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Oracle® Fusion Middlewareドメイン・テンプレート・リファレンス
11g リリース1 (10.3.3)
B61003-01
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2 WebLogic Serverテンプレート

この章では、WebLogic Serverのインストールで提供される次のWebLogicドメイン・テンプレートについて説明します。Oracle Fusion Middleware構成ウィザードでは、「ドメイン・ソースの選択」画面または「拡張ソースの選択」画面でこれらのテンプレートを選択することにより、ドメインを作成または拡張できます。

表2-1 Oracle WebLogic ServerおよびWorkshop for WebLogicテンプレート

テンプレート 説明

Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレート


基本のWebLogic Serverドメインを作成します。

WebLogic Server Starterドメイン・テンプレート


WebLogic Serverの初期ドメインを作成します。

WebLogic Advanced Web Services拡張テンプレート


WSRM、バッファリング、JMSトランスポートなどの高度なWebサービスに必要な機能を追加するために、既存のWebLogic Serverドメインを拡張します。

WebLogic Advanced Web Services for JAX-WS拡張テンプレート


非同期メッセージング、Webサービスの信頼性のあるメッセージング、メッセージ・バッファリング、Webサービスの原子性トランザクションおよびWS-SecureConversationを使用したセキュリティなどの高度なWebサービスに必要な機能を追加するためにドメインを拡張します。

Avitek Medical Records Sampleドメイン・テンプレート


Avitek Medical Recordsのサンプル・ドメインを作成するためにBasic WebLogic Serverドメインを拡張します。このドメインは、J2EEプラットフォーム全般について簡潔に説明する、WebLogic Serverのサンプル・アプリケーション・スイートです。

Avitek Medical Records Sampleドメイン・テンプレート(Springバージョン)


Basic WebLogic Serverドメインを拡張してSpring用のAvitek Medical Records Sampleドメインを作成します。このドメインは、J2EEプラットフォームのすべての側面を示すWebLogic Serverサンプル・アプリケーション・スイートです。

WebLogic Server Default Domain拡張テンプレート


WebLogic Serverの導入によって新しいユーザーを支援するように設計されたWebアプリケーションでBasic WebLogic Serverドメインを拡張します。Webアプリケーションを実行すると、ユーザーはWebLogic Server機能のハイライトなど、様々なトピックの情報に関する内容を確認できます。このwebアプリケーションから構成済、コンパイル済の複数のサンプルを実行することもできます。この拡張テンプレートのリソースは、WebLogic Server Examplesドメインで必要です。

WebLogic Server Examples拡張テンプレート


基本のWebLogic Serverドメイン・テンプレートおよびWebLogic Server Default Domain拡張テンプレートのリソースに含まれるWebLogic Serverドメインを拡張して、完全なWebLogic Server Examplesドメインを作成します。WebLogic Serverサンプル・ドメインには、個々のJ2EEおよびWebLogic Server APIをコード化するためのベスト・プラクティスを説明するサンプル群が含まれています。

Oracle Workshop for WebLogic拡張テンプレート


Oracle Workshop for WebLogicドメインを作成するためにBasic WebLogic Serverドメインを拡張します。

Oracle Workshop for WebLogic 10.3拡張テンプレート


Oracle Workshop for WebLogicドメインを作成するためにBasic WebLogic Serverドメインを拡張します。

Workshop for WebLogic 10.3 Sample Data拡張テンプレート


Oracle Workshop for WebLogic 10.3ドメインを作成するためにBasic WebLogic Serverドメインを拡張します。



注意:

WebLogic Server 11g リリース1 (10.3.2)以降は、WorkshopはWebLogic Serverにパッケージされません。かわりに、JDeveloperを使用することをお薦めします。

WebLogic Server 11gリーリス1 (10.3.0または10.3.1)の前のインストールをアップグレードし、そのリリースにWorkshopをインストールしている場合のみ、Workshopテンプレートが存在します。


Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレート

製品をインストールすると、事前定義済のBasic WebLogic Serverドメイン・テンプレートが1つインストールされます。事前定義済の他のすべてのテンプレートは、Basic WebLogic Serverドメインにリソース、サービス、およびアプリケーションを追加するために使用する拡張テンプレートです。これらの事前定義済テンプレートを構成ウィザードまたはWLSTとともに使用すると、ドメインの作成や拡張を簡単に行うことができます。

テンプレートの詳細

次の表には、<テンプレート名>テンプレートの基本情報が記載されています。テンプレート名は、構成ウィザードの「ドメイン・ソースの選択」画面および「拡張ソースの選択」画面の製品リストに表示されるテンプレートの名前です。

表2-2 Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレートの情報

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

ドメイン

構成ウィザードでのテンプレート名

Basic WebLogic Server Domain

テンプレートJARファイルと場所

MW_HOME\common\templates\domain\wls.jar

テンプレート依存

なし


Basic WebLogic Serverドメインで構成されるリソースとサービス

次の表には、Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレートで作成されるドメイン内で構成されるリソースとサービスを示しています。

表2-3 Basic WebLogic Serverドメインで構成されるリソース

リソースの種類 名前 ノート

管理サーバー

AdminServer

管理サーバーのデフォルトの構成は次のとおりです。

  • リスニング・アドレス: All Local Addresses

  • リスニング・ポート: 7001

  • SSLが無効

ドメインの作成に構成ウィザードまたはWLSTオフラインを使用し、管理サーバー名をデフォルト名のAdminServerとは別の名前にする場合、名前は手動で構成する必要があります。拡張テンプレートを適用した後には名前を変更できません。

構成ウィザードでドメインを作成するときの管理サーバー名のカスタマイズ方法の詳細は、『構成ウィザードを使用したドメインの作成』のWebLogicドメインの作成に関する項を参照してください。

WLSTオフラインでドメインを作成するときの管理サーバー名のカスタマイズ方法の詳細は、『Oracle WebLogic Scripting Tool』のWLSTオフラインを使用したWebLogicドメインの作成と構成に関する項を参照してください。

次のWLSTオフライン・サンプル・コード・スニペットは、デフォルトの管理サーバー名であるAdminServerをMedRecServerに変更する方法を示しています。

#-----------------------------------#
Read the Basic WebLogic Server Domain template
readTemplate('d:/MW_HOME/wlserver_10.3/common/templates/domains/wls.jar')
#Change the Administration Server name.
cd('Servers/AdminServer')
set('Name', 'MedRecServer')
#-----------------------------------

セキュリティ・レルム

myrealm

これは、デフォルトの(アクティブな)WebLogic Serverセキュリティ・レルムです。管理者のユーザー・アカウントであるweblogicがこのセキュリティ・レルムに構成されます。


生成されるドメイン出力

Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレートでは、簡単なWebLogic Serverドメインを作成できます。デフォルトでは、Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレートを使用すると、必須コンポーネント(管理サーバーと単一管理ユーザー)のみで構成されるドメインが生成されます。必要なアプリケーションは、このドメイン内で作成および構成する必要があります。

次の表は、Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレートで生成されるデフォルトのディレクトリ構造とファイルの定義を示しています。特に指定がないかぎり、デフォルトで構成ウィザード・フレームワークではMW_HOME\user_projects\domains\base_domainディレクトリにドメインが作成されます。デフォルトの構成設定を変更すると、その出力ディレクトリ構造は、ここに示したディレクトリ構造と異なる場合があります。

表2-4 Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレートから生成される出力

ディレクトリ ファイル名 説明

user_projects\applications\base_domain\

該当なし

作成するカスタム・アプリケーション・ファイルのリポジトリとして指定されたディレクトリ。

user_projects\domains\base_domain\

fileRealm.properties

互換性セキュリティの使用時にデフォルトのセキュリティ・レルムで使用可能なACL、ユーザー、およびグループを格納したファイル。

user_projects\domains\base_domain\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\autodeploy\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では自動デプロイメントのプレースホルダーとして機能します。

user_projects\domains\base_domain\bin\

setDomainEnv.cmd

setDomainEnv.sh

WindowsおよびUNIXシステムの開発環境をそれぞれ設定するために使われるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\bin\

startManagedWebLogic.cmd

startManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\bin\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\bin\

stopManagedWebLogic.cmd

stopManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\bin\

stopWebLogic.cmd

stopWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\config\

config.xml

管理サーバーで使用される構成情報を格納したファイル。詳細は、『Oracle WebLogic Serverドメインの構成について』のドメイン構成ファイルに関する項を参照してください。

user_projects\domains\base_domain\config\deployments\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、アプリケーションのステージング・モードが「staged」の場合に、アプリケーションのステージングのために使用されます。

user_projects\domains\base_domain\config\diagnostics\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、WebLogic診断フレームワーク(WLDF)のインストゥルメンテーションに関連付けられたシステム・モジュールを格納するために使用されます。

user_projects\domains\base_domain\config\jdbc\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、(JSR-88とは異なり) JMXから直接構成できるグローバルJDBCモジュールを格納するために使用されます。

user_projects\domains\base_domain\config\jms\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、(JSR-88とは異なり) JMXから直接構成できるグローバルJMSモジュールを格納するために使用されます。

user_projects\domains\base_domain\config\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、サーバーのJava仮想マシンが起動したときにサーバーのシステム・クラスパスに追加されるJARファイルを格納するために使用されます。

user_projects\domains\base_domain\config\nodemanager\

nm_password.properties

ノード・マネージャ・パスワード・プロパティの値を含むファイル。

user_projects\domains\base_domain\config\security\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、セキュリティ・フレームワーク用のシステム・モジュールを格納するために使用されます。このディレクトリには、ドメインの現在のレルムにおける各タイプのセキュリティ・プロバイダごとにセキュリティ・プロバイダ構成拡張が1つずつ含まれます。

user_projects\domains\base_domain\console-ext\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではWebLogic Server管理コンソールに対するカスタム拡張用のプレースホルダーとして機能します。

user_projects\domains\base_domain\init-info\

domain-info.xml

ドメインの作成と拡張の情報を識別するために使用されるファイル。情報は、ドメイン内のコンポーネントのID、ドメインで使用されるJDKとアプリケーション・ディレクトリの場所、ドメインの作成と拡張に使用されるテンプレートなどです。

user_projects\domains\base_domain\init-info\

security.xml

ドメイン・リソースへのIDとアクセスを確立するユーザー・グループとロールを作成するために使用されるファイル。

user_projects\domains\base_domain\init-info\

startscript.xml

ドメインのルート・ディレクトリおよびbinディレクトリに配置される*.cmdファイルおよび*.shファイルを作成するために使用されるファイル。

user_projects\domains\base_domain\init-info\

tokenValue.properties

起動スクリプトで指定されたトークンを置き換える実際の値を含んでいるファイル。

user_projects\domains\base_domain\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではドメインのライブラリ用のプレースホルダーとして機能します。このディレクトリ内のJARファイルは、サーバー起動時にサーバー・クラスパスの最後に動的に追加されます。

user_projects\domains\base_domain\security\

DefaultAuthenticatorInit.ldift

DefaultRoleMapperInit.ldift

XACMLRoleMapperInit.ldift

認証(ユーザーとグループ)、認可、ロール・マッピングなどのブートストラップ処理で使用されるファイル。これらのファイルには、LDAP固有の情報が収められています。

注意: このリリースで作成したWebLogicドメインでは、デフォルトでXACMLプロバイダが使用されます。これらのXACMLセキュリティ・プロバイダは、WebLogic認可プロバイダ(DefaultAuthorizer)およびWebLogicロール・マッピング・プロバイダ(DefaultRoleMapper)を使用して作成されたロールおよびポリシーと互換性があります。詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの理解』のWebLogicセキュリティ・プロバイダに関する項を参照してください。

user_projects\domains\base_domain\security\

SerializedSystemIni.dat

暗号化されたセキュリティ情報を格納したファイル。

user_projects\domains\base_domain\servers\AdminServer\security\

boot.properties

サーバーの起動に必要なユーザー名やパスワードなど、サーバーの起動プロパティを格納したファイル(暗号化形式)。このファイルは、起動モードとして開発モードを選択した場合にのみ生成されます。

このファイルによって、サーバーの起動サイクルにおけるユーザー名とパスワードの入力を省略できます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーの起動と停止を行うためにユーザー資格証明の指定に関する項を参照を参照してください。

user_projects\domains\base_domain\user_staged_config\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では、管理者がドメイン内の管理対象サーバーにコピーするために必要に応じてステージングする構成情報のプレースホルダーとして機能します。


WebLogic Server Starterドメイン・テンプレート

製品をインストールすると、事前定義済のWebLogic Serverドメイン・テンプレートも1つインストールされます。このテンプレートには、デフォルトのドメイン構成設定およびテンプレートの使用を開始するための「ようこそ」ページを提供するアプリケーションが含まれています。これらの事前定義済テンプレートを構成ウィザードまたはWLSTとともに使用すると、ドメインの作成や拡張を簡単に行うことができます。

