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Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1) for Microsoft Windows(32-Bit)
B55923-02
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19 Oracle Business Activity Monitoring

この章では、Oracle Business Activity Monitoringに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

19.1 一般的な問題および回避方法

この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

19.1.1 Oracle BAMクライアント・システムの要件

プラットフォーム:

Microsoft Windows Intel x86-32:

  • Microsoft Windows XP Professional(Service Pack 2以上)

  • Microsoft Windows Vista

Webブラウザ:

  • Microsoft Internet Explorer 7.x

  • Microsoft Internet Explorer 8.x

ハードウェア:

  • 1.2GHz以上の1CPU(複雑なダッシュボードを表示するには高速のプロセッサが必要)

  • 最低512MBのRAM

  • 5MBの空きディスク領域

ディスプレイ:

  • Oracle BAMアクティブ・スタジオには最低1024 x 768の解像度が必要

  • Oracle BAMアクティブ・ビューアには800 x 600以上の解像度が必要

Oracle BAMアクティブ・ビューアまたはOracle BAMアクティブ・スタジオのオプションのExcelビューに必要な追加要件:

Oracle BAM Excelビュー・タイプでは、Microsoft ExcelバージョンXP、2003または2007がクライアント・コンピュータにインストールされている必要があります。

注意:

Microsoft Windowsのポップアップ・ブロッカまたはポップアップ・ブラウザ・ウィンドウをブロックするその他のツールを使用している場合、Oracle BAM Webアプリケーションを使用する際、ポップアップ・ウィンドウを許可するよう構成する必要があります。Oracle BAM WebアプリケーションがホストされるURLに対してMicrosoft Internet Explorerのポップアップ・ブロッカを無効にします。

クライアント・システムのMicrosoft Internet Explorerインストールは標準版で、アドイン・ツールバーまたは他のWebサイト用のホット・バーなどのカスタマイズが含まれていないものである必要があります。

19.1.2 今回のリリースの新しい製品機能

今回のリリースの新しいOracle BAM機能は、次のとおりです。

  • レポート・フィルタ用の日付比較機能が拡張されました。

    フィルタでタイムスタンプを考慮せずに日付のみを比較できます。この場合、日時型フィールドのフィルタ条件に日時を指定する必要があります。

    日時型のレポート・プロンプトのデフォルト日付としてシステム日付が提供されます。

  • エンタープライズ・メッセージ・ソース構成に「サブスクライブ解除」オプションが追加されました。

  • クロス集計、サマリー・クロス集計およびSPCグラフは、プレビュー・モードではなくなりました。これらの機能は、Oracle BAMで完全にサポートされます。

  • Oracle BAMアラートからのHTTPS Webサービスの起動がサポートされます。

  • Webサービスのバッチ・パラメータを個別にチューニングできます。

  • パフォーマンスが向上しました。

今回のリリースの追加情報は、Oracle Technology Network WebサイトのOracle BAMのページを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/products/integration/bam

19.1.3 一部の製品機能はプレビューのみ

プレビュー機能は評価用のみです。

ICommand Webサービスはプレビュー機能です。

MHT形式でのレポートの保存はプレビュー機能です。オフライン保存、レンダリングされたレポートの電子メール送信およびアラートでのレポートの電子メール送信では、レポートがMHT形式で保存されます。

コラム、マトリックス、Excel、列グループ、行グループといったレポート・ビューはプレビュー・バージョンです。

19.1.4 アクセシビリティ準拠の制限

このバージョンのOracle BAMは、他のOracle製品で提供されているアクセシビリティ基準に準拠していません。今後のバージョンで、こうした基準に準拠する予定です。

19.1.5 Oracle BAMのアップグレード関連の問題

Oracle BAMのアップグレード問題の完全なリストは、次の項を参照してください。

19.1.6 Oracle BAM Monitor Expressサンプルのオプションのアップグレード手順

このアップグレードはオプションです。Oracle BAM 11gR1 PS1からPS2に移行するユーザーにとって、必須手順ではありません。

PS1からアップグレードしないユーザーは、影響を受けません。

既存のFMW_HOME/AS11gR1SOA/bam/samples/bam/monitorexpress/README.txtファイルに、Monitor Expressサンプルを再インストールする方法が記載されています。

