Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス リリース11i 2005年6月 部品番号: B15955-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この項では、Oracle Applicationsにおけるコンカレント・プログラム実行要求の処理と、コンカレント要求のライフ・サイクルについて説明します。
Oracle Applicationsでは、バックグラウンドで実行されるプログラムがコンカレント処理によりオンライン操作と同時に実行されます。システム管理者は、プログラムの実行時期と、Oracle Applicationsでプログラムのバックグラウンド実行に使用されるオペレーティング・システム・プロセス数を管理できます。
ユーザーがレポートを実行するときには、レポートの実行要求が生成されます。レポートの実行コマンドがコンカレント要求で、レポートを生成するプログラムがコンカレント・プログラムです。コンカレント・プログラムはコンカレント・マネージャにより起動されます。
ユーザーがコンカレント・プログラムの実行を要求するたびに、その要求がデータベース表に挿入され、要求IDで一意に識別されます。コンカレント・マネージャは、この表から要求を読み取ります。
マネージャの定義には、要求の実行に使用可能なオペレーティング・システム・プロセス数が含まれています。この数値をマネージャのターゲット・プロセス数と呼びます。
コンカレント・プログラムの実行は、実際には次の条件に基づいて開始されます。
コンカレント要求の優先度はアプリケーション・ユーザー名により決定され、システム管理者により「コンカレント:要求の優先度」ユーザー・プロファイル・オプションを使用して設定されます。
使用可能な最初のコンカレント・マネージャは、要求の優先度を処理に適格な他の要求と比較し、優先度の最も高い要求を実行します。
同じ優先度を持つ要求から選択する場合は、最も古い要求から順番に実行されます。
通常は、複数のプログラムを1つの要求セットにグループ化できます。要求セット全体を発行すると要求IDが1つ生成され、セットの各メンバーには発行時に固有の要求IDが割り当てられます。セットの要求IDで親要求が識別され、各プログラムのそれぞれの要求IDで子要求が識別されます。
コンカレント要求は、ライフ・サイクルの3つ(あるいは4つ)の段階、つまりフェーズを通じて処理されます。
変数 | 説明 |
---|---|
Pending | 要求は実行待機中です。 |
Running | 要求を実行中です。 |
Completed | 要求は完了済です。 |
InActive | 要求を実行できません。 |
各フェーズでは、要求の条件、つまりステータスが変わることがあります。次の表に、各フェーズとコンカレント要求がたどることのできる各種ステータスを示します。
フェーズ | ステータス | 説明 |
---|---|---|
PENDING | Normal | 要求は次に使用可能なマネージャを待機中です。 |
PENDING | Standby | 要求を実行するプログラムには、現在実行中の他のプログラムとの互換性がありません。 |
PENDING | Scheduled | 要求は将来の時刻または日付に開始するようにスケジュール済です。 |
PENDING | Waiting | 子要求は親要求が実行準備完了としてマークされるのを待機中です。たとえば、順番に実行されるレポート・セット内のレポートは、直前のレポートが完了するまで待機する必要があります。 |
RUNNING | Normal | 要求を正常に実行中です。 |
RUNNING | Paused | 親要求は、その子要求がすべて完了するまで一時停止します。たとえば、レポート・セットはセット内のレポートがすべて完了するまで一時停止します。 |
RUNNING | Resuming | 同じ親要求により発行された要求の実行がすべて完了しました。親要求は再開されるのを待機中です。 |
RUNNING | Terminating | 「Request Details」ゾーンの「Status」フィールドで「Terminate」を選択すると、要求の実行が終了します。 |
COMPLETED | Normal | 要求は正常に完了します。 |
COMPLETED | Error | 要求は正常に完了しませんでした。 |
COMPLETED | Warning | 要求の完了時に警告が発行されます。たとえば、レポートは正常に生成されますが印刷できません。 |
COMPLETED | Cancelled | 「Request Details」ゾーンの「Status」フィールドで「Cancel」を選択すると、「Pending」または「InActive」ステータスの要求が取り消されます。 |
COMPLETED | Terminated | 「Request Details」ゾーンの「Status」フィールドで「Terminate」を選択すると、要求の実行が終了します。 |
INACTIVE | Disabled | 要求を実行するプログラムが使用不可です。システム管理者に連絡してください。 |
INACTIVE | On Hold | 「Request Details」ゾーンの「Status」フィールドで「Hold」を選択すると、「Pending」ステータスの要求が保留になります。 |
INACTIVE | No Manager | この要求を実行するためのマネージャが定義されていません。システム管理者に確認してください。 |
関連リンク:
レポートおよびログ・ファイルへのエンド・ユーザーのアクセス権限の設定
Oracle Applicationsシステムは、Forms Listener、HTTPサーバー、コンカレント・マネージャおよびワークフロー・メーラーなど、様々なサービスに依存します。この種のサービスは、アプリケーションを正常に機能させるために常に実行している必要がある1つ以上のプロセスで構成されます。以前のリリースでは、これらのプロセスの多くをシステム管理者が個別に起動してモニターする必要がありました。このようなプロセスの管理は、この種のサービスが複数のホスト・マシン間に分散する場合があるために複雑になっていました。リリース11iの新しいサービス管理機能では、Oracle Applications Manager 11iに組み込まれたフォルト・トレラント・サービス・フレームワークと集中管理コンソールが提供されたことにより、これらのプロセスの管理を大幅に合理化できます。
サービス管理はコンカレント処理の拡張であり、複数のホスト・マシン上でプロセスを管理するための強力なフレームワークを提供します。サービス管理により、このフレームワークに事実上すべてのアプリケーション層サービスを統合できます。Oracle Forms Listener、Oracle Reportsサーバー、Apache WebリスナーおよびOracle Workflowメーラーなどのサービスを、サービス管理の下で実行できます。
内部コンカレント・マネージャ(ICM)は、サービス管理を使用して複数のホスト間で各種のサービス・プロセスを管理します。各ホスト上では、サービス・マネージャがICMのかわりに機能するため、ICMはそのホスト上のサービス・プロセスをモニターして制御できます。システム管理者は、ICMと通信する管理コンソールを通じてサービスを構成、モニターおよび制御できます。
一般サービス管理
サービス管理は、フォルト・トレラント・システムを提供します。サービス・プロセスが予期しないときに終了すると、ICMは自動的にそのプロセスを再開しようとします。ホストに障害が発生した場合、ICMは影響を受けるサービス・プロセスを第2ホスト上で開始できます。ICM自体は、各種ホスト上の内部モニター・プロセスによりモニターされ、維持されます。
サービス管理により、Oracle Applicationsの管理性が大幅に改善されます。システム管理者は、Oracle Applications Manager(OAM) 11iのセントラル・コンソールを使用して、従来は各ホストで個別に管理する必要があった多様なサービスを管理できるようになりました。システム・サービス・セット全体を1つのアクションで開始または停止できます。また、サービス管理により、特定のシステム障害を自動的に補正することで大きなメリットが得られます。
サービス・プロセスは、コンカレント・マネージャおよび取引マネージャのプロセスに非常に似ています。いずれも、それぞれの製品を正常に機能させるために中間層で常に実行されている必要があります。フォルト・トレランス、プロセス分散および簡略化された構成および制御を提供するために、コンカレント・マネージャと取引マネージャ用のコンカレント処理管理機能が作成されました。
プロセス管理サポートを各種Oracle Applicationsサービスへと拡張するには、内部コンカレント・マネージャによりすべてのOracle Applications層でプロセスを開始、モニターおよび制御できる必要があります。各層の各ノードには、Oracle RPCベースのService Controllerがインストールされます。ICMは、このService Controllerを使用してプロセスを管理します。
サービスとは、クライアント・プロセスの要求時に処理を実行するプロセスまたはその集合です。コンカレント・マネージャは、クライアントが他の処理を実行する間に処理されるように、処理要求の発行に使用するサービスの一種です。
サービスがアクティブな間は、クライアントからの要求を待機する1つ以上のリスナー・プロセスを必要とします。処理する要求をキュー内で定期的にポーリングするコンカレント・マネージャ・プロセスは、リスナーの一例です。
サービス管理により制御される各サービスには、複数のサービス・インスタンスが存在する場合があります。各インスタンスは1つ以上のプロセスで構成される場合があります。
サービス管理を使用可能にするには、「コンカレント:GSM使用可能」プロファイル・オプションを「Yes」に設定する必要があります。
ユーザーは、このプロファイル・オプションを参照も変更もできません。
システム管理者は、このプロファイル・オプションをサイト・レベルで参照および更新可能です。
このプロファイル・オプションの内部名はCONC_GSM_ENABLEDです。