テンプレートの詳細

次の表には、WebLogic Server Starterドメイン・テンプレートの基本情報が記載されています。

表2-5 WebLogic Server Starterドメイン・テンプレートの情報

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

ドメイン

構成ウィザードでのテンプレート名

このテンプレートは、構成ウィザードの製品リストから利用できません。「ドメイン・ソースの選択」画面または「拡張ソースの選択」画面の「参照」オプションを使用してJARファイルが格納されている場所に移動することによってのみこのテンプレートを選択できます。

テンプレートJARファイルと場所

MW_HOME\common\templates\domain\wls_starter.jar

テンプレート依存

なし


WebLogic Server Starterドメインで構成されるリソースとサービス

次の表には、Basic WebLogic Server Starterドメイン・テンプレートで作成されたドメインで構成されるリソースとサービスを示しています。

表2-6 WebLogic Server Starterドメインで構成されるリソース

リソースの種類 名前 ノート

管理サーバー

AdminServer

管理サーバーのデフォルトの構成は次のとおりです。

  • リスニング・アドレス: All Local Addresses

  • リスニング・ポート: 7001

  • SSLが無効

ドメインの作成に構成ウィザードまたはWLSTオフラインを使用し、管理サーバー名をデフォルト名のAdminServerとは別の名前にする場合、名前は手動で構成する必要があります。拡張テンプレートを適用した後には名前を変更できません。

構成ウィザードでドメインを作成するときの管理サーバー名のカスタマイズ方法の詳細は、『構成ウィザードを使用したドメインの作成』のWebLogicドメインの作成に関する項を参照してください。

WLSTオフラインでドメインを作成するときの管理サーバー名のカスタマイズ方法の詳細は、『Oracle WebLogic Scripting Tool』のWLSTオフラインを使用したWebLogicドメインの作成に関する項を参照してください。

次のWLSTオフライン・サンプル・コード・スニペットは、デフォルトの管理サーバー名であるAdminServerをMedRecServerに変更する方法を示しています。

#-----------------------------------#
Read the Basic WebLogic Server Domain template
readTemplate('d:/MW_HOME/wlserver_10.3/common/templates/domains/wls.jar')
#Change the Administration Server name.
cd('Servers/AdminServer')
set('Name', 'MedRecServer')
#-----------------------------------

セキュリティ・レルム

myrealm

デフォルトの(アクティブな)WebLogic Serverセキュリティ・レルム。

アプリケーション・デプロイメント

wls_starter

初期ドメインにデプロイしたサンプルWebアプリケーション。

確認してください - この名前は、管理コンソールのそれと異なっています。


生成されるドメイン出力

Starter WebLogic Serverドメイン・テンプレートでは、簡単なWebLogic Serverドメインを作成できます。デフォルトでは、Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレートを使用すると、必須コンポーネント(管理サーバーと単一管理ユーザー)のみで構成されるドメインが生成されます。必要なアプリケーションは、このドメイン内で作成および構成する必要があります。

次の表は、Starter WebLogic Serverドメイン・テンプレートで生成されるデフォルトのディレクトリ構造とファイルの定義を示しています。特に指定がないかぎり、デフォルトで構成ウィザード・フレームワークではMW_HOME\user_projects\domains\base_domainディレクトリにドメインが作成されます。デフォルトの構成設定を変更すると、その出力ディレクトリ構造は、ここに示したディレクトリ構造と異なる場合があります。

表2-7 WebLogic Server Starterドメイン・テンプレートから生成される出力

ディレクトリ ファイル 説明

user_projects\applications\base_domain\

該当なし

作成するカスタム・アプリケーション・ファイルのリポジトリとして指定されたディレクトリ。

user_projects\applications\target\wl_starter\

wls_starter.war

初期ドメインにデプロイしたWebアプリケーション・ファイル。

user_projects\domains\base_domain\

fileRealm.properties

互換性セキュリティの使用時にデフォルトのセキュリティ・レルムで使用可能なACL、ユーザー、およびグループを格納したファイル。

user_projects\domains\base_domain\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\autodeploy\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では自動デプロイメントのプレースホルダーとして機能します。

user_projects\domains\base_domain\bin\

setDomainEnv.cmd

setDomainEnv.sh

WindowsおよびUNIXシステムの開発環境をそれぞれ設定するために使われるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\bin\

startManagedWebLogic.cmd

startManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\bin\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\bin\

stopManagedWebLogic.cmd

stopManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\bin\

stopWebLogic.cmd

stopWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\config\

config.xml

管理サーバーで使用される構成情報を格納したファイル。詳細は、『Oracle WebLogic Serverドメインの構成について』のドメイン構成ファイルに関する項を参照してください。

user_projects\domains\base_domain\config\deployments\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、アプリケーションのステージング・モードが「staged」の場合に、アプリケーションのステージングのために使用されます。

user_projects\domains\base_domain\config\diagnostics\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、WebLogic診断フレームワーク(WLDF)のインストゥルメンテーションに関連付けられたシステム・モジュールを格納するために使用されます。

user_projects\domains\base_domain\config\jdbc\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、(JSR-88とは異なり) JMXから直接構成できるグローバルJDBCモジュールを格納するために使用されます。

user_projects\domains\base_domain\config\jms\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、(JSR-88とは異なり) JMXから直接構成できるグローバルJMSモジュールを格納するために使用されます。

user_projects\domains\base_domain\config\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、サーバーのJava仮想マシンが開始したときにサーバーのシステム・クラス・パスに追加されるJARファイルを格納するために使用されます。

user_projects\domains\base_domain\config\nodemanager\

nm_password.properties

ノード・マネージャ・パスワード・プロパティの値を含むファイル。

user_projects\domains\base_domain\config\security\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、セキュリティ・フレームワーク用のシステム・モジュールを格納するために使用されます。このディレクトリには、ドメインの現在のレルムにおける各タイプのセキュリティ・プロバイダごとにセキュリティ・プロバイダ構成拡張が1つずつ含まれます。

user_projects\domains\base_domain\console-ext\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではWebLogic Server管理コンソールに対するカスタム拡張用のプレースホルダーとして機能します。

user_projects\domains\base_domain\init-info\

domain-info.xml

ドメインの作成と拡張の情報を識別するために使用されるファイル。情報は、ドメイン内のコンポーネントのID、ドメインで使用されるJDKとアプリケーション・ディレクトリの場所、ドメインの作成と拡張に使用されるテンプレートなどです。

user_projects\domains\base_domain\init-info\

security.xml

ドメイン・リソースへのIDとアクセスを確立するユーザー・グループとロールを作成するために使用されるファイル。

user_projects\domains\base_domain\init-info\

startscript.xml

ドメインのルート・ディレクトリおよびbinディレクトリに配置される*.cmdファイルおよび*.shファイルを作成するために使用されるファイル。

user_projects\domains\base_domain\init-info\

tokenValue.properties

起動スクリプトで指定されたトークンを置き換える実際の値を含んでいるファイル。

user_projects\domains\base_domain\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではドメインのライブラリ用のプレースホルダーとして機能します。このディレクトリ内のJARファイルは、サーバー起動時にサーバー・クラスパスの最後に動的に追加されます。

user_projects\domains\base_domain\security\

DefaultAuthenticatorInit.ldift

DefaultRoleMapperInit.ldift

XACMLRoleMapperInit.ldift

認証(ユーザーとグループ)、認可、ロール・マッピングなどのブートストラップ処理で使用されるファイル。これらのファイルには、LDAP固有の情報が収められています。

注意: このリリースで作成したWebLogicドメインでは、デフォルトで、XACMLプロバイダが使用されます。このXACMLセキュリティ・プロバイダは、WebLogic認可プロバイダ(DefaultAuthorizer)およびWebLogicロール・マッピング・プロバイダ(DefaultRoleMapper)を使用して作成されたロールおよびポリシーと互換性があります。詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの理解』のWebLogicセキュリティ・プロバイダに関する項を参照してください。

user_projects\domains\base_domain\security\

SerializedSystemIni.dat

暗号化されたセキュリティ情報を格納したファイル。

user_projects\domains\base_domain\servers\AdminServer\security\

boot.properties

サーバーの起動に必要なユーザー名やパスワードなど、サーバーの起動プロパティを格納したファイル(暗号化形式)。このファイルは、起動モードとして開発モードを選択した場合にのみ生成されます。

このファイルによって、サーバーの起動サイクルにおけるユーザー名とパスワードの入力を省略できます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーの起動と停止を行うためにユーザー資格証明の指定に関する項を参照を参照してください。


WebLogic Advanced Web Services拡張テンプレート

構成ウィザードまたはWLSTの使用により、基本WebLogic Serverドメインを容易に拡張して高度なWebサービスを使用するために必要なリソースを含めることができます。これは、WebLogic Advanced Web Services拡張テンプレートで提供されるリソースやサービスを基本WebLogic Serverドメインに追加することによって行います。

テンプレートの詳細

次の表には、WebLogic Advanced Web Services拡張テンプレートの基本情報が記載されています。

表2-8 WebLogic Advanced Web Services拡張テンプレートの情報

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

構成ウィザードでのテンプレート名

WebLogic Advanced Web Services拡張

テンプレートJARファイルと場所

MW_HOME\common\templates\applications\wls_webservice.jar

テンプレート依存

Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレート


構成されるリソースとサービス

次の表は、WebLogic Advanced Web Services拡張テンプレートで拡張されるドメイン内で構成されるリソースとサービスを示しています。

このテンプレートでは、また、サービスのJMSシステム・リソース(WsseJMSModule)、第2のサービスのワーク・マネージャ(weblogic.wsee.mdb.DispatchPolicy)が表示され、両方ともAdminServerがターゲットとなります。

JMSサーバーの永続ストアとなるJMSファイル・ストア(WseeFileStore)があります。WseeJMSServerを表示するには、「構成のサマリー」画面を開いて、左側のWseeJMSServerエントリを選択する必要があります。関連キューが表示されません(作成してから管理コンソールで確認します)。SAFエージェント(ReliableWseeSAFAgent)もあります。

表2-9 WebLogic Advanced Web Servicesドメインで構成されるリソース

リソースの種類 名前 拡張の結果

管理サーバー

AdminServer

Basic WebLogic Serverドメインで提供される管理サーバーを使用します。ドメイン作成時に名前を変更しないかぎり、デフォルト名はAdminServerです。拡張テンプレートで参照される管理サーバーはcgServerです。

管理サーバーのデフォルトの構成は次のとおりです。

  • リスニング・アドレス: All Local Addresses

  • リスニング・ポート: 7001

  • SSLが有効

  • SSLリスニング・ポート : 7002

ドメイン作成中の管理サーバーのネーミングの詳細は、「Basic WebLogic Server Domainで構成されるリソースとサービス」を参照してください。

セキュリティ・レルム

myrealm

Basic WebLogic Serverドメインによって提供されたデフォルトのセキュリティ・レルムを使用します。

JMSキュー

WseeMessageQueue

JMSキューをJMSサーバーであるWseeJMSServerに追加します。

キューは、JMSModules/モジュールの名前で、WseeJMSModuleの下にあります。

JMSキュー

WseeCallbackQueue

JMSキューをJMSサーバーであるWseeJMSServerに追加します。

JMSサーバー

WseeJmsServer

JMSサーバーをシステム・リソースとして追加し、それを管理サーバーであるAdminServerにターゲット指定します。


生成されるドメイン出力

次の表に、WebLogic Advanced Web Services拡張テンプレートを基本WebLogic Serverドメインに適用した後に生成されるファイルとデフォルトのディレクトリ構造を定義します。特に指定がないかぎり、構成ウィザードでは、デフォルトでMW_HOME\user_projects\domains\base_domainディレクトリにドメインが作成されます。デフォルトの構成設定を変更すると、その出力ディレクトリ構造は、ここに示したディレクトリ構造と異なる場合があります。

表2-10 WebLogic Advanced Web Services拡張テンプレート適用後の基本ドメイン

ディレクトリ ファイル 説明

user_projects\applications\base_domain\

該当なし

作成するカスタム・アプリケーション・ファイルのプレースホルダーとして機能するディレクトリ。

user_projects\applications\base_domain\

fileRealm.properties

互換性セキュリティの使用時にデフォルトのセキュリティ・レルムで使用可能なACL、ユーザー、およびグループを格納したファイル。

user_projects\applications\base_domain\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\

