発注履歴フィード・ファイル

発注履歴フィードの書式とデータ要素

選択基準を使用して適切な発注が抽出された後、発注のデータ要素が適切な書式でコンパイルされ、出力である発注履歴フィード・ファイルに挿入されます。発注履歴フィード・ファイルの構造には、レコードと呼ばれる次の3レベルの情報が含まれています。

制御レコード: 発注履歴フィード・ファイル全体に関する取引情報と、フィードに含まれる全発注の要約情報。

ヘッダー・レコード: 発注履歴フィードに含まれる各発注のヘッダー・レベル情報。

詳細レコード: 発注履歴フィードに含まれる各発注の明細レベルと配分レベルの情報。

この項では、発注履歴フィード・ファイルの各レコードに含まれるデータ要素について説明します。

制御レコード

次の表に、制御レコードとして送信されるデータ要素を示します。

制御レコードのレイアウト
フィールド	必須	長さ	開始位置	データ型	処理
1 - レコード・タイプ・インディケータ	Yes	1	1	Alpha	C（制御）。
2 - 作成日接頭辞	Yes	15	2	Alpha	作成日。
3 - ファイル作成日	Yes	8	17	Numeric	YYYYMMDD: ファイル作成日（発注履歴フィード要求の完了時のシステム日付）。
4 - ファイル金額合計の接頭辞	Yes	19	25	Alpha	ファイル金額合計。
5 - 全発注金額の合計	Yes	15 (12.2)	44	Numeric	営業単位の機能通貨による、ファイル内の全発注金額の合計。数値の書式は12.2です。送信されるのは最初の15文字のみで、必要に応じて切り捨てられます。計算にはすべてのステータス（ON、CN、OH）の発注を含める必要があります。詳細は、後述のビジネス・ルールを参照してください。
6 - 貸方/借方インディケータ	Yes	1	59	Alpha	借方はD、貸方はC。
7 - ヘッダー・レコードの接頭辞	Yes	14	60	Alpha	ヘッダー合計。
8 - ヘッダー・レコード数合計	Yes	5	74	Numeric	ファイル内のヘッダー・レコードの合計数。計算にはすべてのステータス（ON、CN、OH）の発注を含める必要があります。詳細は、後述のビジネス・ルールを参照してください。
9 - 詳細レコードの接頭辞	Yes	14	79	Alpha	詳細合計。
10 - 詳細レコード数合計	Yes	5	93	Numeric	ファイル内の詳細レコードの合計数。発注で取消済の配分は詳細レコードに含まれないため、計算時には取り消されていない配分のみをカウントする必要があります。詳細は、後述のビジネス・ルールを参照してください。
11 - 開始日接頭辞	Yes	12	98	Alpha	開始日。
12 - 取引開始日	Yes	8	110	Numeric	YYYYMMDD: ファイル内の全発注のうち最も古いlast_update_date。計算にはすべてのステータス（ON、CN、OH）の発注を含める必要があります。詳細は、後述のビジネス・ルールを参照してください。
13 - 終了日接頭辞	Yes	10	118	Alpha	終了日。
14 - 取引終了日		8	128	Numeric	YYYYMMDD: ファイル内の全発注のうち最も新しいlast_update_date。計算にはすべてのステータス（ON、CN、OH）の発注を含める必要があります。詳細は、後述のビジネス・ルールを参照してください。

制御レコードのデータ要素には、次のルールが適用されます。

Alphaデータ型のすべてのフィールドは左詰めで、右側は空白で埋められます（必要な場合）。 Numericデータ型のすべてのフィールドは右詰めで、左側は0（ゼロ）で埋められます（必要な場合）。

フィールド#5（全発注金額の合計）では、営業単位の機能通貨で全ヘッダー・レコードの発注金額フィールドが合計されます。フィールドの計算には、ONステータスの発注のみでなく、フィードに含まれる全ステータス（ON、CN、OH）の発注が含まれます。発注の見積税額は計算に含まれません。

