Oracle Advanced Planning Command Centerユーザー・ガイド リリース12.2 B72199-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この付録の内容は次のとおりです。
Oracle Advanced Planning Command CenterとAPS 11.5.10との統合によって、11.5.10 APS(ASCP、IOまたはDemantra)のユーザーは、次のような主要機能を活用できます。
分析機能
計画アーカイブ
シナリオ管理
APCCには、すべての分析およびレポート要求に対して1つの形式が用意されています。外部データをAPCCのファクト・データ・リポジトリにフィードするオープン・インタフェースが組み込まれています。APCCとAPS 11.5.10の統合によって、異なるインスタンスにデプロイされているレガシー・システムや、Oracle Rapid Planningソリューションを含めたサードパーティ計画システムでは、単一のAPCCリポジトリを使用できます。
これによって、11.5.10 APSインスタンスとAPCC 12.2インスタンスの統合がデフォルトで有効となります。
次の図は、APCC 1.0と2.0の構成を比較しています。
スタンドアロンまたはバックポート・システムを設定するときは、2つの異なるシナリオが考えられます。
APCCバージョン12.1以上と11.5.10上のAPSの場合。このシナリオでは、Demantra、IOおよびASCPへのドリルダウンはサポートされません。
APCCとAPSが同じインスタンス上にあり、12.1以上の場合。このシナリオでは、Demantra、IOおよびASCPへのドリルダウンがサポートされます。
変更されたIOとASCPの設定ステップ
「パラメータ」ウィンドウで、Advanced Planning Command Centerへのエクスポート計画起動パラメータをオンにします。
2つの変数を使用して計画要約のアーカイブ・コンカレント・プログラムを実行します。要約されたすべてのファクト・データが、12.2インスタンスのデータベース・リンク全体で更新されます。
注意: パラメータ「APCCインスタンス・コード」は、新しいプロファイル「MSC: APCCインスタンス」からデフォルト設定されます。12.2インスタンスでは、Demantra未公開データの履歴ファクトや他の予測ファクトは更新されません。
宛先インスタンスで、プログラムを起動し、アーカイブ計画要約に基づいて集計を再計算します。
変更されたDemantraの設定ステップ
新しい公開ワークフローがあり、そのワークフローには、アーカイブ機能が含まれています。デフォルトは「Yes」です。
11.5.10とスタンドアロンの統合には、いくつかの制限があります。これらの制限を次に示します。
APCCが12.1以上で実行され、APSが11.5.10で実行されている場合、統合が適用されるのは、Oracle Demantra、Oracle Inventory Optimization(IO)およびOracle Advanced Supply Chain Planning(ASCP)のみです。これらのアプリケーションへのドリルダウンはサポートされていません。ただし、APCCとAPSの両方が同じインスタンス上で実行され、12.1以上の場合は、Demantra、IOおよびASCPへのドリルダウンがサポートされます。
ソース/EBSインスタンスは正しく構成されている必要があり、統合が正常に機能している場合、収集はAPS 11.5.10インスタンスとAPCC 12.1インスタンスの両方に対して実行する必要があります。
この統合で、Oracle Strategic Network Optimization(SNO)はサポートされていません。
これらの計画に対して、計画WebサービスとBPELプロセスは無効です。
11.5.10とAPCCスタンドアロンを正常に実行するために、インスタンスはいくつかの重要な基準を満たしている必要があります。これらは次のとおりです。
APCC 12.1インスタンスには、APS 11.5.10インスタンス内のソース・インスタンスと同じソース・インスタンスが、正確なインスタンス・コードで構成されている必要があります。