URLs.dat

JDBCデータベースのURLを格納したファイル。

user_projects\applications\base_domain\autodeploy\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では自動デプロイメントのプレースホルダーとして機能します。

user_projects\applications\base_domain\bin\

setDomainEnv.cmd

setDomainEnv.sh

WindowsおよびUNIXシステムの開発環境をそれぞれ設定するために使われるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\bin\

startManagedWebLogic.cmd

startManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\bin\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\bin\

stopManagedWebLogic.cmd

stopManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\bin\

stopWebLogic.cmd

stopWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\config\

config.xml

管理サーバーで使用される構成情報を格納したファイル。詳細は、『Oracle WebLogic Serverドメインの構成について』のドメイン構成ファイルに関する項を参照してください。

user_projects\applications\base_domain\config\deployments\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、アプリケーションのステージング・モードが「staged」の場合に、アプリケーションのステージングのために使用されます。

user_projects\applications\base_domain\config\diagnostics\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、WebLogic診断フレームワーク(WLDF)のインストゥルメンテーションに関連付けられたシステム・モジュールを格納するために使用されます。

user_projects\applications\base_domain\config\jms

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、(JSR-88とは異なり) JMXから直接構成できるグローバルJMSモジュールを格納するために使用されます。

user_projects\applications\base_domain\config\jms

wseejmsmodule-jms.xml

高度なWebサービス用に構成されるドメインのグローバルJMSモジュール。

user_projects\applications\base_domain\config\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、サーバーのJava仮想マシンが開始したときにサーバーのシステム・クラス・パスに追加されるJARファイルを格納するために使用されます。

user_projects\applications\base_domain\config\nodemanager\

nm_password.properties

ノード・マネージャ・パスワード・プロパティの値を含むファイル。

user_projects\applications\base_domain\config\security\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、セキュリティ・フレームワーク用のシステム・モジュールを格納するために使用されます。このディレクトリには、ドメインの現在のレルムにおける各タイプのセキュリティ・プロバイダごとにセキュリティ・プロバイダ構成拡張が1つずつ含まれます。

user_projects\applications\base_domain\console-ext\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではWebLogic Server管理コンソールに対するカスタム拡張用のプレースホルダーとして機能します。

user_projects\applications\base_domain\init-info\

domain-info.xml

ドメインの作成と拡張の情報を識別するために使用されるファイル。情報は、ドメイン内のコンポーネントのID、ドメインで使用されるJDKとアプリケーション・ディレクトリの場所、ドメインの作成と拡張に使用されるテンプレートなどです。

user_projects\applications\base_domain\init-info\

security.xml

ドメイン・リソースへのIDとアクセスを確立するユーザー・グループとロールを作成するために使用されるファイル。

user_projects\applications\base_domain\init-info\

startscript.xml

ドメインのルート・ディレクトリおよびbinディレクトリに配置される*.cmdファイルおよび*.shファイルを作成するために使用されるファイル。

user_projects\applications\base_domain\init-info\

tokenValue.properties

起動スクリプトで指定されたトークンを置き換える実際の値を含んでいるファイル。

user_projects\applications\base_domain\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではドメインのライブラリ用のプレースホルダーとして機能します。このディレクトリ内のJARファイルは、サーバー起動時にサーバー・クラスパスの最後に動的に追加されます。

user_projects\applications\base_domain\security\

DefaultAuthenticatorInit.ldift

DefaultRoleMapperInit.ldift

XACMLRoleMapperInit.ldift

認証(ユーザーとグループ)、認可、ロール・マッピングなどのブートストラップ処理で使用されるファイル。これらのファイルには、LDAP固有の情報が収められています。

注意: このリリースで作成したWebLogicドメインでは、デフォルトで、XACMLプロバイダが使用されます。これらのXACMLセキュリティ・プロバイダは、WebLogic認可プロバイダ(DefaultAuthorizer)およびWebLogicロール・マッピング・プロバイダ(DefaultRoleMapper)を使用して作成されたロールおよびポリシーと互換性があります。詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの理解』のWebLogicセキュリティ・プロバイダに関する項を参照してください。

user_projects\applications\base_domain\security\

SerializedSystemIni.dat

暗号化されたセキュリティ情報を格納したファイル。

user_projects\applications\base_domain\servers\AdminServer\security\

boot.properties

サーバーの起動に必要なユーザー名やパスワードなど、サーバーの起動プロパティを格納したファイル(暗号化形式)。このファイルは、起動モードとして開発モードを選択した場合にのみ生成されます。

このファイルによって、サーバーの起動サイクルにおけるユーザー名とパスワードの入力を省略できます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーの起動と停止を行うためにユーザー資格証明の指定に関する項を参照を参照してください。

user_projects\applications\base_domain\user_staged_config\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では、管理者がドメイン内の管理対象サーバーにコピーするために必要に応じてステージングする構成情報のプレースホルダーとして機能します。


WebLogic Advanced Web Services for JAX-WS拡張テンプレート

WebLogic Advanced Web Services for JAX-WS拡張テンプレートでは、次の高度なWebサービスの機能をサポートするために必要なリソースが自動的に構成されます。


注意:

2つのAdvanced Web Servicesテンプレートはそれぞれ、ドメイン内で個別にまたは一緒に使用することができます。このテンプレートは、WebLogic Advanced Web Services拡張テンプレートが適用されたドメインに適用する場合、Advanced Web Services for JAX-WSテンプレートを適用する前にAdvanced Web Servicesテンプレートを適用する必要があります。

詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービス・スタート・ガイド』の高度なWeb Services機能のためのドメインの構成に関する項を参照してください。

テンプレートの詳細

次の表には、WebLogic Advanced Web Services for JAX-WS拡張テンプレートの基本情報が記載されています。

表2-11 WebLogic Advanced Web Services for JAX-WS拡張テンプレートの詳細

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

構成ウィザードでのテンプレート名

WebLogic Advanced Web Services for JAX-WS Extension - 10.3.3.0

テンプレートJARファイルと場所

MW_HOME\common\templates\applications\wls_webservice_jaxws.jar

テンプレート依存

Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレート


構成されるリソースとサービス

この表に、WebLogic Advanced Web Services for JAX-WSテンプレートで拡張されたドメインに構成されるリソースとサービスが記載されています。

表2-12 WebLogic Advanced Web Services for JAX-WSドメインで構成されるリソース

リソースの種類 名前 拡張の結果

管理サーバー

AdminServer

Basic WebLogic Serverドメインで提供される管理サーバーを使用します。ドメイン作成時に名前を変更しないかぎり、デフォルト名はAdminServerです。拡張テンプレートで参照される管理サーバーはcgServerです。

管理サーバーのデフォルトの構成は次のとおりです。

  • リスニング・アドレス: All Local Addresses

  • リスニング・ポート: 7001

  • SSLが有効

  • SSLリスニング・ポート : 7002

ドメイン作成中の管理サーバーのネーミングの詳細は、「Basic WebLogic Server Domainで構成されるリソースとサービス」を参照してください。

セキュリティ・レルム

myrealm

Basic WebLogic Serverドメインによって提供されたデフォルトのセキュリティ・レルムを使用します。

JMSサーバー

WseeJaxwsJmsServer

JMSサーバーをシステム・リソースとして追加し、それを管理サーバーにターゲット指定します。

ファイル・ストア

WseeJaxwsFileStore

WseeJaxwsJmsServer JMSサーバーの永続ストアとして使用するファイル・ストアを追加します。このファイル・ストアは管理サーバーにターゲット指定されます。

JMSシステム・リソース

WseeJaxwsJmsModule

クラスタの分散宛先を定義します。すべての関連付けられた対象がJAX-WS Webサービスをサポートするために使用されます。サブデプロイメントの名前はWseeJaxwsJmsServerSubです。

注意: デフォルトでは、重み設定された分散宛先(WDD)が構成されています。クラスタ環境では、宛先を共通分散宛先(UDD)にアップグレードすることを強くお薦めします。

構成ウィザードを使用して分散宛先タイプを変更する方法については、『構成ウィザードを使用したドメインの作成』のJMS分散宛先タイプの選択に関する項を参照してください

JMSキュー

weblogic.wsee.BufferedRequest Queue

weblogic.wsee.BufferedRequestErrorQueue

weblogic.wsee.BufferedResponseQueue

weblogic.wsee.BufferedResponseErrorQueue

これらのJMSキューをJMSサーバーに追加し、WseeJaxwsJmsServerにターゲット指定します。

これらのキューは将来の使用のために予約されます。

SAFエージェント

ReliableWseeJaxwsSAFAgent

WseeJaxwsFileStoreを使用するこのストア・アンド・フォワード・エージェントを追加し、管理サーバーにターゲット指定します。SAFエージェントによって信頼性のあるメッセージの受信と処理が制御されます。

ワーク・マネージャ

weblogic.wsee.jaxws.mdb.DispatchPolicy

このワーク・マネージャを追加し、管理サーバーにターゲット指定します。ワーク・マネージャによって、スレッド・プール・リソースを定義できます。

論理ストア

WseeStore

BufferingQueueJndiNameweblogic.wsee.BufferedRequestQueueとして指定するこの論理ストアを追加します。

この論理ストアは将来の使用のために予約されます。


Avitek Medical Records Sampleドメイン・テンプレート

構成ウィザードまたはWLSTの使用により、基本WebLogic Serverドメインを容易に拡張してAvitek Medical Records Sampleドメインを作成できます。これは、Avitek Medical Records Sampleドメイン拡張テンプレートで提供されるリソースおよびサービスを基本WebLogic Serverドメインに追加することによって行われます。

Avitek Medical Recordsサンプル・アプリケーションの詳細は、『Oracle WebLogic Serverインフォメーション・ロードマップ』のサンプル・アプリケーションおよびコード例に関する項を参照してください。

テンプレートの詳細

次の表には、Avitek Medical Records Sampleドメイン拡張テンプレートの基本情報が記載されています。

表2-13 Avitek Medical Records Sample Domainの情報

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

構成ウィザードでのテンプレート名

このテンプレートは、構成ウィザードの製品リストから利用できません。「ドメイン・ソースの選択」画面または「拡張ソースの選択」画面の「参照」オプションを使用してJARファイルが格納されている場所に移動することによってのみこのテンプレートを選択できます。

テンプレートJARファイルと場所

MW_HOME\common\templates\applications\medrec.jar

テンプレート依存

Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレート


構成されるリソースとサービス

次の表は、Avitek Medical Records Sample拡張テンプレートで拡張されるドメイン内で構成されるリソースとサービスを示しています。

ワーク・マネージャ・サービス(weblogic.wsee.mdb.DispatchPolicy)も使用可能ですが、管理サーバーの対象ではありません。

表2-14 Avitek Medical Records Domainで構成されるリソース

リソースの種類 名前 拡張の結果

管理サーバー

AdminServer

基本WebLogic Serverドメインで提供される管理サーバーを使用します。ドメイン作成時に名前を変更しないかぎり、デフォルト名はAdminServerです。拡張テンプレートで参照される管理サーバーはMedRecServerです。(これは正しいですか? これはどこにも表示されません。管理コンソールではAdminServerと表示されます)

管理サーバーのデフォルトの構成は次のとおりです。

  • リスニング・アドレス: All Local Addresses

  • リスニング・ポート: 7001

  • SSLが有効

  • SSLポート : 7002

ドメイン作成中の管理サーバーのネーミングの詳細は、「Basic WebLogic Server Domainで構成されるリソースとサービス」を参照してください。

セキュリティ・レルム

myrealm

Basic WebLogic Serverドメインで提供されるデフォルト・セキュリティ・レルムを使用します。

アプリケーション・デプロイメント

browser-starter

browser-starter Webアプリケーションを追加し、それを管理サーバーにターゲット指定します。

アプリケーション・デプロイメント

medrec

サンプルmedrecエンタープライズ・アプリケーションを追加し、それを管理サーバーにターゲット指定します。

アプリケーション・デプロイメント

physician

サンプルphysicianエンタープライズ・アプリケーションを追加し、それを管理サーバーにターゲット指定します。

JDBCデータ・ソース

MedRecGlobalDataSourceXA

JDBCデータ・ソースを MedRecGlobalDataSource システム・リソースとして識別します。

JMSキュー

com.bea.medrec.jms.RecordToCreateQueue

com.bea.medrec.jms.PatientNotificationQueue

weblogic.wsee.DefaultQueue

JMSキューをJMSサーバーであるMedRecWseeJMSServerに追加します。

JMSサーバー

MedRecJMSServer

JMSサーバーをMedRec-jmsシステム・リソースとして追加し、それを管理サーバーにターゲット指定します。

JMSシステム・リソース

MedRec-jms

JMSサーバー、接続ファクトリ、およびキューをJMSシステム・リソースとして使用するように追加し、リソースを管理サーバーにターゲット指定します。

メール・セッション

mail/MedRecMailSession

このメール・セッションを追加します。

SAFエージェント

WsrmAgent

MedRecWseeFileStorfileストアを使用するこのストア・アンド・フォワード・エージェントを追加し、管理サーバーにターゲット指定します。

デプロイ済みライブラリ

jsf1.2@1.2.9.0

Java Server Facesバージョン1.2ライブラリを追加します。

デプロイ済みライブラリ

jstl1.2.@1.2.1.0

Java standard tagging (JSTL) Version 1.2ライブラリを追加します。

WLDFシステム・リソース

MedRecWLDF

仕分けインジェクション用のWLDFシステム・リソースと定義されたWLDFインストゥルメンテーション監視を追加し、それらを管理サーバーにターゲット指定します。


生成されるドメイン出力

次の表に、Avitek Medical Records Sample Domain拡張テンプレートを基本WebLogic Serverドメインに適用した後に生成されるファイルとデフォルトのディレクトリ構造を定義します。特に指定がないかぎり、構成ウィザードでは、デフォルトでMW_HOME\user_projects\domains\base_domainディレクトリにドメインが作成されます。デフォルトの構成設定を変更すると、その出力ディレクトリ構造は、ここに示したディレクトリ構造と異なる場合があります。

