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Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1) for Microsoft Windows(32-Bit)
B55923-02
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44 Oracle Portal

この章では、Oracle Portalに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

44.1 作業の前に

このドキュメントに記載されている既知の問題および回避方法に加え、My Oracle Supportノート834615.1(Oracle Fusion Middleware 11g Portal(11.1.1)サポート・ステータスおよびアラート)を確認することをお薦めします。この記事には、Oracle Portal 11gリリース1(11.1.1)のリリース後に発見された既知の問題が含まれます。

44.2 一般的な問題および回避方法

この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

44.2.1 Oracle Portal 11gリリース1(11.1.1)とOracle Application Server Wireless

Oracle Application Server Wireless 10gとOracle Portal 11gリリース1(11.1.1)を統合する場合、My Oracle Supportノート837837.1(Oracle Portal 11gリリース1(11.1.1)とOracle Application Server Wireless)に記載されているとおり、一連の手動手順を完了する必要があります。また、10gで非推奨の機能の詳細は、次のMy Oracle Supportノートを参照してください。

44.2.2 データベース・リンクを編集する場合に必要なパスワード

ポータル・スキーマがインストールされているデータベースのリリースが10.2以上の場合、Portalナビゲータの「データベース・オブジェクト」タブでデータベース・リンクの名前変更または編集を行う際に、リモート・ユーザーのパスワードを再入力する必要があります。これは、「特定ユーザー」オプションで作成されたデータベース・リンクにのみ適用されます。

44.2.3 承認が有効化されている場合にコンテンツを移動しても承認が要求されない問題

ページ間で、または同じページのリージョン間でコンテンツを移動する場合、承認はトリガーされません。たとえば、ターゲット・ページが承認プロセスで構成されており、コントリビュータがコンテンツをソース・ページからターゲット・ページに移動した場合、承認がすべてのユーザーに必要であっても、その移動されたコンテンツによりターゲット・ページで承認プロセスはトリガーされません。

44.2.4 FirefoxおよびSafariブラウザでOracle Portal画面のツールチップが表示されない問題

FirefoxおよびSafariブラウザでは、イメージの説明でALT属性を使用して設定されるツールチップ・テキストの表示はサポートされません。

回避方法として、ブラウザ固有のアドオンをダウンロードおよびインストールできます。たとえば、Firefoxの場合、Popup ALT Attributeなどがあります(https://addons.mozilla.org/en-US/firefox/addon/1933を参照)。

44.2.5 一部の環境でASCII以外のURLをデコードできない問題

JVMのデフォルト・キャラクタ・エンコーディングがISO8859-1に設定されている場合、ポータル・リポジトリ・データベースのキャラクタ・セットは、JVMのデフォルト・キャラクタ・エンコーディングに一致させる必要があります。この条件が満たされない場合、ASCII以外のURLにアクセスできなくなる可能性があります。

44.2.6 名前がASCII文字以外のZipファイルの追加

ページ・グループ内のページにASCII文字以外の名前のZipファイルを追加してファイルを解凍すると、次の例外がスローされます。

IllegalArgumentException: null and unzip will be failed.

この例外を回避するには、Zipファイルの名前にASCII文字を使用する必要があります。

44.2.7 Oracle Portalのデフォルト・スキーマ・オブジェクトの手動による変更

Oracle Portalのデフォルト・オブジェクト(表、ビュー、パッケージ、索引など)の手動による変更は、サポートされません。手動による変更を行うと、Oracle Portalが使用できなくなる可能性があります。ポータル・オブジェクトの内部構造は、リリース間で変化する場合があります。

詳細は、My Oracle Supportノート403179.1を参照してください。

44.2.8 読取り可能なURLの作成

Secure Enterprise Search(SES)を使用している場合、ポータルの検索結果は、デフォルトでアイテムまたはページの永続URL形式で表示されます。読取り可能な形式でURLを表示するには、次の手順を実行します。

  1. ポータル・スキーマ・パスワードを使用して、ORACLE_HOMErade\portal\admin\plsql\wws(Windows)およびORACLE_HOME/upgrade/portal/admin/plsql/wws(UNIX)にあるsbrsrxml.sqlを実行します。

  2. 0(ゼロ)を入力します。たとえば、Windowsでは@wws\sbrsrxml.sql 0と入力します。

完全なSESクロールの実行後、URLは読取り可能な形式で表示されます。URLを永続URL形式で表示する場合は、sbrsrxml.sqlを実行して値1を入力します。

44.2.9 MOD_ORADAV.CONFのパスワードの暗号化

この項では、mod_oradav.confファイルのパスワードを暗号化する方法について説明します。次のタスクを実行します。

DAVパスワードの編集

mod_oradav.confファイルでパスワードを編集するには、次の手順を実行します。

  1. ORACLE_INSTANCE/config/OHS/ohs1/moduleconf(UNIX)にあるmod_oradav.confファイルを開きます。

  2. パスワードを変更するDAVエントリの場所を特定します。デフォルトのポータル・インスタンスでは、次のディレクティブにDAV構成エントリが存在します。

    <Location /dav_portal/portal>
    
  3. DAVエントリで、ディレクティブORACRYPTPASSWORDDAVParam ORACRYPTPASSWORD BS50NfrosVZOjfgc9hUQ9wcbFFxLSYT/BA==など)を削除し、次の構文を使用してクリアテキスト・パスワードに置き換えます。