APS 11.5.10インスタンスでは、完全な統合のための最良のDemantraのバージョンは7.2.0.2です。ただし、これより前のバージョンを統合している場合、その統合は、サプライ・チェーン(ASCP)に関連したメトリックに対しては引き続き機能しますが、Demantraリアルタイム・セールス・アンド・オペレーションズ・プランニング(RTS&OP)がソースのセールス・アンド・オペレーションズ・プランニングのメトリックや履歴ファクトに対しては機能しません。
収集は、12.1と11.5.10の両インスタンスに対して実行する必要があります。
注意: APS 11.5.10には、11.5.10インスタンスに新しい収集パラメータ「R12.1インスタンスの収集データの同期化」を設定してこの手順を自動化する新機能があります。
次の図に、構成に関する高レベルのビューを示します。
APCCのバックポートおよびスタンドアロン・バージョンのプロファイル・オプションは、次のように設定されている必要があります。
MSC: APCCインスタンス・コード。このプロファイル・オプションは、計画要約のアーカイブ・プログラムで使用され、計画要約を11.5.10計画サーバーからAPCCサーバーにプッシュします。この設定が必要なのは、APS 11.5.10インスタンスのみです。このプロファイル・オプションの値は、APCC 12.1インスタンスをポイントしているAPS 11.5.10インスタンスにあるデータベース・リンクの名称である必要があります。
12.1インスタンスのAPCCに設定する残りのプロファイル・オプションは、同じ値でAPS 11.5.10インスタンスにレプリケートされている必要があります。
MSC: APCCカレンダ・コード
MSC: APCCカテゴリ・セット1
MSC: APCCカテゴリ・セット2
MSC: APCCカテゴリ・セット3
MSC: APCC通貨コード
MSC: APCC期間セット名
MSC: APCCインスタンス・コード
11.5.10サーバーから12.1 APCCインスタンスへのデータベース・リンクの名称。計画要約のアーカイブ・プログラムでは、11.5.10計画サーバーからAPCCサーバーへの計画要約のプッシュに、この名称が使用されます。この設定が必要なのは、APS 11.5.10インスタンスのみです。
プロファイル・オプションの設定に関する追加情報は、このユーザー・ガイドの第4章にある「プロファイル・オプションの設定」を参照してください。
APCCバックポートまたはスタンドアロンを設定するときは、2つの異なるシナリオが考えられます。
APCCインスタンスが12.1以上で、APSインスタンスが11.5.10の場合。
このシナリオでは、Demantra、IOおよびASCPへのドリルダウンはサポートされません。
APCCとAPSが同じインスタンス上にあり、12.1以上の場合。
このシナリオでは、Demantra、IOおよびASCPへのドリルダウンがサポートされます。
11.5.10のデフォルト
11.5.10の顧客用に、個別のスタンドアロン12.2 APCCインスタンスへの完全なデフォルトの統合があります。この場合に適用される前提と制約は、次のとおりです。
すべてのディメンションが、レガシー・アップロードを使用して収集またはAPCCインスタンスにロードされていること。
インスタンス・コードを含めたEBSソース・インスタンスの設定が、11.5.10インスタンスと12.2インスタンスで同じであること。
ASCP、IOおよびDemantraへのドリルダウンはサポートされていないこと。
このシナリオを使用できるのは、Demantra、Oracle Demand Planning(ODP)、ASCPおよびIOのみであること。
ASCPとIOの統合
ASCPとIOの計画の場合は、新しい計画起動パラメータである、Advanced Planning Command Centerへのエクスポートがあります。使用可能な値は、「Yes」と「No」です。デフォルトは「No」です。
注意: KPIインディケータを表示に設定計画オプションが「No」に設定されている場合は、Advanced Planning Command Centerへのエクスポートパラメータも「No」に設定されている必要があります。これは更新できません。
Advanced Planning Command Centerへのエクスポートパラメータが「Yes」に設定されている場合は、次のステップを実行します。
2つの変数を使用して計画要約のアーカイブ・コンカレント・プログラムを実行します。
