Oracle Enterprise Planning and Budgetingユーザーズ・ガイド リリース11i B25756-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
ビジネス・エリアは、特定のビジネス・ニーズをサポートするメタデータ、データおよびセキュリティ設定の論理的なグループです。コントローラは、ユーザー・コミュニティ用のビジネス・エリアを設定して保守します。
ほとんどのEnterprise Planning and Budgeting実装では、単一のビジネス・エリアによってユーザーのニーズが満たされます。他の実装では、複数のビジネス・エリアが必要な場合があります。次に例を示します。
テスト用のビジネス・エリアと本番用のビジネス・エリア
財務チーム用のビジネス・エリアと会計チーム用のビジネス・エリア
1つの法的エンティティ用のビジネス・エリアと他の法的エンティティ用のビジネス・エリア
注意: ビジネス・エリアを使用するには、企業実績管理アプリケーションをサポートするEnterprise Performance Foundationおよびメタデータ構造に関する知識が必要です。詳細は、『Oracle Enterprise Performance Foundationユーザーズ・ガイド』を参照してください。
コントローラは、新規のビジネス・エリアの定義、ビジネス・エリアの有効化、リフレッシュおよび更新を実行し、ビジネス・エリアにセキュリティ管理者と他のコントローラを割り当てることができます。
自分で定義しなかったビジネス・エリアへのアクセス権が、他のコントローラによって付与される場合があります。この場合は、そのビジネス・エリアでの完全な管理権限が与えられ、ビジネス・エリアの複製、更新、削除およびそのビジネス・エリアへのセキュリティ管理者と他のコントローラの追加を実行できます。
コントローラには、1つ以上のビジネス・エリアを管理する権限があります。
ビジネス・エリアに対する管理権限があるコントローラは、セキュリティ管理者によるビジネス・エリアへのアクセスを承認します。承認されたセキュリティ管理者は、ビジネス・エリア内のデータに対するアクセス権をビジネス・プロセス管理者とアナリストに付与できます。
セキュリティ管理者には、1つ以上のビジネス・エリアのセキュリティを管理する権限があります。
ビジネス・プロセス管理者には、セキュリティ管理者によってビジネス・エリアへのアクセス権が付与されます。ビジネス・プロセス管理者は、ビジネス・エリア内のビジネス・プロセスを定義し、それぞれのセキュリティ設定に従ってデータを操作できます。
ビジネス・プロセス管理者には、1つ以上のビジネス・エリアにアクセスする権限があります。
アナリストには、セキュリティ管理者によってアクセス権が付与されます。アナリストは、それぞれのセキュリティ設定に従ってデータを操作できます。
アナリストには、1つ以上のビジネス・エリアにアクセスする権限があります。
新規のビジネス・エリアは、ビジネス・エリアの名前を指定し、元帳、ディメンションおよびデータ・セットをEnterprise Performance Foundationスキーマで使用可能な構造から選択することで作成します。また、ビジネス・エリア内での管理権限を持つことになるセキュリティ管理者とコントローラも指定できます。
新しく作成したビジネス・エリアは、有効にするまでは、草案モードの状態です。草案は、単一または複数のセッションで使用できます。草案の定義に必要な最小限の情報は一意の名前です。
次の手順は、新しい構造(元帳、ディメンションおよびデータ・セット)の指定対象となるビジネス・エリアの作成方法を示しています。新規のビジネス・エリアは、管理権限がある既存のビジネス・エリアから構造を複製して作成することもできます。詳細は、「ビジネス・エリアの複製」を参照してください。
「Enterprise Planning and Budgetingコントローラ」職責を選択します。
「ビジネス・エリア」を選択します。
「作成」をクリックします。
「ビジネス・エリアの作成」ページが開きます。「一般」サブタブがアクティブな状態です。
この「一般」サブタブを使用して、ビジネス・エリアの名前を指定し、そのビジネス・エリア内に定義されているビジネス・プロセスで通貨オプションをサポートするかどうかを指定します。オプションで摘要も入力できます。
詳細は、「ビジネス・エリアに対する一般情報の指定」を参照してください。
「元帳」サブタブを使用して、ビジネス・エリアの元帳を選択します。
詳細は、「ビジネス・エリアに対する元帳の選択」を参照してください。
「ディメンション」サブタブを使用して、ビジネス・エリアのディメンション、ディメンション階層と階層レベル、属性および属性条件を選択します。