サービス管理を使用すると、Oracle Applications Managerを介してApacheサーバー、Formsサーバー、Formsメトリック・サーバー、Formsメトリック・クライアントおよびReportsサービスを管理できます。これらのサービスがサービス管理に使用可能になっている場合も、その制御にはadapcctl.sh(UNIX)またはadapcctl(Windows)など、次に示す制御スクリプトを使用できます。スクリプトを起動すると、FNDSVCRG実行可能ファイルによりサービスが使用可能になっているかどうかが判別されます。使用可能になっていて内部コンカレント・マネージャがアクティブな場合は、内部コンカレント・マネージャに要求が発行され、サービスが直接開始または停止されます。サービスの管理にサービス管理が使用されていない場合は、従来どおりすべての制御処理がスクリプトにより処理されます。
サービス管理により管理できる制御スクリプトは次のとおりです。
Oracle Applications Managerにより、管理者はHTMLコンソールからE-Business Suiteシステムを管理できます。Oracle Applications Managerは、コンカレント・マネージャなどのサービスの管理、システム構成の検査、Oracle Workflowの管理、適用済パッチの検査およびシステム使用状況の測定など、多様なタスクに使用できます。
Oracle Applications Managerには、Oracle Applicationsシステムの診断機能が用意されています。コンソールには、取引マネージャやコンカレント要求などのシステム・コンポーネントから最近レポートされたエラーが表示されます。フォームやコンカレント要求のように実行中のプロセスの場合、システム管理者は現在実行中のSQLなどのデータベース・セッション詳細を検査できます。
Oracle Applications Managerを使用すると、管理者はコンカレント処理を構成、モニターおよび制御できます。Oracle Applications Managerをサービス管理機能と併用すると、他のアプリケーション層サービスのみでなくコンカレント・マネージャもモニターして制御できます。
Oracle Applications Managerを使用すると、次のことができます。
「Service Instances」ページには、特定のサービス・タイプのサービス・インスタンスに関する詳細情報と、そのサービスで実行できる機能が表示されます。
次のようなサービス・タイプがあります。
使用可能な情報と機能は、サービス・タイプに応じて異なります。次のような情報が含まれる場合があります。
サービス・インスタンスを選択して表の上のドロップダウン・メニューを使用し、下に表示される処理を実行できます。または、右上のドロップダウン・メニューを使用して、1つの処理をすべてのサービス・インスタンスに対して実行できます。
このページには、要求処理マネージャのサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。このタイプのマネージャにより、コンカレント要求が実行されます。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Request Processing Manager」
次の情報が表示されます。
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
新規サービス・インスタンスを作成するには、「Create New」ボタンを使用します。
サービス・インスタンスを開始(アクティブ化)できます。
サービスを個別に無効化することができます。無効にすると、そのサービスを選択して「Start」ボタンを選択するまでは再開されません。
マネージャを無効にする場合、現在実行中のすべての要求(コンカレント・プログラム)はマネージャの停止前に完了できます。
マネージャを再起動すると、プロセスが停止してバックアップになります。
サービスを個別に強制終了または終了できます。
コンカレント・マネージャについて、次の情報が表示されます。
「Processes」ページには、サービス・インスタンスのコンカレント処理に関する情報が表示されます。このページには、サービスの「Service Instances」ページからナビゲートします。
ナビゲーション: 「Site Map - Administration」>「Service Status」(「Application Services」の下)>(「Services」リージョン)[Services]>(B)「View Processes」
このページには、サービスの「Service Instances」ページからナビゲートします。
プロセスごとに次の情報が表示されます。
ボタンを使用して次の情報を表示できます。
このページはサポート・カートに追加できます。
このページには、サービス・マネージャのサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。サービス・マネージャは、内部コンカレント・マネージャ(ICM)にかわって処理を実行します。サービス・マネージャは必要に応じてICMにより自動的に制御され、手動では制御できません。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Service Manager」
次の情報が表示されます。
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
このページには、内部コンカレント・マネージャ(ICM)のサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Internal Concurrent Manager」
次の情報が表示されます。
上部のボタンを使用すると、サービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
サービス・インスタンスを選択して表の上のドロップダウン・メニューを使用し、次の処理を実行できます。
サービスを個別に停止(無効化)できます。
内部コンカレント・マネージャを停止すると、他のマネージャもすべて無効化されます。以前に個別に無効化されたマネージャは影響を受けません。
ICMの停止時に有効だったサービスは、ICMが有効化されると再開されます。個別に無効化されたマネージャは、ICMとともには有効化されません。
この機能を使用すると、すべてのサービスを停止できます。
この機能を使用すると、停止するサービスを選択して、そのサービスのみを停止できます。
サービスを個別に強制終了または終了できます。
要求を強制終了(終了)して内部コンカレント・マネージャを終了すると、実行中の要求(実行中のコンカレント・プログラム)がすべて終了し、すべてのマネージャも終了します。以前に個別に無効化したマネージャは影響を受けません。
ICMの強制終了時に有効だったサービスは、ICMが有効化されると再開されます。個別に無効化されたマネージャは、ICMとともには有効化されません。
内部コンカレント・マネージャは、各コンカレント・マネージャのプロセスを定期的にモニターします。「Verify」処理を選択すると、このプロセス・モニタリング、つまりPMONアクティビティを強制的に発生させることができます。
このページには、システムのアプリケーション層サービスとそのステータスのリストが表示されます。また、実プロセス数とターゲット・プロセス数も表示されます。
ナビゲーション: 「Applications Dashboard」>「System Activity」(ドロップダウン・メニュー)
サービスを選択して「View Details」ボタンを使用すると、そのサービスの詳細情報を表示し、特定の処理を実行できます。
すべてのサービスをリストに表示するには「View All」ボタンをクリックします。サービスをリストに10個ずつ表示するには、「View Sets」ボタンをクリックします。
「Activity Monitors」タブをクリックすると、データベース・セッションとコンカレント要求に関する情報が表示されます。
このページには、衝突解決マネージャ(CRM)のサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Conflict Resolution Manager」
次の情報が表示されます。
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
サービス・インスタンスを選択し表の上のドロップダウン・メニューを使用し、下に表示される処理を実行できます。または、右上のドロップダウン・メニューを使用して、1つの処理をすべてのサービス・インスタンスに対して実行できます。
衝突解決マネージャに「Verify」オプションを使用すると、コンカレント・プログラム間の非互換性に関する情報を強制的に再キャッシュできます。コンカレント・プログラムは、他のプログラムと非互換となるように定義できます。つまり、これらのプログラムは相互の実行を妨害する可能性があるため、他の非互換プログラムと同時には実行できません。
衝突解決マネージャは、ユーザー情報も再キャッシュします。「コンカレント:有効要求制限」プロファイル・オプションを使用して、同時に実行可能な最大要求数をユーザーに割り当てることができます。「Verify」を選択すると、衝突解決マネージャによりユーザー・リストが再作成されます。
このページには、スケジューラ/プレリリース・マネージャのサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。スケジューラは、事前スケジュールを持つ要求をチェックして管理します。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Scheduler/Prerelease Manager」
次の情報が表示されます。
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
ドロップダウン・リストで「Verify」を選択して、スケジューラ/プレリリース・マネージャを検証します。