a. 要約されたすべてのファクト・データが、12.2インスタンスのデータベース・リンク全体で更新されます。新しいパラメータ「APCCインスタンス・コード」は、新しいプロファイル・オプション「MSC: APCCインスタンス」からデフォルト設定されます。
b. 12.2インスタンスでは、履歴ファクトや他の予測ファクトなどのDemantra未公開データは更新されません。新しいパラメータ「すべてのDemantraファクトの公開」は、「No」にデフォオルト設定されます。
宛先インスタンスで、プログラムを起動し、前述のアーカイブ計画要約に基づいて集計を再計算します。
DemantraとOracle Demand Planning
Demantraの公開ワークフローは変更されていません。需要シナリオ指標を提供することで、ASCPおよびIOと同じ新しいパラメータを設定する、計画要約のアーカイブ・コンカレント・プログラムは手動で実行する必要があります。これは、基礎となるデータ・モデルは同じであるため、ODPにも適用されます。ただし、ODPでは、Demantra未公開データ、履歴ファクト、および他の予測ストリームの公開に使用するパラメータは、「No」に設定されている必要があります。
統合を正常に実行するには、次のプロセスとステップを実行する必要があります。
EBS/ソース・システムから収集を起動します。
APCC 12.1統合に関するすべての必須プロファイルを設定します。
2a.Demantra予測メトリックと履歴ファクトの場合、計画要約のアーカイブ・プログラムは手動で起動します。
2b.ASCPとIOメトリックの場合、統合は「APCCへのエクスポート」という名称の計画起動パラメータによって自動化されます。
計画の特定またはすべてのバージョンは、必要に応じて、計画要約のパージ・コンカレント・プログラムを使用してクリーン・アップできます。計画要約のパージ・プログラムでは、11.5.10インスタンスと12.1インスタンスの両方の該当する計画またはバージョンのデータがクリーン・アップされます。
次の図にプロセスの要約を示します。
注意: この統合では、APS 11.5.10プランナ・ワークベンチで使用できる追加期間が計画自体に対して追加されていません。
APS 11.5.10インスタンスでは、ASCPとIOの計画の起動・コンカレント・プログラムに、「APCCへのエクスポート」という名称のパラメータがあります。これによって、現在の計画に対して計画要約のアーカイブ・プログラムが、次のデフォルト値を使用して内部で起動されます。
計画 = 現在の計画の名称
アーカイブ・バージョンの保持 = No
すべてのDemantraファクトの公開 = No
「Yes」に設定すると、計画要約のアーカイブ・プログラムがトリガーされ、計画の新しいアーカイブがAPCC 12.1に作成されます。
また、計画要約のアーカイブ・プログラムを任意の計画に対して手動で起動し、12.1インスタンスでAPCCの分析に関する要約を公開することもできます。パラメータは次のとおりです。
計画 = アーカイブする計画の名称
アーカイブ・バージョンの保持: ユーザーは計画の新しいバージョンを作成し、前に公開したバージョンを保持できます。このオプションが「Yes」に設定されている場合、APCC 12.1サーバーでは、すべての計画実行で新しいバージョンが作成されます。これは、「APCCへのエクスポート」が「Yes」に設定された起動計画から直接起動した場合のデフォルトの動作です。
すべてのDemantraファクトの公開: ユーザーはすべての履歴ファクトと予測メトリックをDemantraから公開できます。このオプションが「Yes」に設定されている場合は、コンセンサス予測以外の他のすべての予測メトリック、Demantraからの履歴ファクトが、この計画とともにAPCC 12.1インスタンスに公開されます。
11.5.10との統合での計画要約のパージ
APS 11.5.10インスタンスから計画要約のパージ・コンカレント・プログラムを起動すると、そのAPS 11.5.10インスタンスとAPCC 12.1インスタンスの両方から計画のファクトや計画の特定バージョンをパージできます。12.1インスタンスには、次に示すように独立して起動できる計画要約のパージ・プログラムもあります。
11.5.10起動プロセスを起動する手順は、次のとおりです。
EBS/ソース・システムから収集を起動します。