表2-15 Avitek Medical Records Sample拡張テンプレート適用後の基本ドメイン

ディレクトリ ファイル 説明

user_projects\applications\base_domain\dist\

各種

各種のAvitek Medical Recordsアプリケーションの配布を含むサブディレクトリがあります。

user_projects\applications\base_domain\doc\

各種

Avitek Medical Recordsオンライン・ドキュメントを含むディレクトリとファイル。

user_projects\applications\base_domain\lib\

各種

Avitek Medical Recordsサンプルをサポートするライブラリ・ファイルを含むサブディレクトリがあります。

user_projects\applications\base_domain\modules\

各種

Java、XML、JSP、HTMLの各種ファイルなどのAvitek Medical Recordsソース・コードを含むサブディレクトリがあります。

user_projects\applications\base_domain\

build.xml

Avitek Medical Recordsサンプル用のデータベースを設定するための対応するスクリプトで使用されるAntビルド・ファイル。

user_projects\domains\base_domain\

fileRealm.properties

互換性セキュリティの使用時にデフォルトのセキュリティ・レルムで使用可能なACL、ユーザー、およびグループを格納したファイル。

user_projects\domains\base_domain\

log4j.properties

MedRecApp.logファイルなどのAvitek Medical Records Log4j実装を構成します。

user_projects\domains\base_domain\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\autodeploy\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では自動デプロイメントのプレースホルダーとして機能します。

user_projects\domains\base_domain\bin\

setDomainEnv.cmd

setDomainEnv.sh

WindowsおよびUNIXシステムの開発環境をそれぞれ設定するために使われるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\bin\

startManagedWebLogic.cmd

startManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\bin\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\bin\

stopManagedWebLogic.cmd

stopManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\bin\

stopWebLogic.cmd

stopWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\domains\base_domain\config\

config.xml

管理サーバーで使用される構成情報を格納したファイル。詳細は、『Oracle WebLogic Serverドメインの構成について』のドメイン構成ファイルに関する項を参照してください。

user_projects\domains\base_domain\config\deployments\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、アプリケーションのステージング・モードが「staged」の場合に、アプリケーションのステージング用に使用されます。

user_projects\domains\base_domain\config\diagnostics\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、WebLogic診断フレームワーク(WLDF)のインストゥルメンテーションに関連付けられたシステム・モジュールを格納するために使用されます。

user_projects\domains\base_domain\config\diagnostics\

MedRecWLDF.xml

Avitek Medical Records診断インストゥルメンテーションの診断記述子情報。

user_projects\domains\base_domain\config\jdbc\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、(JSR-88とは異なり) JMXから直接構成できるグローバルJDBCモジュールを格納するために使用されます。

user_projects\domains\base_domain\config\jdbc\

MedRec-jdbc.xml

Avitek Medical Recordsドメイン用のグローバルなXA JDBCデータ・ソース・モジュール。

user_projects\domains\base_domain\config\jms\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、(JSR-88とは異なり) JMXから直接構成できるグローバルJMSモジュールを格納するために使用されます。

user_projects\domains\base_domain\config\jms\

MedRec-jms.xml

Avitek Medical Recordsドメイン用のグローバルJMSモジュール。

user_projects\domains\base_domain\config\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、サーバーのJava仮想マシンが開始したときにサーバーのシステム・クラス・パスに追加されるJARファイルを格納するために使用されます。

user_projects\domains\base_domain\config\nodemanager\

nm_password.properties

ノード・マネージャ・パスワード・プロパティの値を含むファイル。

user_projects\domains\base_domain\config\security\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、セキュリティ・フレームワーク用のシステム・モジュールを格納するために使用されます。このディレクトリには、ドメインの現在のレルムにおける各タイプのセキュリティ・プロバイダごとにセキュリティ・プロバイダ構成拡張が1つずつ含まれます。

user_projects\domains\base_domain\console-ext\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではWebLogic Server管理コンソールに対するカスタム拡張用のプレースホルダーとして機能します。

user_projects\domains\base_domain\console-ext\

diagnostics-console-extension.jar

診断機能を表示するWeblogic Server管理コンソールへの拡張を実演するファイル。

user_projects\domains\base_domain\init-info\

domain-info.xml

ドメインの作成と拡張の情報を識別するために使用されるファイル。情報は、ドメイン内のコンポーネントのID、ドメインで使用されるJDKとアプリケーション・ディレクトリの場所、ドメインの作成と拡張に使用されるテンプレートなどです。

user_projects\domains\base_domain\init-info\

security.xml

ドメイン・リソースへのIDとアクセスを確立するユーザー・グループとロールを作成するために使用されるファイル。

user_projects\domains\base_domain\init-info\

startscript.xml

ドメインのルート・ディレクトリおよびbinディレクトリに配置される*.cmdファイルおよび*.shファイルを作成するために使用されるファイル。

user_projects\domains\base_domain\init-info\

tokenValue.properties

起動スクリプトで指定されたトークンを置き換える実際の値を含んでいるファイル。

user_projects\domains\base_domain\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではドメインのライブラリ用のプレースホルダーとして機能します。このディレクトリ内のJARファイルは、サーバー起動時にサーバー・クラスパスの最後に動的に追加されます。

user_projects\domains\base_domain\security\

DefaultAuthenticatorInit.ldift

DefaultAuthorizerInit.ldift

認証(ユーザーとグループ)、認可、ロール・マッピングなどのブートストラップ処理で使用されるファイル。これらのファイルには、LDAP固有の情報が収められています。

注意: このリリースで作成したWebLogicドメインでは、デフォルトで、XACMLプロバイダが使用されます。このXACMLセキュリティ・プロバイダは、WebLogic認可プロバイダ(DefaultAuthorizer)およびWebLogicロール・マッピング・プロバイダ(DefaultRoleMapper)を使用して作成されたロールおよびポリシーと互換性があります。詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの理解』のWebLogicセキュリティ・プロバイダに関する項を参照してください。

user_projects\domains\base_domain\servers\AdminServer\security\

boot.properties

サーバーの起動に必要なユーザー名やパスワードなど、サーバーの起動プロパティを格納したファイル(暗号化形式)。このファイルは、起動モードとして開発モードを選択した場合にのみ生成されます。

このファイルによって、サーバーの起動サイクルにおけるユーザー名とパスワードの入力を省略できます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーの起動と停止を行うためにユーザー資格証明の指定に関する項を参照を参照してください。


Avitek Medical Records Sampleドメイン・テンプレート(Springバージョン)

構成ウィザードまたはWLSTの使用により、基本WebLogic Serverドメインを容易に拡張してSpringのAvitek Medical Records Sampleドメインを作成することができます。Avitek Medical Records Sampleドメイン拡張テンプレートで提供されるリソースおよびサービスを、基本WebLogic Serverドメインに追加することで、これを実現できます。

Avitek Medical Recordsサンプル・アプリケーションの詳細は、『Oracle WebLogic Serverインフォメーション・ロードマップ』のサンプル・アプリケーションおよびコード例に関する項を参照してください。

テンプレートの詳細

次の表には、WebLogic Advanced Web Services拡張テンプレートの基本情報が記載されています。テンプレート名には、構成ウィザードの「ドメイン・ソースの選択」画面および「拡張ソースの選択」画面にある製品リストに表示されたテンプレートの名前がそのまま表示されます。

表2-16 Avitek Medical Records Sample Domain (Spring)の情報

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

テンプレート名

このテンプレートは、構成ウィザードの製品リストから利用できません。「ドメイン・ソースの選択」画面または「拡張ソースの選択」画面の「参照」オプションを使用してJARファイルが格納されている場所に移動することによってのみこのテンプレートを選択できます。

テンプレートJARファイルと場所

MW_HOME\common\templates\applications\medrec_spring.jar

テンプレート依存

Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレート


構成されるリソースとサービス

次の表には、SpringのAvitek Medical Records Sample拡張テンプレートで拡張されたドメインに構成されるリソースとサービスを示しています。

2つのワーク・マネージャが構成されますが、どれにもターゲット指定されません。これらを表に含めますか?

表2-17 Spring用のAvitek Medical Records Domainで構成されるリソース

リソースの種類 名前 拡張の結果

管理サーバー

AdminServer

基本WebLogic Serverドメインで提供される管理サーバーを使用します。ドメイン作成時に名前を変更しないかぎり、デフォルト名はAdminServerです。拡張テンプレートで参照される管理サーバーはMedRecServerです。(これは正しいですか?config.xml以外に表示されません。管理コンソールと構成ウィザードでは、AdminServerと表示されます。)

管理サーバーのデフォルトの構成は次のとおりです。

  • リスニング・アドレス: All Local Addresses

  • リスニング・ポート: 7001

  • SSLが有効

  • SSLポート : 7002

ドメイン作成中の管理サーバーのネーミングの詳細は、「Basic WebLogic Server Domainで構成されるリソースとサービス」を参照してください。

セキュリティ・レルム

myrealm

基本WebLogic Serverドメインで提供されるセキュリティ・レルムを使用します。

アプリケーション・デプロイメント

browser-starter

browser-starter Webアプリケーションを追加し、それを管理サーバーにターゲット指定します。

アプリケーション・デプロイメント

medrec

サンプルmedrecエンタープライズ・アプリケーションを追加し、それを管理サーバーにターゲット指定します。

アプリケーション・デプロイメント

physician

サンプルphysicianエンタープライズ・アプリケーションを追加し、それを管理サーバーにターゲット指定します。

JDBCデータ・ソース

MedRecGlobalDataSourceXA

JDBCデータ・ソースを MedRecGlobalDataSource システム・リソースとして識別します。

プールの容量(初期): 2

プールの容量(最大): 10

プロトコル: 2フェーズ・コミット

JMSキュー

com.bea.medrec.jms.RecordToCreateQueue

com.bea.medrec.jms.PatientNotificationQueue

weblogic.wsee.DefaultQueue

これらのJMSキューをJMSサーバーのMedRecWseeJMSServerに追加します。

JMSサーバー

MedRecJMSServer

JMSサーバーをMedRec-jmsシステム・リソースとして追加し、それを管理サーバーにターゲット指定します。

JMSシステム・リソース

MedRec-jms

JMSサーバー、接続ファクトリ、およびキューをJMSシステム・リソースとして使用するように追加し、リソースを管理サーバーにターゲット指定します。

メール・セッション

mail/MedRecMailSession

このメール・セッションを追加します。

SAFエージェント

WsrmAgent

このストア・アンド・フォワード・エージェントを追加します。このエージェントはファイル・ストアであるMedRecWseeFileStoreを使用し、それを管理サーバーにターゲット指定します。

このリソースに関連付られているファイル・ストアではないと思われます。

デプロイ済みライブラリ

jsf1.2@1.2.9.0

Java Server Facesバージョン1.2のライブラリを追加し、管理サーバーにターゲット指定します。

デプロイ済みライブラリ

jstl1.2.@1.2.1.0

Java standard tagging (JSTL)バージョン1.2のライブラリを追加し、管理サーバーにターゲット指定します。

デプロイ済みライブラリ

weblogic-spring#10.3.2.0@10.3.2.0

WebLogic Springバージョン10.3.2のライブラリを追加し、管理サーバーにターゲット指定します。

WLDFシステム・リソース

MedRecWLDF

このWLDFシステム・リソースを追加し、それを管理サーバーにターゲット指定します。WLDFリソースは、ハーベスタ・メトリックおよび仕分けインジェクションのためのインストゥルメンテーション・モニターを定義します(com.oracle.medrec.admin.AdminReport)。


生成されるドメイン出力

次の表に、Spring用Avitek Medical Records Sample Domain拡張テンプレートを基本WebLogic Serverドメインに適用した後に生成されるファイルとデフォルトのディレクトリ構造を定義します。特に指定がないかぎり、構成ウィザードでは、デフォルトでMW_HOME\user_projects\domains\base_domainディレクトリにこのドメインが作成されます。デフォルトの構成設定を変更すると、その出力ディレクトリ構造は、ここに示したディレクトリ構造と異なる場合があります。

表 2-18 Avitek Medical Records Sample拡張テンプレート(Springバージョン)を適用後の基本ドメイン

ディレクトリ ファイル 説明

user_projects\applications\base_domain\dist\

各種

各種のAvitek Medical Recordsアプリケーションを含むサブディレクトリがあります。

user_projects\applications\base_domain\doc\

各種

Avitek Medical Recordsオンライン・ドキュメントを含むディレクトリとファイル。

user_projects\applications\base_domain\lib\

各種

Avitek Medical Recordsサンプルをサポートするライブラリ・ファイルを含むサブディレクトリがあります。

user_projects\applications\base_domain\modules\

各種

Java、XML、JSP、HTMLの各種ファイルなどのAvitek Medical Recordsソース・コードを含むサブディレクトリがあります。


WebLogic Server Default Domain拡張テンプレート

構成ウィザードまたはWLSTの使用により、基本WebLogic Serverドメインを容易に拡張してデフォルトWebLogic Serverドメインを使用するために必要なリソースを含めることができます。これは、WebLogic Server Default Domain拡張テンプレートで提供されるリソースやサービスを基本WebLogic Serverドメインに追加することによって行います。