詳細は、「ビジネス・エリアに対するディメンションの選択」および「ビジネス・エリアに対するディメンション選択の調整」を参照してください。
「データ・セット」サブタブを使用して、ビジネス・エリアのデータ・セットを選択します。
詳細は、「ビジネス・エリアに対するデータ・セットの選択」を参照してください。
(オプション)「検証」をクリックして、ビジネス・エリアを検証します。この検証によって、定義内のメタデータ自体に整合性があり、Enterprise Performance Foundationの現行メタデータとも整合性があることが確認されます。
注意: 検証は、ビジネス・エリア全体に適用されます。新しいビジネス・エリアの定義が完全または完全に近い状態になるまでは、検証を控えてかまいません。
「検証結果」ページが表示されます。
詳細は、「ビジネス・エリアの検証」を参照してください。
「終了」をクリックします。
「ビジネス・エリア」ページに戻り、作成したビジネス・エリアが表示されます。
ビジネス・エリアへのアクセス権をセキュリティ管理者と他のコントローラに付与できます。これによって、セキュリティ管理者は、アナリストとビジネス・プロセス管理者にアクセス権を割り当てることができ、コントローラはビジネス・エリアを管理できます。
注意: デフォルトでは、ビジネス・エリアを定義したコントローラには、そのビジネス・エリアを管理する権限があります。
詳細は、「ビジネス・エリアへのコントローラとセキュリティ管理者の割当」を参照してください。
ビジネス・エリアを有効にできます。この有効なバージョンによって、ビジネス・エリアの次回リフレッシュ時に移入されるメタデータが定義されます。
詳細は、「ビジネス・エリアの有効化」を参照してください。
ビジネス・エリアをリフレッシュできます。このリフレッシュによって、現在有効な定義内のデータとメタデータをエンド・ユーザーが使用できるようになり、共有分析ワークスペースが作成され、Enterprise Performance Foundationと照合してビジネス・エリア構造が検証されます。
詳細は、「ビジネス・エリアのリフレッシュ」を参照してください。
「一般」サブタブを使用して、ビジネス・エリアの名前を指定し、通貨オプションを使用可能にするかどうかを指定します。ビジネス・エリアの摘要も入力できます。
通貨オプションによって、ビジネス・エリアのユーザーが複数の通貨を使用できるかどうかが決まります。通貨を使用可能にすると、次のようになります。
ビジネス・エリアのディメンションを選択する際に、通貨ディメンションが必要となります。データは通貨別にディメンション化されます。
ビジネス・エリアを最初にリフレッシュした後、「換算レートのロード」サブタブ(「管理」->「オプション」タブ)では、General Ledgerからビジネス・エリアへの換算レートのロードがサポートされます。詳細は、「General Ledgerからの換算レートのロード」を参照してください。
ビジネス・エリアを最初にリフレッシュした後、そのビジネス・エリアに定義されているすべてのビジネス・プロセスには、「通貨」タブが設定されます。ビジネス・プロセス所有者は、このタブで、ビジネス・プロセス用の通貨を指定する必要があります。ユーザーは複数通貨の間で換算を行い、データを現地通貨で入力するか、複数の通貨で入力するかを選択できるようになります。
ビジネス・エリアをリフレッシュした後に、選択を変更することはできません。
通貨を使用可能にせず、General Ledgerのソース・データが通貨別データの場合は、ビジネス・エリアのディメンションを選択する際に通貨ディメンションを選択できます。これによって、Enterprise Planning and Budgetingにデータを適切にロードできるようになります。
注意: General LedgerおよびEnterprise Performance Foundationには、通貨に関するサポートの実装に必要な予備の設定手順がいくつかあります。詳細は、オラクル・サポート・ホームページの『Implementing Support for Currency Conversion in Enterprise Planning and Budgeting』を参照してください。
「一般」ページ(「ビジネス・エリア」->「一般」サブタブ)にナビゲートします。
ビジネス・エリアの一意名を入力します。
(オプション)ビジネス・エリアの摘要を入力します。
通貨オプションを使用可能にするかどうかを示します。
通貨オプションを使用可能にするには、「通貨オプションの使用可能」ボックスを選択します。
通貨オプションを使用不可にするには、「通貨オプションの使用可能」ボックスの選択を解除します。
