Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート 11gリリース1(11.1.1) for Microsoft Windows(32-Bit) B55923-02 |
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この章では、Oracle IRM ServerおよびOracle IRM Desktop(あわせてOracle IRMとして知られる)に関連する問題について説明します。特に明記しないかぎり、これらのリリース・ノートが適用されるOracle IRMのバージョンは11.1.1.3.0(組み込まれるOracle IRM Desktopのバージョンは11.1.20)です。
この項の内容は次のとおりです。
この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
49.1.7項「Microsoft Office 2003でMicrosoft Office 2007互換機能パックを使用した場合に一部のファイル形式がサポートされない」
49.1.8項「シール済電子メールが開いているときに手動で権限をチェックインするとMicrosoft Wordがハングする」
コンテキスト、ロールまたはコンテキスト・テンプレートの名前が変更された場合、新しい名前はOracle IRM Server管理コンソールの左ペインのリストに即座に反映されません。
新しい名前を正しく表示するには、リストの上にある「リフレッシュ」ボタンをクリックする必要があります。
この処理は特に、名前の変更によってリストの順序が変わる場合に重要です。 リストがリフレッシュされていない場合、ユーザーが間違った項目を表示または編集しているように見えるためです。
シール済PDFドキュメントのセキュリティを保護するため、Adobe Readerの次のボタンは機能しません。
電子メール
コラボレーション
Acrobat.comを使用してAdobe PDFを作成
これらのボタンをクリックすると、関連する機能を使用できないというメッセージが表示されます。
必要な権限がある場合、Adobe Readerのその他のコントロールをすべて使用できます。必要な権限がない場合は、コントロールを使用しようとするとメッセージが表示されます。
シール済PDFドキュメントが開いているときにAdobe Readerインタフェースに追加したコントロールには、さらに制限が適用されます。追加したコントロールは、Adobe Readerを閉じてもう一度開くまで、アクティブになりません。
Microsoft Internet Explorer 8を使用してOracle Fusion Middleware ControlコンソールのOracle IRMのページにアクセスする場合、メニュー項目選択の強調表示が予期しない動作をすることがあります。クリックすると正しい項目が使用されますが、表示上は、異なるエントリが選択されるか、何も選択されない可能性があります。
Oracle IRMで以前サポートされていたMicrosoft Windows 2000オペレーティング・システムは、現在はサポートされていません。
エラー・メッセージは、サーバー(Oracle IRM Server)の言語でクライアント(Oracle IRM Desktop)に送信されます。そのため、サーバーとクライアントのロケールが異なる場合は、エラー・コードが文字化けしてレンダリングされる可能性があります。ただし、エラー・コードは読取り可能なため、必要に応じてOracleサポート・サービスに提供できます。
Oracle IRM Server Management Consoleでは、「適用」ボタンを含むタブ付きのページで変更を行い、「適用」ボタンを使用せずに別のタブに移動した場合、変更が失われます。変更の保存を促すプロンプトは表示されません。
Microsoft PowerPointおよびMicrosoft Excelの次の形式は、Office 2003以前でOffice 2007互換機能パックを使用した場合のシール用にはサポートされていません。SPOTM、SPOTX、SPPTM、SPPTX、SXLSXおよびSXLTX。これらのアプリケーションには、シール用にサポートされているその他のファイル形式を使用してください。
Oracle IRM Desktopでは、Microsoft Wordでシール済電子メールが開いているときに権限をチェックインしようとすると、Microsoft Wordがハングする可能性があります。シール済電子メールが開いているときに権限をチェックインしないことをお薦めします。
Lotus Notesでは、シール済電子メールに複数のメッセージまたは返信を含む通信スレッドがある場合、タイトル・バーに、正しい件名ではなく一時ファイル名が表示されることがあります。また、変更を行っていない場合に変更の保存を促すプロンプトが表示されることがあります。これらの例外は、悪影響を及ぼすものではありません。
Microsoft Officeアプリケーションの自動保存および自動回復の動作は、次のとおりです。
Word
すべてのバージョン: シール済ファイルの自動保存および回復は通常どおり動作しますが、例外として、ファイル名に拡張子以外のドットが含まれる場合は、自動保存がブロックされます(例: my.filename.sdoc
)。
Word 2000のシール済ファイルの自動回復では、ユーザーは、「保存」ボタンをクリックしたときではなく、ただちに名前を付けて保存を実行するよう促されます。
PowerPoint
PowerPoint XP、2003: シール済ファイルの自動保存および回復は通常どおり動作します。