    DAVParam ORAPASSWORD <your_password_here>
    

    次に例を示します。

    パスワードをpasswd123にする場合、DAVParam ORAPASSWORD passwd123という行を追加します。

  4. ファイルを保存します。

パスワードの不明瞭化

DAVパスワードを編集したら、ORACLE_HOME/bin(UNIX)およびORACLE_HOME\bin(Windows)にあるoradavTool.plスクリプトを実行して、DAVパスワードを不明瞭化することをお薦めします。これを行うには、次の手順を実行します。

  1. 必要に応じて、次のコマンドを使用してユーザーをOracleソフトウェア所有者ユーザー(通常はoracle)に変更します。

    su - oracle
    
  2. 現在のリリースのOracleホーム・ディレクトリへのパスを指定するORACLE_HOME環境変数と、Perl実行可能ファイルおよびoradavTool.plスクリプトの場所(UNIXではORACLE_HOME/ohs/bin、WindowsではORACLE_HOME\ohs\bin)を含むディレクトリを指定するPATH環境変数を設定します。

    Bourne、BashまたはKornシェル:

    $ ORACLE_HOME=new_ORACLE_HOME_path;export ORACLE_HOME
    PATH=$ORACLE_HOME/bin:$ORACLE_HOME/perl/bin:$PATH;export PATH
    

    Cまたはtcshシェル:

    % setenv ORACLE_HOME new_ORACLE_HOME_PATH
    % setenv PATH ORACLE_HOME/bin:$ORACLE_HOME/perl/bin:PATH
    

    Microsoft Windowsでは、PATHおよびPERL5LIB環境変数を設定します。

    set PATH=ORACLE_HOME\bin;%ORACLE_HOME%\perl\bin;%PATH%
    set PERL5LIB=ORACLE_HOME\perl\lib
    
  3. UNIXプラットフォームでは、共有ライブラリ・パスの環境変数を設定します。

    共有ライブラリ・パスにORACLE_HOME/libまたはlib32ディレクトリを含めます。表44-1に、各プラットフォームに対応するディレクトリおよび環境変数を示します。

    表44-1 共有ライブラリ・パスの環境変数

    プラットフォーム 環境変数 含めるディレクトリ

    AIX Based Systems

    LIBPATH

    ORACLE_HOME/lib

    HP-UX PA-RISC

    SHLIB_PATH

    ORACLE_HOME/lib

    Solaris Operating System

    LD_LIBRARY_PATH

    ORACLE_HOME/lib32

    その他のUNIXプラットフォーム(Linux、HP Tru64 UNIXなど)

    LD_LIBRARY_PATH

    ORACLE_HOME/lib


    たとえば、HP-UX PA-RISCシステムの場合、次のようにORACLE_HOME/libディレクトリを含めるようにSHLIB_PATH環境変数を設定します。

    $SHLIB_PATH=$ORACLE_HOME/lib:$SHLIB_PATH;export SHLIB_PATH
    
  4. oradavTool.plスクリプトの場所であるORACLE_HOME/bin(UNIX)ディレクトリに移動します。

  5. 次のPerlスクリプトを起動してmod_oradav.confのパスワードを暗号化します。

    perl oradavTool.pl -f mod_oradav.conffilename
    

    mod_oradav.conffilenameは、mod_oradav.confのファイル名で、mod_oradav.confファイルへのフルパスを示します。

    たとえば、UNIXの場合、次のようになります。

    perl oradavTool.pl -f /u01/app/oracle/as11gr1/ORACLE_INSTANCE/config/OHS/<ohs_name>/moduleconf/mod_oradav.conf
    
  6. ディレクティブORAPASSWORDが新規ディレクティブORACRYPTPASSWORDで更新され、パスワードが不明瞭化されます。

  7. Oracle HTTP Serverを再起動します。

44.2.10 外部アプリケーションの移行

クローニング・プロセス中に外部アプリケーションを移行する場合、インポートの完了後に次のようにssomigユーティリティを実行する必要があります。

  1. tnsnames.oraファイルを開き、tnsnames.oraファイルでSSOデータベースに対する接続文字列エントリを入力します。

  2. TNS_ADMIN環境変数にtnsnames.oraファイルの場所を設定します。

  3. INFRA_HOME\sso\binにあるssomigユーティリティを実行します。

    INFRA_HOME\sso\bin\ssomig -import -overwrite -s orasso -p <<ORASSO_SCHEMA_PASSWORD>> -c <<TNS_ALIAS>> -d ssomig.dmp -log_d <<ABSOLUTE_PATH_FOR_MREXPDIR>> -discoforce
    

44.2.11 ウォレットの権限が原因でOracle HTTP ServerまたはWeb Cacheが起動しない問題

OPMNは、Windowsではサービスとして実行されます。デフォルトでは、Oracle HTTP ServerおよびOracle Web Cacheを起動するためにSYSTEMユーザーとして実行されます。Oracle HTTP ServerまたはOracle Web Cache用にOracle Wallet Managerまたはorapkiユーティリティを通じて作成されたSSLウォレットを使用している場合、そのウォレットの読取り権限をSYSTEMユーザーに付与する必要があります。

44.2.12 RCUポータル・スキーマ作成時のエラー

RCUポータル・スキーマの作成が「ORA-24246: 空のアクセス制御リスト(ACL)は許可されていません」というエラー・メッセージで失敗した場合、次の手順を実行してください。

  1. SYSユーザーとしてデータベースに接続します。

  2. SQLプロンプトで、次のコマンドを実行します。

    BEGIN
          DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.drop_acl (
              acl         => '/sys/acls/portal-permissions.xml');
          COMMIT;
        END;
        /
    