元帳は会計帳簿に対応しています。新規のビジネス・エリアの場合、元帳は選択されていません。元帳は、ディメンションを選択する前に選択してください。元帳によって、ディメンション階層に対する特定のデフォルト設定が決まります。
最低1つの元帳を選択する必要があります。
注意: 複数の元帳を選択した場合、それらの元帳には、同じグローバル値セット組合せセットを元帳メンバー属性として指定する必要があります。
「元帳」ページ(「ビジネス・エリア」->「元帳」サブタブ)にナビゲートします。
「元帳の追加」をクリックします。
「検索して選択: 元帳の追加」ページが開きます。
元帳を名前、摘要またはグローバル値セット組合せで検索します。
基準を満たす元帳がEnterprise Performance Foundationに表示されます。
1つ以上の元帳の「選択」列をクリックして、「選択」をクリックします。
「元帳」ページに戻り、選択した内容が表示されます。
ディメンションによって、メタデータのサブセットが定義されます。このサブセットは、ビジネス・エリア内に定義されているビジネス・プロセスで使用できます。
少なくとも、時間ディメンションと明細項目ディメンションを選択する必要があります。ビジネス・エリアに対して通貨オプションが使用可能な場合(「一般」タブの「通貨オプションの使用可能」がアクティブな場合)、またはGeneral Ledgerのソース・データが通貨別に格納されている場合は、通貨ディメンションも選択する必要があります。
Enterprise Performance Foundationに複数の明細ディメンションがある場合は、すべての明細または選択した明細をEnterprise Planning and Budgetingの明細項目ディメンションにマージできます。マージされない明細は、Enterprise Planning and Budgetingでは、「その他」タイプのディメンションとなります。
「ディメンション」ページ(「ビジネス・エリア」->「ディメンション」サブタブ)にナビゲートします。
「ディメンションの追加」をクリックします。
「検索して選択: ディメンションの追加」ページが開きます。
ビジネス・エリアに含める各ディメンションの「選択」列をクリックして、「選択」をクリックします。ディメンションを削除するには、そのディメンションの「削除」アイコンをクリックします。
明細項目ディメンションを選択する場合は、次の手順を実行します。
単一の企業実績明細ディメンションを選択する場合は、そのディメンションに対して「明細にマージ」チェック・ボックスが選択されます。このチェック・ボックスの選択は解除しないでください。このディメンションは、Enterprise Planning and Budgetingの明細項目ディメンションとなります。
Enterprise Performance Foundationの明細ディメンションを1つ以上選択する場合は、次の2つのオプションがあります。
Enterprise Performance Foundationの明細ディメンションのすべてに対して「明細にマージ」チェック・ボックスを選択します。
最低1つのEnterprise Performance Foundationの明細ディメンションに対して「明細にマージ」チェック・ボックスを選択し、他のディメンションに対しては選択を解除します。
注意: チェック・ボックスを選択した明細は、Enterprise Planning and Budgetingの明細ディメンション・メンバーとなり、チェック・ボックスの選択を解除した明細は、「その他」タイプのディメンションとしてEnterprise Planning and Budgetingに取り込まれます。
「適用」をクリックします。
「ディメンション」ページに戻り、選択したディメンションが表示されます。
ディメンションの階層、レベル、属性および属性条件に関する設定は表示および変更できます。該当するディメンションの「ディメンションの調整」アイコンをクリックしてください。
詳細は、「ビジネス・エリアに対するディメンション選択の調整」を参照してください。
「終了」をクリックします。
各ディメンションには、属性と属性条件に関する設定があります。階層ディメンションには、階層、レベルおよびバージョンに関する設定もあります。これらの設定を変更するには、「ディメンションの調整」を使用してください。
たとえば、ビジネス・エリアに含める階層を選択できます。これは、再編成の提案があり、その提案を特定の小規模なグループ以外のユーザーと共有できない場合に役立ちます。再編成の計画は別のビジネス・エリア内で開始し、新規の階層が完結した場合は、その階層をメイン・ビジネス・エリアの定義に含めることができます。
「ディメンション」ページで、使用するディメンションを識別します。
そのディメンションの「ディメンションの調整」アイコンをクリックします。
