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Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成
リリース11i(2005年6月)
部品番号: B15956-01
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国際化の管理

概要

ここでは、Oracle Applicationsの国際化サポートの一部の機能について説明します。ここで説明するトピックには、ユーザー・セッションで使用する言語値、NLSインプリメンテーションの日付書式の動作および複数言語外部文書などが含まれます。また、「言語」、「自然言語」および「地域」の各Oracle Applicationウィンドウについて説明します。

ユーザー・セッションの言語値

AppsLocalLogin.jspの使用によるユーザー・セッションの言語値

この項では、ユーザー・セッションおよびシステムとのその他の対話で使用する言語の決定方法について説明します。

ログイン・ページの言語

初期ログイン・ページの言語は、次のいずれかのソースによって決定されます。

ユーザーは、ログイン・ページにある他の言語名アイコンの1つを選択することで、初期ログイン・ページの言語の選択を変更できます。ログイン・ページの言語名アイコン・セットは、Applicationsインストールでサポートされているまたは有効な言語のセットを表しています。ユーザーが代替言語を選択すると、ログイン・ページはその代替言語でリフレッシュされます。

ログイン・ページ言語とランタイム・セッション言語

ユーザーは、ログイン・ページで使用された言語が、Applicationsのランタイム・セッションで使用する言語であることを確認する必要があります。デフォルトでは、ランタイム・セッションは、ログイン・ページで使用された言語で開始します。ランタイム・セッション言語を決定するために、「ICX: 言語」プロファイル値は使用されません。かわりに、ログイン・ページの言語によって、初期のランタイム・セッション言語値が制御されます。ログインしたユーザーは、必要に応じて「作業環境」画面からランタイム・セッション言語を変更できます。

「ICX: 言語」プロファイル・オプション

「ICX: 言語」プロファイル・オプションは、次の場合に使用します。

ユーザーが初めてOracle Applicationsの使用を開始するときは、通常、「ICX: 言語」プロファイルはそのユーザーのユーザー・レベルで設定されません。したがって、ログイン・ページで選択した言語およびランタイム・セッション値も、そのユーザーの「ICX: 言語」プロファイル値に保存されません。これは、ユーザー・レベルのプロファイル値がすでに存在しているかどうかには関係ありません。ユーザーは、ログイン後に、「ICX: 言語」プロファイルの値をユーザー・レベルで明示的に設定するか、または引き続き上位レベルのプロファイル値(「ICX: 言語」プロファイルにサイト・レベルで常に存在する値)から値を継承することもできます。

「作業環境」ページの言語サポート

「作業環境」ページには、ランタイム・セッション言語の現行値およびユーザーが保存した「ICX: 言語」プロファイル値が表示されます。

次の更新が許可されます。

ログイン・サーバーまたは中央ポータルからOracle Applicationsへのログイン時の言語値

この項では、ログイン・サーバーなどのログイン・システムに基づいてリモートまたはOracle Applications以外のアプリケーションから、または中央ポータル・アプリケーションから、Oracle Applicationsにログインするときの言語値の動作について説明します。

Oracle Applicationsでは、リモート・ログイン・サーバー/中央ポータル・セッションで使用される言語に依存してOracle Applicationsセッションのランタイム・セッション言語を決定することはできません。それらの言語は、Oracle Applicationsでサポートされている有効な言語でない場合があります。また、Oracle Applicationsのランタイム・セッションでのユーザーの優先言語でない場合もあります。したがって、ユーザーの「ICX: 言語」プロファイル値によって、そのユーザーのOracle Applicationsランタイム・セッションが決定されます。

Oracle Applicationsランタイム・セッションの開始後、ユーザーは、「作業環境」ページを使用して、そのセッションのランタイム・セッション言語を変更できます。保存した各自の「ICX: 言語」プロファイル値を変更することもできます。

Oracle Workflow通知の言語値

Oracle WorkflowのEメール通知では、「作業環境」ページで設定され、「ICX: 言語」プロファイル・オプションにも格納されているユーザー・レベルの言語が使用されます。

