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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerにおけるWebサーバー1.1プラグインの使い方
11gリリース1 (10.3.3)
B61009-01
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4 Oracle HTTP Server用のプラグインの構成

Oracle WebLogic Serverのこのリリースでは、単一のプラグインがApache HTTP ServerおよびOracle HTTP Serverの両方をサポートしています。

次の項では、Oracle HTTP Serverプラグインを構成する方法について説明します。

Oracle HTTP Server用のプラグインの構成


注意:

プラグインをダウンロードして設定する必要はありません。Oracle HTTP Serverにはmod_wl_ohs.so/dllバイナリがバンドルされています。

Fusion Middleware Controlを使用してmod_wl_ohsモジュールを構成するには、次を実行します。

  1. 「Oracle HTTP Server」メニューで「管理」を選択します。

  2. 「管理」メニューでmod_wl_ohsの構成を選択します。mod_wl_ohsの構成ページが表示されます。

  3. WebLogicクラスタを使用している場合、ロード・バランシングに使用できるWebLogic Serverを「WebLogicクラスタ」フィールドに入力します。サーバーまたはクラスタのリストは、「ホスト:ポート」エントリのリストです。複数のクラスタおよび単一サーバーの組合せを指定すると、このパラメータに戻される動的リストは、クラスタ化されたサーバーのみを戻します。

    モジュールは、すべての利用可能なサーバー間で単純なラウンドロビンを行います。このプロパティで指定するサーバー・リストは、サーバーとモジュールが保持する動的サーバー・リストの起点になります。新しく追加されたり、障害が発生したり、障害から回復したクラスタ・メンバーがあると、WebLogic Serverとプラグインは連携して自動的にサーバー・リストを更新します。

    動的クラスタ・リストの使用を無効にするには、動的サーバー・リストのONフィールドを無効にします。モジュールは、Cookie、URLエンコードされたセッション、またはPOSTデータに格納されたセッションを含むHTTPリクエストを、最初にCookieを作成したクラスタ内のサーバーに転送します。

  4. 「WebLogicホスト」フィールドには、HTTPリクエストを転送する必要があるWebLogic Serverホスト(またはWebLogic Serverで定義された仮想ホスト名)を入力します。WebLogicクラスタを使用している場合は、「WebLogicホスト」フィールドではなく「WebLogicクラスタ」フィールドを使用します。

  5. 「WebLogicポート」フィールドには、モジュール(または他のサーバー)からの接続リクエストをWebLogic Serverホストがリスニングするポートを入力します。(モジュールおよびWebLogic Serverの間でSSLを使用している場合、このパラメータにSSLのリスニング・ポートを設定します。)

  6. モジュールからプロキシされるロード・バランシング・リクエストに対して動的クラスタ・リストを使用したい場合は、「動的サーバー・リストをオン」チェック・ボックスを選択します。オフに設定すると、モジュールは動的クラスタ・リストを無視し、WebLogicクラスタ・パラメータに指定した静的クラスタ・リストのみを使用します。通常、このパラメータはオンに設定する必要があります。

  7. 「エラー・ページ」フィールドを使用して、WebサーバーがリクエストをWebLogic Serverに転送できないときに表示されるユーザー独自のエラー・ページを作成できます。

  8. 「デバッグ」フィールドには、デバッグ操作のために実行されるロギングのタイプを入力します。UNIXシステムでは、デバッグ情報は/tmp/wlproxy.logファイルに書き込まれ、Windowsシステムでは、c:\TEMP\wlproxy.logに書き込まれます。ログ・ファイル・パラメータを別のディレクトリとファイルに設定して、この場所とファイル名をオーバーライドします。サーバーにログインするユーザーに対してtmpまたはTEMPディレクトリへの書込み権限が割り当てられていることを確認してください。

    デバッグ・パラメータとして、次のいずれかのロギング・オプションを設定できます。また、HFC、HTW、HFWおよびHTCのオプションを組み合わせて、「HFC,HTW」のようにカンマで区切って設定することもできます。

    • ON – モジュールは、情報メッセージおよびエラー・メッセージを記録します。

    • OFF – デバッグ情報は記録されません。

    • HFC – モジュールは、クライアントからのヘッダー、情報メッセージおよびエラー・メッセージを記録します。

    • HTW – モジュールは、WebLogic Serverに送信されたヘッダー、情報メッセージおよびエラー・メッセージを記録します。

    • HFW – モジュールは、WebLogic Serverから送信されたヘッダー、情報メッセージおよびエラー・メッセージを記録します。

    • HTC – モジュールは、クライアントに送信されたヘッダー、情報メッセージおよびエラー・メッセージを記録します。

    • ERR – モジュールのエラー・メッセージのみを出力します。

    • ALL – モジュールは、クライアントに送信されたヘッダー、クライアントから送信されたヘッダー、WebLogic Serverに送信されたヘッダー、WebLogic Serverから送信されたヘッダー、情報メッセージおよびエラー・メッセージを記録します。

