Oracle Sourcingインプリメンテーションおよび管理ガイド リリース11i B25745-01 | ![]() 目次 | ![]() 戻る | ![]() 次へ |
Oracle Sourcingシステムは、ビジネス情報の変化にあわせた保守が必要です。 この章では、このような保守関連事項について説明します。 この保守は、日常的に実行する必要のある業務のリストに含まれないため、自社の実際の業務に適合した独自のリストを作成することをお薦めします。この章では、日常の典型的な業務の概念について説明します。
一定の間隔で、新しい仕入先ユーザーに参加を依頼し、登録を促すことができます。新しい仕入先ユーザーがシステムに登録されると、ネゴシエーションに参加できるようにユーザーの登録要求を承認する必要があります。
仕入先ユーザーの登録および承認の手順については、Internet Supplier Portalのオンライン・ヘルプを参照してください。
購買管理者が仕入先担当を無効にしなければならないことがあります。 詳細は、『Oracle Purchasingユーザーズ・ガイド』を参照してください。 仕入先担当を無効化すると、次のような影響があります。
バイヤーがソーシング・ドキュメントを作成する際に、参加を依頼する仕入先を検索するときは、無効な仕入先は表示されません。参加を依頼できるのは有効な担当のみです。
無効な担当でもシステムにサインオンしてシステム内を移動できますが、Oracle Sourcingにアクセスしようとするとエラー・メッセージが表示されます。
特定の仕入先について1つ以上のサイトを無効化しなければならないことがあります。 仕入先のすべてのサイトは無効化することができます。 仕入先が有効なサイトを持っていない場合でも、バイヤーはこの仕入先の担当への参加依頼と、仕入先との取引の審査を実行できますが、その仕入先に対して発注を生成することはできません。
仕入先が複数のサイトを持っている場合、無効化されたサイトはどれも、バイヤーが発注を作成するときに「仕入先サイト」ドロップダウン・リストからは使用できなくなっています。バイヤーは別の仕入先サイトを選択するか、またはこの仕入先サイトを再度有効にしてこのサイトへの発注を作成できるようにする必要があります。
すべてのサイトが無効化されている場合、バイヤーはこの仕入先に対して発注を作成できません。発注を作成できるようにするには、仕入先のサイトの少なくとも1つを再度有効にする必要があります。
仕入先が発注を保留にする場合があります。これを行うには、仕入先に「発注保留」のステータスを割り当てます。 このタスクの手順については、『Oracle Purchasingユーザーズ・ガイド』を参照してください。
バイヤーは、「発注保留」のステータスを持つ仕入先に対してネゴシエーションへの参加を依頼できます。
仕入先の担当はログイン可能で、バイヤーは仕入先を審査できますが、バイヤーには警告メッセージが表示されます。
発注は作成されますが、承認が必要な場合も承認することはできません。
進行中のネゴシエーションを終了しなければならない場合があります。ネゴシエーションはまだオープンされている間は取り消すことができます。取消が必要となるのは、たとえばビジネス要件の変更によってネゴシエーションの品目が不要になった場合などです。
すでにクローズしているネゴシエーションを削除することもできます。たとえば、研修コースにおいて作成したネゴシエーション、模擬見積依頼またはオークション、特定の日時以前に作成したネゴシエーションなどは、必要に応じて削除できます。
進行中のネゴシエーションを取り消すには
「ネゴシエーション・ホーム」ページで、「管理」タブをクリックします。
「管理」ページで、「ネゴシエーションの取消/削除」をクリックします。
「ネゴシエーションの取消/削除」ページで、取り消すネゴシエーションの番号を入力して、「進む」をクリックします。
ネゴシエーションを終了する場合は「ネゴシエーションの取消」をクリックします。取消操作を中止する場合は「取消」をクリックします。
「完了」をクリックします。
ネゴシエーションを削除するには
「ネゴシエーション・ホーム」ページで、「管理」タブをクリックします。
「管理」ページで、「ネゴシエーションの取消/削除」をクリックします。
「ネゴシエーションの取消/削除」ページで、削除するネゴシエーションの番号を入力して、「進む」をクリックします。
「ネゴシエーションの削除」をクリックします。
「完了」をクリックします。