44.2.13 サンプルRSSポートレットをページに追加する際のエラー

サンプルのスクロールRSSポートレットまたはサンプルのシンプルRSSポートレットをポータル・ページに追加しようとすると、エラー・メッセージが表示されます。

このエラーは、サンプル・ポートレットで使用されるRSSが使用できなくなったために発生します。

現在のところ、この問題の回避方法はありません。

44.2.14 Oracle Textが有効な状態でポータル検索を使用してページを検索した場合に発生する内部エラー

Oracle Textが有効化されている場合、ページを検索すると次の内部サーバー・エラーが発生することがあります。

Internal error (WWC-00006)
An unexpected error has occurred (WWS-32100)
Unknown Exception (WWC-45131)
User-Defined Exception (WWV-11230)
Unexpected error - ORA-00600: internal error code, arguments:
[qkeIsExprReferenced1], [], [], [], [], [], [], [] (WWC-35000)

このエラーが発生したら、http://updates.oracle.com/download/7041059.htmlからデータベースの更新をダウンロードしてインストールする必要があります。

44.2.15 Oracle Portal 11gリリース1(11.1.1)でのIPv6のサポート

Oracle Portal 11gリリース1(11.1.1)は、Internet Protocol Version 6(IPv6)で直接サポートされません。サポートされる構成には、次のものが含まれます。

  • IPv4/IPv6デュアル・スタック・マシンに設定されたIPv4/IPv6リバース・プロキシ。

  • IPv4マシン上のポータル中間層およびバックエンド・データベースと、プロキシを通じてポータル・サーバーにアクセスするクライアント。

44.2.16 サポートされないクローニング・ユーティリティ

colclone.batユーティリティは、Windowsプラットフォームではサポートされません。クローニングを行うには、手動による手順を使用します。

44.2.17 Oracle Portalスキーマの作成後の問題

Oracle Portalスキーマの作成後に、次のエラーが発生することがあります。

checkinstall2=Add ACL for network packages if DB is 11.1 or higher... 
 old   4:     schema varchar2(2000)   := upper('&&1'); 
 new   4:     schema varchar2(2000)   := upper('CLASSIC17_PORTAL'); 
 Package DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN exists, assign ACL if not already assigned 
 Removing dangling principals,if any from the ACL privilege list ... 
 ERROR: when assigning network ACL 
 declare 
 * 
 ERROR at line 1: 
 ORA-24246: empty access control list (ACL) not allowed 
 ORA-06512: at "SYS.DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN", line 421 
 ORA-06512: at line 1 
 ORA-01403: no data found 
 ORA-06512: at line 83 

このエラーを修正するには、異なる接頭辞を使用してスキーマを作成し、次のコマンドを実行してACLの問題を解決する必要があります。

 begin 
 DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.DELETE_PRIVILEGE('portal-permissions.xml','PREFIX_PORTA 
 L'); 
 end; 

PREFIX_PORTALは、削除されたスキーマで使用されていたスキーマ接頭辞に置き換えられます。

リポジトリ作成ユーティリティを実行して新規スキーマをインストールする必要があります。

44.2.18 データベース表の更新

Oracle Portalデータベース・オブジェクトでは、マルチバイト・キャラクタを含む行データを1つ挿入してその行を更新した場合、更新が機能しません。この問題を回避して表とビューの更新を正常に行うには、データベースで表とビューを手動で更新する必要があります。

44.3 アップグレードの問題および回避方法

この項では、アップグレードの問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

44.3.1 Portal 10gのSSL環境からOracle Portal 11gリリース1(11.1.1)へのアップグレード

SSL環境をOracle Portal 10gからOracle Portal 11gリリース1(11.1.1)にアップグレードする場合、同じホスト名上にSSOとポータル中間層が存在すると、Oracle Portalにログインできなくなります。Internet Explorerでは、同じホスト名上において、SSLモードを使用する異なる2つのポート間でリダイレクトを繰り返すという問題が発生します。回避方法として、Mozilla Firefoxを使用できます。

44.4 相互運用性の問題および回避方法

この項では、相互運用性の問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

44.4.1 Oracle Portal 11gリリース1(11.1.1)とSecured Enterprise Search(SES)10.1.8.3の相互運用性

この相互運用環境を使用するには、http://updates.oracle.com/download/7685124.htmlから更新をダウンロードしてインストールする必要があります。My Oracle Supportでノート816929.1を参照してください。

44.4.2 Oracle Portal 11gリリース1(11.1.1)とSecured Enterprise Search(SES)10.1.8.4の相互運用性

この相互運用環境を使用するには、http://updates.oracle.com/download/7971335.htmlから更新をダウンロードしてインストールする必要があります。

44.4.3 Oracle Portal 11gリリース1(11.1.1)中間層をOracle Portal Repository 10gリリースと相互運用している場合のWebプロバイダの作成

Portal 11gリリース1(11.1.1)では、11g中間層と10gポータル・リポジトリを組み合せて使用している場合、Webプロバイダを作成できません。

44.5 ユーザー・インタフェースの問題および回避方法

この項では、Oracle Portalユーザー・インタフェースに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

親またはテンプレートから権限を継承しているページにリスト・ビューを使用して権限を設定できない問題

リスト・ビューを使用して1つ以上のページに対するアクセス権を設定する場合、その権限は、親ページまたはテンプレートから権限を継承しているページには設定されません。この問題を回避するには、サブページの「アクセス」タブを使用して、目的のページの権限を個別に変更します。

44.6 エクスポートとインポートの問題および回避方法

この項では、Oracle Portalでのエクスポートとインポートに関連する問題および回避方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

