Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成 リリース11i(2005年6月) 部品番号: B15956-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
Oracle9i Application Server(Oracle9iAS)の統合ビジネス・インテリジェンス・ソリューションの主要コンポーネントの1つであるOracle Discoverer 4iは、直観的な非定型の問合せ、レポート作成、分析およびWeb公開を可能にするツールです。これによって、組織のあらゆるレベルのビジネス・ユーザーは、データ・マート、データ・ウェアハウスおよびオンライン取引処理(OLTP)システムの情報に即時にアクセスできます。レポート作成者やアナリストはDiscoverer 4iを使用して、非定型の問合せやレポートを作成、変更および実行できます。一時的なユーザーは、事前定義済のレポートやグラフを使用してビジネス・ビューを表示およびナビゲートできるため、レポートの基礎となるデータ構造の複雑さを避けることができます。
Discoverer 4iはOracle E-Business Suiteリリース11iと緊密に統合されています。リリース11iユーザーはDiscovererを使用して、Financials、Operations、Human Resources、Purchasing、Process Manufacturing、Activity Based Managementなどのビジネス・エリアを選択し、そのデータを分析できます。
このドキュメントでは、Discoverer 4iを既存のOracle E-Business Suiteリリース11i環境にインストールする方法を説明します。Discoverer 4iをOracle E-Business Suiteリリース11i環境にインストールするには、次の作業を実行します。
このドキュメントでは、現行のDiscovererユーザー向けに、既存のDiscoverer End User LayerをDiscoverer 3iからDiscoverer 4iにアップグレードする方法も説明します。Discoverer 3iからDiscoverer 4iにアップグレードする理由はいくつかあります。
注意: 次の各項で説明する手順は、Oracle E-Business Suiteリリース11i環境に大きな影響を与えるため、熟練したOracle E-Business Suiteデータベース管理者またはシステム管理者のみが実行してください。ここで説明する手順を実行する前に、使用している環境のバックアップを作成し、本番環境で手順を実行する前に、環境をテストすることをお薦めします。また、変更を適用している間、ユーザーはシステムからログオフする必要があります。
Oracle E-Business Suiteリリース11iのDiscoverer 4iには、通常のApplicationsモジュールおよびBusiness Intelligence System(BIS)製品(Financials IntelligenceやPurchasing Intelligenceなど)用のワークブックとEnd User Layerが含まれています。これらの内容はアメリカ英語でのみ使用可能で、他の言語に翻訳する計画はありません。
ここで説明する内容は発行時のものです。具体的な最新情報は、OracleMetalink Note 139516.1『Using Discoverer 4i with Oracle Applications 11i』を参照してください。
Oracle9i Application Serverに関連したコンポーネントのインストールと構成に関する要約は、OracleMetalink Note 207159.1『Oracle9i Application Server (9iAS) with Oracle E-Business Suite Release 11i Documentation』を参照してください。
このドキュメントでは、次の表記規則が使用されています。
規則 | 意味 |
| オンラインで入力するコマンドの例で、行の最後に円記号(¥)がある場合は、1行にコマンド全体を入力する必要があることを示します。円記号は入力しないでください。 |
| 固定幅フォントのテキストは、コマンドライン・テキストを表します。このテキストは、表示されているとおりに入力してください。 |
| 山カッコまたは角カッコに囲まれたテキストは、変数を表します。可変テキストを適切な値に置き換えてください。カッコは入力しないでください。 |
ディレクトリ・パス | このドキュメントでは、ディレクトリ・パスはOracle E-Business Suiteの最上位インストール・ディレクトリとの相対になります。 たとえば、Oracle E-Business Suiteをディレクトリ/my/appsinstallにインストールし、mytestdbというOracle E-Business Suiteリリース11iのデータベースを指し示す場合、このドキュメントでは、<dbname>ora/iAS/Apacheが完全修飾パス: /my/appsinstall/mytestdbora/iAS/Apacheを意味することになります。 |
Discoverer 4iは、次の2つのアーキテクチャについて、Oracle E-Business Suite 11iで認証およびサポートされています。
オプションのスタンドアロン・インスタンスでは、次のコンポーネントを使用する必要があります。
Oracle E-Business Suiteリリース11iインスタンスでは、次のコンポーネントを使用する必要があります。
『Oracle Discoverer 4i Configuration Guide for Oracle 9i Application Server』の第2章では、Oracle9iAS Discovererの実行、保守およびサポートの方法について説明しています。作業を進める前に、少なくともこの章は参照してください。
Discoverer Administration EditionはWindows PC上で実行されるため、Discoverer 4i End User Layerは、データベース層サーバー・ノードで管理する必要があります。Discoverer Administration Editionを実行するWindows PCに対する最小メモリー要件は次のとおりです。
Internet Developer Suite 1.0.2.4 for Microsoft Windowsの一部として提供されているDiscoverer Administration Editionを入手する必要があります。このCD-ROMは、リリース11.5.7以降のOracle E-Business Suite CD Packにも含まれています。DiscovererのCD-ROMをまだ入手していない場合、Internet Developer Suite(1.0.2.4.1)for Microsoft WindowsのCD Packの注文に関しては、日本オラクル正規代理店もしくはOracle Directにお問い合せください。
Oracle E-Businessリリース11i用に事前作成されたDiscovererの内容(ビジネス・エリアやワークブックを含む)は、WindowsベースのDiscoverer Administration Editionを使用してインストールする必要があります。この内容は、一連のDiscoverer .eexローダー・ファイルによって提供されているため、adupdeul.shシェル・スクリプトを使用して特定の順序でロードする必要があります。これらのローダー・ファイルの手動によるインストールは認証されていません。.eexファイルのインストールに使用するadupdeul.shシェル・スクリプトには、UNIXと互換性があるシェル・インタプリタに対するサポート、およびDiscoverer Administration EditionがインストールされているWindows PC上のPerlスクリプトに対するサポートが必要です。