ソーシング・イベントとは、関連する品目を持ったネゴシエーションのグループのことです。バイヤーは、いくつかの関連するネゴシエーションを個別にではなくグループとして監視するために、ソーシング・イベントを作成できます。また、複数の類似したネゴシエーションに仕入先の参加を促すために、イベントを作成することもできます。
ソーシング・バイヤーとソーシング・スーパーユーザーはどちらもイベントを作成できます。イベントは常に公開されます。 ソーシング・イベントに含めるネゴシエーションはすべて、イベントについてスケジュールされたオープン日時以降にオープンする必要があります。
新しいネゴシエーションを作成するときは、そのネゴシエーションを含む新しいソーシング・イベントを作成するか、またはそのネゴシエーションを既存のイベントに関連付けることができます。「見積依頼」や「オークション」またはホーム・ページからソーシング・イベントを監視することもできます。
ソーシング・イベントのステータスは次の3つのいずれかになります。
有効 - イベントは作成後ただちに有効になります。
完了 - イベントは、関連付けられたネゴシエーションが完了すると完了になります。
取消済 - イベントは、「イベントの取消」機能を含む職責を持つソーシング・スーパーユーザーまたはソーシング・バイヤーが取り消すことができます。
ソーシング・イベントを作成するには
「ネゴシエーション・ホーム」ページの「クイック・リンク」セクションの「作成」列の下にある「イベント」をクリックします。
「イベントの作成」ページで、タイトル、摘要、無効な日付/時刻を入力します。 無効な日時をすぎると、それ以降はこのソーシング・イベントにネゴシエーションを関連付けることはできません。
「適用」をクリックします。
ソーシング・イベントを取り消すには
バイヤーの「ホーム」ページの「クイック・リンク」セクションの「管理」列の下にある「イベント」をクリックします。
「イベントの管理」ページで、取り消すイベントを検索して選択します。
「取消」をクリックします。
「イベントの取消」ページで、このイベントに関連付けられたネゴシエーションをすべて取り消すか、またはイベントそのものだけを取り消すかを選択できます。
前の手順で、イベントとそれに関連付けられたネゴシエーションの両方を取り消すように選択した場合は、イベントの取消理由を示す説明文を入力できます。この説明文は、すべての参加依頼者と、いずれかのイベント通知に応答する可能性のあったすべての人に送られます。
「適用」をクリックします。
バイヤーがネゴシエーションの作成を1回のセッションで完了できなかったり、作成の過程で複数のバイヤーによるコラボレーションが必要となることがあります。あるいは、バイヤーがネゴシエーションを作成しなければならないものの、実際には将来のある時点まで発行する必要がないこともあります。このような場合、バイヤーは暫定を作成して保存し、後から編集または発行できます。
暫定を作成するバイヤーは、会社内部の他の人が暫定にアクセスして変更を加えることができないように、暫定をロックするかどうかを選択できます。場合によっては、自分や他の人が操作できるように暫定をロック解除しなければならないことがあります。 たとえば、バイヤーが出張前に暫定を誤ってロックしてしまった場合などが考えられます。ソーシング・スーパーユーザーは、任意の暫定ソーシング・ドキュメントをロック解除し、編集、削除または発行できます。また、自分で暫定をロック解除し、「暫定ソーシング・ドキュメントの管理」機能を持つ人に操作を許可することもできます。
暫定をロック解除するには
「ネゴシエーション・ホーム」ページから、「クイック・リンク」セクションの「管理」列の下にある「暫定」をクリックします。
「暫定ネゴシエーションの管理」ページで、ロックされた暫定を検索します。
ロックされた暫定を選択し、「ロック解除」をクリックして、暫定を解放します。
最初に実行した他の設定オプションについても定期的に見直しを行ってください。たとえば、次のような作業が考えられます。
設定した換算レートを更新する。
ネゴシエーションへの参加依頼先リストを見直し、変更内容を業務に反映する。
ネゴシエーション属性リスト、価格ファクタまたは価格ファクタ・リストをチェックまたは更新し、ネゴシエーション作成プロセスを効率化する。
ネゴシエーション要約ドキュメントを更新するか、新規フォームを作成する。
必要に応じて、仕入先検出URLのリストを更新する。
これらのタスクの実行方法については、前の章の手順を参照してください。