注意: このプロセスは、APS 11.5.10インスタンスの収集をAPCC 12.1インスタンスのデータと同期化することで自動化できます。これを実行するには、APS 11.5.10の収集パラメータを「R12.1インスタンスの収集データの同期化」パラメータを使用して設定します。これは、11.5.10インスタンスで計画要約のアーカイブを起動する前に完了しておく必要があります。
APCC 12.1統合に関するすべての必須プロファイルを設定します。
シナリオを作成します。
これらのシナリオに計画を割り当てて、APCCのレポートとダッシュボードでの比較を可能にします。
計画の特定またはすべてのバージョンは、必要に応じて、計画要約のパージ・コンカレント・プログラムを使用してクリーン・アップできます。計画要約のパージ・プログラムでは、11.5.10インスタンスと12.1インスタンスの両方の該当する計画またはバージョンのデータがクリーン・アップされます。
12.1統合を起動するには、次のプロセスに従います。
EBS/ソース・システムから収集を起動します。
APCC 12.1統合に関するすべての必須プロファイルを設定します。
シナリオを作成します。
これらのシナリオに計画を割り当てて、APCCのレポートとダッシュボードでの比較を可能にします。
次の図にプロセスの要約を示します。
「アドバンスト・プランニング・シナリオ・マネージャ」の下にある外部システムからのファクト・データのロードという名称の新しいメニュー・エントリは、「ファクト・データのロード」ページをアクセスします。.csvファイル形式を使用してロードするデータは、レガシー計画アプリケーションからのデータまたは他の12.2または11.5.10計画アプリケーションからエクスポートされたファイルのデータのいずれかです。
同じソースERPインスタンスの条件下では、すべてのエンティティに対して複数のIDを使用してデータをアッププロードするオプションもあります。このオプションを選択した場合は、次のことが必須です。
同じインスタンス・コードをアップロード・ファイルに適用します。
ファイル内で使用可能なインスタンス・コードは、同じ名称を使用してターゲット・インスタンスにも設定します。
組織、品目、生産資源など必要なすべてのマスター・データは、適切なソース・インスタンス・コードを使用して、該当するターゲット・インスタンス内で使用可能である必要があります。
データのアップロードには3つの方法があります。
最新バージョンに追加: このオプションを使用すると上書き日付を使用、または使用せずに追加できます。計画に名称がない場合は、エラーが表示されます。
上書き日付を使用せずに「最新バージョンに追加」を選択した場合、アップロードしたデータは最新バージョンに追加されます。
上書き日付を使用して「最新バージョンに追加」を選択した場合、最新バージョンの上書き日付以降の該当するエンティティに関するすべてのデータが削除され、次に最新バージョンにデータがアップロードされます。これは、出荷履歴などの履歴データのアップロード時に役立ちます。
注意: 計画には必ず名称をつけてください。データ・アップロードの追加方法で、計画に名称がない場合は、エラーが表示されます。
最新バージョンの置換: このオプションでは、最新バージョンの該当エンティティに関するすべてのデータが削除され、最新バージョンにデータがアップロードされます。この方法を使用してデータをアプロードするときに、同じ名称の計画がない場合は、新しい計画を作成する必要があります。
新規バージョンの作成: このオプションでは、現在の日付と次の順序番号を使用して新しいバージョンが作成されます。
すべての計画で、ロードできるファイルは、エンティティ当り1つのみです。12個すべてのエンティティに対して同時にデータをロードする必要はありません。ただし、一度に複数のファイルをアップロードする場合は、選択したアップロード方法がすべてのファイルに適用されます。
「ファクト・データのロード」ページで作成した計画は、フラグを使用して識別できます。このフラグは、次のことを保証するために使用されます。
これらの計画は、APCCダッシュボード以外のアプリケーションでは表示されません。
追加と置換はこれらの特別な計画でのみ機能し、通常の計画では機能しません。
次のカテゴリのリストは、APCCファクト・データ・リポジトリへの直接一括アップロードに対して使用できます。表には、各カテゴリにグループ化されたメトリックと、データが格納されたファクト表が示されています。
カテゴリ | ファクト表 |
供給 | MSC_SUPPLIES_F |
需要 | MSC_DEMANDS_F |