フィールド#6（貸方/借方インディケータ）: フィールド#5（全発注金額の合計）の値に応じて、借方（+）または貸方（-）を意味します。

フィールド#8（ヘッダー・レコード数合計）の計算には、ONステータスの発注のみでなく、フィードに含まれる全ステータス（ON、CN、OH）の発注が含まれます。

フィールド#10（詳細レコード数合計）の計算の場合、発注で取消済の配分は詳細レコードに含まれないため、取り消されていない配分のみが考慮されます。

フィールド#12（取引開始日）: 日付には、フィード内の全発注のうち最も古いlast_update_dateが含まれます。フィールドの計算には、ONステータスの発注のみでなく、フィードに含まれる全ステータス（ON、CN、OH）の発注が含まれます。

フィールド#14（取引終了日）: 日付には、フィード内の全発注のうち最も新しいlast_update_dateが含まれます。フィールドの計算には、ONステータスの発注のみでなく、フィードに含まれる全ステータス（ON、CN、OH）の発注が含まれます。

ヘッダー・レコード

次の表に、ヘッダー・レコードとして送信されるデータ要素を示します。

発注履歴フィードのヘッダー・レコード
フィールド	必須	長さ	開始位置	データ型	ルール
1 - レコード・タイプ・インディケータ	Yes	1	1	Alpha	H（ヘッダー）。
2 - CM参照# 発注番号	Yes Yes	2 15	2 4	Alpha Alpha	AX。長さ15文字以内の番号が付いた発注のみが送信されます。長さ16文字以上の番号が付いた発注は含まれず、警告が生成されます。詳細は、後述のビジネス・ルールを参照してください。
3 - カード番号	Yes	16	19	Alpha	請求先調達カードの番号。数字のみ。調達カード番号のうち数字以外の文字は送信前に削除されます。長さ16文字以内の調達カード番号が付いた発注のみが送信されます。 17文字以上の調達カード番号が付いた発注は含まれず、警告が生成されます。詳細は、後述のビジネス・ルールを参照してください。
4 - カード・メンバー名	Yes	35	35	Alpha	従業員調達カードの場合: カード・メンバー名。仕入先調達カードの場合: 仕入先名。どちらの場合も、最初の35文字のみが含まれます。
5 - 依頼者名	No	25	70	Alpha	仕入先調達カードの場合: 空白が送信されます。従業員調達カードの場合: カード・メンバー名。最初の25文字のみが含まれます。
6 - 依頼者ID	No	10	95	Alpha	依頼者の従業員ID。最初の10文字のみが含まれます。
7 - 支払タイプ・インディケータ	Yes	1	105	Alpha	従業員調達カードの場合はP。仕入先調達カードの場合はO。
8 - 仕入先名	Yes	100	106	Alpha	仕入先名および仕入先サイト名の両方の送信に使用されるフィールド。このフィールドの書式は、仕入先名-仕入先サイト名です。最初の100文字のみが含まれます。
9 - クライアント仕入先番号1	No	30	206	Alpha	仕入先ID（po_headers.vendor_id）最初の30文字のみが含まれます。
10 - クライアント仕入先番号2	No	25	236	Alpha	仕入先サイトID（po_headers.vendor_site_id）最初の25文字のみが含まれます。
11 - 発注日	Yes	8	261	Numeric	YYYYMMDD形式による発注ヘッダーのlast_update_date。
12 - 発注ステータス	No	2	269	Alpha	2文字のコード（ON、CN、OH）。
13 - 発注の明細合計	Yes	4	271	Numeric	含まれる詳細レコードの合計数。発注で取消済の配分は詳細レコードとして含まれないため、取り消されていない配分のみが考慮されます。詳細は、後述のビジネス・ルールを参照してください。発注の制御ステータスが「取消」または「最終消込済」の場合、配分は詳細レコードに含まれません。詳細は、後述のビジネス・ルールを参照してください。
14 - 発注金額	Yes	15 (12.2)	275	Numeric	営業単位の機能通貨による発注の合計金額。営業単位の機能通貨とは異なる通貨で作成された発注の場合も、このフィールドは機能通貨で計算されます（後述のビジネス・ルールを参照）。最初の15文字のみが含まれます。
15 - 貸方/借方インディケータ	Yes	1	290	Alpha	借方はD、貸方はC。
16 - 発注通貨	Yes	3	291	Alpha	常に営業単位の機能通貨。 3文字のISOの頭字語を使用します。
17 - ローカル通貨金額	Yes	15 (12.2)	294	Numeric	発注ヘッダー通貨による発注金額。最初の15文字のみが含まれます。
18 - ローカル通貨コード	Yes	3	309	Alpha	発注作成時の通貨（po_headers_all.currency.code）。 3文字のISOの頭字語を使用します。
19 - ヘッダーその他	No	40	312	Alpha	使用されないフィールド。