注意:

WebLogic Server Default Domain拡張テンプレートをベースWebLogicドメインに適用することが、WebLogic Server Examples拡張テンプレートを使用するための前提条件です。

WebLogic Server Examplesドメインでサポートされるサンプルの詳細は、『Oracle WebLogic Serverインフォメーション・ロードマップ』のアプリケーション・サンプルおよびコード例に関する項を参照してください。

テンプレートの詳細

次の表には、WebLogic Server Default Domain拡張テンプレートの基本情報が記載されています。

テンプレート依存には、WebLogic Server Default Domain拡張テンプレートが必要とするリソースを用意するすべてのテンプレートがリストされます。

表 2-19 WebLogic Server Default Domainの情報

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

構成ウィザードでのテンプレート名

このテンプレートは、構成ウィザードの製品リストから利用できません。「ドメイン・ソースの選択」画面または「拡張ソースの選択」画面の「参照」オプションを使用してJARファイルが格納されている場所に移動することによってのみこのテンプレートを選択できます。

テンプレートJARファイルと場所

MW_HOME\common\templates\applications\wls_webservice.jar

テンプレート依存

Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレート


構成されるリソースとサービス

次の表は、WebLogic Server Default Domain拡張テンプレートで拡張されたドメイン内で構成されるリソースとサービスを示しています。

表 2-20 WebLogic Server Default Domainで構成されるリソース

リソースの種類 名前 拡張の結果

管理サーバー

AdminServer

基本WebLogic Serverドメインで提供される管理サーバーを使用します。ドメイン作成時に名前を変更しないかぎり、デフォルト名はAdminServerです。拡張テンプレートで参照される管理サーバーはexamplesServerです。

管理サーバーのデフォルトの構成は次のとおりです。

  • リスニング・アドレス: All Local Addresses

  • リスニング・ポート: 7001

  • SSLが無効

ドメイン作成中の管理サーバーのネーミングの詳細は、「Basic WebLogic Server Domainで構成されるリソースとサービス」を参照してください。

セキュリティ・レルム

myrealm

基本WebLogic Serverドメインで提供されるセキュリティ・レルムを使用します。

アプリケーション・デプロイメント

mainWebApp

mainWebAppアプリケーションを追加し、それを管理サーバーであるexamplesServerにターゲット指定します。

アプリケーション・デプロイメント

examplesWebApp

examplesWebAppアプリケーションを追加し、それを管理サーバーであるexamplesServerにターゲット指定します。

アプリケーション・デプロイメント

ejb20BeanMgedEar

ejb20BeanMgedEarアプリケーションを追加し、それを管理サーバーであるexamplesServerにターゲット指定します。

アプリケーション・デプロイメント

ejb30

ejb30アプリケーションを追加し、それを管理サーバーであるexamplesServerにターゲット指定します。

アプリケーション・デプロイメント

stockEar

stockearアプリケーションを追加し、それを管理サーバーであるexamplesServerにターゲット指定します。

アプリケーション・デプロイメント

asyncServletEar

asyncServletEarエンタープライズ・アプリケーションを追加し、それを管理サーバーであるexamplesServerにターゲット指定します。

アプリケーション・デプロイメント

extServletAnnotationsEar

extServletAnnotationsEarアプリケーションを追加し、それを管理サーバーであるexamplesServerにターゲット指定します。

アプリケーション・デプロイメント

jdbcRowSetsEar

jdbcRowSetsEarアプリケーションを追加し、それを管理サーバーであるexamplesServerにターゲット指定します。

アプリケーション・デプロイメント

jspSimpleTagEar

jspSimpleTagEarアプリケーションを追加し、それを管理サーバーであるexamplesServerにターゲット指定します。

アプリケーション・デプロイメント

webservicesJwsSimpleEar

webservicesJwsSimpleEarアプリケーションを追加し、それを管理サーバーであるexamplesServerにターゲット指定します。

アプリケーション・デプロイメント

xmlBeanEar

xmlBeanEarアプリケーションを追加し、それを管理サーバーであるexamplesServerにターゲット指定します。

JDBCシステム・リソース

examples-demo

次の構成があるこのJDBCデータ・ソースを識別します。

  • JNDI名: examples-dataSource-demoPool

  • グロバール・トランザクション・プロトコル: 2フェーズ・コミット

接続プール設定は次のとおりです。

  • 初期容量: 1

  • 最大容量: 10

JDBCシステム・リソース

examples-demoXA

次の構成があるこのJDBCデータ・ソースを識別します。

  • JNDI名: examples-dataSource-demoXAPool

  • グロバール・トランザクション・プロトコル : 2フェーズ・コミット

接続プール設定は次のとおりです。

  • 初期容量: 2

  • 最大容量: 10

デプロイ済みライブラリ

pubsub#1.0@1.4.0.0

HTTP PublisherSubscriberバージョン1.4.0.0のライブラリを追加し、管理サーバーであるexamplesServerにターゲット指定します。

デプロイ済みライブラリ

weblogic-sca#1.0@1.0.0.0

WebLogic SCAバージョン1.0.0.0のライブラリを追加し、管理サーバーであるexamplesServerにターゲット指定します。

デプロイ済みライブラリ

apache-xbean.jar

(これについての情報が必要です)


生成されるドメイン出力

次の表に、WebLogic Server Default Domain拡張テンプレートを基本WebLogic Serverドメインに適用した後に生成されるファイルとデフォルトのディレクトリ構造を定義します。特に指定がないかぎり、構成ウィザードでは、デフォルトでMW_HOME\user_projects\domains\base_domainディレクトリにドメインが作成されます。デフォルトの構成設定を変更すると、その出力ディレクトリ構造は、ここに示したディレクトリ構造と異なる場合があります。

表2-21 WebLogic Server Default Domain拡張テンプレート適用後の基本ドメイン

ディレクトリ ファイル 説明

user_projects\applications\base_domain\

server\docs\

各種

オンライン・ドキュメントをサポートするためのスタイル・シートとグラフィック・ファイルを含むサブディレクトリがあります。

server\examples\build\

各種

WebLogic Serverサンプル・デプロイメントを含みます。

server\examples\src\

各種

WebLogic Serverサンプルのソース・コードと指示を含みます。

user_projects\domains\base_domain\

fileRealm.properties

互換性セキュリティの使用時にデフォルトのセキュリティ・レルムで使用可能なACL、ユーザー、およびグループを格納したファイル。

setExamplesEnv.cmd

setExamplesEnv.sh

WindowsおよびUNIXシステムでWebLogic Server Examplesを使用する開発環境をそれぞれ設定するスクリプト。

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

startWebLogicEx.cmd

startWebLogicEx.sh

WindowsおよびUNIXシステムでWebLogic Server Examplesドメイン用の管理サーバーを起動するためにそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

autodeploy\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では自動デプロイメントのプレースホルダーとして機能します。

bin\

setDomainEnv.cmd

setDomainEnv.sh

WindowsおよびUNIXシステムの開発環境をそれぞれ設定するために使われるスクリプト。

bin\

startManagedWebLogic.cmd

startManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

bin\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

bin\

stopManagedWebLogic.cmd

stopManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

bin\

stopWebLogic.cmd

stopWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

config\

config.xml

管理サーバーで使用される構成情報を格納したファイル。詳細は、『Oracle WebLogic Serverドメインの構成について』のドメイン構成ファイルに関する項を参照してください。

config\deployments\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、アプリケーションのステージング・モードが「staged」の場合に、アプリケーションのステージングのために使用されます。

config\diagnostics\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、WebLogic診断フレームワーク(WLDF)のインストゥルメンテーションに関連付けられたシステム・モジュールを格納するために使用されます。

config\jdbc\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、(JSR-88とは異なり) JMXから直接構成できるグローバルJDBCモジュールを格納するために使用されます。

config\jdbc\

examples-demo-jdbc.xml

WebLogic Serverデフォルト・ドメイン用のグローバルな非XA JDBCデータ・ソース・モジュール。

config\jdbc\

examples-demoXA-jdbc.xml

WebLogic Serverデフォルト・ドメイン用のグローバルなXA JDBCデータ・ソース・モジュール。

config\jms\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、(JSR-88とは異なり) JMXから直接構成できるグローバルJMSモジュールを格納するために使用されます。

config\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、サーバーのJava仮想マシンが開始したときにサーバーのシステム・クラス・パスに追加されるJARファイルを格納するために使用されます。

config\nodemanager\

nm_password.properties

ノード・マネージャ・パスワード・プロパティの値を含むファイル。

config\security\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、セキュリティ・フレームワーク用のシステム・モジュールを格納するために使用されます。このディレクトリには、ドメインの現在のレルムにおける各タイプのセキュリティ・プロバイダごとにセキュリティ・プロバイダ構成拡張が1つずつ含まれます。

console-ext\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではWebLogic Server管理コンソールに対するカスタム拡張用のプレースホルダーとして機能します。

init-info\

domain-info.xml

ドメインの作成と拡張の情報を識別するために使用されるファイル。情報は、ドメイン内のコンポーネントのID、ドメインで使用されるJDKとアプリケーション・ディレクトリの場所、ドメインの作成と拡張に使用されるテンプレートなどです。

init-info\

security.xml

ドメイン・リソースへのIDとアクセスを確立するユーザー・グループとロールを作成するために使用されるファイル。

init-info\

startscript.xml

ドメインのルート・ディレクトリおよびbinディレクトリに配置される*.cmdファイルおよび*.shファイルを作成するために使用されるファイル。

init-info\

tokenValue.properties

起動スクリプトで指定されたトークンを置き換える実際の値を含んでいるファイル。

lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではドメインのライブラリ用のプレースホルダーとして機能します。このディレクトリ内のJARファイルは、サーバー起動時にサーバー・クラスパスの最後に動的に追加されます。

security\

DefaultAuthenticatorInit.ldift

DefaultAuthorizerInit.ldift

DefaultRoleMapperInit.ldift

XACMLAuthorizerInit.ldift

XACMLRoleMapperInit.ldift

認証(ユーザーとグループ)、認可、ロール・マッピングなどのブートストラップ処理で使用されるファイル。これらのファイルには、LDAP固有の情報が収められています。

注意: このリリースで作成したWebLogicドメインでは、デフォルトで、XACMLプロバイダが使用されます。これらのXACMLセキュリティ・プロバイダは、WebLogic認可プロバイダ(DefaultAuthorizer)およびWebLogicロール・マッピング・プロバイダ(DefaultRoleMapper)を使用して作成されたロールおよびポリシーと互換性があります。詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの理解』のWebLogicセキュリティ・プロバイダに関する項を参照してください。

security\

SerializedSystemIni.dat

暗号化されたセキュリティ情報を格納したファイル。

servers\AdminServer\security\

boot.properties

サーバーの起動に必要なユーザー名やパスワードなど、サーバーの起動プロパティを格納したファイル(暗号化形式)。このファイルは、起動モードとして開発モードを選択した場合にのみ生成されます。

このファイルによって、サーバーの起動サイクルにおけるユーザー名とパスワードの入力を省略できます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーの起動と停止を行うためにユーザー資格証明の指定に関する項を参照を参照してください。

user_staged_config\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では、管理者がドメイン内の管理対象サーバーにコピーするために必要に応じてステージングする構成情報のプレースホルダーとして機能します。


WebLogic Server Examples拡張テンプレート

構成ウィザードまたはWLSTの使用により、基本WebLogic Serverドメインを容易に拡張してWebLogic Server Examplesドメインを作成できます。これは、WebLogic Server Default拡張テンプレートおよびWebLogic Server Examples拡張テンプレートの両方に用意されているリソースとサービスを基本WebLogic Serverドメインに追加することによって行います。

WebLogic Server Examplesドメインでサポートされるサンプルの詳細は、『Oracle WebLogic Serverインフォメーション・ロードマップ』のアプリケーション・サンプルおよびコード例に関する項を参照してください。

テンプレートの詳細

次の表には、WebLogic Server Default Domain拡張テンプレートの基本情報が記載されています。

テンプレート依存では、WebLogic Server Exampless拡張テンプレートで必要となるリソースを提供するすべてのテンプレートがリストされます。テンプレートは、ドメイン内で構成される必要のある順序でリストされます。

表2-22 WebLogic Server Examples拡張の情報

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

構成ウィザードでのテンプレート名

このテンプレートは、構成ウィザードの製品リストから利用できません。「ドメイン・ソースの選択」画面または「拡張ソースの選択」画面の「参照」オプションを使用してJARファイルが格納されている場所に移動することによってのみこのテンプレートを選択できます。

テンプレートJARファイルと場所

MW_HOME\common\templates\applications\wls_examples.jar

テンプレート依存

  • Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレート

  • + WebLogic Server Default Domain拡張テンプレート


構成されるリソースとサービス

WebLogic Server Default Domain拡張テンプレート(表2-20を参照)で構成されたリソースに加えて、WebLogic Server Examples拡張テンプレートでは、次の表にリストされたリソースおよびサービスが構成されます。