シェル・インタプリタは、Oracle E-Business Suiteリリース11iまたはOracle9i Application Serverに含まれていません。サード・パーティのユーティリティ・セットであるMKS Toolkit(http://www.mkssoftware.com)をお薦めします。このセットには、いくつかのUNIXシェル・インタプリタとPerlが含まれています。MKS Toolkit for System Administrators、MKS Toolkit for DevelopersなどのMKS Toolkit製品にはUNIXシェル・インタプリタとPerlが含まれており、リリース11iのDiscoverer 4iの内容のインストールを完全にサポートします。
認証および推奨されているMKSシェルを使用することをお薦めします。認証されていないサード・パーティのツールを使用すると、予期しない動作が発生する場合があります。Windows用の他のサード・パーティ・シェル・インタプリタが機能する場合もありますが、オラクル社ではテストしていません。Cygwin(http://www.cygwin.com)はテスト済で、awkの問題のためにADユーティリティとの互換性がありません。Microsoft Services for UNIXもテスト済で、adupdeul.shシェル・スクリプトとの互換性がありません。
MKS Toolkitは、Discoverer Administration EditionをインストールするWindows PC上にインストールします。このツールのインストール手順については、MKS Toolkitのマニュアルを参照してください。
注意: 初めてDiscoverer 4iをインストールする場合は、このステップをスキップしてください。
Discoverer 3iからDiscoverer 4iにアップグレードするときは、既存のカスタムのワークブックやビジネス・エリアの保存が必要になる場合があります。Discoverer 3iのカスタム内容を保存してDiscoverer 4iの新規インストールに移行する場合は、この項の手順に従ってください。Discoverer 3.1で作成したカスタム・ビジネス・エリアは、次に該当する場合、新規のDiscoverer 4i End User Layerにエクスポートできます。
既存のDiscoverer 3iのカスタマイズを保存する手順は、次のとおりです。
D:¥orant¥DISCVR31¥DIS31ADM.EXE /CONNECT ¥ <3iSchema>/<password>@<db>
D:¥orant¥DISCVR31¥DIS31USR.EXE /APPS_USER /CONNECT <APPS ¥ User>:<APPS Responsibility>/<password>@<db>
% exp <3iSchema>/<password>@<db>
% sqlplus system/<password>@<db>
SQL> drop user <3iSchema> cascade;
Oracle 9iAS 1.0.2.2.2には、Discoverer Server 4.1.37、Discoverer Plus 4.1.37およびDiscoverer Viewer 4.1.37が含まれています。このリリース以降は、新規バージョンのDiscoverer 4iがOracle E-Business Suiteリリース11iに対して認証されています。この項では、Oracle 9iAS 1.0.2.2.2のインストール、および最新のDiscoverer 4iリリースへのアップグレードに必要なステップを説明します。
使用している環境がOracle E-Business Suiteリリース11.5.10 Rapid Installを使用して作成されている場合
使用している環境がOracle E-Business Suiteリリース11.5.9 Rapid Installを使用して作成されている場合
使用している環境がOracle E-Business Suiteリリース11.5.7または11.5.8 Rapid Installを使用して作成されている場合
使用している環境がOracle E-Business Suiteリリース11.5.1〜11.5.5のRapid Installを使用して作成されている場合
インストールするには、アプリケーション層サーバー・ノードをOracle9i Application Server 1.0.2.2.2に移行する必要があります。
Discoverer 4iをスタンドアロン・サーバーまたはOracle E-Business Suiteリリース11iデータベースにアクセスする単一サーバー上の複数のORACLE_HOMEにインストールする場合
Oracle E-Business Suiteリリース11iデータベースにアクセスするスタンドアロン・サーバーにすでにDiscoverer 4iをインストールしてあり、そのスタンドアロン・サーバーを削除する場合
Oracle E-Business Suiteリリース11iデータベースにアクセスするスタンドアロン・サーバーにすでにDiscoverer 4iをインストールしてあり、そのスタンドアロン・サーバーをそのまま使用する場合
この項では、既存の環境を、Oracle E-Business Suiteリリース11iで認証されている最新の認証済Discoverer PlusリリースとDiscoverer Viewerリリースにアップグレードするステップを説明します。
Discoverer 4i Plus/Viewer | Sun Solaris(SPARC) | Microsoft Windows | HP HP/UX 11.0 | IBM AIX | Linux |
4.1.48.06 Production | 3201614 | 3201610 | 3206022* | 3207866** | 3205678*** |
プラットフォーム固有の注意事項
このパッチのReadmeでは、最初のステップとしてパッチ1913940を適用するように指示しています。このステップはスキップしてください。パッチ1913940は、Oracle9i Application Server 1.0.2.2.2のインストールにすでに含まれているため、このパッチを適用する必要はありません。
IBM AIXには、既知の問題としてBug 3216566があります。ワンオフ・パッチ3216566は、オラクル社カスタマ・サポート・センターから入手できます。
このパッチのReadmeでは、最初のステップとしてパッチ1949194を適用するように指示しています。このステップはスキップしてください。パッチ1949194は、Oracle9i Application Server 1.0.2.2.2のインストールにすでに含まれているため、このパッチを適用する必要はありません。
Discovererは、Tru64プラットフォームでは使用できません。Discoverer ServerのインストールはWindowsで使用できます。この場合は、DiscovererをインストールするWindows PCにランチャ・プロファイルをポイントするか、またはDiscoverer HTTPコンポーネントをTru64にインストールして構成し、Discoverer ServerコンポーネントのみWindowsで使用することが可能です。次のパッチセットには、必要な構成が含まれています。
2023515 README DISCOVERER PLUS AND VIEWER EDITION SUPPORT ON COMPAQ TRU64
ファイル名 | 必要な変数の設定 |
<8.0.6_ORACLE_HOME>/orainst/reg.tmp | HTTPDIR=<iAS_HOME>/Apache/Apache/htdocs |
