ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerメッセージドリブンBeanのプログラミング
11g リリース1(10.3.3)
B61425-01
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次

前
 
次
 

8 クラスタリングされたMDBの移行とリカバリ

WebLogic Serverは、クラスタリングされているMDBアプリケーションの移行とリカバリをサポートしています。障害が発生した場合には、JMS宛先とMDBをオンラインに戻すことができます。アプリケーションは、サーバー・インスタンスで障害が発生したときに、クラスタ内の障害の発生したサーバーから利用可能なサーバー・インスタンスへ自動的にJMS宛先とその関連MDBを移行するように設計する必要があります。


注意:

MDBは、クラスタリングされたサーバーとの間でのみ移行可能サービスを使用できます。移行可能サービスは、複数のクラスタにまたがって使用することはできません。

別のサーバーに移行した後、MDBアプリケーションは移行されたJMS宛先に再接続し、JMS宛先から再びメッセージの受信を開始します。

MDBには、移行可能なターゲットはありません。かわりに、MDBはデプロイメント時に自動的にJMSサーバーの移行先を検出し、それを移行可能ターゲットとして利用します。MDBは、JMSサーバーがデプロイされるすべての場所にデプロイされるようにする必要があります。それは、次の2つの方法で行うことができます。

図8-1で、管理対象サーバー1、2、および3は同じクラスタの中にあります。管理対象サーバー2と管理対象サーバー3は、管理対象サーバー1の移行可能なターゲットとして構成されています。管理対象サーバー1で障害が発生すると、JMS宛先とMDBが次に利用可能な管理対象サーバーに移行します。ターゲット・リストの管理対象サーバーが利用できない場合、宛先とMDBはターゲット・リストの次に利用可能な管理対象サーバーに移行します。たとえば、管理対象サーバー2が管理対象サーバー1の障害時に利用できない場合、JMS宛先とMDBアプリケーションは管理対象サーバー3に移行します。

図8-1 JMS宛先の移行

図8-1の説明が続きます
「図8-1 JMS宛先の移行」の説明

移行可能サービスの実装手順、およびクラスタ化されたアーキテクチャのWebLogic JMSの移行サービスおよびリカバリ・サービスの背景情報については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JMSの構成と管理』の「クラスタ内での移行可能なサービスとしてのJMSサービス」を参照してください。