FMW_HOME/AS11gR1SOA/bam/samples/bam/monitorexpress/README.txtの記載に従って(サンプルはOracle BAMのインストール時にデフォルトでインストールされません)、手動でスクリプトを実行していたOracle BAM 11gR1 PS1のユーザーのみが、ユーザー・インタフェースの軽微な問題を修正するためにこのアップグレードを実行できます。

19.1.7 データベースはOracle BAMより前に起動する必要がある

Oracle BAMが依存するデータベースがOracle BAM Serverより遅れて起動されると、Oracle BAMアプリケーションは機能しません。

19.1.8 BPELサーバーの再起動でバッチされたメッセージが失われる

Oracle BAMセンサー・アクションはBPELイベントについて通知されず、BPELサーバーからOracle BAMに送信されたメッセージはメモリーに格納されるだけです。したがって、BPELサーバーが再起動されると、BPEL側にあるすべてのメッセージが失われます。

この動作は設計によるもので、回避方法はありません。

19.1.9 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlでの1つのEAR/2つのOracle BAMターゲットの制限

Oracle BAMには次の制限があります。これは、このリリースでは、Oracle BAM WebアプリケーションとOracle BAM Serverは1つのEARでのみデプロイされますが、2つの異なるターゲットを使用してOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlで表されるためです。

  • Oracle BAM ServerおよびOracle BAM Webアプリケーションという2つのカスタム・ターゲットとともにOracle BAMアプリケーションも汎用J2EEアプリケーションとしてOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlナビゲーション・ツリーの「アプリケーションのデプロイ」リストおよび「ファーム」ホームページに表示されます。ユーザーはカスタムOracle BAMターゲット(OracleBAMServerおよびOracleBAMWeb)のみを使用し、内部アプリケーション・ターゲット(oracle-bam)を使用しないようお薦めします。

    汎用のoracle-bam J2EEアプリケーション・ターゲットに関する追加情報: 汎用J2EEアプリケーション・ターゲット(oracle-bam)は内部アプリケーションですが、親の「アプリケーションのデプロイ」下に表示され、「アプリケーションのデプロイ」のサブフォルダ「内部アプリケーション」には表示されません。oracle-bam汎用J2EEアプリケーション・ターゲットの「内部アプリケーション」フォルダへの移動は延期されました。

  • Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlのページのOracle BAM ServerおよびOracle BAM Webアプリケーションのメニューの「停止」および「起動」コマンドでは対応するターゲットのみが停止または起動されるわけではありません。Oracle BAMアプリケーション全体(Oracle BAM ServerおよびOracle BAM Webアプリケーション)が停止されます。

  • Oracle BAM ServerまたはOracle BAM WebアプリケーションのコンテキストでJ2EEメトリックを表示すると、実際はJ2EEアプリケーション全体のビューが表示されます。(ユーザーはパフォーマンス・ページおよびOracle WebLogic ServerページからJ2EEアプリケーション・メトリックにアクセスできます)。

  • Oracle WebLogic Server(管理対象サーバー)のホームページには、Oracle BAMインストールごとにデプロイされているアプリケーションが3つ(2つのカスタム・ターゲットおよび1つの汎用J2EEアプリケーション・ターゲット)表示されます。各ターゲットに対応していくつかのJ2EEアプリケーション・メトリックが表示されます。J2EEメトリックは各デプロイに対応しているため、すべてのOracle BAMターゲットについてメトリック値が繰り返されます。回避方法は、1つのターゲットに対してのみメトリック値を表示し、他の2つにはn/aを表示することです。

19.1.10 Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlのMBeanブラウザは値を検証しない

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlのMBeanブラウザには、入力された値が正しいかどうかをチェックする検証は用意されていません。

19.1.11 表領域を拡張できない

表領域を拡張できませんというエラー・メッセージが表示された場合、次のようにします。

  • 表領域のサイズを大きくします。

  • データ・オブジェクトから大量のデータを削除し、表領域のデータの増加が見込まれる場合も、このエラーが表示されることがあります。表の領域の解放は同期がとられていません。コマンドALTER TABLE table_name SHRINK SPACEを実行する必要があります。

19.1.12 システム・フォルダに読取り権限を持たないユーザーはレポートを作成または表示できない

管理者以外のロールを割り当てられているユーザーがレポートを作成したり、表示できないことがあります。しかし、この処理を行う権限は持っており、次のエラーが表示されます。