44.6.1 エクスポートおよびインポートでサポートされないReportsサーバー・コンポーネント

トランスポート・セットにReportsサーバー・コンポーネントを含めると、それらはエクスポートおよびインポート時に削除されます。また、エクスポートおよびインポート用の任意のページ・グループでOracle Reportsアイテム・タイプを構成しないでください。構成すると、インポートされたページ・グループで(そのページ・グループの「構成」タブにある「コンテンツ・タイプおよびクラス」の「編集」リンクをクリックして)アイテム・タイプを構成しようとしたときに、次のエラーが表示されます。

Internal error (WWC-00006)
Unexpected error - User-Defined Exception (WWC-35000)
Unexpected error - ORA-01403: no data found (WWC-35000)

44.6.2 トランスポート・セットの保存

トランスポート・セットの転送の完了後、「マニフェストの表示」をクリックするとトランスポート・セットのマニフェストが表示されます。転送されたデータの事前チェックを実行する前に、必ずトランスポート・セットを保存してください。この手順により、マニフェストの変更が取得されます。

44.6.3 ページ・グループのインポート時のエラー

ページ・グループのインポートは、次のエラー・メッセージとともに失敗する可能性があります。

[Error:  (WWU-80338)] context = Schema Validation user = 
ORCLADMIN There were some inconsistencies found and hence import process is aborted.Check the debug log for further details.Fix those inconsistencies, by running schema validation in cleanup mode to proceed

この問題は、共有ポートレットを含むページ・グループを削除した後に発生することがあります。エクスポートまたはインポート・プロセスが円滑に実行されるように、クリーンアップ・モードでSVUを実行する必要があります。

44.7 ポートレットとプロバイダの問題および回避方法

この項では、OmniPortlet、Webクリッピング、シンプル・パラメータ・フォーム、ページ・ポートレットおよびWSRPプロバイダに関連する問題および回避方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

44.7.1 エンタープライズ構成でのWSRPプロデューサの登録

エンタープライズ構成でWSRPプロデューサを登録する場合、Webサービス定義言語(WSDL)のドキュメントを手動で作成し、そのWSDLを使用してWSRPプロデューサを登録する必要があります。これは、動的に生成されたWSDLではHTTPSプロトコルおよびHTTPSポートを使用してURLが作成されるのに対し、WSRPプロデューサではHTTPが使用されるためです。


注意:

WSRPポートレットのプロデューサは、PDK-Javaポートレットのプロバイダと類似しています。

WSDLドキュメントを手動で作成するには、次の手順を実行します。

  1. ブラウザ(Internet Explorerを推奨)に、動的に生成されたWSDLを表示します。

    WSRPサンプルのWSDLを表示するには、次のURLに移動します。

    http://host:external http port/portletapp/portlets?WSDL
    
  2. ブラウザから外部の使用可能な場所にファイルを保存します。

    このWSRPサンプルでは、ブラウザから次のディレクトリにファイルを保存します。

    ORACLE_HOME/j2ee/home/applications/portletapp/wsrp-samples

    ファイルをwsrpsamples.wsdlという名前で保存します。

  3. ファイルを編集し、httpshttpに置き換え、ポートを外部HTTPポートに修正します。

  4. ブラウザにファイルを表示します。

    たとえば、このWSRPサンプルでは次のURLを使用します。

    http://host:external http port/portletapp/wsrpsamples.wsdl
    
  5. WSRPプロデューサを登録する場合、*.wsdlファイルに対するURL(手順4のURLなど)を使用します。

エンタープライズ構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Enterprise Deployment Guide for Java EE』を参照してください。

44.7.2 Oracle PortalでのWSRPおよびJPDKアプリケーションの設定

この項では、WSRPおよびJPDKアプリケーションを手動で構成し、Oracle WebLogic Serverにデプロイする手順について説明します。この項の内容は次のとおりです。

44.7.2.1 WSRPの構成およびデプロイ

WSRPを構成するには、次の手順を行います。

WSRP管理対象サーバーの作成

カスタムのOracle Portalアプリケーションの実行に必要な管理対象サーバー・インスタンスの作成および共有ライブラリのプロビジョニングを行うために、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して既存のドメインでWebLogic管理対象サーバーを作成できます。WSRP管理対象サーバーを作成するには、次の手順を行います。

  1. Oracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。

  2. 管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします(まだこの操作を行っていない場合)。

  3. 「ドメイン構造」ツリーで「環境」を展開し、「サーバー」を選択します。

    「サーバーのサマリー」ページが表示されます。

  4. 「新規」をクリックします。

    「新しいサーバーの作成」ページが表示されます。

  5. 「新しいサーバーの作成」ページで次の情報を入力します。

    • サーバー名: サーバーの名前を入力します(例: WLS_WSRP)。

    • サーバー・リスニング・ポート: サーバー・インスタンスへのアクセスに使用するポート番号を入力します。例: 9003。

    • 「いいえ、これはスタンドアロン・サーバーです。」ラジオ・ボタンを選択します。

  6. 「終了」をクリックします。

  7. 「サーバーのサマリー」ページで、作成したサーバー(WLS_WSRP)をクリックします。

  8. 「マシン」ドロップダウン・リストからマシン名を選択して「保存」をクリックします。

  9. 「変更のアクティブ化」をクリックします。

WSRP管理対象サーバーへの必須ライブラリの追加

ポートレット・プロデューサ・アプリケーションの場合は、新規の管理対象サーバーまたはクラスタに、次のライブラリをデプロイする必要があります。

  • oracle.portlet-producer.wsrp(11.1.1,11.1.1)