<8.0.6_ORACLE_HOME>/orainst/varfile.tmp | HTTPDIR=<iAS_HOME>/Apache/Apache/htdocs |
<8.0.6_ORACLE_HOME>/orainst/varfile.tmp | discwb4=<8.0.6_ORACLE_HOME>/discwb4 |
Discoverer 4.1.46.08では、「認証」モードが「セキュア」の場合、E-Business Suite 11iデータベースに接続できません。ログインを試みると、「データベースへの接続に失敗しました - Oracle Applicationsデータベースに接続できません。」というエラーが表示されます。
次のDiscovererパッチセットでは、「認証」モードが「セキュア」の場合でも、E-Business Suite 11iデータベースへの接続がサポートされる予定です。パッチ4.1.49が使用可能になる前に、「認証」モードが「セキュア」の場合の接続サポートが必要な場合は、次の表に示すワンオフ・パッチをインストールできます。
Discoverer 4i Plus/Viewer | Sun Solaris(SPARC) | Microsoft Windows | HP HP/UX 11.0 | IBM AIX | Linux |
4.1.48.08ワンオフ・パッチ | 3451645 | 3451636 | 3454031 | 3472339 | 3453703 |
セキュリティ・ワンオフ・パッチ | 3633146 | 3648310 | 3625256 | 3625248 | 3703747 |
Discoverer Serverノードに対する適切なプラットフォーム固有のパッチをオラクル社カスタマ・サポート・センターからダウンロードし、そのパッチのReadmeで説明されているインストール手順に従って、パッチをDiscoverer Serverにインストールします。
前のステップでDiscovererパッチを適用すると、次のファイルの構成設定が上書きされます。
AutoConfigインフラストラクチャを使用しているかどうかに基づいて、次のいずれかの手順で構成設定を再適用します。
この項では、使用している環境でAutoConfigを使用可能にした場合に、コンカレント処理ノードを構成する手順を説明します。OracleMetalink Note 146468.1『Installing Oracle9i Application Server with Oracle Applications 11i』に従って、使用している環境をOracle9i Application Server 1.0.2.2.2に移行した場合、その環境はAutoConfigに対応しています。リリース11.5.7以降のRapid Installを使用して作成した環境は、AutoConfigに対応しています。
使用している環境がAutoConfigに対応しているかどうか不明な場合、またはAutoConfigに移行する場合は、OracleMetalink Note 165195.1『Using AutoConfig to Manage System Configurations with Oracle Applications 11i』を参照してください。
使用している環境でAutoConfigを使用可能にした場合は、次のステップに従ってアプリケーション層サーバー・ノードを構成します。
<COMMON_TOP>/util/editcontext/editcontext
変数disco_ver_comma(表示名「Disco Version Comma」)を指定して、前のステップでインストールしたDiscovererパッチのバージョン番号をカンマ区切りで指定します。たとえば、4,1,46,8と指定します。コンテキスト・エディタによって、アプリケーション・コンテキスト・ファイル<APPL_TOP>/admin/<database SID>.xmlの変数が更新されます。
<COMMON_TOP>/admin/scripts/<CONTEXT_NAME>/adautocfg.sh
Discovererパッチによって、元の構成はファイルhtmlvars.js.saveに保存されています。元の構成設定を新規ファイル htmlvars.jsの次のエントリに手動で再適用します。
var ORAWEBDISCO_JINITSETUP = "ar ORAWEBDISCO_JINITSETUP = "<JInitiator executable>";
var ORAWEBDISCO_JINITVERSION = "<period separated version of JInitiator>";
var ORAWEBDISCO_JINITVERSIONIE = "<comma separated version of JInitiator>";
var ORAWEBDISCO_CLASSID = "<object id of the specified version of JInitiator>";
JInitiatorの詳細は、OracleMetalink Note 124606.1『Upgrading Oracle JInitiator with Oracle Applications 11i』を参照してください。
.dbcファイルの場所が正しいことを確認します。詳細は、「データベース接続ファイルの場所の確認」の項を参照してください。デフォルトでは、Discovererは、$FND_TOP/secureディレクトリの.dbcファイルを検索します。discwb.shの環境変数FND_TOPを変更した場合は、<ORACLE_806_HOME>/discwb4/discwb.shの設定を確認し、正しい設定を手動で再適用する必要があります。
FND_TOP=<absolute path to FND_TOP directory>
Discoverer 4i Administration Editionを、Discovererを管理するために使用するWindows PCにインストールします。
Oracle9iAS Discoverer PlusおよびOracle9iAS Discoverer Viewerが接続できるのは、同じパッチ・レベルのDiscoverer Administration Editionバージョンを使用してアップグレードまたは作成されたEnd User Layerのみです。この項では、Discoverer Administration Editionを最新の認証済Discovererリリースにアップグレードする手順を説明します。
D:¥orant¥DISCVR4¥DIS4ADM.EXE /CONNECT <4iSchema>/<password>@<db>
Discoverer Administration Editionは、End User Layerのアップグレードが必要かどうかを自動的に検出します。必要な場合は、EUL表のバックアップを作成するようにプロンプトで要求されます。バックアップの作成が確認されると、End User Layerのアップグレードが実行されます。
Discoverer 4.1.46.08では、「認証」モードが「セキュア」の場合、E-Business Suite 11iデータベースに接続できません。ログインを試みると、「データベースへの接続に失敗しました - Oracle Applicationsデータベースに接続できません。」というエラーが表示されます。
次のDiscovererパッチセットでは、「認証」モードが「セキュア」の場合でも、E-Business Suite 11iデータベースへの接続がサポートされる予定です。パッチ4.1.49が使用可能になる前に、「認証」モードが「セキュア」の場合の接続サポートが必要な場合は、次のワンオフ・パッチをインストールできます。
これらのパッチをオラクル社カスタマ・サポート・センターからダウンロードし、パッチのReadmeファイルで説明されているインストール手順に従って、パッチをDiscoverer Administration Serverにインストールします。
