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Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1) for Microsoft Windows(32-Bit)
B55923-02
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2 インストール、パッチ適用および構成

この章では、Oracle Fusion Middlewareのインストール、パッチ適用および構成に関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

2.1 インストールの問題および回避方法

この項では、インストールに関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

2.1.1 C:\Documentsも存在する場合のC:\Documents and Settingsからのインストーラの実行

setup.exeインストーラがC:\Document and Settingsディレクトリにダウンロードされている状態で、C:\Documentsディレクトリもシステムに存在する場合、インストーラは、C:\Documents内でファイルを検索しようとするために起動しません。

この問題を回避するには、C:\Documentsディレクトリを削除するか、その名前を変更します。

2.1.2 トルコ語環境へのOracle SOA Suiteリリース11.1.1.3.0のインストール

トルコ語環境にOracle SOA Suiteリリース11.1.1.3.0をインストールする場合、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの一部の機能が失われます。

この問題の回避方法はありません。トルコ語環境にインストールすることは避け、かわりに英語環境にインストールすることをお薦めします。

2.1.3 Oracle SOA Suiteと同じドメインへのOracle Service Registryのインストール

Oracle Service Registry 11gをOracle SOA Suite 11gリリース11.1.1.2.0またはリリース11.1.1.3.0と同じWeblogicドメインにインストールすると、Oracle Service Registryの起動時にWebLogic Serverコンソールに次のエラー・メッセージが表示されることがあります。

java.lang.LinkageError: loader constraint violation in interface itable
initialization:....

この問題を回避するには、次の操作を実行します。

  1. Oracle Service RegistryがOracle SOA Suiteとは異なる管理対象サーバーにインストールされていることを確認します。

  2. パッチ9499508をダウンロードし、パッチに付属するREADMEファイルの指示に従います。

    1. My Oracle Supportにアクセスします。

      http://support.oracle.com
      
    2. 「パッチと更新版」タブをクリックします。

    3. 「パッチ検索」領域で、パッチ9499508を検索します。

    4. パッチをダウンロードします。

  3. setDomainEnv.shファイルを編集し、次のようにOracle Service Registry Serverでクラスパスからfabric.jarを削除します。

    if [ "${SERVER_NAME}" != "osr_server1" ] ; then
    POST_CLASSPATH="${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.fabric_11.1.1/oracle.soa.fabric.jar
    ${CLASSPATHSEP}${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.adapter_11.1.1/oracle.soa.adapter.jar
    ${CLASSPATHSEP}${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.b2b_11.1.1/oracle.soa.b2b.jar
    ${CLASSPATHSEP}${POST_CLASSPATH}"
    else
    POST_CLASSPATH="${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.adapter_11.1.1/oracle.soa.adapter.jar
    ${CLASSPATHSEP}${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.b2b_11.1.1/oracle.soa.b2b.jar
    ${CLASSPATHSEP}${POST_CLASSPATH}"
    fi
    

Oracle Service Registry 11gをOracle SOA Suite 11gリリース11.1.1.3.0と同じWeblogicドメインにインストールすると、Oracle Service Registryコンソールへのアクセス時に次のエラー・メッセージが表示されることがあります。

ClassCastException
java.lang.ClassCastException:org.systinet.uddi.client.serialization.UDDIFaultSerializer

このエラーを回避するには、setDomainEnv.shファイルを編集し、Oracle Service Registry管理対象サーバーの実行時にクラスパスからoracle.soa.fabric.jarを削除します。次の手順を実行します。

  1. MW_HOME/user_projects/domains/soa_domain_name/bin/setDomainEnv.shファイルのバックアップを作成します。

  2. setDomainEnv.shファイルを編集して次の行を置き換えます。

    POST_CLASSPATH="${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.fabric_11.1.1/oracle.soa.fabric.jar
    ${CLASSPATHSEP}${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.adapter_11.1.1/oracle.soa.adapter.jar
    ${CLASSPATHSEP}${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.b2b_11.1.1/oracle.soa.b2b.jar
    ${CLASSPATHSEP}${POST_CLASSPATH}"
    

    次のように変更します。

    if [ "${SERVER_NAME}" != "<your_osr_server_name>" ] ;
    then
    POST_CLASSPATH="${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.fabric_11.1.1/oracle.soa.fabric.jar
    ${CLASSPATHSEP}${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.adapter_11.1.1/oracle.soa.adapter.jar
    ${CLASSPATHSEP}${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.b2b_11.1.1/oracle.soa.b2b.jar
    ${CLASSPATHSEP}${POST_CLASSPATH}"
    else
    POST_CLASSPATH="${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.adapter_11.1.1/oracle.soa.adapter.jar
    ${CLASSPATHSEP}${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.b2b_11.1.1/oracle.soa.b2b.jar
    ${CLASSPATHSEP}${POST_CLASSPATH}"
    fi
    
  3. Oracle Service Registry管理対象サーバーを再起動します。

ドメイン内に複数のOracle Service Registry管理対象サーバーが存在する場合、各管理対象サーバーを条件に追加する必要があります。たとえば、WLS_OSR1およびWLS_OSR2という2つのOracle Service Registry管理対象サーバーが存在する場合、次のようにします。

case "$SERVER_NAME" in
.
'WLS_OSR1')
.
echo "Setting WLS_OSR1 CLASSPATH..."

POST_CLASSPATH="${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.adapter_11.1.1/oracle.soa.adapter.jar
${CLASSPATHSEP}${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.b2b_11.1.1/oracle.soa.b2b.jar
${CLASSPATHSEP}${POST_CLASSPATH}"
exit;;

.
'WLS_OSR2')
.
echo "Setting WLS_OSR2 CLASSPATH..."

POST_CLASSPATH="${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.adapter_11.1.1/oracle.soa.adapter.jar
${CLASSPATHSEP}${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.b2b_11.1.1/oracle.soa.b2b.jar
${CLASSPATHSEP}${POST_CLASSPATH}"
exit;;
.
*)
.
echo "Setting default SOA CLASSPATH..."

POST_CLASSPATH="${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.fabric_11.1.1/oracle.soa.fabric.jar
${CLASSPATHSEP}${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.adapter_11.1.1/oracle.soa.adapter.jar
${CLASSPATHSEP}${SOA_ORACLE_HOME}/soa/modules/oracle.soa.b2b_11.1.1/oracle.soa.b2b.jar
${CLASSPATHSEP}${POST_CLASSPATH}"
exit;;
.
esac

2.1.4 IPv6をサポートするWindowsへのOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール

IPv6をサポートするWindowsオペレーティング・システム(Windows VistaやWindows 7など)にOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererをインストールする場合、IPv6が有効になっていると、インストールで各コンポーネントが起動しません。

これらのコンポーネントをインストールする前に、Windowsオペレーティング・システムでIPv6が無効になっていることを確認してください。

2.1.5 Oracleホーム・ディレクトリでのSun JDKのアップグレード

Oracle Identity Management、Oracle Portal、Forms、Reports、Discoverer、およびOracle Web Tierなどの一部のインストールでは、Oracleホーム・ディレクトリにSun JDKバージョン1.6.0_07がインストールされます。このバージョンのSun JDKは、次の場所にあるOracle Fusion Middlewareの動作保証のドキュメントで指定されているバージョン未満である可能性があります。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

このJDKは、内部的に使用されるもので、Oracle SOA、Oracle WebCenter、または任意のカスタムJ2EEアプリケーションのデプロイには使用できません。

すべてのタイプのアプリケーションに対して単一のJDKバージョンをデプロイする場合は、次の手順を使用してSun JDK 1.6.0_07を(Oracle Fusion Middlewareの動作保証のドキュメントで指定されている)Sun JDK 1.6.0_11以上にアップグレードします。

  1. すべてのプロセスを停止します。

  2. 既存のJDK(Sun JDK 1.6.0_07など)をバックアップします。

  3. 既存のJDKと同じ場所に新しいJDK(Sun JDK 1.6.0_11など)をインストールします。

  4. すべてのプロセスを再起動します。

32ビットJDKがインストールされた64ビット・プラットフォームにOracle SOA Suite、Oracle WebCenterまたはApplication Developerをインストールする場合、次のようにコマンドラインでJREの場所を指定してインストーラを実行する必要があります。

UNIXオペレーティング・システム:

> ./runInstaller -jreLoc JRE_LOCATION

Windowsオペレーティング・システム:

D:\ setup.exe -jreLoc JRE_LOCATION

注意:

JRE_LOCATIONに対する絶対パスを指定してください。相対パスはサポートされていません。

2.1.6 WindowsのFAT32ファイルシステムにOracle Identity Managementをインストールするとダイアログ・ボックスにnullが表示される問題

Oracle Identity Managementのインストール中にFile Allocation Table 32(FAT32)ファイルシステムにOracleホーム・ディレクトリをインストールすると、次のテキストを含むポップアップ・ダイアログ・ボックスが、「インストール場所の指定」画面に表示されます。

null

null

null

不適切なnull null nullメッセージによって隠されているダイアログ・ボックスのテキストは、次のとおりです。

The Windows FAT file system allows any user to create, modify and delete all files 
on the file system. Oracle recommends use of NTFS on windows operating systems 
because it preserves permission restrictions on files. Do you want to Continue?