DATAOBJECTPERMISSIONMISSINGEXCEPTION_ACTIVESTUDIO_REPORTEDITOR_EDITREPORT

例外メッセージBAM-01257: リクエストしたアクションを実行するのに十分な権限がありません。

これは、ユーザーがOracle BAMアーキテクトの/Systemフォルダに対して最低でも読取り権限を持っていないためです。

19.1.13 2つのシステムでレポートを開くと言語が混同される

同一ユーザーが言語設定の異なる2つのコンピュータでレポートを開くと、Oracle BAMユーザー・インタフェースで言語が混同されます。

1人のユーザーは、2つの異なる言語設定のコンピュータに同時にログインしないでください。

19.1.14 Oracle BAMイベント・エンジンはWS-Security対応のWebサービスをコールできない

Oracle BAMアラート・アクションの一部として、Oracle BAMイベント・エンジンは外部Webサービスをコールできます。ただし、セキュアなWebサービスについては、HTTP Basic認証で保護されたWebサービスのコールのみOracle BAMイベント・エンジンでサポートされます。WS-Security対応のWebサービスをコールするようアラート・アクションを構成することはサポートされていません。

現在、Webサービスのアラート・アクションでは、oracle/wss_http_token_client_policyおよびoracle/wss_username_token_client_policyという2つの基本OWSMセキュリティ・ポリシーがサポートされます。これらのポリシーを使用して、対応するサーバー側のOWSMポリシーで保護されているWebサービスを起動できます。デフォルトでは、(適切なユーザー名とパスワードが必要な)すべてのセキュアなWebサービスの起動で、原則としてクライアントにBASIC HTTP認証を適用するoracle/wss_http_token_client_policyが使用されます。

19.1.15 ICommand Webサービス・エクスポート・コマンドでは一重引用符を使用する

ICommandエクスポートでfile値の前後に二重引用符(")を使用しても機能しません。

二重引用符ではなく一重引用符(')を使用してfile値を指定します。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?><IstanteCommands><export name='/Samples/Film Sales' file='c:\do_with_data.xml' type="dataobject"/></IstanteCommands>

19.1.16 COUNTDISTINCT集計を使用するとアラートが複数回発生する

COUNTDISTINCT演算ベースの集計がデータ・オブジェクトおよびレポート・ベースのアラートのグループ・フィルタに選択されていると、データがアラート基準を一度のみ満たす場合でもアラートが複数回発生することがあります。この動作は、一括データ・オブジェクト演算が行われる場合に見られます。つまり、データ・オブジェクトで一度に複数行が挿入、削除、更新またはアップサートされる場合です。

19.1.17 クロス集計ビューでの上位の時間グルーピングの選択

クロス集計またはグラフ・ビューで週ごとにグルーピングすると、ある月の終わりと次の月の始まりを含む週の日付または曜日のグループ値が正しく計算されません。

日付または曜日とともにグルーピングに通日を含めます。

19.1.18 Oracle BAMアラート・ルールからの日付入力を使用したOracle Data Integratorシナリオの起動

Oracle BAMのアラート・ルールの起動を使用して日付入力をOracle Data Integratorシナリオへ渡す必要がある場合、Oracle Data Integratorシナリオでdate型ではなくalphanumeric型変数を使用するよう設定することをお薦めします。date型変数を使用すると、Oracle Data Integratorエージェント内で例外が解析され、シナリオを正常に起動できません。

このalphanumeric型変数をOracle Data Integratorインタフェースの定義内で使用する場合、TO_DATE関数を日付に使用する書式とともに使用します。たとえば、alphVariableNameという名前のプロジェクト・レベルの変数の場合、関数の使用方法は次のとおりです。

TO_DATE('#alphVariableName','YYYY-MM-DD')

ODIシナリオの実行アクションに対する)Oracle BAMアラート・ルール定義内で同じ書式の入力となるよう日付を渡します。

19.1.19 閉じたリストでのドリルに時間ディメンションを使用しない

閉じたリスト・ビューで時間または日付ディメンションをドリルダウンすると、例外が発生します。時間または日付ディメンションのドリルダウンにはグラフ・ビューのみを使用します。