  • oracle.portlet-producer.jpdk(11.1.1,11.1.1)

  • DMSアプリケーション(11.1.1.1.0)

  • oracle.jrf.system.filter

  • oracle.jsp.next(11.1.1,11.1.1)

  • oracle.wsm.seedpolicies(11.1.1,11.1.1)

  • wsil-wls

ライブラリを追加するには、次の手順を行います。

  1. 「ロックして編集」をクリックします。

  2. 「ドメイン構造」ツリーで、「デプロイメント」を選択します。

    「デプロイメントの概要」ページが表示されます。

  3. 「デプロイメント」表からoracle.portlet-producer.wsrp(11.1.1,11.1.1)を選択します。

    「oracle.portlet-producer.wsrp(11.1.1,11.1.1)の設定」ページが表示されます。


    注意:

    oracle.portlet-producer.wsrp(11.1.1,11.1.1)が「デプロイメント」表に表示されない場合は、「この表のカスタマイズ」をクリックして「デプロイメントを表示するときにライブラリを除外」チェック・ボックスを選択解除します。「適用」をクリックします。

  4. 「ターゲット」タブをクリックして「サーバー」セクションからAdminServerおよびWLS_WSRPを選択します。

  5. 「保存」をクリックします。

  6. 「デプロイメントのサマリー」ページに移動し、共有ライブラリごとに「ターゲット」タブをクリックして「サーバー」セクションからAdminServerおよびWLS_WSRPを選択します。

  7. wsil-wlsライブラリを追加するには、次の手順を行います。

    1. 「デプロイメント」表からwsil-wlsを選択します。

    2. 「ターゲット」タブをクリックして「コンポーネント」表からwsil-wlsを選択します。

    3. 「ターゲットの変更」をクリックして「サーバー」セクションからAdminServerおよびWLS_WSRPを選択します。

    4. 「はい」をクリックします。

  8. 「変更のアクティブ化」をクリックします。

WSRP管理対象サーバーの起動

管理対象サーバーを起動するには、次の手順を行います。

  1. 「ロックして編集」をクリックします。

  2. 「ドメイン構造」ツリーで「環境」を展開し、「サーバー」を選択します。

    「サーバーのサマリー」ページが表示されます。

  3. 「制御」タブをクリックして、作成したサーバー(WLS_WSRP)を選択します。

  4. 「起動」をクリックします。

    「サーバー・ライフサイクル・アシスタント」ページが表示されます。

  5. 「はい」をクリックして管理対象サーバーを起動します。

データソースの構成

portletPrefsデータソース・ターゲットを管理対象サーバー(WLS_WSRP)にマップするには、次の手順を行います。

  1. 「ドメイン構造」ツリーで「サービス」を展開し、「JDBC」を選択および展開して「データ・ソース」をクリックします。

    「JDBCデータ・ソースのサマリー」ページが表示されます。

  2. jdbc/portletPrefs JNDIに関連付けられている名前をクリックします。

  3. 「ターゲット」タブをクリックして「サーバー」セクションからWLS_WSRPを選択します。

  4. 「保存」をクリックします。

  5. 「変更のアクティブ化」をクリックします。

既存のWebLogicドメインの拡張

Oracle WSM Policy Managerを使用して既存のOracle WebLogic Serverドメインを拡張するには、次の手順を行います。


注意:

Oracle Portalドメインで実行中のすべてのサーバーを停止する必要があります。

  1. WindowsのORACLE_HOME\common\binディレクトリまたはUNIXのORACLE_HOME/common/binディレクトリから構成ウィザードを起動します。

    Windowsの場合:

    config.cmd
    

    UNIXの場合:

    ./config.sh
    

    「ようこそ」画面が表示されます。

  2. 「既存のWebLogicドメインの拡張」を選択して「次へ」をクリックします。

    「WebLogicドメイン・ディレクトリの選択」画面が表示されます。

  3. 有効なドメイン・ディレクトリを選択して「次へ」をクリックします。

    「拡張ソースの選択」画面が表示されます。

  4. 「以下の追加製品をサポートするために、自動的にドメインを拡張する」オプションから(使用するOracle Portalに関連付けられている)Oracle WSM Policy Manager - 11.1.1.0 [Oracle_Common]チェック・ボックスを選択して「次へ」をクリックします。

    「JDBCデータ・ソースの構成」画面が表示されます。

  5. 「次へ」をクリックします。

    「JDBCデータ・ソースのテスト」画面が表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。

    「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面が表示されます。

  7. OWSM MDSスキーマを選択し、MDSスキーマのホスト名、ポート、DBMS/サービス、スキーマ・パスワードを入力します。「次へ」をクリックします。


    注意:

    これは、インストール時にリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行した際、MDS用に作成されたスキーマです。このスキーマをまだ作成していない場合は、まず、RCUを使用してこのスキーマを作成する必要があります。