この問題を回避するには、ダイアログ・ボックスの「はい」をクリックしてインストールを続行するか、「いいえ」をクリックしてインストールを取り消します。

2.1.7 Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererインストールでのショートカットの欠落エラー

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール時に、ドメインまたはクラスタを拡張してデフォルトのClassicDomain以外のドメイン名を指定すると、管理対象サーバーを起動または停止しようとしたときに、「ショートカットがありません」というエラーが表示されます。

この問題を回避するには、次の手順を実行します。

  1. 「スタート」メニューで、エラー・メッセージを生成したショートカットを右クリックします。

  2. 「ショートカット」タブで、ターゲット・ノードに移動します。

  3. ドメイン名を正しいドメイン名に変更します。

  4. 「適用」をクリックします。

2.1.8 Oracle Identity Managementドメインの拡張後、Oracle WebLogic管理対象サーバーのログにJRF起動クラスの例外が記録される問題

Oracle Identity Managementドメインの拡張後、JRF起動クラスに関連する例外メッセージが管理対象サーバーのログ・ファイルに記録されることがあります。次に例を示します。

Failed to invoke startup class "JRF Startup Class",
oracle.jrf.PortabilityLayerException: Fail to retrieve the property for the Common
Components Home.
oracle.jrf.PortabilityLayerException: Fail to retrieve the property for the Common
Components Home.

これらの例外メッセージは無視して問題ありません。機能上失われるものはありません。

2.1.9 Oracle Identity Managementドメインの拡張時に稼働している必要のあるWebLogic管理サーバー

Oracle Identity Managementをインストールする場合、Oracle WebLogic Server管理ドメインに関連してOracle Identity Managementコンポーネントをインストールする方法を選択するためのいくつかのオプションがあります。インストーラのドメインの選択画面で既存のドメインの拡張オプションを選択すると、Oracle Identity Managementコンポーネントが既存のOracle WebLogic Server管理ドメインにインストールされます。

既存のドメインの拡張オプションを使用して既存の管理ドメインにOracle Identity Managementコンポーネントをインストールするには、Oracle WebLogic管理サーバー・インスタンスが稼働している必要があります。

2.1.10 タイ語およびトルコ語ロケールでのインストール時の問題

トルコ語およびタイ語のユーザーは、英語ロケールを使用してOracle Fusion Middlewareをインストールおよび実行することをお薦めします。Oracle Fusion Middlewareでは、クライアントとしてトルコ語およびタイ語ロケールがサポートされます。

2.1.11 スタンドアロン・モードでのOracle UCMのインストール

Oracle WebCenterのインストールでは、Oracle Universal Content Management(UCM)をインストールするかどうかを選択できます。Oracle WebCenterのインストール時にOracle UCMをインストールしない場合、Oracle UCMをスタンドアロン・モードで個別にインストールできます。インストール手順は、次の場所を参照してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/E10316_01/owc.htm

これらのインストール手順には、次に示す重要な情報が欠落しています。内容は次のとおりです。

2.1.11.1 インストールでFolders_gを含めないこと

インストール手順における最後の質問は、次のとおりです。

Select components to install.
         1. ContentFolios: Collect related items in folios
         2. Folders_g: Organize content into hierarchical folders
         3. LinkManager8: Hypertext link management support
         4. OracleTextSearch: External Oracle 11g database as
            search indexer support
         5. ThreadedDiscussions: Threaded discussion management
Enter numbers separated by commas to toggle, 0 to unselect all, F to finish:

この回答に2番(Folders_g)を含めないでください。Folders_gは、インストール・スクリプトを使用してインストールしません。Folders_gは、wc_contentserverconfig.shスクリプトの実行時にインストールされます。

2.1.11.2 インストールでごみ箱を無効化すること

Oracle WebCenterで使用する新規コンテンツ・サーバーをインストールするかわりに、既存のコンテンツ・サーバーを使用できます。Oracle WebCenterとともに使用する既存のコンテンツ・サーバーでは、ごみ箱を無効化する必要があります。ごみ箱は、フォルダリング・コンポーネントをインストールしているコンテンツ・サーバーにのみ存在します。

コンテンツ・サーバーでごみ箱が有効化されているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。

  1. 「管理」に移動します。

  2. フォルダ構成に移動します。

  3. システム・フォルダ構成に移動します。

    ごみ箱フォルダの横にある丸い点の色は、次のようにごみ箱が有効であるかどうかを示しています。

    • 緑色 = 有効

    • 灰色 = 無効

ごみ箱を無効化するには、次の手順を実行します。

  1. マークされたフォルダを編集できることを確認します。

    1. stellent_dir/custom/Folders_g/folders_environment.cfg(UNIX)またはstellent_dir\custom\Folders_g\folders_environment.cfg(Windows)ファイルを開きます。

    2. 次のようにCollectionReadOnlyMarkedFoldersの値がtrueに設定されていることを確認します。

      CollectionReadOnlyMarkedFolders=true
      
  2. folders_environment.cfgファイルを変更した場合は、コンテンツ・サーバーを再起動します。

  3. 管理者権限を持つユーザーとしてコンテンツ・サーバーのホームページにログインします。

  4. 「管理」に移動します。

  5. フォルダ構成に移動します。

  6. システム・フォルダ構成に移動します。

  7. ごみ箱の横にある緑色の丸い点をクリックします。これにより、ごみ箱フォルダは無効になり、丸い点が灰色に変わります。

  8. CollectionReadOnlyMarkedFoldersの値を元に戻し(変更した場合)、コンテンツ・サーバーを再起動します。

2.1.12 Oracle WebCenterインストールでブラウザの場所が指定されない場合にインストーラがハングする問題

ポルトガル語、ドイツ語、イタリア語およびスペイン語のWindowsシステムでは、Oracle WebCenterのインストール時にOracle UCMもインストールする場合、ブラウザの場所を指定するよう求めるウィンドウが表示されます。この画面でブラウザの場所を指定せずに「閉じる」をクリックすると、インストーラがハングします。

この問題を回避するには、有効なブラウザの場所を指定する必要があります。

2.1.13 Oracle Web Tierのサイレント・インストールに必要なOracle Web Cacheコンポーネントの名前

Oracle HTTP ServerでOracle Web Tierのサイレント・インストールを実行する場合、Oracle HTTP Serverのインストール環境にOracle Web Cacheが必要でなくても、レスポンス・ファイルにOracle Web Cacheコンポーネントの名前を指定する必要があります(WEBCACHE_COMPONENT_NAMEパラメータ)。両方のコンポーネント名を指定しても、CONFIGURE_WEBCACHEfalseに設定されているかぎり、Oracle HTTP Serverのみがインストールされて構成されます。

この問題の回避方法はありません。

2.1.14 WindowsでOracleホーム・ディレクトリが上書きされる問題

WindowsシステムにOracle Fusion Middlewareをインストールする際に、そのシステムにすでにOracle Databaseが含まれている場合、そのデータベースに使用されているORACLE_HOMEグローバル環境変数がOracle Fusion Middleware製品のインストールによって上書きされる可能性があります。