需要(累積) | MSC_DEMANDS_CUM_F |
履歴ファクト | MSC_DEMANTRA_ODS_F |
需要予測 | MSC_DEMANTRA_F |
例外 | MSC_EXCEPTIONS_F |
オーダー詳細(納期) | MSC_ITEM_ORDERS_F |
オーダー詳細(開始) | MSC_ITEM_WIPS_F |
生産資源 | MSC_RESOURCES_F |
仕入先 | MSC_SUPPLIERS_F |
在庫ファクト | MSC_ITEM_INVENTORY_F |
超過および廃止ファクト | MSC_ST_EXCESS_F |
アップロード時に、無効なマスター・データ参照や無効な日付範囲などのエラーがあった場合、そのエラーはコンカレント要求ログ・ファイルに記録され、データのアップロード・プロセスは停止せずに次の行に向けて続行されます。
新しいコンカレント・プログラム「計画要約のインポート」は12.1のユーザーが12.2でのみ使用でき、このプログラムによって、要約されたファクト・データを他のレガシー計画システムやAPSの他のバージョンからインポートできます。このコンカレント・プログラムには、次のパラメータがあります。
パラメータ | 有効な値 | 注意 |
計画名 | すべての計画 | 必須 |
計画バージョン | 計画のバージョン | 必須 |
計画タイプ |
| |
ファイルの場所 | エクスポートしたファイルの書込み先ディレクトリ名。システムで期待されているファイル名は、標準形式のTABLE_NAME.csv(MSC_ST_ITEM_ORDERS_F.csvなど)です。 | |
組織 | オプション。計画を所有する組織 | |
計画開始日 | オプション | |
計画締切日 | オプション | |
供給 - 上書き日数 | 日付 | オプション |
需要 - 上書き日数 | 日付 | オプション |
需要(累計) - 上書き日数 | 日付 | オプション |
履歴ファクト - 上書き日数 | 日付 | オプション |
予測 - 上書き日数 | 日付 | オプション |
例外 - 上書き日数 | 日付 | オプション |
オーダー(開始) - 上書き日数 | 日付 | オプション |
オーダー(納期) - 上書き日数 | 日付 | オプション |
生産資源 - 上書き日数 | 日付 | オプション |
仕入先 - 上書き日数 | 日付 | オプション |
在庫 - 上書き日数 | 日付 | オプション |
超過 - 上書き日数 | 日付 | オプション |
新しいコンカレント・プログラム「計画要約のエクスポート」はユーザーが12.2でのみ使用でき、このプログラムによって、要約されたファクト・データをAPCCリポジトリからエクスポートできます。このコンカレント・プログラムには、次のパラメータがあります。
パラメータ | 有効な値 | デフォルト値 | 注意 |
計画名 | すべての計画 | 必須 | |
計画バージョン | 計画のバージョン | 必須 | |
計画タイプ |
| 必須 | |
完了したDemantraデータのエクスポート | Yes/No | No | すべてのDemantraファクト(履歴データ、未公開予測)をエクスポートするかどうかを制御します。 |
エクスポートしたファイルの書込み先ディレクトリ名。 | |||
ファイルの場所 |
12.2 APCCインスタンスでは、(UIまたはインポート・コンカレント・プログラム)でインポートした計画要約に、APCCインスタンスでネイティブに作成された他の計画と区別するためのフラグが内部で設定されます。
これらのインポートした計画と計画-実行は、APCCでの新しいシナリオ作成に使用でき、APCCの全ダッシュボードのすべての計画値リストで使用できます。これらは、APCCまたは12.1インスタンスの個々のアプリケーションまたはワークベンチのいずれかのBPELプロセスに添付するために使用することはできません。
Oracle Distribution Planning(DRP)を使用しているValue Chain Planningユーザーは、自分のDRP計画出力をAPCCで分析できます。DRP計画をAPCCに公開して、その計画の要約とアーカイブを有効にできます。シナリオも、これらのDRP計画をAPCCのアドバンスト・プランニング・シナリオ・マネージャ・ユーザー・インタフェースで使用して作成できます。
