Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート 11gリリース1(11.1.1) for Microsoft Windows(32-Bit) B55923-02 |
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この章では、Oracle Formsに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
Forms 6iからのアップグレードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Forms Services Deployment Guide』の「Oracle Forms Services 11gへのアップグレード」の章を参照してください。変更された機能と不要になった機能の詳細は、『Oracle Forms Upgrading Oracle Forms 6i to Oracle Forms 11g』を参照してください。
Oracle Forms 10g以下のリリースからアップグレードする場合、アップグレード・アシスタントを使用できます。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareアップグレード・プランニング・ガイド』および『Oracle Fusion Middleware Oracle Portal, Forms, ReportsおよびDiscovererアップグレード・ガイド』を参照してください。
下位互換性の詳細は、My Oracle Supportノート113987.1(http://myoraclesupport.oracle.com
)を参照してください。
どのリリースのOracle Formsからアップグレードするかにかかわらず、現在のアプリケーションを再コンパイルしてOracle Formsを再起動する必要があります。
この項では、Oracle FormsおよびMicrosoft Windowsに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。
Forms BuilderをJAWSと組み合せて使用すると、アイテムを作成するために[Ctrl]を押しながら[Insert]を押すショートカット・キーは、機能しません。
この問題を回避するには、メニューのニーモニック・キーを使用します。[Alt]を押しながら[E]を押すと、「編集」メニューが開き、次に[R]を押すと「作成」を選択してアイテムを作成できます。
FormsとReportsを異なるインスタンスで構成している場合、シェルでORACLE_HOME
およびORACLE_INSTANCE
の正しい値を設定し、Windowsのショートカット・メニューではなくシェルからForms Builderを起動する必要があります。この操作を行わないと、Forms Builder内からのReports Builderの起動に失敗します。
JAWSとJava Access Bridgeは、Oracle Forms 11gにデフォルトでインストールされません。Java Access Bridge 2.0.1をインストールするには、http://java.sun.com/products/accessbridge/
のダウンロード手順に従ってください。Oracle Forms Builder用のJAWSスクリプトは、ORACLE_HOME\forms\ScreenReader\
にインストールされます。
Oracle WebLogic管理対象サーバーを再起動する前に、そのサーバーにより起動されたすべてのJVMコントローラ・プロセス(dejvm)を停止する必要があります。この操作を行わないと、停止後にWLS_FORMSが再起動しません。
Forms Servicesで2つのOracleインスタンスを構成しており、Windowsマシンで単一のORACLE_HOME
を使用している場合、2番目のORACLE_INSTANCE
のFORMS_ORACLE_INSTANCE
レジストリ・エントリが優先的に使用されます。Forms Builderコンポーネントは、2番目のORACLE_INSTANCE
で構成することをお薦めします。
Formsの複数のバージョンがインストールされているWindowsマシン上では、最初にインストールしたOracle Formsがデフォルトで実行されません。これは、Fusion MiddlewareをWindowsにインストールすると、新規の$ORACLE_HOME/bin
がシステム変数PATHの先頭に追加されるためです。後続のインストールによって、システム変数PATHの先頭に$ORACLE_HOME/bin
が追加されます。前にインストールしたバージョンを実行するための回避方法として、システム変数PATHを編集します。使用する$ORACLE_HOME/bin
を変数PATHの前に移動します。
この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
Internet Explorer以外のサポートされる任意のブラウザでOne-Button-Runを使用している際にFORBIDDENエラーが発生した場合、127.0.0.1(localhost)がブラウザのプロキシ・設定に存在するかどうかを確認してください。127.0.0.1が例外リストに存在しない場合は、追加します。これにより、ブラウザはプロキシ・サーバーを迂回できます。
WebUtilでは、Windows上のJREまたはJVMのbinディレクトリに、またはLinux上のJREのlibディレクトリにinstall.syslib
ライブラリをダウンロードします。この場所は、webutil.cfg
のパラメータinstall.syslib.location.client.<OS> = <Path on client machine>
で指定できます(<Path on client machine>
は、WebUtilによりクライアントで使用されるライブラリが格納される場所へのパスを表し、絶対パスまたはクライアント・ユーザー・ホームに対する相対パスです)。
install.syslib
ライブラリのダウンロード時に、WebUtilでは、webutil.properties
ファイルをクライアント・ユーザー・ホームに作成します。異なるサーバーでクライアントにライブラリをダウンロードして管理できるように、異なるwebutil.propertiesファイルがクライアント側で保持されます。クライアント上のファイルの名前は、webutil.<HOST>.<CONFIG>.properties
です(HOST
はサーバー・コンピュータの名前で、CONFIG
はformsweb.cfg
の構成セクションの名前です)。
WinRunnerがインストールされているクライアント上でJDKバージョン1.6.0_12以上を使用すると、Formsを実行できません。
この問題を回避するには、2つの環境変数_JAVA_OPTIONS
およびJAVA_TOOLS_OPTIONS
の名前を変更します。たとえば、これらの名前をtest_JAVA_OPTIONS
およびtest_JAVA_TOOLS_OPTIONS
に変更します。これにより、WinRunnerは無効化されますが、Formsは実行できます。
file://プロトコルに基づいてInternet Explorer 7で開かれたフレーム付きHTMLファイルでは、JavaScript通信は機能しません。
この問題を回避するには、フレームのURLでマシン名のかわりにIPアドレスを使用します。たとえば、testform.htmで、次の部分を変更します。
<frame noresize="noresize" src="http://testform.us.oracle.com:8888/forms/java/js2frm1.html" name="fr2" frameborder="0"> <frame noresize="noresize" src="http://testform.us.oracle.com:8888/forms/frmservlet?play=&record=forms& form=js2frm1&userid=scott/tiger@adt10220" name="fr1" frameborder="0">
次のように変更します。
<frame noresize="noresize" src="http://10.229.147.186:8888/forms/java/js2frm1.html" name="fr2" frameborder="0"> <frame noresize="noresize" src="http://10.229.147.186:8888/forms/frmservlet?play=&record=forms&form=js2fr m1&userid=scott/tiger@adt10220" name="fr1" frameborder="0">
Forms J2EEアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタ(weblogic.xml
