
新しいPortalサービスの作成
コンテンツ・マネージャにまだPortalサービスがない場合は、次に示すように、Wirelessの管理ツールを使用して作成します。
Wirelessの管理ツールを開き、「サービス」タブを選択します。
「HttpMasterService」を選択し、「アプリケーションの作成」をクリックします。
「マルチチャネル・アプリケーション」を選択し、「作成」をクリックします。
アプリケーション名に「portalservice
」を、URLにPortalホーム・ページの完全なURLを入力します。
Portalホーム・ページURLが、AS11 Portalの「グローバル設定」の「モバイル」タブに次の形式で表示されます。
http://<AS11portal-host>/portal/pls/portal/portal.home
「次へ」をクリックして、「完了」をクリックします。
「portalservice」を選択して、「クイック公開」をクリックし、「portalservice」と名付けます。
「終了」をクリックします。
「コンテンツ」タブを選択し、「アプリケーション・リンクの追加」をクリックします。
「master」リンクを開いて「portalservice」を選択し、「次へ」をクリックします。
アプリケーション・リンクを「portalservice」と名付け、「次へ」をクリックしてから「終了」をクリックします。
「制御コンテンツへのアクセス」をクリックし、「ゲスト」を選択して「アプリケーションの割当て」をクリックします。
「portalservice」を選択し、「グループに追加」をクリックしてから「終了」をクリックします。
「ユーザー」タブを選択してから「ユーザー」サブタブを選択します。
「ゲスト」を選択し、「アプリケーション・リンクの表示」をクリックして、「portalservice」がリストに表示されたことを確認します。
portalserviceサービスの表にあるオブジェクトID(例、7066)をメモして、「Portalグローバル設定モバイル」タブでURLを指定します。
Oracle Portal自体のホーム・ページURLへの参照を構成するには、スクリプトcfgiasw.pl
を使用して値を設定します。このスクリプト・ファイルは次の場所にあります。
ORACLE_HOME/assistants/opca/
スクリプトを実行するには、次のコマンドを使用します。
perl cfgiasw.pl -s portal -c portal_db -h "http://my_portal_server.com/portal/pls/portal/portal.home"
前述の例はUNIXマシン固有のものです。cfgiaswスクリプトの詳細は、第B.7項「cfgiaswスクリプトを使用したモバイルの構成」を参照してください。
Oracle Portalは、モバイル・デバイスへのアクセスを提供する手段としてOracle Application Server Wirelessを使用します。このアクセスを提供するには、ポータルが登録されているOracleAS WirelessサービスへのURLをOracle Portalが認識している必要があります。OracleAS WirelessサービスURLが変更された場合は、Oracle Portal内におけるその参照を更新する必要があります。この参照は次のいずれかの方法で構成できます。
「グローバル設定」ページを使用してOracleAS Wireless PortalサービスURLを更新するには、次の手順を実行します。
「サービス」ポートレットで、「グローバル設定」をクリックします。
デフォルトでは、「サービス」ポートレットは、「Portalビルダー」ページの「管理」タブの「ポータル」サブタブにあります。
「モバイル」タブをクリックします。
OracleAS Wireless PortalサービスURLフィールドにURLを入力します。
アプリケーション名に「portalservice
」を、URLにPortalホーム・ページの完全なURLを次の形式で入力します。
http://<wireless-host>/ptg/rm?PAoid=<objectid>
<objectid>
は、Wirelessの「管理」画面の「コンテンツ」タブのポータル・サービス・オブジェクトIDです。
「OK」をクリックします。
Oracle Portalが複数のサブスクライバで動作していない場合にのみ、OracleAS Wireless PortalサービスURLの定義を設定できます。Oracle Portalが複数のサブスクライバで動作している場合は、ホスト側の管理者のみが(cfgiasw
スクリプトを使用して)OracleAS Wireless PortalサービスURLの値を変更できます。
Oracle Application Server Wireless PortalサービスのURLへのOracle Portalの参照を変更または構成するには、スクリプトcfgiasw.plを使用して値を設定します。このスクリプト・ファイルは次の場所にあります。
ORACLE_HOME\assistants\opca\
スクリプトを実行するには、次のコマンドを使用します。