グローバル環境変数を表示するには、「システムのプロパティ」「詳細設定」「環境変数」「システム環境変数」を選択し、ORACLE_HOMEの値を確認します。この画面で、ORACLE_HOMEの値を適切な製品の場所に設定できます。

2.1.15 タイムゾーンのエラー・メッセージとともにEnterprise Managerが失敗する問題

Windowsの一部のバージョンでは、タイムゾーン検出アルゴリズムに問題があります。Windowsがフレッシュ・インストールされている一部のシステムにデータベースをインストールすると、「アメリカ/リオブランコ」タイムゾーンが検出されたことを示すメッセージとともに、Enterprise Managerの構成が失敗します。

この問題を回避するには、タイムゾーンを適切な値にリセットし、Oracle Fusion Middleware製品を再インストールします。

2.1.16 データベースでのnls_length_semanticsパラメータの設定

Oracle Fusion Middlewareでサポートされるのは、バイトモード・データベースのスキーマのみです。スキーマの存在するデータベースのnls_length_semantics初期化パラメータは、BYTEに設定する必要があります。このパラメータをCHARに設定することはできません。

SQL*Plusを使用してこのパラメータの値を確認するには、次のようにshow parametersコマンドを使用します。

prompt> sqlplus "sys/password as sysdba"SQL> show parameters nls_length_semantics

passwordの部分は、SYSユーザーの実際のパスワードに置き換えてください。

別の方法として、次のようにV$PARAMETERビューを問い合せて値を確認することもできます。

prompt> sqlplus "sys/password as sysdba"SQL> select name,value from v$parameter;

2.1.17 インストールの失敗時に再インストールを行うための適切な削除操作

インストール時に障害が発生したため、失敗したインストール環境を削除して同じ場所にソフトウェアを再インストールする場合、次の手順を実行する必要があります。

  1. 失敗したインストール環境のすべての管理対象サーバーを停止します。管理コンソールでこの操作を確認してください。管理対象サーバーの名前の横に、「停止」という語が表示されている必要があります。

  2. ORACLE_HOME\oui\binディレクトリのアンインストーラを使用してOracleホーム・ディレクトリのバイナリを削除します。

  3. 管理コンソールまたはWLSTを使用して、config.xmlファイルの失敗したインストール環境から管理対象サーバーをすべて削除します。

  4. DOMAIN_HOME\serversディレクトリのすべてのディレクトリを削除します。

この手順により、同じ管理対象サーバー名を使用して、同じ場所にソフトウェアを再インストールできます。

2.1.18 Oracle 10gデータベースに対するirca.shまたはirca.batの実行

統合リポジトリ作成支援ツール(UNIXオペレーティング・システムではirca.sh、Windowsオペレーティング・システムではirca.bat)をOracle 10gデータベースに対して実行すると、java.lang.UnsupportedClassVersionErrorエラーが返されます。

この理由は、Oracle 10gデータベースにはJDKのバージョン1.4が含まれるのに対し、今回のリリースのJavaファイルはより上位のバージョンのJavaでコンパイルされているためです。

この問題を回避するには、JAVA_HOME環境変数にWebLogic JDKを設定します。

2.1.19 DBA権限を含むSOAINFRAスキーマのインストール

SOAINFRAスキーマをインストールする必要があり、DBA権限のみを保持するユーザーを使用する場合、RCUを実行する前にデータベースで次のコマンドを実行してください。

GRANT ALL ON dbms_aqadm TO user WITH GRANT OPTION;
GRANT ALL ON dbms_aq TO user WITH GRANT OPTION; 

コマンド内のuserは、実際のデータベース・ユーザーの名前で置き換えてください。

2.1.20 インストーラで削除できないWebLogicドメイン

状況によっては、作成したWebLogicドメインを削除する必要があります。Oracle Universal Installerを使用して削除できるのは、OracleインスタンスおよびOracleホーム・ディレクトリのみです。WebLogicドメインは削除できません。

WebLogicドメインを削除する必要がある場合は、手動で削除してください。詳細は、Oracle WebLogic Serverのドキュメントを参照してください。

2.1.21 インストール・ログ・ファイルのエラー

Oracle Web Tier、Oracle Identity Management、またはOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストールの完了時に、installtime_and_date.logファイルに次のエラーが記録されることがあります。

[2009-11-04T21:15:13.959-06:00] [OUI] [NOTIFICATION] [] [OUI] [tid: 16]
[ecid: 0000IJ2LeAeFs1ALJa5Eif1Aw^9l000007,0] OUI-10080:The pre-requisite for
the component Sun JDK 1.6.0.14.08  has failed.
 
[2009-11-04T21:15:13.960-06:00] [OUI] [NOTIFICATION] [] [OUI] [tid: 16]
[ecid: 0000IJ2LeAeFs1ALJa5Eif1Aw^9l000007,0] OUI-10080:The pre-requisite for
the component Oracle Configuration Manager 10.3.1.2.0  has failed.   

これらのメッセージは、oracle_commonディレクトリにSun JDKおよびOracle Configuration Managerがインストールされていないために発生します。これらのメッセージは無視して問題ありません。

2.1.22 レスポンス・ファイルに存在しないMIDDLEWARE_HOMEエントリ

Oracle Web Tierのインストール時に、サンプルのレスポンス・ファイル(UNIXオペレーティング・システムではDisk1/stage/Responseディレクトリに、Windowsオペレーティング・システムではDisk1\stage\Responseディレクトリに存在)でMiddlewareホーム・ディレクトリを指定するエントリが存在しません。

サイレント・インストールを実行するためにこれらのレスポンス・ファイルを使用する場合、ファイルにMIDDLEWARE_HOMEエントリを追加する必要があります。次に例を示します。

MIDDLEWARE_HOME=/home/Oracle/Middleware

2.1.23 Oracle Internet Directoryのインストールにおいてスキーマ作成時に発生するデータベース接続障害

スキーマを作成するためにデータベースに接続しているときに、タイムアウトや接続障害が原因でOracle Internet Directoryのインストールに失敗する場合、rcu.propertiesファイルのタイムアウト・パラメータを再設定できます。UNIXオペレーティング・システムでは、このファイルはIDM_Home/rcu/configディレクトリにあります。Windowsオペレーティング・システムでは、このファイルはIDM_Home\rcu\configディレクトリにあります。

テキスト・エディタでrcu.propertiesファイルを開いてJDBC_LOGIN_TIMEOUTプロパティを検索し、その値を30に設定します。

2.1.24 表領域およびデータファイルを削除するコマンドでファイルシステムからデータファイルが削除されない問題

Windowsオペレーティング・システムの場合、表領域およびデータファイルを削除するコマンドを使用しても、ファイルシステムからデータファイルが削除されません。

これは、Windowsオペレーティング・システムで稼働するOracleデータベースに固有の既知の問題です。

2.1.25 Oracle Identity Management 11.1.1.2.0インストール環境を11.1.1.3.0に移行するパッチの適用時に記録される無害なエラー

Oracle Identity Management 11.1.1.2.0インストール環境を11.1.1.3.0に移行するパッチの適用後、次のような無害なエラー・メッセージがインストール・ログ・ファイルに記録されることがあります。

External name..INVALID_ORACLE_DIRECTORY_MSG_STRING

In doFinish method checking for inventory lock...InstallProgressPage

Next page is a progress page and the inventory lock is false

/bin/chmod: changing permissions of /scratch/aime1/Oracle/Middleware/oracle_ps2/install/root.log': Operation not permitted

/bin/chmod: changing permissions of /scratch/aime1/Oracle/Middleware/oracle_ps2/bin/nmb': Operation not permitted

/bin/chmod: changing permissions of /scratch/aime1/Oracle/Middleware/oracle_ps2/bin/nmhs': Operation not permitted