表2-23 WebLogic Server Examples Domainで構成される追加リソース

リソースの種類 名前 ノート

管理サーバー

AdminServer

基本WebLogic Serverドメインで提供される管理サーバーを使用します。ドメイン作成時に名前を変更しないかぎり、デフォルト名はAdminServerです。拡張テンプレートで参照される管理サーバーはexamplesServerです。

管理サーバーのデフォルトの構成は次のとおりです。

  • リスニング・アドレス: All Local Addresses

  • リスニング・ポート: 7001

  • SSLが無効

ドメイン作成中の管理サーバーのネーミングの詳細は、「Basic WebLogic Server Domainで構成されるリソースとサービス」を参照してください。

セキュリティ・レルム

myrealm

基本WebLogic Serverドメインで提供されるセキュリティ・レルムを使用します。

アプリケーション・デプロイメント

SamplesSearchWebApp

アプリケーションを追加し、それを管理サーバーにターゲット指定します。

JMSサーバー

examplesJMSServer

JMSサーバーをexamples-jmsシステム・リソースとして追加し、それを管理サーバーにターゲット指定します。

  • 永続ストア: exampleJDBCStore

  • JMSメッセージ・ログ・ファイル: examplesJMSServer

JMSサーバー

WseeJMSServer

JMSサーバーをexamples-jmsシステム・リソースとして追加し、それを管理サーバーにターゲット指定します。

このサーバーが、WSeeFileStore永続ストアを使用するために構成されます。

ファイル・ストア

WseeFileStore

WSEEJMSServer JMSサーバーおよびReliableWseeSAFAgent SAF Agentの永続ストアとして使用するファイル・ストアを追加します。このファイル・ストアはexamplesServer管理サーバーの対象となります。

JDBCストア

exampleJDBCStore

examples-demo JDBCデータ・ソースおよびexamplesJMSServer JMSサーバーの永続ストアとして使用するようにJDBCストアを追加し、そのストアをexamplesServer管理サーバーにターゲット指定します。

JMSシステム・リソース

examples-jms

JMSシステム・リソース用に使用されるJMSサーバー、接続ファクトリ、キュー、およびトピックを識別します。

JMS接続ファクトリ

exampleTopic

exampleTrader

weblogic.examples.jms.QueueConnectionFactory

weblogic.examples.ejb30.QueueConnectionFactory

これらのコネクション・ファクトリをexamples-jmsシステム・リソースとして追加し、examplesServerサーバーにターゲット指定します。

JMSキュー

exampleQueue

jms/MULTIDATASOURCE_MDB_QUEUE

weblogic.examples.ejb30.ExampleQueue

これらのJMSキューをexamplesJMSServer JMSサーバーに追加します。

JMSキュー

weblogic.wsee.wseeExamplesDestinationQueue

このJMSキューをWseeJMSServer JMSサーバーに追加します。

JMSトピック

exampleTopic

quotes

stockTopic

これらのJMSトピックを追加し、examplesJMSServer JMSサーバーにターゲット指定します。

JDBCシステム・リソース

examples-oracleXA

次の構成があるこのJDBCデータ・ソースを識別します。

  • JNDI名: examples-dataSource-oracleXAPool

  • グロバール・トランザクション・プロトコル : 2フェーズ・コミット

データベース・ドライバがoracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSourceとして構成されます。

このデータ・ソースがexamples-multiDataSource-demoXAPoolマルチ・データ・ソースにマップされます。

JDBCシステム・リソース

examples-demoXA-2

管理サーバーの対象とするJDBCデータ・ソースを識別します。このJDBCデータ・ソースには次の構成があります。

  • 接続プール(最大): 100

  • グロバール・トランザクション・プロトコル : 2フェーズ・コミット

このデータ・ソースがexamples-multiDataSource-demoXAPoolマルチ・データ・ソースにマップされます。

JDBCシステム・リソース

examples-multiDataSource-demoXAPool

管理サーバーの対象とするJDBCマルチ・データ・ソースを識別します。これはフェイルオーバーのために構成され、examples-oracleXAおよびexamples-demo-XA-2データ・ソースにマップされます。

SAFエージェント

ReliableWseeSAFAgent

WseeFileStoreファイル・ストアを使用するこのストア・アンド・フォワード・エージェントを追加し、管理サーバーにターゲット指定します。

ワーク・マネージャ

weblogic.wsee.mdb.DispatchPolicy

(これを含めるべきか確認が必要です。どのサーバーにもターゲット指定されていませんが、ターゲット指定可能です。)


生成されるドメイン出力

WebLogic Server Examplesドメインは、個々のJ2EE APIのコーディングにおけるベスト・プラクティスを示すサンプル集と、これらのサンプルを実行する一連のスクリプトで構成されています。WebLogic Server Default拡張テンプレートが基本ドメインに適用されると、WebLogic Server Examples拡張テンプレートを適用することによって、WebLogic Server Examplesドメインを作成できるようになります。

表2-24 WebLogic Server DefaultおよびWebLogic Server Examples拡張テンプレート適用後の基本ドメイン

ディレクトリ ファイル 説明

user_projects\applications\base_domain\

server\

wls_samples_overview.html

WebLogic Serverサンプル・オンライン・ドキュメント・ビューアを開くファイル。

server\docs\

各種

WebLogic Server examplesサンプル・ドキュメント・ビューアをサポートするディレクトリとファイル。

server\examples\build\

各種

WebLogic Serverのサンプルを構築して操作するために使用する各種JavaファイルとXMLファイルを含むサブディレクトリがあります。

server\examples\src\

各種

WebLogic Serverのサンプルを構築して操作するために使用する各種Java、XML、HTMLファイルを含むサブディレクトリがあります。

user_projects\domains\base_domain\

client2certs.pem

clientkey.pem

デモ用の証明書ファイルとキーストア・ファイル。

fileRealm.properties

互換性セキュリティの使用時にデフォルトのセキュリティ・レルムで使用可能なACL、ユーザー、およびグループを格納したファイル。

setExamplesEnv.cmd

setExamplesEnv.sh

WindowsおよびUNIXシステムでWebLogic Server Examplesを使用する開発環境をそれぞれ設定するスクリプト。

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

startWebLogicEx.cmd

startWebLogicEx.sh

WindowsおよびUNIXシステムでWebLogic Server Examplesドメイン用の管理サーバーを起動するためにそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

autodeploy\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では自動デプロイメントのプレースホルダーとして機能します。

bin\

setDomainEnv.cmd

setDomainEnv.sh

WindowsおよびUNIXシステムの開発環境をそれぞれ設定するために使われるスクリプト。

bin\

startManagedWebLogic.cmd

startManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

bin\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

bin\

stopManagedWebLogic.cmd

stopManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

bin\

stopWebLogic.cmd

stopWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

config\

config.xml

管理サーバーで使用される構成情報を格納したファイル。詳細は、『Oracle WebLogic Serverドメインの構成について』のドメイン構成ファイルに関する項を参照してください。

config\deployments\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、アプリケーションのステージング・モードが「staged」の場合に、アプリケーションのステージングのために使用されます。

config\diagnostics\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、WebLogic診断フレームワーク(WLDF)のインストゥルメンテーションに関連付けられたシステム・モジュールを格納するために使用されます。

config\jdbc\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、(JSR-88とは異なり) JMXから直接構成できるグローバルJDBCモジュールを格納するために使用されます。

config\jdbc\

examples-demo-jdbc.xml

WebLogic Server Examplesドメイン用のグローバルな非XA JDBCデータ・ソース・モジュール。

config\jdbc\

examples-demoXA-2-jdbc.xml

examples-demoXA-jdbc.xml

examples-multiDataSource-demoXAPool-jdbc.xml

examples-oracleXA-jdbc.xml

WebLogic Server Examplesドメイン用のグローバルなXA JDBCデータ・ソース・モジュール。

config\jms\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、(JSR-88とは異なり) JMXから直接構成できるグローバルJMSモジュールを格納するために使用されます。

config\jms\

examples-jms.xml

WebLogic Server Examplesドメイン用のグローバルJMSモジュール。

config\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、サーバーのJava仮想マシンの起動時にサーバーのシステム・クラスパスに追加されるJARファイルを格納するために使用されます。

config\nodemanager\

nm_password.properties

ノード・マネージャ・パスワード・プロパティの値を含むファイル。

config\security\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、セキュリティ・フレームワーク用のシステム・モジュールを格納するために使用されます。このディレクトリには、ドメインの現在のレルムにおける各タイプのセキュリティ・プロバイダごとにセキュリティ・プロバイダ構成拡張が1つずつ含まれます。

console-ext\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではWebLogic Server管理コンソールに対するカスタム拡張用のプレースホルダーとして機能します。

init-info\

domain-info.xml

ドメインの作成と拡張の情報を識別するために使用されるファイル。情報は、ドメイン内のコンポーネントのID、ドメインで使用されるJDKとアプリケーション・ディレクトリの場所、ドメインの作成と拡張に使用されるテンプレートなどです。

init-info\

security.xml

ドメイン・リソースへのIDとアクセスを確立するユーザー・グループとロールを作成するために使用されるファイル。

init-info\

startscript.xml

ドメインのルート・ディレクトリおよびbinディレクトリに配置される*.cmdファイルおよび*.shファイルを作成するために使用されるファイル。

init-info\

tokenValue.properties

起動スクリプトで指定されたトークンを置き換える実際の値を含んでいるファイル。

lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではドメインのライブラリ用のプレースホルダーとして機能します。このディレクトリ内のJARファイルは、サーバー起動時にサーバー・クラスパスの最後に動的に追加されます。

security\

DefaultAuthenticatorInit.ldift

DefaultAuthorizerInit.ldift

DefaultRoleMapperInit.ldift

XACMLAuthorizerInit.ldift

XACMLRoleMapperInit.ldift

認証(ユーザーとグループ)、認可、ロール・マッピングなどのブートストラップ処理で使用されるファイル。これらのファイルには、LDAP固有の情報が収められています。

注意: このリリースで作成したWebLogicドメインでは、デフォルトで、XACMLプロバイダが使用されます。このXACMLセキュリティ・プロバイダは、WebLogic認可プロバイダ(DefaultAuthorizer)およびWebLogicロール・マッピング・プロバイダ(DefaultRoleMapper)を使用して作成されたロールおよびポリシーと互換性があります。詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの理解』のWebLogicセキュリティ・プロバイダに関する項を参照してください。

security\

SerializedSystemIni.dat

暗号化されたセキュリティ情報を格納したファイル。

servers\AdminServer\security\

boot.properties

サーバーの起動に必要なユーザー名やパスワードなど、サーバーの起動プロパティを格納したファイル(暗号化形式)。このファイルは、起動モードとして開発モードを選択した場合にのみ生成されます。

このファイルによって、サーバーの起動サイクルにおけるユーザー名とパスワードの入力を省略できます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーの起動と停止を行うためにユーザー資格証明の指定に関する項を参照を参照してください。

user_staged_config\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では、管理者がドメイン内の管理対象サーバーにコピーするために必要に応じてステージングする構成情報のプレースホルダーとして機能します。

WseeFileStore\

該当なし

システム・リソースのファイル・ストアに使用されるディレクトリ。


Oracle Workshop for WebLogic拡張テンプレート


注意:

WebLogic Server 11g リリース1 パッチ・セット1(10.3.2)以降は、WorkshopはWebLogic Serverにパッケージされません。かわりに、JDeveloperを使用することをお薦めします。

WorkshopをインストールしたWebLogic Server 11g リリース1の以前のインストールをアップグレードする場合のみWorkshopテンプレートが存在します。


構成ウィザードまたはWLSTの使用により、基本WebLogic Serverドメインを容易に拡張してWorkshop for WebLogicを使用するために必要なリソースを含めることができます。これは、Workshop for WebLogicテンプレートで提供されるリソースやサービスを基本WebLogic Serverドメインに追加することによって行います。


注意:

グラフィック・モードで構成ウィザードを使用すると、「ドメイン・ソースの選択」ウィンドウのWorkshop for WebLogicチェック・ボックスを選択することで、Workshop for WebLogicドメインを簡単に作成できます。結果は、基本WebLogic Serverドメインを先に作成してからそのドメインをOracle Workshop for WebLogic拡張テンプレートおよびAdvanced Web Services拡張テンプレートで拡張する場合と同じです。

テンプレートの詳細

次の表には、Oracle WorkShop for WebLogic拡張テンプレートの基本情報が記載されています。

テンプレート依存では、Oracle WorkShop for WebLogic 10.3拡張テンプレートで必要となるリソースがこれらをドメイン内に構成する順序で提供するすべてのテンプレートがリストされます。

表2-25 Oracle WorkShop for WebLogic 10.3拡張テンプレート情報

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

構成ウィザードでのテンプレート名

Workshop for WebLogic

テンプレートJARファイルと場所

WS_HOME\common\templates\applications\workshop_wl.jar。WS_HOMEは、Workshopがインストールされているディレクトリ。