ヘッダー・レコードのデータ要素には、次のルールが適用されます。

Alphaデータ型のすべてのフィールドは左詰めで、右側は空白で埋められます（必要な場合）。 Numericデータ型のすべてのフィールドは右詰めで、左側は0（ゼロ）で埋められます（必要な場合）。

フィールド#2（発注番号）の場合、長さ15文字以内の番号が付いた発注のみが発注履歴フィードに含まれます。長さ16文字以上の番号が付いている発注は、発注履歴フィードに含まれません。この場合、コンカレント要求は警告ステータスでフェーズ完了で完了し、ログ・ファイルに警告メッセージが生成されます。

フィールド#3（カード番号）の場合は、長さ16文字以内の数値カード番号のみが抽出されます。発注文書に記載されたカード番号からは、セパレータとして使用されている特殊文字や英字（空白や-など）がすべて削除されるため、カード番号の数字部分のみが含まれます。数字以外の部分が削除された後のカード番号の長さが16桁を超えている場合、関連発注は発注履歴フィードに含まれません。この場合、コンカレント要求は警告ステータスでフェーズ完了で完了し、ログ・ファイルに警告メッセージが生成されます。

次の表に、フィールド#12（発注ステータス）の値を判別する論理を示します。

発注の制御ステータスが「取消」または「最終消込済」の場合は、ヘッダー・レコードの発注ステータス・フィールドに値CNが含まれているヘッダー・レコードのみが送信されます。その発注の詳細レコードは送信されません。

フィールド#13（発注の明細合計）には、発注に含まれる詳細レコードの合計数が含まれます。発注の詳細レコードには、発注で取り消されていない発注明細配分のみが含まれます。

営業単位の機能通貨とは異なる通貨で作成された発注の場合も、フィールド#14（発注金額）は適用可能な換算レートを使用して機能通貨で計算されます。

フィールド#14（発注金額）とフィールド#17（ローカル通貨金額）の計算には、見積税額は含まれません。

詳細レコード

次の表に、詳細レコードとして送信されるデータ要素を示します。

発注履歴フィードの詳細レコード
フィールド	必須	長さ	開始位置	データ型	ルール
1 - レコード・タイプ・インディケータ	Yes	1	1	Alpha	D（詳細）。
2 - CM参照#	Yes	2	2	Alpha	AX。
発注番号	Yes	15	4	Alpha	長さ15文字以内の番号が付いた発注のみが送信されます。長さ16文字以上の番号が付いた発注は含まれず、警告が生成されます。
3 - 発注明細番号	Yes	4	19	Numeric	発注明細配分番号が含まれます。発注で取消済の配分は詳細レコードとして含まれないため、取り消されていない配分のみが考慮されます。発注の制御ステータスが「取消」または「最終消込済」の場合、配分は詳細レコードに含まれず、この値が0（ゼロ）になります。詳細は、後述のビジネス・ルールを参照してください。
4 - 数量	No	10 (7.2)	23	Numeric	品目の発注数量。最初の10文字のみが含まれます。
5 - 単位	No	25	33	Alpha	発注品目の単位（po_lines.unit_meas_lookup_code）。最初の25文字のみが含まれます。
6 - 単価	No	10	58	Numeric	発注品目の単価。最初の10文字のみが含まれます。詳細は、後述のビジネス・ルールを参照してください。
7 - 品目摘要	No	40	68	Alpha	発注品目の摘要（mtl_system_items_kfv.description）。最初の40文字のみが含まれます。
8 - 会計コード	Yes	180	108	Alpha	配分の経費勘定（po_distributions.code_combination_id）。各勘定科目セグメントがセミコロンで区切られます。最初の180文字のみが含まれます。フィールド長のカウントにはセミコロンが含まれます。
9 - クライアント在庫番号	No	40	288	Alpha	クライアント在庫番号（mtl_system_items_kfv.item_number）。カタログ外依頼の場合、このフィールドは空白です。最初の40文字のみが含まれます。
10 - UN/SPSCコード	No	16	328	Alpha	使用されないフィールド。
11 - 受入インディケータ	No	1	344	Alpha	使用されないフィールド。
12 - 明細詳細その他	No	40	345	Alpha	使用されないフィールド。
13 - 貸方/借方インディケータ	Yes	1	385	Alpha	借方はD、貸方はC。詳細は、後述のビジネス・ルールを参照してください。
14 - 仕入先部品番号	No	50	386	Alpha	使用されないフィールド。