ディメンションに1つ以上の階層がある場合は、「ディメンションの調整: 階層の選択」ページが開きます(ステップ3)。ディメンションに階層がない場合は、ディメンションの調整: 属性の選択ページが開きます(ステップ6)。
「ディメンションの調整: 階層の選択」ページを使用して、ディメンションの階層を選択します。
そのディメンションについて、ビジネス・エリアに取り込む各階層の「選択」ボックスをクリックします。単一の階層の場合は、その階層がデフォルトで選択されます。新規のビジネス・エリアを定義している場合は、すべての階層がデフォルトで選択されます。
ステップ3で選択した各階層には、そこに含める階層バージョンを指定できます。複数上位の階層(時間ディメンションなど)には、最上位レベル・メンバーを指定するか、階層でレベルを使用しない場合は最上位ノードを指定できます。
使用するディメンションの「階層の調整」アイコンをクリックします。
階層バージョンに対して次のオプションのいずれかを選択します。
有効バージョン: 現在有効なバージョンを保持します。
最近のn個のバージョン: 指定した階層バージョン数と現在有効なバージョンを保持します。保持するバージョンの数を入力してください。
特定のバージョン: 指定したバージョンと現在有効なバージョンを保持します。バージョンを選択してください。
複数上位の階層には最上位レベル・メンバーを指定し、レベルがない場合は、最上位ノードを指定します。
すべての最上位レベル・メンバーを含めるには、「すべての最上位レベル・メンバー」を選択します。
指定した最上位レベル・メンバーを含めるには、「指定した最上位レベル・メンバー」を選択します。
「適用」をクリックします。
「ディメンションの調整: 階層の選択」ページに戻ります。
複数のレベルがある階層には、階層レベルを指定できます。ディメンションに複数の階層がある場合は、デフォルトの階層を指定できます。
「次」をクリックして、「ディメンションの調整: レベルの選択」ページにナビゲートします。
階層レベルを選択します。
すべてのレベルを含めるには、「全レベル」をクリックします。
指定のレベルを含めるには、各レベルの「選択」ボックスをクリックします。
注意: レベルは連続して選択する必要があります。
複数の階層があるディメンションには、デフォルトの階層を設定します。該当する階層の「選択」列をクリックしてから、「デフォルトとして設定」をクリックします。
ディメンションには属性を指定できます。この機能によって、ビジネス・プロセスに関係のない属性を除外したり、属性でデータの問合せを行うエンド・ユーザーにとっては無意味な属性を除外できます。新規のビジネス・エリアを定義している場合は、すべての属性がデフォルトで選択されます。
該当するディメンションのディメンションの調整: 属性の選択ページにナビゲートします。
ビジネス・エリアに対して属性を選択します。
属性を含めるには、その属性のチェック・ボックスを選択します。
属性を除外するには、その属性のチェック・ボックスの選択を解除します。
属性条件を指定すると、ビジネス・エリアに含めるディメンション・メンバーをフィルタ処理できます。たとえば、地域ディメンションに人口属性がある場合は、人口に関する条件を指定することによって、メンバーをフィルタ処理できます。ビジネス・エリアには、条件を満たすディメンション・メンバーのみが含まれます。
「ディメンションの調整: 属性条件の選択」ページにナビゲートします。
属性条件をアクティブにするには、「次の条件を満たしているメンバー」をクリックします。
「新規行の追加」をクリックして属性を選択します。
選択した属性に対して条件を定義します。演算子を選択して値を入力します。この値は、属性によって、数値、テキストまたは日付の場合があります。
ディメンションに他の属性条件を定義する場合は、ステップ7-3と7-4を繰り返します。
デフォルトでは、属性条件は、条件を満たしている個別のディメンション・メンバーに適用されます。この条件は、次のディメンション・メンバーのいずれかまたは両方を選択することで、関連する値にオプションで適用できます。
選択したメンバーの祖先: 属性条件を満たしているディメンション・メンバーとそのメンバーの祖先がビジネス・エリアに含まれます。
選択したメンバーの子孫: 属性条件を満たしているディメンション・メンバーとそのメンバーの子孫がビジネス・エリアに含まれます。
「終了」をクリックします。
データ・セットによって、ビジネス・エリア内に定義されているビジネス・プロセスに対してロードできるデータが定義されます。通常、データ・セットには、実績、予算および予測が含まれています。
最低1つのデータ・セットを選択する必要があります
「データ・セット」ページ(「ビジネス・エリア」->「データ・セット」サブタブ)にナビゲートします。
「データ・セットの追加」をクリックします。
