Oracle Applicationsシステム管理者ガイド

Oracle9i Application ServerとOracle Applications

Oracle9i Application Server（Oracle9iAS）は、業界で最も高速かつ完成度の高い、J2EE認可の統合アプリケーション・サーバーです。Oracle9iASは、E-Businessポータル、取引アプリケーションおよびWebサービスの開発と配置に必要なすべての技術を初めて単一の製品に統合し、アプリケーション・サーバー市場に急激な変化を与えています。Oracle9iASは、開発者に対して、J2EEアプリケーション、Webサービス、企業ポータル、ワイヤレスおよびビジネス・インテリジェンス・アプリケーションなどのインターネット・アプリケーションを作成するための生産性の高い開発環境を提供します。このサーバーのオープンで統合が容易なアーキテクチャと複数標準への準拠により、複数のWebアプリケーションを、レガシー・システム、仕入先と取引先のアプリケーション、およびOracleデータベースとOracle以外のデータベースも含めて、IT環境に確実に統合できます。

Oracle9iASは、インターネット・アプリケーションを配置するための最も信頼性の高いプラットフォームを提供します。これには、最高速のJ2EEとWebサービスの環境、高可用性とクラスタ化のサポート、さらに、すべてのOracle9iASコンポーネントの完全な集中管理とセキュリティが含まれます。

Oracle9iASとOracle Applicationsのインストールに関する情報は、OracleMetalink Note 146468.1を参照してください。関連ドキュメントは、「Oracle9i Applications Server （9iAS）とOracle E-Business Suiteの関連ドキュメント」の項を参照してください。

Oracle ApplicationsとOracle9iAS Portal

Oracle9i Application Serverでは、Oracle9iAS Portalを使用して、パーソナライズ・ポータルをすばやく構築および配置できます。直観的なWebインタフェース、ワークフローおよびセルフサービス公開機能を備えたOracle9iAS Portalを使用すると、アプリケーション、Webページ、ビジネス・インテリジェンス・レポート、ポートレットと呼ばれる標準化された情報コンポーネント内のシンジケートされたコンテンツ・フィードなどのWebベース・リソースを統合できます。また、Oracle9iAS Portalを使用してパーソナライズ・ポータルを構築し、すべてのビジネス情報とアプリケーションを任意のデバイスに配信できます。

Oracle Applicationsと統合するためのOracle Portalの構成の情報は、OracleMetalink Note 146469.1を参照してください。

Oracle Internet Directoryを使用したログイン・サーバー認証による、Oracle Applications 11iへのSingle Sign-Onの実装

Oracle Applications 11iでは、現在、Oracle Portal、Oracle Login Server、およびOracle Internet Directoryを介したSingle Sign-On機能の使用をサポートしています。Single Sign-On機能を使用すると、ユーザーは、各アプリケーションに個別にログインする必要がなく、単一のユーザーIDを使用して、Oracle PortalからOracle Applications 11i、他のアプリケーションおよびサービスにアクセスできます。

この機能の詳細は、OracleMetalink Note 150832.1を参照してください。

Oracle Application ServerとOracle E-Business Suiteのドキュメント・ロードマップ

この項では、Oracle E-Business Suiteリリース11i環境でOracle Application Serverをインストールまたはアップグレードする際に役立つドキュメントをリストします。

この項の最新バージョンは、OracleMetalink Note 207159.1で公開されています。インストールを進める前に、この最新バージョンを取得することをお薦めします。

次のドキュメントは、OracleMetalinkから入手できます。

Oracle Application Server 10gとOracle E-Business Suiteの統合

Installing Oracle Application Server 10g with Oracle E-Business Suite Release 11i（Note 233436.1）

テクノロジ・スタック・インフラストラクチャのインストールに関する主要ドキュメントです。このインフラストラクチャは、スタンドアロン版Oracle Application Server 10gインスタンスと1つ以上のリリース11iインスタンスの統合に必要です。

リリース11iでのSingle Sign-On 9.0.4、Oracle Internet Directory 9.0.4およびPortal 9.0.4の使用について記載されています。

このNoteのインストール・ステップを完了した後は、OracleMetalink Note 261914.1に進んでください。

Integrating Oracle E-Business Suite Release 11i with Oracle Internet Directory and Oracle Single Sign-On（Note 261914.1）

OracleMetalink Note 233436.1のインストール・ステップを完了した後は、このドキュメントに進んで、Oracle Internet Directoryとリリース11i間でのユーザー情報の同期化を構成します。

リリース11iのID管理の様々な使用例が記載されています。使用例には、基本的なOracle Internet Directoryの使用と、サード・パーティのアクセス管理ソフトウェアとサード・パーティLDAPディレクトリの統合が含まれています。

9iAS 1.0.2.2.2とOracle E-Business Suiteリリース11iのインストールとアップグレード

Installing Oracle9i Application Server with Oracle Applications 11i（Note 146468.1）

既存のOracle E-Business Suiteリリース11i環境を9iAS 1.0.2.2.2にインストールおよびアップグレードするための主要ドキュメントです。