注意: ここで説明する手順には、Microsoft Windowsレジストリの変更に関する情報が含まれています。Windowsレジストリを変更する前に、レジストリをバックアップし、問題が発生した場合にレジストリを復元する方法を確認してください。レジストリのバックアップ、復元および編集の方法については、Microsoftサポート オンライン(http://support.microsoft.com/)で次の文書番号を参照してください。
Q256986「Microsoft Windowsレジストリの説明」
Discoverer Administration Editionを実行しているWindows PCで、次の操作を実行します。
レジストリ・キー | データ型 | 値 |
HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Oracle¥Discoverer 4¥ Database¥EnableTriggers | REG_DWORD | 1 |
HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Oracle¥Discoverer 4¥ Database¥DefaultPreserveDisplayPropertyForRefresh | REG_DWORD | 1 |
Oracle Applicationsユーザー/パスワード認証を使用した直接ログインのためにDiscovererログイン・ページを使用する場合は、「接続」ダイアログを設定して「アプリケーション・ユーザー」チェック・ボックスを表示する必要があります。
直接ログインに対して設定可能な他のオプションの詳細は、『Oracle Discoverer 4i Configuration Guide for Oracle 9i Application Server』の付録Aを参照してください。
注意: ユーザーは、次の書式を使用して、ユーザーIDとApplications職責を「接続」ダイアログに入力できます。
UserID:<Responsibility>
Discovererの「接続」ダイアログで、ユーザーの直後にコロン(:)を追加し、その後に職責を指定しないと、Discovererは常に、Oracle Applicationsユーザーとして接続を確立し、そのApplicationsユーザーに対する有効なApplications職責のリストを表示します。
Oracle Applicationsデータベースに新規の表領域を作成して、Discovererのデータベース・オブジェクトを格納することをお薦めします。
% sqlplus /NOLOG
SQL> connect sys/<sys_password> as sysdba
SQL> create tablespace DISCOVERER datafile ¥
'[DB_ORACLE_HOME]/dbf/discoverer01.dbf' size 200M reuse ¥
extent management local uniform size 128K;
SQL> / Statement Processed
SQL> quit
D:¥orant¥DISCVR4¥DIS4ADM.EXE
/CREATE_EUL
/APPS_MODE
/CONNECT system/<password>@<db>
/USER <EUL_User_Prefix>_US
/PASSWORD <password>
/DEFAULT_TABLESPACE <default tablespace>
/TEMPORARY_TABLESPACE <temp tablespace>
/SET_EUL_LANGUAGE US
/APPS_GRANT_DETAILS <FNDNAM>/<FNDNAM password>
/SHOW_PROGRESS
ここでは、参照しやすくするためにスペースを追加して複数の行に示していますが、このコマンドは、単一のコマンドラインで入力する必要があります。Oracle E-Business Suiteリリース11iのDiscoverer 4iで使用できるのは英語のみであるため、/USERパラメータと/SET_EUL_LANGUAGEパラメータには言語コードUSを使用する必要があることに注意してください。
次に例を示します。
D:¥orant¥DISCVR4¥DIS4ADM.EXE /CREATE_EUL /APPS_MODE /CONNECT ¥ system/manager@cus115 /USER EUL4_US /PASSWORD EUL4PW ¥ /DEFAULT_TABLESPACE discoverer /TEMPORARY_TABLESPACE temp ¥ SET_EUL_LANGUAGE US /APPS_GRANT_DETAILS apps/apps /SHOW_PROGRESS
Oracle E-Business Suiteリリース11i環境のAutoConfigツールは、Discoverer 4iのプロファイル・オプションを自動的に構成して、Discoverer URLを自動的に生成します。システム管理者は、トラブルシューティングが必要な場合、次のプロファイル・オプションが正しく設定されていることを確認します。
プロファイル | 説明 | 値 |
---|---|---|
ICX_DISCOVERER_ RELEASE | ICX: Discovererリリース Discovererのリリース番号を指定する1桁の数字。 | 4 |
ICX_DISCOVERER_ LAUNCHER | ICX: Discovererランチャ Discoverer Serverの「起動」ページを指し示すURL。 | http://<HTTP Server>:<Port>/ discwb4/html/ discolaunch.htm ?Connect=[APPS_SECURE] |
ICX_DISCOVERER_ VIEWER_LAUNCHER | ICX: Discoverer Viewerランチャ Discoverer Viewerサーブレットを指し示すURL。 | http://<HTTP Server>:<Port>/ discoverer4i/ viewer/ ?Connect=[APPS_SECURE] |
ICX_DISCOVERER_ USE_VIEWER | ICX: DiscovererでViewerを使用 Discoverer Plus(デフォルト)のかわりにDiscoverer Viewerを起動するかどうかを指定します。 | YまたはN |
ICX_DEFAULT_EUL | ICX: Discoverer End User Layerスキーマ接頭辞 EUL接頭辞です。実行時には、このEUL接頭辞と言語コードの組合せでEUL所有者が構成されます。 | EUL |
ICX_DISCOVERER_ EUL_LANGUAGE | ICX: Discoverer End User Layer言語の上書き 現在、EULの内容はアメリカ英語でのみ使用可能であるため、このプロファイル・オプションを使用すると、Discoverer End User Layerに対するユーザーの一般言語プリファレンスが上書きされる可能性があります。各ユーザーの言語プリファレンスに関係なく、指定したEUL言語が使用されます。このプロファイルは、ICXパッチ2630750に含まれているBug 2348329のフィックスで使用できます。 このプロファイルは、Discovererに渡されるNLS言語パラメータには影響を与えません。つまり、Discovererのユーザー・インタフェースは、ユーザーのICX_LANGUAGEとICX_TERRITORYプロファイルに従って表示されます。ユーザー・インタフェースの言語は、ICX_LANGUAGEとICX_TERRITORYの有効な組合せに対してのみ変更されることに注意してください。 | US |