19.1.20 時間ウィンドウ拡張時に「すぐに有効」を使用すると行を削除できない

datetimeまたはtimestamp型の列で連続した時系列の組合せを使用してレポート・ビューを設計し、「時間間隔内」の使用と「すぐに有効」の有効化(この組合せは絶対的な即時有効化とも呼ばれます)を通じてその列のフィルタを構成すると、レポートで時間ウィンドウ拡張として行を削除または追加できないことがあります。その理由は、絶対的な即時有効化と連続した時系列との間に時間範囲の不一致が存在するためです。

即時有効化の時間は、秒数に基づいており、レポートが開かれた時間がその開始時点とみなされ(たとえば、レポートが午前10.30:15に開かれるなど)、終了時点は開始時点に関連付けられます。

一方、連続した時系列では、ユーザーによって選択された時間単位レベルで上限が判断されます(たとえば、レポートが時間単位として分を使用するように構成されていると、開始時間は午前10.30:00とみなされます)。

この時間単位の不一致により、レポートでは、絶対的な即時有効化の時間間隔に従って秒数の単位で行が削除または追加されるまで、行を追加または削除できません。

19.1.21 ウィンドウが最初に最大化されていないとグラフ・ビューにグラフのかわりにテキストが表示される

最大サイズではないWebブラウザ・ウィンドウでレポートを開くと、グラフ・ビュー領域に「表示領域が狭すぎて現在のデータを表示できません。」というメッセージが表示されることがあります。Webブラウザ・ウィンドウを最大化しても、メッセージは正常なグラフ・ビューに置き換えられません。

この問題を回避するには、常にWebブラウザ・ウィンドウを最大化した状態でOracle BAMレポートを開きます。

19.1.22 Oracle BAM Order Bookingサンプル・アプリケーションの潜在的問題

設計時の問題

サンプル・アプリケーション・アーカイブ(SOA_ORACLE_HOME/bam/samples/bam/order_booking/jdev_project/OrderBookingWithBAMSensors.zip)をOracle JDeveloperで開いた場合、設計時の問題(データベース・アダプタの編集時にターゲット・データベースに接続できなくなるパートナ・リンク・アソシエーションまたは有効なデータベース接続の破損など)が発生することがあります。

また、このアプリケーションを変更してSOAサーバーに再デプロイした後に、Oracle Enterprise Managerテスト・コンソールを使用してテストを実行しようとすると、状況によっては問題が発生する可能性があります。

これらの問題を回避するため、次の場所にあるOracle Technology Network Webサイトからサンプル・アプリケーションの最新バージョンをダウンロードすることをお薦めします。

http://www.oracle.com/technology/sample_code/products/bam

Oracle Enterprise Managerテスト・コンソールの問題

Oracle Enterprise Managerテスト・コンソールには、datetime型のペイロードの送信時に発生する既知の問題があります。

BPELプロセスで、そのペイロードにdatetime型の入力引数が必要な場合に、Oracle Enterprise Managerテスト・コンソールを使用してこのプロセスをテストすると、コンソールによって、指定された時間データが削除され、指定された日付値にオフセットが追加されます。

たとえば、2001-01-01 08:00:00 AMという入力は変更され、2000-12-31-08:00としてBPELプロセスに到達します。この変更が発生するのは、入力がツリー・ビューを使用して指定された場合です。

この問題は、BPELとOracle BAMの統合をテストする場合(Oracle BAMに付属するOrderBookingWithBAMSensorsサンプルをテストする場合など)に影響を与える可能性があります。

ツリー・ビューではなくXMLビューを使用して入力を指定することをお薦めします。または、ツリー・ビューで入力を指定してからXMLビューに切り替え、データを確認した後にXMLビューからテスト・リクエストを送信することをお薦めします。

次のペイロード・サンプルを使用してサンプル・アプリケーションをテストすると便利です。OrderBookingBAM BPELプロセスで、このペイロードをOracle Enterprise Managerテスト・コンソールのXMLビューにコピーしてください。