リリース11iのすべての環境に対するアップグレードの使用例が記載されています。

このドキュメントは、Oracle E-Business Suiteリリース11iのPortalとSingle Sign-on機能を有効にするための前提となるドキュメントです。

Oracle9i Application Server (9iAS) with Oracle E-Business Suite Release 11i Frequently Asked Questions（Note 186981.1）

Oracle9i Application Serverに関するよくある質問（FAQ）とその回答、およびOracle E-Business Suiteリリース11iとの動作方法が記載されています。

9iASインストール、9iAS構成、Discoverer、Portal、Oracle Internet Directory、Single Sign-Onおよびその他の問題に関する項があります。

Oracle9i Application Server (9iAS) with Oracle E-Business Suite Release 11i Troubleshooting（Note 216208.1）

9iASインストール、9iAS構成、Discoverer、Portal、Oracle Internet Directory、Single Sign-Onおよびその他の問題に関する項があります。

Sun Solaris、HP HP-UX、IBM AIXおよびLinuxに関する共通の問題、トラブルシューティングのヒントおよびプラットフォーム固有の問題を検討します。

Advanced Configurations and Topologies for Enterprise Deployments of E-Business Suite 11i （Note 217368.1）

ハードウェアベースのロード・バランサを介したHTTPレイヤーのロード・バランシング、DNSレイヤーのロード・バランシング、JServレイヤーのロード・バランシングの構成、および9iAS 1.0.2.2.2にアップグレードしたリリース11i環境でのフォームとWebサーバーの構成に必要な特別な手順について説明します。

アプリケーション層サーバー・ノードのスケーラビリティとサイズ変更に関するガイドラインも記載されています。

Upgrading to JDK 1.3 with Oracle Applications 11i（Note 130091.1）

既存のOracle E-Business Suiteリリース11i環境を最新のJava Development Kit 1.3リリースにアップグレードするためのプロセスを説明します。

『Installing Oracle9i Application Server with Oracle Applications 11i（Note 146468.1）』の前提条件の一部として必要となります。

Upgrading to JDK 1.3 with Oracle Applications 11i Concurrent Processing Node（Note 202128.1）

既存のOracle E-Business Suiteリリース11iのコンカレント処理サーバー・ノードを最新のJava Development Kit 1.3リリースにアップグレードするためのプロセスを説明します。

オプションで、『Upgrading to JDK 1.3 with Oracle Applications 11i（Note 130091.1）』の後に適用できます。

Upgrading Oracle HTTP Server in Applications 11i（Note 161779.1）

既存のOracle E-Business Suite Release 11i環境を9iAS 1.0.2.2.2にアップグレードすると、Oracle HTTP ServerはOHS 1.0.2.2にアップグレードされます。

9iAS 1.0.2.2.2にアップグレードせずに、最新バージョンのOrache HTTP Serverにアップグレードすることを希望する顧客は、オプションで、このドキュメントを使用できます。

追加のOracle modsを備えたApache 1.3.12を組み込んだOracle HTTP Server 1.0.2.1へのアップグレードについて説明します。

『Installing Oracle9i Application Server with Oracle Applications 11i（Note 146468.1）』に従って、すでに9iAS 1.0.2.2.2にアップグレードしている顧客は、このNoteを使用しません。

HTTP Server Patches Certified to be used with E-Business Suite 11i（Note 254618.1）

Oracle E-Business Suite Release 11i 環境用に認可されたOracle HTTP Serverに関するすべてのロールアップ・パッチがリストされています。

リリース11i用に認可された最新のアプリケーション・サーバー・セキュリティとAutoConfigテンプレートのパッチもリストされています。

9iASのインストールとアップグレードのデバッグ

Using AutoConfig to Manage System Configurations with Oracle Applications 11i（Note 165195.1）

AutoConfigは、既存のOracle E-Business Suiteリリース11i環境の9iAS 1.0.2.2.2への移行時にインストールされます。

AutoConfigの概要と構成管理のシステム管理ガイドラインについて説明します。

AutoConfigは、9iAS 1.0.2.2.2に移行した後の環境を管理するために必須です。

Running orainst in Motif Mode Causes Error: User Interface Failure（Note 170931.1）

Installation of 9iAS 1.x Fails to Install Discoverer on UNIX（Note 165516.1）

How To Manually Install Discoverer 3i or 4i With 9iAS on a UNIX Platform（Note 131662.1）

Oracle Universal Installerの実行時にUNIXプラットフォームで発生する表示関連の問題について説明します。

問題のバックグラウンド、デバッグおよびリカバリのヒントについて説明します。

PortalとSingle Sign-On機能の有効化

Configuring Oracle Applications with Oracle Portal（Note 146469.1）

既存のOracle E-Business Suiteリリース11i環境をPortal 3iにインストールおよびアップグレードするための主要ドキュメントです。

『Installing Oracle9i Application Server with Oracle Applications 11i（Note 146468.1）』を実行した後にのみ、オプションで使用できます。