/bin/chmod: changing permissions of /scratch/aime1/Oracle/Middleware/oracle_ps2/bin/nmo': Operation not permitted

inventoryLocation: /scratch/aime1/oraInventory

Mode:init

これらのメッセージは無視できます。

2.1.26 クラスタのないOracle Directory Integration Platformのみを選択して既存のドメインを拡張できない問題

セッションでクラスタのないOracle Directory Integration Platformのみを選択し、次に同じマシンでクラスタを作成してドメインを拡張しようとすると、失敗します。

このドメイン構成シナリオでは、ドメインを拡張してOracle Directory Integration Platformを構成する同じマシン上に必ずOracle Directory Services Managerをインストールして構成してください。

2.1.27 ドメインのパックおよびアンパック後にリモート・マシンで管理対象サーバーを起動する方法

unpackコマンドを使用してリモート・マシン上にドメインをアンパックした後、次の手順を実行します。

  1. リモート・マシンでノード・マネージャを起動します。この操作によって、現在のマシンの<MW_HOME>/wlserver_10.3/common/nodemanager/ディレクトリにnodemanager.propertiesファイルが作成されます(UNIXの場合)。Windowsの場合、このファイルは<MW_HOME>\wlserver_10.3\common\nodemanager\ディレクトリに作成されます。

  2. ノード・マネージャを停止します。

  3. テキスト・エディタでnodemanager.propertiesファイルを開き、StartScriptEnabledプロパティをtrueに設定します。

  4. リモート・マシンでノード・マネージャを起動してから、Oracle WebLogic管理コンソールを使用してリモート・マシンの管理対象サーバーを起動します。

2.1.28 リモート・マシンでOracle Identity Management 11.1.1.3.0ドメインを拡張したときに管理対象サーバーのログ・ファイルに記録されるエラー

リモート・マシンの11.1.1.3.0ドメイン(パッチ適用済)を拡張すると、インストール後に次のようなNullポインタ例外メッセージが管理対象サーバーのログ・ファイルに記録されることがあります。

0000IW5hUxgDc_Y5HrDCif1Bm1sl000000,0] [APP: DMS Application#11.1.1.1.0]
     initialization error[[java.lang.NullPointerException
        at java.io.File.<init>(File.java:222)
        at oracle.dms.impl.util.AdmlLocator.<init>(AdmlLocator.java:59)
        at oracle.dms.app.DmsSpy.init(DmsSpy.java:86)
        at weblogic.servlet.internal.StubSecurityHelper$ServletInitAction.run(StubSecurityHelper.java:283)

この問題を回避するには、次の手順を実行します。

  1. 第2マシン上で実行されているインスタンスを停止します。

  2. 第2マシン上の管理対象サーバーを停止します。

  3. 第1マシン上で実行されているインスタンスを停止します。

  4. 第1マシン上の管理対象サーバーを停止します。

  5. 第1マシン上の管理サーバーを停止します。

  6. 第1マシン上で、インスタンス、管理サーバー、管理対象サーバーの順にコマンドラインにより手動で起動します。

  7. 第2マシン上で、インスタンス、管理対象サーバーの順にコマンドラインにより手動で起動します。

Oracle Fusion Middlewareの起動および停止の詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドの「Oracle Fusion Middlewareの起動および停止」の章を参照してください。

2.1.29 メモリーの問題が原因でWebLogic管理サーバーが起動に失敗する問題

Windows 32ビット・オペレーティング・システムで、空きメモリーが使用可能であるにもかかわらず、WebLogic管理サーバーが十分なメモリーを割り当てることができずに起動に失敗することがあります。

回避方法として、次の手順を実行します。

  1. <Domain_Home>\binディレクトリにあるsetSOADomainEnv.cmdファイルをテキスト・エディタで開きます。

  2. 次のようにPORT_MEM_ARGSエントリを更新します。

    set PORT_MEM_ARGS=-Xms512m -Xmx1024m

  3. ファイルを保存して閉じます。

2.1.30 32ビットJDKを使用する64ビット・オペレーティング・システムでインストールに失敗する問題

この問題を回避するには、次の操作を実行します。

インストール・コマンドに-jreLocと32ビットJDKのパスを追加します。

UNIX/Linux環境の場合:

INSTALL_PATH/runInstaller -jreLoc 32BIT_JAVA_HOME

Windows環境の場合:

INSTALL_PATH\setup.exe -jreLoc 32BIT_JAVA_HOME

2.1.31 OIMとOAMの統合の設定時にインストールしてはいけないパッチ9824531

『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』のドメイン・エージェントを使用したOIMとOAM間の統合の設定に関する項の手順10で、パッチ9824531のインストールに関する指示があります。

このパッチはインストールしないでください。

パッチ9824531のかわりに、次のパッチをダウンロードしてインストールする必要があります。

  • パッチ9674375

  • パッチ9817469

  • パッチ9882205

これらのパッチは、My Oracle Supportからダウンロードできます。

2.2 パッチ適用の問題および回避方法

この項では、パッチ適用の問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

2.2.1 WebCenter Spacesワークフロー用のWebCenterWorklistDetailApp.earのデプロイ

Oracle Fusion Middleware 11.1.1.3.0のパッチ・セット・インストーラの実行後に、WebCenterWorklistDetailApp.earを再デプロイする必要があります。このファイルは、Oracle SOA Suite 11.1.1.2.0のインストール・パスのSOA_ORACLE_HOME/webcenter/applications/WebCenterWorklistDetailApp.earにあります。

2.2.2 Microsoft SQL Server 2008データベースと組み合せたOracle Business Process Management Suiteの実行

パッチ・セット・インストーラを使用してOracle Business Process Management Suiteを含めるように既存のOracle SOA Suiteインストール環境にパッチを適用し、Microsoft SQL Server 2008データベースを使用する場合、ソフトウェアへのパッチ適用後に次の手順を実行する必要があります。

  1. 管理コンソールにログインします。

  2. 「接続プール」タブにあるmds-owsmおよびmds-soaデータソースの「プロパティ」セクションで、次のプロパティを追加します。

    ReportDateTimeTypes=false
    

2.2.3 一部のWebCenterアプリケーションで古いリリース番号が表示される問題

Oracle WebCenterへのパッチの適用後、一部のアプリケーションで以前のリリースのリリース番号が表示されます。

この問題の回避方法はありません。

2.2.4 パッチがインストール済であるという警告メッセージがログ・ファイルに記録される問題

Middlewareホームにすでにリリース11.1.1.3.0のパッチが適用されている製品があり、同じMiddlewareホームで別の製品に同じリリースのパッチを適用しようとすると、installtimestamp.outファイルに次のような警告メッセージが記録されます。

Attempting to install 1 patches
Mar 3, 2010 1:00:07 PM [THREAD: Thread-1]
com.bea.cie.paf.internal.attach.PatchManagerImpl install
WARNING: Warning:  Patch already installed: PBY8
 
Patch installation success
Patch installation success
Success..
[SOARootService.getRootActions] autoPortsDetect =null
[SOARootService.getRootActions] privilegedPorts =null

この警告メッセージは無視して問題ありません。

2.2.5 Oracle Business Process Management Suiteを含む既存のOracle SOA Suiteドメインの拡張時に表示される例外

パッチ・セット・インストーラを使用してOracle SOA Suiteソフトウェアをリリース11.1.1.3.0にアップグレードし、Oracle Business Process Management Suiteを含めるように既存のドメインを拡張する場合、次の例外が断続的に発生することがあります。

javax.ejb.EJBTransactionRolledbackException: EJB Exception: ; nested exception
 is: javax.persistence.PersistenceException: Exception
[EclipseLink-4002] (Eclipse Persistence Services - 2.0.2.v20100323-r6872):
 org.eclipse.persistence.exceptions.DatabaseException
Internal Exception: java.sql.SQLIntegrityConstraintViolationException:
 ORA-02292: integrity constraint (DB9128_SOAINFRA.BPM_CUBE_ROLE_FK1) violated -
 child record found.
Error Code: 2292
Call: DELETE FROM BPM_CUBE_PROCESS WHERE (PROCESSID = ?)
        bind => [247]
Query: DeleteObjectQuery(CubeProcess(domain:default, composite:counter_extended,
 revision:1.0, name:Process, hasNametab:true));
nested exception is: javax.persistence.PersistenceException: Exception
[EclipseLink-4002] (Eclipse Persistence Services - 2.0.2.v20100323-r6872):
 org.eclipse.persistence.exceptions.DatabaseException
Internal Exception: java.sql.SQLIntegrityConstraintViolationException:
ORA-02292: integrity constraint (DB9128_SOAINFRA.BPM_CUBE_ROLE_FK1) violated -
 child record found