このページには、内部モニターのサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。内部モニターの目的は、内部コンカレント・マネージャをモニターし、予期しない時期に終了した場合に再起動することです。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Internal Monitor」
次の情報が表示されます。
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
新規サービス・インスタンスを作成するには、「Create New」ボタンを使用します。
サービス・インスタンスを選択して表の上のドロップダウン・メニューを使用し、下に表示される処理を実行できます。または、右上のドロップダウン・メニューを使用して、1つの処理をすべてのサービス・インスタンスに対して実行できます。
サービス・インスタンスを開始(有効化)できます。
サービスを個別に無効化できます。無効にすると、そのサービスを選択して「Start」ボタンを選択するまでは再開されません。
サービスを個別に強制終了または終了できます。
このページには、取引マネージャのサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。
ナビゲーション: 「Site Map」>「Transaction Managers」(「Application Services」の下)
次の情報が表示されます。
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
新規サービス・インスタンスを作成するには、「Create New」ボタンを使用します。
取引マネージャの問題を診断する際には、次の機能が有用です。
ドロップダウン・リストを使用して、取引マネージャのデバッグ・レベルを設定します。次のオプションから1つ選択して「Set Debug Level」ボタンをクリックします。これにより、すべての取引マネージャのデバッグ・レベルが設定され、以降のセッションに使用可能になります。
注意: デバッグによりパフォーマンスが低下する場合があるため、終了後はこの機能をオフに設定する必要があります。
取引マネージャのパフォーマンスが不十分な場合は、時間取引マネージャ機能を使用すると問題の原因を診断する上で役立ちます。時間取引マネージャは、1つの取引に関係する各アクティビティの消費時間をテストしてレポートします。
テストを実行するには、取引マネージャを選択して「Time Transaction」ボタンをクリックします。これにより、「Time Transaction Manager」起動ページが起動します。「Run Test」ボタンをクリックします。テスト結果ページに次の情報が表示されます。
この画面から、「Finish Test」をクリックして「Service Instances」ページに戻るか、「Purge」をクリックしてセッションのデバッグ情報をパージします。
サービス・インスタンスを選択して表の上のドロップダウン・メニューを使用し、下に表示される処理を実行できます。または、右上のドロップダウン・メニューを使用して、1つの処理をすべてのサービス・インスタンスに対して実行できます。
サービス・インスタンスを起動(有効化)します。
サービスを個別に無効化します。無効にすると、そのサービスを選択して「Start」ボタンを選択するまでは再開されません。
マネージャを無効にする場合、現在実行中のすべての取引要求はマネージャの停止前に完了できます。
取引マネージャを再起動すると、プロセスが停止してバックアップになります。
サービスを個別に強制終了または終了できます。
「OAM Generic Collection Service」は、一般サービス管理により管理される一般サービスです。このサービスは、Forms Listener 6iのランタイム・プロセスなど、サービス・ランタイム・プロセスに関してファイルのアップロード、シグナル処理、パージおよびその他の管理機能を提供します。
「OAM Generic Collection Service」の実行中のインスタンスには、Javaサービス・カートリッジAPIを使用して一般サービス管理のアドバンスト・キュー(AQ)内でメッセージを使用するメイン・プロセスが含まれます。サービス・インスタンスは、起動後に次の4つのサブプロセスを起動します。
実行されるOAM一般収集インスタンスは、1つのノードのアプリケーション・システムごとに1つのみです。
「OAM Generic Collection Service」のパラメータは、次のとおりです。
メイン・ナビゲータ・パス: 「Site Map」>「Monitoring」(サブタブ)>「Performance」(ヘッダー)>「Concurrent Processing Charts」(リンク)
Oracle Applications Managerには、コンカレント処理のパフォーマンスをモニターできるように構成可能なチャートが多数用意されています。
次のチャート・グループがあります。
「Concurrent Requests」グループには、「Concurrent Requests by Status」、「Running Requests per Application」および「Pending Requests per Responsibility」など、複数のチャートがあります。「Concurrent Managers」グループには、「Pending Requests per Manager」などのチャートがあります。「Utilization」グループには、マネージャ当りの実行中の要求数と使用可能なプロセス数を示すチャートがあります。
チャートを表示するには、表でチャート名をクリックします。チャートが対話型で、特定の棒またはセグメントにドリルダウンして詳細を表示できる場合があります。
チャートを設定するには、「Chart Settings」アイコンをクリックします。「Change Chart Settings」ページで、チャートのタイプ、リフレッシュ間隔およびデータ項目を変更できます。
ナビゲーション: 「Site Map - Monitoring」>「Concurrent Processing Reports」(「Usage」の下)
このページからConcurrent Processing Activity Reports」を起動します。コンカレント処理統計レポートを使用すると、要求の実行時間、達成率および個々のユーザー要求に関するトレンド履歴を分析できます。
ナビゲーション: 「Site Map - Monitoring」>「Concurrent Processing Reports」(「Usage」の下)>「Concurrent Request Statistics by Program」
このレポートには、プログラム別のコンカレント要求統計が集計されます。これらの統計は、要求のスケジュール時やノード間の(特殊化ルールを使用した)ロード・バランシング時に役立ちます。このレポートはfnd_concurrent_requests表のデータに基づき、この表が「Purge Concurrent Request and/or Manager Data」コンカレント・プログラムを使用して最後にパージされた後の表内のデータに限定されます。
デフォルトでは、このレポートには前週のデータが表示されます。「Search Criteria」リージョンを使用して、アプリケーション、最短期間およびレポート期間に基づいて結果をフィルタリングします。デフォルトのソート順序は、継続期間合計の降順です。継続期間値は、すべて分単位です。
コンカレント・プログラムを表す1行を選択して「Requests」ボタンをクリックすると、要求のリストを示す「Search Results」ページにドリルダウンできます。
ナビゲーション: 「Site Map」>「Concurrent Processing」(「Activity」の下)>「Concurrent Request Statistics by Username」
このレポートには、ユーザー名別のコンカレント要求統計が集計されます。これらの統計を参考にして、様々なユーザーの使用パターンを判断できます。このレポートには、次の各列が表示されます。
このレポートには、デフォルトで前週のデータがユーザー名別に表示されます。「Search Criteria」リージョンを使用し、ユーザー名、最小実行時間合計およびレポート期間に基づいて結果をフィルタリングします。
ユーザー名を表す1行を選択して「Requests」ボタンをクリックすると、ユーザーによる要求のリストを示す「Search Results」ページにドリルダウンできます。
このページにアクセスするには、ページの「UserName」フィールドからドリルダウンします。
ユーザー名に関して次の担当情報が表示されます(使用可能な場合)。データはFND_USER表から取得されます。
ナビゲーション: 「Site Map」>「Monitoring」>「Concurrent Processing Reports」(「Usage」の下)>「Concurrent Program Statistics by Name」
このレポートは、コンカレント・プログラムの統計の要約を提供します。要約情報は要求の完了時に収集され、表fnd_conc_prog_onsite_infoに格納されます。
このページの表示内容は、アプリケーションまたはプログラム名でフィルタリングできます。
注意: このレポートには、リセット日現在の統計が記録されます。リセット日は、「Program Runtime Statistics」ページで確認できます。
このレポートのフィールドは、次のとおりです。
このレポートは、デフォルトで「Times Run」の降順に表示されます。「View Details」ボタンをクリックすると、選択したプログラムの「Program Runtime Statistics」ページが表示されます。
「Concurrent Program Statistics by Name」ページで選択したコンカレント・プログラムについて、次のフィールドが表示されます。
Oracle Applications Managerを使用すると、コンカレント要求の詳細を表示できます。コンカレント要求をカテゴリ別に表示したり、基準を指定して要求を検索できます。