PowerPoint 2007: シール済ファイルの自動保存は実行されません。
PowerPoint 2000: シール済ファイルが開いている場合、自動保存は無効になります。つまり、システムがクラッシュした場合、(シール済または元の)ファイルへの未保存の変更はすべて失われます。
Excel
すべてのバージョン: 自動的に保存されたExcelファイル(.xar
)はシールされますが、これらのファイルの回復は自動的に実行されません。失われた変更を回復するには、.xar
ファイルを探して名前を.sxls
に変更する必要があります。
これらの制限をふまえて、自動保存および回復に依存しないことをお薦めします。かわりに、これらのアプリケーションの使用時には、頻繁に作業を保存してください。
Oracle IRM Desktopの現在のリリースでは、サイズが2GB以上のファイルのシールはサポートされていません。
索引付き検索の設定時に、Windows NT認証用に設定されたレガシー・サーバー(たとえば、10g Oracle IRM Server)に対して不正な認証資格証明を入力した場合、ログイン再試行のダイアログにWindows Basic認証のオプションが表示されます。Windows認証資格証明を使用してWindows NT認証用に設定されたレガシー・サーバーにログインしないでください。
Microsoft Excelのシール済ファイルは、Microsoft SharePointのドキュメント管理ペインから開くことはできません。
レガシーのMicrosoft Office 2007ドキュメント(古いバージョンのOracle IRMでシールされたドキュメント)を開く場合、ドキュメントのシールの対象となったサーバーとOracle IRM Desktopが同期化されていないと、操作は失敗します。シール済ドキュメントは開かず、ドキュメントのシール対象となったサーバーに対する認証を促すプロンプトも表示されません。シール済ドキュメントを開くための2回目の試行は成功します。これは、最初の試行によって、Oracle IRM Desktopとサーバーが同期化されたためです。別の方法として、レガシーのシール済ドキュメントを開く前に「Oracle IRM Desktopオプション」ダイアログを使用して、手動でサーバーを同期化できます。
SSOにOAM(Oracle Access Management)11gを使用する場合、Oracle IRM Server管理コンソールの「ログアウト」リンクが機能しません。
Oracle IRM Desktopのこのリリースは、これまでのリリースより多数の言語(一部のダブルバイト言語を含む)で提供されています。ただし、レガシー(10g)サーバーでは、従来どおり7ビットASCII範囲の文字でデータ(ユーザー名など)を入力する必要があります。
Oracle IRM Server Management Consoleの一部のダイアログでは、[Enter]キーを押してもボタンが実行されません。この問題が発生した場合は、かわりに[Space]キーを使用してください。
Oracle IRM Server Management Consoleでは、キーボードを介してカレンダ・コントロールにアクセスできません。また、「スクリーン・リーダー」モードの場合は、カレンダ・コントロールが表示されません。キーボードを使用して日付を入力するには、日付を手動で入力する必要があります。
この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
LDAPアイデンティティ・ストアを再関連付けする際、ユーザーとグループの名前が同じ場合に、ユーザーおよびグループの情報をエクスポートするOracle IRMプロセスで問題が発生します。ユーザーとグループの名前が同じ場合、エクスポート・プロセスのエクスポート・ステップで、ユーザーかグループのどちらかの詳細が失われます。これは、ユーザーまたはグループの名前がファイル名として使用され、一方のファイルにより他方のファイルが上書きされるためです。再関連付け後の回避方法として、ユーザーおよびグループの権限の割当てを確認し、欠落しているものを手動で再度割り当てます。
Oracle IRM Desktopをバージョン5.5以上からこのリリースへアップグレードする場合は、古いバージョンがインストールされているコンピュータでインストール・ウィザードを実行できます。
5.5より前のバージョン、もしくはSealedMedia UnsealerまたはDesktopのいずれかのバージョンからこのリリースにアップグレードする場合は、古いバージョンをアンインストールしてからこのリリースをインストールする必要があります。
Oracle IRM Desktopを10gリリースからこのリリースへアップグレードする場合は、ローカルで保存した、シール済ドキュメントの使用権限(オフラインで作業を継続するための権限)が失われます。この場合は、オンライン接続およびサーバーとの同期化を行って、新しい権限を取得する必要があります。そのため、サーバーへのオンライン・アクセスを取得するまで、アップグレードを開始しないでください。
Windows VistaまたはWindows 7でアップグレードを行う場合、ファイルのロックが発生して、再試行、無視または取消しを求められる可能性があります。この状況が発生した場合は、無視のオプション使用して構いません。