NLSインプリメンテーションの日付書式の動作

リリース11iでは、月名の略称に対する格納領域は3バイトに制限されています。一部の言語とキャラクタ・セットの組合せでは、月名の略称に3バイトを超える領域が必要です。このため、現行のキャラクタ・セット内に3バイトを超える月名の略称がある言語を使用すると、その言語のすべての月名の略称が、3バイトの領域制限に適合する数値表現に自動的に置換されます。

UTF8インプリメンテーションで影響を受ける言語は、次のとおりです。

フランス語(カナダ)、チェコ語、ドイツ語、ギリシャ語、ハンガリー語、ポーランド語、ロシア語、簡体字中国語、繁体字中国語、スロバキア語、タイ語およびトルコ語。

ローカル・キャラクタ・セットで影響を受ける言語は、次のとおりです。

簡体字中国語、繁体字中国語およびタイ語。

複数言語外部文書

Oracle Applicationsには、一連の外部文書または顧客や取引先向けの文書が付属しています。そのため、データは複数言語でモデル化されています。データ・モデルが複数言語である文書は、単一要求によって、1つの言語または導入言語のサブセットで実行されるように発行できます。たとえば、イタリアの顧客はイタリア語で印刷された請求書を受け取り、韓国の顧客は韓国語で印刷された発送伝票を受け取ります。

Oracle Shipping

Oracle Order Management

Oracle Receivables

Oracle Purchasing

Oracle Sourcing

Oracle Payables

Oracle Human Resources

Oracle Payroll

「言語」ウィンドウ

テキストで説明されている画像

「言語」ウィンドウを使用して、Oracle Applicationsで使用できる言語に関する情報を検討および変更します。

「言語」ブロック

各レコードには、言語コード(英語を表すENなど)、その言語が使用されている地域のコード(米国を表すUSなど)、その地域言語の短縮名(usaengなど)と正式名称(American Englishなど)が含まれます。また、内部的な言語コードと地域コード、ISO(国際標準化機構)の言語コードと地域コード、および地域言語のコード・セットとステータス・インディケータも含まれます。

ロケール日付言語とUTF8日付言語の各列は、日付のレンダリングで使用されます。一部の言語では、月の短縮名のバイトの長さが、UTF8データベースで準備されているバッファより長い場合があります。これらの言語では、UTF8日付言語がUTF8環境での日付言語として使用されます。他のキャラクタ・セットを使用しているデータベースでは、ロケール日付言語が使用されます。

通常、製品に付属しているシード・データは更新しませんが、「言語摘要」を「翻訳」ウィンドウに表示する方法を変更する場合があります。

言語の摘要を更新すると、「翻訳」ウィンドウに表示されるフィールド名を変更できます。

「自然言語」ウィンドウ

「自然言語」ウィンドウを使用して、Oracle Applicationsで使用できる言語に関する情報を検討します。

「自然言語」表では、言語名を個人や会社などの他のエンティティと関連付けることができます。

このウィンドウで新しい言語を追加できます。新しい言語の言語コードに、「x」というプリフィクスを付けてください。

シード済言語のステータス(有効または無効)を更新できます。

保存済レコードは削除できません。

「自然言語」ブロック

各レコードには、言語コード、言語名、ISO言語および各言語の地域が含まれています。

「地域」ウィンドウ

「地域」ウィンドウを使用して、Oracle Applicationsで使用される国の値に関する情報を検討および変更します。

「地域」ブロック

各レコードには、2つの大文字で表す地域コード(USなど)、地域の短縮名(United Statesなど)、NLSコード、ISO数値エンティティ・コード、代替地域コードおよび長い摘要(United States of Americaなど)が含まれます。

通常、製品に付属しているシード・データは更新しませんが、値リストに国を表示する方法をアプリケーション全体で変更する場合があります。

地域の摘要を更新すると、Oracle Application製品で使用する値リストに表示される地域の値を変更できます。