    「コンポーネント・スキーマのテスト」画面が表示されます。

  8. テストが正常に実行されたことを確認して「次へ」をクリックします。

    「オプションの構成を選択」画面が表示されます。

  9. 「デプロイメントとサービス」を選択します。

  10. 「次へ」をクリックします。

    「デプロイメントのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面が表示されます。

  11. wsrp-pmWLS_WSRPおよびAdminServerを含むサーバーを対象としていることを確認します。

  12. 「次へ」をクリックします。

    「サービスのクラスタまたはサーバーへのターゲット設定」画面が表示されます。

  13. 「次へ」をクリックします。

  14. 「構成のサマリー」画面の設定を確認して「拡張」をクリックします。

  15. 「完了」をクリックします。

Oracle WebLogicの管理サーバー、管理対象サーバー、およびWLS_WSRP管理対象サーバーを起動します。

WSRP管理対象サーバーへのwsm-pmの追加

次の手順を実行して、WLS_WSRP管理対象サーバーにwsm-pmを追加する必要があります。

  1. 管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします(まだこの操作を行っていない場合)。

  2. 「ドメイン構造」ツリーで、「デプロイメント」を選択します。

    「デプロイメントの概要」ページが表示されます。

  3. 「デプロイメント」表からwsm-pmを選択します。

  4. 「ターゲット」タブをクリックして「コンポーネント」表からwsil-wlsを選択します。

  5. 「ターゲットの変更」をクリックして「サーバー」セクションからAdminServerおよびWLS_WSRPを選択します。

  6. 「はい」をクリックします。

サンプルEARファイルのデプロイ

EARファイルをデプロイするには、http://www.oracle.com/technology/products/ias/portal/pdk.htmlにある「Download the Oracle Portlet Container」からwsrp-samples.earファイルをダウンロードし、次の手順を実行します。

  1. 「ロックして編集」をクリックします。

  2. 「ドメイン構造」ツリーで、「デプロイメント」を選択します。

    「デプロイメントの概要」ページが表示されます。

  3. 「インストール」をクリックします。

  4. ディレクトリからwsrp-samples.earを選択し、「次へ」をクリックします。

  5. 「このデプロイメントをアプリケーションとしてインストールする」を選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「サーバー」セクションでWLS_WSRPを選択し、「次へ」をクリックします。

  7. デプロイメントの名前を入力し、「終了」をクリックします。

  8. 「変更のアクティブ化」をクリックします。

  9. 「デプロイメントのサマリー」ページで、デプロイしたアプリケーションを選択して「起動」をクリックします。

  10. サンプルEARファイルのデプロイが完了しました。次に、WSDL URLをブラウザに入力してテストする必要があります。WSDL URLの書式は次のとおりです。

    http://host:port/portletapp/portlets?WSDL 
    

    正常であれば、例44-1に類似したページが表示されます。

    例44-1 WSRPプロデューサWSDLページ

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?> 
    <definitions targetNamespace="urn:oasis:names:tc:wsrp:v1:wsdl"
     xmlns="http://schemas.xmlsoap.org/wsdl/"
     xmlns:wsdl="http://schemas.xmlsoap.org/wsdl/"
     xmlns:soap="http://schemas.xmlsoap.org/wsdl/soap/"
     xmlns:bind="urn:oasis:names:tc:wsrp:v1:bind">
    <import namespace="urn:oasis:names:tc:wsrp:v1:bind"
     location="http://stamf10.us.abc.com:8090/wsrp-tools/portlets/wsrp1?WSDL=wsrp_v1_bindings.wsdl" /> 
    <service name="WSRP_v1_Service">
    <port name="WSRPServiceDescriptionService" 
     binding="bind:WSRP_v1_ServiceDescription_Binding_SOAP">
    <soap:address location="http://stamf10.us.oracle.com:8090/wsrp-tools/portlets/WSRPServiceDescriptionService" /> 
    </port>
    <port name="WSRPBaseService" binding="bind:WSRP_v1_Markup_Binding_SOAP">
    <soap:address location="http://stamf10.us.oracle.com:8090/wsrp-tools/portlets/WSRPBaseService" />
    </port>
    <port name="WSRPPortletManagementService"
     binding="bind:WSRP_v1_PortletManagement_Binding_SOAP">
    <soap:address location="http://stamf10.us.abc.com:8090/wsrp-tools/portlets/WSRPPortletManagementService" /> 
    </port>
    <port name="WSRPRegistrationService" binding="bind:WSRP_v1_Registration_Binding_SOAP">
    <soap:address location="http://stamf10.us.abc.com:8090/wsrp-tools/portlets/WSRPRegistrationService"/> 
    </port>
    </service>
    </definitions>
    

Oracle Web Cacheの構成

Oracle Web Cacheポートを使用してWSDL URLを表示するには、portal.confファイル(Windowsでの場所はORACLE_INSTANCE\config\OHS\ohs1\moduleconf)を次のように編集します。

<Location /portletapp>
    SetHandler weblogic-handler
    WebLogicHost servername.domain.com
    WebLogicPort 9003
</Location>

ファイルを保存し、Oracle HTTP Serverを再起動します。これで、Oracle Portalポート(デフォルト・ポートは8090)を介してWSDL URLにアクセスできます。

ポートレットの再登録および表示

プロバイダおよびそのポートレットを作成してデプロイした後、Oracle Portalでプロバイダを登録する必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middleware開発者ガイド for Oracle PortalのJSR 168ポートレットの登録および表示に関する項を参照してください。

44.7.2.2 JPDKの構成およびデプロイ

JPDKを構成してデプロイするには、次の手順を実行します。

JPDK管理対象サーバーの作成

カスタムのOracle Portalアプリケーションの実行に必要な管理対象サーバー・インスタンスの作成および共有ライブラリのプロビジョニングを行うために、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用して既存のドメインでWebLogic管理対象サーバーを作成できます。JPDK管理対象サーバーを作成するには、次の手順を行います。

