Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成 リリース11i(2005年6月) 部品番号: B15956-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
「プロセス」とは、特定の結果を得るために実行される一連の処理です。プロセス・ナビゲータは、Oracle Workflowを利用して、各ビジネス・プロセスをワークフロー・ダイアグラムで表します。プロセス・ダイアグラムには、プロセスの各ステップごとに1つのアイコンが含まれます。各アイコンは、視覚的な役割、および各ステップに関連付けられた実際のフォームへのアクセス・ポイントとして機能します。適切なアイコンをクリックすることで、プロセスに関連する任意のフォームに簡単にナビゲートできます。
Oracle Workflowでは、ドラッグ・アンド・ドロップ・デザイナを使用して、ビジネス・プロセスを定義できます。決定者への関連情報の送信、プロセスの自動化、指定したワークフロー内のユーザーへの電子通知の配信、および実装時のプロセスを監視できます。プロセス・ナビゲータでは、ワークフロー・ダイアグラムをプロセスとして表示できます。詳細は、Oracle Workflowドキュメントを参照してください。
シード済プロセスとは、すぐに使用できるように提供されているプロセスです。Oracle Applicationsリリース11iには、そのまま使用できるシード済のビジネス・プロセスがいくつか含まれています。
作業を開始する前に、プロセスからフォームを単純に参照しても、職責がそのプロセスのフォームにアクセスするために必要な権限が与えられていないことに注意してください。プロセスから参照する各フォームのフォーム機能をその職責の「機能セキュリティ・メニュー」に追加する必要があります。フォーム機能にアクセスできない場合、プロセス・ナビゲータでプロセスからフォームへのアクセスを試みるとエラーを受信します。
プロセス・ナビゲータに表示されるプロセスを作成またはカスタマイズするには、Oracle Workflow Builderを使用する必要があります。次の手順では、プロセス・ナビゲータの新規プロセスを作成する方法を説明します。
次の表に、プロセス・ナビゲータのプロセスの用語/コンポーネント、およびそのプロセスを定義するOracle Workflow Builderの対応するコンポーネントを示します。
プロセス・ナビゲータのコンポーネント | 説明 | Oracle Workflow Builderコンポーネントの制御 |
---|---|---|
プロセス | プロセス・ナビゲータに表示されるダイアグラム。 | プロセス・アクティビティとプロセス・ダイアグラム |
プロセスの摘要 | 表示されるプロセスの説明。 | プロセス・アクティビティ |
ステップ | プロセス内のアイコン。ダブルクリックすると、直接Oracle Applicationsフォームに移動します。 | 通知アクティビティ |
ステップの摘要 | 選択したプロセス・ステップの説明。 | メッセージ |
ステップに関連付けられたフォーム | Oracle Applicationsフォーム。プロセス・ナビゲータでプロセスのステップをダブルクリックすると表示されます。 | フォーム・タイプのメッセージ属性 |
注意: 次の手順では、Oracle Workflow Builderの多くの機能について説明しておらず、プロセス・ナビゲータのプロセスを作成するために調整されています。Oracle Workflow Builderは、ワークフロー・プロセスを設計するために使用するツールです。ワークフロー・プロセスは、承認プロセスを介したドキュメントのルーティングからOracle Applicationsの設定までの範囲で使用できます。詳細は、Oracle Workflowドキュメントを参照してください。
プロセス・ナビゲータの新規プロセスを作成するには、最初に、Oracle Workflow Builderで必要なコンポーネントを作成する必要があります。作成するコンポーネントをプロセス定義で構成し、データベースまたはフラット・ファイルに保存します。次に、プロセス・ナビゲータでは、データベースからそのプロセス定義を読み込んで、プロセスとその情報を表示し、関連するOracle Applicationsフォームへのアクセスを提供します。
注意: プロセスの作成方法の詳細は、『Oracle Workflow開発者ガイド』を参照してください。
注意: <動詞><フォーム・タイトル>の書式を使用して、メッセージの新規表示名を入力します。フォーム・タイトルにすでに動詞が含まれている場合は、単にフォーム・タイトルを表示名として使用します。フォーム・タイトルに動詞が含まれていない場合は、次の動詞のいずれかを使用してください。
Define / Assign / Run / Load / Convert / Open / Set /
Generate / Review
注意: プロセスの表示名を入力します。この名称は、プロセス・ナビゲータのプロセス・リストに表示されます。プロセスのネーミング規則では、機能名の後に続けて「Process」という単語が必要です。
プロセスの摘要を入力します。この摘要は、ユーザーがプロセス・ナビゲータでプロセスを選択すると表示されます。Oracle Workflow Builderリリース2.5以上では、この摘要は240文字までに制限されています。
注意: プロセス・ナビゲータのプロセス・ダイアグラムに組み込む通知アクティビティの実行者タイプは、項目属性USER_NAMEに設定する必要があります。
注意: プロセス・ナビゲータ用に作成した新規プロセスの場合は、ワークフロー・プロセス定義のコピーを常にフラット・ファイルに保存して、そのファイルをソース管理システムに登録し、プロセス定義の作業バージョンを管理することをお薦めします。データベースの定義を更新する場合は、そのフラット・ファイルを引き出してデータベースに直接保存できます。データベースに格納されているプロセス定義は、データベースへのアクセス権を持つ他のユーザーが更新できるため、ソースの管理バージョンとして使用しないでください。
ナビゲータでプロセスにアクセスできるようにするには、次の2つのステップを完了する必要があります。「フォーム機能」ウィンドウでプロセスの新規機能を作成します。作成した機能を「メニュー」ウィンドウにある職責のトップ・メニューに追加することで、そのプロセスを職責に追加します。
機能を作成する手順は、次のとおりです。
<app>_<processname>
<app>には、アプリケーションの短縮名を、<processname>には、プロセス・アクティビティの作成時に入力した内部名を指定します。
<itemtype>:<processname>
ユーザーがナビゲータのプロセスにアクセスするには、ユーザーの職責が参照するメニューにそのプロセスを追加する必要があります。特定の職責が参照するメニューを決定するには、「職責」ウィンドウ(「セキュリティ」 > 「職責」 > 「定義」)を使用します。
データベースのシード済プロセスにアクセスするには、最初にOracle Applications製品のリリース11iをインストールし、次にOracle Workflow Builderリリース2.5以上をクライアントPCにインストールする必要があります。
シード済プロセスにアクセスする手順は、次のとおりです。
Local drive (i.e. “C"):orant¥network¥admin
注意: Windows 95を使用している場合は、前述のディレクトリ構造の「orant」を「orawin」に置き換えてください。
フォーム機能名を検索する手順は、次のとおりです。