「検索して選択: データ・セットの追加」ページが開きます。
データ・セットを名前または摘要で検索します。
ビジネス・エリアに追加する各データ・セットの「選択」列をクリックしてから、「選択」をクリックします。
「データ・セット」ページに戻り、選択した内容が表示されます。
検証によって、ビジネス・エリア定義内のメタデータ自体に整合性があることが確認されます。たとえば、メンバーのない階層やレベルがチェックされます。
検証では、ビジネス・エリア内のメタデータと現行のEnterprise Performance Foundation構造との整合性も確認されます。たとえば、現在ビジネス・エリアにあるが、Enterprise Performance Foundationからは削除されているレベルにフラグが設定されます。
検証では、ビジネス・エリアに最低1人のコントローラが割り当てられていることも確認されます。新規のビジネス・エリアの場合は、そのビジネス・エリアを定義した個人がデフォルトで割り当てられます。
注意: 検証では、起動した時期に関係なく、ビジネス・エリア全体がチェックされます。新しいビジネス・エリアの定義が完全または完全に近い状態になるまでは、検証を控えてかまいません。
「一般」ページ、「元帳」ページまたは「データ・セット」ページにナビゲートします
「検証」をクリックします。
警告またはエラー・メッセージが表示される場合があります。
ビジネス・エリア定義に問題がないビジネス・エリアは、草案として有効にします。この有効なバージョンによって、ビジネス・エリアの次回リフレッシュ時に移入されるメタデータが定義されます。
現在有効なバージョンがすでに存在している場合は、ビジネス・エリアを有効にすることで、すでに有効なバージョンが草案の定義を使用して上書きされます。
「Enterprise Planning and Budgetingコントローラ」職責を選択します。
「ビジネス・エリア」ページ(「管理」->「ビジネス・エリア」タブ)にナビゲートします。
有効にするビジネス・エリアを識別します。
「有効化」アイコンをクリックします。
検証ルーチンが実行され、ビジネス・エリアの構造がチェックされます。エラーが発生した場合は、ビジネス・エリアの有効化を進める前に、それぞれのエラーを訂正する必要があります。
警告は通知のみで、ビジネス・エリアの有効化は停止しません。警告のみが表示された場合は、有効化を続行できます。
「注釈の追加」ページで、このビジネス・エリアに対する注釈を入力します。
「適用」をクリックします。
ビジネス・エリアには、コントローラを割り当てることができます。コントローラには、完全な管理権限があり、ビジネス・エリアの変更、削除、有効化、リフレッシュを実行し、他のコントローラとセキュリティ管理者をビジネス・エリアに割り当てることができます。
この権限は、セキュリティ管理者がコントローラ職責のユーザーに付与できるアクセス・タイプとは異なる点に注意してください。つまり、セキュリティ管理者によってビジネス・エリアに割り当てられたコントローラができることは、そのビジネス・エリア内でのビジネス・プロセスの管理と制御計算の定義です。コントローラ職責のユーザーがビジネス・エリアを管理することはできません。
コントローラの割当は、ただちに有効となります。
注意: デフォルトでは、ビジネス・エリアの作成者には、コントローラの割当権限があります。
ビジネス・エリアには、1人以上のセキュリティ管理者も割り当てます。このセキュリティ管理者は、ユーザーをビジネス・エリアに追加して、データ・アクセス権限を指定できます。セキュリティ管理者の割当が有効になるのは、該当するビジネス・エリアをリフレッシュした後です。
「ビジネス・エリア」ページにナビゲートします。
管理者を割り当てるビジネス・エリアを識別します。
「管理者の割当」をクリックします。
「管理者の割当: Business Area Name」ページが開きます。
「管理者の追加」をクリックします。
「検索して選択: 管理者の追加」ページが開きます。
ユーザーを名前またはIDで検索します。対象となるユーザーは、「Enterprise Planning and Budgetingコントローラ」職責、「Enterprise Planning and Budgetingセキュリティ管理者」職責、またはOracle Applications内でこれら両方の職責があるユーザーです。
追加する各ユーザーの「選択」列をクリックしてから、「選択」をクリックします。
「適用」をクリックします。
ビジネス・エリアをリフレッシュすると、有効な定義内のデータとメタデータをユーザーが使用できるようになります。また、Enterprise Performance Foundationのスキーマと照合してビジネス・エリア構造が検証されます。