ICX_DISCOVERER_PARAMETERS | ICX: Discovererパラメータ このプロファイルは、追加のURLパラメータをオプションでDiscovererに渡すために使用できます。参照: OracleMetalink Note 186120.1。 |
注意: 複数のEULを実装する場合は、職責レベルでICX_DEFAULT_EULプロファイルを切り替えることができます。
たとえば、次の2つのEULを実装するとします。
この場合は、「Financials Intelligence - Enterprise Data Warehouse」など埋込みデータ・ウェアハウスの職責に対して、ICX_DEFAULT_EULをEUL4EDWに設定できます。これによって、その職責で埋込みデータ・ウェアハウスのEnd User Layerを使用できます。
複数のEULを実装する場合は、Discoverer Viewerが常にICX_DEFAULT_EULプロファイル・オプションで指定された正しいEnd User Layerに接続するために、ICXパッチ2154949以降を適用してください。
Discoverer 4iでは、Oracle E-Business Suiteリリース11iと連携して、シングル・サインオン機能をサポートしています。シングル・サインオンをサポートするために、Discovererは接続先データベースのデータベース接続ファイル(.dbc)にアクセスする必要があります。.dbcファイルは、特定データベースへの接続に必要なすべての情報が格納されたテキスト・ファイルです。
このファイルは、ディレクトリ$FND_TOP/secureにあります。.dbcファイルの命名規則は<database host name>_<two_task>.dbcです。
名称は次のように導出されます。
select lower(host_name) || '_' || lower(instance_name) from v$instance;
デフォルトでは、Discovererは、$FND_TOP/secureディレクトリにある.dbcファイルを検索します。
次の両方の条件に該当する場合は、ここで説明するステップを実行する必要があります。
Oracle Internet Directoryを使用するログイン・サーバー認証を実装すると、Oracle Applicationsユーザー/パスワードを使用して直接ログインするためのDiscovererログイン・ページは、Oracle E-Business Suite 11iのFND_USERユーザー・ディレクトリでパスワードが保守されるユーザーに対してのみ使用可能になります。Discovererログイン・ページは、Oracle Internet Directoryで排他的に保守されるユーザーに対しては使用可能になりません。これは、Oracle Internet DirectoryからOracle E-Business Suite 11iのFND_USERユーザー・ディレクトリにパスワードが伝播されないためです。
この場合、Discovererログイン・ページを使用してログインを試みると、「認証が失敗しました。」(「データベースへの接続に失敗しました - Oracle Applicationsデータベースに接続できません : 無効なユーザー名またはパスワードです。」)というエラーが表示されます。
E-Business Suiteリリース11iのページ内からDiscovererに統合されたシングル・サインオン・リンクは、Oracle Internet Directoryの移行前および移行後もすべてのユーザーに対して使用可能です。
使用している環境がOracle Applicationsリリース11.5.7以降の場合は、このステップをスキップできます。11.5.7以降のMaintainance Packには、このステップで説明している必要なすべての相互運用性パッチと前提パッチが含まれています。
Applications 11i End User Layer全体のインポート処理とリフレッシュ処理(.eexファイルの完全セット)は、大規模なデータベース・取引です。このため、Discoverer End User Layerをインストールするデフォルト・ロールバック・セグメントが、少なくとも70 MBの取引のロールバックをサポートできる大きさであることを確認してください。
% sqlplus system/<password>@<db>
SQL> select SEGMENT_NAME, TABLESPACE_NAME, BYTES, BLOCKS, EXTENTS ¥
from DBA_SEGMENTS where SEGMENT_TYPE = 'ROLLBACK';
Discoverer 4i基本編成パッチには、Oracle E-Business Suiteリリース11iの最新のDiscovererの内容を提供する一連のDiscovererローダー・ファイル(.eexファイル)が含まれています。これらのローダー・ファイルはこのステップでステージに分割され、さらに、このドキュメントで後述する手順でデータベース層のDiscoverer End User Layerにインポートされます。
パッチを正常に適用すると、シェル・スクリプトadupdeul.shは$AU_TOP/discover/ディレクトリに格納され、すべてのDiscoverer 4i .eexファイルは$AU_TOP/discover/USディレクトリに格納されます。
注意: Discoverer 3iエクスポート全体が含まれるファイルbiseul.eexは、Discoverer 4iへの移行に伴って廃止されています。ファイルbiseul.eexは、パッチ1834171の一連のDiscoverer 4i .eexファイルに置き換えられます。新規のDiscoverer 4i EULには、biseul.eexを手動でインポートしないでください。
Oracle E-Business Suiteリリース11i Discovererの内容の一部として提供されているDiscovererフォルダのほとんどは、ビジネス・ビューに基づいています。技術者以外のユーザーは、このビジネス・ビューがあることで、基礎になるリリース11iデータ・モデルの複雑さを避けることができます。.eexファイルをインポートまたはリフレッシュする前に、すべてのビジネス・ビューを再生成する必要があります。これによって、Discovererのインポートまたはリフレッシュ処理では、ビジネス・ビューのキーおよび付加フレックスフィールドの変換済プロンプトをEnd User Layerに取り込むことができます。すべてのフレックスフィールド構造に1つ以上の有効なセグメントがあり、すべてのフレックスフィールドが固定されてコンパイルされていることを確認してください。
% sqlplus apps/<password>@<db>
SQL> select object_name from user_objects
where object_type = 'VIEW' and
status = 'INVALID' and
( object_name like '%FV_%' or object_name like '%FG_%' or
object_name like '%BV_%' or object_name like '%BG_%' );
必要に応じて、これらのオブジェクトを再コンパイルし、すべてのビューを有効にします。無効なBISビューからのSELECT文が原因で次のエラーが発生した場合は、Discovererのリフレッシュ処理が停止する可能性があります。
ORA-04063: view "APPS.<View Name>"
注意: Discoverer End User Layerのインポートやリフレッシュも含めて、発生したエラーは、次のステップに進む前に解決する必要があります。Discoverer Administration Editionでは、無効なApplicationsオブジェクトに依存しているEnd User Layerオブジェクトは、リフレッシュ処理時に削除されます。