  9. デバッグ・パラメータがONの場合に作成されるログ・ファイルのパスと名前を「ログ・ファイル」フィールドに指定します。このパラメータを設定する前に、このディレクトリを作成する必要があります。

  10. wlproxy.logを作成するディレクトリを「WebLogic一時ディレクトリ」フィールドに指定します。場所が見つからない場合、Windowsではc:/temp、UNIXではすべてのプラットフォームで/tmpの下にログ・ファイルが作成されます。

    これによって、POSTデータ・ファイル用の_wl_proxyディレクトリの場所も指定されます。WebLogic一時ディレクトリおよびログ・ファイルの両方を設定した場合、wlproxy.logファイルの場所についてはログ・ファイルの設定が優先します。_wl_proxyディレクトリの場所は、依然としてWebLogic一時ディレクトリによって決まります。

  11. 特定のリクエストをプロキシ対象から除外するには、「パスまたはMIMEタイプの除外」フィールドを使用します。このパラメータは、Locationタグ・レベルでローカルに定義することも、グローバルに定義することも可能です。このプロパティをローカルに定義した場合、グローバル・プロパティはオーバーライドされず、2つのパラメータの結合が定義されます。

  12. 「一致式」の領域では、式のオーバーライドを指定します。

    MIMEタイプによるプロキシの場合の例:

    *.jsp WebLogicHost=myHost|paramName=value
    

    次の構文を使用して、一致式の新しいパラメータを定義できます。

    *.jsp PathPrepend=/test PathTrim=/foo
    
  13. 「ロケーション」の領域では、ロケーションのオーバーライドを指定します。

    1. 新しく行を追加するには「行の追加」をクリックします。

    2. 次のディレクティブが有効になる基本URIを入力します。

    3. この項ですでに記述した定義を使用して、「WebLogicクラスタ」フィールド、「WebLogicホスト」フィールドおよび「WebLogicポート」フィールドに値を入力します。

    4. 「パスの切捨て」フィールドについては、RFC仕様により、URLの一般的な構文は次のとおりです。

      [PROTOCOL]://[HOSTNAME]:{PORT}/{PATH}/{FILENAME};{PATH_PARAMS}/{QUERY_STRING}...
      

      「パスの切捨て」には、WebLogic Serverにリクエストが転送される前に、元のURLの{PATH}/{FILENAME}の部分から取り除く文字列を指定します。たとえば、次のURL:

      http://myWeb.server.com/weblogic/foo
      

      が解析のためにモジュールに渡され、URLをWebLogic Serverに渡す前に「パスの切捨て」によって/weblogicを取り除くように設定している場合、WebLogic Serverに転送されるURLは次になります。

      http://myWeb.server.com:7002/foo
      

      既存のサード・パーティ・サーバーを新しく変更し、モジュールを使用してWebLogic Serverにリクエストをプロキシする場合、/fooへのアプリケーション・パスを変更してweblogic/fooを含むようにする必要があります。「パスの切捨て」と「パスの付加」を組み合わせることで、このパスを変更できます。

    5. 「パスの付加」フィールドについては、RFC仕様により、URLの一般的な構文は次のとおりです。

      [PROTOCOL]://[HOSTNAME]:{PORT}/{PATH}/{FILENAME};{PATH_PARAMS}/{QUERY_STRING}...
      

      「パスの付加」には、「パスの切捨て」の値が取り除かれた後、WebLogic Serverにリクエストが転送される前に、元のURLの{PATH}の部分の先頭に付加されるパスを指定します。

      ファイル名を末尾に追加する必要がある場合は、「パスの付加」でなく、DefaultFileNameモジュール・パラメータを使用します。

    6. この項ですでに記述した定義を使用して、「ログ・ファイル」および「デバッグ」フィールドに値を入力します。

    7. 新規の行を保存するには「行の追加」を再度クリックします。

  14. 設定をレビューします。設定が正しければ、「適用」をクリックして変更を適用します。設定が正しくないか、または変更を適用しない場合は、「元に戻す」をクリックして元の設定に戻します。

  15. Oracle HTTP Serverを再起動します。

mod_wl_ohsモジュールの構成が保存され、「mod_wl_ohs構成」ページに表示されます。


注意:

Fusion Middleware Controlを使用しないで、手動でmod_wl_ohsの構成設定を編集する場合、すべてのディレクティブをmod_wl_ohs.confファイルの<IfModule weblogic_module>ブロック内に定義する必要があります。ディレクティブをこのブロック外に定義した場合、mod_wl_ohsは依然として有効ですが、Fusion Middleware Controlにおいて「mod_wl_ohs構成」ページが一貫性のない状態になる可能性があります。