Oracle Advanced Planning Command Centerユーザー・ガイド リリース12.2 B72199-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
次世代の計画プラットフォームの一部として、APCCには、よりリアルタイムでイベントベースの計画および実行システムが用意されています。このプラットフォームを使用すると、計画担当は社内と社外の両方で発生している現実世界の変更をよりリアルタイムに表示できます。この情報を使用して、計画に関する決定を行う前に対応し、必要な場合は計画を修正できます。
プラットフォームで次のことができます。
サプライ・チェーンにおける重要なリアルタイムのイベントの取得 – 内部と外部の両方
各イベントをフィルタ処理、検証および処理するための一連のビジネス・ルールの定義
例外、アラートおよびユーザー処理など、イベントに対するリアルタイムの対応
これらの例外の複数の計画または実行にわたる分析 – トレンドの確認、年齢分析など
事前シード済のビジネス・イベントのセットによって、一連のユーザー定義ルールに対して検証されるワークフローまたはプロセスがトリガーされます。ルールには、計画担当がリアルタイムでの表示に関心があるものとしてイベントを絞り込む条件が含まれています。これらのイベントが多すぎると潜在的に計画の不安定性が増す場合があり、イベントが少なすぎると計画担当が古いデータで決定を行う結果となるというトレードオフがあります。
次に、企業内のリアルタイム計画の一般的なユースケースの例を簡単に示します。
Demantraからのコンセンサス予測に基づいて、サプライ・チェーン計画P1から開始します。
主要構成部品の仕入先が重要な搬送を遅延(納期を変更)することがよくあります。
発注の新規納期はAPCCリポジトリにすぐに反映されます。
計画をリアルタイム・データと比較するカスタムのiBotに基づいて、APCCでアラートが発生しました。
ユーザーはiBotを調査し、仕入先と話し合い、計画、品目、期間コンテキストに関するノートをAPCCで作成します。
iBotによって、リアルタイムの例外も生成され、これをAPCCで表示できます。
(オプション)iBotは(ラピッド・プランニングで)再計画をトリガーして、発注の遅延の全体的な影響を分析できます。ユーザーは、ラピッド・プランニングで、計画の新規バージョン(P2)で代替へのオフロードをシミュレートできます。
計画の2つのバージョン(P1とP2)の比較が、ラピッド・プランニング(またはAdvanced Planning Command Center)で実行されます。
計画P2は、充足レート対総マージンのメトリックに関して全体的に優れていることがわかりました。解決が実行されます。
ERPなどのソース・システム(レガシー)で、バッチ収集プログラムまたは同期Webサービス・コールのいずれかを介して、APSオペレーショナル・データ・ストア(ODS)が更新されると、すべてのリアルタイムの更新およびイベントが認識されます。
更新は次のタイプのいずれかです。
オープン・オーダーの納期の変更
新規オーダー、取消、数量の変更
記帳、出荷、生産および在庫に関する実績履歴の更新
APCC内の収集データに対して、次のメジャー(計画に対して現在存在)が使用可能です。
供給合計
需要合計
計画受入
手持
オーダー数量
生産資源可用性
生産資源所要量
正味生産資源可用性
累積正味生産資源可用性
生産資源稼働率 %
WIP開始数量
コンカレント・プログラムであるAPCCリポジトリでの収集データのリフレッシュによって、APCCリポジトリがリフレッシュされます。コンカレント・プログラムのパラメータは、次のとおりです。
インスタンス(必須)。
完全。有効な値は、「Yes」または「No」です。
Yes: リポジトリの完全リフレッシュが実行されます。
No: 収集データの増分リフレッシュが実行されます。
APCCで使用可能な収集データの日付範囲は、次の2つのプロファイル・オプションによって決まります。
MSC: APCC収集データの範囲 - フォワード日数
MSC: APCC収集データの範囲 - バックワード日数
リアルタイム・データに対する増分更新
増分リフレッシュの場合のロジックは、次のとおりです。
変更された品目または生産資源を識別します。
すべてのメジャーについて、これらの品目に対するAPCCリポジトリのみを再作成します。
これらの品目によって影響を受ける事前集計データを再作成します。
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