コンカレント要求ページへのナビゲータ・パスは次のとおりです。
「Site Map」>「Monitoring」>「Concurrent Requests」(「Current Activity」の下)
「Table View」または「Chart View」を選択します。「Chart View」を選択すると、完了済要求のステータス別グラフが表示されます。
「Table View」を選択すると、次のフィールドが表示されます。
「Details」列で「Show」をクリックし、要求について次のような詳細を追加表示することもできます。
各ボタンを使用して次の処理を実行できます。
次の情報とともに無効な要求のリストが表示されます。
「Details」列で「Show」をクリックし、要求について次のような詳細を追加表示することもできます。
無効な要求の保留を解除するには、「Remove Hold」ボタンを使用します。
各ボタンを使用して次の処理を実行できます。
「Table View」または「Chart View」を選択します。「Chart View」を選択すると、完了済要求のステータス別グラフが表示されます。
「Table View」を選択すると、次のフィールドが表示されます。
「Details」列で「Show」をクリックし、要求について次のような詳細を追加表示することもできます。
各ボタンを使用して次の処理を実行できます。
「Table View」または「Chart View」を選択します。「Chart View」を選択すると、完了済要求のステータス別グラフが表示されます。
「Table View」を選択すると、次のフィールドが表示されます。
「Details」列で「Show」をクリックし、要求について次のような詳細を追加表示することもできます。
各ボタンを使用して次の処理を実行できます。
完了済、無効、保留中および実行中の要求について、次の情報が表示されます。
画面のこの部分には、実行中、完了済および保留中の要求に関するランタイム統計が表示されます。表示される時間はすべて秒単位です。
ページのこのリージョンには、選択した保留中、実行中または無効な要求と互換性のない要求が表示されます。要求ごとに、次のフィールドが表示されます。
表示された要求に対して次の処理を実行できます。
このページには、ICM環境の環境変数とその値が表示されます。フィルタを使用して特定の変数を検索できます。
この項では、システム管理者としてコンカレント要求のステータスを表示および変更する方法と、要求のログ・ファイルとレポート出力ファイルを表示する方法について説明します。
コンカレント要求のステータスと出力を表示するには、次の方法があります。
「Requests」ウィンドウを使用して、コンカレント要求のステータスを表示し、要求のログ・ファイルとレポート出力ファイルを表示します。
システム管理者とOracle Alertマネージャは、権限付きバージョンの「Requests」ウィンドウを使用します。このウィンドウでは、エンド・ユーザーよりも多数の機能を使用できます。たとえば、「Requests」ウィンドウを使用して、正常に完了しなかった要求を含め、(自分のコンカレント要求のみでなく)すべてのコンカレント要求のステータスとログ・ファイルを表示できます。プラットフォームによっては、実行中の要求のログ・ファイルも表示できます。
同じウィンドウを使用して、自分のレポート出力をオンラインで表示できます。ただし、他のユーザーの要求からのレポート出力は表示できません。
「Requests」ウィンドウでは、次の処理も実行できます。
実行を完了したコンカレント要求に関連付けられているパラメータとエラー・メッセージを示すレポートを実行できます。「Completed Concurrent Requests Report」を参照してください。
「Request Diagnostics」ウィンドウには、要求ステータス情報が表示されます。この情報は、要求の現在のステータスを説明するメッセージで構成されます。
ランタイム統計を収集するには、プロファイル・オプション「コンカレント:要求統計の収集」を「Yes」に設定します。
コンカレント要求は、データベース・サーバーのリソースを使用するNet8iシャドウ・プロセスや、C実行可能ファイルのようなフロント・エンド・プロセスなど、1つまたは2つのプロセスで構成されている場合があります。CPUに使用される時間は、両方のタイプのプロセスについて収集されます。
統計を検討するには、「Purge Concurrent Request and/or Manager Data」プログラムを実行してRAWデータを処理し、計算された統計をFND_CONC_STAT_SUMMARY表に書き込ませる必要があります。「Requests」ウィンドウから「Diagnostics」ウィンドウを使用すると、統計を要求別に検討できます。
レポート出力ファイルとログ・ファイルに対するエンド・ユーザーのアクセス権限は、ユーザー・プロファイル・オプション「コンカレント:レポート・アクセス・レベル」により決定します。システム管理者は、このプロファイル・オプションを「User」または「Responsibility」に設定できます。
すべてのユーザーは、各自が発行した要求のログ・ファイルとレポート出力ファイルを検討できます。
「コンカレント:レポート・アクセス・レベル」オプションをユーザー・レベルで「Responsibility」に設定すると、そのユーザーは現行の職責から発行された全要求のログ・ファイルとレポート出力ファイルも検討できます。
「コンカレント:レポート・アクセス・レベル」オプションを職責レベルで「Responsibility」に設定すると、その職責のユーザーは同じ職責を持つ他のユーザーが発行した全要求からのログ・ファイルとレポート出力ファイルも検討できます。
テキスト・レポート・ファイルの表示には、デフォルトでOracle ApplicationsのReport File Viewerが使用されます。テキスト・ファイルをブラウザに表示したり、Microsoft Wordのような他のアプリケーションを使用することもできます。デフォルト・ビューワを定義するには、プロファイル・オプションを設定します。
「ビューワ: テキスト」プロファイル・オプションを「Browser」に設定すると、レポートはWebブラウザに送信されます。このプロファイル・オプションを空白にすると、かわりにReport File Viewerが使用されます。
このプロファイル・オプションを空白にした場合も、最初にReport File Viewerで表示してから「Tools」>「Copy File」を選択すると、レポートまたはログ・ファイルをブラウザで表示できます。
HTML出力を含むレポートをブラウザで表示できます。HTMLレポートがブラウザに送信された後、ブラウザの「Save As」機能を使用してデスクトップに保存できます。
注意: HTMLレポートは、ブラウザにサーバーのキャラクタ・セットを使用して表示されます。このキャラクタ・セットは、クライアント上のキャラクタ・セットと一致するとはかぎりません。そのため、レポートを保存するときに、出力をクライアントのキャラクタ・セットに変換する操作が必要になる場合があります。ブラウザで「Save As」を使用したキャラクタ・セット変換がサポートされている場合は、「Save As」ダイアログ・ボックスにポップリストが表示されます。ユーザーは、クライアントのキャラクタ・セットと一致するエンコーディングを選択できます。
Online Report Reviewの実装は、Microsoft WordやExcelのような他のアプリケーションで出力ファイルを表示できるように設定できます。そのためには、ファイルの出力形式にMIMEタイプを関連付けます。
これにより、ユーザーはプロファイル・オプションを使用して特定の出力形式の優先MIMEタイプを設定できます。または、ファイルに適切なMIMEタイプの選択を求めるプロンプトを実行時に表示できます。
各出力形式とともに複数のMIMEタイプ・ファイル形式を登録できます。「Viewer Options」ウィンドウで、ファイル形式、MIMEタイプおよび説明を入力します。この説明は、ユーザーの「Profile Values」ウィンドウと「Submit Request」フォームに表示されます。
レポートを表示する場合は、最初にブラウザに送信する必要があります。ブラウザでは、関連付けられているMIMEタイプを使用してレポートが表示されます。
注意: 印刷時にユーザーがOracle Reportプログラムで出力タイプとしてHTMLまたはPDFを選択した場合は、出力を印刷するPDFおよびHTMLファイルを処理できるように、適切なプリンタ・ドライバを使用する必要があります。「プリンタおよび印刷の概要」を参照してください。
関連項目: 「Viewer Options」ウィンドウ
この項では、要求のフェーズとステータスを変更する方法と、保留中または無効な要求の優先度を変更する方法について説明します。
要求は、「Pending」(実行待ち)、「Running」、「Completed」または「InActive」(実行不可)という4つのフェーズのいずれかに位置します。各フェーズでは、要求の状況をステータスと呼びます。
要求のステータスを変更すると、「Pending」、「Running」または「InActive」フェーズを変更できます。
「Pending」および「InActive」フェーズの要求は取り消すことができます。要求のフェーズとステータスは「Completed - Cancelled」になります。
「Pending」および「InActive」フェーズの要求は、保留にすることができます。要求のフェーズおよびステータスは「InActive - On Hold」になります。後で保留を解除する要求を選択すると、この処理を元に戻すことができます。
「Running」フェーズの要求を終了できます。要求のフェーズとステータスは「Completed - Terminated」になります。
「Requests」ウィンドウを使用して、要求のステータスとそれに伴うフェーズを変更できます。
通常、要求は開始時刻に従って最初に発行されたものから順番に実行されます。ただし、優先度の高い要求は、古い要求よりも先に開始されます。
システム管理者は、「Requests」ウィンドウを使用して「Pending」または「InActive」要求の優先度を変更できます。