このドキュメントは、Oracle E-Business Suiteリリース11iのPortalとSingle Sign-on機能を有効にするための前提となるドキュメントです。

Oracle Portal Diagnostics Agent（Note 169490.1）

Portalのインストールに対するデバッグ・ユーティリティのインストールについて説明します。

オプションですが、『Configuring Oracle Applications with Oracle Portal（Note 146469.1）』の後に実行することをお薦めします。

オラクル社カスタマ・サポート・センターでは、Portal関連のTAR（Technical Assistance Request）に回答する前に、このツールからのレポートを必要とする場合があります。

Configuring and Troubleshooting the Self Service Framework with Oracle Applications（Note 139863.1）

既存のOracle E-Business Suiteリリース11i環境内の、Oracle Applications Self Service Frameworkの実装に関する説明とデバッグ・ヒントが記載されています。

『Configuring Oracle Applications with Oracle Portal（Note 146469.1）』に対する前提条件の一部として必要となります。

Implementing Oracle Applications Synchronization with LDAP（Note 150832.1）

Oracle Internet Directory（OID）とOracle E-Business Suiteリリース11iとの統合を実装するための主要ドキュメントです。

OID 3.0.1以上からFND_USERへのユーザー情報の単方向同期化をサポートします。

『Configuring Oracle Applications with Oracle Portal（Note 146469.1）』を実行した後に、オプションで使用できます。

Oracle9iAS Single Sign-On Integration with Third-Party Single Sign-On Products（Note 176526.1）

9iAS Single Sign-Onとサード・パーティSSOプロバイダの統合に関する基本的な概念について説明したホワイト・ペーパーです。

APIの技術的な説明およびNetegrity社のSiteMinderとの統合に関するサンプル・コードの事例が含まれています。

Oracle Discoverer機能の有効化

Using Discoverer 10g with Oracle Applications 11i（Note 257798.1）

スタンドアロン版Oracle Discoverer 10gインスタンスとリリース11iインスタンスのインストールおよび統合に関する主要ドキュメントです。

『Installing Oracle Application Server 10g with Oracle E-Business Suite Release 11i（Note 233436.1）』を実行した後に使用できます。

このドキュメントは、Oracle E-Business Suiteリリース11iのOracle Discoverer 10g機能を有効にするための前提条件となるドキュメントです。

Oracle Discoverer 4i with Oracle Applications 11i（Note 139516.1）

既存のOracle E-Business Suiteリリース11i環境をDiscoverer 4iにインストールおよびアップグレードするための主要ドキュメントです。

Business Intelligence System 11iおよび1.2のインストール用に、Discoverer 3iおよび4iをアップグレードする例が記載されています。

『Installing Oracle9i Application Server with Oracle Applications 11i（Note 146468.1）』を実行した後に使用できます。

このドキュメントは、Oracle E-Business Suiteリリース11iのDiscoverer機能を有効にするための前提となるドキュメントです。

Oracle 9iAS 1.0.2.2 Discoverer: Best Practices for Scalability and Performance（Note 175287.1）

データを大量に処理する環境でOracle Discovererのスケーラビリティとパフォーマンスを最適化するためのヒントが記載されています。

Oracle Discovererのシステム・アーキテクチャ、End-User Layerの構成に関するヒント、ワークブックの最適化などについて説明します。

『Discoverer 4i with Oracle Applications 11i（Note 139516.1）』を実行した後に使用できます。

Oracle Discoverer Plus 4i Firewall Configuration（Note 183658.1）

Oracle Discoverer 4i Plus Firewall and SSL Tips（Note 159200.1）

Secure Sockets Layerプロトコルを使用したファイアウォールを、Discoverer 4iに実装するためのヒントが記載されています。

『Discoverer 4i with Oracle Applications 11i（Note 139516.1）』を実行した後に使用できます。

その他のドキュメント

Oracle Application Serverリリース・ドキュメント（Oracle Technology Network）

汎用およびプラットフォーム固有のドキュメントを含めた、基本的なOracle Application Serverドキュメント・ライブラリです。

Oracle HTTP Server、Portal、Discoverer、Single Sign-On、Oracle Internet Directory、Workflowおよびその他のアプリケーション・サーバー・コンポーネントのコア・ドキュメントです。

重要: このライブラリにある汎用的なインストールとチューニング関連のドキュメントは、Oracle E-Business Suiteリリース11i環境に適用できません。

Oracle9i Application Serverは、OracleMetalink Note 146468.1、146469.1および139516.1を使用して、リリース11i環境にインストールする必要があります（前述の説明を参照してください）。

スタンドアロン版Oracle Application Server 10g環境は、オプションで、OracleMetalink Note 233436.1、261914.1および257798.1を使用して、リリース11i環境と統合できます（前述の説明を参照してください）。

Oracle E-Business Suiteリリース11i環境での9iASチューニングは、『AutoConfig's Context Editor（Note 165195.1）』を使用して実行する必要があります。

Oracle9 Applications ServerとOracle E-Business Suite