<soap:Envelope xmlns:soap="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">
   <soap:Body xmlns:ns1="http://www.globalcompany.com/ns/order">
      <ns1:PurchaseOrder>
         <ns1:CustID>10</ns1:CustID>
         <ns1:ID>1</ns1:ID>
         <ns1:ShipTo><ns1:Name/><ns1:Address/></ns1:ShipTo>
         <ns1:BillTo><ns1:Name/><ns1:Address/></ns1:BillTo>
         <ns1:UserContact><ns1:PhoneNumber/><ns1:EmailAddress/></ns1:UserContact>
         <ns1:OrderItems/>
         <ns1:SupplierInfo>
            <ns1:SupplierPrice>10</ns1:SupplierPrice>
            <ns1:SupplierName>SupplierABC</ns1:SupplierName>
         </ns1:SupplierInfo>
         <ns1:OrderInfo>
            <ns1:OrderDate>2001-01-01T15:10:20.000-07:00</ns1:OrderDate>
            <ns1:OrderPrice>25</ns1:OrderPrice>
            <ns1:OrderStatus>open</ns1:OrderStatus>
            <ns1:OrderComments/>
         </ns1:OrderInfo>
      </ns1:PurchaseOrder>
   </soap:Body>
</soap:Envelope>

19.1.23 Oracle BAMへのSSL接続はMonitor Expressでサポートされない

SSL接続を通じたOracle BAM Monitor Expressデータ・オブジェクトへのデプロイは、サポートされません。

19.1.24 Excel 2007形式での保存が機能しない

Oracle BAMアクティブ・スタジオで、Microsoft Excel 97-2003形式でExcelビューを保存しようとすると、「このExcelビューを編集するにはExcel 2007以上が必要です」というメッセージが表示される可能性があります。これは既知の問題です。

19.1.25 Oracle BAMへのメッセージ送信の失敗がOracle Fusion Middleware Controlコンソールでレポートされない

Oracle BAMとBPELの統合は、Oracle BAMアダプタ(Oracle BAMセンサー・アクションやBPELモニター機能など)の使用によりサポートされます。Oracle BAMに対してメッセージの送信を試行するBPELプロセスや他のサービスで、そのようなOracle BAMの起動が成功したか失敗したかというステータスは、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlコンソールでそのプロセス・インスタンスの監査証跡を調査しても確認できません。この処理は、意図的に設計されています(Oracle BAMに対するセンサー・データまたはモニター・データの送信に失敗したときに、(BPELプロセス内の)入力リクエストの通常の処理が中断または停止されないようにするため)。したがって、コンソールには、Oracle BAM関連以外のアクティビティに基づいたインスタンスのステータスのみがレポートされます。Oracle BAM Serverの起動障害が発生した場合、その障害はSOAサーバーの診断ログで確認できます。

19.1.26 Oracle BAMアクティブ・スタジオで状況によりタブが表示されない

Microsoft Internet Explorer 8を使用しており、Oracle BAMアクティブ・スタジオまたは他のOracle BAM Webアプリケーションの1つが適切に開かない場合(一部のメイン・ユーザー・インタフェース・タブが表示されないなど)、Oracle BAMアクティブ・スタジオをリフレッシュまたはリロードしてください。

この回避方法で問題を解決できない場合、Oracle BAMアクティブ・スタジオを閉じ、Internet Explorerブラウザのキャッシュを(「ツール」→「インターネット オプション」→「削除」を使用して)消去してから、Oracle BAMアクティブ・スタジオを再度開きます。

または、前述の回避方法で問題を解決できない場合、Microsoft Internet Explorerの信頼済サイトにOracle BAM Webサーバーを追加します。

  1. 「ツール」→「インターネット オプション」→「セキュリティ」→「信頼済みサイト」に移動し、「サイト」をクリックします。

  2. 必要に応じて、「このゾーンのサイトにはすべてサーバーの確認(https:)を必要とする」を選択解除します(Oracle BAMをSSL対応で設定していない場合は必要な操作です)。

  3. リストに次のOracle BAM URLを追加します。

    http://<bam_servername>

19.1.27 数値の入力はブラウザ・ロケールに基づいてローカライズされない

浮動小数点形式(小数点セパレータ)は、ユーザーのローカルWebブラウザの言語設定ではなく、サーバー・ロケールによって決定されます。

たとえば、Oracle BAM Serverが小数点セパレータとしてドット(.)を使用する言語(英語、中国語、日本語など)のオペレーティング・システム上で稼働しており、ユーザーのローカルWebブラウザがカンマ(,)の小数点セパレータを使用する言語(フランス語、ドイツ語、イタリア語など)に設定されている場合、カンマのセパレータを使用して数値を入力すると、次のメッセージが表示されます。