ユーザーによる要求の優先度は、デフォルトでシステム管理者が「コンカレント:要求の優先度」ユーザー・プロファイル・オプションで設定した値に設定されます。ユーザーが各自の要求の優先度を変更することはできません。
コンカレント・プログラムの優先度が定義されている場合は、その優先度によりユーザーのプロファイル・オプションが上書きされます。
提案: 要求の優先度を頻繁に変更する場合は、そのコンカレント・プログラムに固有の優先度を割り当てることを検討する必要があります。
関連リンク:
この項では、オペレーティング・システムで保持されるログ・ファイルおよび出力ファイルの数を維持する方法と、コンカレント要求およびコンカレント・マネージャ・プロセスに関する情報が格納されるApplication Object Libraryデータベース表を管理する方法について説明します。
「Purge Concurrent Request and/or Manager Data」プログラムを実行すると、次のデータベース表が影響を受けます。
この表には、すべてのコンカレント要求の完全な履歴が含まれています。
ユーザーがレポート・セットを発行すると、この表にレポート・セット内のレポートに関する情報と各レポートのパラメータ値が格納されます。
この表には、コンカレント・マネージャからマネージャが実行を開始する各プログラムに渡される引数が記録されます。
この表には、要求によりデータベース表が更新されない場合が記録されます。
この表には、Oracle Applicationsとオペレーティング・システムのプロセスに関する情報が記録されます。
この表には、コンカレント要求のランタイム・パフォーマンス統計が収集されます。
この表には、「Purge Concurrent Request and/or Manager Data」プログラムにより生成されたコンカレント・プログラム・パフォーマンス統計が含まれています。「Purge Concurrent Request and/or Manager Data」プログラムは、FND_CONC_STAT_LIST内のデータを使用してこれらの統計を計算します。
MIS部門とアプリケーション・ユーザーは、組織に適したアーカイブ方針とファイル保持方針に同意する必要があります。ディスク・ドライブの領域がすべて使用されるのを防ぐために、Oracle Applicationsのログ・ファイルと出力ファイルを定期的に削除してください。
提案: 「Purge Concurrent Request and/or Manager Data」プログラムを実行した後は、このプログラムを特定の間隔で自動的に再発行できます。
「Purge Concurrent Request and/or Manager Data」プログラムの実行時期については、ガイドラインのサンプルがいくつかあります。ユーザー・コミュニティにおけるOracle Applicationsの使用状況に従って、これらのガイドラインを採用してください。
コンカレント要求情報をパージすると、監査詳細が失われます。この監査情報は「Signon Audit Concurrent Requests」レポートに使用されます。
このプログラムを使用して次の情報を削除します。
「コンカレント:要求統計の収集」プロファイル・オプションが「Yes」に設定されている場合は、このプログラムを使用して各コンカレント・プログラムのパフォーマンス統計を計算します。
変数 | 説明 |
---|---|
All | コンカレント要求の履歴情報、コンカレント・マネージャの履歴情報を記録するデータベース表からレコードをパージし、オペレーティング・システムから要求ログ・ファイル、マネージャ・ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルをパージします。 |
Manager | コンカレント・マネージャの履歴情報を記録するデータベース表からレコードをパージし、オペレーティング・システムからマネージャ・ログ・ファイルをパージします。 |
Request | コンカレント要求の履歴情報を記録するデータベース表からレコードをパージし、オペレーティング・システムから要求ログ・ファイルとレポート出力ファイルをパージします。 |
変数 | 説明 |
---|---|
Age | コンカレント要求の履歴、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルを保存する日数を入力します。入力した日数よりも古いレコードがすべてパージ・プログラムにより削除されます。 |
たとえば、5を入力すると、6日以上前のコンカレント要求履歴、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。 | |
Count | コンカレント要求履歴、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルの保存に使用する(最新)レコード数を入力します。最新レコードから遡って入力した数のレコードが保持され、残りのレコードがすべてパージされます。 |
たとえば、5を入力すると、最新の5つのコンカレント要求履歴レコード、要求ログ・ファイル、マネージャ・ログ・ファイル、レポート出力ファイルが保存され、残りのレコードがすべてパージされます。 |
「Mode」が「Age」の場合は日数を定義する値、「Mode」が「Count」の場合はレコード数を入力します。有効な値は1〜9999999です。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるコンカレント・プログラムの接続先Oracle IDを入力します。Oracle IDは、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
たとえば、AP1と入力すると、AP1というOracle IDに接続するプログラムの実行要求に関連した要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるアプリケーション・ユーザー名を入力します。ユーザー名は、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
たとえば、JSMITHと入力すると、ユーザーJSMITHにより発行された要求に関連した要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となる職責に関連付けられているアプリケーションを選択します。「Responsibility」オプションとともに職責アプリケーションが使用され、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となる職責を選択します。職責は、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
たとえば、「System Administrator」職責を選択すると、この職責で操作するユーザーから発行された要求に関連した要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるアプリケーションを選択します。「Program Application」は、「Entity」が「」または「All」の場合に関係します。
たとえば、「Oracle Payables」を選択すると、Oracle Payablesプログラムの実行要求に関連した要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるプログラムを選択します。「Program」は、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
たとえば、「Program X」を選択すると、プログラムXの実行要求に関連した要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるコンカレント・マネージャに関連付けられているアプリケーションを選択します。
「Manager Application」は「Manager」オプションとともに使用します。「Entity」が「Request」の場合と「Manager」または「All」の場合では、効果が異なります。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるコンカレント・マネージャを選択します。
「Manager」は「Manager Application」オプションとともに使用します。「Entity」が「Request」の場合と「Manager」または「All」の場合では、効果が異なります。
「Purge Concurrent Request and/or Manager Data」プログラムでパージされたレコード数を示すレポートが必要かどうかを選択します。
変数 | 説明 |
---|---|
No | プログラムは実行されますが、レポートは生成されません。 |
Yes | プログラムが実行され、レポートが生成されます。 |
FND_DUAL表からレコードを削除するかどうかを選択します。
変数 | 説明 |
---|---|
No | FND_DUALからはレコードが削除されません。 |
Yes | FND_DUALからレコードが削除されます。 |
関連リンク:
この項では、コンカレント要求の発行に関連するユーザー・プロファイル・オプションの設定について説明します。
エンド・ユーザーは、コンカレント要求について特定のランタイム・オプションを制御できます。たとえば、特定の要求開始日を選択できます。
ユーザーがこれらのオプションを要求時に明示的に入力しない場合、コンカレント処理オプションはデフォルトでユーザー・プロファイル値に設定されます。
システム管理者は、「System Profile Values」ウィンドウでエンド・ユーザーのユーザー・プロファイル値を設定します。システム管理者とエンド・ユーザーは、「Personal Profile Values」フォームを使用してユーザーのプロファイル値の一部を設定できます。
システム管理者またはユーザーは、「Requests」ウィンドウを使用して実行開始前の発行済要求のコンカレント処理オプションを変更できます。