perl cfgiasw.pl -s portal -c portal_db -w "http://my_iasw_server.com/ptg/rm?PAoid=12345"
前述の例はUNIXマシン固有のものです。cfgiasw
スクリプトの詳細は、第B.7項「cfgiaswスクリプトを使用したモバイルの構成」を参照してください。
OracleAS WirelessがOracle Web Cacheと統合されることにより、ページ・レンダリングのパフォーマンスとスケーラビリティが向上します。キャッシュは、変換後のコンテンツ用のリポジトリとして使用されます。つまり、どのコンテンツをキャッシュに挿入する必要があるのか、およびキャッシュ内のコンテンツがいつ期限切れになるのかをワイヤレス・サーバーが実行時にチェックします。Oracle Portalで使用されるキャッシュ・キーは、多数のコンポーネントによって構成されています。その1つにOracleAS WirelessヘッダーのX-Oracle-Device.Classに基づくコンポーネントがあります。このコンポーネントにより、使用するモバイル・デバイスのクラスに基づいてポートレット・コンテンツがキャッシュされます。
デバイスのクラスではなく、特定のデバイス名に基づいてポートレット・コンテンツをキャッシュできます。詳細は、第B.8項「cfgxodnc.plスクリプトを使用したキャッシュ・キーのモバイル・デバイス・コンポーネントの変更」を参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド』の「はじめに」のブラウザの推奨事項に関する項を参照してください。
Oracle Portalでは、様々な言語でアプリケーションの開発や配置が行えます。このため、開発者はポータルを構築する際に自国語で作業できます。また、エンド・ユーザーがドキュメントおよびその他のコンテンツを様々な言語で使用できるように、セルフサービス・コンテンツ管理では複数の言語をサポートしています。
Oracle Portalは、Oracle Fusion Middleware中間層のインストール時にOracle Universal Installer(OUI)で選択された言語で構成されます。構成される言語は、「言語の設定」ポートレットに表示されます。ブラウザの言語設定に対応する言語、または「言語の設定」ポートレットで選択した言語に対応する言語でOracle Portalを使用できます。ただし、ブラウザの言語設定はOracle Portalにインストールされている言語と対応する必要があります。「言語の設定」ポートレットはデフォルトでは表示されませんが、「Portalビルダー」ページや、Oracle Portalに作成したその他のページにポートレットを追加できます。インストール後に言語を追加構成する場合は、ptllang
ツールを使用する必要があります。
関連項目 『Oracle Fusion Middleware Oracle Portalユーザーズ・ガイド』の「言語の設定」ポートレットの使用に関する項 |
表5-9に、Oracle Portalで使用可能な言語を示します。
表5-9 Oracle Portalの言語とその略称
言語 | 言語の略称 |
---|---|
アラビア語 |
ar |
ポルトガル語(ブラジル) |
ptb |
フランス語(カナダ) |
frc |
チェコ語 |
cs |
デンマーク語 |
dk |
オランダ語 |
nl |
英語 |
us |
フィンランド語 |
sf |
フランス語 |
f |
ドイツ語 |
d |
ギリシア語 |
el |
ヘブライ語 |
iw |
ハンガリー語 |
hu |
イタリア語 |
i |
日本語 |
ja |
韓国語 |
ko |
南米スペイン語 |
esa |
ノルウェー語 |
n |
ポーランド語 |
pl |
ポルトガル語 |
pt |
ルーマニア語 |
ro |
ロシア語 |
ru |
中国語(簡体字) |
zhs |
スロバキア語 |
sk |
スペイン語 |
e |
スウェーデン語 |
s |
タイ語 |
th |
中国語(繁体字) |
zht |
トルコ語 |
tr |
注意: Oracle Portalは、ZHT32EUC データベース・キャラクタ・セットではサポートされていません。使用している環境で中国語(繁体字)をサポートしている場合は、AL32UTF8 、ZHT16MSWIN950 またはZHT16BIG5 のキャラクタ・セットを使用してください。Oracle Universal Installerでキャラクタ・セットを選択する方法の詳細は、Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・グローバリゼーション・ガイドを参照してください。 |
この項では、次の内容について説明します。
Oracle Portalをインストールした後で言語をインストールするには、ptllang
を実行します。Oracle Portalでサポートする言語ごとに、ptllang
を実行する必要があります。