新規または更新したビジネス・エリアをユーザーが使用できるようにするときは、そのビジネス・エリアをリフレッシュします。ビジネス・エリアを定期的にリフレッシュすると、Enterprise Performance Foundation内の変更を反映できます。たとえば、ビジネス・エリアをリフレッシュして、組織階層の変更を反映します。
ビジネス・エリアをリフレッシュするには、2つの方法があります。
「ビジネス・エリア」ページの「リフレッシュ」アイコン: Enterprise Planning and Budgeting内で実行可能な標準の方法。この方法をお薦めします。
外部リフレッシュ: 承認済Oracle Applicationsユーザーが起動できるPL/SQL API。この方法では、外部のアプリケーションによってリフレッシュを開始できます。
ビジネス・エリアのリフレッシュでは、次の検証が実行されます。
ビジネス・エリア定義内のメタデータの整合性が確認されます。たとえば、メンバーのない階層やレベルがチェックされます。
ビジネス・エリア定義内のメタデータと現行のEnterprise Performance Foundation構造との整合性が確認されます。たとえば、現在ビジネス・エリアにあるが、Enterprise Performance Foundationからは削除されているレベルにフラグが設定されます。
以前にリフレッシュされたビジネス・エリアは、Enterprise Performance Foundationと照合して検証され、更新した定義によるオブジェクトへの悪影響が確認されます。たとえば、文書が階層に依存しているが、現在のビジネス・エリア定義にはその階層が含まれていないインスタンスが識別されます。
「Enterprise Planning and Budgetingコントローラ」職責を選択します。
プロンプトが表示された場合は、ビジネス・エリアを選択します。
「ビジネス・エリア」ページ(「管理」->「ビジネス・エリア」タブ)にナビゲートします。
リフレッシュするビジネス・エリアを識別します。
そのビジネス・エリアの「選択」列をクリックして、「リフレッシュ」アイコンをクリックします。
ビジネス・エリアを管理する権限があるコントローラは、そのビジネス・エリア定義を更新できます。
更新内容は草案の定義に適用されます。この草案は、エンド・ユーザーが更新内容にアクセスする前に、有効にしてリフレッシュする必要があります。
「Enterprise Planning and Budgetingコントローラ」職責を選択します。
プロンプトが表示された場合は、ビジネス・エリアを選択します。
「ビジネス・エリア」ページ(「管理」->「ビジネス・エリア」タブ)にナビゲートします。
更新するビジネス・エリアを識別します。
「草案の更新」アイコンをクリックします。
「草案の更新: 定義の指定」ページが開きます。
有効なビジネス・エリアの場合は、次の代替手順を実行できます。
ビジネス・エリア名のハイパーリンクをクリックします。
ビジネス・エリアの表示: Business Area Nameページが開き、元帳、ディメンションおよびデータ・セットの現在の設定が表示されます。
「草案の更新」をクリックします。
「草案の更新: 定義の指定」ページが開きます。
更新の開始点を選択します。
最後に保存された定義: 最後に保存されたビジネス・エリアの草案の定義に指定されている元帳、ディメンションおよびデータ・セットの選択から開始します。このオプションを使用するのは、以前に有効化されていないビジネス・エリアを使用している場合です。このオプションは、ビジネス・エリアが以前に有効化されているが、その後草案バージョンを更新し、その草案を今後も継続して使用する場合も使用できます。
現在有効な定義: (このオプションが表示されるのは、現在有効な定義がある場合のみです)ビジネス・エリアの現在有効な定義に指定されている元帳、ディメンションおよびデータ・セットの選択から開始します。このオプションは、ビジネス・エリアの現在有効なバージョンの設定を使用する場合に選択します。
コピー: (このオプションが表示されるのは、1つ以上の他のビジネス・エリアに対する管理アクセス権限がある場合のみです)選択した有効なビジネス・エリア定義に指定されている元帳、ディメンションおよびデータ・セットの選択から開始します。このオプションは、他のビジネス・エリアの設定を使用してビジネス・エリアを更新する場合に選択します。
新規定義: 元帳、ディメンションおよびデータ・セットの現在の選択を消去します。このオプションは、ビジネス・エリアの設定は再入力するが、そのビジネス・エリアの名前は保持する場合に使用します。
注意: コントローラとセキュリティ管理者の既存の割当は、すべてのオプションで保持されます。
結果は、ステップ6での選択内容によって異なります。