この例外は無害です。この例外の表示を抑止するには、次の手順を実行します。

  1. SOAスキーマ・ユーザーとしてデータベースに接続します。

  2. 次のコマンドを実行してBPM_CUBE_ROLE_FK1制約を削除します。

    ALTER TABLE BPM_CUBE_ROLE DROP CONSTRAINT BPM_CUBE_ROLE_FK1;
    
  3. 次のコマンドを実行してBPM_CUBE_ROLE_FK1制約を再作成します。

    ALTER TABLE BPM_CUBE_ROLE ADD CONSTRAINT BPM_CUBE_ROLE_FK1 FOREIGN KEY @
    (ProcessId) REFERENCES BPM_CUBE_PROCESS(ProcessId) ON DELETE CASCADE;
    
  4. Oracle SOA管理対象サーバーを再起動します。

2.2.6 範囲ベースのディメンション・ビジネス・インジケータを持つSOAコンポジットのアンデプロイ時に表示される例外

パッチ・セット・インストーラを使用してOracle SOA Suiteソフトウェアをリリース11.1.1.3.0にアップグレードし、範囲ベースのディメンション・ビジネス・インジケータを持つSOAコンポジットをアンデプロイする場合、次の例外が断続的に発生することがあります。

javax.ejb.EJBTransactionRolledbackException: EJB Exception: ; nested
exception is: javax.persistence.PersistenceException: Exception
[EclipseLink-4002] (Eclipse Persistence Services - 2.0.2.v20100323-r6872):
org.eclipse.persistence.exceptions.DatabaseException
Internal Exception: java.sql.SQLIntegrityConstraintViolationException:
ORA-02292: integrity constraint (DB9967_SOAINFRA.BPM_CUBE_NAMETAB_RANGE_FK1)
violated - child record found
 
Error Code: 2292
Call: DELETE FROM BPM_CUBE_NAMETAB WHERE ((EXTENSIONID = ?) AND (NAMETABID =
?))
        bind => [0, 603]
Query:
DeleteObjectQuery(oracle.bpm.analytics.cube.persistence.model.CubeNametab@b7b8
2a); nested exception is: javax.persistence.PersistenceException: Exception
[EclipseLink-4002] (Eclipse Persistence Services - 2.0.2.v20100323-r6872):
org.eclipse.persistence.exceptions.DatabaseException
Internal Exception: java.sql.SQLIntegrityConstraintViolationException:
ORA-02292: integrity constraint (DB9967_SOAINFRA.BPM_CUBE_NAMETAB_RANGE_FK1)
violated - child record found 

この例外は無害のため、無視して問題ありません。この例外の表示を抑止するには、次の手順を実行します。

  1. SOAスキーマ・ユーザーとしてデータベースに接続します。

  2. 次のコマンドを実行してBPM_CUBE_NAMETAB_RANGE_FK1制約を削除します。

    ALTER TABLE BPM_CUBE_NAMETAB_RANGE  DROP CONSTRAINT BPM_CUBE_NAMETAB_RANGE_FK1;
    
  3. 次のコマンドを実行してBPM_CUBE_NAMETAB_RANGE_FK1制約を再作成します。

    ALTER TABLE BPM_CUBE_NAMETAB_RANGE ADD CONSTRAINT BPM_CUBE_NAMETAB_RANGE_FK1
    FOREIGN KEY @ (ProcessId, NametabId, ExtensionId) REFERENCES
    BPM_CUBE_NAMETAB (ProcessId, NametabId, ExtensionId) ON DELETE CASCADE;
    
  4. Oracle SOA管理対象サーバーを再起動します。

2.2.7 Oracle WebCenter Wikiおよびブログ・サーバーのファイルの更新

Oracle Fusion Middleware 11.1.1.3.0パッチ・セットの適用後、Oracle WebCenter Wikiおよびブログ・サーバーを操作するには、更新されたWikiおよびブログ・ファイルをapplicationsディレクトリにコピーする必要があります(このディレクトリには、WebCenterドメインで作成されたすべてのアプリケーションが存在します)。

更新されたWikiおよびブログ・ファイルをコピーするには、次の手順を実行します。

  • 次の場所にあるWiki構成ファイルapplication_config.scriptをバックアップします。

    MW_HOME/user_projects/applications/domain_name/owc_wiki/WEB-INF/classes/application_config.script
    

    ここで、domain_nameは、現在のWebCenterドメインを示します。

  • ファイルをORACLE_HOMEにあるOracle WebCenter Wikiおよびブログ・サーバーのデプロイメント・ディレクトリから、Oracle WebCenterのDOMAIN_HOMEディレクトリにコピーします。つまり、次のようになります。

    ファイルのコピー元: ORACLE_HOME/wikiserver/owc_wiki

    ファイルのコピー先: MW_HOME/user_projects/applications/domain_name

    たとえば、次のコマンドを使用できます。

    cp -r ORACLE_HOME/wikiserver/owc_wiki MW_HOME/user_projects/applications/domain_name/.
    

2.2.8 Oracle SOA Suiteリリース11.1.1.3.0に更新してもb2b.r1ps1プロパティが削除されない問題

ソフトウェアをリリース11.1.1.2.0からリリース11.1.1.3.0に更新し、Oracle Enterprise Managerコンソールにログインしてb2bのプロパティ画面に移動すると、b2b.r1ps1プロパティが引き続き表示されます(このプロパティは、DocProvisioningやTransportCalloutなどのリリース11.1.1.2.0の機能を有効化する場合に使用されます)。このプロパティは、リリース11.1.1.3.0では削除されています。

このプロパティを削除するには、Fusion Middleware ControlでMBeanブラウザのプロパティ削除操作を使用します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle BPM Suiteの管理者ガイドのB2B操作の構成に関する項を参照してください。

2.2.9 適切な削除を保証するためのシステム・コンポーネントの再デプロイ

システム・コンポーネント・ソフトウェア(Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscoverer、Oracle Identity Management、またはOracle Web Tier)にパッチを適用し、すべてのサービスを開始した後で、既存のドメインを拡張する場合、システム・コンポーネントを手動で再デプロイする必要があります。この操作を行うには、Oracle Fusion Middlewareのパッチ適用ガイドに含まれるドメイン拡張シナリオでのシステム・コンポーネントの再デプロイに関する項の指示に従ってください。

システム・コンポーネントを再デプロイしないと、それらのコンポーネントの削除時に問題が発生します。

2.2.10 Oracle UMSおよびOracle MDSを移行するための手動手順

次のようにBAM単独オプション付きでデータベース・スキーマをリリース11.1.1.1.0からリリース11.1.1.2.0に移行するとします。

ant master-patch-schema -DpatchMaster.Componentlist=BAM

Oracle BAMサーバーは起動せず、UMSおよびMDSの例外が返されます。前述のコマンドの実行後、ログ・ファイルにエラーが記録されず、schema_version_registryのOracle BAMのリリースが11.1.1.2.0に変更されている場合、次のコマンドを実行してOracle UMSおよびMDSを手動で移行する必要があります。

ant master-patch-schema -DpatchMaster.Componentlist=MDS
ant master-patch-schema -DpatchMaster.Componentlist=UMS

これらのコマンドを実行してから、Oracle BAMサーバーを起動します。

2.2.11 Oracle Identity Federationをリリース11.1.1.1.0からリリース11.1.1.2.0に移行する場合の警告メッセージ

パッチ・アシスタント移行スクリプトを使用してOracle Identity Federationをリリース11.1.1.1.0からリリース11.1.1.2.0に移行する場合、次のエラー・メッセージが表示されることがあります。

WLSTException: Error occured while performing addHelpCommandGroup : Error
getting resource bundle: : Can't find bundle for base name
oifWLSTResourceBundle, locale en_US