注意: ログイン操作時に、情報がOracle Application Server Single Sign-Onに送信されます。認証リクエストに使用された言語は、Oracle Portalに送り返されます。選択した言語が認識されるように、OracleAS Single Sign-Onには、Oracle Portalに存在するすべての言語がインストールされている必要があります。選択した言語がOracleAS Single Sign-Onにインストールされていない場合は、デフォルトで英語(アメリカ)が設定されます。これは、OracleAS Single Sign-Onで使用できない言語による認証をリクエストしたOracle Portalにアサートされる言語です。Oracle Portalの「言語の設定」ポートレットでは、OracleAS Single Sign-OnとOracle Portalの言語および永続言語Cookieを設定します。 同じOracleAS Single Sign-Onを使用するよう構成されているポータルが複数存在し、それらのポータルに別々の言語がインストールされている場合は、どのポータルからの「言語の設定」リクエストにも対応できるように、これらのすべての言語がOracleAS Single Sign-Onに存在している必要があります。 |
環境
言語のインストールは、Oracle Fusion Middleware PortalのアップグレードCD-–ROMから実行する必要があります。
Oracle PortalのアップグレードCD–ROMをマウントします。
ORACLE_INSTANCE
環境変数を、Oracle Portalスキーマが格納されたOracleホームに設定します。
ptllang
は、Oracle PortalがインストールされているOracle PortalのアップグレードCD–ROMから実行する必要があります。ptllang
は、CD_ROOT
/assistants/opca
ディレクトリにあります。
前提条件
Oracle Metadata Repositoryがインストール済で、それぞれのデータベースが起動していること。
使用方法
Windowsの場合:
ptllang.bat -lang lang_code [ -s portal_schema] [-sp portal_schema_password] [-c portal_db_connect_string] [-log log_file_directory]
UNIXの場合:
ptllang.sh -lang lang_code [ -s portal_schema] [-sp portal_schema_password] [-c portal_db_connect_string] [-log log_file_directory]
表5-10は、ptllang
でサポートされているパラメータの一覧とその説明です。
表5-10 ptllangパラメータ
パラメータ | 定義 |
---|---|
|
Oracle Portalスキーマ名。 デフォルト: |
|
Oracle Portalスキーマのパスワード。 |
|
Oracle Metadata Repositoryがインストールされているターゲット・データベースへの接続文字列。書式は、 |
|
インストールする言語の略称。サポートされているすべての略称の一覧については、表5-9「Oracle Portalの言語とその略称」を参照してください。 |
|
ログ・ファイルが書き込まれるディレクトリ。 |
使用例
次の例では、コマンドラインで入力したものを渡します。これらの例では、オランダ語の文字列をOracle Metadata Repositoryのポータル・スキーマにロードします。
Windowsの場合:
ptllang.bat -s portal -sp portal -c myDBhost.domain.com:1521:dbServiceName -lang nl -log c:\temp
UNIXの場合:
ptllang.sh -s portal -sp portal -c myDBhost.domain.com:1521:dbServiceName -lang nl -log /oracle/log
関連項目 Oracle Fusion Middlewareアプリケーション・グローバリゼーション・ガイド |
言語をOracle Portalにインストールすると、エンド・ユーザーは使用する言語を「言語の設定」ポートレットに表示される言語から選択できます。特定の言語については、地理上の位置(地域)を指定して選択することもできます。これにより日付、通貨、少数点などの書式のローカライゼーション設定が正しく表示されます。たとえば、ポータル言語を英語に設定する場合は、アメリカ、オーストラリア、カナダ、アイルランド、イギリスなどの地域から選択できます。
地域の選択は、デフォルトの「言語の設定」ポートレットでは使用できません。ユーザーが地理上の位置(地域)を指定できるようにするには、「言語の設定」ポートレットを編集する必要があります。
「言語の設定」ポートレットは、デフォルトでは表示されません。ただし、「Portalビルダー」ページやその他のOracle Portalページに追加できます。
ポータル・ページへの「言語の設定」ポートレットの追加
「言語の設定」ポートレットをポータル・ページに追加するには、次の手順を実行します。