注意: DRP計画は、シード済のサプライ・チェーン・アナリスト・ダッシュボードからアクセスしたり、シード済のレポートのいずれかでアクセスすることはできません。ただし、新しいカスタム・レポートでは有効です。
次の図に、DRPからAPCCへの情報のフローを示します。
計画要約のアーカイブ
DRP計画をAPCCに導入するには、計画要約のアーカイブ・プログラムを手動で実行する必要があります。このコンカレント・プログラムでは、アーカイブ・バージョンの計画、保持パラメータが受け入れられます。有効な値はYまたはNです。計画タイプASCP、SNO、IOおよびSPPと同じバージョンおよびアーカイブ機能を使用して、このプログラムをDRP計画用に起動できます。
注意: 各計画実行後に計画要約のアーカイブの起動を可能にする計画オプションはありません。必要な場合は、このプログラムを手動で起動するか、スケジュールする必要があります。
計画要約のアーカイブが完了すると、Oracle Business Intelligence – Enterprise Edition(OBI-EE)でこのDRP計画に対する次のメジャーにアクセスできます。計画とシナリオのアーカイブに関する情報は、このドキュメントの第4章にある「計画およびシナリオのアーカイブ」を参照してください。アーカイブ手順に関する情報は、このドキュメントの第2章にある「シナリオのアーカイブ」を参照してください。
既存のベース・メジャー:
オーダー数量(すべてのDRPオーダー・タイプを含める)
例外件数(すべてのDRP例外タイプを含める)
例外値(すべてのDRP例外タイプ、報告/機能通貨)
在庫回転率
計画受入
手持
保管費(報告/機能通貨)
購買原価(報告/機能通貨)
サプライ・チェーン原価合計(報告/機能通貨)
収益(報告/機能通貨)
総マージン(報告/機能通貨)
総マージン %
新しいベース・メジャー:
最大在庫レベル(ユニット) – [有効ディメンション – 品目/組織]
最大在庫レベル(供給日数) – [有効ディメンション – 品目/組織]
ターゲット在庫レベル(ユニット) – [有効ディメンション – 品目/組織]
ターゲット在庫レベル(供給日数) – [有効ディメンション – 品目/組織]
計算済メジャー:
供給合計
需要合計
予定使用可能残高(ユニット、報告/機能通貨による値および供給日数)
充足レート
計画要約のパージ
計画要約のパージ・プログラムでは未使用の計画とそのアーカイブをパージでき、DRPに対して有効です。標準のディメンションまたは階層に対する変更はありません。次に、DRP計画に対してサポートされているメジャーに関連したディメンションをリストします。
計画
品目
組織
時間
顧客
仕入先
需要区分
オーダー・タイプ
例外タイプ
サポートしているディメンションへのメジャーのマッピングに変更はありません。計画とシナリオのパージに関する情報は、このドキュメントの第2章にある「シナリオのパージ」を参照してください。サポートしているメジャーとディメンションに関する情報は、このドキュメントの第4章「アドバンスト・プランニング分析フレームワークについて」を参照してください。
DRP計画では、次のプロファイルについて、現在のAPCCプロファイル設定がサポートされています。
MSC: APCCカレンダ・コード
MSC: APCC期間セット名
MSC: APCC通貨コード
MSC: APCCカテゴリ・セット1
MSC: APCCカテゴリ・セット2
MSC: APCCカテゴリ・セット3
これらの設定によって、時間ディメンション、品目ディメンションおよびメジャーが管理されます。APCCプロファイルの詳細は、このドキュメントの第4章「アドバンスト・プランニング分析フレームワークについて」を参照してください。
APCCは、サードパーティの計画システムを統合できるスタンドアロン・モードでデプロイできます。このモードでは、APCCを、レガシー製品を含めたグローバルなアドバンスト・サプライ・チェーン計画のデプロイメントを理解するための中心的なツールとして使用できます。このためには、ファクトをAPCCリポジトリに直接インポートまたはエクスポートできます。
DRP計画は、2つのコンカレント・プログラム(「計画要約のエクスポート」と「計画要約のインポート」)で有効であるため、前述のメジャーをダウンロードし、すべてメジャーをAPCCにアップロードできます。
APCCスタンドアロンの詳細は、この付録の冒頭にある項を参照してください。
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