リリース11iのシステム管理者アカウントには、Discoverer 4iの内容を更新および変更する権限を付与する必要があります。これらの権限は、Windows PC上のDiscoverer Administration Editionを使用して付与します。
D:¥orant¥DISCVR4¥DIS4ADM.EXE /CONNECT <4iSchema>/<password>@<db>
これ以降のすべてのEUL管理アクティビティでは、Oracle Applicationsユーザー/職責にSYSADMIN/システム管理者を使用する必要があります。このApplicationsユーザーは、これ以降のすべてのDiscoverer 4iパッチのワークブックとビジネス・エリアをインポートして所有し、それらを他のApplicationsユーザー/職責と共有する(適用できる場合)必要があります。
EULにビジネス・エリアが含まれていないため、新規のEULに初めてインポートした場合、このステップは不要です。ただし、後続のすべてのインポートでは、ユーザーSYSADMINに、すべてのビジネス・エリアへの完全なアクセス権があることを確認してください。
Discoverer Administration EditionがインストールされているWindows PCからドライブを$AU_TOP/discover/ディレクトリにマップするか、または$AU_TOP/discover/ディレクトリ全体をWindows PCにコピーします。これによって、インポート・シェル・スクリプト$AU_TOP/discover/adupdeul.sh、および一連の.eexファイルが含まれるすべての言語固有サブディレクトリが格納されます。
UNIXドライブをWindows PCにマップできない場合は、かわりに$AU_TOP/discoverディレクトリ全体を圧縮してFTPで送信できます。この場合は、Windows PCでファイルを解凍するときに、ディレクトリ構造を含めて保持してください。
次に、UNIXでの例を示します。
% cd $AU_TOP
zip -r ~/discover.zip discover
-rオプションによって、サブディレクトリ構造が含まれていることが確認されます。
次に、Windowsでの例を示します。
ftp <your UNIX machine> bin
get ~/discover.zip
WinZipまたは同等のWindowsベースのZIPユーティリティを使用して、ZIPファイルをディレクトリ(たとえば、D:¥au_top¥)に抽出します。オプション「フォルダ名を使用」を選択したことを確認します。これで、D:¥au_top¥discover¥ディレクトリのadupdeul.shを使用してインポート処理を開始できます。
このステップでは、Windows PC上のDiscoverer Administration Editionを使用して、Discoverer 4iローダー・ファイル(.eexファイル)をDiscoverer End User Layer(作成済)にインポートします。
adupdeulスクリプトの構文は次のとおりです。
% sh adupdeul.sh
connect=<APPS admin user>/<password>@<two_task>
resp=<APPS administrator responsibility>
gwyuid=<APPS GWYUID>
fndnam=<APPS FNDNAM>
secgroup=<secgroup>
topdir=<topdir>
language=<US>
eulprefix=<eulprefix>
[iashome=<iashome>]
[exedir=<exedir>]
[eultype=<eultype>]
[mode=<mode>]
[driver=<driver>]
[filelist=<filelist>
[logfile=<logfile>]
[parfile=<parfile>]
次の表に、パラメータの説明を示します。
変数 | 説明 |
---|---|
secgroup | APPS職責のセキュリティ・グループ。 |
topdir | Discovererファイルが使用可能な最上位ディレクトリ。 |
iashome | Oracle Application Server 10g Business IntelligenceノードのOracleホーム・ディレクトリ。 UNIXプラットフォームでは必須です。 |
exedir | Discoverer実行ファイルが格納されているディレクトリ。 Windowsプラットフォームでは必須です。 |
eulprefix | EULスキーマ接頭辞。たとえば、スキーマEUL_USの場合はeulprefix=USを使用します。 |
eultype | OLTP: デフォルト。標準のApplications 11i Discovererの内容の場合。 EDW: 企業データ・ウェアハウスのDiscovererの内容の場合。 Oracle E-Business Suiteリリース11iのDiscoverer 10gの内容をインポートする場合は、eultype=OLTPを使用します。 |
mode | COMPLETE: Discovererのすべての内容をインポートする場合。 DRIVER: デフォルト。特定のファイルのサブセットをインポートする場合。 FILELIST: 特定のファイルのサブセットをインポートする場合。 パッチ1834171を使用してDiscoverer 10g基本編成ファイルを初めて完全にインポートする場合は、mode=completeを使用します。このモードを使用すると、すべての.eexファイル(*o.eex)が.../discover/ディレクトリからDiscoverer End User Layerにアップロードされます。 |
driver | ロードするドライバ・ファイルのカンマ区切りリストを指定します。 このパラメータは、mode=DRIVERの場合に必須です。 |
filelist | ロードするファイルのリストが含まれているファイルの名称を指定します。 このパラメータは、mode=FILELISTの場合に必須です。 |
logfile | adupdeul.shスクリプトによってインポート処理の結果が記録されるログ・ファイル。 デフォルト・ファイル名はadupdeul.logです。 |
parfile | フォームPARAMETER=VALUEのエントリが含まれるコマンドライン・パラメータ・ファイルのファイル名。コマンドラインで指定したパラメータは、パラメータ・ファイルで指定したパラメータよりも優先されます。 |
注意: すべてのパラメータは、単一のコマンドラインまたはパラメータ・ファイルに指定する必要があります。名称と値のペアにはスペースを入れないでください。たとえば、PARAMETER=VALUEは受け入れられますが、PARAMETER = VALUEではエラーが発生します。
例
cd /user1/au_top/discover (where adupdeul.sh is located)
sh adupdeul.sh ¥
connect=sysadmin/sysadmin-password@db ¥
resp="System Administrator" ¥
gwyuid=APPLSYSPUB/PUB ¥
fndnam=APPS ¥
secgroup="Standard" ¥
topdir=/user1/au_top/discover ¥
language=US ¥
eulprefix=EUL ¥
eultype=OLTP ¥
mode=complete ¥
iashome=/oracle/iAS/bi ¥
logfile=import_complete_eul_us_cust115.log
(The above example is displayed on multiple lines for clarity; do not type the backslash.)