ポータル・スキーマの所有者としてOracle Portalにログインします。
「言語の設定」ポートレットを表示させるページを表示します。たとえば、「言語の設定」ポートレットを「Portalビルダー」ページの「管理者」タブに追加できます。
ページの上部にある「編集」をクリックします。
ポートレットを追加するリージョンにある「ポートレットの追加」アイコンをクリックします。
ポートレット・リポジトリで、「Portalコンテンツ・ツール」をクリックします。
「使用可能なポートレット」領域で「言語の設定」をクリックし、「OK」をクリックします。
これで、「言語の設定」ポートレットがポータル・ページで使用可能になります。
注意: ページに「言語の設定」ポートレットを追加した後で別の言語をインストールすると、ページを表示したときに、その新しい言語が表示されません。これに対処するには、そのポートレットを削除してからページに再度追加します。 |
地域およびロケールの使用の有効化
地域およびロケールの使用を有効にするには、次の手順を実行します。
ポータル・スキーマの所有者としてOracle Portalにログインします。
「言語の設定」ポートレットの「デフォルトの編集」アイコンをクリックします。
表示された「言語の設定ポートレット設定の編集」画面で、「地域の選択を有効にする」オプションを選択します。
「OK」をクリックします。
「地域の選択を有効にする」オプションを選択すると、登録された言語ごとに該当するロケールが表示されます。ロケールは、図5-4に示すように、「言語の設定」ポートレット内で言語の後に表示されます。
WebDAVは、HTTP 1.1のプロトコル拡張で、分散オーサリングおよびバージョン管理をサポートします。WebDAVを使用すると、インターネットを透過的な読込みおよび書込みメディアとして利用することができます。つまり、URLアドレスに基づいて、コンテンツをチェックアウトし、編集してからチェックインすることができます。mod_davは、WebDAV仕様の実装です。標準のmod_dav実装は、ファイルの読込みおよび書込みアクセスをサポートします。
OraDAVとは、mod_oradavモジュールを使用して利用できる機能のことです。mod_oradavモジュールは、Oracleモジュールの1つです。mod_davの拡張実装として、Oracle HTTP Serverに組み込まれています。mod_oradavモジュールは、ローカル・ファイルおよびOracle Databaseの読取りと書込みを実行できます。Oracle Databaseには、OraDAVドライバがインストールされている必要があります。OraDAVドライバは、Oracle Portalのインストール時にデフォルトでインストールされます。mod_oradavモジュールはOraDAVドライバをコールして、WebDAV動作をデータベース動作にマップします。この結果、WebDAVクライアントは、Oracle Databaseに接続し、コンテンツの読取りと書込みを行い、様々なスキーマのドキュメントを問い合せたりロックしたりできるようになります。
関連項目 『Oracle Fusion Middleware Administrator's Guide for Oracle HTTP Server』 |
Oracle Fusion Middlewareのインストール時に、WebブラウザまたはWebDAVクライアントからOracle Databaseのコンテンツにアクセスできるように、必要なすべてのOraDAVパラメータに対して値が設定されます。デフォルト値が適切でない場合は、必要に応じてパラメータ値を変更できます。
WebDAVには、ポータルDAD構成ファイルに似た独自の構成ファイル(ORACLE_HOME
\Apache\oradav\conf\oradav.conf
)があります。このファイルにはOraDAVパラメータが指定されており、DAVとDAVParamで始まります。これらのパラメータは、<Location>ディレクティブ内で指定されます。oradav.conf
ファイルは、include文のhttpd.conf
ファイルに組み込まれます。
関連項目 『Oracle Fusion Middleware User's Guide for Oracle Portal』 |
Oracle Portalは、Oracle Fusion Middlewareと一緒にインストールされます。インストールが完了したら、ポータル・スキーマを指す<Location>ディレクティブを使用して、oradav.conf
ファイルを設定する必要があります。例5-11では、/dav_portal/portal
でOraDAVが有効になり、このディレクトリからポータル・スキーマに接続されます。その結果、WebDAVクライアントを使用してポータル・データにアクセスできるようになります(正しい値が設定された場合)。
<Location /dav_portal/portal> DAV Oracle DAVParam ORACONNECT dbhost:dbport:dbsid DAVParam ORAUSER portal_schema DAVParam ORAPASSWORD portal_schema_password DAVParam ORAPACKAGENAME portal_schema.wwdav_api_driver </Location>