エンド・ユーザーは、自分の要求の優先度、または要求ログ・ファイルとレポート出力ファイルのオンライン表示に使用するレポート・アクセス・レベルを変更(または設定)できません。
次の表に、コンカレント処理のユーザー・プロファイル・オプションを示します。
ユーザー・プロファイル・オプション | 説明 |
---|---|
コンカレント:要求の保留 | 「Yes」に設定すると、コンカレント要求が保留になります。「No」に設定すると、要求の優先度と開始時刻に従ってプログラムが起動します。 |
コンカレント:複数タイム・ゾーン | 「Yes」に設定すると、クライアントが実行中のタイム・ゾーンに関係なく要求は即時に計画されます。 |
コンカレント:レポート・アクセス・レベル | 要求の出力ファイルおよびログ・ファイルのオンライン表示と、レポートの再印刷に使用するアクセス・レベル。「Responsibility」に設定すると、要求を発行した職責を使用するユーザー全員がアクセスできます。「User」に設定すると、要求を発行したユーザーのみがアクセスできます。 |
コンカレント:レポートの印刷部数 | レポートごとに印刷する出力部数。 |
コンカレント:要求の優先度 | 通常、要求は開始時刻に従って発行された順に実行されます。優先度は要求開始時刻よりも優先されます。優先度の高い要求が、最も古い要求より先に開始されます。優先度の範囲は1(最上位)〜99(最下位)です。標準のデフォルトは50です。 |
コンカレント:要求開始時刻 | 要求の実行を開始可能な日時。開始日時が現在の日時以前の場合は、要求を即時に実行できます。 |
コンカレント:出力の保存 | 「Yes」に設定すると、コンカレント・プログラムの出力は標準ファイル形式で保存されます。出力ファイルを生成しないコンカレント・プログラムもあります。 |
コンカレント:順次要求 | 「Yes」に設定すると、要求は開始日時に従って強制的に1度に1つずつ(順番に)実行されます。「No」は、コンカレント・プログラムに互換性があれば複数の要求を同時に実行できることを意味します。 |
コンカレント:TMが可能になるまで待機 | クライアントが別の取引マネージャ(TM)に移動して試行する前に、指定のTMが使用可能になるまで待機する最大秒数を指定できます。 |
コンカレント:URLライフタイム | このプロファイル・オプションでは、要求出力のURLがシステムから削除されるまで保持される最大時間(分)を指定します。 |
PRINTER | レポートを印刷するプリンタ。 |
ほとんどのコンカレント・ユーザー・プロファイル・オプションは、システム管理者が4つのレベル(サイト、アプリケーション、職責およびユーザー)すべてで設定できます。ユーザー・プロファイル「コンカレント:レポート・アクセス・レベル」は、アプリケーション・レベルでは設定できません。
ほとんどのコンカレント処理プロファイル・オプションについては、ユーザーがデフォルト値を変更できます。ただし、「コンカレント:要求の優先度」と「コンカレント:レポート・アクセス・レベル」は設定できません。
関連リンク:
この項では、コンカレント・マネージャの制御方法について説明します。
個々のマネージャは要求を読み取ってコンカレント・プログラムを起動し、実際にはマネージャの稼働シフト定義、ターゲット・プロセス数および特殊化ルールなど、特定の条件が満たされた時点でプログラムの実行を開始します。
コンカレント・マネージャは、いつでも起動、停止またはリセットできます。Oracle Applicationsには、これらのコマンドを処理する内部コンカレント・マネージャが用意されています。コマンドを個々のマネージャに発行するか、内部コンカレント・マネージャのステータスを変更して一度にすべてのマネージャを制御できます。
マネージャは個別に再起動または有効化できます。コンカレント・マネージャを再起動すると、そのコンカレント・マネージャの定義が内部コンカレント・マネージャにより強制的に再読取りされます。マネージャを有効化すると、そのマネージャに対する以前の無効化コマンドが取り消され、内部コンカレント・マネージャが稼働シフトの開始時にそのマネージャを起動できるようになります。
次の場合には、マネージャを個別に再起動する必要があります。
マネージャを個別に停止する場合は、すべての要求を強制終了してマネージャを即時に無効化するか、無効化する前に現行の要求の処理を完了できるようにするかを選択できます。
マネージャを無効化するように選択すると、現在実行中の要求を完了できます。
要求を終了してマネージャを個別に無効化すると、現在実行中の要求は即時に停止され、再発行(マネージャが有効化される時点)マークが付けられます。
Oracle Applicationsのコンカレント・プログラムは、停止後に終了済要求が再開されてもデータが失われたり重複しないように設計されています。これは、正常な停止(「Deactivate Concurrent Manager」要求の使用など)または強制終了による停止(ハードウェア障害後など)に適用されます。
注意: マネージャを選択して明示的に無効化すると、そのマネージャを選択して明示的に有効化するまでは無効のままになります。前提条件として、事前に内部マネージャを有効化しておく必要があります。
内部コンカレント・マネージャを有効化すると、個別に無効化されているマネージャを除き、他のマネージャもすべて有効化されます。
内部コンカレント・マネージャを無効化すると、アクティブ・マネージャをすべて無効化するためのコマンドが発行されます。以前に個別に無効化されたマネージャは影響を受けません。
要求を終了して内部コンカレント・マネージャを無効化すると、他のすべてのマネージャに要求を終了させて無効化するコマンドが発行されます。現在実行中の要求は即時に停止され、マネージャが有効化される時点で再発行するためのマークが付けられます。
内部コンカレント・マネージャは、各コンカレント・マネージャのオペレーティング・システム・プロセスを継続的にモニターします。このプロセス・モニタリングを内部コンカレント・マネージャのPMONサイクルと呼びます。PMONサイクルの長さは、内部コンカレント・マネージャを起動するSTARTMGRコマンドにより渡される引数の1つです。
内部コマンド・マネージャに対して、即時に各コンカレント・マネージャの操作ステータスを検証するか、またはPMONチェックを実行するように指示できます。
「Administer Concurrent Managers」フォームを使用して、コンカレント・マネージャにコマンドを発行します。
内部コンカレント・マネージャで、各マネージャのステータスを手動で検証し、マネージャを個別に再起動することもできます。「コンカレント・マネージャの管理」を参照してください。
次の表に、内部マネージャの制御機能を示します。
制御機能 | 説明 |
---|---|
Activate Concurrent Manager | 内部マネージャと、「Deactivate Concurrent Manager」を使用して個別に無効化されたマネージャを除く他のすべてのマネージャを有効化します。 |
Verify concurrent managers status | プロセス・モニター(PMON)サイクルを手動で実行します。 |
Deactivate Concurrent Manager | 内部マネージャと他のすべてのマネージャを無効化します。 |
Terminate requests and deactivate manager | 実行中のすべての要求(実行中のコンカレント・プログラム)を終了し、すべてのマネージャを無効化します。 |
次の表に、他のマネージャの制御機能を示します。
制御機能 | 説明 |
---|---|
Activate Concurrent Manager | マネージャが現行の稼働シフトで稼働するように定義されている場合は、即時に起動します。「Deactivate Concurrent Manager」および「Terminate requests and deactivate manager」を取り消します。 |
Restart Concurrent Manager | 内部マネージャは、マネージャの定義と、コンカレント・プログラムの非互換ルールを再読取りします。稼働シフト割当ての変更、ターゲット・プロセス数の変更、特殊化ルールの変更、コンカレント・プログラムの非互換性の変更を行った場合は、マネージャを再起動する必要があります。 |
Deactivate Concurrent Manager | マネージャを無効化します。現在実行中のすべての要求(コンカレント・プログラム)は、マネージャが停止する前に完了できます。マネージャは、それを選択して「Activate Concurrent Manager」を選択するまで再起動されません。 |
Terminate requests and deactivate manager | マネージャにより処理された実行中の要求(実行中のコンカレント・プログラム)がすべて終了します。無効化されたマネージャは、それを選択して「Activate Concurrent Manager」を選択するまで再起動されません。 |
オペレーティング・システムから内部コンカレント・マネージャを制御するには、2つのコマンドを使用できます。一方のSTARTMGRは内部コンカレント・マネージャの起動コマンドです。他方のCONCSUBを使用すると、内部コンカレント・マネージャを無効化または強制終了するか、内部コンカレント・マネージャに対して各マネージャのオペレーティング・システム・プロセスを個別に検証するように指示できます。
次の表に、「Administer Concurrent Managers」フォームに表示される内部マネージャの制御ステータスと、それに対応するオペレーティング・システム・コマンドの比較を示します。この表に示されていない引数もあります。
「Administer Concurrent Managers」フォーム | オペレーティング・システムのコマンド(すべての引数ではありません。) |
---|---|
Activate Concurrent Manager | STARTMGR(構文はプラットフォームごとに異なる) |
Verify concurrent managers status | CONCSUB FND VERIFY |