今後は、既存のDiscoverer End User Layerにパッチをインストールすると、インポート・ログに次のメッセージが表示されます。
<topdir>¥<language>¥<file>.eex: このインポート処理ではデータをインポートまたは更新しませんでした。
このメッセージは無視しても安全です。この情報は、<file>.eexが空の廃止されたファイルで、インポート中に変更されたデータがないことを示しています。
リリース11iのDiscoverer 4iの内容をデータベース層のDiscoverer End User Layerにインポートした後は、End User Layerをリリース11iデータ・モデルと照合してリフレッシュする必要があります。これによって、ビジネス・エリア、フォルダ、ワークブック、ビジネス・ビュー、フレックスフィールドおよびリリース11iデータベース・オブジェクトの間で、すべての参照が有効になります。
D:¥orant¥DISCVR4¥DIS4ADM.EXE /CONNECT "SYSADMIN:System Administrator/<password>@<db>" /EUL <EULprefix>_US
注意: リフレッシュ処理では、ログインの際に、EULデータベース・スキーマ所有者ではなくApplicationsユーザー/職責を使用する必要があります。EULデータベース・スキーマ所有者にはAPPSスキーマに対する必要な権限が付与されておらず、リフレッシュ処理でDiscovererフォルダが削除されます。
使用しているフレックスフィールド構造に応じて、すべてのビジネス・エリアのリフレッシュ処理が完了するのに数時間かかる場合があります。Discoverer Administration Editionでは、リフレッシュ処理が完了すると進行状況ウィンドウが閉じます。これで、End User Layerのリフレッシュが完了しました。フレックスフィールド列は、EULの言語でのフレックスフィールド・プロンプトを使用して、項目表示名としてフォルダに取り込まれています。
D:¥orant¥DISCVR4¥DIS4ADM.EXE /CONNECT ¥ <4iSchema>/<password>@<db>
「ツール」 > 「権限」の順にナビゲートして、「権限」ダイアログを開きます。「Desktopの使用」チェック・ボックス、および「Desktopの使用」の下にある権限に関するすべてのボックスを選択します。それらの権限が次のOracle Applications職責に付与されます。
各Discovererユーザーには、特定のDiscovererワークブック職責やリリース11i職責へのアクセス権を付与でき、これによってDiscovererビジネス・エリアへのアクセス権が付与されます。Discoverer Administration Editionを使用して、ビジネス・エリアへのアクセス権とリリース11i職責を関連付け、職責とユーザーに対するワークブック・アクセス権を識別します。
この項で説明する手順は、Discovererレポート・セキュリティを計画するためのガイドラインとして使用できます。Discovererレポート計画を定義して、企業のデータ・セキュリティ計画、方針およびビジネス要件に反映できます。Discovererのセキュリティは柔軟性があり詳細に設定できるため、組織間でデータを参照する必要がある特定の個人に幅広いアクセス権を付与できます。
たとえば、財務アナリストは、すべてのFinancials Intelligenceビジネス・エリア(買掛管理や売掛管理など)にアクセスする必要があります。この場合は、すべてのFinancials Intelligenceビジネス・エリアへのアクセス権をFinancials Intelligence職責に付与します。次に、すべてのビジネス・エリアにアクセスする必要がある各財務アナリストに、Financials Intelligence職責を付与します。
注意: Oracle Applications 11.5.8 Maintenance Packまたはそれ以降のMaintenance Packリリースにアップグレードしている場合は、このステップをスキップできます。11.5.8 Maintenance Packおよびそれ以降のMaintenance Packリリースには、事前シード済のOracle Applications職責に必要なセキュリティ権限付与とワークブック共有がすべて含まれています。Oracle Applicationsユーザーと職責に、11.5.8以降のMaintenance Packに含まれる権限付与に加えて、ビジネス・エリアに対するセキュリティ・アクセス権を付与する場合は、この項で説明するステップに従って付与できます。
Oracle E-Business Intelligence Suiteに同梱されているビジネス・エリアについては、『Oracle Business Intelligence Systemインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。各ビジネス・エリアに対して使用するOracle Applications職責には、セキュリティ・アクセス権を付与する必要があります。
D:¥orant¥DISCVR4¥DIS4ADM.EXE /CONNECT "SYSADMIN:System Administrator/<password>@<db>" /EUL <EULprefix>_<Lang>
たとえば、次の表に示すように、ビジネス・エリア・アクセス権をOracle Applications職責に付与します。
Oracle Applications職責 | ビジネス・エリア |
---|---|
ABM Intelligence | ABMアクティビティ ABM原価計算対象 ABM部門 ABM資材 |
Engineering Intelligence | 部品構成表&設計品目 |
Financials Intelligence Financials Intelligence - Visionオペレーション(USA) | 買掛管理 売掛管理 請求分析 資金管理 固定資産管理 一般会計 一般会計BIS グローバル会計エンジン プロジェクト プロジェクト分析 入金分析 財務管理分析 |
Human Resources Intelligence | 人事管理 人事管理の参照 研修管理 |
Marketing Intelligence | マーケティング・オンライン マーケティング・オンライン - レポート |
Operations Intelligence | 原価管理 在庫 在庫付加価値 マージン分析 計画のMRP分析 計画 品質 品質データ収集分析 収益分析 工程管理ビジネス・インテリジェンス 工程管理ビジネス・ビュー |
Process Manufacturing Intelligence(SSWA) | プロセス製造 |
Project Manufacturingマネージャ | プロジェクト製造 |
Public Sector Budgeting責任者 | Public Sector Budgeting - コア Public Sector Budgeting - 機能 |