デフォルトでは、Oracle Portal DAV URLは次のようになります。
http://<host>:<port>/dav_portal/portal/
たとえば、次のようになります。
http://mysite.oracle.com:8090/dav_portal/portal
URLのdav_portal
部分は、WebDAVクライアントを介したポータル・アクセスとpls
仮想ディレクトリを使用するポータル・アクセスを区別するために使用される、仮想ディレクトリのデフォルト名です。portal
は、ポータル・インストールのDADです。必要に応じ、仮想ホストを構成してWebDAVアクセスに別の簡単な覚えやすいURLを指定することもできます。
ポータルへのログインに使用するのと同じユーザー名とパスワードで、WebDAVクライアントのポータルに接続できます。ポータルがホストされた環境にある場合、ユーザーは次のようにユーザー名に会社情報も追加する必要があります。
<username>@<company>
認証
WebDAVクライアントによっては、ユーザーに認証を複数回リクエストすることがあります。これを回避するために、ポータル管理者は、oradav.conf
ファイルに次の行を追加してCookieオプションを有効にできます。
DAVParam ORACookieMaxAge <seconds>
seconds
は、Cookieの有効期限(秒)です。
たとえば、値が28800の場合は8時間になり、一度ユーザーがWebDAVクライアントを介してログインすると、8時間が経過するまで、クライアント・ツールはユーザー名とパスワードを送信しません。多くのWebDAVクライアント(Oracle Drive、WebFolders、Cadaverなど)では、ユーザーが初めて接続するときに入力したユーザー名とパスワードの値を保持しており、それらの値を使用して新しいCookieを作成するので、その時間が経過してもユーザーがユーザー名やパスワードの入力を求められることはありません。
注意: Dreamweaverなど、一部のWebDAVクライアントでは、Cookieがサポートされていません。そのため、Cookieオプションを有効にしても、ユーザーはパスワードを複数回求められることがあります。 |
SQL*Net Advanced Security Option(ASO)を使用している場合は、次に示すようにoradav.conf
ファイルのORACONNECT
パラメータをORASERVICE dbhost
に置き換える必要があります。
<Location /dav_portal/portal>
DAV Oracle
DAVParam ORASERVICE dbhost
DAVParam ORAUSER portal_schema
DAVParam ORAPASSWORD portal_schema_password
DAVParam ORAPACKAGENAME portal_schema.wwdav_api_driver
Options Indexes
</Location>
これにより、tnsnames.ora
ファイルでデータベース別名を解決できるようになります。
注意:
|
デフォルトのファイル・ロックの時間制限
新しいDEFAULTLOCKTIMEOUT
パラメータは、DAVクライアントによってロックが作成され、クライアントがそのロックを能動的に維持しない場合に持続する、単一ロックの合計時間に関する情報を提供します。このパラメータはオプションです。この値を変更すると、ロックのデフォルトの有効期限を定義できます。
oradav.conf
ファイルでは、DEFAULTLOCKTIMEOUT
パラメータを次の形式で使用できます。
DAVParam DEFAULTLOCKTIMEOUT 86400
このパラメータは秒単位で指定します。構成ファイルにこのパラメータが指定されていない場合は、Oracle Portalによって1日(86400秒)で期限切れになるロックが作成されます。
ロックの指定時間を過ぎると、そのロックに関連した一時ドキュメントが削除されます。これは予期された動作です。次に例を示します。
ドキュメントの更新中にMicrosoft Wordがクラッシュした場合、ロック時間を過ぎるとドキュメントへの変更は失われます。
LOCK、PUT、PUTなどの操作を実行してUNLOCKを指定せずにクライアントを終了すると、ロック時間を過ぎている場合は、PUTされたすべてのデータが失われます。
WebDAVクライアントをOracle Portalに接続するための設定に必要な手順はクライアントによって異なります。すべてのクライアントは最終的にURLをリクエストします。Portal DAV URLは、Webブラウザでポータルにアクセスするときに使用するURLとよく似ており、次の書式を使用しています。
http://<host>:<port>/<dav_location>
OraDAVではSSL(Secure Socket Layer)がサポートされていますが、一部のWebDAVクライアントではサポートされていません。詳細は、WebDAVクライアントのドキュメントを参照してください。