Deactivate Concurrent Manager | CONCSUB FND DEACTIVATE |
Terminate requests and deactivate manager | CONCSUB FND ABORT |
コンカレント・マネージャを起動するには、オペレーティング・システムのプロンプトからSTARTMGRコマンドを起動できます。このコマンドは内部コンカレント・マネージャを起動し、内部コンカレント・マネージャは定義済のコンカレント・マネージャを起動します。
コンカレント・マネージャで各アプリケーションのoutおよびlogディレクトリに書き込めるように、これらのディレクトリへの書込み権限が必要です。コンカレント・マネージャは多数の異なるオプションを指定して起動できます。一部のオペレーティング・システムには、コンカレント・マネージャの停止時に指定のユーザーにEメール・ノートを送信するためのオプションが用意されています。このコマンドの説明は、インストレーション・ガイドを参照してください。
STARTMGRコマンドを使用するのは、次の場合です。
STARTMGRコマンドは、最大10個のオプション・パラメータを取ります。
内部コンカレント・マネージャを起動するには、システム・プロンプトから次のコマンドを入力します。
$ startmgr <optional parameters>
パラメータは任意の順序で渡すことができます。次に例を示します。
$ startmgr sysmgr="applsys/fnd" mgrname="std"
printer="hqseq1" mailto="jsmith" restart="N"
logfile="mgrlog" sleep="90" pmon="5" quesiz="10"
関連項目: コンカレント・マネージャの設定
内部コンカレント・マネージャのログ・ファイルには、STARTMGRコマンドにより実行された起動パラメータの値が表示されます。次に例を示します。このパラメータ値は変更できません。
logfile=/fnddev/fnd/6.0/log/FND60.mgr (path is port-specific)
PRINTER=hqunx138
mailto=appldev
restart=N
diag=N
sleep=60 (default)
pmon=20 (default)
quesiz=1 (default)
オペレーティング・システム・プロンプトからCONCSUBユーティリティを使用して、SYSADMINユーザー名と「System Administrator」職責でコンカレント要求を発行できます。
CONCSUBユーティリティは、コンカレント要求を発行してオペレーティング・システム・プロンプトに戻ります。コンカレント要求が完了するまで待つ必要があります。
コンカレント要求のステータスをチェックするには、「Concurrent Requests」フォームを使用します。
CONCSUB applsys/pwd 'Responsibility application shortname'
'Responsibility name' 'Username' [WAIT={Y|N|n}] CONCURRENT
'Program application shortname' PROGRAM
変数 | 説明 |
---|---|
applsys/pwd | Oracle Application Object Libraryデータに接続するORACLEユーザー名およびパスワード。 |
Responsibility application shortname | 職責のアプリケーション短縮名。「System Administrator」職責の場合、アプリケーション短縮名はSYSADMINです。 |
Responsibility name | 職責名。「System Administrator」職責の場合、職責名はSystem Administratorです。 |
Username | 要求を発行するユーザーのアプリケーション・ユーザー名。たとえば、SYSADMINはシステム管理者のユーザー名です。 |
WAIT={Y|N|n} | CONCSUBで発行した要求が完了するまで待機してからオペレーティング・システム・プロンプトに戻る場合は、WAITをYに設定します。 CONCSUBで待機しない場合は、WAITをN(デフォルト値)に設定します。 CONCSUBについて終了までの待機秒数を示す整数値nを入力することもできます。 WAITを使用する場合は、CONCURRENTの前に入力する必要があります。 |
Program application shortname | プログラムのアプリケーション短縮名。DEACTIVATE、ABORTおよびVERIFYプログラムの場合、アプリケーション短縮名はFNDです。 |
PROGRAM | 「Shutdown All Managers」コンカレント要求を発行するには、プログラムDEACTIVATEを使用します。 「Shutdown Abort Managers」コンカレント要求を発行するには、プログラムABORTを使用します。 「Verify All Managers Status」コンカレント要求を発行するには、プログラムVERIFYを使用します。 |
CONCSUB <Username/Password> SYSADMIN 'System Administrator'
SYSADMIN CONCURRENT FND DEACTIVATE
CONCSUB <Username/Password> SYSADMIN 'System Administrator'
SYSADMIN CONCURRENT FND ABORT
CONCSUB <Username/Password> SYSADMIN 'System Administrator'
SYSADMIN CONCURRENT FND VERIFY
CONCSUBを使用してコンカレント・マネージャを停止するのは、次の場合です。
その後、STARTMGRコマンドを使用して内部コンカレント・マネージャを再起動すると、各コンカレント・マネージャが起動します。
CONCSUBを使用して、一連のステップを含むシェル・スクリプトからコンカレント要求を発行する場合は、値Yを指定したトークンWAIT(WAIT=Y)を使用できます。トークンWAITを使用すると、シェル・スクリプトが次のステップに進む前に、マネージャにより確実に無効化、強制終了またはステータス検証が実行されます。
参照: オペレーティング・システムからの内部コンカレント・マネージャの制御
シェル・スクリプトがCONCSUBに制御を渡すと、CONCSUBはプログラムDEACTIVATEが完了するまで待ってから、制御をシェル・スクリプトに戻します。
シェル・スクリプトがSTARTMGRに制御を渡し、STARTMGRが内部マネージャ(および他のすべてのマネージャ)を起動します。
ユーザー名/パスワードを従来どおり入力すると、CONCSUBユーティリティは通常どおり動作します。
ユーザー名のみを入力すると(最初の引数で/pwdを指定しないと)、パスワードを求めるプロンプトが表示されます。
ORACLE Password:
エコーはオフです。たとえば、次のコマンドにORACLEパスワードは含まれていません。
CONCSUB applsys SYSADMIN 'System Administrator' SYSADMIN
CONCURRENT FND
FNDMNRMT Y 0 20221
ORACLE Password:
Submitted request 32157 for CONCURRENT FND FNDMNRMT Y 0 20221
ここで、最初の引数に通常どおりアプリケーション・ユーザー名(SYSADMINなど)を指定する必要があります。
ユーザーは、パスワードをファイルに入れて標準入力(stdin)にリダイレクトできます。UNIXでは、このコマンドは次のように実行されます。
CONCSUB applsys SYSADMIN 'System Administrator' SYSADMIN
CONCURRENT FND
FNDMNRMT Y 0 20221 < password.file
password.fileは、パスワードを含むASCIIファイルです。シェル・スクリプトまたはバッチ・プロセスには、この方法を使用することをお薦めします。
この項では、「System Administration」フォームからパラレル・コンカレント処理(PCP)を管理する方法について説明します。パラレル・コンカレント処理のコンテキストにおける次の項目について説明します。
「コンカレント・マネージャ」ウィンドウを使用してコンカレント・マネージャを定義します。マネージャを定義するときに、マネージャ・タイプとして「コンカレント・マネージャ」、「内部モニター」または「取引マネージャ」を指定します。
Oracle Applicationsでは、その他に3タイプのマネージャが事前定義されています。内部コンカレント・マネージャ・プロセスを記述する「内部コンカレント・マネージャ」と、「衝突解決マネージャ」および「Scheduler」です。「衝突解決マネージャ」および「Scheduler」の場合は、1次ノードと2次ノードを割り当てることができます。「内部コンカレント・マネージャ」の場合、割当可能なのは1次ノードのみです。
各コンカレント・マネージャと各内部モニター・プロセスに、1次ノードと2次ノードを割り当てることができます。また、プラットフォーム上でプラットフォーム固有のキュー管理システムが使用可能な場合は、1次と2次のシステム・キュー名も割り当てることができます。「コンカレント・マネージャ」を参照してください。
「Administer Concurrent Managers」フォームを使用して、パラレル・コンカレント処理環境における各コンカレント・マネージャのターゲット・ノードを表示できます。ターゲット・ノードとは、コンカレント・マネージャに関連したプロセスを実行する必要のあるノードです。
マネージャの1次ノードとORACLEインスタンスが使用可能な場合は、ターゲット・ノードが1次ノードに設定されます。それ以外の場合、ターゲット・ノードはマネージャの2次ノードに設定されます(そのノードとORACLEインスタンスが使用可能な場合)。プロセスの移行中に、プロセスが現行のノードからターゲット・ノードに移行します。