  1. WebLogic Server管理コンソールにログインします。

  2. 管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします(まだこの操作を行っていない場合)。

  3. 「ドメイン構造」ツリーで「環境」を展開し、「サーバー」を選択します。

    「サーバーのサマリー」ページが表示されます。

  4. 「新規」をクリックします。

    「新しいサーバーの作成」ページが表示されます。

  5. 「新しいサーバーの作成」ページで次の情報を入力します。

    • サーバー名: サーバーの名前を入力します。ここでは、例としてWLS_JPDKを使用します。

    • サーバー・リスニング・ポート: サーバー・インスタンスへのアクセスに使用するポート番号を入力します。ここでは、例として9004を使用します。

    • 「いいえ、これはスタンドアロン・サーバーです。」ラジオ・ボタンを選択します。

  6. 「終了」をクリックします。

  7. 「サーバーのサマリー」ページで、作成したサーバー(WLS_JPDK)をクリックします。

  8. 「マシン」ドロップダウン・リストからマシン名を選択して「保存」をクリックします。

  9. 「変更のアクティブ化」をクリックします。

JPDK管理対象サーバーへの必須ライブラリの追加

ポートレット・プロデューサ・アプリケーションの場合は、新規の管理対象サーバーまたはクラスタに、次のライブラリをデプロイする必要があります。

  • oracle.portlet-producer.jpdk(11.1.1,11.1.1)

  • DMSアプリケーション(11.1.1.1.0)

  • oracle.jsp.next(11.1.1,11.1.1)

ライブラリを追加するには、次の手順を行います。

  1. 「ロックして編集」をクリックします。

  2. 「ドメイン構造」ツリーで、「デプロイメント」を選択します。

    「デプロイメントの概要」ページが表示されます。

  3. 「デプロイメント」表からoracle.portlet-producer.jpdk(11.1.1,11.1.1)を選択します。

    「oracle.portlet-producer.jpdk(11.1.1,11.1.1)の設定」ページが表示されます。


    注意:

    oracle.portlet-producer.jpdk(11.1.1,11.1.1)が「デプロイメント」表に表示されない場合は、「この表のカスタマイズ」をクリックして「デプロイメントを表示するときにライブラリを除外」チェック・ボックスを選択解除します。「適用」をクリックします。

  4. 「ターゲット」タブをクリックして「サーバー」セクションからAdminServerおよびWLS_JPDKを選択します。

  5. 「保存」をクリックします。

  6. 「デプロイメントのサマリー」ページに移動し、共有ライブラリごとに「ターゲット」タブをクリックして「サーバー」セクションからAdminServerおよびWLS_JPDKを選択します。

  7. 「変更のアクティブ化」をクリックします。

JPDK管理対象サーバーの起動

管理対象サーバーを起動するには、次の手順を行います。

  1. 「ロックして編集」をクリックします。

  2. 「ドメイン構造」ツリーで「環境」を展開し、「サーバー」を選択します。

    「サーバーのサマリー」ページが表示されます。

  3. 「制御」タブをクリックして、作成したサーバー(WLS_JPDK)を選択します。

  4. 「起動」をクリックします。

    「サーバー・ライフサイクル・アシスタント」ページが表示されます。

  5. 「はい」をクリックして管理対象サーバーを起動します。

データソースの構成

portletPrefsデータソース・ターゲットを管理対象サーバー(WLS_JPDK)にマップするには、次の手順を行います。

  1. 「ドメイン構造」ツリーで「サービス」を展開し、「JDBC」を選択および展開して「データ・ソース」をクリックします。

    「JDBCデータ・ソースのサマリー」ページが表示されます。

  2. jdbc/portletPrefs JNDIに関連付けられている名前をクリックします。

  3. 「ターゲット」タブをクリックして「サーバー」セクションからWLS_JPDKを選択します。

  4. 「保存」をクリックします。

  5. 「変更のアクティブ化」をクリックします。

EARファイルのデプロイ

JPDKをデプロイするには、次の手順を行います。

  1. 「ロックして編集」をクリックします。

  2. 「ドメイン構造」ツリーで、「デプロイメント」を選択します。

    「デプロイメントの概要」ページが表示されます。

  3. 「インストール」をクリックします。

    「アプリケーション・インストール・アシスタント」ページが表示されます。

  4. 「パス」フィールドに、(WindowsではORACLE_HOME/archives/applications、UNIXではORACLE_HOME\archives\applicationsにある)jpdk.earファイルの場所を入力します。

  5. jpdk.earを選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「このデプロイメントをアプリケーションとしてインストールする」を選択し、「次へ」をクリックします。

  7. 「サーバー」セクションでWLS_JPDKを選択し、「次へ」をクリックします。

  8. 「名前」フィールドにデプロイメントの名前を入力します。

  9. 「終了」をクリックします。

  10. 「変更のアクティブ化」をクリックします。

  11. 「ロックして編集」をクリックします。

  12. 「デプロイメントのサマリー」ページで、アプリケーションを選択して「起動」→「すべてのリクエストを処理」をクリックします。

  13. 「アプリケーション起動アシスタント」から「はい」をクリックします。

  14. サンプルEARファイルのデプロイが完了しました。次に、URLをブラウザに入力してテストする必要があります。URLの書式は次のとおりです。

    http://host:port/jpdk/providers/sample/
    

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Developer's Guide for Oracle Portal』のJavaポートレットの作成に関する項を参照してください。

Oracle Web Cacheの構成

Oracle Web Cacheポートを使用してJPDKサンプルURLを表示するには、portal.confファイル(Windowsでの場所はORACLE_INSTANCE\config\OHS\ohs1\moduleconf)を次のように編集します。

<Location /jpdk>
    SetHandler weblogic-handler
    WebLogicHost servername.domain.com
    WebLogicPort 9004
</Location>