テンプレート依存

  • Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレート

  • + Advanced Web Services拡張、wls_webservice.jar


生成されるドメイン出力

次の表に、Workshop for WebLogicテンプレートを基本WebLogic Serverドメインに適用した後に生成されるファイルとデフォルトのディレクトリ構造を定義します。特に指定がないかぎり、構成ウィザードでは、デフォルトでMW_HOME\user_projects\domains\base_domainディレクトリにこのドメインが作成されます。デフォルトの構成設定を変更すると、その出力ディレクトリ構造は、ここに示したディレクトリ構造と異なる場合があります。

表2-26 Oracle Workshop for WebLogicテンプレート適用後の基本ドメイン

ディレクトリ ファイル 説明

user_projects\applications\base_domain\

該当なし

作成するカスタム・アプリケーション・ファイルのプレースホルダーとして機能するディレクトリ。

user_projects\applications\base_domain\

fileRealm.properties

互換性セキュリティの使用時にデフォルトのセキュリティ・レルムで使用可能なACL、ユーザー、およびグループを格納したファイル。

user_projects\applications\base_domain\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\

URLs.dat

JDBCデータベースのURLを格納したファイル。

user_projects\applications\base_domain\autodeploy\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では自動デプロイメントのプレースホルダーとして機能します。

user_projects\applications\base_domain\bin\

setDomainEnv.cmd

setDomainEnv.sh

WindowsおよびUNIXシステムの開発環境をそれぞれ設定するために使われるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\bin\

startManagedWebLogic.cmd

startManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\bin\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\bin\

stopManagedWebLogic.cmd

stopManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\bin\

stopWebLogic.cmd

stopWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\config\

config.xml

管理サーバーで使用される構成情報を格納したファイル。詳細は、『Oracle WebLogic Serverドメインの構成について』のドメイン構成ファイルに関する項を参照してください。

user_projects\applications\base_domain\config\deployments\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、アプリケーションのステージング・モードが「staged」の場合に、アプリケーションのステージングのために使用されます。

user_projects\applications\base_domain\config\diagnostics\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、WebLogic診断フレームワーク(WLDF)のインストゥルメンテーションに関連付けられたシステム・モジュールを格納するために使用されます。

user_projects\applications\base_domain\config\jdbc\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、(JSR-88とは異なり) JMXから直接構成できるグローバルJDBCモジュールを格納するために使用されます。

user_projects\applications\base_domain\config\jdbc\

cgDataSource-jdbc.xml

高度なWebサービス用に構成されるドメインの「グローバルXA JDBCデータ・ソース」モジュール。

user_projects\applications\base_domain\config\jdbc\

cgDataSource-nonXA-jdbc.xml

高度なWebサービス用に構成されるドメインの「グローバル非XA JDBCデータ・ソース」モジュール。

user_projects\applications\base_domain\config\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、サーバーのJava仮想マシンが開始したときにサーバーのシステム・クラス・パスに追加されるJARファイルを格納するために使用されます。

user_projects\applications\base_domain\config\nodemanager\

nm_password.properties

ノード・マネージャ・パスワード・プロパティの値を含むファイル。

user_projects\applications\base_domain\config\security\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、セキュリティ・フレームワーク用のシステム・モジュールを格納するために使用されます。このディレクトリには、ドメインの現在のレルムにおける各タイプのセキュリティ・プロバイダごとにセキュリティ・プロバイダ構成拡張が1つずつ含まれます。

user_projects\applications\base_domain\console-ext\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではWebLogic Server管理コンソールに対するカスタム拡張用のプレースホルダーとして機能します。

user_projects\applications\base_domain\init-info\

domain-info.xml

ドメインの作成と拡張の情報を識別するために使用されるファイル。情報は、ドメイン内のコンポーネントのID、ドメインで使用されるJDKとアプリケーション・ディレクトリの場所、ドメインの作成と拡張に使用されるテンプレートなどです。

user_projects\applications\base_domain\init-info\

security.xml

ドメイン・リソースへのIDとアクセスを確立するユーザー・グループとロールを作成するために使用されるファイル。

user_projects\applications\base_domain\init-info\

startscript.xml

ドメインのルート・ディレクトリおよびbinディレクトリに配置される*.cmdファイルおよび*.shファイルを作成するために使用されるファイル。

user_projects\applications\base_domain\init-info\

tokenValue.properties

起動スクリプトで指定されたトークンを置き換える実際の値を含んでいるファイル。

user_projects\applications\base_domain\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではドメインのライブラリ用のプレースホルダーとして機能します。このディレクトリ内のJARファイルは、サーバー起動時にサーバー・クラスパスの最後に動的に追加されます。

user_projects\applications\base_domain\security\

DefaultAuthenticatorInit.ldift

DefaultRoleMapperInit.ldift

XACMLRoleMapperInit.ldift

認証(ユーザーとグループ)、認可、ロール・マッピングなどのブートストラップ処理で使用されるファイル。これらのファイルには、LDAP固有の情報が収められています。

注意: このリリースで作成したWebLogicドメインでは、デフォルトで、XACMLプロバイダが使用されます。このXACMLセキュリティ・プロバイダは、WebLogic認可プロバイダ(DefaultAuthorizer)およびWebLogicロール・マッピング・プロバイダ(DefaultRoleMapper)を使用して作成されたロールおよびポリシーと互換性があります。詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの理解』のWebLogicセキュリティ・プロバイダに関する項を参照してください。

user_projects\applications\base_domain\security\

SerializedSystemIni.dat

暗号化されたセキュリティ情報を格納したファイル。

user_projects\applications\base_domain\servers\AdminServer\security\

boot.properties

サーバーの起動に必要なユーザー名やパスワードなど、サーバーの起動プロパティを格納したファイル(暗号化形式)。このファイルは、起動モードとして開発モードを選択した場合にのみ生成されます。

このファイルによって、サーバーの起動サイクルにおけるユーザー名とパスワードの入力を省略できます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーの起動と停止を行うためにユーザー資格証明の指定に関する項を参照を参照してください。

user_projects\applications\base_domain\user_staged_config\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では、管理者がドメイン内の管理対象サーバーにコピーするために必要に応じてステージングする構成情報のプレースホルダーとして機能します。


構成されるリソースとサービス

この表は、Oracle Workshop for WebLogicテンプレートで拡張されたドメインに構成されるリソースとサービスを示します。

表2-27 Oracle Workshop for WebLogicドメインで構成されるリソース

リソースの種類 名前 拡張の結果

管理サーバー

AdminServer

基本WebLogic Serverドメインで提供される管理サーバーを使用します。ドメイン作成時に名前を変更しないかぎり、デフォルト名はAdminServerです。拡張テンプレートで参照される管理サーバーはcgServerです。

ドメイン作成中の管理サーバーのネーミングの詳細は、「Basic WebLogic Server Domainで構成されるリソースとサービス」を参照してください。

JDBCデータ・ソース

cgDataSource

関連付けられたJDBC接続プールを含むXA JDBCデータ・ソースを定義します。このデータ・ソースはcgDataSourceという名前が付けられます。

JDBCデータ・ソース

cgDataSource-nonXA

cgDataSourceとして定義されるJDBCデータ・ソースと接続プール設定をドメインに含め、これらの設定を正しいサーバーにターゲット指定します。

JDBCストア

cgJMSStore

Oracle Workshop for WebLogic拡張テンプレートによって提供されたJDBCストアを使用します。JDBCストアはJDBCデータ・リソース、cgDataSource-nonXAおよびJMSサーバー、WseeJmsServerとともに永続ストアとして使用し、それを管理サーバーであるAdminServerにターゲット指定します。

JDBCシステム・リソース

cgDataSource

cgDataSource-nonXA

JDBCシステムに使用するJDBCデータ・ソースと接続プール設定を識別します。

JMSサーバー

WseeJmsServer

Workshop for WebLogic拡張テンプレートによって提供されたJMSサーバーを使用します。JMSサーバーをシステム・リソースとして識別し、それを管理サーバーであるAdminServerにターゲット指定します。

セキュリティ・レルム

myrealm

基本WebLogic Serverドメインで提供されるセキュリティ・レルムを使用します。

Commons-Loggingブリッジ

wls-commonslogging-bridge#1.0@1.0

commons-loggingをWLSロギング・メカニズムにフックします。

デプロイ済みライブラリ

beehive-netui-1.0#1.0@1.0

Apache Beehive NetUIバージョン1.0ライブラリを追加します。これらのライブラリはページ・フロー開発をサポートし、struts-1.1.warおよびweblogic-beehive-1.0.earに含まれるライブラリに依存します。

デプロイ済みライブラリ

jstl#1.1@1.1.2

Java standard tagging (JSTL) Version 1.1ライブラリを追加します。

デプロイ済みライブラリ

jsf-ri#1.1@1.1.1

Java Server Faces Reference Implementationライブラリを追加します。

デプロイ済みライブラリ

jsf-myfaces#1.1@1.1.1

Apache MyFacesライブラリを追加します。

デプロイ済みライブラリ

struts-1.1#1.1@1.0

Apache Struts Version 1.1ライブラリを追加します。

デプロイ済みライブラリ

struts-1.2#1.2@1.0

Apache Struts Version 1.2ライブラリを追加します。

デプロイ済みライブラリ

weblogic-controls-10.0#10.0@10.0

サービス・コントロールやタイマー・コントロールなどの追加システム・コントロール含むOracle Workshop for WebLogicコントロール拡張、トランザクション追加のサポート、セキュリティおよびメッセージ・バッファリングを、既存のコントロールに追加します。これは、EARに対してパッケージされます。

デプロイ済みライブラリ

weblogic-controls-10.0-war#10.0@10.0

サービス・コントロールなどの追加システム・コントロールを含むOracle Workshop for WebLogic Platfromコントロール拡張、トランザクション追加のサポート、セキュリティ、およびメッセージ・バッファリングを、既存のコントロールに追加します。タイマー・コントロールなどEARサポートが必要な機能を除外します。これは、WARに対してパッケージされます。

デプロイ済みライブラリ

beehive-controls-1.0#1.0@1.0

Apache Beehive Controls 1.0.1ライブラリをドメインに追加します。これには、コントロール・ランタイムとJdbcControl、JMSControlおよびEJBControlなどのBeehiveシステム・コントロールが含まれます。


Oracle Workshop for WebLogic 10.3拡張テンプレート


注意:

WebLogic Server 11g リリース1 (10.3.2)以降は、WebLogic ServerにWorkshopがパッケージされません。かわりに、JDeveloperを使用することをお薦めします。

WorkshopをインストールしたWebLogic Server 11g リリース1の以前のインストールをアップグレードする場合のみWorkshopテンプレートが存在します。


構成ウィザードまたはWLSTの使用により、基本WebLogic Serverドメインを容易に拡張してWorkshop for WebLogic 10.3を使用するために必要なリソースを含めることができます。これは、Workshop for WebLogic 10.3テンプレートで提供されるリソースやサービスを基本WebLogic Serverドメインに追加することによって行います。


注意:

グラフィック・モードで構成ウィザードを使用すると、「ドメイン・ソースの選択」ウィンドウのWorkshop for WebLogicチェック・ボックスを選択することで、Workshop for WebLogicドメインを簡単に作成できます。結果は、基本WebLogic Serverドメインを先に作成してからそのドメインをOracle Workshop for WebLogic拡張テンプレートおよびAdvanced Web Services拡張テンプレートで拡張する場合と同じです。

テンプレートの詳細

次の表には、Oracle WorkShop for WebLogic拡張テンプレートの基本情報が記載されています。

テンプレート依存では、Oracle WorkShop for WebLogic 10.3拡張テンプレートで必要となるリソースがこれらをドメイン内に構成する順序で提供するすべてのテンプレートがリストされます。

表2-28 Oracle WorkShop for WebLogic 10.3拡張テンプレート情報

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

構成ウィザードでのテンプレート名

Workshop for WebLogic

テンプレートJARファイルと場所

WS_HOME\common\templates\applications\workshop_wl.jar (デフォルトはMW_HOME/workshop_10.3)。WS_HOMEは、Workshopがインストールされているディレクトリ。

テンプレート依存

  • Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレート

  • + Advanced Web Services拡張、wls_webservice.jar


構成されるリソースとサービス

この表は、Oracle Workshop for WebLogic 10.3テンプレートで拡張されたドメインに構成されるリソースとサービスを示します。

表2-29 Oracle Workshop for WebLogic 10.3ドメインで構成されるリソース

リソースの種類 名前 拡張の結果

管理サーバー

AdminServer

基本WebLogic Serverドメインで提供される管理サーバーを使用します。ドメイン作成時に名前を変更しないかぎり、デフォルト名はAdminServerです。拡張テンプレートで参照される管理サーバーはcgServerです。