このメッセージは無害のため、無視して問題ありません。

2.3 構成の問題および回避方法

この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

2.3.1 Windows 2008およびWindows Vistaで必要な管理者権限

デフォルトでは、Fusion Middleware製品が(ローカル管理者アカウントを使用して)Middlewareホームにインストールされた後、Oracleホームに対する権限がSYSTEMおよびAdministratorsグループに設定されます。

ただし、Windows 2008およびWindows Vistaでは、管理者権限を持つユーザーがマシンにログインしても、デフォルトのタスクに関して管理ロールが付与されません。Oracleホームのファイルおよびフォルダにアクセスするには、管理者としてログインしていても、管理者として明示的にコマンド・プロンプトまたはWindowsエクスプローラを起動する必要があります。

この操作を行うには、「スタート」メニューに移動するか、コマンド・プロンプトまたはWindowsエクスプローラのデスクトップ・アイコンを見つけ、メニュー項目またはアイコンを右クリックします。次に、「管理者として実行」を選択します。

表示されるコマンド・プロンプトまたはWindowsエクスプローラで、Oracleホームにアクセスして構成ウィザードを実行します。

2.3.2 リモート・マシンでのドメインおよびクラスタの拡張シナリオ

Fusion Middleware構成ウィザードを使用してリモート・マシンでドメインまたはクラスタを拡張する場合、ソースと宛先両方のMiddlewareホーム・ディレクトリおよびOracleホーム・ディレクトリが同一であることを確認してください。

2.3.3 構成ウィザードにセキュリティ・アップデートの指定画面が表示されない問題

サイレント・インストール(レスポンス・ファイル)を使用してOracle Identity Managementを構成する場合、(Oracle Configuration Managerを通じた)セキュリティ・アップデートは構成されません。ただし、ocm.rspファイルがOracleホーム・ディレクトリに作成されます。Oracleホームから構成ウィザードのGUIを実行すると、ocm.rspファイルが存在するためにセキュリティ・アップデートの指定画面は表示されません。

この問題を回避するには、Oracleホームからocm.rspファイルを削除します。構成ウィザードを実行すると、セキュリティ・アップデートの指定画面が表示されます。

2.3.4 Windowsでのクローニング時に返されるFileNotFoundException

Windowsオペレーティング・システムでapplyCloneコマンドを実行すると、コンソールにjava.io.FileNotFoundExceptionが返されます。

この例外は無視して問題ありません。applyClone操作は、正常に完了します。

2.3.5 Oracle Identity Managementスキーマの作成時にコンソールに表示されるログ・メッセージ

Oracle Identity Management(OIM)スキーマの作成時に、いくつかのログ・メッセージがRCUコンソール・ウィンドウに表示されます。これらのログ・メッセージは、Oracle Identity Managementで使用されるクォーツに固有のものであり、無視して問題ありません。

このクォーツ固有のデータのロード中になんらかのエラーが発生すると、そのエラーはRCUログ・ファイルに書き込まれます。RCUログ・ファイルの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。

2.3.6 WebLogicノード・マネージャが実行されている場合のOracle Identity Managementの構成

WebLogicノード・マネージャ・ユーティリティがOracle Identity Managementのインストール先と同じMiddlewareホーム・ディレクトリから実行されている場合に、「インストールと構成」オプションまたは構成ウィザードを使用してOracle Identity Managementを構成するには、nodemanager.propertiesファイルのStartScriptEnabledパラメータをtrueに設定する必要があります。たとえば、StartScriptEnabled=trueと設定します。

StartScriptEnabledパラメータがfalseに設定されている場合にOracle Identity Managementを構成するには、次の手順を実行する必要があります。

  1. StartScriptEnabledパラメータをtrueに設定します。

  2. ノード・マネージャ・ユーティリティを一度停止してから再起動します。

  3. 「インストールと構成」オプションまたは構成ウィザードを使用してOracle Identity Managementを構成します。


注意:

nodemanager.propertiesファイルは、WL_HOME/common/nodemanager/ディレクトリにあります。

2.3.7 Oracle Data Vaultと組み合せたOIDの構成

Oracle Internet Directory(OID)をOracle Data Vaultと組み合せて構成する場合、次の手順を実行します。

  1. パッチ8897382を適用します(適用手順は、パッチのREADMEファイルを参照してください)。

  2. ORACLE_HOME/ldap/datasecurity/dbv_oid_command_rules.sql(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはORACLE_HOME\ldap\datasecurity\dbv_oid_command_rules.sql(Windowsオペレーティング・システムの場合)で、次のコードを見つけます。

    /declare
    .
    begin
    .
       dvsys.dbms_macadm.CREATE_COMMAND_RULE(
       command => 'CONNECT'
       ,rule_set_name => 'OID App Access'
       ,object_owner => 'ODS'
       ,object_name => '%'
       ,enabled => 'Y');
    .
    commit;
    .
    end;/
    
  3. 次の行を変更します。

    ,object_owner => 'ODS'
    

    変更後:

    ,object_owner => '%'
    

2.3.8 WindowsでのOracle Internet Directoryの構成後にOIDMONが起動しない問題

Windowsプラットフォームで、インストーラの「インストールと構成」オプションまたは構成ウィザードを使用してOracle Internet Directoryを構成する場合、すべての環境変数(ORACLE_HOMEJAVA_HOMEPATHなど)の合計の長さが4,000文字を超えると、OIDMONは起動しません。

Oracle Internet Directoryの構成時にoidmon.exeアプリケーションのエラー・メッセージが表示された場合や、インストーラのログ・ファイルにOIDMONが起動できなかったと記録された場合、この問題が発生した可能性があります。

この問題を回避するには、すべての環境変数の合計の長さが4,000文字未満になるように変数の長さを短縮し、Oracle Internet Directoryを再度構成します。

2.3.9 Oracle Internet Directory管理者のパスワード要件

「インストールと構成」オプションまたは構成ウィザードを使用してOracle Internet Directoryを構成する場合、管理者パスワードを入力および確認する必要があります。

次のリストは、Oracle Internet Directory管理者のパスワード要件です。パスワードには次のものが含まれる必要があります。

  • 5個以上の文字

  • 30個以下の文字

  • 1個以上の数字

  • 英数字、アンダースコア(_)、ドル記号($)およびポンド/ハッシュ(#)のみ使用可


注意:

入力したパスワードがこれらの要件を満たさない場合、次のエラー・メッセージが表示されます。
INST-07037: Administrator Password field value contains one or more
invalid characters or the value is not in proper format.

2.3.10 LD_ASSUME_KERNEL環境変数が設定されている場合にOPMNが起動しない問題

Oracle Identity Management、Oracle Web TierおよびOracle Portal、Forms、Reports、Discovererのインストールでは、LD_ASSUME_KERNEL環境変数が設定されていると、Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)が起動しません。この環境変数が設定されていないことを確認してください。

2.3.11 OCMでのPATH環境変数の設定

Windowsオペレーティング・システムでOCM構成が正常に動作するには、PATH環境変数がC:\windows\system32に設定されている必要があります。

2.3.12 サーバーの起動モードおよびJDKの構成画面でテキストの一部が切り捨てられる問題

AIX 64ビット・システムでOracle Fusion Middleware構成ウィザードを実行すると、そのシステムのグラフィック・マネージャにより、サーバーの起動モードおよびJDKの構成画面でテキストの一部が切り捨てられます。

この問題の回避方法はありません。

2.3.13 管理対象サーバーのリスニング・アドレスの変更

Oracle Identity Management、またはOracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererのインストール後に構成ウィザードを実行すると、WebLogic管理対象サーバーのリスニング・アドレスがデフォルトで空白のままとなります(すべてのネットワーク・インタフェースがリスニングされます)。リスニング・アドレスを実際のホスト名に変更すると、管理対象サーバーはマシン外部からのリスニングを停止します。

リスニング・アドレスは空白のままとするか、ホスト名を使用するかわりにホストのIPアドレスを指定することをお薦めします。

2.3.14 拡張クラスタで要求されるemd.propertiesファイルの変更

Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを実行してクラスタを拡張すると、INSTANCE_HOME/EMAGENT/EMAGENT/sysman/config/emd.properties(UNIX)またはINSTANCE_HOME\EMAGENT\EMAGENT\sysman\config\emd.properties(Windows)ファイルのEMD_URLパラメータに次の値が格納されます。