指定された値は有効な浮動小数点数ではありません

ユーザーが数値を入力できる場所は、次のとおりです。

1. Oracle BAMアクティブ・スタジオのビュー・エディタのフィルタ式。

2. Oracle BAMアーキテクトでのデータ・オブジェクト・コンテンツの編集。

19.1.28 データ・オブジェクト移動後のOracle Data Integratorでの一意制約エラー

Oracle BAMデータソースの基礎となるスキーマ(構造)が変更される場合(たとえば、あるフォルダから別のフォルダにデータ・オブジェクトを移動する場合など)、1)このデータソースを参照するモデルを再度リバース・エンジニアリングし、2)そのモデルが現在のスキーマを正確に反映するように手動で変更する必要があります。

Oracle BAMアーキテクトでデータ・オブジェクトを作成し、それをOracle Data Integratorデザイナでリバース・エンジニアリングします。その後、Oracle BAMアーキテクトで新規フォルダを作成し、そこにデータ・オブジェクトを移動して再度リバース・エンジニアリングを試みると、Oracle Data Integratorでは新規フォルダが作成されますが、データ・オブジェクトは新しい場所に移動されません。

Oracle Data Integratorオペレータでは、メタデータ取得ステップ中に一意制約エラーが発生して操作に失敗します。

19.1.29 必要なSun JDKパッチ

Oracle BAMアクティブ・スタジオでは、JDKバグ6940416を修正するSun JDKパッチが必要です。

19.2 ドキュメントの訂正箇所

この項では、ドキュメントの訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。

19.2.1 DataObjectOperationsByID Webサービス使用時のnull出力値

DataObjectOperationsByID Webサービスに対するXML入力では、次のことに留意してください。

ペイロードで<_Sales_Area></_Sales_Area>のように要素が空の場合、対応する列はnullになります。これは、10.1.3.xの動作と同じです。

19.2.2 「アクティブ・データ」の間隔より大きくする必要のある「すぐに有効」の間隔

フィルタ式では、「すぐに有効」の間隔を「アクティブ・データ」の間隔未満に設定しないでください。

19.2.3 日時に対する一部のフィルタのワイルドカードは計算フィールドまたは参照フィールドでサポートされない

日時型フィールドで「類似」または「類似しない」演算を使用してフィルタを作成する場合、フィルタ式の比較値にワイルドカード文字(%)を含めることができます。ただし、フィルタで使用されるフィールドが、日時型またはタイムスタンプ型として評価される計算フィールドまたは参照フィールドである場合、このワイルドカード文字の使用はサポートされません。このワイルドカード文字は、通常のレコード・フィールドでのみサポートされます。

同様に、「日付のみ比較」は、通常の日時型またはタイムスタンプ型フィールドでのみサポートされます。日時データ型またはタイムスタンプ・データ型として評価される計算フィールドまたは参照フィールドではサポートされません。

19.2.4 JDBCデータソースの文キャッシュ・サイズはOracle BAMではゼロに設定する必要がある

単一インスタンス・データベース・インストールの場合、文キャッシュ・サイズはデフォルトで0(ゼロ)にすでに設定されています。これをゼロ以外の値に変更しないでください。

RACデータベースに対するインストールの場合、RACデータソースごとに文キャッシュ・サイズを手動で0に設定する必要があります。そうしないと、データ破損が起きたり、Oracle BAMアクティブ・データ・キャッシュをバックアップからリストア(バックアップが使用できない場合は再初期化)する必要が生じる場合があります。

19.2.5 Float値は比較で不確定になる

Float値は近似値であるため(Oracle BAMにかぎらず一般的に)、Float型の値に基づく等価テストは不確定になります。そのため、フィルタではFloat値を等価チェック(「次と等しい」および「次と等しくない」による比較)に使用しないでください。

別の方法として、Decimalなどの他のデータ型を使用できます。ただし、Floatデータ型を使用する必要がある場合、「次以上」および「次より小さい」の2つをAND処理したフィルタで等価テストを条件付けする必要があります。

この内容は、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Activity Monitoringのユーザーズ・ガイドのデータのフィルタ処理に関する項およびOracle BAMのトラブルシューティング・ガイドの注意として含まれる必要があります。