Purchasing Intelligence | 購買管理 |
Supply Chain Intelligence | 拡張価格設定 受注管理 出荷管理 |
ワークブック分析で使用するOracle Applications職責に対して、共有ワークブック・アクセス権を付与する必要があります。
D:¥orant¥DISCVR4¥DIS4USR.EXE /APPS_USER /CONNECT ¥ "SYSADMIN:System Administrator/<password>@<db>" /EUL <EULprefix>_<Lang>
たとえば、次の表に示すように、複数のワークブックをOracle Applications職責が共有できます。
Oracle Applications職責 | ワークブック |
---|---|
ABM Intelligence | ABM: アクティビティ・コストとレート・データ ABM: 原価計算対象コストと取引データ ABM: 部門の財務および統計データ ABM: エクスポート・テンプレート ABM: 直接材料費と取引データ |
Financials Intelligence Financials Intelligence - Visionオペレーション(USA)(Vision職責はVisionデモ・データベース内でのみ使用可能です) | 請求分析 キャッシュ・フロー分析 GL分析 制限利用分析 ネット・ポジション分析 プロジェクト原価分析 プロジェクト・マージン分析 プロジェクト収益分析 入金分析 |
Human Resources Intelligence | 応募分析 委任チャージバック分析 イベント・ランク分析 イベント・リソース分析 外部受講者研修達成率分析 HR設定分析 内部受講者研修達成率分析 役職および職階分析 個人/アサイメント履歴分析 採用効率分析 採用時間分析 給与変更分析 給与サーベイ分析 スキル分析 終了済応募分析 研修原価および収益分析 金額別研修コース・ランク分析 研修達成率分析 US準拠分析 要員予算計画分析 要員構成分析 要員回転率分析 |
Operations Intelligence | 在庫分析 MRP予測分析 製品マージン分析 製品収益分析 製品品質分析 品質グローバル結果分析 品質非適合分析 生産資源稼働率分析 |
Process Manufacturing Intelligence(SSWA) | OPM原価分析 OPMロット系統分析 OPMマージン分析 OPM製品分析 OPM生産分析 |
Purchasing Intelligence | 契約確保 |
Discoverer 3iのカスタムの内容を保存した場合は、その内容を新規のDiscoverer 4i End User Layerにインポートできます。
D:¥orant¥DISCVR4¥DIS4ADM.EXE /CONNECT "SYSADMIN:System Administrator/<password>@<db>" /EUL <EULprefix>_<Lang>
「インポート・ウィザード」で、以前に作成した.eexファイル(customGeneralLedgerBA3i.eexなど)を識別します。
D:¥orant¥DISCVR4¥DIS4USR.EXE /APPS_USER /CONNECT "SYSADMIN:System Administrator/<password>@<db>" /EUL <EULprefix>_<Lang>
これで、Discoverer 4iの実装が完了し、Oracle E-Business Suite 11i製品のDiscovererの内容を使用する準備が完了しました。
前述のステップに従ってDiscoverer 4i End User Layerのインストールまたは移行が正常に完了した後も、追加のDiscoverer End User Layerパッチのインストールとインポートが後で必要になる場合があります。この項では、adupdeul.shを使用して、Discoverer 4iパッチをEnd User Layerにインストールする方法を説明します。
基本的には、相互運用性パッチについて説明したステップと同じですが、重要な違いは、後続のDiscovererパッチに含まれる.eexファイルのみをインポートすることです。適用する必要がある前提パッチについては、DiscovererパッチのReadmeを確認してください。パッチをDiscoverer End User Layerに適用する前に、必要な前提パッチを適用します。
追加のパッチによって更新された製品については、一部またはすべてのBISビューを再生成する必要があります。また、パッチをインポートした後は、追加のパッチによって影響を受けた製品のビジネス・エリアをリフレッシュする必要があります。
注意: リリース11iのDiscovererの全内容を初めてインポートしたとき、adupdeul.shスクリプトは、コマンドライン・パラメータmode=completeを使用して実行されています。
既存のDiscoverer 4i End User Layerに対して各パッチをインポートするときは、コマンドライン・パラメータmode=driverを使用してadupdeul.shスクリプトを実行します。
次に、仮想のパッチ1234567から.eexファイルをインポートする例を示します。
adupdeul.shスクリプトでは次の構文を使用します。
sh adupdeul.sh
connect = sysadmin/sysadmin-password@db
resp = "System Administrator"
gwyuid = APPLSYSPUB/PUB
fndnam = APPS
secgroup = "Standard"
topdir = D:/au_top/discover
language = US
eulprefix = EUL
eultype = OLTP
mode = driver
driver = c1234567.drv
exedir = D:/orant/discvr4
logfile = import_c1234567_eul4_us_cust115.log
オプションで、テキスト・エディタを使用して、adupdeul.shが格納されているディレクトリと同じディレクトリにパラメータ・ファイルを作成できます。このパラメータ・ファイルには、ほとんど変更されていないパラメータを保存できます。
次に、パラメータ・ファイルを使用して、仮想のパッチ1234567から.eexファイルをインポートする例を示します。
resp="System Administrator"
gwyuid=APPLSYSPUB/PUB
fndnam=APPS
secgroup="Standard"
topdir=D:/au_top/discover
eulprefix=EUL4
eultype=OLTP
exedir=D:/orant/discvr4
sh adupdeul.sh
connect = sysadmin/sysadmin-password@db
language = US
mode = driver
driver = c1234567.drv
parfile = oltpeul4.lst
logfile = import_c1234567_eul4_us_cust115.log