ファイルを保存し、Oracle HTTP Serverを再起動します。これで、Oracle Portalポート(デフォルト・ポートは8090)を介してWSDL URLにアクセスできます。

ポートレットの再登録および表示

プロバイダおよびそのポートレットを作成してデプロイした後、Oracle Portalでプロバイダを登録する必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middleware開発者ガイド for Oracle PortalのPDK-Javaポートレットの登録および表示に関する項を参照してください。

44.7.3 フェデレーテッド・ポータル・アダプタを使用してページ・ポートレットにアクセスする場合の問題

フェデレーテッド・ポータル・アダプタでは、独自のポータルにリモート・ポータル・ページを表示できます。ただし、2つのポータル・インスタンスで同じOracle Single Sign-Onサーバーを共有していない場合、リモート・ポータル・ページがパブリックであっても、そのリモート・ページをページ・ポートレットとして表示できません。ページ・ポートレットのかわりに、次の例に示すようなメッセージが表示されます。

Portlet 257,75057 responded with content-type text/plain when the client was requesting content-type text/html

この問題を回避するには、同じOracle Single Sign-Onサーバーを使用するように両方のポータル・インスタンスを構成します。

44.7.4 再デプロイ後のJPSポートレットのエラー

ポートレット・コンテナにポートレットを再デプロイすると、プロデューサとそのすべてのコンシューマ間に存在する既存のすべてのセッションが失われます。コンシューマが既存のプロデューサ・セッションを再利用しようとしても、再デプロイ後に最初にプロデューサに接続した時点で、次の例のようなエラー・メッセージが表示される可能性があります。

Error: Could not get markup. The cookie or session is invalid or there is a runtime exception.

プロデューサのセッションを再確立するには、ポータル・ページをリフレッシュします。新規ブラウザ・セッションでポートレットに再アクセスする場合は、新規プロデューサ・セッションが自動的に確立されるため、このエラー・メッセージは表示されません。

44.7.5 Oracle Portal Integration Solutions(Microsoft Exchange)のSSLサポート

Oracle Portal Integration Solutions(Microsoft Exchange)では、SSLはサポートされません。これは既知の制限です。

44.8 PDKの問題および回避方法

Oracle Portal Developer Kit(PDK)リリース10.1.2は、PortalおよびWirelessのインストールに含まれます。PDK-JavaおよびPDK-PL/SQLのリリース・ノートは、次の中間層ORACLE_HOMEの場所にあります。

Oracle PDKの最新リリース

新機能、新規APIおよび追加ドキュメントを提供するOracle PDKの新規リリースが、定期的に公開されます。最新の機能をすべて利用するには、Oracle Technology Network(OTN)(http://www.oracle.com/technology/products/ias/portal/pdk.html)のPDKダウンロード・ページから最新のPDKをダウンロードしてください。

最新のOracle PDKリリースのリリース・ノートは、OTNのOracle Portalと、次のPDKダウンロードの場所にあります。

44.9 グローバリゼーション・サポートの問題および回避方法

この項では、Oracle Portalでのグローバリゼーション・サポートに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

44.9.1 BiDi言語で常に右から左の方向になるテキスト・エントリ

すべてのテキスト領域およびフィールドの方向は、右から左(RTL)です。ただし、一部のテキスト領域は、左から右(LTR)に機能させることができます。Internet Explorerユーザーは、左側の[Ctrl]および[Shift]キーを押すことでこれを変更できます。

44.9.2 Oracle PortalでのASCII以外の文字に関する制限事項

ASCII以外の文字を含むアイテムURLを一方のブラウザの場所またはアドレス・フィールドから別のブラウザにコピーして貼り付ける場合、ログイン資格証明がOracleAS Single Sign-Onを通じて認証されていないと、そのアイテムにアクセスできない可能性があります。

この問題を回避するには、アイテムにアクセスしてアイテムURLをコピーする前にポータルにログインしておきます。

44.9.3 ログ・ファイルのマルチバイト・キャラクタ

一部の環境では、ログ・ファイルのマルチバイト・キャラクタが破損する可能性があります。

たとえば、WLS_PORTAL管理対象サーバーをOracle WebLogic Server管理コンソールから起動すると、「ユーザー名」「パスワード」起動中などのマルチバイト・キャラクタが破損することがあります。

回避方法:

  • Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してWLS_PORTAL起動パラメータの-Dfile.encoding=iso-8859-1-Dfile.encoding=utf8に変更します。

  • MW_HOMEr_projects\domains\DomainName\binにあるsetDomainEnv.cmdファイルで-Dfile.encoding=iso-8859-1-Dfile.encoding=utf8に変更します。

詳細は、ノート403179.1を参照してください。

44.10 ドキュメントの訂正箇所

この項では、OTN上のOracle Portal 11gリリース1のドキュメントに関する修正事項をリストします。

44.10.1 ポータル・ページごとのパラメータ数の制限

Oracle Fusion Middlewareユーザーズ・ガイド for Oracle Portalのページまたはポータル・テンプレートへのパラメータの追加に関する項には、ポータル・ページまたはテンプレートへのパラメータの追加手順が記述されています。

この項には、追加できるパラメータの最大数が記述されていません。各ページに追加できるパラメータの最大数は2000です。

2000を超えるパラメータを追加した場合、リクエスト処理時に次のエラー・メッセージが記録されます。

エラー: リポジトリ・ゲートウェイ・エラー: リクエスト処理エラー: 渡された引数が多すぎます。<n>個のパラメータを取得しました。上限は2000です