次の例に示すように、OraDAVドライバのバージョンをWebブラウザで確認できます。
http://<computer>:<port>/<dav location>/~OraDAV-Version
次の例のように出力されます。
Version 1.0.3.2.3-0030 Using Container Version 1.5
mod_oradav.so
のバージョンを確認するには、oversioncheck
バイナリを実行し、(ORACLE_INSTANCE\config\OHS\ohs1\moduleconf
にある)mod_oradav.so
を引数に指定します。
ユーザーがWebDAVクライアントを使用してポータルで操作を実行するときに発生したエラーは、エラー・ログに記録されます。このエラー・ログは、Oracle Portal関連のWebDAVエラーが初めて発生したときに、ユーザーの個人用ページに、「エラー・ログ」というアイテムとして作成されます。これは、Webフォルダで表示される、操作の実行中にエラーが発生したというエラー・メッセージや、Cadaverで報告されるHTTPエラー番号など、WebDAVクライアントで報告されるエラー・メッセージの解釈に非常に役立ちます。
エラーはすべて、Apacheのエラー・ログ・ファイル(ORACLE_INSTANCE
\diagnostics\logs\OHS\ohs1
)にも記録されるので、ユーザーが個人用ページを持っていない場合またはパブリック・ユーザーである場合でもエラーを調査できます。
oradav.conf
ファイルのOraTraceEvents
パラメータによって、エージェント、ユーザー、ECID、URI、メソッドなどに関するエラー情報がApacheのエラー・ログ・ファイルに確実に記録されます。これらの情報は、ポータル管理者やオラクル社カスタマ・サポート・センターがエラーを解決するときに役立ちます。oradav.conf
ファイルでは、OraTraceEvents
パラメータを次の形式で使用できます。
DAVParam OraTraceEvents agent
Apacheのエラー・ログ・ファイルには、次の例のような形式で情報が記録されます。
[Wed Sep 22 10:38:46 2004] [notice] OraDAV: Agent [Secret-Agent-Man] User [Hanckel] ECID [Viscous] URI [/orddav_var2/images/var2] Method [MKCOL].
Apacheのエラー・ログ・ファイルで、より詳細なエラー報告を利用するには、oradav.conf
ファイルに次のパラメータを追加します。
DAVParam ORATraceLevel 1
JPDKリソース・プロキシを使用してポータルとプロバイダ間で共有可能なキーを選択する場合は、resourceURLKey
パラメータを構成する必要があります。このキーは、WSRPリソースおよびJPDKリソースのプロキシ処理によってリクエストされたURLに対して、Parallel Page Engineがチェックサムを計算するために使用されます。WSRPリソースのプロキシ処理を機能させるには、キーの値に10文字以上の英数字を設定する必要があります。製品に付属しているWSRPサンプルは、リソース・プロキシを使用します。このため、リソース・プロキシが正しく構成されないと、WSRPポートレットにイメージを表示できなくなります。また、JPDKのプロキシ処理では、JNDI環境変数(resourceUrlKey
とも呼ばれる)をプロバイダ用に設定する必要があります。詳細は、第5.6.9項「PortalのParallel Page Engineの構成」を参照してください。
WSRPリソース・プロキシを構成するには、次の手順を実行します。
中間層のWLS_Portalインスタンスに関連付けられているappConfig.xml
ファイルを開きます。このファイルは次のディレクトリにあります。
MW_HOME\user_projects\domains\<DomainName>\config\fmwconfig\servers\WLS_PORTAL\applications\portal\configuration
resourceURLKey
パラメータの定義が含まれた行をコメント解除します。
注意: デフォルトではresourceURLKey パラメータはコメント解除されています。 |
resourceURLKey
パラメータの値に、10文字以上の英数字を設定します。
appConfig.xml
ファイルを保存します。
WLS_PORTALを再起動します。
クローニングとは、構成を維持しながら既存のエンティティを別の場所にコピーするプロセスです。リポジトリ・クローニングは、次の作業に使用できます。
本稼動、テストまたは開発のいずれかの環境のコピーである、MiddlewareホームまたはOracleホームの作成。クローニングでは、新しいMiddlewareホームまたはすべてのパッチが適用されたOracleホームを、1回の操作で作成できます。Oracleホームのインストールし、構成およびパッチの適用を個別に実施するのとは異なります。