Oracle IRM Desktopを10gリリースからこのリリースにアップグレードする場合は、いずれのサーバー(Oracle IRM Server)とも同期化されません。そのため、「Oracle IRM Desktopオプション」ダイアログの「サーバー」タブに空のリストが表示されます。アクセス権を持つシール済ドキュメントを開くと、このリストにサーバーが自動的に追加されます。最も簡単にサーバー・リストを再移入する方法は、サーバーに対してシール済の、アクセス権を持つドキュメントを開くことです。
Oracle IRM Desktopを10gリリースからこのリリースへアップグレードする場合、(「Oracle IRM Desktopオプション」ダイアログに表示される)前の設定は、新規インストールに適用されません。これには、電子メール・システムのサポートも含まれます。そのため、Microsoft OutlookおよびLotus Notesでシール済電子メールを操作する前に、設定をやり直す必要があります。
Oracle IRM Desktopでは、オフライン・データベースのユーザー権限がキャッシュされます。これまでのリリースでは、このデータベースはマシンの全ユーザーで共有されていました。このリリースでは、Windowsユーザーごとに1つのオフライン・データベースが存在します。
Windowsアカウントごとに、1つのOracle IRMアカウントのみを使用することを強くお薦めします。
ユーザー名およびパスワードを使用してサーバー(Oracle IRM Server)を認証する場合は、使用するアカウントを次の手順で変更できます。
「Oracle IRM Desktopオプション」ダイアログの「権限の更新」タブで、「チェックイン」をクリックしてすべてのサーバーの権限をチェックインします。
「Oracle IRM Desktopオプション」ダイアログの「サーバー」タブで、更新するサーバーを選択して「パスワードをクリア」をクリックします。
Windowsを再起動します。
「Oracle IRM Desktopオプション」ダイアログの「権限の更新」タブで、「同期化」をクリックしてすべてのサーバーの権限を同期化します。
Windows認証を使用して自動的にサーバーに認証されるユーザーは、Oracle IRMアカウントを変更できません。
オフライン・データベースへのアクセスは、Windows資格証明によって保護されます。オフラインでの作業時にOracle IRMの認証が追加的に要求されることはありません。
Oracle IRMインスタンスでOracle RACを使用するには、WebLogic管理コンソールで次の手順を行って、Oracle IRMデータソースを変更する必要があります。
「サービス」から「JDBC」→「データ・ソース」を選択します。
OracleIRMデータソースを選択します。
「トランザクション」タブで「グローバル・トランザクションのサポート」を選択します。
「保存」をクリックします。
これにより、Oracle RAC用のOracle IRMデータソースのglobal-transactions-protocol
がEmulateTwoPhaseCommit
に設定されます。
Sharepoint 2007でファイルの検索を有効にするには、構成を次のように変更します。
DCOMCNFG.EXEを実行します(たとえば、Windowsの「ファイル名を指定して実行」ダイアログにdcomcnfg
を入力して「OK」をクリックします)。
「コンポーネント サービス」→「マイ コンピュータ」→「DCOMの構成」→「OracleIRMServiceHost」にナビゲートします。
OracleIRMServiceHostオブジェクトを右クリックして「プロパティ」を選択します。
「OracleIRMServiceHostのプロパティ」ダイアログの「セキュリティ」タブにナビゲートします。
「セキュリティ」タブを選択し、「起動とアクティブ化のアクセス許可」セクションで「カスタマイズ」チェック・ボックスを選択して「編集」ボタンをクリックします。
「起動許可」ダイアログで「追加」ボタンをクリックし、「ユーザーまたはグループの選択」ダイアログを開きます。
オブジェクト名にEveryoneを追加します。
「起動許可」ダイアログでグループ名Everyoneを選択し、「ローカルからの起動」および「ローカルからのアクティブ化」チェック・ボックスを選択します。
「セキュリティ」タブの「アクセス許可」セクションで「カスタマイズ」チェック・ボックスを選択して「編集」ボタンをクリックします。
「アクセス許可」ダイアログで「追加」ボタンをクリックし、「ユーザーまたはグループの選択」ダイアログを開きます。
オブジェクト名にEveryoneを追加します。
「アクセス許可」ダイアログでグループ名Everyoneを選択し、「ローカル アクセス」チェック・ボックスを選択します。
次の手順に従って、新しいDCOM設定でOracleIRMServiceHost
サービスを再起動します。
サービス管理コンソールを起動します(たとえば、Windowsの「ファイル名を指定して実行」ダイアログにservices.msc
を入力して「OK」をクリックします)。
サービスのリストでOracleIRMServiceHost
サービスを探します。
OracleIRMServiceHost
を右クリックして「再起動」を選択します。
英語以外のサーバー・ロケールでOracle IRMインストールのヘルプ・ページを開くには、次の手順を行います。
shiphomeを解凍します。
Disk1\stage\ext\jlib\
にあるecminstallhelp.jar
ファイルのhelp\en
から、HTM以外のすべてのファイル(計7ファイル)を抽出します。
ECMをインストールするロケールのjarフォルダ内に、これらの7ファイルを配置します。
変更したバージョンでecminstallhelp.jar
を上書きします。
この時点で既知の問題はありません。