ドメイン作成中の管理サーバーのネーミングの詳細は、「Basic WebLogic Server Domainで構成されるリソースとサービス」を参照してください。

セキュリティ・レルム

myrealm

基本WebLogic Serverドメインで提供されるセキュリティ・レルムを使用します。

JDBCデータ・ソース

cgDataSource

関連付けられたJDBC接続プールを含むXA JDBCデータ・ソースを定義します。このデータ・ソースはcgDataSourceという名前が付けられます。

JDBCデータ・ソース

cgDataSource-nonXA

cgDataSourceとして定義されるJDBCデータ・ソースと接続プール設定をドメインに含め、これらの設定を正しいサーバーにターゲット指定します。

JDBCストア

cgJMSStore

Oracle Workshop for WebLogic拡張テンプレートによって提供されたJDBCストアを使用します。JDBCストアはJDBCデータ・リソース、cgDataSource-nonXAおよびJMSサーバー、WseeJmsServerとともに永続ストアとして使用し、それを管理サーバーであるAdminServerにターゲット指定します。

JDBCシステム・リソース

cgDataSource

cgDataSource-nonXA

JDBCシステムに使用するJDBCデータ・ソースと接続プール設定を識別します。

JMSサーバー

WseeJmsServer

Workshop for WebLogic拡張テンプレートによって提供されたJMSサーバーを使用します。JMSサーバーをシステム・リソースとして識別し、それを管理サーバーであるAdminServerにターゲット指定します。

Commons-Loggingブリッジ

wls-commonslogging-bridge#1.0@1.0

commons-loggingをWLSロギング・メカニズムにフックします。

デプロイ済みライブラリ

beehive-netui-1.0#1.0@1.0

Apache Beehive NetUIバージョン1.0ライブラリを追加します。これらのライブラリはページ・フロー開発をサポートし、struts-1.1.warおよびweblogic-beehive-1.0.earに含まれるライブラリに依存します。

デプロイ済みライブラリ

jstl#1.1@1.1.2

Java standard tagging (JSTL) Version 1.1ライブラリを追加します。

デプロイ済みライブラリ

jsf-ri#1.1@1.1.1

Java Server Faces Reference Implementationライブラリを追加します。

デプロイ済みライブラリ

jsf-myfaces#1.1@1.1.1

Apache MyFacesライブラリを追加します。

デプロイ済みライブラリ

struts-1.1#1.1@1.0

Apache Struts Version 1.1ライブラリを追加します。

デプロイ済みライブラリ

struts-1.2#1.2@1.0

Apache Struts Version 1.2ライブラリを追加します。

デプロイ済みライブラリ

weblogic-controls-10.0#10.0@10.0

サービス・コントロールやタイマー・コントロールなどの追加システム・コントロール含むOracle Workshop for WebLogicコントロール拡張、トランザクション追加のサポート、セキュリティおよびメッセージ・バッファリングを、既存のコントロールに追加します。これは、EARに対してパッケージされます。

デプロイ済みライブラリ

weblogic-controls-10.0-war#10.0@10.0

サービス・コントロールなどの追加システム・コントロールを含むOracle Workshop for WebLogic Platfromコントロール拡張、トランザクション追加のサポート、セキュリティ、およびメッセージ・バッファリングを、既存のコントロールに追加します。タイマー・コントロールなどEARサポートが必要な機能を除外します。これは、WARに対してパッケージされます。

デプロイ済みライブラリ

beehive-controls-1.0#1.0@1.0

Apache Beehive Controls 1.0.1ライブラリをドメインに追加します。これには、コントロール・ランタイムとJdbcControl、JMSControlおよびEJBControlなどのBeehiveシステム・コントロールが含まれます。


生成されるドメイン出力

次の表に、Workshop for WebLogicテンプレートを基本WebLogic Serverドメインに適用した後に生成されるファイルとデフォルトのディレクトリ構造を定義します。特に指定がないかぎり、構成ウィザードでは、デフォルトでMW_HOME\user_projects\domains\base_domainディレクトリにこのドメインが作成されます。デフォルトの構成設定を変更すると、その出力ディレクトリ構造は、ここに示したディレクトリ構造と異なる場合があります。

表2-30 Oracle Workshop for WebLogic適用後の基本ドメイン

ディレクトリ ファイル 説明

user_projects\applications\base_domain\

該当なし

作成するカスタム・アプリケーション・ファイルのプレースホルダーとして機能するディレクトリ。

user_projects\applications\base_domain\

fileRealm.properties

互換性セキュリティの使用時にデフォルトのセキュリティ・レルムで使用可能なACL、ユーザー、およびグループを格納したファイル。

user_projects\applications\base_domain\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\

URLs.dat

JDBCデータベースのURLを格納したファイル。

user_projects\applications\base_domain\autodeploy\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では自動デプロイメントのプレースホルダーとして機能します。

user_projects\applications\base_domain\bin\

setDomainEnv.cmd

setDomainEnv.sh

WindowsおよびUNIXシステムの開発環境をそれぞれ設定するために使われるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\bin\

startManagedWebLogic.cmd

startManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\bin\

startWebLogic.cmd

startWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを起動する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\bin\

stopManagedWebLogic.cmd

stopManagedWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理対象サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\bin\

stopWebLogic.cmd

stopWebLogic.sh

WindowsおよびUNIXシステムで管理サーバーを停止する際にそれぞれのシステムで使用されるスクリプト。

user_projects\applications\base_domain\config\

config.xml

管理サーバーで使用される構成情報を格納したファイル。詳細は、『Oracle WebLogic Serverドメインの構成について』のドメイン構成ファイルに関する項を参照してください。

user_projects\applications\base_domain\config\deployments\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、アプリケーションのステージング・モードが「staged」の場合に、アプリケーションのステージングのために使用されます。

user_projects\applications\base_domain\config\diagnostics\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、WebLogic診断フレームワーク(WLDF)のインストゥルメンテーションに関連付けられたシステム・モジュールを格納するために使用されます。

user_projects\applications\base_domain\config\jdbc\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、(JSR-88とは異なり) JMXから直接構成できるグローバルJDBCモジュールを格納するために使用されます。

user_projects\applications\base_domain\config\jdbc\

cgDataSource-jdbc.xml

高度なWebサービス用に構成されるドメインの「グローバルXA JDBCデータ・ソース」モジュール。

user_projects\applications\base_domain\config\jdbc\

cgDataSource-nonXA-jdbc.xml

高度なWebサービス用に構成されるドメインの「グローバル非XA JDBCデータ・ソース」モジュール。

user_projects\applications\base_domain\config\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、サーバーのJava仮想マシンが開始したときにサーバーのシステム・クラス・パスに追加されるJARファイルを格納するために使用されます。

user_projects\applications\base_domain\config\nodemanager\

nm_password.properties

ノード・マネージャ・パスワード・プロパティの値を含むファイル。

user_projects\applications\base_domain\config\security\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではプレースホルダーとして機能し、その後、セキュリティ・フレームワーク用のシステム・モジュールを格納するために使用されます。このディレクトリには、ドメインの現在のレルムにおける各タイプのセキュリティ・プロバイダごとにセキュリティ・プロバイダ構成拡張が1つずつ含まれます。

user_projects\applications\base_domain\console-ext\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではWebLogic Server管理コンソールに対するカスタム拡張用のプレースホルダーとして機能します。

user_projects\applications\base_domain\init-info\

domain-info.xml

ドメインの作成と拡張の情報を識別するために使用されるファイル。情報は、ドメイン内のコンポーネントのID、ドメインで使用されるJDKとアプリケーション・ディレクトリの場所、ドメインの作成と拡張に使用されるテンプレートなどです。

user_projects\applications\base_domain\init-info\

security.xml

ドメイン・リソースへのIDとアクセスを確立するユーザー・グループとロールを作成するために使用されるファイル。

user_projects\applications\base_domain\init-info\

startscript.xml

ドメインのルート・ディレクトリおよびbinディレクトリに配置される*.cmdファイルおよび*.shファイルを作成するために使用されるファイル。

user_projects\applications\base_domain\init-info\

tokenValue.properties

起動スクリプトで指定されたトークンを置き換える実際の値を含んでいるファイル。

user_projects\applications\base_domain\lib\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態ではドメインのライブラリ用のプレースホルダーとして機能します。このディレクトリ内のJARファイルは、サーバー起動時にサーバー・クラスパスの最後に動的に追加されます。

user_projects\applications\base_domain\security\

DefaultAuthenticatorInit.ldift

DefaultRoleMapperInit.ldift

XACMLRoleMapperInit.ldift

認証(ユーザーとグループ)、認可、ロール・マッピングなどのブートストラップ処理で使用されるファイル。これらのファイルには、LDAP固有の情報が収められています。

注意: このリリースで作成したWebLogicドメインでは、デフォルトで、XACMLプロバイダが使用されます。このXACMLセキュリティ・プロバイダは、WebLogic認可プロバイダ(DefaultAuthorizer)およびWebLogicロール・マッピング・プロバイダ(DefaultRoleMapper)を使用して作成されたロールおよびポリシーと互換性があります。詳細は、『Oracle WebLogic Serverセキュリティの理解』のWebLogicセキュリティ・プロバイダに関する項を参照してください。

user_projects\applications\base_domain\security\

SerializedSystemIni.dat

暗号化されたセキュリティ情報を格納したファイル。

user_projects\applications\base_domain\servers\AdminServer\security\

boot.properties

サーバーの起動に必要なユーザー名やパスワードなど、サーバーの起動プロパティを格納したファイル(暗号化形式)。このファイルは、起動モードとして開発モードを選択した場合にのみ生成されます。

このファイルによって、サーバーの起動サイクルにおけるユーザー名とパスワードの入力を省略できます。詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』のサーバーの起動と停止を行うためにユーザー資格証明の指定に関する項を参照を参照してください。

user_projects\applications\base_domain\user_staged_config\

readme.txt

ディレクトリに関する情報を提供するファイル。このディレクトリは初期状態では、管理者がドメイン内の管理対象サーバーにコピーするために必要に応じてステージングする構成情報のプレースホルダーとして機能します。


Workshop for WebLogic 10.3 Sample Data拡張テンプレート


注意:

WebLogic Server 11g リリース1 (10.3.2)以降は、WebLogic ServerにWorkshopがパッケージされません。かわりに、JDeveloperを使用することをお薦めします。

WorkshopをインストールしたWebLogic Server 11g リリース1の以前のインストールをアップグレードする場合のみWorkshopテンプレートが存在します。


構成ウィザードまたはWLSTの使用により、Workshop for WebLogic 10.3ドメインを容易に拡張してサンプルPointbaseデータ・ソースを含めることができます。これは、Workshop for WebLogic 10.3テンプレートで提供されるリソースやサービスを基本WebLogic Serverドメインに追加してから、Workshop for WebLogic 10.3 Sample Data拡張テンプレートで提供されたリソースを追加することによって行います。


注意:

グラフィック・モードで構成ウィザードを使用すると、Workshop for WebLogic 10.3チェック・ボックスを選択することで、「ドメイン・ソースの選択」画面のOracle Workshop for WebLogic 10.3ドメインを簡単に作成することができます。結果は、基本WebLogic Serverドメインを先に作成してからそのドメインをWorkshop for WebLogic 10.3拡張テンプレートで拡張する場合と同じになります。

テンプレートの詳細

次の表には、WebLogic Server Default Domain拡張テンプレートの基本情報が記載されています。

テンプレート依存では、WebLogic Server Examples拡張テンプレートで必要となるリソースがこれらをドメイン内に構成する順序で提供するすべてのテンプレートがリストされます。

表2-31 Workshop for WebLogic 10.3 Sample Data拡張の情報

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

構成ウィザードでのテンプレート名

このテンプレートは、構成ウィザードの製品リストから利用できません。「ドメイン・ソースの選択」画面または「拡張ソースの選択」画面の「参照」オプションを使用してJARファイルが格納されている場所に移動することによってのみこのテンプレートを選択できます。

テンプレートJARファイルと場所

WS_HOME\common\templates\applications\workshop_samples.jar (デフォルトはMW_HOME/workshop_10.3)。WS_HOMEは、Workshopがインストールされているディレクトリ。

テンプレート依存

  • Basic WebLogic Serverドメイン・テンプレート

  • + Advanced Web Services拡張、wls_webservice.jar

  • + Oracle WorkShop for WebLogic拡張、workshop_wl.jar


構成されるリソースとサービス

次の表は、Workshop for WebLogic 10.3テンプレートで拡張されたドメイン内で構成されるリソースとサービスを示しています。

表2-32 Workshop for WebLogic 10.3テンプレートで構成されるリソース

リソースの種類 名前 拡張の結果

管理サーバー

AdminServer

基本WebLogic Serverドメインで提供される管理サーバーを使用します。ドメイン作成時に名前を変更しないかぎり、デフォルト名はAdminServerです。拡張テンプレートで参照される管理サーバーはcgServerです。

ドメイン作成中の管理サーバーのネーミングの詳細は、「Basic WebLogic Server Domainで構成されるリソースとサービス」を参照してください。

セキュリティ・レルム

myrealm

基本WebLogic Serverドメインで提供されるセキュリティ・レルムを使用します。

JDBCシステム・リソース

SamplesDataSource

JDBCシステムに使用するJDBCデータ・ソースと接続プール設定を識別します。

JDBCデータ・ソース

samplesDataSource

JDBCデータ・ソースをsamplesDataSourceシステム・リソースとして識別します。

プールの容量(初期): 5

プールの容量(最大): 20

プロトコル: エミュレートされた2フェーズ・コミット