、web.xml
、application.xml
およびweblogic-application.xml
)は、デプロイ後にOracle WebLogic Serverで変更できません。
回避方法として、次の手順を実行してForms J2EEアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタをカスタマイズし、アプリケーションを再デプロイします。
デフォルトのformsappデプロイメント・プラン$DOMAIN_HOME/ deploymentplans/formsapp/11.1.1/plan.xml
をバックアップします。
デプロイメント・ディスクリプタのカスタマイズをForms J2EEアプリケーションのデプロイメント・プランに追加します。
WebLogic管理コンソールを使用して、Formsアプリケーションを更新(再デプロイ)し、このアプリケーションを新しいデプロイメント・プランの変更とあわせた場所に更新します(このオプションには、デプロイメント・プランを指定する必要があります)。オプションを選択します。
WebLogic管理コンソールを使用してForms J2EEアプリケーションを再起動します。
注意: デプロイメント・プランの更新の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ11gリリース1(10.3.3)』を参照してください。 |
たとえば、FormsサーブレットtestMode
パラメータをオーバーライドしてtrueに設定するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを入力します。
Mkdir –p $CLASSIC_ORACLE_HOME/forms/j2ee/backup cd $CLASSIC_ORACLE_HOME/forms/j2ee cp $DOMAIN_HOME/deploymentplans/formsapp/11.1.1/plan.xml backup/ Vi $DOMAIN_HOME/deploymentplans/formsapp/11.1.1/plan.xml
デプロイメント・プランに変更を追加します。デプロイメント・プランのサンプルを次に示します。太字は追加したエントリです。
<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?> <deployment-plan xmlns="http://xmlns.oracle.com/weblogic/deployment-plan" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:schemaLocation="http://xmlns.oracle.com/weblogic/deployment-plan http://xmlns.oracle.com/weblogic/deployment-plan/1.0/deployment-plan.xsd" global-variables="false"> <application-name>formsapp</application-name> <variable-definition> <variable> <name>vd-/scratch/t_work/Oracle/Middleware/as_1/forms</name> <value>/scratch/t_work/Oracle/Middleware/as_1/forms</value> </variable> <variable> <name>vd-/scratch/t_work/Oracle/Middleware/user _projects/domains/ClassicDomain/config/fmwconfig/servers/WLS _FORMS/applications/formsapp_11.1.1/config/forms</name> <value>/scratch/t_work/Oracle/Middleware/user _projects/domains/ClassicDomain/config/fmwconfig/servers/WLS _FORMS/applications/formsapp_11.1.1/config/forms</value> </variable> <variable> <name>FormsServlet_InitParam_testMode</name> <value>true</value> </variable> </variable-definition> <module-override> <module-name>formsapp.ear</module-name> <module-type>ear</module-type> <module-descriptor external="false"> <root-element>weblogic-application</root-element> <uri>META-INF/weblogic-application.xml</uri> </module-descriptor> <module-descriptor external="false"> <root-element>application</root-element> <uri>META-INF/application.xml</uri> </module-descriptor> <module-descriptor external="true"> <root-element>wldf-resource</root-element> <uri>META-INF/weblogic-diagnostics.xml</uri> </module-descriptor> </module-override> <module-override> <module-name>formsweb.war</module-name> <module-type>war</module-type> <module-descriptor external="false"> <root-element>weblogic-web-app</root-element> <uri>WEB-INF/weblogic.xml</uri> <variable-assignment> <name>vd-/scratch/t_work/Oracle/Middleware/as_1/forms</name> <xpath>/weblogic-web-app/virtual-directory-mapping/[url-pattern="java/*"] /local-path</xpath> </variable-assignment> <variable-assignment> <name>vd-/scratch/t_work/Oracle/Middleware/as_1/forms</name> <xpath>/weblogic-web-app/virtual-directory-mapping/[url-pattern="webutil/*"] /local-path</xpath> </variable-assignment> <variable-assignment> <name>vd-/scratch/t_work/Oracle/Middleware/user _projects/domains/ClassicDomain/config/fmwconfig/servers/WLS _FORMS/applications/formsapp_11.1.1/config/forms</name> <xpath>/weblogic-web-app/virtual-directory-mapping/[url-pattern="registry/*"] /local-path</xpath> </variable-assignment> </module-descriptor> <module-descriptor external="false"> <root-element>web-app</root-element> <uri>WEB-INF/web.xml</uri> <variable-assignment> <name>FormsServlet_InitParam_testMode</name> <xpath>/web-app/servlet/[servlet-name="frmservlet"]/init-param /[param-name="testMode"]/param-value</xpath> </variable-assignment> </module-descriptor> </module-override> </deployment-plan>
WebLogic管理コンソールを使用して、Forms J2EEアプリケーション・デプロイメント(formsapp(11.1.1))を更新します。
WebLogic管理コンソールを使用してForms J2EEアプリケーションを再起動します。