詳細レコードのデータ要素には、次のルールが適用されます。

Alphaデータ型のすべてのフィールドは左詰めで、右側は空白で埋められます（必要な場合）。 Numericデータ型のすべてのフィールドは右詰めで、左側は0（ゼロ）で埋められます（必要な場合）。

フィールド#3（発注明細番号）は、フィールド名が示すように発注明細番号を参照するのではなく、発注の発注明細配分番号を参照します。「取消」または「最終消込済」ステータスの配分は、詳細レコードに含まれません。

フィールド#6（単価）の場合、金額は営業単位の機能通貨で計算されます。見積税額は計算に含まれません。

注意: 固定価格一時労働、レート・ベース一時労働および固定価格サービスの明細の場合、フィールド#4（数量）にはこれらの明細の金額が含まれます。フィールド#6（単価）は1に設定されます。一時労働と固定価格サービスの明細が使用されるのは、Oracle Services Procurementのライセンスを取得して実装している場合のみです。

フィールド#13（貸方/借方インディケータ）は、数量x単価の値に応じて借方（D = +）または貸方（C = -）です。

発注履歴フィードのサンプル・ファイル

CCreation Date: 20020416Total File Amount: 000000000480.00DTotal Header: 00002Total Detail: 00007Start Date: 20020416End Date: 20020416

HAX4426-15 478904789047890 Andrew Smith Andrew Smith 0000005841PEPC TEST1 Supplier-SITE 1 000000000000000000000000001466000000000000000000000245020020416ON0002000000000060.00DUSL000000000060.00USL

DAX4426-15 00010000001.00Each 0000010.00SL Test Expense Item 1 01;510;7530;0000;000 SL Test Expense Item 1 D

DAX4426-15 00020000001.00Each 0000010.00SL Test Expense Item 1 01;740;7330;0000;000 SL Test Expense Item 1 D

HAX4680 849748497484974 SPC TEST1 Supplier 0000000000OSPC TEST1 Supplier-SITE 1 000000000000000000000000001511000000000000000000000249620020416ON0005000000000420.00DUSL000000000420.00USL

DAX4680 00010000001.00Each 0000040.00SL Test Expense Item 4 01;510;7530;0000;000 SL Test Expense Item 4 D

DAX4680 00020000001.00Each 0000040.00SL Test Expense Item 4 01;510;7530;0000;000 SL Test Expense Item 4 D

DAX4680 00030000001.00Each 0000050.00SL Test Expense Item 5 01;510;7530;0000;000 SL Test Expense Item 5 D

DAX4680 00040000001.00Each 0000050.00SL Test Expense Item 5 01;510;7530;0000;000 SL Test Expense Item 5 D

DAX4680 00050000001.00Each 0000050.00SL Test Expense Item 5 01;520;5360;0000;000 SL Test Expense Item 5 D