Oracle Portal 10gからPortal 11gへのアップグレード時に、Portal 10gの構成のバックアップを作成できます。
パッチが適用されたホームの「ゴールド」イメージを作成し、多くのホストに配置。
関連項目: 『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の「Oracle Fusion Middlewareのクローニング」 |
前提条件
次のことを確認する必要があります。
クローニングはコロケート設定でのみサポートされます。
インポートとエクスポートの互換性を確認します(第11章「コンテンツのエクスポートとインポート」を参照)。
OracleホームはPortal 10gである必要があります。
Portalディレクトリに読込み/書込み権限があることを確認します。
リポジトリ・クローニングの作成
ポータル・リポジトリをクローニングするには、次の手順を実行します。
Portal 10gからのデータのエクスポート
データをエクスポートするには、次のタスクを実行します。
ORACLE_HOME\upgrade\portal\admin\plsql\upg\10gclone
にあるcolclone.bat
を実行します。
次のパラメータを更新します。
-t <process-type>: プロセス・タイプとしてexpを入力します。
-oh <oracle-home>: Oracleホームの場所を指定します。
次の情報を入力します。
SYSスキーマのパスワード: SYSスキーマのパスワードを指定します。
ポータル・パスワード:ポータル・パスワードを指定します。
OIDホスト名: Oracle Internet Directoryがインストールされているマシンの名前を指定します。
OIDポート: Oracle Internet Directoryのポート番号を指定します。
TNS接続文字列: TNS接続文字列の詳細を指定します。
データベースSID: データベースSIDを指定します。
必要な情報が入力されると、colcloneスクリプトはその情報を検証し、次のことを実行します。
プロセスのログ・ファイルmrexport.log
が、現在のディレクトリに生成されます。
データ・ディレクトリmrexpdirが、現在のディレクトリに生成されます。mrexpdirディレクトリには、次のものが含まれます。
portal_exp.dmp
prdschm.lst
prdtbspc.lst
prdtmpsp.lst
usrtbspc.lst
prdgtsbr.lst
prdnlsvl.lst
ssomig.dmp
ssoconf.log
Portal 11gへのデータのインポート
データをmrexpdirディレクトリからインポートするには、次の手順を実行します。
ORACLE_HOME\upgrade\portal\admin\plsql\upg\10gclone
にあるcolclone.bat
を実行します。
次のパラメータを更新します。-t <process-type>
: プロセス・タイプとしてimpを入力します。
次の情報を入力します。
SYSスキーマのパスワード: SYSスキーマのパスワードを指定します。
ポータル・パスワード:ポータル・パスワードを指定します。
OIDホスト名: Oracle Internet Directoryがインストールされているマシンの名前を指定します。
OIDポート: Oracle Internet Directoryのポート番号を指定します。
TNS接続文字列: TNS接続文字列の詳細を指定します。
データベースSID: データベースSIDを指定します。
エクスポート・データを保存する絶対ディレクトリ・パス: mrexpdirファイルを保存したパスを指定します。
ソース・インスタンスの中間層ホスト名:
ソース・インスタンスの中間層ポート:
ターゲット・インスタンスの中間層ホスト名:
ターゲット・インスタンスの中間層ポート値:
必要な情報が入力されると、colcloneスクリプトはその情報を検証し、次のことを実行します。
プロセスのログ・ファイルmrimport.log
が、現在のディレクトリに生成されます。
mrimpdir
というデータ・ディレクトリが、現在のディレクトリに生成されます。
(ORACLE_HOME\portal\admin\plsql\wws
にある)inctxgrn.sql
およびctxcrind.sql
を実行して、Intermedia OracleAS Portalの表の再作成および索引の再作成を行います。
ptlconfigスクリプト(ORACLE_HOME\portal\conf
に存在)を実行して、中間層およびインフラストラクチャ・コンポーネントを再起動し、Portal依存性設定ファイル(iasconfig.xml)からOracleAS Portalインスタンスを更新します。
OracleAS Standard Editionを使用している場合は、ポータル・スキーマ・ユーザーとしてdroptrig.sql
(ORACLE_HOME\portal\admin\plsql\wwhost
に存在)を実行して、一時ログインを削除します。