EMD_URL=http://localhost.localdomain:port/emd/main

このパラメータは編集して、localhostおよびlocaldomainを現在の環境における実際のホストおよびドメインの情報で置き換える必要があります。たとえば、ポート番号として5160を使用する場合、次のようになります。

EMD_URL=http://myhost.mydomain.mycompany.com:5160/emd/main

2.3.15 ドメイン拡張により上書きされるJDBCデータソース名

JDBCリソースを含むWebLogicドメインがOracle SOA SuiteまたはOracle WebCenterに拡張されると、JDBCデータソース名が変更されます。この動作は、リリース9.xより下位のWebLogic Serverが9.xより上位のリリースにアップグレードされ、Oracle SOA SuiteまたはOracle WebCenterに拡張される場合に共通して確認されます。

この問題を回避するには、JDBCデータソース名を手動で編集する必要があります。

2.3.16 Oracle Identity Managementのアップグレード後にスキーマが表示されなくなる問題

Oracle Identity Managementをリリース10g(10.1.4.3)から11gリリース1(11.1.1)にアップグレードすると、Oracle Directory Serviceスキーマ(ODSおよびODSSM)がリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)に表示されなくなります。

この理由は、アップグレード・プロセス中にRCUが使用されないためです。RCUは、自身で作成したスキーマのみを認識します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』を参照してください。

2.3.17 RCUサマリー画面の問題

アイデンティティ管理スキーマを削除し、Oracle Internet Directory(ODS)およびOracle Identity Federation(OIF)の両方を削除するよう選択すると、RCUサマリー画面が表示されず、コンソールに例外が返されることがあります。

この問題を回避するには、両方のコンポーネントを選択してまとめて削除するのではなく、一度に1つのコンポーネントを選択して削除します。

スキーマの削除操作で他のコンポーネントを選択した場合、サマリー画面に不正確な情報が表示されることがあります。ただし、サマリー画面には間違った情報が表示されますが、選択したスキーマはデータベースから正常に削除されます。

この問題を回避するには、一度にただ1つのコンポーネントを選択して削除します。

2.3.18 Oracle Identity Federation構成時のエラー・メッセージ

Oracle Identity Federation(OIF)の構成中に、キーストアとパスワードに関する次のようなエラー・メッセージが構成ログ・ファイルに記録されることがあります。

[app:OIF module:/fed path:/fed spec-version:2.5
version:11.1.1.1.0]: Failed while destroying servlet: usermanager.
java.lang.RuntimeException: The server could not initialize properly:
oracle.security.fed.sec.util.KeySourceException: Invalid/unsupported
key store or incorrect password. Please verify that the password is correct
and the store is a valid PKCS#12 PFX wallet or Java KeyStore file.

このエラー・メッセージは、OIFが正常に実行されていれば、無視して問題ありません。

2.3.19 unpack.shまたはunpack.cmdの使用時における各製品の存在確認

Oracle SOA Suite、Oracle WebCenterおよびApplication Developerでは、UNIXシステムの場合ORACLE_HOME/common/binディレクトリにpack.shおよびunpack.shコマンドが、Windowsシステムの場合ORACLE_HOME\common\binディレクトリにpack.cmdおよびunpack.cmdコマンドがそれぞれ含まれます。

pack.shおよびpack.cmdスクリプトは、ドメイン全体またはドメインのサブセットのスナップショットを含むテンプレート・アーカイブ・ファイル(.jar)を作成するために使用されます。unpack.shおよびunpack.cmdスクリプトは、リモート・マシンの管理対象サーバー・ドメイン・ディレクトリで使用されるドメイン全体またはドメインのサブセットを作成するために使用されます。

unpack.shまたはunpack.cmdコマンドを実行するマシンにインストール済製品のいずれかが存在しない場合、unpack.shおよびunpack.cmdコマンドは失敗します。

2.3.20 異なるホストでのunpack.shまたはunpack.cmdの実行

unpack.sh(UNIX)またはunpack.cmd(Windows)コマンドを実行してリモート・ホストにドメインを作成する場合、リモート・ホストのOracleホームの場所およびMiddlewareホームの場所は、packを実行したホストの場所と一致している必要があります。

正しい例は次のとおりです。

Host 1:
MW_HOME = C:\Oracle\Middleware
ORACLE_HOME = C:\Oracle\Middleware\Oracle_SOA1

@ Host 2:
MW_HOME = C:\Oracle\Middleware
ORACLE_HOME = C:\Oracle\Middleware\Oracle_SOA1

次の例は、Oracleホームが一致していないため、正しくありません。

Host 1:
MW_HOME = C:\Oracle\Middleware
ORACLE_HOME = C:\Oracle\Middleware\Oracle_SOA1

@ Host 2:
MW_HOME = C:\Oracle\Middleware
ORACLE_HOME = C:\Oracle\Middleware\SOA_Home

次の例は、Middlewareホームが一致していないため、正しくありません。

Host 1:
MW_HOME = C:\Oracle\Middleware
ORACLE_HOME = C:\Oracle\Middleware\Oracle_SOA1

@ Host 2:
MW_HOME = C:\Oracle\MWHome
ORACLE_HOME = C:\Oracle\Middleware\Oracle_SOA1

2.3.21 FirefoxおよびSafariブラウザでのSSO認証後における元のURLへの再ルーティング

Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererの構成時に、Oracle HTTP ServerとOracle Web Cacheの両方を選択して構成すると、最初のリクエストがOracle HTTP Serverから着信したときに、FirefoxおよびSafariブラウザでシングル・サインオン(SSO)認証後の再ルーティング(元のURLへの復帰)が機能しません。

この問題を回避するには、Internet Explorerブラウザを使用するか、ポート番号を含むようにINSTANCE_HOME\config\OHS\instance_name\httpd.confファイルのServerNameエントリを手動で変更します。次に例を示します。

ServerName myhost.mydomain.com

この行は次のように変更する必要があります。

ServerName myhost.mydomain.com:port

portの部分は、実際のポート番号に置き換えてください。

2.4 ドキュメントの訂正箇所

この項では、ドキュメントの訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。

2.4.1 Oracle Web Tierのインストレーション・ガイドのエラー

『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Tierインストレーション・ガイド』および『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Tierクイック・インストレーション・ガイド』に含まれる、64ビット・オペレーティング・システムへの32ビットOracle Web Tierのインストールに関する項には、エラーがあります。

手順2cで、次の記述は間違っています。

#!/bin/sh
exec /usr/bin/gcc.orig  -m32 -static-libgcc
-B/usr/lib/gcc/i586-suse-linux/2.95.3/ $*

-Bの後に、空白が欠落しています。正しいテキストは次のとおりです。

#!/bin/sh
exec /usr/bin/gcc.orig  -m32 -static-libgcc
-B /usr/lib/gcc/i586-suse-linux/2.95.3/ $*

2.4.2 64ビット・プラットフォーム上の32ビットJDKに対応するインストーラの起動手順の欠落

Oracle SOA SuiteおよびOracle WebCenterのクイック・インストレーション・ガイドに含まれるインストーラの起動手順には、次の情報が欠落しています。

32ビットJDKを使用する64ビットのUNIXまたはWindowsオペレーティング・システムに製品をインストールする場合、コマンドラインで-jreLocオプションを使用してJRE_LOCATIONを指定する必要があります。このような場合、プロンプトでJRE_LOCATIONを指定するオプションはサポートされておらず、インストーラは起動しません。

2.4.3 Oracle Web Tierのインストレーション・ガイドから欠落している情報

この項には、Oracle Web Tierのインストレーション・ガイドの訂正箇所が含まれます。内容は次のとおりです。

2.4.3.1 WebLogicドメインへのOracle Web Tierの登録時におけるノード・マネージャの起動

『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Tierインストレーション・ガイド』には、次の情報が欠落しています。