「最後に保存された定義」を選択した場合、更新の開始点は、現在の草案定義の設定になります。
「コピー」を選択した場合は、複製するビジネス・エリアを選択するプロンプトが表示されます。選択したビジネス・エリアの設定が、更新の開始点になります。
「現在有効な定義」を選択した場合は、現在有効な定義の設定が更新の開始点になります。
「新規定義」を選択した場合は、新規定義を入力するプロンプトが表示されます。
必要に応じて設定を変更します。詳細は、次の各項を参照してください。
ビジネス・エリアを有効にする際に、注釈を入力する必要があります。注釈のテキストは更新できます。
「Enterprise Planning and Budgetingコントローラ」職責を選択します。
プロンプトが表示された場合は、ビジネス・エリアを選択します。
「ビジネス・エリア」ページ(「管理」->「ビジネス・エリア」タブ)にナビゲートします。
注釈を更新するビジネス・エリアの「選択」列をクリックします。
変更する注釈の「更新」アイコンをクリックします。
「注釈の更新」ページが開きます。
必要に応じて注釈テキストを編集します。
「適用」をクリックします。
新規ビジネス・エリアを作成する際に、既存のビジネス・エリアの構造を複製できます。ビジネス・エリアの複製によって、新規ビジネス・エリアの草案定義を迅速に作成できます。次に、その構造を必要に応じて変更できます。
ビジネス・エリアは、既存のビジネス・エリアを更新する際にも複製できます。
注意: ビジネス・エリアの複製では、コントローラとセキュリティ管理者の割当はコピーされません。管理者は明示的に割り当てる必要があります。
次の手順は、新規ビジネス・エリアの作成時にビジネス・エリアを複製する方法を示しています。既存ビジネス・エリアの更新時にビジネス・エリアを複製する方法については、「ビジネス・エリアの更新」を参照してください。
「Enterprise Planning and Budgetingコントローラ」職責を選択します。
プロンプトが表示された場合は、ビジネス・エリアを選択します。
「ビジネス・エリア」ページ(「管理」->「ビジネス・エリア」タブ)にナビゲートします。
複製するビジネス・エリアの「選択」列をクリックして、「複製」をクリックします。
「ビジネス・エリアの複製」ページが開きます。「一般」タブがアクティブな状態です。
ビジネス・エリアの一意名を入力します。
次のいずれかを実行します。
「終了」をクリックしてプロセスを終了します。元帳、ディメンションおよびデータ・セットの選択は、ステップ4で選択したビジネス・エリアに定義されている選択と完全に同じになります。
「一般」、「データ・セット」、「ディメンション」および「元帳」の各タブを使用して、既存の構造を変更します。編集を完了した場合は、「終了」をクリックします。
「ビジネス・エリア」ページが表示されます。新規ビジネス・エリアがリストに追加されます。このビジネス・エリアは草案の状態です。
ビジネス・エリアには、コントローラとセキュリティ管理者を割り当てることができます。詳細は、「ビジネス・エリアへのコントローラとセキュリティ管理者の割当」を参照してください。
ビジネス・エリアは、有効にしてリフレッシュできます。詳細は、「ビジネス・エリアの有効化」および「ビジネス・エリアのリフレッシュ」を参照してください。
今後、ユーザーによるビジネス・エリアへのアクセスがない場合は、そのビジネス・エリアを削除できます。
注意: ビジネス・エリアを削除すると、そのビジネス・エリアの定義が削除されます。ビジネス・エリアがリフレッシュされている場合は、ビジネス・プロセス、文書、計算および保存されている他のオブジェクトを含む分析ワークスペース全体も削除されます。
「Enterprise Planning and Budgetingコントローラ」職責を選択します。
プロンプトが表示された場合は、ビジネス・エリアを選択します。
「ビジネス・エリア」ページ(「管理」->「ビジネス・エリア」タブ)にナビゲートします。
削除するビジネス・エリアの「選択」列をクリックします。
「削除」をクリックします。
削除を確認するプロンプトが表示されます。
アクセス権のある有効なビジネス・エリアの現在の設定を表示できます。
「Enterprise Planning and Budgetingコントローラ」職責を選択します。
「ビジネス・エリア」ページ(「管理」->「ビジネス・エリア」タブ)にナビゲートします。
設定を表示するビジネス・エリアを識別します。
ビジネス・エリア名のハイパーリンクをクリックします。
ビジネス・エリアの表示ページが開き、そのビジネス・エリアに対して現在選択されている元帳、ディメンションおよびデータ・セットが表示されます。
このページで、ディメンションに関する階層情報と属性情報を表示するには、そのディメションの名前をクリックします。