「Administer Concurrent Managers」フォームを使用して、パラレル・コンカレント処理環境の任意のノードから、複数のノード上で実行中のコンカレント・マネージャおよび内部モニター・プロセスを起動、停止、再起動およびモニターできます。ノードにログオンしなくても、そのノード上でのコンカレント処理を制御できます。また、内部コンカレント・マネージャまたは他のコンカレント・マネージャを、パラレル・コンカレント処理環境の任意のノードから終了することもできます。
パラレル・コンカレント処理が可能な環境では、内部コンカレント・マネージャに対する1次ノードの割当てはオプションです。内部コンカレント・マネージャは、コンカレント処理サーバー対応として識別されるノード(ホスト・マシン)から起動できます。内部コンカレント・マネージャに1次ノードが割り当てられていない場合、内部コンカレント・マネージャは起動時のノード(ホスト・マシン)に残ります。1次ノードが割り当てられている場合、他のノード上で起動された内部コンカレント・マネージャは1次ノードに移行します。
内部コンカレント・マネージャが現在実行されているノードが使用不能になるか、接続先のデータベース・インスタンスが使用不能になると、内部コンカレント・マネージャは代替コンカレント処理ノード上で再起動されます。1次ノードが割り当てられていない場合、内部コンカレント・マネージャは再起動されたノード上で引き続き操作します。内部コンカレント・マネージャに1次ノードが割り当てられている場合は、1次ノードからの接続先ノードとインスタンスの両方が使用可能になると、内部コンカレント・マネージャは1次ノードに戻ります。
パラレル・コンカレント処理を起動するには、オペレーティング・システム・プロンプトからSTARTMGRコマンドを起動します。内部コンカレント・マネージャは、有効化されるときのノードに関係なく割り当てられたノード上で起動します(プラットフォームでリモート・プロセスの起動がサポートされているノードから操作している場合)。
内部コンカレント・マネージャは、起動後にすべての内部モニター・プロセスとすべてのコンカレント・マネージャを起動します。内部モニター・プロセスとコンカレント・マネージャを1次ノード上で起動し、1次ノードが使用可能でない場合にのみ2次ノードに戻ろうとします。
パラレル・コンカレント処理を停止するには、「Administer Concurrent Managers」フォームから内部コンカレント・マネージャに対して「Deactivate」コマンドを発行します。すべてのコンカレント・マネージャと内部モニター・プロセスが停止されてから、内部コンカレント・マネージャが停止します。
「Administer Concurrent Managers」フォームから「Terminate」コマンドを発行すると、ローカル・ノード上またはリモート・ノード上で実行中のコンカレント処理を終了できます。
ほとんどのプロセスの移行は、1次ノードの障害または以後の可用性に応答して自動的に発生します。ただし、「Concurrent Managers」フォームを使用すると、コンカレント・マネージャまたは内部モニター・プロセスに対するノード割当てを変更してプロセスを手動で移行できます。変更内容を有効にするには、「Administer Concurrent Managers」フォームから内部コンカレント・マネージャに対して「Verify」コマンドを発行します。
関連リンク:
オペレーティング・システムからの内部コンカレント・マネージャの制御
コンカレント・マネージャ
この項では、コンカレント・プログラムとレポートの継続的な管理について説明します。項目は次のとおりです。
リリース11i以降、ユーザーは1つのコンカレント要求を発行して、1つのコンカレント・プログラムをそれぞれ異なる言語で複数回実行させることができます。生成される出力は、言語に基づいて異なるプリンタに送ることができます。また、出力の言語に基づいて完了通知を送ることもできます。
たとえば、「Print Invoices」プログラムに対する要求を1つ発行し、そのプログラムをそれぞれ異なる言語で複数回実行させ、各請求書セットを異なるプリンタで印刷することができます。
注意: 要求セット内では多言語要求を実行できません。
コンカレント・プログラムに多言語サポート(MLS)機能を関連付けることができます。この機能により、コンカレント・プログラムの実行に使用される言語セットが決定します。たとえば、開発者はMLS機能を「Print Invoices」プログラムに関連付け、そのプログラムに対する要求を保留中の請求書がある顧客の優先言語で実行させることができます。
コンカレント・プログラムにMLS機能が関連付けられていない場合、ユーザーは要求の発行時にプログラムの実行に使用する言語のリストから選択できます。現行セッションの言語がデフォルト言語です。
コンカレント・プログラムにMLS機能が関連付けられている場合、ユーザーは各自の要求に使用する言語を選択できません。関連MLS機能により、要求の実行に使用される言語が決定します。
多言語要求の動作は、要求セットに似ています。ユーザーは要求を1つ発行します。その要求の実行時に、言語リストに含まれている言語ごとに子要求が発行されます。親要求は、子要求が完了するまで「Running」/「Waiting」ステータスのままです。子要求がエラー・ステータスで完了すると、親要求もエラー・ステータスで完了します。エラー・ステータスで完了する子要求がなくても、1つ以上が警告ステータスで完了すると、親要求は警告ステータスで完了します。最後に、子要求が正常ステータスで完了すると、親要求も正常ステータスで完了します。
開発者は、コンカレント・プログラム用のMLS機能を作成できます。このMLS機能により、要求の実行に使用されるインストール済言語が決定します。たとえば、「Print Invoices」プログラムのMLS機能では、そのプログラムに対する要求を保留中の請求書がある顧客の優先言語でのみ実行する必要があります。この制限により、要求は出力の生成に使用されない言語では実行されないことが保証され、システム・リソースの節約になります。また、要求に適した言語が自動的に選択されるため、ユーザー・エラーも防止します。
MLS機能は、特定のAPIに記述されるPL/SQLストアド・プロシージャです。MLS機能が関連付けられているコンカレント・プログラムに対する多言語要求をコンカレント・マネージャが処理するときには、MLS機能をコールして言語リストを取得し、各言語に適した子要求を発行します。コンカレント・プログラム・アプリケーション短縮名、コンカレント・プログラム短縮名およびコンカレント要求パラメータはすべて、MLS機能で要求の実行に使用する言語のリスト決定に使用できます。
MLS機能は、「Concurrent Program Executable」フォームに登録します。登録済MLS機能は、「Concurrent Programs」フォームで1つ以上のコンカレント・プログラムに割り当てることができます。
関連リンク:
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』
『Oracle Applications概要』
『Oracle Applications開発者ガイド』
このレポートには、プリンタおよび印刷STYLE情報と、セットの所有者やプログラムの非互換性などの要求セット定義が表示されます。このレポートは、要求セット定義を定義または編集するときに使用します。
なし。
レポート・ヘッダーには、レポートの内容の概要が表示されます。
関連リンク:
コンカレント・プログラムとコンカレント要求の概要
プログラムの要求セット別編成
このレポートには、レポートまたは要求セットへのアクセス権を持つ職責がリストされます。このレポートを使用するのは、レポートと要求セットへのアクセス権を付与する場合です。レポートと要求セットを要求セキュリティ・グループに割り当てて付与する方法と、要求セットに所有者を割り当てるときに付与する方法があります。
レポートまたは要求セットの関連アプリケーション名を選択します。
レポート名または要求セット名を選択します。
関連リンク:
コンカレント・プログラムと要求の概要
プログラムの要求グループ別編成
要求グループ
このレポートには、実行可能ファイル情報、実行方法、非互換プログラム・リストおよびプログラム・パラメータなど、コンカレント・プログラムの定義が表示されます。コンカレント・プログラムによりレポートが生成される場合は、印刷出力と印刷STYLE、列および行情報も表示されます。
このレポートを使用するのは、プログラムの非互換ルールの変更など、コンカレント・プログラムの変更を考慮する場合です。
注意: 入力しないパラメータがある場合、レポートではすべてのコンカレント・プログラムの値が戻され、極端に長くなる可能性があります。
プログラム定義の詳細をレポートに表示するコンカレント・プログラム関連のアプリケーション名を選択します。
アプリケーションに関連付けられている全コンカレント・プログラムに対してプログラム定義詳細レポートを実行する場合は、プログラム名を選択せずにアプリケーション名のみを選択します。
プログラム定義の詳細をレポートに表示するコンカレント・プログラムの名称を選択します。「Program」に値を入力する前に、「Application Name」に値を入力する必要があります。
レポート・ヘッダーには指定のレポート・パラメータが表示され、レポートの内容の概要が提供されます。
このレポートには、現在使用可能になっているコンカレント・プログラムと、使用不可になっているプログラムが表示されます。
このレポートを使用して、コンカレント・プログラムに関連付けられている実行方法、引数方法、単独実行ステータス、標準発行ステータス、要求タイプおよび印刷STYLE情報を記録します。
プログラム情報をレポートに表示するコンカレント・プログラム関連のアプリケーション名を選択します。
アプリケーション名を入力しない場合、レポートではすべてのコンカレント・プログラムの値が戻されます。
レポート・ヘッダーには指定のレポート・パラメータが表示され、レポートの内容の概要が提供されます。
関連リンク:
コンカレント・プログラムと要求の概要
Concurrent Program Details Report
コンカレント・プログラム