既存のWebLogicドメインにOracle Web Tierインスタンスを登録する場合、次の手順に従ってノード・マネージャを起動する必要があります。

  1. UNIXオペレーティング・システムでは、ORACLE_HOME/common/bin/setNMProps.shスクリプトを実行します。

    Windowsオペレーティング・システムでは、ORACLE_HOME\common\bin\setNMProps.cmdスクリプトを実行します。

    このスクリプトにより、必須プロパティがnodemanager.propertiesファイルに追加されます。これらのプロパティは、手動で追加することや、コマンドライン引数として指定することもできます。


    注意:

    管理対象サーバーでは、適切なクラスパスおよびコマンド引数を取得するために、StartScriptEnabled=trueプロパティが必要です。

  2. UNIXオペレーティング・システムでは、MWHome/wlserver_10.3/server/bin/startNodeManager.shスクリプトを実行してノード・マネージャを起動します。

    Windowsオペレーティング・システムでは、MWHome\wlserver_10.3\server\bin\startNodeManager.cmdスクリプトを実行してノード・マネージャを起動します。

ノード・マネージャの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャ管理者ガイド』を参照してください。

2.4.3.2 Oracle Enterprise Managerを使用したGUIベースの管理

『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Tierインストレーション・ガイド』には、次の情報が欠落しています。

Oracle Web Tierは、次の2つの方法でインストールおよび構成できます。

  • スタンドアロン。

    Oracle Web TierをWebLogicドメインなしで構成し、コマンドラインで管理します。

  • Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlの使用。

    このアプローチでは、Oracle Web TierをWeblogicドメインに関連付ける必要があります。

Oracle Web TierをWebLogicドメインに関連付けるには、次の手順を実行します。

  1. WebLogicドメインを作成します。

    Oracle Web Tierでは、既存のWebLogicドメインが必要です。Oracle Web Tierのインストール中にWebLogicドメインを作成することはできません。

    1. データベースおよびデータベース・スキーマが必要であるかどうかに関する情報と、Oracle WebLogic Serverのインストールに関する情報は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』に含まれる、作業の前の確認に関する項を参照してください。

    2. Oracle WebLogic Serverのインストール後、任意のOracle Fusion Middleware製品をインストールします(構成はしません)。

      Oracle Fusion Middleware製品のインストールにより、Oracle共通ホーム・ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムではMW_HOME/oracle_common、Windowsオペレーティング・システムではMW_HOME\oracle_common)が作成されます。このディレクトリには、Enterprise ManagerおよびJava Required Files(JRF)のドメイン・テンプレートが含まれます。

    3. Oracle共通ホーム・ディレクトリから構成ウィザード(UNIXオペレーティング・システムではconfig.sh、Windowsオペレーティング・システムではconfig.cmd)を実行します。

      「ドメイン・ソースの選択」画面で、oracle_commonディレクトリに関連付けられたOracle Enterprise ManagerおよびOracle JRFテンプレートを選択します。Oracle JRFテンプレートは、Oracle Enterprise Managerテンプレートを選択すると自動的に選択されます。

  2. 『Oracle Fusion Middleware Oracle Web Tierインストレーション・ガイド』の記載に従ってOracle Web Tierをインストールします。

    「コンポーネントの構成」画面で、「選択されたコンポーネントとWebLogicドメインの関連付け」を選択します。

    「WebLogicドメインの指定」画面で、作成したWebLogicドメインに資格証明を指定します。

  3. インストールが完了したら、ドメインの管理サーバーを起動します。次のURLにアクセスして、Oracle Web Tierコンポーネントがリストされることを確認してください。

    http://host:port/em
    

2.4.4 Oracle WebCenterのインストレーション・ガイドから欠落しているインストール後の手順

『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterインストレーション・ガイド』には、管理コンソールから管理対象サーバーを起動する方法に関する次の情報が欠落しています。

管理コンソールから管理対象サーバーを起動するには、最初にマシンを作成し、次のそのマシンに管理対象サーバーを関連付ける必要があります。

  1. 管理コンソールにログインします。

  2. 「環境」→「マシン」に移動します。

  3. 「新規」をクリックします。

  4. マシン名を入力します(Machine-WCなど)。

  5. 管理コンソールで、「環境」→「サーバー」に移動し、このマシン(Machine-WC)に関連付ける管理対象サーバーを選択します。ドロップダウン・リストを使用して管理対象サーバーをマシンに関連付けます。


注意:

この手順は、管理対象サーバーが停止している場合にのみ使用できます。管理対象サーバーが起動して実行中の場合、ドロップダウン・リストには値が表示されません。

この手順の実行後、管理対象サーバーは正常に起動し、アクセス可能になります。

2.4.5 Oracle HTTP Server 10g WebGateを使用するためのOIM構成の更新

「ドメイン・エージェントからOAM用のOracle HTTP Server 10g WebGateへの移行」の章にあるオプションのOracle Identity Manager構成の更新に関する項の手順4では、OAM URLまたはエージェント・プロファイルが変更されたときにOIM構成を更新する必要があると記載されています。この項は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』にあります。

Oracle Identity Manager構成を更新するには、次の手順を実行します。

  1. UNIXでは、<IDM_Home>/server/bin/weblogicExportMetadata.shを実行してメタデータからoim-config.xmlファイルをエクスポートし、そのファイル(/db/oim-config.xml)をエクスポートします。Windowsオペレーティング・システムでは、同じディレクトリにあるweblogicExportMetadata.batファイルを使用します。

  2. <ssoConfig>タグの下にある次の要素を更新し、Oracle HTTP Server 10g WebGateを使用するためにファイルを更新します。

    <webgateType>javaWebgate</webgateType><webgateType>ohsWebgate10g</webgateType>に変更します。

  3. UNIXでは、<IDM_Home>/server/bin/weblogicImportMetadata.shを実行してoim-config.xmlをメタデータに再度インポートします。Windowsでは、同じディレクトリにあるweblogicImportMetadata.batを使用します。

  4. WebLogic Server管理者の資格証明を使用してOracle Enterprise Managerにログインします。

  5. 「Identity and Access」→「oim」→「oim(リリース)」をクリックします。右クリックして「システムMBeanブラウザ」を選択します。「システムMBeanブラウザ」ページが表示されます。

  6. 「アプリケーション定義のMBean」で、「oracle.iam」「Server:oim_server1」「Application: oim」「XMLConfig」「config」を選択します。

  7. フロントエンドURLをOracle HTTP ServerのURLで置き換えます。これは、Oracle Access Manager用のOracle HTTP Server 10g WebGateをインストールする前に使用していたものと同じOracle HTTP Serverである必要があります。次の手順を実行します。

    1. XMLConfig MBeanで、XMLConfig.DiscoveryConfigに移動します。

    2. OimFrontEndURLをOracle HTTP ServerのURLで更新します。

    3. 「適用」をクリックします。

  8. OIMサーバーを再起動します。

2.4.6 Oracle Identity Managementのインストレーション・ガイドから欠落しているログアウト構成の手順

『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』には、OIMサーバー構成の更新後にログアウト構成を実行する手順が欠落しています。

「ドメイン・エージェントからOAM用のOracle HTTP Server 10g WebGateへの移行」の章にあるOIMサーバー構成の更新に関する項の記載に従って、OIMサーバー構成の更新後にログアウト構成を実行する必要があります。


注意:

『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド』のOIMとOAM間の統合に関する項の記載に従って、Oracle Identity ManagerとOracle Access Manager間の統合を設定済であることを確認してください。

OIMサーバー構成を更新したら、次の手順に従ってログアウト構成を実行する必要があります。

  1. logout.htmlファイルを<IDM_HOME>/oam/server/oamssoディレクトリから<10gWebgateInstallation>/access/oamssoディレクトリにコピーします。

  2. Oracle Access Managerサーバーのホストおよびポートを示すようにlogout.htmlファイルのSERVER_LOGOUTURL変数を編集します。logout.htmlファイルの指示に従ってください。

  3. Webサーバーのhttp.confファイルに次のエントリが含まれる場合、それらのエントリをhttp.confファイルから削除します。

    <LocationMatch "/oamsso/*">
         Satisfy any
         </LocationMatch>